JP3661976B2 - シート給送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート載置台上に積載されたシートの最上位シート上面に当接しながら回転し、該シートとの間に作用する摩擦力によって当該シートを送り出すピックアップローラと、該ピックアップローラよりもシート搬送方向下流側に配置されて回転駆動され、前記ピックアップローラによって送り出されたシートをさらに搬送するフィードローラと、該フィードローラとの間に、送り出されたシートを挟み、当該フィードローラと協働して、最上位シートと他のシートを分離し、最上位シートのみを給送するための分離部材と、前記ピックアップローラを回転自在に支持するローラ支持部材とを具備し、該ローラ支持部材は、前記ピックアップローラがシート載置台上に積載されたシートの最上位シート上面に当接する当接位置にあるときの第1の位置と、ピックアップローラが最上位シート上面から離間した退避位置にあるときの第2の位置との間を作動可能に支持されているシート給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機又はこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される画像形成装置やイメージスキャナなどにおいて、画像の形成される記録シートや、原稿などのシートを給送するために、上記形式のシート給送装置を採用することは従来より周知である。この種のシート給送装置においては、最上位シートを給送するとき、ピックアップローラを最上位シートの上面に当接させて該ピックアップローラを回転させ、その最上位のシートを送り出すが、このとき、複数枚のシートが共に送り出されたとき、フィードローラと分離部材の協働作用により、最上位シートとその他のシートを分離し、最上位シートだけを給送することができる。また、フィードローラと分離部材の間に、例えば、給送されるべきシートが挟まれた後、又はその直前にピックアップローラを最上位シートの上面から離間させることができるので、ピックアップローラによって送り出された最上位シートと、これ以外のシートを確実に分離することが可能である。
【0003】
上述のように、この種のシート給送装置においては、ピックアップローラを最上位シートの上面に対して接離させる必要があるが、従来のシート給送装置においては、ソレノイドの作動によってピックアップローラを最上位シートの上面から離間させていた。ところが、ソレノイドは高価な電気部材であるため、かかるソレノイドを用いると、シート給送装置のコストが大幅に上昇する。
【0004】
また、ピックアップローラを支持するローラ支持部材をトルクリミッタによって揺動させてピックアップローラを最上位シートの上面に対して接離させるシート給送装置も提案されているが、トルクリミッタも大変高価な部品であり、かかるトルクリミッタを用いたシート給送装置のコストも高くならざるを得ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去し、ピックアップローラを最上位シートの上面に対して確実に接離させることができ、しかもその接離のための専用の駆動装置を廃止してコストの上昇を抑えることの可能な冒頭に記載した形式のシート給送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式のシート給送装置において、前記ピックアップローラの回転により送り出されたシートの先端によって押圧されて作動するフィーラと、前記ピックアップローラとフィードローラが回転を停止してシート給送動作が行われていないとき、前記ローラ支持部材に係合して該ローラ支持部材を前記第2の位置に保持する保持部材と、前記ピックアップローラとフィードローラが回転を開始したとき、前記保持部材が前記ローラ支持部材との係合を解除する位置に作動して、該ローラ支持部材が第1の位置に作動するように、モータの回転を前記保持部材に伝え、かつ送り出されたシートの先端によって押圧された前記フィーラの作動により、前記保持部材が前記ローラ支持部材に係合する位置に作動して、該ローラ支持部材が第2の位置に作動するように、前記モータの回転を前記保持部材に伝える伝動手段とを具備することを特徴とするシート給送装置を提案する(請求項1)。
【0007】
その際、前記ピックアップローラの回転により送り出されたシートの先端がフィードローラと分離部材との当接部の位置に達する時点以降の時期に、前記フィーラが、送り出されたシートの先端によって押圧されて作動するように、当該フィーラの位置を設定すると有利である(請求項2)。
【0008】
また、上記請求項1又は2に記載のシート給送装置において、前記モータがフィードローラ駆動用のモータであると有利である(請求項3)。
【0009】
さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに記載のシート給送装置において、前記伝動手段が、前記保持部材を固定支持する回転軸と、該回転軸に対して相対回転不能に、かつ当該回転軸の軸線方向には摺動可能に該回転軸に支持された第1及び第2の歯欠けギアと、前記モータによって回転駆動される駆動ギアとを有し、前記保持部材が前記ローラ支持部材に係合して、該ローラ支持部材が第2の位置にあり、かつピックアップローラとフィードローラが回転を停止しているとき、前記第1の歯欠けギアの歯に前記駆動ギアが係合し、ピックアップローラとフィードローラの回転の開始に伴い、前記駆動ギアの回転が第1の歯欠きギアと回転軸を介して前記保持部材に伝えられ、該保持部材がローラ支持部材との係合を解除して該ローラ支持部材が第1の位置に至ったとき、前記駆動ギアの回転が第1の歯欠けギアに伝えられないように該第1の歯欠けギアの歯欠け部が駆動ギアに対向し、前記フィーラがシートの先端によって押圧されて作動したとき、該フィーラが第1及び第2の歯欠けギアを前記回転軸の軸線方向に押圧して第2の歯欠けギアの歯が駆動ギアに係合し、該駆動ギアの回転が第2の歯欠けギアと回転軸を介して前記保持部材に伝えられ、該保持部材がローラ支持部材に係合してローラ支持部材が第2の位置に作動したとき、駆動ギアの回転が第2の歯欠けギアに伝えられることを禁止すべく、該第2の歯欠けギアの歯欠け部が駆動ギアに対向するように、第1及び第2の歯欠けギアの歯部と歯欠け部との相対位置と、第1及び第2の歯欠けギアと駆動ギアとフィーラとの相対位置を設定すると有利である(請求項4)。
【0010】
また、上記請求項1乃至4のいずれかに記載のシート給送装置において、前記フィードローラを固定支持し、かつ前記モータにより回転駆動される駆動軸に前記駆動ギアが固定されていると有利である(請求項5)。
【0011】
さらに、上記請求項5に記載のシート給送装置において、前記ローラ支持部材が、前記駆動軸のまわりに揺動可能に支持されていると有利である(請求項6)。
【0012】
また、上記請求項5又は6に記載のシート給送装置において、前記フィーラが前記駆動軸のまわりに揺動可能に支持されていると有利である(請求項7)。
【0013】
さらに、上記請求項1乃至7のいずれかに記載のシート給送装置において、シートの先端によって押圧されるフィーラの被加圧部と、前記フィードローラが、送り出されるシートの幅方向中央部に位置していると有利である(請求項8)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0015】
図1は電子複写機として構成された画像形成装置の一例を示す概略垂直断面図であり、ここに示した画像形成装置は、その画像形成装置本体1の上部にコンタクトガラス2が固設され、その上面に図示していない原稿が載置される。この原稿の画像は、画像形成装置本体内に設けられた露光装置3によって像担持体の一例であるドラム状の感光体4に結像され、感光体の表面が像露光される。感光体4は図1における時計方向に回転駆動され、上記像露光に先立って帯電装置5により表面を一様に帯電され、その帯電面を像露光されることにより、感光体表面に原稿画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置6によってトナー像として可視像化される。
【0016】
一方、感光体4の下方には、トレイ16と、その内部に位置するシート載置台17が配置され、該シート載置台17上にカット紙又は樹脂シートなどから成るシート(この例では記録シート)Sが積載されている。かかるシートSは、シート給送装置8によって1枚ずつ送り出され、ガイド7によって案内されつつ、レジストローラ対9に搬送され、このレジストローラ対9によって所定のタイミングをとられて感光体4と転写装置10との間の転写部11に送り込まれる。シートSがこの転写部11を通るとき、転写装置10の作用により、感光体表面に形成されたトナー像がシート上に転写される。トナー像を転写され、感光体4から分離されたシートは、定着装置12を通り、このとき熱と圧力の作用によりシート上のトナー像が定着される。次いでこのシートは画像形成装置本体外の排紙トレイ13上に排出される。
【0017】
一方、トナー像転写後の感光体表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置14によって除去され、次いで感光体表面が除電装置15によって除電作用を受け、その表面電位が初期化される。
【0018】
図2及び図3は、シート給送装置8と、これに関連する要素を拡大してその概略のみを模式的に示す説明図であり、図4はシート給送装置8の外観斜視図である。また図5はシート給送装置8の概略平面図である。シート給送装置8は、これらの図に示すように、積載されたシートSの上方に位置するピックアップローラ20と、フィードローラ28と、分離部材の一例であるリバースローラ29とを有し、図示した例では、上記ピックアップローラ20、フィードローラ28及びこれらに関連する要素が支持体30(図1も参照)に組付けられ、これらが1つのユニットを構成し、そのユニットが画像形成装置本体1に着脱可能に装着されている。図2及び図3では支持体30の図示を省略し、図4においては支持体30の一部を鎖線で示してある。またリバースローラ29は、支持体30ではなく、画像形成装置本体1側に回転自在に支持されている。
【0019】
このようにピックアップローラ20、フィードローラ28及びこれに関連する要素が支持体30を介して画像形成装置本体1に支持されているが、これらを直に画像形成装置本体1に支持してもよく、また逆にリバースローラ29を、支持体30を介して画像形成装置本体1に支持することもできる。
【0020】
図4及び図5から判るように、支持体30の壁部30A,30Bには駆動軸18が回転自在に支持され、この駆動軸18にフィードローラ28が固定支持されている。フィードローラ28は、図2及び図3に示すように、リバースローラ29に当接し、このリバースローラ29は図示していないばねによって上方に付勢され、フィードローラ28に圧接する。また駆動軸18には、ピックアップローラ20を回転自在に支持するローラ支持部材19が相対回転自在に支持されている。すなわち、このローラ支持部材19は、円筒状の基部19Aと、この基部19Aに一体のアーム部19Bとを有し、その基部19Aの中心孔に駆動軸18が相対回転自在に挿通し、アーム部19Bに、ピックアップローラ20を固定支持する軸31が回転自在に支持されている。
【0021】
また、駆動軸18には、フィードローラギア32が固定され、このギア32は、ローラ支持部材19に回転自在に支持された中間ギア33に噛み合い、さらにこの中間ギア33は、軸31に固定されたピックアップローラギア34に噛み合っている。
【0022】
一方、図2及び図3に示すように、前述のトレイ16の底部には、図示していない駆動モータによって回転駆動される軸21と、基端部が軸21に固定され、その軸21の回転によって回動する上昇レバー22とがそれぞれ設けられ、上昇レバー22の回動によってシート載置台17が図2及び図3に示すように持ち上げられる。
【0023】
ピックアップローラ20とフィードローラ28とリバースローラ29が回転を停止してシートの給送動作が行われていないとき、ピックアップローラ20は、図2に示すように、シート載置台17上に積載されたシートSの最上位シート上面よりも上方に離間した退避位置を占めている。
【0024】
シートSを給送するときは、画像形成装置本体1に設けられた図示していないモータが作動を開始し、これによって駆動軸18が回転し、フィードローラ28が図2における反時計方向に回転駆動される。同時に、駆動軸18の回転がフィードローラギア32、中間ギア33及びピックアップローラギア34を介してピックアップローラ20に伝えられ、ピックアップローラ20が図2における反時計方向に回転駆動される。このように、ピックアップローラ20とフィードローラ28が同じモータによって同期して回転駆動される。また駆動軸18の回転開始に伴って、後述するように、ローラ支持部材19が駆動軸18のまわりに、図2における反時計方向に回動し、これによってピックアップローラ20が図3に示すように最上位シートの上面に圧接する。
【0025】
ピックアップローラ20が上述のように最上位シートの上面に当接しながら回転することによって、そのシートとピックアップローラ20の間に作用する摩擦力により、当該最上位シートが図3に矢印Aで示す方向に送り出され、ピックアップローラ20よりもシート搬送方向下流側に位置するフィードローラ28とリバースローラ29との当接部に送り込まれる。図3においては、最上位シートに符号S1を付し、これと共に送り出されたシートには符号S2を付してこれらのシートを識別し、またシート全体については符号Sで示してある。図2においても、最上位シートについては、これに符号S1を付してある。
【0026】
最上位シートS1が上述のようにして送り出されるとき、リバースローラ29は、図示していないトルクリミッタを介して図3における反時計方向、すなわちピックアップローラ20と同じ方向に回転駆動されるが、このリバースローラ29とフィードローラ28との間に、最上位シートS1だけが送り込まれたときは、このシートS1から受ける摩擦力によって、リバースローラ29は図3における時計方向に回転する。
【0027】
これに対し、ピックアップローラ20によって複数枚のシートS1,S2が共に送り出され、これらのシートS1,S2の先端がフィードローラ28とリバースローラ29との間に至ると、そのリバースローラ29に作用する抵抗が低下し、これによってリバースローラ29は図3における反時計方向、すなわちシートS1を送り出す方向とは逆の方向に回転し、最上位シートS1と、これと共に送り出された他のシートS2とを分離する。リバースローラ29がフィードローラ28と協働して最上位シートS1とその他のシートS2を分離するのである。
【0028】
このようにしてシートSの重送が阻止され、最上位シートS1だけが図1に示すようにガイド35と、これに対向した支持体30のガイド面36とによって案内されつつ、支持体30に支持されて回転駆動される搬送ローラ37と、これに対をなす従動ローラ38とによって上方に向けて搬送され、前述のガイド7によって案内されながら、先に説明したように転写部11に向けて給送される。
【0029】
最上位シートS1が上述のようにピックアップローラ20によって送り出され、その先端がフィードローラ28とリバースローラ29との間に挟まれてフィードローラ28によって搬送され始めた時点以降の時期に、後述するようにローラ支持部材19が駆動軸18のまわりに図3における時計方向に回動し、これによってピックアップローラ20は図2に示したように最上位シートS1の上面から上方に離間する。このため、最上位シートS1と共に送り出されたシートS2は、リバースローラ29の反時計方向の回転によって確実に戻し作用を受け、シートの重送が阻止される。シートS2がリバースローラ29によって戻し力を受けるとき、ピックアップローラ20が最上位シートS1上に載っていたとすると、シートS2が戻り難くなり、場合によってはリバースローラ29とピックアップローラ20との間のシートS2の部分が上方に湾曲し、これがシートの搬送トラブルの発生原因となる。ピックアップローラ20を上述のように上方に退避させることによって、このような不具合の発生を防止することができる。
【0030】
シート載置台17上のシートSが1枚ずつ順次送り出され、その最上位シートの高さレベルが所定量だけ低下すると、これを図示していないセンサが検知し、その検知信号に基づいて軸21が所定角度だけ回転駆動され、これによって上昇レバー22が上昇する向きに回動し、積載シートSを所定の高さレベルまで持ち上げる。
【0031】
ここで、ピックアップローラ20が図3に示すように最上位シートS1の上面に当接したときの当該ピックアップローラ20の位置を当接位置と称し、このときのローラ支持部材19の位置を第1の位置とする。同様に、ピックアップローラ20が図2に示すように最上位シートS1の上面から離間したときの当該ピックアップローラ20の位置を退避位置と称し、このときのローラ支持部材19の位置を第2の位置と称することにする。
【0032】
以上のように、本例のシート給送装置8は、シート載置台17上に積載されたシートSの最上位シートS1の上面に当接しながら回転し、該シートS1との間に作用する摩擦力によって当該シートS1を送り出すピックアップローラ20と、該ピックアップローラ20よりもシート搬送方向下流側に配置されて回転駆動され、上記ピックアップローラ20によって送り出されたシートS1をさらに搬送するフィードローラ28と、該フィードローラ28との間に、送り出されたシートS1,S2を挟み、当該フィードローラ28と協働して、最上位シートS1と他のシートS2を分離し、最上位シートS1のみを給送するためのリバースローラ29として構成された分離部材と、ピックアップローラ20を回転自在に支持するローラ支持部材19とを具備し、該ローラ支持部材19は、ピックアップローラ20がシート載置台17上に積載されたシートSの最上位シートS1の上面に当接する当接位置にあるときの第1の位置と、ピックアップローラ20が最上位シートS1の上面から離間した退避位置にあるときの第2の位置との間を作動可能に支持されている。
【0033】
リバースローラ29の代りに、例えば、フィードローラ28に当接する摩擦パッドなどから成る分離部材を用いることもできる。
【0034】
上述の如く、ピックアップローラ20は、最上位シートS1の上面に当接した当接位置と、その上面から離間した退避位置との間を作動するが、この作動のために、従来のシート給送装置においては、高価なソレノイドを用い、そのソレノイドによってローラ支持部材を作動させていた。このため、シート給送装置のコストが上昇する欠点を免れなかった。
【0035】
そこで、本例のシート給送装置8においては、フィードローラ28を回転駆動する前述のモータの回転を利用して、ピックアップローラ20を最上位シートS1の上面に対して接離させるように構成されている。以下、その具体的な構成例を明らかにする。
【0036】
図2乃至図5に示すように、シート給送装置8はフィーラ23を有し、本例のフィーラ23は、リング状部23Aと、このリング状部23Aに連結部23Bを介して一体に連結された半円筒部23Cとを有し、リング状部23Aの中心孔23Hが前述のローラ支持部材19の円筒状の基部19Aに相対回転自在に嵌合し、しかも半円筒部23Cの円板部23Dに形成された孔23Eが、前述の駆動軸18に相対回転自在に嵌合している。このように、ローラ支持部材19が駆動軸18のまわりに揺動可能に支持されていると共に、フィーラ23も駆動軸18のまわりに揺動可能に支持されている。
【0037】
またフィーラ23のリング状部23Aには、先端に向けて先細状に形成された加圧部23Fが一体に形成され、さらに半円筒部23Cには、爪状の被加圧部23Gが一体に形成されている。
【0038】
図7は、送り出されるシートS1とフィードローラ28とフィーラ23の被加圧部23Gの位置関係を示す概略平面図であるが、この図から判るように、フィーラ23の被加圧部23Gとフィードローラ28は、矢印A方向に送り出されるシートS1の幅方向中央部に位置している。
【0039】
一方、図4及び図5に示すように、支持体30の壁部30A,30Cには、前述の駆動軸18と同様にシートの送り出し方向Aに対して直交する方向に延びる回転軸24が回転自在に支持され、この回転軸24には、第1の歯欠けギア25と第2の歯欠けギア26が回転軸24に対して相対回転不能に、しかもその軸線方向には摺動可能に嵌合している。図示した例では、両歯欠けギア25,26が共通のボス部27に一体に固定され、そのボス部27が回転軸24に対してその軸線方向に摺動可能で、相対回転不能に嵌合しており、第2の歯欠けギア26には、皿状の受け部材39が一体に形成されている。また第1の歯欠けギア25と支持体30の壁部30Aとの間には、回転軸24に巻回された圧縮コイルスプリング40より成る加圧部材が設けられ、このスプリング40の加圧作用により、両歯欠けギア25,26は、図5に示した位置に押圧され、図示していないストッパによって、両歯欠けギア25,26が図5に示した位置に保持されている。
【0040】
図4、図10及び図11に示すように、第1及び第2の歯欠けギア25,26は、複数の歯の形成された歯部25A,26Aと、歯の形成されていない歯欠け部25B,26Bとを有している。
【0041】
さらに、駆動軸18には、駆動ギア41が固定され、このギア41は、上述の第1及び第2の歯欠けギア25,26と選択的に係合することができる。
【0042】
また回転軸24の先端には、前述のローラ支持部材19をその第2の位置に保持するための保持部材42が固定されている。図8は図5のVIII−VIII線断面図であって、ローラ支持部材19の外形輪郭などを鎖線で付加した図であるが、この図から判るように、保持部材42は、回転軸24の軸線を中心とした円形の円板部42Aと、その円板部42Aの面から突出し、回転軸24の軸線を中心とした円弧状に形成された突部42Bとを有している。またローラ支持部材19は、突部42Bが摺動できる円弧状の摺動面19Cを備えた係合部19Dを有している。また、画像形成装置本体1のばね受け面とローラ支持部材19の上面との間には、圧縮ばねにより構成された加圧ばね43が圧装されている。
【0043】
図2は、ピックアップローラ20と、フィードローラ28と、リバースローラ29とが回転を停止してシートSの給送動作が行われていないときの状態を示しているが、その際、図8に示すように、保持部材42の突部42Bは、ローラ支持部材19の係合部19Dに形成された摺動面19Cに係合している。このため、ローラ支持部材19は、保持部材42により保持され、前述の第2の位置を占める。これによって、ピックアップローラ20は、図2に示す如く最上位シートS1の上面から上方に離間した退避位置を占めている。
【0044】
また、このとき図5に示したスプリング40によって加圧された第1の歯欠けギア25は、その歯部25Aの歯が図10に示すように駆動ギア41の歯に噛み合った状態で停止している。その際、第2の歯欠けギア26は、図5に示すように駆動ギア41からその軸線方向にずれた位置を占め、当該ギア41の歯欠け部26Bが駆動ギア41の方を向いて停止している(図11)。
【0045】
さらに、このときフィーラ23の被加圧部23Gは、図2に示すようにシートの搬送経路中であって、フィードローラ28とリバースローラ29の当接部よりもシート搬送方向Aにおけるわずか下流側の部位に位置している。
【0046】
ここで、前述のように、画像形成装置本体1の側に設けられた図示していないモータが作動を開始して駆動軸18が回転し始めると、フィードローラ28とピックアップローラ20が図2における反時計方向にそれぞれ回転し始めるが、このとき駆動ギア41も回転し始め、これに係合する第1の歯欠けギア25と、回転軸24と、駆動ギア41に噛み合っていない第2の歯欠けギア26が、図10及び図11における矢印P方向に回転を開始する。そして、図12に示すように、第1の歯欠けギア25の歯欠け部25Bが駆動ギア41に対向したところで、駆動ギア41から第1の歯欠けギア25への回転伝達が切られ、両歯欠けギア25,26及び回転軸24が停止する。このときの第2の歯欠けギア26は、図13に示すように、その歯部26Aが駆動軸41を向けて停止する。
【0047】
上述のように回転軸24が所定の角度だけ回転することにより、これに固定された保持部材42も、図8に示すように同じ角度だけ、矢印P方向に回転する。この回転時にその突部42Bがローラ支持部材19の摺動面19Cを摺動し、次いで図9に示すようにその摺動面19Cから外れる。このため、ローラ支持部材19は、その自重と加圧ばね43の作用とによって、駆動軸18のまわりに図9における反時計方向(矢印B方向)に回動し、これによってピックアップローラ20が図3に示したように最上位シートS1の上面に当接する。ピックアップローラ20が当接位置を占め、ローラ支持部材19が第1の位置を占めるのである。このとき、ピックアップローラ20は図3における反時計方向に回転しているので、前述のように最上位シートS1が矢印A方向に搬送される。
【0048】
上述のように送り出された最上位シートS1の先端は、図3のように互いに圧接しながら回転するフィードローラ28とリバースローラ29の間を通るが、その直後に、シートS1の先端がフィーラ23の被加圧部23Gを押圧する。これにより、フィーラ23は、図3に示すように駆動軸18のまわりに反時計方向に回転し、図3に示した位置で停止する。シートS1の腰によってフィーラ23を蹴り上げ、そのフィーラ23を回転させるのである。
【0049】
上述のようにフィーラ23が回転することにより、その加圧部23Fのテーパ面が、受け部材39を加圧し、この受け部材39と第1及び第2の歯欠けギア25,26を、圧縮コイルスプリング40の作用に抗して、図5における矢印C方向に移動させる。このとき、第2の歯欠けギア26は、図13に示したように、その歯部26Aが駆動ギア41の方を向いた姿勢にあるため、この歯欠けギア26が回転軸24の軸線に沿って矢印C方向に摺動することにより、図6に示すように、その歯欠けギア26の歯部26Aが駆動ギア41に噛み合う。このため、駆動ギア41の回転が第2の歯欠けギア26に伝えられ、このギア26が回転軸24及び保持部材42と共に、図9における矢印P方向に回転を開始し、保持部材42の突部42Bが再びローラ支持部材19の係合部19Dに係合し、その摺動面19Cを摺動する。これにより、ローラ支持部材19は、駆動軸18のまわりに時計方向(矢印Bと反対方向)に回動する。このため、ローラ支持部材19は再び図8に示した第2の位置に移動し、ピックアップローラ20は最上位シートS1の上面から上方に離れた退避位置へ移動する。
【0050】
保持部材42が図8に示した位置に戻ったとき、第2の歯欠けギア26は、図11に示すように、その歯欠け部26Bが駆動ギア41に対向し、回転軸24は停止する。
【0051】
フィードローラ28とリバースローラ29の間を通過したシートS1の先端が図3に示した搬送ローラ37と従動ローラ38に挟持された後であって、シートS1の後端がフィードローラ28とリバースローラ29の間を抜ける前に、駆動軸18への駆動が切られ、その駆動軸18が停止する。その際、駆動軸18とフィードローラ28との間には、図示していないワンウェイクラッチが介設されていて、フィードローラ28は図3における反時計方向には自由に回転できるように構成されており、従ってシートS1の後端がフィードローラ28とリバースローラ29の間を抜ける前に駆動軸18が停止しても、フィードローラ28は図3における時計方向に自由に回転し、シートS1の搬送に支障をきたすことはない。
【0052】
シートS1の後端がフィーラ23の被加圧部23Gを通過したとき、フィーラ23はその自重とスプリング40の作用とによって図2及び図5に示した初期位置に回転する。これにより、第1及び第2の歯欠けギア25,26が、スプリング40の作用で図5に示した位置に戻り、第1の歯欠けギア25の歯部25Aにおける歯が駆動ギア41に係合するが、駆動軸41は回転を停止しているので、歯欠けギア25が回転することはない。このときの各要素の状態は図8、図10及び図11に示したとおりであり、ピックアップローラ20は退避位置に、ローラ支持部材19は第2の位置に保持されたままである。
【0053】
次のシートが給送されるときも、上述した動作が繰返される。
【0054】
以上のように、本例のシート給送装置8によれば、高価なソレノイドやトルクリミッタを用いることなく、既存のモータ、この例ではフィードローラ28を駆動するモータを駆動源として、ピックアップローラ20を、最上位シートS1の上面に当接した当接位置と、その上面よりも上方に離間した退避位置との間を作動させることができ、装置のコストを確実に低減することができる。
【0055】
また、図14に示すように、最上位シートS1と共に2枚のシートS2,S3が送り出された場合、リバースローラ29は反時計方向に回転して最下位のシートS3を戻し、次いでその上のシートS2を戻すが、例えば、そのシートS2の先端がフィーラ23の被加圧部23Gを越えた状態で最上位シートS1の後端がフィードローラ28とリバースローラ29の間を抜け、フィードローラ28の回転が停止することがある。
【0056】
このような場合、従来のシート給送装置のようにシートに対するピックアップローラの接離をソレイイドで行うように構成されていると、次のシートS2を給送するときも、ピックアップローラは、そのシートS2の上面に当接して当該シートS2に対して送り作用を与える。このため、フィードローラとリバースローラの間まで送り出された最下位のシートS3に対しても、シートS2を介してピックアップローラによる送り作用が及ぼされ、そのシートS3が送られて重送を起こすおそれがある。
【0057】
これに対し、本例のシート給送装置においては、シートS2の先端がフィーラ23の被加圧部23Gを越えた状態で、シートS1の後端がフィードローラ28とリバースローラ29の間を抜け、フィードローラ28の回転が停止したときも、そのシートS2が被加圧部23Gを押圧し続ける。このため、次のシートS2を給送すべく、駆動軸18が回転駆動され始めたときも、第1及び第2の歯欠けギア25,26は図6に示した位置に留まり、ピックアップローラ20が、給送される次のシートS2の上面に当接する当接位置に作動することはない。次のシートは、専らフィードローラ28とリバースローラ29の回転によって送り出されるのである。このため、給送すべきシートS2の下にあるシートS3は、ピックアップローラにより送り作用を受けず、よってそのシートS3の重送を効果的に防止することができる。
【0058】
また、上述した例においては、フィーラ23の被加圧部23Gを、フィードローラ28とリバースローラ29との当接部よりもシート搬送方向下流側に配置し、フィードローラ28とリバースローラ29の間を出たシートS1の先端が被加圧部23Gを押圧して、そのフィーラ23を作動させるように構成したが、ピックアップローラ20を最上位シートS1の上面から離すタイミングは、シートS1の先端がフィードローラ28とリバースローラ29との当接部に達した時点以降の時期であればよいので、この条件を満足しさえすれば、フィーラ23の被加圧部23Gを適宜な位置に配置することができる。例えば、シートS1の先端がフィードローラ28とリバースローラ29との当接部に達したとき、又はその当接部よりもシート搬送方向下流側の位置に達したときに、そのシートS1の先端によってフィーラ23の被加圧部23Gが押圧されて、フィーラ23が作動するように構成するほか、その被加圧部23Gを、フィードローラ28とリバースローラ29の当接部よりもわずかにシート搬送方向上流側に配置することもできる。後者の場合には、シートS1の先端がフィードローラ28とリバースローラ29との当接部に進入する前に、そのシートS1の上面からピックアップローラ20が離れることもあるが、搬送されるシートS1の慣性によって、その先端をフィードローラ28とリバースローラ29の間に送り込むことが可能である。但し、図示した例のように、シートS1の先端がフィードローラ28とリバースローラ29との当接部に達した時点以降の時期に、シートS1の先端がフィーラ23を押圧して、これを作動させ、ピックアップローラ20をシートS1の上面から離間させるように構成することが、シートの搬送を確実に行う上で好ましい。
【0059】
以上のように、本例のシート給送装置8は、ピックアップローラ20の回転により送り出されたシートS1の先端によって押圧されて作動するフィーラ23と、ピックアップローラ20とフィードローラ28が回転を停止してシート給送動作が行われていないとき、ローラ支持部材19の係合部19Dに係合して該ローラ支持部材19を第2の位置に保持する突部42Bを備えた保持部材42とを有しており、さらにピックアップローラ20とフィードローラ28が回転を開始したとき、保持部材42の突部42Bがローラ支持部材19の係合部19Dとの係合を解除する位置に作動して、該ローラ支持部材19が第1の位置に作動するように、モータの回転を保持部材42に伝え、かつ送り出されたシートS1の先端によって押圧されたフィーラ23の作動により、保持部材42の突部42Bがローラ支持部材19の係合部19Dに係合する位置に作動して、該ローラ支持部材19が第2の位置に作動するように、上記モータの回転を前記保持部材に伝える伝動手段とを具備している。
【0060】
上記モータとしては、シート給送装置や、これが装着される画像形成装置などにおいて従来より用いられている適宜なモータを用いることができるが、図示した例のように、このモータとして、フィードローラ駆動用のモータを用いると、特に構成を簡素化できる。
【0061】
その際、ピックアップローラ20の回転により送り出されたシートS1の先端がフィードローラ28とリバースローラ29より成る分離部材との当接部の位置に達する時点以降の時期に、フィーラ23が、送り出されたシートS1の先端によって押圧されて作動するように、当該フィーラ23の位置を設定することが望ましいことは前述の通りである。
【0062】
また、図示した例では、上述の伝動手段が、保持部材42を固定支持する回転軸24と、該回転軸24に対して相対回転不能に、かつ回転軸24の軸線方向には摺動可能に該回転軸に支持された第1及び第2の歯欠けギア25,26と、前述のモータによって回転駆動される駆動ギア41とを有しており、保持部材42の突部42Bがローラ支持部材19の係合部19Dに係合して、該ローラ支持部材19が第2の位置にあり、かつピックアップローラ20とフィードローラ28が回転を停止しているとき、第1の歯欠けギア25の歯に駆動ギア41が係合し、ピックアップローラ20とフィードローラ28の回転の開始に伴い、駆動ギア41の回転が第1の歯欠きギア25と回転軸24を介して保持部材42に伝えられ、その保持部材42の突部42Bがローラ支持部材19の係合部19Dとの係合を解除して該ローラ支持部材19が第1の位置に至ったとき、駆動ギア41の回転が第1の歯欠けギア25に伝えられないように該第1の歯欠けギア25の歯欠け部25Bが駆動ギア41に対向し、フィーラ23がシートS1の先端によって押圧されて作動したとき、該フィーラ23が第1及び第2の歯欠けギア25,26を回転軸24の軸線方向に押圧して第2の歯欠けギア26の歯が駆動ギア41に係合し、該駆動ギア41の回転が第2の歯欠けギア26と回転軸24を介して保持部材42に伝えられ、該保持部材42の突部42Bがローラ支持部材19の係合部19Dに係合してローラ支持部材19が第2の位置に作動したとき、駆動ギア41の回転が第2の歯欠けギア26に伝えられることを禁止すべく、該第2の歯欠けギア26の歯欠け部26Bが駆動ギア41に対向するように、第1及び第2の歯欠けギア25,26の歯部25A,26Aと歯欠け部25B,26Bとの相対位置と、第1及び第2の歯欠けギア25,26と駆動ギア41とフィーラ23との相対位置が設定されている。これにより、伝動手段の構成を簡素化でき、しかもその作動を確実なものにすることができる。
【0063】
また図示した例では、フィードローラ28を固定支持し、かつ前述のフィードローラ駆動用のモータにより回転駆動される駆動軸18に駆動ギア41が固定され、しかもローラ支持部材19が、駆動軸18のまわりに揺動可能に支持され、さらにフィーラ23が駆動軸18のまわりに揺動可能に支持されている。これにより、シート給送装置8の構成を簡素化でき、そのコストの上昇をより確実に抑えることができる。
【0064】
また、図7を参照して先に説明したように、シートS1の先端によって押圧されるフィーラ23の被加圧部23Gと、フィードローラ28が、送り出されるシートS1の幅方向中央部に位置しており、しかもその被加圧部23Gが、フィードローラ28とリバースローラ29よりもシート搬送方向下流側に位置する搬送ローラ37と従動ローラ38の上流側に位置している。このため、フィードローラ28とリバースローラ29により加圧されて腰の強くなったシート部分が被加圧部23Gを押圧することになり、フィーラ23を確実に作動させることができる。しかもシートS1は、その幅方向中央に被加圧部23Gからの外力を受けるので、そのシートS1がスキューを起こす不具合を防止することができる。
【0065】
本発明は、記録シートではなく原稿より成るシートを給送する装置にも適用でき、また複写機以外の各種画像形成装置やイメージスキャナなどにおけるシート給送装置にも広く適用できるものである。
【0066】
【発明の効果】
請求項1に記載のシート給送装置によれば、独立した駆動装置を用いることなく、ピックアップローラを最上位シートの上面に対して接離させることができ、そのコストを確実に低減することができる。
【0067】
請求項2に記載のシート給送装置によれば、送り出されたシートの先端がフィードローラと分離部材との当接部に達した時点以降の時期にピックアップローラがシートの上面から離れるので、シートをより確実に搬送することができる。
【0068】
請求項3に記載のシート給送装置によれば、モータとして、フィードローラ駆動用のモータを用いているので、一層構成を簡素化できる。
【0069】
請求項4に記載のシート給送装置によれば、伝動手段の構成を簡素化でき、しかもその作動を確実なものにすることができる。
【0070】
請求項5乃至7に記載のシート給送装置によれば、その全体構成を簡素化でき、コストをより一層確実に低減できる。
【0071】
請求項8に記載のシート給送装置によれば、シートの腰によって確実にフィーラを作動させ、しかもシートがフィーラから受ける外力によってスキューする不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート給送装置を備えた電子複写機の概略断面図である。
【図2】シート給送装置の拡大概略説明図である。
【図3】シートを送り出すときのシート給送装置の概略説明図である。
【図4】シート給送装置の外観斜視図である。
【図5】シート給送装置の概略平面図であって、第1の歯欠けギアが駆動ギアに係合したときの様子を示す図である。
【図6】シート給送装置の概略平面図であって、第2の歯欠けギアが駆動ギアに係合したときの様子を示す図である。
【図7】フィードローラ及び被加圧部と、シートとの相対位置関係を示す概略平面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿う断面図であって、一部の要素を鎖線で付加した図である。
【図9】ローラ支持部材が第1の位置に作動したときの、図8と同様な図である。
【図10】第1の歯欠けギアが駆動ギアに係合したときの様子を示す図である。
【図11】第1の歯欠けギアが図10に示した位置にあるときの第2の歯欠けギアの状態を示す図である。
【図12】第1の歯欠けギアの歯欠け部が駆動ギアに対向したときの様子を示す図である。
【図13】第1の歯欠けギアが図12の状態にあるときの第2の歯欠けギアの状態を示す図である。
【図14】最上位シート以外のシートの先端がフィーラを作動させ得る位置まで送られたときの様子を示す図である。
【符号の説明】
8 シート給送装置
17 シート載置台
18 駆動軸
19 ローラ支持部材
20 ピックアップローラ
23 フィーラ
23G 被加圧部
24 回転軸
25 第1の歯欠けギア
25A 歯部
25B 歯欠け部
26 第2の歯欠けギア
26A 歯部
26B 歯欠け部
28 フィードローラ
41 駆動ギア
42 保持部材
A シート搬送方向
S シート
S1 シート
S2 シート
S3 シート

Claims (8)

  1. シート載置台上に積載されたシートの最上位シート上面に当接しながら回転し、該シートとの間に作用する摩擦力によって当該シートを送り出すピックアップローラと、該ピックアップローラよりもシート搬送方向下流側に配置されて回転駆動され、前記ピックアップローラによって送り出されたシートをさらに搬送するフィードローラと、該フィードローラとの間に、送り出されたシートを挟み、当該フィードローラと協働して、最上位シートと他のシートを分離し、最上位シートのみを給送するための分離部材と、前記ピックアップローラを回転自在に支持するローラ支持部材とを具備し、該ローラ支持部材は、前記ピックアップローラがシート載置台上に積載されたシートの最上位シート上面に当接する当接位置にあるときの第1の位置と、ピックアップローラが最上位シート上面から離間した退避位置にあるときの第2の位置との間を作動可能に支持されているシート給送装置において、
    前記ピックアップローラの回転により送り出されたシートの先端によって押圧されて作動するフィーラと、
    前記ピックアップローラとフィードローラが回転を停止してシート給送動作が行われていないとき、前記ローラ支持部材に係合して該ローラ支持部材を前記第2の位置に保持する保持部材と、
    前記ピックアップローラとフィードローラが回転を開始したとき、前記保持部材が前記ローラ支持部材との係合を解除する位置に作動して、該ローラ支持部材が第1の位置に作動するように、モータの回転を前記保持部材に伝え、かつ送り出されたシートの先端によって押圧された前記フィーラの作動により、前記保持部材が前記ローラ支持部材に係合する位置に作動して、該ローラ支持部材が第2の位置に作動するように、前記モータの回転を前記保持部材に伝える伝動手段とを具備することを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記ピックアップローラの回転により送り出されたシートの先端がフィードローラと分離部材との当接部の位置に達する時点以降の時期に、前記フィーラが、送り出されたシートの先端によって押圧されて作動するように、当該フィーラの位置を設定した請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記モータがフィードローラ駆動用のモータである請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 前記伝動手段が、前記保持部材を固定支持する回転軸と、該回転軸に対して相対回転不能に、かつ当該回転軸の軸線方向には摺動可能に該回転軸に支持された第1及び第2の歯欠けギアと、前記モータによって回転駆動される駆動ギアとを有し、前記保持部材が前記ローラ支持部材に係合して、該ローラ支持部材が第2の位置にあり、かつピックアップローラとフィードローラが回転を停止しているとき、前記第1の歯欠けギアの歯に前記駆動ギアが係合し、ピックアップローラとフィードローラの回転の開始に伴い、前記駆動ギアの回転が第1の歯欠きギアと回転軸を介して前記保持部材に伝えられ、該保持部材がローラ支持部材との係合を解除して該ローラ支持部材が第1の位置に至ったとき、前記駆動ギアの回転が第1の歯欠けギアに伝えられないように該第1の歯欠けギアの歯欠け部が駆動ギアに対向し、前記フィーラがシートの先端によって押圧されて作動したとき、該フィーラが第1及び第2の歯欠けギアを前記回転軸の軸線方向に押圧して第2の歯欠けギアの歯が駆動ギアに係合し、該駆動ギアの回転が第2の歯欠けギアと回転軸を介して前記保持部材に伝えられ、該保持部材がローラ支持部材に係合してローラ支持部材が第2の位置に作動したとき、駆動ギアの回転が第2の歯欠けギアに伝えられることを禁止すべく、該第2の歯欠けギアの歯欠け部が駆動ギアに対向するように、第1及び第2の歯欠けギアの歯部と歯欠け部との相対位置と、第1及び第2の歯欠けギアと駆動ギアとフィーラとの相対位置を設定した請求項1乃至3のいずれかに記載のシート給送装置。
  5. 前記フィードローラを固定支持し、かつ前記モータにより回転駆動される駆動軸に前記駆動ギアが固定されている請求項1乃至4のいずれかに記載のシート給送装置。
  6. 前記ローラ支持部材が、前記駆動軸のまわりに揺動可能に支持されている請求項5に記載のシート給送装置。
  7. 前記フィーラが前記駆動軸のまわりに揺動可能に支持されている請求項5又は6に記載のシート給送装置。
  8. シートの先端によって押圧されるフィーラの被加圧部と、前記フィードローラが、送り出されるシートの幅方向中央部に位置している請求項1乃至7のいずれかに記載のシート給送装置。
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