JP2001343416A - 接続不良検出装置 - Google Patents

接続不良検出装置

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JP2001343416A JP2000166344A JP2000166344A JP2001343416A JP 2001343416 A JP2001343416 A JP 2001343416A JP 2000166344 A JP2000166344 A JP 2000166344A JP 2000166344 A JP2000166344 A JP 2000166344A JP 2001343416 A JP2001343416 A JP 2001343416A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の接続部の接続不良を初期段階におい
て検出することができる接続不良検出装置を提供する。 【解決手段】 接続部50の両端に設けられた電圧セン
サ60、70の電圧検出端子60a、70aを、接続不
良検出装置1の接続端子3a、3bにそれぞれ接続す
る。接続不良検出装置1には、「正常」時、「接続不
良」発生時、「グロー現象」発生時の電圧波形が記憶さ
れている。接続端子3a、3b間の電圧波形を各波形と
比較することによって、接続部50の接続不良等が発生
しているか否かを判別する。接続不良等が発生している
場合には、報知手段30を作動させて報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線の接続部の
接続不良を検出する接続不良検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、配電線の接続不良を検出する
方法として、配電線の接続不良による加熱を温度センサ
で検出する方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
配電線の接続不良検出方法では、配電線の接続不良箇所
が十分に加熱しないと、接続不良を検出することができ
ないため、初期段階での検出が困難であった。そこで、
本発明は、配電線の接続部の接続不良を初期段階におい
て検出することができる接続不良検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの
接続不良検出装置である。請求項1に記載の接続不良検
出装置では、接続部の両端の電圧波形に基づいて接続部
に接続不良が発生していることを検出する。これによ
り、接続部の接続不良を初期段階において検出すること
ができる。また、本発明の第2発明は、請求項2に記載
されたとおりの接続不良検出装置である。請求項2に記
載の接続不良検出装置を用いれば、接続不良の判別が容
易である。また、本発明の第3発明は、請求項3に記載
されたとおりの接続不良検出装置である。請求項3に記
載の接続不良検出装置では、接続部を流れる電流の電流
波形に基づいて接続部に接続不良が発生していることを
検出する。これにより、接続部の接続不良を初期段階に
おいて検出することができる。また、本発明の第4発明
は、請求項4に記載されたとおりの接続不良検出装置で
ある。請求項4に記載の接続不良検出装置を用いれば、
接続不良の状態を判別することができ、適切な対策を講
じることができる。また、本発明の第5発明は、請求項
5に記載されたとおりの接続不良検出装置である。請求
項5に記載の接続不良検出装置では、接続部の近傍に設
けられたアンテナと、アンテナの出力波形に基づいて、
接続部に接続不良が発生していることを検出する。これ
により、接続部の接続不良を初期段階において検出する
ことができる。また、接続不良検出装置の設置が簡単で
ある。また、本発明の第6発明は、請求項6に記載され
たとおりの接続不良検出装置である。請求項6に記載の
接続不良検出装置を用いれば、接続不良の判別が容易で
ある。また、本発明の第7発明は、請求項7に記載され
たとおりの接続不良検出装置である。請求項7に記載の
接続不良検出装置を用いれば、接続不良の状態を判別す
ることができ、適切な対策を講じることができる。ま
た、本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおり
の接続不良検出装置である。請求項8に記載の接続不良
検出装置を用いれば、接続不良が発生していることを容
易に認識することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1は、本発明の接続不良検
出装置1を3相3線式電源を構成している配電線40に
適用した、第1の実施の形態の概略図である。接続不良
検出装置1は、波形検出手段10と接続不良判別手段2
0と接続端子3a、3b、4を有する。波形検出手段1
0は、電圧や電流の検出回路と、増幅回路等で構成され
ている。接続不良判別手段20は、A/D変換器と、処
理装置であるマイクロプロセッサと、記憶装置であるメ
モリ等で構成されている。また、配電線40には、被検
出部である接続部50が設けられている。本実施の形態
では、接続部50として漏電遮断器が設けられている。
配電線40には、接続部50より電源側に第1の電圧セ
ンサ60が、接続部50より負荷側に第2の電圧センサ
70が設けられている。第1及び第2の電圧センサ6
0、70としては、アルミや銅等の導電性材料により形
成された筒状体を用いている。この筒状体に電線40a
〜c、40d〜fを挿通し、筒状体に電圧検出端子を設
けている。第1の電圧センサ60の電圧検出端子60a
は、接続端子3aに接続線2aを介して接続されてい
る。第2の電圧センサ70の電圧検出端子70aは、接
続端子3bに接続線2bを介して接続されている。ま
た、報知手段30が、接続端子4に接続線31を介して
接続されている。
【0006】次に、第1の実施の形態の動作を説明をす
る。ここで、第1の電圧センサ60と第2の電圧センサ
70の電圧検出端子60a、70a間の電圧波形を図2
に示す。図2の(A)は、正常時の電圧波形であり、3
相電源の電源周波数成分、例えば商用周波数成分のみの
波形である。図2の(A)の振幅は、電線と電圧センサ
60、70間の静電容量によって定まる。静電容量がバ
ランスしている場合には、振幅が「0」、すなわち、波
形が現れない。図2の(B)は、接続部50に軽度の接
続不良が発生した時の電圧波形であり、電源周波数成分
より高周波のスパイク状成分が多数発生している。図2
の(C)は、接続不良が進行して接続部50にグロー現
象が発生している時、すなわち重度の接続不良が発生し
ている時の電圧波形であり、スパイク状成分が、図2の
(B)に示す場合よりも少ない数、例えば、電源周波数
1周期に2個発生している。ここで、グロー現象とは、
接続部50の接続不良が進行した時に接続部に発生する
赤熱現象である。
【0007】接続不良検出手段1には、図2の(A)に
示すような「正常」時の電圧波形、図2の(B)に示す
ような「軽度の接続不良」発生時の電圧波形、図2の
(C)に示すような「重度の接続不良」発生時の電圧波
形が記憶されている。そして、処理装置は、現在の電圧
波形と、正常時の電圧波形(A)とを比較する。現在の
電圧波形が正常時の電圧波形(A)と類似していれば、
「正常」と判別する。正常時の電圧波形(A)と類似し
ていなければ、軽度の接続不良発生時の電圧波形(B)
と比較する。現在の電圧波形が、軽度の接続不良発生時
の電圧波形(B)と類似していれば、接続部50に「軽
度の接続不良」が発生していると判別する。軽度の接続
不良発生時の電圧波形(B)と類似していなければ、重
度の接続不良発生時の電圧波形(C)と比較する。現在
の電圧波形が、重度の接続不良発生時の電圧波形(C)
と類似していれば、接続部50に「重度の接続不良」が
発生していると判別する。
【0008】また、現在の電圧波形と、軽度の接続不良
発生時の電圧波形(B)あるいは、重度の接続不良発生
時の電圧波形(C)が類似しているか否かは、例えば、
スパイク状成分の数によって判別することもできる。例
えば、スパイク状成分の数が所定数以上の場合は「軽度
の接続不良」が発生していることを判別する。スパイク
状成分の数が所定数未満の場合は、「重度の接続不良」
が発生していることを判別する。ここで、スパイク状成
分の数の“所定数”は、実験等によって定められる。
【0009】「軽度の接続不良」発生もしくは「重度の
接続不良」発生が判別された時には、処理装置は、報知
手段30を作動させる。これにより、報知手段30は、
スピーカー等(図示していない)から報知音を発生す
る。なお、報知手段30から音声メッセージや光等を発
生させてもよい。また、報知音、音声メッセージ、光等
は、軽度の接続不良発生の場合と、重度の接続不良発生
の場合を区別できるように、異なる音、異なる音声メッ
セージ、異なる光を発生してもよい。また、電圧センサ
60、70の電圧検出端子60a、70a間の電圧波形
を検出することにより、電磁ノイズ等によって電圧セン
サの電圧検出端子60a、70aにノイズ成分が発生し
ても打ち消されるため、電圧波形には電磁ノイズ等の成
分は含まれない。
【0010】次に、図3は、本発明の接続不良検出装置
1を、3相3線式電源を構成して複数の分岐回路を有す
る配電線41に適用した、第2の実施の形態の概略図で
ある。接続不良検出装置1は、接続端子5a〜5cを有
する。他の構成は、第1の実施の形態と同じである。ま
た、配電線41には、被検出部である接続部51〜54
と分岐点41aが設けられている。本実施の形態では、
接続部51〜54として漏電遮断器が設けられている。
接続部51より電源側には、第1の電圧センサ61が設
けられている。接続部51より負荷側には分岐点41a
があり、ここで配電線はそれぞれ3方向に分岐してい
る。第1の分岐配電線41cには接続部52が、第2の
分岐配電線41dには接続部53が、第3の分岐配電線
41eには接続部54が設けられている。第1の分岐配
電線41cの接続部52の負荷側には、第2の電圧セン
サ71が設けられている。第2の分岐配電線41dの接
続部53の負荷側と、第3の分岐配電線41eの接続部
54の負荷側には、第3の電圧センサ72が設けられて
いる。第3の電圧センサ72には、第2の分岐配電線4
1d及び第3の分岐配電線41eの配電線が挿通されて
いる。接続部51と分岐点41aと接続部52を含む、
第1の電圧センサ61と第2の電圧センサ71の間の配
線は、第1の接続不良検出範囲である。第1の電圧セン
サ61の電圧検出端子61aは、接続端子5aに接続線
4aを介して接続されている。また、第2の電圧センサ
71の電圧検出端子71aは、接続端子5bに接続線4
bを介して接続されている。接続部51と分岐点41a
と接続部53、54を含む、第1の電圧センサ61と第
3の電圧センサ72の間の配線は、第2の接続不良検出
範囲である。第3の電圧センサ72の電圧検出端子72
aは、接続端子5cに接続線4cを介して接続されてい
る。また、報知手段30が接続端子4に接続線31を介
して接続されている。
【0011】次に、第2の実施の形態の動作を説明をす
る。波形検出手段10は、第1の電圧センサ61と第2
の電圧センサ71の電圧検出端子61a、71a間の電
圧波形V1、第1の電圧センサ61と第3の電圧センサ
72の電圧検出端子61a、72a間の電圧波形V2を
検出する。接続不良判別手段20は、電圧波形V1、V
2に基づいて、第1の実施の形態と同様の方法で「正
常」、「軽度の接続不良」発生、「重度の接続不良」発
生を判別する。電圧波形V1に基づいて第1の接続不良
検出範囲で接続不良等が検出された時には、接続部5
1、分岐点41a、接続部52のいずれかが接続不良等
であると判別する。電圧波形V2に基づいて第2の接続
不良検出範囲で接続不良等が検出された時には、接続部
51、分岐点41a、接続部53、接続部54のいずれ
かが接続不良等であると判別する。接続部53の接続不
良等と接続部54の接続不良等を別々に判別したい場合
は、第2の分岐配電線41dに電圧センサを設ければよ
い。
【0012】第2の実施の形態では、3相3線式電源を
構成する配電線について説明したが、図4のように単相
3線式の電源を構成する場合や単相2線式の電源を構成
する場合も同様である。例えば、図4は、本発明の接続
不良検出装置1を、単相3線式電源を構成して複数の分
岐回路を有する配電線44に適用した、実施の形態の概
略図である。配電線44には、被検出部である接続部5
1、52a〜54aと分岐点44aが設けられている。
本実施の形態では、接続部51、52a〜54aとして
漏電遮断器が設けられている。接続部51より電源側に
は、第1の電圧センサ61が設けられている。接続部5
1より負荷側には分岐点44aがあり、ここで配電線は
それぞれ3方向に分岐している。第1の分岐配電線41
fには接続部52aが、第2の分岐配電線41gには接
続部53aが、第3の分岐配電線41hには接続部54
aが設けられている。第1の分岐配電線41fの接続部
52aの負荷側には、第2の電圧センサ71が設けられ
ている。第2の分岐配電線41gの接続部53aの負荷
側と、第3の分岐配電線41hの接続部54aの負荷側
には、第3の電圧センサ72が設けられている。第3の
電圧センサ72には、第2の分岐配電線41g及び第3
の分岐配電線41hの配電線が挿通されている。ここで
は、分岐配電線41f〜41hは、単相3線式の配電線
44の内の2線を用いているが、分岐配電線は1〜3線
のいずれでもよい。他の構成及び動作は第2の実施の形
態と同じである。
【0013】また、第1、第2の実施の形態では、接続
部の両端の電圧波形を検出するために電圧センサ60、
70、61、71、72を使用したが、図5に示すよう
に、接続部80a、80bの両端に電圧プローブを取り
付けて、直接に電圧波形を検出してもよい。この場合、
電圧波形V3、V4に基づいて、接続部80a、80b
それぞれの接続不良を判別することができる。この場
合、「正常」時には、電圧波形V3、V4にスパイク状
成分が含まれないが、接続不良発生時には、電圧波形V
3、V4にスパイク状成分が含まれる。接続不良の判別
方法は、第1の実施の形態と同様である。
【0014】以上は、電圧波形に基づいて接続不良を判
別したが、電流波形に基づいて接続不良を判別すること
もできる。電流波形に基づいて接続不良等を判別する第
3の実施の形態を図6に示す。図6は、本発明の接続不
良検出装置1を単相2線式電源を構成し、複数の分岐回
路を有する配電線42に適用したものである。接続不良
検出装置1は、接続端子7a〜7cを有する。その他の
構成は、第1の実施の形態と同じである。また、配電線
42には、被検出部である接続部55〜58と分岐点4
2aが設けられている。本実施の形態では、接続部55
〜58として漏電遮断器が設けられている。接続部55
より負荷側には分岐点42aがあり、ここで配電線はそ
れぞれ3方向に分岐している。第1の分岐配電線42c
には接続部56が、第2の分岐配電線42dには接続部
57が、第3の分岐配電線42eには接続部58が設け
られている。第1の分岐配電線42cの接続部56の負
荷側には、電流センサ8aが設けられている。第2の分
岐配電線42dの接続部57の負荷側には、電流センサ
8bが設けられている。第3の分岐配電線42eの接続
部58の負荷側には、電流センサ8cが設けられてい
る。
【0015】次に、第3の実施の形態の動作を説明す
る。電流センサ8aは、接続端子7aに接続線6aを介
して接続されている。電流センサ8bは、接続端子7b
に接続線6bを介して接続されている。電流センサ8c
は、接続端子7cに接続線6cを介して接続されてい
る。また、報知手段30が接続端子4に接続線31を介
して接続されている。電流センサ8a〜8c、接続線6
a〜6c、接続端子7a〜7cを介して、波形検出手段
10に入力される電流波形は、図7のようになる。図7
の(E)は、正常時の電流波形であり、電源周波数成
分、例えば商用周波数成分のみの波形である。図7の
(F)は、接続部に軽度の接続不良が発生した時の電流
波形であり、電源周波数より高周波のスパイク状成分が
発生している。図7の(G)は、軽度の接続不良が進行
して接続部にグロー現象が発生している場合、すなわち
重度の接続不良が発生している場合であり、所定数、例
えば、電源周波数1周期に2個、波形の欠けが発生して
いる。なお、図7に示す電流波形(E)〜(G)は、分
岐配電線に線形負荷を接続した場合のものである。
【0016】接続不良検出手段1には、図7の(E)に
示すような「正常」時の電流波形、図7の(F)に示す
ような「軽度の接続不良」発生時の電流波形、図7の
(G)に示すような「重度の接続不良」発生時の電流波
形が記憶されている。次に、処理装置は、現在の電流波
形と、正常時の電流波形(E)とを比較する。現在の電
流波形が正常時の電流波形(E)と類似していれば、
「正常」と判別する。正常時の電流波形(E)と類似し
ていなければ、軽度の接続不良発生時の電流波形(F)
と比較する。現在の電流波形が、軽度の接続不良発生時
の電流波形(F)と類似していれば、接続部に「軽度の
接続不良」が発生していると判別する。軽度の接続不良
発生時の電流波形(F)と類似していなければ、重度の
接続不良発生時の電流波形(G)と比較する。現在の電
流波形が、重度の接続不良発生時の電流波形(G)と類
似していれば、接続部に「重度の接続不良」が発生して
いると判別する。例えば、電流センサ8a〜8cによる
電流波形により接続不良等が判別された時は、電源側の
配電用変圧器(図示していない)から分岐点42aまで
の配電線の接続部のどこかが接続不良等であることを判
別する。電流センサ8aによる電流波形により接続不良
等が判別され、電流センサ8b、8cによる電流波形で
は接続不良等が判別されないときは、接続部56から分
岐配電線(7)に接続される負荷までの配電線(7)の
接続部のどこかが接続不良等であることを判別する。ま
た、電流センサ8bによる電流波形により接続不良等が
判別され、電流センサ8a、8cによる電流波形では接
続不良等が判別されないときは、接続部56から分岐配
電線(8)に接続される負荷までの配電線(8)の接続
部のどこかが接続不良等であることを判別する。また、
電流センサ8cによる電流波形により接続不良等が判別
され、電流センサ8a、8bによる電流波形では接続不
良等が判別されないときは、接続部56から分岐配電線
(9)に接続される負荷までの配電線(9)の接続部の
どこかが接続不良等であることを判別する。また、電流
センサ8a、8bによる電流波形により接続不良等が判
別され、電流センサ8cによる電流波形では接続不良等
が判別されないときは、接続部56から分岐配電線
(7)に接続される負荷までの配電線(7)と、接続部
56から分岐配電線(8)に接続される負荷までの配電
線(8)の接続部のどこかが接続不良等であることを判
別する。電流センサ8a、8cによる電流波形により接
続不良等が判別され、電流センサ8bによる電流波形で
は接続不良等が判別されないときは、接続部56から分
岐配電線(7)に接続される負荷までの配電線(7)
と、接続部56から分岐配電線(9)に接続される負荷
までの配電線(9)の接続部のどこかが接続不良等であ
ることを判別する。電流センサ8b、8cによる電流波
形により接続不良等が判別され、電流センサ8aによる
電流波形では接続不良等が判別されないときは、接続部
56から分岐配電線(8)に接続される負荷までの配電
線(8)と、接続部56から分岐配電線(9)に接続さ
れる負荷までの配電線(9)の接続部のどこかが接続不
良等であることを判別する。
【0017】なお、現在の電流波形と、接続不良発生時
の電流波形(F)あるいは、重度の接続不良発生時の電
流波形(G)が類似しているか否かは、例えば、スパイ
ク状成分の有無と波形の欠けの有無によって判別するこ
ともできる。例えば、スパイク状成分を有する場合は
「軽度の接続不良」が発生していることを判別する。波
形の欠けが発生している場合は「重度の接続不良」が発
生していることを判別する。 「軽度の接続不良」発生もしくは「重度の接続不良」発
生が判別された時には、処理装置は、報知手段30を作
動させる。これにより、報知手段30は、スピーカー等
(図示していない)から報知音を発生する。
【0018】次に、第4の実施の形態を図8に基づいて
説明する。本実施の形態では、接続部を含む配電線の近
傍にアンテナ11を設けている。アンテナ11の出力線
12は接続端子13を介して、接続不良検出装置1の波
形検出手段10に入力される。入力される波形は、図9
のようになる。図9の(J)に示すように、正常時はア
ンテナ11から入力される信号はない。図9の(K)
は、接続部に軽度の接続不良が発生した時の波形であ
り、アンテナが高周波成分を拾って、スパイク状成分が
発生している。図9の(L)は、軽度の接続不良が進行
して接続部に重度の接続不良が発生している場合であ
り、スパイク状成分が、図9の(K)の場合より少ない
数、例えば電源周波数の1周期に2箇所発生している。
【0019】接続不良検出手段1には、図9の(J)に
示すような「正常」時の波形、図9の(K)に示すよう
な「軽度の接続不良」発生時の波形、図9の(L)に示
すような「重度の接続不良」発生時の波形が記憶されて
いる。次に、処理装置は、現在のアンテナの出力波形
と、正常時の波形(J)とを比較する。現在の波形が正
常時の波形(J)と類似していれば、「正常」と判別す
る。正常時の波形(J)と類似していなければ、軽度の
接続不良発生時の波形(K)と比較する。現在の波形
が、軽度の接続不良発生時の波形(K)と類似していれ
ば、アンテナ近傍の接続部に「軽度の接続不良」が発生
していることを判別する。軽度の接続不良発生時の波形
(K)と類似していなければ、重度の接続不良発生時の
波形(L)と比較する。現在の波形が、重度の接続不良
発生時の波形(L)と類似していれば、アンテナ近傍の
接続部に「重度の接続不良」が発生していることを判別
する。
【0020】また、現在の波形と、軽度の接続不良発生
時の波形(K)あるいは、重度の接続不良発生時の波形
(L)が類似しているか否かは、例えば、スパイク状成
分の数によって判別することもできる。例えば、スパイ
ク状成分の数が所定数以上の場合は「軽度の接続不良」
が発生していることを判別する。スパイク状成分の数が
所定数未満の場合は、「重度の接続不良」が発生してい
ることを判別する。「軽度の接続不良」発生もしくは
「重度の接続不良」発生が判別された時には、処理装置
は、報知手段30を作動させる。これにより、報知手段
30は、スピーカー等(図示していない)から報知音を
発生する。
【0021】第1〜第4の実施の形態では、接続不良等
を検出する方法として、現在の波形を、あらかじめ、接
続不良検出装置1に記憶させた、「正常」時の波形、
「軽度の接続不良」発生時の波形、「重度の接続不良」
発生時の波形と比較したが、波形を周波数分析すること
により判別してもよい。また、特に配電線に接続する負
荷によって正常時の波形が変化する場合等には、「正
常」時の波形は、随時更新して記憶するのが好ましい。
この場合、例えば、接続不良等が発生した時には、「正
常」時の波形を保持し、更新しないようにする。また、
「軽度の接続不良」と「重度の接続不良」の判別につい
て説明したが、断線していることを判別することもでき
る。例えば、3相3線式の配電線40、41では、断線
が発生すると、電圧波形の電源周波数成分の振幅が、正
常時よりも大きくなる。そこで、判別基準に、この内容
を追加すればよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜8に記
載の接続不良検出装置を用いれば、配電線の接続部の接
続不良を初期段階において検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続不良検出装置を使用した第1の実
施の形態の概略図である。
【図2】電圧波形を示す図である。
【図3】本発明の接続不良検出装置を使用した第2の実
施の形態の概略図である。
【図4】本発明の接続不良検出装置を使用した他の実施
の形態の概略図である。
【図5】電圧プローブを使用した場合の実施の形態の概
略図である。
【図6】本発明の接続不良検出装置を使用した第3の実
施の形態の概略図である。
【図7】電流波形を示す図である。
【図8】本発明の接続不良検出装置を使用した第4の実
施の形態の概略図である。
【図9】アンテナの出力波形を示す図である。
【符号の説明】
1 接続不良検出装置 8a〜8c 電流センサ 10 波形検出手段 11 アンテナ 20 接続不良判別手段 30 報知手段 40〜42、44 配電線 60、61、70〜72 電圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 弘伸 千葉県習志野市本大久保1−4−19 (72)発明者 高橋 久 神奈川県相模原市上鶴間2647−1 ライオ ンズガーデン町田604 (72)発明者 上原 正和 愛知県名古屋市南区滝春町1−79 株式会 社トーエネック技術開発室内 (72)発明者 青木 睦 愛知県名古屋市南区滝春町1−79 株式会 社トーエネック技術開発室内 (72)発明者 伊藤 公一 愛知県名古屋市南区滝春町1−79 株式会 社トーエネック技術開発室内 Fターム(参考) 2G014 AA01 AB33 AB43 AC08 AC15 5G053 AA16 BA01 BA04 DA01 DA03 FA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続部の両端の電圧波形に基づいて接
    続部に接続不良が発生していることを判別する接続不良
    判別手段を備える接続不良検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接続不良検出装置で
    あって、 接続不良判別手段は、電圧波形がスパイク状成分を有す
    る場合に、接続部に接続不良が発生していることを判別
    する接続不良検出装置。
  3. 【請求項3】 接続部を流れる電流の電流波形に基づ
    いて接続部に接続不良が発生していることを判別する接
    続不良検出手段を備える接続不良検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の接続不良検出装置で
    あって、 接続不良判別手段は、電流波形がスパイク状成分を有す
    る場合に接続部に軽度の接続不良が発生していると判別
    し、電流波形が欠けている場合に接続部に重度の接続不
    良が発生していると判別する接続不良検出装置。
  5. 【請求項5】 接続部の近傍に設けられたアンテナ
    と、アンテナの出力波形に基づいて、接続部に接続不良
    が発生していることを判別する接続不良検出手段を備え
    る接続不良検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の接続不良検出装置で
    あって、 接続不良判別手段は、出力波形がスパイク状成分を有す
    る場合に、接続部に接続不良が発生していると判別する
    接続不良検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は6に記載の接続不良検出
    装置であって、 接続不良判別手段は、スパイク状成分の数が所定数以上
    である場合に軽度の接続不良が発生していると判別し、
    スパイク状成分の数が所定数未満である場合に重度の接
    続不良が発生していると判別する接続不良検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の接続
    不良検出装置であって、報知手段を備え、 接続不良判別手段は、接続部に接続不良が発生している
    と判別したときに、報知手段を作動させる接続不良検出
    装置。
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