JP2001342074A - 複合粒子 - Google Patents

複合粒子

Info

Publication number
JP2001342074A
JP2001342074A JP2000161607A JP2000161607A JP2001342074A JP 2001342074 A JP2001342074 A JP 2001342074A JP 2000161607 A JP2000161607 A JP 2000161607A JP 2000161607 A JP2000161607 A JP 2000161607A JP 2001342074 A JP2001342074 A JP 2001342074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
ceramic
particles
less
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000161607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4702979B2 (ja
Inventor
Yoshitake Terashi
吉健 寺師
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2000161607A priority Critical patent/JP4702979B2/ja
Publication of JP2001342074A publication Critical patent/JP2001342074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4702979B2 publication Critical patent/JP4702979B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミック粒子表面に均一な厚みのガラス層を
被着形成した複合粒子、およびそれを用いてセラミック
フィラーの含有比率を高めたガラスセラミックスを絶縁
基板とする配線基板を提供する。 【解決手段】平均粒径が0.5〜10μmであり、かつ
セラミック粒子Y表面に厚さ0.05〜2μmのガラス
層Zを被覆してなる複合粒子Xであって、水100g中
に複合粒子Xを10g添加し、12時間混合したとき、
平均粒径の減少率が10%以下である複合粒子Xを用い
て、ガラスpおよび/またはガラスから析出した結晶と
フィラーとしてセラミック粒子qとを含有し、相対密度
90%以上、研磨面の走査型電子顕微鏡写真において、
隣接するセラミックフィラー粒子q、q間の距離が、セ
ラミックフィラー粒子qの平均粒径の60%以下である
割合が90%以上のガラスセラミックスoを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスを被覆した
セラミック粒子からなる複合粒子に関するものであり、
特に、銅や銀と同時焼成が可能であり、また、磁器中の
セラミック粒子の割合を高めた絶縁基板を具備する配線
基板に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、セラミック粒子の表面にガラス
を被覆する方法が知られている。例えば、特表平7−5
02245号公報では、シリカ粒子等の表面をゾルゲル
法により得たホウケイ酸ガラスゲルで被覆し、低温で乾
燥した複合粒子を作製し、この複合粒子を成形、焼成す
ることによって低誘電率基板を作製することが記載され
ている。また、特開平6−321615号公報等では、
セラミック粒子をゾルゲル法によって得られたゲルガラ
スで被覆し、600〜800℃に加熱してガラス中の分
解ガスを除いた後、得られた凝集塊を粉砕し、これをテ
ープ状に成形して焼成した磁器が記載されている。さら
に、特開昭61−21961号公報では、アルミナ粒子
表面に溶融したガラスを被着形成し、粉砕することによ
ってアルミナ/ガラスの複合材料を作製できることが記
載されている。
【0003】一方、セラミック配線基板としては、アル
ミナ質焼結体からなる絶縁基板の表面または内部にタン
グステンやモリブデンなどの高融点金属からなる配線層
が形成されたものが普及しているが、高度情報化時代を
迎え、使用される周波数帯域は高周波化に移行しつつあ
ることから、抵抗が小さい、銅、銀、金などの低抵抗金
属を主成分とする導体の配線層を焼成により一体的に形
成できることが要求される。
【0004】この要求に対して、配線基板の絶縁基板と
して、ガラスとセラミックスとの複合材料であるガラス
セラミックスを絶縁基板として用いた配線基板が開発さ
れつつあり、特に、上述したような公報によれば、ガラ
ス被覆セラミック粒子を用いることにより、セラミック
やガラスの凝集や偏析をなくし、構造的な不均一がなく
寸法的にひずみの生じない磁器を作製できることが記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特表平7−502245号公報のガラス被覆粒子は、
シリカ粒子表面にホウケイ酸ガラスゲルを被覆するため
に、ゲルの流動性に伴って局所的にガラス被覆厚みが異
なりセラミック粒子を均一に被覆することができず、ま
た、ゾルを単に乾燥させるだけでは被覆粒子同士が凝集
してしまい、さらに、複合粒子に有機溶剤を加えてスラ
リー化すると、被覆されたゾルが剥離して有機溶剤中に
溶解してしまう結果、焼成後の基板中のセラミックフィ
ラーの均分散性を高めるには限界があり構造的な不均一
が生じるという問題があり、また、ゲルガラス中の有機
物成分の含有量が多くなり脱バインダ特性が低下すると
ともに低温で磁器を緻密化させることができないという
問題があった。
【0006】また、特開平6−321615号公報等の
ゲルガラスを被覆した後、600〜800℃で熱処理し
たセラミック粒子では、熱処理後、セラミック粒子とガ
ラスとの凝集塊を粉砕する必要があることから、粉砕時
にセラミック粒子とガラスとの界面で剥離したりして、
セラミック粒子表面においてガラスを部分的にしか被覆
できなかったり、セラミック粒子とガラスが分離してし
まい、セラミック粒子表面に均一な厚みのガラスを被覆
することができないという問題があった。さらに、前記
粉砕により複合粒子はいびつな形状となりやすく、成形
体の密度が低下して焼結性が低下したり、緻密化させる
ためにはガラス量を増す必要があり磁器中のセラミック
粒子の含有割合が低いという問題があった。
【0007】さらに、特開昭61−21961号公報の
セラミック粒子表面に溶解したガラスを被着形成して粉
砕する方法では、粉砕することによって上記同様の理由
により、セラミック粒子表面に均一な厚みのガラスを被
覆することができず、また、焼結性が低下したり、磁器
中のセラミック粒子の含有割合が低いという問題があ
り、さらに、溶融したガラスがセラミック粒子表面に接
触することから、セラミック粒子の表面で反応が起こっ
てセラミック粒子の特性が変化したり、ガラス成分が変
化して磁器特性が変動してしまう恐れがあった。
【0008】従って、本発明の目的は、ガラスの均一な
被覆厚みを有するセラミック粒子からなる複合粒子およ
びそれを用いたセラミックフィラーの含有比率を高め、
特に、銅または銀を主成分とする導体層との同時焼成が
可能な低温焼成磁器を絶縁基板とする配線基板を作製す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
鋭意検討した結果、セラミック粒子とガラス粒子とを乾
式混合して粒子同士を高い衝突力で衝突、接触、摩擦さ
せることによりセラミック粉末表面の改質を行い、強度
の高いセラミック粒子表面に均一な厚みのガラス層を被
着形成できることを知見した。
【0010】すなわち、本発明の複合粒子は、平均粒径
が0.5μm以上であり、かつセラミック粒子表面に厚
さ0.05〜2μmのガラス層を被覆してなる複合粒子
であって、水100g中に前記複合粒子を10g添加
し、12時間混合したとき、該複合粒子の平均粒径の減
少率が10%以下であることを特徴とするものである。
【0011】ここで、前記セラミック粒子と前記ガラス
層との間に反応生成物層が10nm以下の厚みで存在す
ること、平均アスペクト比1.7以下の概略球状である
こと、前記セラミック粒子がAl23、SiO2、Mg
TiO3、CaTiO3、SrTiO3、コージェライ
ト、エンスタタイト、フォルステライト、ステアタイ
ト、ウイレマイト、ZnTiO3、Zn2TiO4、ディ
オプサイド、ZrO2、MgO、AlN、SiC、Si3
4の群から選ばれる少なくとも1種を主成分とするこ
とが望ましい。
【0012】また、前記ガラス層が、SiO2、Al2
3、アルカリ土類金属酸化物を含有すること、前記ガラ
ス層が、さらにB23を16重量%以下の割合で含有す
ること、前記ガラス層中のPbOおよびアルカリ金属酸
化物の含有量がそれぞれ10重量%以下であることが望
ましい。
【0013】さらに本発明の複合粒子の製造方法は、セ
ラミック粒子とガラス粒子とを乾式混合することにより
セラミック粒子表面にガラスを被覆することを特徴とす
るものである。
【0014】ここで、前記セラミック粒子を50〜99
重量%と、前記ガラス粒子を1〜50重量%との割合で
混合すること、前記乾式混合が、前記セラミック粒子と
前記ガラス粒子とを容器内に入れて該容器を回転させる
方法であることが望ましい。
【0015】また、本発明のガラスセラミックスは、ガ
ラスおよび/またはガラスから析出した結晶とフィラー
としてセラミック粒子とを含有するとともに、相対密度
90%以上のガラスセラミックスであって、該ガラスセ
ラミックスの研磨面の走査型電子顕微鏡写真において、
隣接する前記セラミック粒子間の距離が、該セラミック
粒子の平均粒径の60%以下である割合が90%以上で
あることを特徴とするものである。
【0016】ここで、前記セラミックフィラーが、平均
アスペクト比1.7以下の概略球状であること、前記セ
ラミックフィラーが、Al23、SiO2、MgTi
3、CaTiO3、SrTiO3、コージェライト、エ
ンスタタイト、フォルステライト、ステアタイト、ウイ
レマイト、ZnTiO3、Zn2TiO4、ディオプサイ
ド、ZrO2、MgO、AlN、SiC、Si34の群
から選ばれる少なくとも1種を主成分とすること、前記
セラミックフィラーの含有比率が50重量%以上である
ことが望ましい。
【0017】また、前記ガラスから析出した結晶が、M
gTiO3、CaTiO3、SrTiO3、コージェライ
ト、エンスタタイト、フォルステライト、ステアタイ
ト、ウイレマイト、ZnTiO3、Zn2TiO4、ディ
オプサイド、アノーサイト、スラウソナイトの群から選
ばれる少なくとも1種を含有することが望ましい。
【0018】さらに、本発明の配線基板は、絶縁基板表
面に銅または銀を主成分とし焼結によって一体化した導
体層が形成された配線基板において、前記絶縁基板が上
述のガラスセラミックスからなることを特徴とするもの
である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の複合粒子を作製するに
は、まず、セラミック粉末とガラス粉末とを準備する。
上記セラミック粒子としては、例えば、平均粒径0.3
5μm以上、特に0.5〜15μm、さらに1〜10μ
m、さらには3〜8μmの酸化物、窒化物または炭化物
からなり、特に、Al23、SiO2、MgTiO3、C
aTiO3、SrTiO3、コージェライト、エンスタタ
イト、フォルステライト、ステアタイト、ウイレマイ
ト、ZnTiO3、Zn2TiO4、ディオプサイド、Z
rO2、MgO、AlN、SiC、Si34の群から選
ばれる少なくとも1種を主成分とすることが望ましい。
【0020】また、前記セラミック粒子はスラリー中で
の粒子の分散性を高め、成形体および磁器の密度を高め
る点で、平均アスペクト比1.7以下の概略球状である
ことが望ましく、さらに粒子に凝集がなく単結晶粒子か
らなることが望ましい。
【0021】また、ガラスとしては、PbO系ガラス、
Bi系ガラス、ホウ珪酸系ガラス、アルカリホウ珪酸ガ
ラス、アルミノホウ珪酸ガラス等が挙げられるが、中で
もSiO2−Al23−RO(R:アルカリ土類元素の
少なくとも1種)を含有するガラスを含むことが望まし
い。さらに、該ガラス中にホウ素(B)を含有してもよ
いが、高周波帯での誘電損失を低減するために、ホウ素
の含有量は、ガラス中、B23換算で16重量%以下、
特に9重量%以下、さらに1重量%以下であることが望
ましい。さらにまた、前記ガラス中のPbOおよびアル
カリ金属酸化物の含有量が10重量%以下、特に1重量
%以下、さらに0.1重量%以下、さらにはこれらを実
質的に含有しないことが望ましい。
【0022】また、ガラスの軟化点は600〜900
℃、特に700〜850℃であることが望ましい。
【0023】そして、上記セラミック粉末とガラス粉末
とを、例えば、平均粒径0.35μm以上のセラミック
粉末50〜99重量%と、平均粒径0.5μm以上、特
にガラス粉末の平均粒径/セラミック粒子の平均粒径の
比が0.1〜0.7のガラス粉末1〜50重量%とを所
定の比率配合し、ジェットミルや、セラミック粒子とガ
ラス粒子とを容器内に入れて該容器を、例えば、100
rpm以上にて高速回転させる等の乾式混合法によって
混合することにより、セラミック粒子とガラス粒子との
粒子同士を衝突、接触、摩擦させて、ガラス粒子が優先
的に破砕されるとともに、強度の低いガラス粒子の一部
がセラミック粒子表面に付着する結果、強度の高いセラ
ミック粒子表面に均一な厚みのガラス層を被着形成する
ことができる。
【0024】また、ガラスは摩擦熱を伴ってセラミック
粒子表面に付着することから、セラミック粒子表面に被
覆されるガラスは密着性の高いものとなるために、水1
00g中に前記複合粒子を10g添加し、12時間混合
したとき、粉末の平均粒径の減少率が10%以下、特に
5%以下となり、複合粒子に溶剤を添加、混合してスラ
リー化する際、被覆されたガラスが剥がれて不均一とな
ることを防止できる。すなわち、上記平均粒径の減少率
が10%を越えると、複合粒子を混合した際に複合粒子
のガラス層が剥がれてしまい、複合粒子の均質性が損な
われる。
【0025】なお、上記混合の具体的な条件は、容積が
500mlの直径50mmの概略円筒状の容器内に水1
00gと複合粒子10gとを入れて回転数50回/分の
回転ミルにて12時間混合し、混合する前後の粉末の粒
径をマイクロトラック法により求めた粒径の平均値の意
である。
【0026】また、特に、前記乾式混合として、前記セ
ラミック粒子と前記ガラス粒子とを容器内に入れて該容
器を回転させる方法では、セラミック粒子とガラス粒子
とが遠心力により効率的に衝突、接触するために、比較
的小さい駆動力によってセラミック粒子表面の改質が可
能となり、セラミック粒子表面にガラス層を被覆するこ
とができ、セラミック粒子が粉砕されることを抑制でき
る。
【0027】上記態様の複合粒子は、平均粒径が0.5
μm以上、特に0.6〜19μm、さらに1.1〜14
μm、さらには3.1〜12μmとなり、かつセラミッ
ク粒子表面に厚さ0.05〜2μmのガラス層が被覆さ
れたものとなる。すなわち、複合粒子の平均粒径が0.
5μmより小さいと、焼結性が低下してガラスセラミッ
クスを例えば1050℃以下、特に1000℃以下の低
温で相対密度90%以上に緻密化することができず、ま
た、上記ガラス層の被覆厚みが0.05μmより小さい
と、ガラスセラミックス中にガラスを均一に被覆するこ
とができず、2μmより厚いと、ガラスセラミックス中
でのセラミックフィラー粒子を多量に、均一に分散させ
ることができない。
【0028】なお、前記ガラス層は平均粒径が1μm以
下、特に0.1μm以下、さらに0.05μm以下の微
粒子の凝集体でもよく、またガラス状に形成されていて
もよく、両者が組み合わされたものでもよい。
【0029】さらに、前記セラミック粒子と前記ガラス
層との間には両者の反応によって生成される反応生成物
層が形成されていてもよいが、反応生成物層による誘電
率、誘電損失、強度、熱伝導率等の劣化を防止する点
で、該反応生成物層の厚みは100nm以下であること
が望ましい。
【0030】また、上記乾式混合時にガラス表面の活性
度を増すために、少量の水および/または有機バインダ
を添加してもよい。
【0031】上記態様の複合粒子は、特に、平均粒径が
0.5〜10μm、1〜5μmであることが望ましく、
また、上記複合粒子内には、平均粒径0.5μm以下、
特に0.2μm以下のセラミック粒子またはガラス粒子
が総量で10重量%以下の比率で共存していてもよい。
【0032】また、上記複合粒子を用いて磁器を作製す
るには、上記セラミック粉末とガラス粉末とを乾式混合
して作製した複合粒子に対して、所望により有機バイン
ダと溶剤とを添加し、混合した後、ドクターブレード
法、カレンダーロール法、プレス成形法、押出成型法、
鋳込み成型法等の公知の成形法によって、所定形状に成
形し、例えば1050℃以下、特に1000℃以下の所
定の温度で焼成することによって相対密度90%以上、
特に95%以上に緻密化したガラスセラミックスが作製
される。
【0033】本発明によれば、上記態様のガラスセラミ
ックスは、図2の模式図に示すとおり、ガラスセラミッ
クスoは、ガラスpおよび/またはガラスから析出した
結晶(図示せず)とセラミックフィラー粒子qとを含有
するとともに、該ガラスセラミックスoの研磨面の走査
型電子顕微鏡写真において、隣接する前記セラミックフ
ィラー粒子qのうち最近接する5つのセラミックフィラ
ー粒子q間の距離rの平均値が、該セラミックフィラー
粒子qの平均粒径dの60%以下である割合が90%以
上、特に95%以上となる。
【0034】上記ガラスセラミックスは、磁器中のセラ
ミックフィラー粒子の含有比率が50重量%以上、特に
60重量%以上であることが望ましい。なお、上記セラ
ミックフィラー粒子の平均粒径は0.35μm以上、特
に0.5〜15μm、さらに1〜10μm、さらには3
〜8μmからなる。
【0035】さらに、上記複合粒子を用いて本発明の配
線基板を作製するには、上記セラミック粉末とガラス粉
末とを乾式混合して作製した複合粒子に対して、有機バ
インダと分散剤と溶剤とを添加し、例えば、ボールミル
にて8〜12時間混合してスラリーを作製した後、ドク
ターブレード法、カレンダーロール法、プレス成形法、
圧延法等によってグリーンシートを作製する。
【0036】そして、このグリーンシートに所望により
スルーホールを形成した後、該スルーホール内に銅また
は銀を主成分とする導体ペーストを充填する。そして、
グリーンシートの表面には前記金属ペーストを用いてス
クリーン印刷法、グラビア印刷法によって印刷するか、
または樹脂シートにパターンを形成した金属箔を前記グ
リーンシート表面の所定位置に転写することによって所
定のパターンの配線回路層を形成する。
【0037】その後、上記配線層を形成した複数のグリ
ーンシートを位置合わせして積層圧着し、例えば、80
0〜1050℃、特に850〜1000℃にて焼成する
ことにより配線基板を作製することができる。
【0038】そして、この配線基板の表面に、適宜、半
導体素子等の電子部品を搭載し、配線層と信号の伝達が
可能なように接続する。接続の方法としては、配線層上
に直接搭載させて接続させたり、あるいは50μm程度
の樹脂、Ag−エポキシ、Ag−ガラス、Au−Si等
の樹脂、金属、セラミックス等の接着剤により前記半導
体素子を絶縁基板表面に固着し、ワイヤボンディング、
TABテープなどにより配線層と半導体素子とを接続し
たりする。
【0039】さらに、半導体素子等の電子部品が搭載さ
れた配線基板表面に、絶縁基板と同種の絶縁材料や、そ
の他の絶縁材料、あるいは放熱性が良好な金属等からな
り電磁波遮蔽性の高いキャップを、ガラス、樹脂、ロウ
材等の接着剤により接合してもよく、これにより電子部
品を気密に封止することができる。
【0040】また、配線基板の裏面には配線基板の配線
層と電気的に接続され、かつ外部回路基板へ実装するた
めの接続端子が配設されていてもよい。なお、接続端子
は層状であってもよく、またはボール状であってもよ
い。
【0041】次に、上記方法によって得られる配線基板
の一例について、その好適例である図3の誘電体アンテ
ナを具備する高周波用配線基板についての概略断面図を
基に説明する。図3の高周波用配線基板によれば、所定
の厚みAを有する絶縁基板1を挟持する所定の位置に一
対の導体層2、3が形成されている。また、導体層2、
3間には、導体層2、3と電気的に接続するビアホール
4が多数設けられている。ビアホール4は、所定間隔B
をもって二列に信号伝達方向、つまり線路形成方向に所
定間隔Cをもって形成されている。所定の厚みAに対す
る制限は特にないが、シングルモードで用いる場合に
は、前記間隔Bに対してB/2程度または2B程度とす
ることが望ましく、所定間隔Cは信号波長である遮断波
長λcより狭い間隔に設定されることで電気的な壁を形
成しており、信号は二列のビアホール4、4間に閉じこ
められる。
【0042】平行に置かれた一対の導体層2、3間には
TEM波が伝搬できるために、ビアホール4、4間の間
隔Cが遮断波長λc以上であるとこの線路に電磁波を給
電しても伝搬せず、かつビアホール4、4間の間隔Cが
遮断波長λcよりも小さいと電磁波は伝送線路と垂直な
方向で遮蔽されて、導体層2、3とビアホール4とで囲
まれる導波管線路5内を反射しながら伝送線路方向に伝
搬される。
【0043】また、図3によれば、誘電体からなる導波
管線路5の一方の表面に形成された導体層2にスロット
7が形成されており、導波管5内を伝送する高周波信号
がスロット7から放射されて誘電体導波管アンテナとし
て作用する。さらに、スロット7表面に該スロット7を
囲むように他の誘電体導波管(図示せず)を接続した
り、または図3に示すように前記スロット7を貫通し、
両端が導波管線路5内部とパッチアンテナ用の導体層6
とを接続するビアホール導体(図示せず)を形成しても
よい。
【0044】さらに、絶縁基板1の表面、特に前記導体
層6形成面の裏面に高周波用素子またはそれを搭載した
パッケージ(図示せず)を搭載することも可能である。
【0045】本発明によれば、絶縁基板1が、上述した
磁器からなることが大きな特徴であり、該磁器の高周波
帯での誘電損失が小さいために高周波信号が減衰するこ
となく導波管線路5内を伝送することができる。また、
誘電体損あるいは導体損を極力小さくする点で、高周波
用磁器の誘電率は10以下であることが望ましく、さら
に、多層配線基板や半導体素子収納用パッケージなどの
配線基板をマザーボードなどの有機樹脂を含むプリント
基板との熱膨張差に起因して発生する応力により実装部
分が剥離したり、クラックなどが発生するのを防止した
りする観点から、高周波用磁器の室温から400℃にお
ける熱膨張係数が8×10-6〜12×10-6であること
が望ましく、磁器間の熱膨張係数のばらつきが1×10
-6以内であることが望ましい。
【0046】さらに、本発明の高周波用配線基板におけ
る他の一例について、その好適例である図4の高周波用
パッケージについての概略断面図を基に説明する。図4
によれば、高周波パッケージ20は、絶縁材料からなる
絶縁基板21と蓋体22によりキャビティ23が形成さ
れており、このキャビティ23内には、Si、Si−G
e、Ga−As等の高周波素子24が搭載されている。
なお、蓋体22は高周波素子24と外部との電磁波の漏
洩が防止できる材料から構成されることが望ましい。
【0047】また、絶縁基板21の表面には高周波素子
24と電気的に接続された配線層25が形成されてい
る。本発明によれば、この配線層25には、1GHz以
上、特に20GHz以上、さらに50GHz以上、さら
には70GHz以上の高周波信号が伝送されることか
ら、配線層25の形状は、高周波信号の伝送損失を小さ
くするために、ストリップ線路、マイクロストリップ線
路、コプレーナ線路、誘電体導波管線路のうちの少なく
とも1種から構成されることが望ましい。また、配線層
25は高周波信号の伝送損失を小さくするために、銅ま
たは銀の低抵抗金属のいずれか1種を含有し、特にこれ
ら金属を主成分とすることが望ましい。
【0048】図4のパッケージ20においては、配線層
25はアース層26とともにマイクロストリップ線路2
7を形成している。また、この絶縁基板21の裏面には
外部回路基板と接続される配線層28が形成され、アー
ス層26とともにマイクロストリップ線路29を形成し
ている。そして、配線層25および配線層28は、その
端部がアース層26に形成されたスロット孔30を介し
て各配線層25、28の端部が対峙するように形成する
ことにより電磁結合され、マイクロストリップ線路27
とマイクロストリップ線路29間で損失の少ない信号の
伝送が行われる。
【0049】なお、本発明によれば、配線層の構造とし
ては上記電磁結合構造に限定されるものではなく、例え
ば図4のマイクロストリップ線路27の端部に上述した
ような誘電体導波管線路を積層、配設し、アース層26
の一部に設けたスロット30を貫通するビアホール導体
によって誘電体導波管線路とマイクロストリップ線路2
7とを接続することも可能である。
【0050】また、図4のパッケージ20では、絶縁基
板21と蓋体22にて高周波素子24を気密に封止した
構成であったが、本発明はこれに限られるものではな
く、蓋体22を形成せず高周波素子24を樹脂モールド
等によって封止したものであってもよい。
【0051】
【実施例】(実施例1)下記の組成からなる3種の結晶
化ガラスを準備した。 ガラスA:SiO250重量%−Al235.5重量%−MgO18.5重量 % −CaO26重量%(軟化点840℃) ガラスB:SiO247.5重量%−Al234.9重量%− MgO16.1重量%−CaO11.5重量%− SrO20重量%(軟化点839℃) ガラスC:SiO210.4重量%−Al232.5重量% −B2345.3重量%−ZnO35.2重量% −Li2O6.6重量%(軟化点780℃) そして、平均粒径1.8μmの上記結晶化ガラス粉末
と、平均粒径7μmの表1のセラミック粉末とを容器内
に入れて、回転数500rpmにて混合した。なお、A
23粉末、AlN粉末、SiO2粉末については粉末
の95%以上が単結晶粒子からなる粉末を使用した。
【0052】得られた複合粒子について、マイクロトラ
ック法により平均粒径を測定し、また、複合粒子の被覆
厚みおよび反応生成物層の厚みを粒子のTEM(透過型
電子顕微鏡)にて測定し、粒子10個の平均値を測定し
た。
【0053】また、容積が500ml、直径50mmの
概略円筒形状の容器中に、水100gと前記複合粒子を
10g添加し、回転数50回/分にて12時間混合した
後の粉末の平均粒径をマイクロトラック法を用いて測定
し、平均粒径の減少率を測定した。また、SEM写真か
ら、ルーゼックス解析法により複合粒子のアスペクト比
を算出した。
【0054】(実施例2)実施例のセラミックフィラー
として、平均粒径15μmのAl23粉末を表1の割合
で用いる以外は実施例と同様に複合粒子を作製し、実施
例と同様に評価した(試料No.29)。結果は表1に
示した。
【0055】(比較例1)実施例のセラミックフィラー
として、平均粒径0.3μmのAl23粉末を表1の割
合で用いる以外は実施例と同様に複合粒子を作製し、実
施例と同様に評価した(試料No.30)。結果は表1
に示した。
【0056】(比較例2)テトラエトキシシラン50m
lのエタノール溶液に水と塩酸とを添加し加水分解した
後、ホウ酸トリメチル30mlを添加、混合したゾル溶
液を作製した。これに、実施例のAl23粉末を100
g添加し、撹拌しながらホットプレートで乾燥して複合
粒子を作製し、実施例と同様に評価した(試料No.3
1)。結果は表1に示した。
【0057】(比較例3)実施例のAl23粉末100
gと軟化点が750℃のホウ珪酸ガラス粉末100gと
を混合し、加熱溶融した後、粉砕して複合粒子を作製
し、実施例と同様に評価した(試料No.32)。結果
は表1に示した。
【0058】
【表1】
【0059】表1の結果より、比較例1の平均粒径が
0.5μmより小さい試料No.30では、被覆厚みが
0.05μmより薄いものであった。また、比較例2の
試料No.31では、被覆厚みが部分的に不均一で、か
つ平均被覆厚みが2μmを越え、さらに、混合により混
合粒子の平均粒径の減少率が10%を越えガラス層が剥
離することが示唆された。また、比較例3の試料No.
32では、被覆厚みが部分的に不均一で、かつ平均被覆
厚みが2μmを越え、また、反応生成物層の厚みが10
0nmを越えるものであった。
【0060】これに対して、本発明に従う試料No.2
〜29では、いずれも平均粒径0.5μm以上、ガラス
層の被覆厚みが0.05〜2μm、平均粒径の減少率が
10%以下、反応生成物層厚み100nm以下、アスペ
クト比1.7以下の複合粒子となった。なお、X線回折
測定の結果から、ガラスA,Bを添加した試料について
はいずれもディオプサイド結晶相の析出が見られた。
【0061】次に、表2、3に示す上記表1の複合粒子
(表2、3中、表1の試料No.を複合粒子の種類とし
て記載)に対して、平均粒径2μmの表2、3に示すガ
ラス粉末と、有機バインダ、可塑剤、トルエンを添加
し、回転ミルにて12時間混合してスラリーを調製した
後、このスラリーを用いてドクターブレード法により厚
さ300μmのグリーンシートを作製した。そして、こ
のグリーンシートを10〜15枚積層し、50℃の温度
で10MPaの圧力を加えて熱圧着した。得られた積層
体を水蒸気含有/窒素雰囲気中、700℃で脱バインダ
処理を行った後、乾燥窒素中で表2の条件で焼成しガラ
スセラミックスを得た。
【0062】得られたガラスセラミックスについてアル
キメデス法に基づき磁器の相対密度を測定し、また、誘
電率、誘電損失、抗折強度、熱膨張係数、熱伝導率を以
下の方法で評価した。
【0063】誘電率、誘電損失については、直径2〜7
mm、厚み2〜2.5mmの形状に切り出し、60GH
zにてネットワークアナライザー、シンセサイズドスイ
ーパーを用いて誘電体円柱共振器法により行った。測定
では、NRDガイド(非放射性誘電体線路)で、誘電体
共振器の励起を行い、TE021またはTE031モードの共
振特性より、誘電率、誘電損失を算出した。
【0064】また、試料を幅4mm×厚さ3mm×長さ
70mmの形状に切り出し、JISC−2141の規定
に基づいて3点曲げ試験を行った。さらに、室温から4
00℃における熱膨張曲線をとり、熱膨張係数を算出し
た。また、厚み1mmの試料に対してレーザーフラッシ
ュ法により熱伝導率を測定した。
【0065】さらに、磁器の研磨面におけるSEM(走
査型電子顕微鏡)写真から面積比率によりセラミックフ
ィラー粒子の平均粒径d、および隣接するセラミックフ
ィラー20個について最近接するセラミックフィラー5
個間の平均距離rを求め、r<0.6dの割合を求め
た。結果は表2、3に示した。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】表2、3の結果から明らかなように、ガラ
スを被覆しない粒子を用いた試料No.33について
は、セラミックフィラー粒子間の距離のばらつきが大き
く、誘電損失が高く、強度が低いものであった。また、
ガラスを被覆しない粒子を用いガラス量を減じた試料N
o.34では、1000℃以下にてガラスセラミックス
を緻密化することができなかった。さらに、比較例1の
平均粒径が0.5μmより小さい複合粒子を用いた試料
No.63、および比較例2の複合粒子を用いた試料N
o.64では、1000℃の焼成でガラスセラミックス
を緻密化させることができず、比較例3の複合粒子を用
いた試料No.65、およびガラスのみを用いた試料N
o.66では、セラミックフィラー粒子間の距離のばら
つきが大きく、誘電損失が高く、強度、熱伝導率の低い
ものであった。
【0069】これに対して、本発明に従い、上述した複
合粒子を用いてガラスセラミックスのセラミックフィラ
ー粒子間の距離を均一に短くした試料No.35〜62
では、いずれも60GHzにおける誘電損失が20×1
-4以下、強度250MPa以上、熱伝導率2.5W/
m・K以上の優れた特性を有するものであった。
【0070】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の複合粒子
は、セラミック粉末とガラス粉末とを乾式混合して粒子
同士を衝突、接触、摩擦させることにより、強度の高い
セラミック粒子表面に均一な厚みのガラス層を被着形成
できることから、セラミックフィラーの含有比率を高め
た低温焼成磁器を作製することができ、絶縁基板とする
配線基板を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合粒子の模式図である。
【図2】本発明の磁器の組織を説明するための模式図で
ある。
【図3】本発明の高周波用磁器を用いた高周波用配線基
板の一例である誘電体アンテナを具備する高周波用配線
基板の概略断面図である。
【図4】本発明の高周波用磁器を用いた高周波用配線基
板の他の一例である半導体素子収納用パッケージの概略
断面図である。
【符号の説明】
X 複合粒子 Y セラミック粒子 Z ガラス層 o ガラスセラミックス p ガラス相 q セラミックフィラー粒子 d セラミックフィラー粒子の粒径 r 隣接する粒子間の距離 1 絶縁基板 2、3 導体層 4 ビアホール 5 導波管線路 6 導体層 7 スロット 20 高周波用パッケージ 21 絶縁基板 22 蓋体 23 キャビティ 24 高周波素子 25、28 配線層 26 アース層 27、29 マイクロストリップ線路 30 スロット孔

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径が0.5μm以上であり、かつセ
    ラミック粒子表面に厚さ0.05〜2μmのガラス層を
    被覆してなる複合粒子であって、水100g中に前記複
    合粒子を10g添加し、12時間混合したとき、該複合
    粒子の平均粒径の減少率が10%以下であることを特徴
    とする複合粒子。
  2. 【請求項2】前記セラミック粒子と前記ガラス層との間
    に反応生成物層が100nm以下の厚みで存在すること
    を特徴とする請求項1記載の複合粒子。
  3. 【請求項3】平均アスペクト比1.7以下の概略球状で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の複合粒
    子。
  4. 【請求項4】前記セラミック粒子が、Al23、SiO
    2、MgTiO3、CaTiO3、SrTiO3、コージェ
    ライト、エンスタタイト、フォルステライト、ステアタ
    イト、ウイレマイト、ZnTiO3、Zn2TiO4、デ
    ィオプサイド、ZrO2、MgO、AlN、SiC、S
    34の群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の複合
    粒子。
  5. 【請求項5】前記ガラス層が、SiO2、Al23、ア
    ルカリ土類金属酸化物を含有することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか記載の複合粒子。
  6. 【請求項6】前記ガラス層が、さらにB23を16重量
    %以下の割合で含有することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか記載の複合粒子。
  7. 【請求項7】前記ガラス層中のPbOおよびアルカリ金
    属酸化物の含有量がそれぞれ10重量%以下であること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の複合粒
    子。
  8. 【請求項8】セラミック粒子とガラス粒子とを乾式混合
    することによりセラミック粒子表面にガラスを被覆する
    ことを特徴とする複合粒子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記セラミック粒子を50〜99重量%
    と、前記ガラス粒子を1〜50重量%との割合で混合す
    ることを特徴とする請求項8記載の複合粒子の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記乾式混合が、前記セラミック粒子と
    前記ガラス粒子とを容器内に入れて該容器を回転させる
    方法であることを特徴とする請求項8または9記載の複
    合粒子の製造方法。
  11. 【請求項11】ガラスおよび/またはガラスから析出し
    た結晶とフィラーとしてセラミック粒子とを含有すると
    ともに、相対密度90%以上のガラスセラミックスであ
    って、該ガラスセラミックスの研磨面の走査型電子顕微
    鏡写真において、隣接する前記セラミック粒子間の距離
    が、該セラミック粒子の平均粒径の60%以下である割
    合が90%以上であることを特徴とするガラスセラミッ
    クス。
  12. 【請求項12】前記セラミックフィラーが、平均アスペ
    クト比1.7以下の概略球状であることを特徴とする請
    求項11記載のガラスセラミックス。
  13. 【請求項13】前記セラミックフィラーが、Al23
    SiO2、MgTiO3、CaTiO3、SrTiO3、コ
    ージェライト、エンスタタイト、フォルステライト、ス
    テアタイト、ウイレマイト、ZnTiO3、Zn2TiO
    4、ディオプサイド、ZrO2、MgO、AlN、Si
    C、Si34の群から選ばれる少なくとも1種を主成分
    とすることを特徴とする請求項11または12記載のガ
    ラスセラミックス。
  14. 【請求項14】前記ガラスから析出した結晶が、MgT
    iO3、CaTiO3、SrTiO3、コージェライト、
    エンスタタイト、フォルステライト、ステアタイト、ウ
    イレマイト、ZnTiO3、Zn2TiO4、ディオプサ
    イド、アノーサイト、スラウソナイトの群から選ばれる
    少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項11
    乃至13のいずれか記載のガラスセラミックス。
  15. 【請求項15】前記セラミックフィラーの含有比率が5
    0重量%以上であることを特徴とする請求項11乃至1
    4のいずれか記載のガラスセラミックス。
  16. 【請求項16】絶縁基板表面に銅または銀を主成分とし
    焼結によって一体化した導体層が形成された配線基板に
    おいて、前記絶縁基板が請求項11乃至15のいずれか
    記載のガラスセラミックスからなることを特徴とする配
    線基板。
JP2000161607A 2000-05-31 2000-05-31 複合粒子 Expired - Fee Related JP4702979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000161607A JP4702979B2 (ja) 2000-05-31 2000-05-31 複合粒子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000161607A JP4702979B2 (ja) 2000-05-31 2000-05-31 複合粒子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001342074A true JP2001342074A (ja) 2001-12-11
JP4702979B2 JP4702979B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=18665609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000161607A Expired - Fee Related JP4702979B2 (ja) 2000-05-31 2000-05-31 複合粒子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4702979B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297178A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Kyocera Corp 低温焼成磁器および低温焼成磁器組成物
JP2009162950A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Sumitomo Metal Electronics Devices Inc 反射材およびそれを用いた反射体
JP2010120801A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Panasonic Corp セラミックス基板
CN104609878A (zh) * 2015-03-02 2015-05-13 张晓冬 一种人工非陶瓷或陶瓷金属基的陶质管材颗粒增强填料
WO2019124147A1 (ja) * 2017-12-21 2019-06-27 昭和電工株式会社 ガラス被覆窒化アルミニウム粒子、その製造方法およびそれを含む放熱性樹脂組成物
JP2021134120A (ja) * 2020-02-27 2021-09-13 株式会社トクヤマ 複合窒化アルミニウム粒子の製造方法、及び複合窒化アルミニウム粒子

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60200856A (ja) * 1984-03-26 1985-10-11 富士通株式会社 絶縁ペ−ストの製造方法
JPS6121961A (ja) * 1984-05-02 1986-01-30 ル−トガ−ス,ザ ステ−ト ユニヴアシテイ ガラス被覆セラミツク粒子
JPH04206552A (ja) * 1990-11-30 1992-07-28 Hitachi Ltd ガラス―セラミック基体
JPH0797269A (ja) * 1993-09-27 1995-04-11 Mitsubishi Materials Corp 低温焼結性セラミックスの製造方法
JP2000026163A (ja) * 1999-03-03 2000-01-25 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 低誘電率基板の製法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60200856A (ja) * 1984-03-26 1985-10-11 富士通株式会社 絶縁ペ−ストの製造方法
JPS6121961A (ja) * 1984-05-02 1986-01-30 ル−トガ−ス,ザ ステ−ト ユニヴアシテイ ガラス被覆セラミツク粒子
JPH04206552A (ja) * 1990-11-30 1992-07-28 Hitachi Ltd ガラス―セラミック基体
JPH0797269A (ja) * 1993-09-27 1995-04-11 Mitsubishi Materials Corp 低温焼結性セラミックスの製造方法
JP2000026163A (ja) * 1999-03-03 2000-01-25 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 低誘電率基板の製法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297178A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Kyocera Corp 低温焼成磁器および低温焼成磁器組成物
JP2009162950A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Sumitomo Metal Electronics Devices Inc 反射材およびそれを用いた反射体
JP2010120801A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Panasonic Corp セラミックス基板
CN104609878A (zh) * 2015-03-02 2015-05-13 张晓冬 一种人工非陶瓷或陶瓷金属基的陶质管材颗粒增强填料
WO2019124147A1 (ja) * 2017-12-21 2019-06-27 昭和電工株式会社 ガラス被覆窒化アルミニウム粒子、その製造方法およびそれを含む放熱性樹脂組成物
JPWO2019124147A1 (ja) * 2017-12-21 2020-08-20 昭和電工株式会社 ガラス被覆窒化アルミニウム粒子、その製造方法およびそれを含む放熱性樹脂組成物
US11254572B2 (en) 2017-12-21 2022-02-22 Showa Denko K.K. Glass-coated aluminum nitride particles, method for producing same, and heat dissipating resin composition containing same
JP2021134120A (ja) * 2020-02-27 2021-09-13 株式会社トクヤマ 複合窒化アルミニウム粒子の製造方法、及び複合窒化アルミニウム粒子
JP7398733B2 (ja) 2020-02-27 2023-12-15 株式会社トクヤマ 複合窒化アルミニウム粒子の製造方法、及び複合窒化アルミニウム粒子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4702979B2 (ja) 2011-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3387531B2 (ja) ガラスベースおよびガラス−セラミックベースの複合材料
TW200524835A (en) Multilayered wiring board and process for producing the same
JP4702979B2 (ja) 複合粒子
JP2001240470A (ja) 高周波用磁器組成物および高周波用磁器並びに高周波用磁器の製造方法
JP3793559B2 (ja) 高周波用磁器組成物および高周波用磁器
JP4792167B2 (ja) 磁器及びその製造方法、並びに高周波用配線基板
JP2003238249A (ja) ガラスセラミックス並びに配線基板
JP3550270B2 (ja) 低温焼成磁器組成物および低温焼成磁器の製造方法
JPH10275963A (ja) 高周波用配線基板
JP3774336B2 (ja) 高周波用配線基板およびその製造方法
JP3827491B2 (ja) 高周波用磁器組成物および高周波用磁器並びに高周波用磁器の製造方法
JP3085667B2 (ja) 高周波用磁器組成物および高周波用磁器並びにその製造方法
JPH09175853A (ja) 低温焼成磁器組成物
JP3064273B2 (ja) 高周波用磁器
JP2000264719A (ja) 磁器組成物および磁器並びにそれを用いた配線基板
JPH09175855A (ja) 低温焼成磁器組成物
JP2005101095A (ja) 磁器用組成物及び磁器、並びに磁器の製造方法
JPH09208298A (ja) 低温焼成磁器組成物
JP3131191B2 (ja) 高周波用磁器組成物および高周波用磁器
JP4688302B2 (ja) ガラスセラミックスおよびその製造方法並びにこれを用いた配線基板
JP3085669B1 (ja) 高周波用磁器組成物および高周波用磁器並びにその製造方法
JP3793558B2 (ja) 高周波用磁器
JP2003165765A (ja) ガラスセラミック組成物およびガラスセラミックスの製造方法、並びに配線基板の製造方法
JP3663335B2 (ja) 高周波用磁器組成物および高周波用磁器並びにその製造方法
JP3764626B2 (ja) 配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4702979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees