JP2703399B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2703399B2
JP2703399B2 JP2229965A JP22996590A JP2703399B2 JP 2703399 B2 JP2703399 B2 JP 2703399B2 JP 2229965 A JP2229965 A JP 2229965A JP 22996590 A JP22996590 A JP 22996590A JP 2703399 B2 JP2703399 B2 JP 2703399B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複写機やレーザープリンタ等の画像形成装
置に使用される給紙装置に関し、さらに詳述すれば、一
方の側部同士が上下方向に回動可能に連結され、他方の
側部同士が接合および分離される上フレームおよび下フ
レームを有した画像形成装置の接合および分離される側
部内に設けられており、下フレーム内に配置された給紙
カセットから記録紙を所定方向へ給紙する給紙装置に関
する。
(従来の技術) 複写機、レーザプリンタ等の電子写真法による画像形
成装置では、紙詰まり処理が容易に行えるように、一方
の側部が上下方向へ分離されるいわゆるクラムシェルタ
イプが開発されている。クラムシェルタイプの画像形成
装置は、上下一対のフレームにおける一方の側部同士が
回動可能に連結されており、他方の側部同士が接合され
た状態から分離するように構成されている。このような
クラムシェルタイプの画像形装置では、通常、記録紙を
収容した給紙カセットが、下フレームに配置されてお
り、記録紙の搬送経路に沿って、上フレームと下フレー
ムとが分割される。
また、記録紙を感光体ドラムへ乾燥する給紙装置で
は、給紙カセットから給紙ローラにより搬送される記録
紙を、一対の給紙タイミングローラに当接させて、該記
録紙の先端縁を両給紙タイミングローラに沿った状態に
揃えた後に、両給紙タイミングベルトにより感光体ドラ
ムへ搬送するようになっている。
クラムシェルタイプの画像形成装置では、給紙装置に
おける一対の給紙タイミングローラは、通常、上フレー
ムを下フレームに対して回動させることにより、側部同
士が分離されて下フレームの側部が開放される。
(発明が解決しようとする課題) 給紙装置における一対の給紙タイミングローラは、搬
送される記録紙の先端縁を両タイミングローラに当接さ
せて、両タイミングローラに沿った状態に揃えるため
に、両ローラは、強く圧接された状態になっている。こ
のために、上側のローラが下側のローラ分離されるよう
に構成されている場合には、下側のローラを下フレーム
に強固に保持しなければ、上側のローラが圧接される
と、下側ローラしが変位するおそれがある。また、両ロ
ーラの保持部材の寸法不良等によっても、両者の圧接力
が低下するおそれがある。
このために、上フレームを下フレームから分離した際
には、両給紙タイミングローラを離させず、両者の圧接
状態を保持するようにした給紙装置が提案されている。
このような給紙装置では、両給紙タイミングローラが常
時圧接されているために、圧接力が低下するおそれがな
い。
給紙タイミングローラの間を通過した記録紙上には、
感光体ドラム上のトナー像が転写された状態になってお
り、しかも、その記録紙上のトナー像は、記録紙上には
定着されていない。このため、両給紙タイミングローラ
の間に記録紙が挟まった状態の紙詰まりが生じると、相
互に圧接された状態の給紙タイミングローラの間から記
録紙を取り除く際に、記録紙を給紙方向とは反対方向に
引き抜く場合には、記録紙上に転写された未定着のトナ
ー像が、給紙タイミングローラの周面に付着するおそれ
がある。給紙タイミングローラがトナーにより汚れた状
態になると、給紙タイミングローラにより搬送される記
録紙にトナーが付着して汚れるおそれがあり、また、給
紙タイミングローラ上のトナーが記録紙を円滑に搬送す
ることを妨げるおそれもある。
本発明はこのような問題点を解決するものであり、そ
の目的は、給紙タイミングローラ間に記録紙が紙詰まり
を起こした場合に、その記録紙に付着している未定着ト
ナーを各給紙タイミングローラに付着させることなく取
り除くことができる給紙装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、一方の側部同士が上下方向に回動可能に連
結され、他方の側部同士が接合および分離される上フレ
ームおよび下フレームを有した画像形成装置の接合およ
び分離される側部内に設けられており、下フレーム内に
配置された給紙カセットから記録紙を所定方向へ給紙す
る給紙装置であって、前記給紙カセットから給紙される
記録紙を、その先端縁を揃えた状態で搬送するように相
互に圧接された一対の給紙タイミングローラと、これら
の給紙タイミングローラの給紙方向にのみ該各給紙タイ
ミングローラの自由回転を可能にする一方向クラッチ
と、この一方向クラッチを介して各給紙タイミングロー
ラを回転駆動する回転駆動手段と、前記画像形成装置の
電源オフのときには、各給紙タイミングローラの回転に
連動する回転駆動手段の動きを阻止する回転阻止手段と
を備えており、そのことにより上記目的が達成される。
(作用) 本発明の給紙装置では、記録紙が各給紙タイミングロ
ーラに詰まって、画像形成装置の電源がオフになったと
きには、記録紙を給紙方向に引っ張れは、各給紙タイミ
ングローラが自由回転し、この記録紙を引っ張り出すこ
とができる。
また、記録紙を給紙方向とは逆の方向に引っ張ると、
各給紙タイミングローラも逆の方向に回転しようとする
ものの、この逆方向の回転が一方向クラッチによって禁
止されるので、記録紙を引っ張り出すことはできない。
それでも、この記録紙を強制的に引っ張れば、各給紙
タイミングローラに回転力が加わり、この回転力が一方
向クラッチを介して回転駆動手段に伝達されるものの、
画像形成装置の電源オフのときには、回転阻止手段によ
って回転駆動手段の動きが阻止されているので、この回
転駆動手段が動くことは無く、この回転駆動手段に連動
する各給紙タイミングローラが逆方向に回転することも
全く無い。
(実施例) 以下に、本発明を実施例について説明する。
本発明の給紙装置を有する複写機は、第2図に示すよ
うに、複写機本体1が上フレーム4と下フレーム5とを
有するクラムシェルタイプであり、複写機本体1の一方
の側面に設けられた排紙トレイ3側の側部にて、両フレ
ーム4および5が、回動可能に軸支されている。従っ
て、上フレーム4は、排紙トレイ3の配設側とは半体側
の側部が、下フレーム5の側部に接合および分離するよ
うになっている。
上フレーム4の上方には、該上フレーム4の上面に沿
って移動する原稿載置台2が設けられている。上フレー
ム4には、電子写真プロセスに必要な装置が全て配置さ
れるとともに、給紙装置30の全ても該上フレーム4に配
置されている。下フレーム5には、給紙カセット20が配
置されている。
上フレーム4の上部には、該原稿載置台2上に載置さ
れている原稿を露光する光源17が配置されている。該光
源17から照射されて原稿載置台2上の原稿により反射さ
れた光は、光源17の下方に設けられたレンズ16を介し
て、該レンズ16の下方に配置された感光体ドラム10に照
射され、該感光体ドラム10の周面を露光する。
該感光体ドラムは、第2図に矢印Aで示す方向へ回転
するようになっており、感光体ドラム10における露光位
置に対して感光体ドラム10の回転方向上流側には、該感
光体ドラム10の周面を帯電させる帯電装置11が配設され
ている。感光体ドラム10の露光位置に対して回転方向下
流側には、画像形成に不要な感光体ドラムの帯電部分を
除電するブランクランプ15、現像装置14、および感光体
ドラム10の下方に位置する転写装置18が、順次、配置さ
れている。さらに、該転写装置18に対して感光体ドラム
10の回転方向下流側には、クリーニング装置13、除電ラ
ンプ12が順次配設されている。
上フレーム4における、排紙トレイ3が配置された側
面とは反対側の側部には、感光体ドラム10へ向けて記録
紙を給紙する給紙装置30が配置されている。また、感光
体ドラム10と転写装置18との間を通過した記録紙は、上
フレーム4における排紙トレイ3配置側の側部に配置さ
れた定着装置50へと搬送され、該定着装置50を通って、
排紙ローラ51により、排紙トレイ3上に排出される。
下フレーム5には、記録紙21が収容された給紙カセッ
ト20が配置されている。
給紙装置30は、第1図に示すように、給紙カセット20
における給紙側の側部上に、上フレーム4に配置した給
紙ローラ35が設けられている。該給紙ローラ35は、半円
柱状をしており、矢印Bで示す給紙方向へ回転されるよ
うになっている。そして、通常は、その回転域における
上側に位置されて、下フレーム5に対する給紙カセット
20の着脱に際して、該給紙カセット20が当接しないよう
になっている。該給紙ローラ35は、その回転により、該
給紙ローラ35の周面部分が給紙カセット20内の最上側の
記録紙21に接触することにより、その記録紙21が、給紙
カセット20から複写機本体1の中央部から離れる側方へ
と給紙される。
給紙ローラ35における記録紙21の給紙方向側の側方に
は、上フレーム4に取り付けられた給紙経路40の始端部
が位置しており、給紙カセット20から給紙される記録紙
21は、該給紙経路40の始端部内へと導入される。該給紙
経路40は、上側の上部ガイド板38と下側の下部ガイド板
36とにより形成されている。上部ガイド板38の始端部お
よび該始端部に対向する下側の下部ガイド板36の始端部
は、記録紙21の給紙方向を反転させるように円弧状に湾
曲している。そして、円弧状に湾曲した上部ガイド板38
の始端部および下部ガイド板36の始端部に連続して、上
下一対の搬送ローラ33および34がそれぞれ上部ガイド板
38および下部ガイド板37に設けられている。
上部ガイド板38の後端部および下部ガイド板36の後端
部には、上下一対の給紙タイミングローラ31および32が
設けられている。
このような給紙装置30は、全て、上フレーム4に配置
されている。従って、上フレーム4が下フレーム5に対
して上方へ分離されると、第1図に示すように、給紙装
置30が、上フレーム4と一体的に上方へ移動される。そ
の結果、給紙カセット20における給紙側の側部が開放さ
れた状態になる。また、給紙タイミングローラ31および
32は、所定の圧接状態を保持して上方へ移動される。
給紙ローラ35は、第3図に示すように、駆動軸42に取
り付けられている。なお、第3図は、第1図に示された
正面側とは反対側の背面側における斜視図である。該駆
動軸42の一方の端部には、一方向クラッチ60が設けられ
ている。該一方向クラッチ60は、駆動軸42の一方の端部
の断面D字状部分42aに嵌合されたクラッチボス64と、
該クラッチボス64を一方の端部内に嵌合して該クラッチ
ボスと一体になっているクラッチスリーブ63と、該クラ
ッチスリーブ63内に嵌合されて一方の端部がクラッチボ
ス64の軸心部に嵌合されたクラッチスプリング62と、該
クラッチスプリング62内に軸心部61aが嵌合されて該ク
ラッチスプリング62の一方の端部が係止されたクラッチ
ギヤ61とを有する。該クラッチギヤ61の軸心部61aは、
給紙ローラ35の駆動軸42に対して自由に回転し得るよう
に嵌合されている。
クラッチボス64は、駆動軸42の端部の断面D字状部分
42aに整合状態で嵌合されており、従って、該クラッチ
ボス64は、駆動軸42と一体となって回転する。
クラッチギヤ61は、所定の駆動ギヤ(図示せず)に噛
み合った状態になっており、該駆動ギヤにより、給紙ロ
ーラ35の給紙方向である矢印B方向に回転される。
クラッチスリーブ63内に嵌合されたクラッチスプリン
グ62は、クラッチギヤ61の回転方向である矢印B方向に
回転されることにより締まるように、右巻きになってい
る。
クラッチギヤ61が矢印B方向で示す方向へ回転される
と、その回転は、クラッチスプリング62により該クラッ
チボス64に伝達され、さらに、該クラッチボス64から駆
動軸42に伝達される。これにより、給紙ローラ35は、給
紙方向である矢印B方向へ回転される。これに対して、
給紙ローラ36に給紙方向とは反対方向である矢印C方向
へ回転力が付与された場合には、クラッチスプリング62
によっては回転力が伝達されず、駆動軸42、クラッチボ
ス64およびクラッチスリーブ63のみが回転し、クラッチ
ギヤ61は回転しない。
クラッチスリーブ63の外周面には、周方向に適当な間
隔をあけて一対の爪部63aおよび63bが配設されている。
両爪部63aおよび63bは、半円柱状の給紙ローラ35が上側
に位置している場合に、クラッチスリーブ63の上側に位
置するようにされている。両爪部63aおよび63bの間に
は、第4図に示すように、フラッパーソレノイド65によ
り駆動されるレバー68の先端部が進入し得るようになっ
ている。該レバー68は、ソレノイド65が励磁されない状
態では、引っ張りバネ69により、先端部が両爪部63aお
よび63bの間に位置された状態になっており、ソレノイ
ド65が励磁されることにより、レバー68の先端部が両爪
部63aおよび63bの間から退出される。
一対の給紙タイミングローラ31および32における駆動
力が伝達される下部給紙タイミングローラ32は、第5図
に示すように、背面側において、一方向クラッチ70を介
してその駆動軸32aに動力が伝達されるようになってい
る。該一方向クラッチ70は、給紙ローラ35の駆動に使用
される一方向クラッチ60と同様に、駆動軸32aの端部に
クラッチボス74の小径になった連結部74aが、駆動軸32a
と一体回転し得るように嵌合されている。クラッチボス
74は、該連結部74aに連続する大径のプランジャー部74b
を有する。該プランジャー部74bは中程にフランジ部74c
を有しており、該プランジャー部74bの端部が、ソレノ
イド75におけるコイル内に挿入されている。
該クラッチボス74の連結部74aは、クラッチギヤ71の
軸心部71aが自由回転可能に嵌合されている。該クラッ
チギヤ71の軸心部71aにはクラッチスプリング72が嵌合
されており、該クラッチスプリング72の外側に、クラッ
チスリーブ73が嵌合されている。該クラッチスリーブ73
は、クラッチボス74のフランジ部74cに連結されてい
る。
クラッチボス74におけるプランジャー部74bの端部
は、駆動軸32a側に向かって付勢された状態になってお
り、ソレノイド75に通電されない場合には、該クラッチ
ボス74の連結部74aが、駆動軸32aに嵌合された状態にな
っている。クラッチボス74におけるプランジャー部74b
は、ソレノイド75に通電されると、クラッチボス74全体
が該ソレノイド75に牽引されて、連結部74aと駆動軸32a
との嵌合がはずれる。これにより、クラッチボス74と一
体となった駆動軸32aとクラッチギヤ71との動力伝達状
態が解除される。
クラッチスプリング72は、ソレノイド75に通電されな
い動力伝達状態では、下部給紙タイミングローラ32が給
紙方向に回転されて、駆動軸32aが矢印Gで示す方向に
回転された場合に、この駆動軸32aと一体的に回転する
クラッチスリーブ73に係止されない状態になり、反対
に、駆動軸32aが給紙方向とは反対方向である矢印Hで
示す方向に回転された場合には、クラッチスリーブ73に
係止された状態になる。クラッチスプリング72は、クラ
ッチスリーブい73に係止されることにより巻締められる
ように、右巻きにされており、クラッチスプリング72が
巻締められることにより、クラッチスリーブ73とクラッ
チギヤ71の軸心部71aとが一体に連結される。
クラッチギヤ71は給紙方向である矢印G方向に回転力
が伝達された場合には、ソレノイド75が励磁されていな
い動力伝達状態では、その回転は、クラッチスプリング
72により、クラッチスリーブ73およびクラッチボス74を
介して、下部給紙タイミングローラ32の駆動軸32aに伝
達される。また、このような動力伝達状態では、駆動軸
32aに給紙方向である矢印G方向に回転力が付与される
と、クラッチボス73が同方向に回転してクラッチスプリ
ング73によるクラッチギヤ71の軸心部71aの締め付けが
解除されるために、クラッチギヤ71に対して、駆動軸32
aは自由に回転し得る。これに対して、駆動軸32aが矢印
Hで示す給紙方向とは反対方向に回転力が付与される
と、クラッチスプリング73によるクラッチギヤ71の軸心
部71aの締め付けが解除されず、従って、駆動軸32aはク
ラッチギヤ71との連結状態を維持する。
本発明の給紙装置は、複写機本体1の背面側におい
て、第6図に示すように、下部搬送ローラ34を駆動させ
るための駆動ギヤ82に、給紙ローラ35の駆動用のクラッ
チギヤ61にアイドルギヤ81を介して噛み合った状態にな
っており、該クラッチギヤ61がアイドルギヤ80を介して
下部給紙タイミングローラ32駆動用のクラッチギヤ71に
噛み合った状態になっている。該クラッチギヤ71は、前
述したように、下部給紙タイミングローラ32の駆動軸32
aに対して、ソレノイド75が励磁されていない状態で
は、動力伝達状態になっているが、ソレノイド75が励磁
されることにより、動力遮断状態になる。
このような構成の画像形成装置では、通常の複写機と
同様に、帯電装置11により表面が帯電された感光体ドラ
ム10に、原稿画像が露光されて静電潜像が形成され、ブ
ランクランプ15により画像形成に際して不要な帯電部分
が除電される。そして、感光体ドラム10上に形成された
静電潜像が、現像装置14によりトナー現像される。
他方、給紙装置30では、当初、給紙ローラ36に関し
て、ソレノイド65が励磁されないことにより、スリーブ
63の一方の爪部63aにレバー68の先端部が係止された状
態になっており、従って、クラッチギヤ61に駆動力が伝
達されて該クラッチギヤ61の回転力がクラッチスプリン
グ62を介してクラッチスリーブ63に伝達されているが、
駆動軸42は回転されない状態になっている。また、下部
給紙タイミングローラ32に関して、ソレノイド75が励磁
されて、クラッチギヤ71の動力が駆動軸32aから下部給
紙タイミングローラ32に伝達されていない状態になって
いる。
そして、感光体ドラム10の回転に同期させて、ソレノ
イド65が励磁されると、第4図に二点鎖線で示すよう
に、レバー68の先端部と爪部63aとの係止状態がはずれ
る。これにより、クラッチギヤ61の回転がクラッチスプ
リング62から、クラッチスリーブ63、クラッチボス64を
介して、駆動軸42に伝達され、給紙ローラ35が給紙方向
へ回転される。給紙ローラ35が1回転されると、ソレノ
イド65の励磁が停止され、レバー68の先端部が爪部63a
に係止された状態になる。
半円柱状の給紙ローラ35が回転すると、給紙カセット
21内の最上側の記録紙22が、該給紙ローラ35によって、
給紙経路40内へと搬送される。給紙経路40内に導入され
た記録紙21は、上部ガイド板38の始端部における円弧状
に湾曲された部分に案内されて搬送方向を反転され、一
対の搬送ローラ33および34により、一対の給紙タイミン
グローラ31および32に当接するまで搬送される。このと
き、前述したように、ソレノイド75が励磁された状態に
なっているために、下部給紙タイミングローラ32に動力
は伝達されず、該下部給紙タイミングローラ32および上
部給紙タイミングローラ31は回転していない。量給紙タ
イミングローラ31および32に当接した記録紙の先端部
は、両給紙タイミングローラ31および32に沿った状態に
揃えられる。
その後に、感光体ドラム10の回転タイミングに同期さ
せて、ソレノイド75への通電が停止されて励磁されなく
なることにより、下部給紙タイミングローラ32が回転さ
れ、記録紙21は両給紙タイミングローラ31および32の間
を通過し、感光体ドラム10に向けて搬送される。
感光体ドラム10上のトナー像は、転写装置18により、
搬送される記録紙21に転写され、該記録紙21が定着装置
50へ搬送される。そして、該定着装置50により、記録紙
21上のトナー像が定着された後に、排紙トレイ3上に排
出される。トナー像が転写された感光体ドラム10は、ク
リーニング装置13によりクリーニングされた後に、除電
ランプ12により周面に残留する電荷が除去される。
このような画像形成動作時に、紙詰まりが生じると、
複写機本体1は電源オフ状態とされる。そして、上フレ
ーム4が下フレーム5に対して上方へ回動され、上フレ
ーム4の側部が下フレーム5の側部から分離された開放
状態になる。このとき、給紙装置30は、上フレーム4に
配置されているために、下フレーム5に配置された給紙
カセット20の給紙側の側部は、上方へ開放された状態に
なる。複写機本体1が電源オフ状態とされるため、給紙
装置30には電力は伝達されず、また、各ソレノイド65お
よび75は、それぞれ非励磁状態になっている。
このとき、第7図に示すように、上フレーム4の給紙
タイミングローラ31および32の間に記録紙21が挟まった
状態であれば、該記録紙21における両給紙タイミングロ
ーラ31および32を通過した部分には、すでに、感光体ド
ラム10のトナー21aが転写された状態になっている。記
録紙21に転写されたトナー21aは、定着装置50には達し
ていないために、未定着状態である。
このような状態の記録紙は、矢印Iで示す給紙方向へ
と牽引される。これにより、下部給紙ローラ32には、給
紙方向である矢印G方向に回転力が付与される。該下部
給紙ローラ32には、前述したように、ソレノイド75が非
励磁になることにより、動力伝達状態になっているもの
の、一方向クラッチ70により、該下部給紙タイミングロ
ーラ32の給紙方向への回転に対しては、クラッチギヤ71
に対して自由回転されるために、両給紙タイミングロー
ラ31および32により挟まれた記録紙21は、給紙方向への
牽引により、両給紙タイミングローラ31および32から容
易に取り出すことができる。
これに対して、両給紙タイミングローラ31および32に
挟まれた記録紙21を、給紙方向とは反対方向である矢印
J方向へ牽引した場合には、下部給紙タイミングローラ
32は、給紙方向とは反対方向である矢印Hで示す方向へ
の回転力が付与される。しかし、この場合には、駆動軸
32aに付与される矢印H方向への回転力に対して、クラ
ッチボス74およびクラッチスリーブ73を介してクラッチ
スプリング72がクラッチギヤ71の軸心部71aを締め付
け、両者が連結状態になる。そして、該クラッチギヤ71
に、第6図に矢印Hで示す方向への回転力が加わり、そ
の回転力が、アイドルギヤ80を介して給紙ローラ36にお
けるクラッチギヤ61に伝達され、該クラッチギヤ61に、
第6図に矢印Eで示す方向への回転力が加わる。クラッ
チギヤ61は矢印E方向に対しては一方向クラッチ60によ
り自由回転し得るようになっているが、このとき、第4
図に示すように、ソレノイド65は非励磁状態であるため
に、レバー68の係止部68aが、クラッチスリーブ63にお
ける両爪部63aおよび63b間に位置しており、該クラッチ
スリーブ63に対して矢印E方向に回転力が加わっても、
該クラッチスリーブ63の回転が阻止される。その結果、
駆動軸32aおよび下部給紙タイミングローラ32は、回転
するおそれがなく、両給紙タイミングローラ31および32
の間に挟まった記録紙21は、給紙方向とは反対には移動
されるおそれがない。従って、記録紙21における両給紙
タイミングローラ31および32よりも給紙側部分に、トナ
ー像21aが転写された状態であっても、そのトナー像が
両給紙タイミングローラ31および32に付着するおそれが
ない。
また、上フレーム4を上方へ回動させた状態では、該
上フレーム4に配置された給紙ローラ35は、外部に露出
した状態になっているために、作業者等により容易に接
触され、該給紙ローラ35が回転するおそれがある。前述
のように、給紙ローラ35の駆動軸42は、一方向クラッチ
60によりクラッチギヤ61の回転が伝達されるようになっ
ており、給紙ローラ35は、第3図に矢印Dで示す給紙方
向に回転力が付与された場合には、クラッチスリング62
によって、駆動軸42とクラッチギヤ61とが連結された状
態になるが、ソレノイド65が励磁されていないために、
クラッチスリーブ63の爪部63bにレバー68の先端部が係
止されて回転しない。これに対して、給紙ローラ35に給
紙方向とは反対方向(第3図に矢印Eで示す方向)への
回転力が付与された場合には、一方向クラッチ60は、ク
ラッチスプリング62によって回転力がクラッチギヤ61に
伝達されず、従って、その方向へは自由回転し得る状態
になっている。しかし、この場合には、ソレノイド65が
励磁されていないために、駆動軸42に、その方向への回
転力が加わってクラッチスリーブ63が回転しようとする
と、クラッチスリーブ63の外周面に設けられた両爪部63
aおよび63bの間にレバー68の先端部が位置されており、
該レバー68先端部が一方の爪部63bに係止して、該クラ
ッチスリーブ63の回転が阻止される。従って、給紙ロー
ラ35は、給紙方向とは反対方向への回転力が付与されて
も回転することなく、給紙を開始するべき所定の状態を
維持する。その結果、紙詰まり処理が終了して、上フレ
ーム4を下フレーム5に接合させると、直ちに複写動作
を実行することができる。
なお、本発明は上記実施例のように複写機に限らず、
例えばレーザプリンタ等の他の画像形成装置にも適用で
きる。
(発明の効果) 本発明の給紙装置は、このように、相互に強固に圧接
された一対の給紙タイミングローラが、上フレームを下
フレームから分離させても、相互に分離されないため
に、両者の圧接状態が変動するおそれがない。しかも、
両給紙タイミングローラの間に詰まっている記録紙が、
給紙方向にのみ引き出されるために、該記録紙上にすで
にトナー像が定着した状態になっていても、そのトナー
像を給紙タイミングローラに付着させることなく、確実
に記録紙を取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の給紙装置の一例の動作説明のための概
略側面図、第2図は、その給紙装置を有する複写機の側
面図、第3図は給紙ローラーに設けられた一方向のクラ
ッチの分解斜視図、第4図はその一方向クラッチの側面
図、第5図は下部給紙タイミングローラに設けられた一
方向クラッチの分解斜視図、第6図は本発明の給紙装置
におけるギヤの配置図、第7図は給紙タイミングローラ
ー間に紙詰まりが発生した状態を示す斜視図である。 4……上フレーム、5……下フレーム、10……感光体ド
ラム、20……給紙カセット、21……記録紙、30……給紙
装置、31……上部給紙タイミングローラー、32……下部
給紙タイミングローラー、33……上部搬送ローラ、34…
…下部搬送ローラ、35……給紙ローラー、60……一方向
クラッチ、61……クラッチギヤ、62クラッチスプリン
グ、63……クラッチスリーブ、63a,63b……爪部、64…
…クラッチボス、70……一方向クラッチ、71……クラッ
チギヤ、72……クラッチスプリング、73……クラッチス
リーブ、74……クラッチボス、75……ソレノイド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の側部同士が上下方向に回動可能に連
    結され、他方の側部同士が接合および分離される上フレ
    ームおよび下フレームを有した画像形成装置の接合およ
    び分離される側部内に設けられており、下フレーム内に
    配置された給紙カセットから記録紙を所定方向へ給紙す
    る給紙装置であって、 前記給紙カセットから給紙される記録紙を、その先端縁
    を揃えた状態で搬送するように相互に圧接された一対の
    給紙タイミングローラと、 これらの給紙タイミングローラの給紙方向にのみ該各給
    紙タイミングローラの自由回転を可能にする一方向クラ
    ッチと、 この一方向クラッチを介して各給紙タイミングローラを
    回転駆動する回転駆動手段と、 前記画像形成装置の電源オフのときには、各給紙タイミ
    ングローラの回転に連動する回転駆動手段の動きを阻止
    する回転阻止手段とを備える給紙装置。
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