JP2001341863A - シート供給装置とこのシート供給装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソレノイドを用いることなく、回転力遮断手
段を作動させることができるようにする。 【解決手段】 シート供給装置は、シートＳが積載され
るシート積載手段９２と、シートをシート積載手段から
送り出すシート供給回転体８４６と、駆動源の正転時に
駆動源の回転力をシート供給回転体に伝達する回転力伝
達手段８４７と、回転力伝達手段によってシート供給回
転体が所定量回転させられたとき、シート供給回転体へ
の回転力伝達手段の回転力伝達状態を断つ回転力遮断手
段８５４と、駆動源の逆転時に回転力遮断手段の動作を
解除して回転力伝達手段を回転力伝達状態にする動作切
り替え手段８５５と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シートを供給する
シート供給装置と、このシート供給装置を本体に備えた
電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ、及び
これらの複合機機等の画像形成装置とに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、シート供給装置は、例えば、画像
形成装置の本体に設けられて、シートに画像を形成する
画像形成手段にシートを供給するようになっており、マ
ルチシート供給トレイからシートを供給するマルチシー
ト供給回転体を備えている。マルチシート供給回転体
は、所定量回転するとマルチシート供給回転体起動アー
ムによって回転を停止するようになっている。マルチシ
ート供給回転体起動アームは、ソレノイドによって作動
するようになっている。

【０００３】なお、シートには、画像を形成することが
できる、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製の厚みの
薄いもの、はがき、封書、厚紙等がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
供給装置は、マルチシート供給起動アームを作動させる
ソレノイドに、基板や電気ケーブル、コネクタ等が必要
となり、構造が複雑になるとともに、コスト高になりが
ちであった。

【０００５】（目的）本発明は、ソレノイドを用いるこ
となく、マルチシート供給起動アーム（回転力遮断手
段）を作動させることが出来るようにしたシート供給装
置と、このシート供給装置を本体に備えた画像形成装置
とに関する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート供給装置は、シートが積載されるシ
ート積載手段と、前記シートを前記シート積載手段から
送り出すシート供給回転体と、駆動源の正転時に前記駆
動源の回転力を前記シート供給回転体に伝達する回転力
伝達手段と、前記回転力伝達手段によって前記シート供
給回転体が所定量回転させられたとき、前記シート供給
回転体への前記回転力伝達手段の回転力伝達状態を断つ
回転力遮断手段と、前記駆動源の逆転時に前記回転力遮
断手段の動作を解除して前記回転力伝達手段を回転力伝
達状態にする動作切り替え手段と、を備えている。

【０００７】本発明のシート供給装置における前記回転
力伝達手段は、歯車列を有し、該歯車列に前記駆動源か
らの回転力が伝達される駆動側歯車と該駆動側歯車に噛
合可能な欠歯歯車とを備え、前記回転力遮断手段は、前
記欠歯歯車に系脱可能に係合し、前記欠歯歯車の欠歯部
を前記駆動側歯車に対向した状態に前記欠歯歯車を回転
止めする係脱アームと、前記欠歯歯車と前記係脱アーム
の係合が解除されたとき前記欠歯歯車を回転付勢して前
記駆動側歯車に噛合させる回転付勢手段とを有し、前記
動作切り替え手段は、前記駆動源の逆転時に前記駆動源
の回転力によって回転し、前記係脱アームに作用して前
記欠歯歯車に対する前記係脱アームの係合を解除させる
作動レバーとを有している。

【０００８】本発明のシート供給装置は、前記歯車列
に、前記駆動源の正転時の回転を前記駆動側歯車に伝達
するためのワンウエイクラッチを備えている。

【０００９】本発明のシート供給装置における、前記作
動レバーは、前記歯車列の中の１つの歯車にワンウエイ
クラッチを介して連結されており、前記駆動源の逆転時
の回転が前記ワンウエイクラッチを介して前記作動レバ
ーに伝達されて、前記係脱出アームの前記欠歯歯車に対
する係合を解除するようになっている。

【００１０】本発明のシート供給装置は、前記シート積
載手段と異なる第２のシート積載手段と、前記第２のシ
ート積載手段からシートを送り出す第２のシート供給回
転体と、前記駆動源の正回転時に該駆動源の回転力を前
記第２のシート供給回転体に伝達可能な第２の歯車列
と、を有し、該第２の歯車列に、前記駆動源からの回転
力が伝達される第２の駆動側歯車と、該第２の駆動側歯
車に噛合可能に設けられた第２の欠歯歯車と、前記第２
の欠歯歯車に係脱自在に係合し、該第２の欠歯歯車の欠
歯部を前記第２の駆動側歯車に対向した状態で前記第２
の欠歯歯車の回転止めをする係脱手段と、を備えてい
る。

【００１１】本発明のシート供給装置は、さらに、前記
シート積載手段と異なる第２のシート積載手段と、シー
トを前記第２のシート積載手段から送り出す第２のシー
ト供給回転体と、前記駆動源の正転時に前記駆動源の回
転力を前記第２のシート供給回転体に伝達する第２の回
転力伝達手段と、前記回転力伝達手段が前記シート供給
回転体を回転させているとき、前記第２のシート供給回
転体への前記第２の回転力伝達手段の回転力の伝達を断
つ同時回転防止手段と、を備えている。

【００１２】本発明のシート供給装置は、さらに、前記
シート積載手段に前記シートが積載されているか否かを
検知する第１シート検知手段と、前記第２のシート積載
手段に前記シートが積載されているか否かを検知する第
２シート検知手段と、を備え、前記第１シート検知手段
と前記第２シート検知手段とが共通の基板に設けられて
いる。

【００１３】上記目的を達成するため、本発明の画像形
成装置は、装置本体と、上記いずれか１つのシート供給
装置と、前記装置本体に設けられて、前記シート供給装
置から供給されたシートに画像を形成する画像形成手段
と、を備えている。

【００１４】本発明の画像形成装置において、前記シー
ト供給装置は、ユニット化されて前記装置本体に対して
着脱可能になっている。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。先ず、図１に基づいて本発明の実施の
形態のシート供給ユニット（シート供給装置）８を本体
内に備えたカラープリンタ（画像形成装置）９を説明
し、次に、図１乃至１１に基づいて本発明の実施の形態
のシート供給ユニット８を説明する。なお、実施形態の
シート供給ユニットは、カラープリンタのみならず、他
の種の画像形成装置にも設けることができるものであっ
て、カラープリンタのみに設けられるものではない。

【００１６】（カラープリンタ）図１において、カラー
プリンタ９は、本体１０に、シートを収納するカセット
シート供給ユニット（第２のシート積載手段）９１、ユ
ーザによって手差しでシートが送り込まれるマルチシー
ト供給トレイ（シート積載手段）９２、シートをカセッ
トシート供給ユニット９１及びマルチシート供給トレイ
９２から供給するシート供給ユニット８、画像処理を行
う画像形成部（画像形成手段）１２等を備えている。

【００１７】画像形成部１２は、マゼンタ、シアン、イ
エロー、ブラックの各色に対応する４個の感光体ドラム
１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄと、各感光体ドラムの表面を均
一に帯電する帯電手段２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄと、画像
情報の基づいてレーザービームを照射して感光体ドラム
上の静電潜像を形成する露光手段３ａ，３ｂ，３ｃ，３
ｄと、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕
像化する現像手段４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄと、感光体ド
ラム上のトナー像をシートに転写させる転写手段として
の転写ローラ５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄと、転写後の感光
体ドラムの表面に残った転写後トナーを除去するクリー
ニング手段６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ等で構成されてい
る。帯電手段と現像手段は、感光体ドラムの周囲に、感
光ドラムの回転方向に従って順に配設されている。

【００１８】ここで、感光体ドラム１ａ，１ｂ，１ｃ，
１ｄと、帯電手段２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄと、現像手段
４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄと、クリーニング手段６ａ，６
ｂ，６ｃ，６ｄは、一体的にカートリッジ化されプロセ
スカートリッジ７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄを形成してい
る。

【００１９】シート供給ユニット８によって供給された
シートは、シート搬送方向上流側（図１の下方）から下
流側（図１の上方）へ向かって搬送される。この間に、
シートには、プロセスカートリッジ７ａ，７ｂ，７ｃ，
７ｄによって、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック
の順に、各色のトナー像が順次重畳転写されてカラー画
像が形成される。その後、シートＳは、排出トレイ１３
に排出される。

【００２０】もし、シートの他方の面にも画像を形成す
る場合には、シート排出ローラ対１４，１５を反転させ
て、シートを反転経路１６に案内し、画像形成部１２に
よって、シートの反対の面に画像を形成して、シートを
排出トレイ１３に排出する。

【００２１】（シート供給ユニット）図２に示すシート
供給ユニット８のシート供給駆動歯車列８２は、駆動源
のステッピングモータ８１１から、カセットシート供給
ピックアップローラ（第２のシート供給回転体）８２
３、レジストローラ８３４、マルチシート供給起動アー
ム８５２を作動させる駆動回転レバー８５１、及びマル
チシート供給ピックアップローラ（シート供給回転体）
８４６に、駆動力を選択的に伝達するようになってい
る。

【００２２】駆動歯車８１６と駆動回転レバー８５１
は、駆動軸８１５上にワンウエイ軸受８１７，８１８に
よって互いに逆方向に回転可能に設けられている。

【００２３】通常は、図３に示すように、ステッピング
モータ８１１が図３の矢印方向に回転すると、モータ８
１１の回転力が、始動歯車８１２、アイドル歯車８１
３，８１４、駆動軸８１５、ワンウエイ軸受（ワンウエ
イクラッチ）８１７を介して駆動歯車８１６に伝達さ
れ、駆動歯車８１６は、図３の矢印方向に回転する。し
かし、駆動回転レバー８５１は、ワンウエイ軸受（ワン
ウエイクラッチ）８１８によって回転せず、停止してい
る。

【００２４】そして、駆動歯車８１６から、アイドル歯
車８２１介してカセットシート供給欠歯歯車８２２が駆
動され、カセットシート供給ピックアップローラ８２３
が回転する。同時に、駆動歯車８１６から、アイドル歯
車８３１，８３２を介してレジストローラ歯車８３３が
回転させられて、レジストローラ８３４が回転する。

【００２５】カセットシート供給ピックアップローラ８
２３は、カセットシート供給欠歯歯車８２２に、欠歯部
８２２ａが形成されているため、カセットシート供給欠
歯歯車８２２が約１回転すると停止する。なお、カセッ
トシート供給欠歯歯車８２２は、通常、欠歯部８２２ａ
がアイドル歯車８２１に対向して、不図示のソレノイド
によって保持されており、カセットシート供給ピックア
ップローラ８２３を回転させる必要が生じたとき、その
保持が解除されて、アイドル歯車８２１に噛合するよう
になっている。

【００２６】一方、図６に示すように、ステッピングモ
ータ８１１が図６の矢印方向に回転すると、駆動軸８１
５が逆転し、ワンウエイ軸受８１７によって駆動歯車８
１６に回転が伝達されなくなり、駆動歯車８１６は回転
を停止する。このため、ステピングモータ８１１が図６
の矢印方向に回転しているとき、カセットシート供給ピ
ックアップローラ８２３は、回転しない。しかし、駆動
回転レバー８５１は、駆動軸８１５の回転力をワンウエ
イ軸受８１８を介して受けて図６の矢印方向に回転す
る。

【００２７】駆動回転レバー８５１が図６の矢印方向に
回転すると、マルチシート供給起動アーム８５２が図
３、図４、図６に示すマルチシート供給起動アームばね
８５３に抗して、図６の矢印方向に回転させられ、マル
チシート供給起動アーム８５２によるマルチシート供給
欠歯歯車８４４の回転止めが解除される。マルチシート
供給欠歯歯車８４４は、図３、図４、図６に示すマルチ
シート供給欠歯歯車ばね８４５に牽引回転させられ、不
図示の欠歯部がアイドル歯車８４３に対向しなくなって
噛合する。これによって、マルチシート供給欠歯歯車８
４４とステッピングモータ８１１との駆動回転伝達経路
が連結される。

【００２８】再度、ステッピングモータ８１１が図３に
示す矢印方向に回転すると、ステッピングモータ８１１
の回転力が、始動歯車８１２、アイドル歯車８１３，８
１４、駆動軸８１５、ワンウエイ軸受８１７、駆動歯車
８１６、アイドル歯車８３１，８４１，８４２，８４３
を介して、マルチシート供給欠歯歯車８４４に伝達さ
れ、マルチシート供給欠歯歯車８４４とともにマルチシ
ート供給ピックアップローラ８４６が図３、図４に示す
矢印方向に略１回転し、マルチシート供給トレイ９２上
のシートＳを供給する。

【００２９】また、ステピングモータ８１１が図３に示
す矢印方向に回転すると、レジストローラ８３４も回転
する。しかし、カセットシート供給ピックアップローラ
８２３は、カセットシート供給欠歯歯車（第２の欠歯歯
車）８２２の欠歯部８２２ａがアイドル歯車８２１に対
向して、不図示のレバーが係合し、ソレノイド（係脱手
段）によって保持されているため、回転しない。すなわ
ち、カセットシート供給欠歯歯車８２２と不図示のソレ
ノイド等は、カセットシート供給ピックアップローラ８
２３と後述するマルチシート供給ピックアップローラ８
４６とが同時に回転しないようにしている同時回転防止
部（同時回転防止手段）を構成している。

【００３０】一方、上記再度、ステッピングモータ８１
１が図３に示す矢印方向に回転したとき、図５に示すよ
うに、駆動軸８１５が反時計方向に回転し、駆動回動レ
バー８５１もワンウエイ軸受８１８を介して同方向にワ
ンウエイ軸受８１８内の多少の摩擦によって、追従回転
する。すると、マルチシート供給起動アーム８５２が、
図３、図４、図６に示すマルチシート供給起動アームば
ね８５３に牽引されて、図５の破線の位置から実線の位
置に戻る。しかし、駆動回動レバー８５１は、固定のス
トッパーピン１７に当接して停止する。駆動軸８１５
は、ワンウエイ軸受８１８によって、反時計方向に回転
をする。マルチシート供給起動アーム８５２は、破線の
位置から実線の位置に回転して、マルチシート供給欠歯
歯車８４４の回転止めができる状態になり、マルチシー
ト供給欠歯歯車８４４がマルチシート供給ピックアップ
ローラ８４６とともにほぼ１回転したとき、マルチシー
ト供給欠歯歯車８４４の被係合部８４４ａにマルチシー
ト供給起動アーム８５２の係合部８５２ａが係合して、
マルチシート供給ピックアップローラ８４６の回転を停
止させる。このとき、マルチシート供給欠歯歯車８４４
の不図示の欠歯部がアイドル歯車８４３に対向して、ス
テッピングモータ８１１の回転力を断つ。また、このと
き、マルチシート供給欠歯歯車ばね８４５は、引っ張ら
れた状態になる。

【００３１】以上の構成において、始動歯車８１２、ア
イドル歯車８１３，８１４、駆動軸８１５、ワンウエイ
軸受８１７、駆動歯車８１６、アイドル歯車８３１，８
４１，８４２，８４３、及びマルチシート欠歯歯車（欠
歯歯車）８４４等は、マルチピックアップローラ回転力
伝達部（回転力伝達手段）８４７を構成している。始動
歯車８１２、アイドル歯車８１３，８１４、駆動歯車８
１６、アイドル歯車８３１，８４１，８４２，８４３、
マルチシート欠歯歯車８４４は、歯車列である。

【００３２】また、始動歯車８１２、アイドル歯車８１
３，８１４、駆動軸８１５、ワンウエイ軸受（ワンウエ
イクラッチ）８１７、駆動歯車８１６、アイドル歯車８
２１、及びカセットシート供給欠歯歯車（第２の欠歯歯
車）８２２等は、カセットピックアップローラ回転力伝
達部（第２回転力伝達手段）８２４を構成している。始
動歯車８１２、アイドル歯車８１３，８１４、駆動歯車
８１６、アイドル歯車８２１、及びカセットシート供給
欠歯歯車８２２は、第２の歯車列である。

【００３３】図４において、マルチシート供給起動アー
ム（係脱アーム）８５２、マルチシート供給欠歯歯車８
４４、マルチシート供給欠歯歯車ばね（回転付勢手段）
８４５、マルチシート供給起動アームばね８５３、被係
合部８４４ａ、及び係合部８５２ａ等は、回転力遮断部
（回転力遮断手段）を構成している。

【００３４】図２において、ワンウエイ軸受（ワンウエ
イクラッチ）８１８と、駆動回転レバー（作動レバー）
８５１は、動作切り替え部（動作切り替え手段）８５５
を構成している。

【００３５】図７、図８は、ステッピングモータ８１１
を一時的に逆転してマルチシート供給を行うためのマル
チシート供給動作シーケンスを示すグラフ、及び表であ
る。図７、図８において、ステッピングモータ８１１が
図３の矢印方向の正転（１）から停止して（２）、図６
の矢印方向に逆転（３）し始めると、駆動回転レバー８
５１は、図５の破線で示すマルチシート供給起動アーム
８５２の押し位置の方向に回転し始める（４）。ステッ
ピングモータ８１１が逆転（３）から停止すると
（７）、駆動回転レバー８５１は、図５の破線で示すマ
ルチシート供給起動アーム８５２の押し位置に到達する
（７）。その後、ステッピングモータ８１１が正転する
と（８）（９）と、駆動回転レバー８５１は、実線で示
す初期位置の方へ回転を開始する（９）（１０）。する
と、マルチシート供給ピックアップローラ８４６が回転
し始める（９）。ステッピングモータ８１１の正転中
（１２）、駆動回転レバー８５１は、実線で示す初期位
置で停止する（１１）（１２）。その後、マルチシート
供給ピックアップローラ８４６は、回転を停止する（１
２）。

【００３６】このように、本実施形態のシート供給ユニ
ットは、マルチシート供給トレイ９２から画像形成部１
２にシートＳを供給するとき、マルチシート供給起動ア
ーム８５２を作動させるのにソレノイドを用いていない
ため、ソレノイドとソレノイドに必要な基板、ケーブ
ル、コネクタ等が不要となり、構造を簡単にして、コス
トを下げることができる。

【００３７】次に、図９乃至図１１に基づいてシート供
給ユニット８がユニット化されている構成を説明する。
シート供給ユニット８は、ステッピングモータ８１１の
反転動作によるマルチシート供給トレイ９２からのシー
トの供給を開始させるシート供給駆動歯車列８２及び駆
動回転レバー８５１等の機構、シートの供給動作に必要
な機構部品及び電気部品を含めてユニット化した構成に
なっている。

【００３８】図１０において、カセットシート供給ユニ
ット９１にシートＳが存在するか否かを検知するカセッ
ト供給シート有無検知センサ（第１シート検知手段）８
６１と、マルチシート供給トレイ９２にシートＳが存在
するか否かを検知するマルチ供給シート有無検知センサ
８６２（第２シート検知手段）と、レジストローラ８３
４近傍でシートＳの先端を検知するシート先端検知セン
サ８６３は、共通のシート供給センサ基板（基板）８６
に設けられている。なお、各検知センサには、透過型フ
ォトセンサが使用されている。

【００３９】シート供給ユニット８は、シート供給ケー
シング８０によって全体が枠組された構成になってい
る。シート供給センサ基板８６は、図１１において、シ
ート供給ケーシング８０の右端に取り付けられている。
図９において、各検知センサ８６１，８６２，８６３
は、シート供給ケーシング８０内に突出している。そし
て、カセット供給シート有無検知センサレバー８７１は
カセット供給シート有無検知センサ８６１の近傍に、マ
ルチ供給シート有無検知センサレバー８７２はマルチ供
給シート有無検知センサ８６２近傍に、シート先端検知
センサレバー８７３はシート先端検知センサ８６３の近
傍に、それぞれの検知機能を果たせるよう回動可能に配
設されている。このように、１枚のシート供給センサ基
板８６に各検知センサ８６１，８６２，８６３をまとめ
て配置したことにより、各検知センサ８６１，８６２，
８６３とシート供給センサ基板８６とを結ぶ中継ケーブ
ルを無くすことができ、信頼性を向上させることができ
るとともに、コストを下げることができる。

【００４０】さらに、シート供給ユニット８は、カセッ
トシート供給ユニット９１及びマルチシート供給トレイ
９２上のシートＳを分離及び搬送させるための、カセッ
トシート供給ピックアップローラ８２３、レジストロー
ラ８３４、Ｕターンローラ８３５、これらのローラに駆
動を伝達するシート供給駆動歯車列８２、ステッピング
モータ８１１等が取り付けられている。このため、本実
施形態のシート供給ユニット８は、ステッピングモータ
８１１の反転動作によるマルチシート供給トレイ９２か
らのシート供給開始機構、給送に必要な機構部品、電気
部品を一体化した構成であることを特徴とし、カラープ
リンタ９の本体１０への着脱が容易になり、カラープリ
ンタ９の組立性やメンテナンス性を向上させている。

【００４１】

【発明の効果】本発明のシート供給装置は、駆動源の正
転時にシート供給回転体が所定量回転して１枚目のシー
トを送り出した後、回転力遮断手段によって駆動源の回
転力の伝達状態を遮断してシート供給回転体を停止さ
せ、シートの供給を開始するときには、駆動源を逆転さ
せて、動作切り替え手段によって、回転力遮断手段の動
作を解除して、回転力伝達手段を回転力伝達状態にし、
駆動源を正転させてシート供給回転体によってシートを
送り出すようにしたので、ソレノイドが不必要になると
ともに、ソレノイド用の基板や電気ケーブル、コネクタ
等も不必要となり、構造を簡単にして、コストを下げる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態のシート供給装置を備えた画
像形成装置であるカラープリンタの概略正面断面図であ
る。

【図２】本発明の実施形態のシート供給装置の駆動源か
らカセットシート供給ローラ及びレジストローラ、マル
チシート供給ローラまでの歯車列の平面図であり、一部
分断面で表してある。

【図３】本発明の実施形態のシート供給装置において、
駆動源からの駆動がシート供給ローラ及び搬送ローラに
伝えられる通常の正転状態を示した斜視図である。

【図４】回転力遮断部の拡大斜視図である。

【図５】駆動回転レバーとマルチシート供給起動アーム
との動作説明用の図である。

【図６】本発明の実施形態のシート供給装置において、
マルチシート供給トレイからシートをシート供給すると
きに駆動源が一時的に反転し、駆動漉からの駆動がマル
チシート供給トレイのマルチシート供給起動アームに伝
えられる状態を示した斜視図である。

【図７】本発明の実施形態のシート供給装置において、
マルチシート供給トレイからシートをシート供給すると
きのマルチシート供給シーケンスを示したグラフ図であ
る。

【図８】本発明の実施形態のシート供給装置において、
マルチシート供給トレイからシートをシート供給すると
きのマルチシート供給シーケンスを示した表である。

【図９】本発明のシート供給装置においてのセンサ基板
等を配設した状態を示すための斜視図である。

【図１０】検知センサを配設したセンサ基板の斜視図で
ある。

【図１１】本発明のシート供給装置においてのセンサ基
板等を配設した状態を示すための斜視図である。

【符号の説明】

Ｓ シート １ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ 感光ドラム ８ シート供給ユニット（シート供給装置） ９ カラープリンタ（画像形成装置） １０ カラープリンタの本体 １２ 画像形成部（画像形成手段） １７ ストッパーピン ８０ 給送ケーシング ８２ シート供給駆動歯車列 ８６ シート供給センサ基板（基板） ９１ カセットシート供給ユニット（第２のシート
積載手段） ９２ マルチシート供給トレイ（シート積載手段） ８１１ ステッピングモータ（駆動源） ８１２ 始動歯車 ８１３ アイドル歯車 ８１４ アイドル歯車 ８１５ 駆動軸 ８１６ 駆動歯車 ８１７ ワンウエイ軸受（ワンウエイクラッチ） ８１８ ワンウエイ軸受（ワンウエイクラッチ） ８２１ アイドル歯車 ８２２ カセットシート供給欠歯歯車（同時回転防
止部（同時回転防止手段）） ８２２ａ 欠歯部 ８２３ カセットシート供給ピックアップローラ
（第２のシート供給回転体） ８２４ カセットピックアップローラ回転力伝達部
（第２の回転力伝達手段） ８３１ アイドル歯車 ８３２ アイドル歯車 ８３３ レジストローラ歯車 ８３４ レジストローラ ８４１ アイドラ歯車 ８４２ アイドラ歯車 ８４３ アイドラ歯車 ８４４ マルチシート供給欠歯歯車 ８４４ａ 被係合部 ８４５ マルチシート供給欠歯歯車ばね（回転付勢
手段） ８４６ マルチシート供給ピックアップローラ（シ
ート供給回転体） ８４７ マルチピックアップローラ回転力伝達部
（回転力伝達手段） ８５１ 駆動回転レバー（作動レバー） ８５２ マルチシート供給起動アーム（係脱アー
ム） ８５２ａ 係合部 ８５３ マルチシート供給起動アームばね ８５４ 回転力遮断部（回転力遮断手段） ８５５ 動作切り替え部（動作切り替え手段） ８６１ カセット供給シート有無検知センサ（第１
シート検知手段） ８６２ マルチ供給シート有無検知センサ（第２シ
ート検知手段） ８６３ シート先端検知センサ ８７１ カセット供給シート有無検知レバー ８７２ マルチ供給シート有無検知レバー ８７３ シート先端検知レバー

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Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートが積載されるシート積載手段と、 前記シートを前記シート積載手段から送り出すシート供
   給回転体と、 駆動源の正転時に前記駆動源の回転力を前記シート供給
   回転体に伝達する回転力伝達手段と、 前記回転力伝達手段によって前記シート供給回転体が所
   定量回転させられたとき、前記シート供給回転体への前
   記回転力伝達手段の回転力伝達状態を断つ回転力遮断手
   段と、 前記駆動源の逆転時に前記回転力遮断手段の動作を解除
   して前記回転力伝達手段を回転力伝達状態にする動作切
   り替え手段と、 を備えたことを特徴とするシート供給装置。
2. 【請求項２】 前記回転力伝達手段が、歯車列を有し、
   該歯車列に前記駆動源からの回転力が伝達される駆動側
   歯車と該駆動側歯車に噛合可能な欠歯歯車とを備え、 前記回転力遮断手段が、前記欠歯歯車に系脱可能に係合
   し、前記欠歯歯車の欠歯部を前記駆動側歯車に対向した
   状態に前記欠歯歯車を回転止めする係脱アームと、前記
   欠歯歯車と前記係脱アームの係合が解除されたとき前記
   欠歯歯車を回転付勢して前記駆動側歯車に噛合させる回
   転付勢手段とを有し、 前記動作切り替え手段が、前記駆動源の逆転時に前記駆
   動源の回転力によって回転し、前記係脱アームに作用し
   て前記欠歯歯車に対する前記係脱アームの係合を解除さ
   せる作動レバーとを有している、 ことを特徴とする請求項１に記載のシート供給装置。
3. 【請求項３】 前記歯車列に、前記駆動源の正転時の回
   転を前記駆動側歯車に伝達するためのワンウエイクラッ
   チを備えていることを特徴とする請求項２に記載のシー
   ト供給装置。
4. 【請求項４】 前記作動レバーは、前記歯車列の中の１
   つの歯車にワンウエイクラッチを介して連結されてお
   り、前記駆動源の逆転時の回転が前記ワンウエイクラッ
   チを介して前記作動レバーに伝達されて、前記係脱出ア
   ームの前記欠歯歯車に対する係合を解除することを特徴
   とする請求項２に記載のシート供給装置。
5. 【請求項５】 前記シート積載手段と異なる第２のシー
   ト積載手段と、前記第２のシート積載手段からシートを
   送り出す第２のシート供給回転体と、前記駆動源の正回
   転時に該駆動源の回転力を前記第２のシート供給回転体
   に伝達可能な第２の歯車列と、を有し、該第２の歯車列
   に、前記駆動源からの回転力が伝達される第２の駆動側
   歯車と、該第２の駆動側歯車に噛合可能に設けられた第
   ２の欠歯歯車と、前記第２の欠歯歯車に係脱自在に係合
   し、該第２の欠歯歯車の欠歯部を前記第２の駆動側歯車
   に対向した状態で前記第２の欠歯歯車の回転止めをする
   係脱手段と、を備えていることを特徴とする請求項２に
   記載のシート供給装置。
6. 【請求項６】 前記シート積載手段と異なる第２のシー
   ト積載手段と、 シートを前記第２のシート積載手段から送り出す第２の
   シート供給回転体と、 前記駆動源の正転時に前記駆動源の回転力を前記第２の
   シート供給回転体に伝達する第２の回転力伝達手段と、 前記回転力伝達手段が前記シート供給回転体を回転させ
   ているとき、前記第２のシート供給回転体への前記第２
   の回転力伝達手段の回転力の伝達を断つ同時回転防止手
   段と、 を備えたことを特徴とする請求項１に記載のシート供給
   装置。
7. 【請求項７】 前記シート積載手段に前記シートが積載
   されているか否かを検知する第１シート検知手段と、前
   記第２のシート積載手段に前記シートが積載されている
   か否かを検知する第２シート検知手段と、を備え、前記
   第１シート検知手段と前記第２シート検知手段とが共通
   の基板に設けられていることを特徴とする請求項５に記
   載のシート供給装置。
8. 【請求項８】 装置本体と、 請求項１乃至７の内、いずれか１項に記載のシート供給
   装置と、 前記装置本体に設けられて、前記シート供給装置から供
   給されたシートに画像を形成する画像形成手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
9. 【請求項９】 前記シート供給装置が、ユニット化され
   て前記装置本体に対して着脱可能であることを特徴とす
   る請求項８に記載の画像形成装置。