JP2001342930A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP2001342930A
JP2001342930A JP2000162143A JP2000162143A JP2001342930A JP 2001342930 A JP2001342930 A JP 2001342930A JP 2000162143 A JP2000162143 A JP 2000162143A JP 2000162143 A JP2000162143 A JP 2000162143A JP 2001342930 A JP2001342930 A JP 2001342930A
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fuel
fuel injection
valve
injection valve
passage
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JP2000162143A
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Kyosuke Ohashi
恭介 大橋
Yoshihide Ogawa
義英 小川
Hiroshi Kosuge
浩 小菅
Shinji Ueda
信司 上田
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で加工や精度出しを容易に行うこ
とができるとともに、弁部の開閉動作時に発生する燃料
の脈動圧を抑制することができて、その脈動圧に起因し
た騒音を低減することができる燃料噴射弁を提供する。 【解決手段】エンジンに取り付けられる燃料噴射弁11
のハウジング16内に燃料通路37を形成する。燃料通
路37の一端には燃料吸入口20aを設けるとともに、
他端には噴射口21bが形成されている。ハウジング1
6には噴射口21bを開閉することにより燃料吸入口2
0aから吸入された燃料をシリンダヘッド12内の燃焼
室へ噴射する弁部18を設ける。燃料吸入口20aから
噴射口21bに至る燃料通路37の途中には、通路断面
積が拡張する拡張部39を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両のエ
ンジンに対して燃料を供給するための燃料噴射弁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の燃料噴射弁において
は、エンジンのシリンダヘッドに取り付けられるハウジ
ング内に燃料通路が形成されている。その燃料通路の一
端には燃料吸入口が形成されるとともに、他端には弁部
が設けられている。そして、燃料吸入口から燃料通路内
に燃料が吸入され、この状態で電磁ソレノイドにて弁部
が開閉動作されることにより、燃料が燃焼室又は燃焼室
に連通可能な吸気ポートへ噴射されるようになってい
る。
【0003】しかしながら、この種の燃料噴射弁におい
ては、弁部が開閉動作されるとき、燃料通路内の燃料圧
力が急変し弁部から燃料通路の上流側に向けて燃料の脈
動圧が発生する。そして、この脈動圧がデリバリパイプ
側及びシリンダヘッド側に伝達されて、騒音の原因にな
るという問題があった。
【0004】このような問題点に対処するため、例え
ば、特開平8−312490号公報に開示されるような
燃料噴射弁も従来から提案されている。この従来構成に
おいては、燃料吸入口と弁部との間の燃料通路中に、通
路断面積の縮小した絞り部が設けられている。そして、
この絞り部により、弁部の開閉動作時に発生する燃料の
脈動圧が抑制されて、その脈動圧に起因した騒音が低減
されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
燃料噴射弁においては、燃料通路中に絞り部を設けるこ
とにより脈動圧が抑制されるようになっている。このた
め、絞り部の構造が細密になって、その加工や精度出し
が困難であるとともに、燃料噴射量が増加したとき、絞
り部が抵抗となって、必要量の燃料を供給するための開
弁時間が長くなるという問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、構造が簡単で加工や精度出しを容易に行うことがで
きるとともに、弁部の開閉動作時に発生する燃料の脈動
圧を抑制することができて、その脈動圧に起因した騒音
を低減することができる燃料噴射弁を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、ハウジング内に燃料吸入口から噴
射口に至る燃料通路が形成されるとともに、前記噴射口
を開閉することにより燃料噴射を行わせる弁部を備えた
燃料噴射弁において、前記燃料吸入口から噴射口に至る
燃料通路の途中には、通路断面積が拡張する拡張部を設
けたことを特徴とするものである。
【0008】従って、請求項1に記載の発明によれば、
弁部の開閉動作時に発生する燃料の脈動圧を、燃料通路
中の拡張部で減衰させて抑制することができ、その脈動
圧に起因した騒音を低減することができる。また、この
構成によれば、燃料通路の途中の箇所をさらに拡張して
拡張部を形成すればよいため、燃料通路中に細密な絞り
部を設けた従来構成に比較して、構造が簡単で加工や精
度出しを容易に行うことができる。さらに、燃料通路中
に絞り部を設けた従来構成のように、燃料噴射量が増加
したとき、絞り部が抵抗となって、必要量の燃料を供給
するための開弁時間が長くなるという不具合を回避する
こともできる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記拡張部は、シリンダヘッドの外部
に露出したハウジング内の燃料通路に設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0010】従って、請求項2に記載の発明によれば、
弁部の開閉動作時に発生する燃料の脈動圧により、シリ
ンダヘッドの外部に露出したハウジングが振動して、放
射音が直接生じるのを効果的に抑制することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記拡張部の内径は、燃
料通路の最大径部よりも大きくて、燃料通路の最小径部
の少なくとも1.5倍となるように設定されていること
を特徴とするものである。
【0012】従って、請求項3に記載の発明によれば、
拡張部の通路断面積を適正に確保することができて、弁
部の開閉動作時に発生する燃料の脈動圧を有効に減衰さ
せて抑制することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の発明において、前記燃料通
路の流路方向における拡張部の長さは、燃料通路の最小
径部の少なくとも1.0倍となるように設定されている
ことを特徴とするものである。
【0014】従って、請求項4に記載の発明によれば、
拡張部の容積を適正に確保することができて、弁部の開
閉動作時に発生する燃料の脈動圧を有効に減衰させて抑
制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を車両用エンジン
の燃焼室に対して燃料を直接噴射する電磁式燃料噴射弁
に具体化した一実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では便宜上、図1の上側を燃料噴射弁
の各構成部材における上部とし、下側を下部として記載
するが、その方向は限定されるものではない。
【0016】図1に示すように、この燃料噴射弁11
は、エンジンのシリンダヘッド12の外面に一部を露出
させた状態で貫通装着される。すなわち、シリンダヘッ
ド12には段差状の挿通孔13が形成され、この挿通孔
13内の段差部にガスケット22を介在させた状態で燃
料噴射弁11が挿通されている。燃料噴射弁11の外周
には二股状の一対の腕部14a(図では一方のみ図示)
を有する取付用クランプ14が嵌挿され、この取付用ク
ランプ14がボルト15にてシリンダヘッド12の上面
に締め付け固定されることにより、燃料噴射弁11がシ
リンダヘッド12に対して移動不能に取り付けられるよ
うになっている。
【0017】前記燃料噴射弁11は、ハウジング16を
構成するケース17と、そのケース17の下部に取り付
けられた弁部18と、ケース17の上部に取り付けられ
た電磁ソレノイド19と、その電磁ソレノイド19の上
部に取り付けられたハウジング16を構成する吸入口体
20とを備えている。ケース17は円筒状に形成され、
その外周には前記取付用クランプ14に係合可能なフラ
ンジ部17aが形成されている。
【0018】前記弁部18のバルブシート21は有底円
筒状に形成され、その内底部には弁座21a及び噴射口
21bが形成されている。そして、このバルブシート2
1はケース17の下端内部に嵌合された状態で、ケース
17の下端外周をかしめることによりケース17に取り
付けられている。バルブシート21及びケース17内に
はポペット25が長手方向へ移動可能に配設され、その
下端にはバルブシート21の弁座21aに接離可能に対
応する弁体25aが形成されている。
【0019】前記電磁ソレノイド19は有底円筒状の筒
状部材26を備え、この筒状部材26がケース17の上
端内部に嵌合固着されることによって、電磁ソレノイド
19がケース17上に取り付けられている。筒状部材2
6内には円筒状のコア27が嵌着され、その内部にはア
ジャストパイプ28が挿入固定されている。筒状部材2
6内にはコア27の下部に対応するように、ほぼ円筒状
のアーマチャ29が移動可能に配設され、その下端部に
前記ポペット25が連結されている。コア27内におい
て、アジャストパイプ28とアーマチャ29との間には
スプリング30が介装されている。そして、このスプリ
ング30により、アーマチャ29及びポペット25が下
方に移動付勢され、常には弁体25aが弁座21aに接
触されて、噴射口21bが閉じられた状態に保持されて
いる。
【0020】前記コア27及びアーマチャ29と対応す
るように、筒状部材26の外周にはボビン31が嵌着さ
れ、そのボビン31の外周にはコイル32が巻装されて
いる。コイル32の外周には外套体33が被覆形成さ
れ、その外側にはコイル32に接続されたコネクタ34
が突設されている。そして、このコネクタ34を介して
コイル32に励磁電流が供給されたとき、コア27が励
磁されて、アーマチャ29がスプリング30の付勢力に
抗してコア27側に吸着移動される。これにより、ポペ
ット25が上方に移動されて、弁体25aが弁座21a
から離間され、噴射口21bが開かれるようになってい
る。
【0021】前記吸入口体20はほぼ円筒状に形成さ
れ、その下端部において前記筒状部材26の上端内部に
嵌合固定されている。吸入口体20の外周にはシールリ
ング35が装着され、吸入口体20にデリバリパイプ3
6が嵌合接続された状態で、このシールリング35によ
り、吸入口体20とデリバリパイプ36との間がシール
されるようになっている。
【0022】前記吸入口体20、電磁ソレノイド19の
アジャストパイプ28、コア27、アーマチャ29、ケ
ース17、及び弁部18のバルブシート21の内部に
は、燃料通路37が形成されている。吸入口体20の上
端にはデリバリパイプ36内に開口する燃料吸入口20
aが形成され、この燃料吸入口20aから燃料通路37
内に燃料が吸入されるようになっている。燃料吸入口2
0aの近傍において、吸入口体20内の燃料通路37に
はストレーナ38が配設され、このストレーナ38によ
り燃料中の異物が除去されるようになっている。
【0023】図1及び図2に示すように、前記シリンダ
ヘッド12の外部に露出したハウジング16の吸入口体
20内において、ストレーナ38とアジャストパイプ2
8との間の燃料通路37途中には、拡張部39がテーパ
部40を介して形成されている。そして、この拡張部3
9によって、燃料通路37の通路断面積がストレーナ3
8とアジャストパイプ28との間で拡張されるようにな
っている。これにより、前記弁部18の開閉動作に伴っ
て、シリンダヘッド12内の燃焼室に燃料が噴射される
際に、弁部18から燃料通路37の上流側に向けて発生
する燃料の脈動圧が、この拡張部39で減衰されて抑制
されるようになっている。
【0024】この実施形態では、前記拡張部39の内径
D1が、燃料吸入口20a側における燃料通路37の最
大径部D2よりも大きくなるとともに、アジャストパイ
プ28内における燃料通路37の最小径部D3の1.5
倍以上となるように設定されている。また、拡張部39
の流路方向の長さL1が、アジャストパイプ28内にお
ける燃料通路37の最小径部D3の少なくとも1.0倍
となるように設定されている。この場合、拡張部39の
流路方向の長さL1は、アジャストパイプ28内におけ
る燃料通路37の最小径部D3に対して、望ましくは
2.0倍以上、最も好ましくは2.5倍以上となるよう
に設定するとよい。
【0025】すなわち、拡張部39の流路方向の長さL
1を変更して、拡張部39での減衰効果を比較測定した
ところ、図3に示すように、拡張部39の長さL1と燃
料通路37の最小径部D3との比率(L1/D3)を
1.0に設定した付近から、圧力変動幅が徐々に低減す
ることが判明した。そして、比率(L1/D3)を2.
0に設定した付近で圧力変動幅が大幅に低減し、比率
(L1/D3)を2.5以上に設定したときに圧力変動
幅がほぼ最低になることが判った。
【0026】次に、前記のように構成された燃料噴射弁
11の動作について説明する。さて、この燃料噴射弁1
1において、デリバリパイプ36から供給される燃料
は、燃料吸入口20aから燃料通路37内を通して弁部
18のバルブシート21内に導入される。このとき、電
磁ソレノイド19のコイル32に励磁電流が供給されて
いないと、アーマチャ29及びポペット25がスプリン
グ30の付勢力により下方に移動され、弁部18の弁体
25aが弁座21aに接触して、噴射口21bが閉じら
れた状態にある。
【0027】この状態で、コネクタ34から電磁ソレノ
イド19のコイル32に励磁電流が供給されると、コア
27が励磁されてアーマチャ29がスプリング30の付
勢力に抗してコア27側に吸着移動される。これによ
り、ポペット25が上方に移動されて、弁体25aが弁
座21aから離間され、噴射口21bが所定時間だけ開
かれて、所定量の燃料が噴霧状態にてシリンダヘッド1
2内の燃焼室へ噴射される。
【0028】このように、弁部18の開閉動作に伴って
燃料が噴射されるときには、弁部18から燃料通路37
の上流側に向けて燃料の脈動圧が発生する。ところが、
この実施形態の燃料噴射弁11では、燃料通路37の途
中に通路断面積の拡張する拡張部39が形成されている
ので、燃料通路37中の脈動は、この拡張部39で減衰
されて低減される。よって、上流のデリバリパイプ36
側及び下流のシリンダヘッド12側への脈動圧の伝達量
が小さくなり、騒音の発生を抑制することができる。
【0029】前記のように構成された実施形態の燃料噴
射弁11及び従来構成の燃料噴射弁について、実際の燃
料噴射状態における燃料噴射弁の振動周波数特性を比較
測定したところ、図4に示すような結果が得られた。こ
の測定結果から、実施形態の燃料噴射弁11によれば、
従来構成の燃料噴射弁と比較して、実際の燃料噴射状態
において問題となる周波数帯域での振動音の振動速度を
著しく低減できることが判った。
【0030】ちなみに、この実施形態の燃料噴射弁11
及び従来構成の燃料噴射弁について、燃料通路37内に
燃料を供給しない空開閉状態における燃料噴射弁の振動
周波数特性を比較測定したところ、図5に示すような結
果が得られた。この測定結果から、燃料噴射弁の空開閉
状態においては、実施形態の燃料噴射弁11と従来構成
の燃料噴射弁との間で、振動音の振動速度に大きな差が
存在しないことが判った。これは、実施形態及び従来構
成のいずれの燃料噴射弁においても、燃料の噴射を伴わ
ない空開閉状態では、燃料通路内に脈動圧が発生せず、
その脈動圧に起因した振動音も小さくなることを示すも
のである。
【0031】さらに、この実施形態の燃料噴射弁11及
び従来構成の燃料噴射弁について、実際の燃料噴射状態
における燃料噴射弁の振動波形を比較検出したところ、
図6に示すような結果が得られた。この測定結果から、
実施形態の燃料噴射弁11によれば、従来構成の燃料噴
射弁と比較して、弁部18の開弁時における燃料噴射弁
11自体の振動を著しく低減できることが判った。
【0032】同様に、この実施形態の燃料噴射弁11及
び従来構成の燃料噴射弁について、燃料を噴射しない空
開閉状態における燃料噴射弁の振動波形を比較測定した
ところ、図7に示すような結果が得られた。この測定結
果から、燃料噴射弁の空開閉状態においては、実施形態
の燃料噴射弁11と従来構成の燃料噴射弁との間で、燃
料噴射弁自体の振動に大きな差が存在しないことが判っ
た。これは、実施形態及び従来構成のいずれの燃料噴射
弁においても、燃料の噴射を伴わない空開閉状態では、
燃料通路内に脈動圧が発生せず、その脈動圧に起因した
振動が小さくなることを示すものである。
【0033】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1) この燃料噴射弁11においては、エンジンのシ
リンダヘッド12に取り付けられるハウジング16内に
燃料通路37が形成されている。燃料通路37の一端に
は燃料吸入口20aが設けられるとともに、他端には燃
料吸入口20aから吸入された燃料をシリンダヘッド1
2内の燃焼室へ噴射するのを制御するための弁部18が
設けられている。そして、燃料吸入口20aから弁部1
8に至る燃料通路37の途中には、通路断面積の拡張す
る拡張部39が設けられている。
【0034】このため、弁部18の開閉動作時に発生す
る燃料の脈動圧を、燃料通路37の途中の拡張部39で
減衰させて抑制することができ、その脈動圧に起因した
騒音を低減することができる。また、燃料通路37の途
中の箇所をさらに拡張して拡張部39を形成すればよい
ため、燃料通路37中に細密な絞り部を設けた従来構成
に比較して、構造が簡単で加工や精度出しを容易に行う
ことができる。さらに、燃料通路37中に絞り部を設け
た従来構成のように、燃料噴射量が増加したとき、絞り
部が抵抗となって、必要量の燃料を供給するための開弁
時間が長くなるという不具合を回避することもできる。
【0035】(2) この燃料噴射弁11においては、
前記拡張部39が、シリンダヘッド12の外部に露出し
たハウジング16を構成する吸入口体20内の燃料通路
37に設けられている。このため、弁部18の開閉動作
時に発生する燃料の脈動圧により、シリンダヘッド12
の外部に露出したハウジング16が振動して、放射音が
直接生じるのを効果的に抑制することができる。
【0036】(3) この燃料噴射弁11においては、
前記拡張部39の内径D1が、燃料通路37の最大径部
D2よりも大きくて、燃料通路37の最小径部D3の少
なくとも1.5倍となるように設定されている。このた
め、拡張部39の通路断面積を適正に確保することがで
きて、弁部18の開閉動作時に発生する燃料の脈動圧を
有効に減衰させて抑制することができる。
【0037】(4) この燃料噴射弁11においては、
前記拡張部39の流路方向の長さL1が、燃料通路37
の最小径部D3の少なくとも1.0倍となるように設定
されている。このため、拡張部39の容積を適正に確保
することができて、弁部18の開閉動作時に発生する燃
料の脈動圧を有効に減衰させて抑制することができる。
【0038】(変更例)なお、この実施形態は上記の構
成に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。このように構成した場合でも、上記実施形態と同様
の作用及び効果を得ることができる。
【0039】・ 前記実施形態では、拡張部39がテー
パ部40を介して燃料通路37と連続するように形成さ
れているが、拡張部39を燃料通路37の途中に段差状
に形成してもよい。
【0040】・ 前記実施形態では、拡張部39が吸入
口体20内の燃料通路37に形成されているが、この拡
張部39をアジャストパイプ28の上流側におけるコア
27内の燃料通路37に形成してもよい。
【0041】・ 上記実施形態では、エンジンの燃焼室
に対して燃料を直接噴射する電磁式燃料噴射弁に具体化
したが、燃焼室に連通可能な吸気ポートにおいて燃料を
噴射する電磁式燃料噴射弁に具体化してもよい。
【0042】さらに、上記各実施形態から把握できる請
求項以外の技術的思想を、その効果とともに以下に記載
する。 ・ 前記拡張部の流路方向の長さは、燃料通路の最小径
部の2.0倍よりも大きくなるように設定したことを特
徴とする請求項4に記載の燃料噴射弁。
【0043】従って、この構成によれば、拡張部の容積
をより適正に確保することができて、弁部の開閉動作時
に発生する燃料の脈動圧をより有効に減衰させて抑制す
ることができる。
【0044】・ 前記拡張部の流路方向の長さは、燃料
通路の最小径部の2.5倍よりも大きくなるように設定
したことを特徴とする請求項4に記載の燃料噴射弁。従
って、この構成によれば、拡張部の容積を一層適正に確
保することができて、弁部の開閉動作時に発生する燃料
の脈動圧を一層有効に減衰させて抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の燃料噴射弁を示す断面図。
【図2】図1の燃料噴射弁の一部を拡大して示す部分断
面図。
【図3】拡張部の長さと圧力変動幅の関係を示す特性
図。
【図4】実際の燃料噴射状態における燃料噴射弁の振動
周波数特性を示す図。
【図5】燃料を供給しない空開閉状態における燃料噴射
弁の振動周波数特性を示す図。
【図6】実際の燃料噴射状態における燃料噴射弁の振動
検出波形を示す図。
【図7】燃料を供給しない空開閉状態における燃料噴射
弁の振動検出波形を示す図。
【符号の説明】
11…燃料噴射弁、12…シリンダヘッド、16…ハウ
ジング、17…ハウジングを構成するケース、18…弁
部、19…電磁ソレノイド、20…ハウジングを構成す
る吸入口体、20a…燃料吸入口、21…バルブシー
ト、21a…弁座、21b…噴射口、25…ポペット、
25a…弁体、27…コア、28…アジャストパイプ、
29…アーマチャ、30…スプリング、32…コイル、
36…デリバリパイプ、37…燃料通路、39…拡張
部、D1…拡張部の内径、D2…燃料通路の最大径部、
D3…燃料通路の最小径部、L1…拡張部の流路方向の
長さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 義英 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 小菅 浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 上田 信司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G066 AA01 AB02 BA12 BA22 CC63 CC66 CD30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に燃料吸入口から噴射口に至
    る燃料通路が形成されるとともに、前記噴射口を開閉す
    ることにより燃料噴射を行わせる弁部を備えた燃料噴射
    弁において、 前記燃料吸入口から噴射口に至る燃料通路の途中には、
    通路断面積が拡張する拡張部を設けたことを特徴とする
    燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】前記拡張部は、シリンダヘッドの外部に露
    出したハウジング内の燃料通路に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】前記拡張部の内径は、燃料通路の最大径部
    よりも大きくて、燃料通路の最小径部の少なくとも1.
    5倍となるように設定されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】前記燃料通路の流路方向における拡張部の
    長さは、燃料通路の最小径部の少なくとも1.0倍とな
    るように設定されていることを特徴とする請求項1〜請
    求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010151082A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Denso Corp 燃料噴射弁
CN104769268A (zh) * 2012-11-09 2015-07-08 罗伯特·博世有限公司 燃料喷射阀和具有燃料喷射阀的燃料喷射设备

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