JP2007057319A - 地絡事故点検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノイズ対策用のコンデンサが接続された直流回路であっても地絡事故点を容易に探査できる地絡事故点検出装置を提供することである。
【解決手段】 電気所の電気機器を操作するためのシーケンス回路15a〜15nに直流電源を供給すると共にシーケンス回路15a〜15nに混入するノイズ除去のためのコンデンサCが接続された直流回路の地絡事故点Fを検出する地絡事故点検出装置は、発信機20と探査機21とを有する。発信機20は、直流回路の地絡事故点の検出のために直流電源供給回路14に周波数の異なる2種類の交流電圧を同時に印加する。探査機21は、発信機20から印加された周波数の異なる2種類の交流電圧により、それぞれ直流電源供給回路14に流れる周波数成分ごとの電流値に基いて地絡事故点Fを判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電気所の電気機器を操作するためのシーケンス回路に直流電源を供給する直流回路の地絡事故点を検出する地絡事故点検出装置に関する。
変電所や開閉所等の電気所では、遮断器や断路器等の電気機器を操作するためのシーケンス回路に直流電源を供給する直流回路が設けられている。図5は、そのような電気所の直流回路の回路図である。電気所の直流回路は、直流電源装置11から直流電源盤12の開閉器13を介して複数の直流電源供給回路14a〜14nにそれぞれ直流電源が供給される。
各々の直流電源供給回路14a〜14nのシーケンス回路15a〜15nの入力端には、ノイズ対策用のコンデンサCが並列に接続されている。これは、シーケンス回路15a〜15nは、デジタル演算装置(例えば、マイクロコンピュータ)を用いて構成されることが多く、デジタル演算装置に混入するノイズを除去するためである。一方、直流回路の地絡を検出するために、直流回路の正極線と負極線との間に中性線を接地した直流地絡継電器16が設置され、直流回路の地絡を検出するようにしている。
このような電気所の直流回路に地絡が発生すると直流の地絡電流が流れる。例えば、直流電源供給回路14bのF点で地絡事故が発生したとすると、図5の点線矢印で示すように、直流電源装置11の正極から直流電源盤12の開閉器13b1、地絡事故点F、直流地絡継電器16の接地点、負極側の直流地絡継電器16を通って、直流電源装置11の負極に戻る回路が形成され直流の地絡電流が流れる。これにより、直流地絡継電器16が動作するので、直流電源供給回路14a〜14nのいずれかに地絡事故が発生したことが分かる。さらに、地絡事故点Fを探査するには、各々の直流電源供給回路14a〜14nについて、直流の地絡電流が流れているか否かを調査し、地絡事故が発生している直流電源供給回路14a〜14nを特定することになる。この場合、交流の地絡電流の場合にはクランプCTにより容易に検出できるが、直流の地絡電流を検出することが難しい。
そこで、直流地絡継電器16が動作し地絡事故が発生したことが検出されると、各々の直流電源供給回路14a〜14nに交流電流を強制的に流し、クランプCTにより、その流した交流電流の有無や変化状態で地絡事故点Fを探査するようにしている。
例えば、配電線路に発生した事故点を探査するものとして、配電線路に高電圧パルスを繰り返し印加し、その高電圧パルスにより発生する配電線のパルス電流を検出器(クランプCT)により検出することにより事故点を探査するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭57−3056号公報
しかし、各々の直流電源供給回路14a〜14nのシーケンス回路15a〜15nの入力端には、ノイズ対策用のコンデンサCが接続されているので、高電圧パルスを印加した場合に、印加した直流電源供給回路14aから14nに地絡事故点Fがなくてもノイズ対策用のコンデンサCに交流電流が流れることになり、事故点Fを探査することができない。
図6は、強制的に交流電流を流し地絡事故点Fを探査する従来例の説明図である。直流電源供給回路14bの地絡事故点Fで地絡が発生したとする。そうすると、直流地絡継電器16により地絡事故が検出される。この状態では、直流の地絡電流が流れるので、直流地絡継電器16の接地点に設けられたスイッチ17をオンオフし、断続する交流の地絡電流に変換する。直流の地絡電流を交流の地絡電流に変換することにより、地絡事故点Fを通る地絡電流も交流電流となり、この地絡電流をクランプCT18により検出し電流計19に出力する。
ところが、図6の点線矢印で示すように、直流電源装置11の正極から地絡事故点Fを通り直流電源装置11の負極に戻る回路が形成されるだけでなく、交流の地絡電流に変換したことに伴い、直流電源装置11の正極からノイズ対策用のコンデンサCを通り直流電源装置11の負極に戻る回路も形成される。従って、地絡事故点Fからノイズ対策用のコンデンサCまでの間においても電流が流れることになり、その間にクランプCT18を配置した場合に電流を検出してしまうので、地絡事故点Fの特定が困難になる。また、健全な直流電源供給回路14aにおいても、直流の地絡電流が交流の地絡電流に変換されたことに伴い、ノイズ対策用のコンデンサCに電流が流れることになり、地絡事故点Fの特定が困難になる。
本発明の目的は、ノイズ対策用のコンデンサが接続された直流回路であっても地絡事故点を容易に探査できる地絡事故点検出装置を提供することである。
請求項1の発明に係わる地絡事故点検出装置は、電気所の電気機器を操作するためのシーケンス回路に直流電源を供給すると共に前記シーケンス回路に混入するノイズ除去のためのコンデンサが接続された直流回路を構成する直流電源供給回路の地絡事故点を検出する地絡事故点検出装置において、前記直流電源供給回路の地絡事故点の検出のために前記直流電源供給回路に周波数の異なる2種類の交流電圧を同時に印加する発信機と、前記発信機から印加された周波数の異なる2種類の交流電圧によりそれぞれ前記直流電源供給回路に流れる周波数成分ごとの電流値に基いて地絡事故点を判定する探査機とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係わる地絡事故点検出装置は、請求項1の発明において、前記発信機は、商用電源周波数とは異なる第1の周波数の交流電圧を発信する第1の電圧信号発信回路と、第1の周波数より高く商用電源周波数とは異なる第2の周波数の交流電圧を発信する第2の電圧信号発信回路と、第1の周波数の交流電圧および第2の周波数の交流電圧を合成した交流電圧を前記直流電源供給回路の正極側電力線または負極側電力線に印加する出力部と、前記直流電源供給回路から印加される異常電圧および異常電流に対して保護動作を行う保護回路とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明に係わる地絡事故点検出装置は、請求項1の発明において、前記探査機は、前記直流電源供給回路から入力した電流から商用電源周波数の電流を除去するフィルタ回路と、前記フィルタ回路を通過した電流から異なる周波数成分毎の電流を取り出しその電流値を比較して地絡事故点を判定する比較判定部と、比較判定部の判定結果を出力する出力装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、直流回路に周波数の異なる2種類の交流電圧を同時に印加し、周波数の大小により変化するコンデンサ成分に流れる電流と、周波数の大小により変化しない地絡事故点に流れる電流とを判別して地絡事故点を判定するので、ノイズ対策用のコンデンサが接続された直流回路であっても地絡事故点を容易に探査できる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置を電気所の直流回路に適用した構成図である。電気所の直流回路は図5に示したものと同じであるので、同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
いま、直流電源供給回路14bのF点で地絡事故が発生したとすると、直流地絡継電器16が動作し、直流電源供給回路14a〜14nのいずれかに地絡事故が発生したことが検出される。次に、本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置により地絡事故点Fを探査することになる。
本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置は、直流電源供給回路14a〜14nに周波数の異なる2種類の交流電圧を同時に印加する発信機20と、この発信機20から印加された周波数の異なる2種類の交流電圧による交流電流を検出するクランプCT18と、クランプCT18により検出された周波数成分ごとの電流値に基いて地絡事故点を判定する探査機21とから構成される。
地絡事故点Fの探査のために、まず、発信機20の一方端子を直流電源装置11近傍の正極線に接続し他方端子を接地する。そして、周波数の異なる2種類の交流電圧を印加する。これにより、直流電源供給回路14aの正極線に接続された少なくともノイズ対策用のコンデンサCを通る回路が形成され、また、もし直流電源供給回路14aの正極線が地絡している場合には地絡事故点を通る回路が形成される。直流電源供給回路14aの正極線には地絡事故点は発生していないので、ノイズ対策用のコンデンサCを通る回路のみ形成される。
クランプCT18は、発信機20から印加された周波数の異なる2種類の交流電圧により直流電源供給回路14aを流れる電流を検出する。探査機21は、クランプCT18により検出された周波数成分ごとの電流値に基いて地絡事故点Fを判定する。
ここで、探査機21での地絡事故点Fの判定の仕方について説明する。発信機20から印加する交流印加電圧Vに対し、直流電源供給回路14のノイズ対策用のコンデンサCに流れる電流Icは、角周波数をω(ω=2πf、f:周波数)としたとき、下記(1)式で示される。
Ic=−jωCV …(1)
一方、直流電源供給回路14に地絡が発生している場合の地絡電流Igは、地絡抵抗をRとしたとき、交流印加電圧Vに対し下記(2)式で示される。
Ig=(1/R)V …(2)
つまり、(1)式から分かるように、コンデンサCに流れる電流Icは周波数f(ω=2πf)が大きくなれば大きくなるが、地絡事故点に流れる電流Igは、(2)式から分かるように周波数fの影響を受けない。
そこで、周波数だけが異なる2種類の交流電圧として、一方の周波数をfとし、他方の周波数をnfとした交流電圧V1、V2を用意する。そして、探査機21は、クランプCT18で検出された電流から周波数f成分の電流と、周波数nf成分の電流を抽出し、周波数成分ごとの電流値If、Infを求める。そして、周波数f成分の電流値Ifと、周波数nf成分の電流値Infとを比較し、(3)式が成立するときは地絡事故点Fがない場合と判定し、(4)式が成立するときは地絡事故点Fがある場合と判定する。
n・If−Inf≒0 …(3)
n・If−Inf>0 …(4)
すなわち、地絡事故点Fがない場合には、周波数fの交流電圧Vfおよび周波数nfの交流電圧Vnfによる電流は、ノイズ対策用のコンデンサCにのみ流れる。従って、(1)式より、周波数nf成分の電流値Infは周波数f成分の電流値Ifよりn倍の値となる。このことから、地絡事故点Fがない場合には(3)式が成立する。
一方、地絡事故点Fがある場合には、周波数fの交流電圧Vfおよび周波数nfの交流電圧Vnfによる電流は、ノイズ対策用のコンデンサCだけでなく地絡事故点Fにも流れる。地絡事故点Fの地絡抵抗に流れる電流は、(2)式に示すように周波数の影響を受けないので、周波数f成分の電流値Ifと周波数nf成分の電流値Infとは同じ値となる。従って、周波数nf成分の電流値Infは周波数が大きくなっても大きくならないことから、周波数f成分の電流値Ifをn倍した電流値n・Ifは、周波数nf成分の電流値Infよりも大きくなる。このことから、地絡事故点Fがある場合には(4)式が成立する。
図1において、直流電源供給回路14aの正極線には地絡事故点は発生していないので、ノイズ対策用のコンデンサCを通る回路のみ形成される。従って、周波数fの交流電圧Vfおよび周波数nfの交流電圧Vnfによる電流は、ノイズ対策用のコンデンサCにのみ流れるので、周波数f成分の電流値Ifと周波数nf成分の電流値Infとの関係として(3)式が成立する。つまり、探査機21は、(3)式が成立することから直流電源供給回路14aの正極線には地絡事故点が発生していないと判定する。
図2は、本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置を地絡事故点Fのある直流電源供給回路14bの正極線に接続した場合の説明図である。直流電源供給回路14bの正極線には地絡事故点Fが発生しているので、直流電源盤12近傍の直流電源供給回路14bの正極線に発信機20を接続すると、発信機20からの周波数の異なる2種類の交流電圧の印加により、ノイズ対策用のコンデンサCを通る回路だけでなく地絡事故点Fを通る回路も形成される。
発信機20から地絡故障点Fまでの間においては、地絡事故点Fの地絡抵抗Rに流れる電流とノイズ対策用のコンデンサCに流れる電流とが流れる。従って、この間の位置P1にクランプCT18を配置し直流電源供給回路14bの正極線に流れる電流を検出すると、この間には(1)式と(2)式で示される電流が検出される。そして、探査機21で周波数f成分の電流値Ifと周波数nf成分の電流値Infとを求め、その関係を求めると、周波数nf成分の電流値Infの一部が地絡抵抗Rを流れることから、周波数f成分の電流値Ifをn倍した電流値n・Ifは、周波数nf成分の電流値Infよりも大きくなるので(4)式が成立する。従って、直流電源供給回路14bの正極線には地絡事故点Fが発生していると判定する。
一方、地絡故障点Fからノイズ対策用のコンデンサCまでの間においては、地絡事故点Fの地絡抵抗Rに流れる電流は流れず、ノイズ対策用のコンデンサCに流れる電流だけが流れる。従って、その間の位置P2にクランプCT18を配置し直流電源供給回路14bの正極線に流れる電流を検出すると、この間には(1)式で示される電流が検出される。探査機21で周波数f成分の電流値Ifと周波数nf成分の電流値Infとを求め、その関係を求めると、周波数f成分の電流値Ifをn倍した電流値n・Ifは、周波数nf成分の電流値Infとほぼ等しくなり(3)式が成立する。従って、地絡事故点Fが発生していないと判定する。
このことから、発信機20から地絡故障点Fまでの間のクランプCT18を配置した位置P1と、地絡故障点Fからノイズ対策用のコンデンサCまでの間のクランプCT18を配置した位置P2との間に、地絡故障点Fが発生していることが分かる。
図3は、本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置の発信機20のブロック構成図である。発信機20は、周波数が異なる電圧信号を発生する第1の電圧信号発信回路22および第2の電圧信号発信回路23を有する。第1の電圧信号発信回路22および第2の電圧信号発信回路23は、電圧実効値は同じで周波数だけが異なる電圧信号をそれぞれ発信する。第1の電圧信号発信回路22は、商用電源周波数(例えば、50Hzまたは60Hz)およびその第3調波とは異なる第1の周波数fの交流電圧V1を発信し、第2の電圧信号発信回路23は、第1の周波数fより高く商用電源周波数およびその第3調波とは異なる第2の周波数nfの交流電圧V2を発信する。
例えば、第1の周波数fを10Hzとし、第2の周波数nfを32Hzとする。これは、10Hz以下の低周波数域ではクランプCTの感度が悪くなるからである。一方、周波数を上げると、電気所の直流回路のノイズ対策用のコンデンサCに流れる電流が多くなり設備に悪影響を与える可能性がある。また電気所の商用電源周波数(50Hzまたは60Hz)を避けておかないと商用電源周波数による誘導電圧や誘導電流の影響を受けて検出が困難になる。そこで、第1の周波数fを10Hzとし、第2の周波数nfを32Hzとする。また、第2の周波数nfを32Hzとしたのは第1周波数fの第3調波(30Hz)となるのを避けるためである。
第1の電圧信号発信回路22および第2の電圧信号発信回路で発信された周波数の異なる2つの交流電圧V1、V2は、ゲイン調整回路24でゲイン調整され増幅回路25で増幅されて出力部26に入力される。出力部26は、第1の周波数fの交流電圧V1および第2の周波数nfの交流電圧V2の合成電圧を直流電源供給回路14に印加するものであり、直流電源供給回路14の正極線または負極線に接続する接続端子を有すると共に絶縁トランスと直流カットコンデンサを有する。絶縁トランスおよび直流カットコンデンサを有するのは、接続端子を直流電源供給回路14に接続したときに直流電源供給回路14の直流電圧が直接的に発信機20に印加されるのを防止すると共に、直流電圧による急峻な電流が流れることを防止するためである。
保護回路27は、発信機20が接続された直流電源供給回路14から印加される異常電圧および異常電流に対して保護動作を行うものである。発信機20が接続された直流電源供給回路14の電圧は、保護回路27の電圧検出部28で検出され電圧監視部29に入力される。電圧監視部29は、例えば、直流電源供給回路14の電圧が商用電源周波数による誘導電圧の影響を受けているときは、出力部26をロックして周波数の異なる2つの交流電圧V1、V2の出力を阻止したり、直流電源供給回路14の正極線または負極線を識別して出力部26の出力極性を切り替えたりする。
一方、発信機20が接続された直流電源供給回路14の電流は、保護回路27の電流検出部30で検出され電流監視部31に入力される。電流監視部31は、地絡事故点Fの地絡抵抗Rが小さい場合には、周波数の異なる2つの電圧信号の印加による地絡電流が過大になるので、ゲイン調整回路24のゲインを調整し地絡電流が過大にならないようにする。
次に、図4は、本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置の探査機21のブロック構成図である。探査機21はクランプCT18で検出された電流を入力部32により入力し、入力した電流をフィルタ回路33に出力する。フィルタ回路33は、クランプCT18で検出された直流電源供給回路14の電流から商用電源周波数(50Hzまたは60Hz)の電流を除去するものである。これにより、電気所の商用電源周波数の誘導電流の影響を除去する。
フィルタ回路33で商用電源周波数の電流を除去された電流は、第1の抽出部34および第2の抽出部35に入力され、第1の抽出部34によりフィルタ回路33を通過した電流から第1の周波数f成分の電流値Ifを取り出し、第2の抽出部35によりフィルタ回路33を通過した電流から第2の周波数f成分の電流値Infを取り出す。第1の抽出部34で取り出された周波数f成分の電流値Ifおよび第2の抽出部35で取り出された周波数nf成分の電流値Infは比較判定部36に入力され、周波数f成分の電流値Ifと周波数nf成分の電流値Infとを比較して地絡事故点Fを判定する。そして、その比較判定部36での判定結果を出力装置37に出力し作業員に報知する。
ここで、比較判定部36での判定基準は、前述したように、(3)式および(4)式により地絡事故点Fの有無を判定する。例えば、第1の周波数fが10Hzで、第2の周波数nfが32Hzである場合には、(3)式および(4)式のnはn=3.2として判定することになる。
このように、本発明の実施の形態によれば、周波数だけが異なる交流電圧V1、V2による周波数fの電流Ifと周波数nfによる電流Infとの電流値の大きさにより、ノイズ対策用のコンデンサに流れる電流と、地絡事故点に流れる電流とを判別するので、ノイズ対策用のコンデンサが接続された直流回路であっても地絡事故点を容易に探査できる。
本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置を電気所の直流回路に適用した構成図。 本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置を地絡事故点のある直流電源供給回路の正極線に接続した場合の説明図。 本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置の発信機のブロック構成図。 本発明の実施の形態に係わる地絡事故点検出装置の探査機のブロック構成図。 電気所の直流回路の回路図。 電気所の直流回路に強制的に交流電流を流し地絡事故点を探査する従来例の説明図。
符号の説明
11…直流電源装置、12…直流電源盤、13…開閉器、14…直流電源供給回路、15…シーケンス回路、16…直流地絡継電器、17…スイッチ、18…クランプCT、19…電流計、20…発信機、21…探査機、22…第1の電圧信号発信回路、23…第2の電圧信号発信回路、24…ゲイン調整回路、25…増幅回路、26…出力部、27…保護回路、28…電圧検出部、29…電圧監視部、30…電流検出部、31…電流監視部、32…入力部、33…フィルタ回路、34…第1の抽出部、35…第2の抽出部、36…比較判定部、37…出力装置

Claims (3)

  1. 電気所の電気機器を操作するためのシーケンス回路に直流電源を供給すると共に前記シーケンス回路に混入するノイズ除去のためのコンデンサが接続された直流回路を構成する直流電源供給回路の地絡事故点を検出する地絡事故点検出装置において、
    前記直流電源供給回路の地絡事故点の検出のために前記直流電源供給回路に周波数の異なる2種類の交流電圧を同時に印加する発信機と、
    前記発信機から印加された周波数の異なる2種類の交流電圧によりそれぞれ前記直流電源供給回路に流れる周波数成分ごとの電流値に基いて地絡事故点を判定する探査機とを備えたことを特徴とする地絡事故点検出装置。
  2. 前記発信機は、商用電源周波数とは異なる第1の周波数の交流電圧を発信する第1の電圧信号発信回路と、
    第1の周波数より高く商用電源周波数とは異なる第2の周波数の交流電圧を発信する第2の電圧信号発信回路と、
    第1の周波数の交流電圧および第2の周波数の交流電圧を合成した交流電圧を前記直流電源供給回路の正極側電力線または負極側電力線に印加する出力部と、
    前記直流電源供給回路から印加される異常電圧および異常電流に対して保護動作を行う保護回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の地絡事故点検出装置。
  3. 前記探査機は、前記直流電源供給回路から入力した電流から商用電源周波数の電流を除去するフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路を通過した電流から異なる周波数成分毎の電流を取り出しその電流値を比較して地絡事故点を判定する比較判定部と、
    比較判定部の判定結果を出力する出力装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載の地絡事故点検出装置。
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