JP2001340681A - ミシン駆動装置 - Google Patents

ミシン駆動装置

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JP2001340681A
JP2001340681A JP2000159853A JP2000159853A JP2001340681A JP 2001340681 A JP2001340681 A JP 2001340681A JP 2000159853 A JP2000159853 A JP 2000159853A JP 2000159853 A JP2000159853 A JP 2000159853A JP 2001340681 A JP2001340681 A JP 2001340681A
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motor
signal
angle
control device
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JP2000159853A
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Tadashi Sato
正 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定位置停止などの各種ミシン機能を実現する
ため各種センサを必要とする。また、一般的なサーボモ
ータによるミシン駆動には、停止時の逆転や反発性のサ
ーボロックなどの課題がある。 【解決手段】 一般的なサーボモータに備えられている
電流モニタ信号や偏差カウンタ信号などを監視し、その
変化を認識することで各種センサを不用とする。偏差カ
ウンタをクリアし、停止時の逆転を防ぎ、若干の駆動指
令を与えることで、サーボロックの反発を弱める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工業用ミシンの駆動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工業用ミシンを駆動するミシン駆
動装置は、ミシンの回転と定位置停止制御および自動糸
切りなどのミシン動作を、ミシン主軸の回転と連動して
制御することが一般的になってきている。また、従来の
電磁クラッチタイプあるいは渦電流タイプクラッチ機構
による可変速モータを用いたものから、DCブラシレス
モータや誘導電動機タイプのサーボモータによる駆動源
を利用することが一般的になってきている。
【0003】これらの、ミシン駆動装置のモータと制御
装置は、ミシン駆動専用に設計されたもので、特殊な位
置づけであった。つまり、モータはミシンテーブルへの
取り付けやVベルトによるミシン駆動がしやすい構造と
なっている。また、モータの出力は約500W、回転数
は3000r/minが標準的であり、また、制御装置
はミシン機構とモータの動作を制御するコントローラ部
と、モータを駆動するドライバ部と、ミシン機構の各種
アクチェータを駆動する回路とを一体化した構造が一般
的である。さらに、製品原価を抑えるため各所にミシン
駆動専用の設計が施されており、他分野への適用や、他
分野のモータの流用はほとんど行われていないのが一般
的である。
【0004】以下、従来のミシン駆動装置の構成とその
動作を、図を用いて説明する。
【0005】図14はミシンとミシン駆動装置の一般的
配置を示したものであり、図15はそのブロック構成図
である。
【0006】図14で、ミシン1はミシンテーブル2の
上に載り、ミシンテーブル2の下側にはモータ3を、モ
ータ3には制御装置4を取り付けてある。
【0007】また、制御装置4にはペダルセンサ5があ
り、ペダルセンサ5は連結棒6によりミシンテーブル1
の脚部に取り付けたペダル7と連動している。
【0008】また、ミシン1はミシンプーリ8、Vベル
ト9およびモータプーリ10からなる伝達機構によりモ
ータ3で駆動される。
【0009】また、ミシン1は、自動糸切り機構1a、
返し縫い機構1b、布押え上げ機構1cなどを備えてお
り、モータ3の駆動とともに制御装置4により制御され
る。
【0010】また、ミシン1のミシンプーリ8側にはミ
シン主軸11の角度を検出することでミシンの針位置を
知る位置検出器12を取り付けている。
【0011】また、図15で、制御装置4はミシン動作
制御手段13、定位置停止手段14そしてモータ駆動手
段15を有している。
【0012】以上のような構成をした従来のミシン駆動
装置について、以下、その動作を説明する。
【0013】作業者はペダル7を操作し、ペダル7の動
きはペダルセンサ5により制御装置4に伝達され、モー
タ3とミシン1の各機構を駆動する。例えば、作業者が
ペダル7を踏み込んだとき、ペダルセンサ5の出力電圧
Pvは制御装置4のミシン動作制御手段13に入力され
る。ミシン動作制御手段13は入力された電圧により、
ペダル踏み込み、ペダル中立、ペダル踏み返しの状態を
判断し定位置停止手段14に指令を送る。
【0014】定位置停止手段14は、モータ駆動手段1
5に駆動指令を送り、ペダル踏み込みではモータ3を踏
み込み量に応じた速度で回転させ、ペダル7を中立位置
に戻したときはモータ3にブレーキをかけ急速に低速に
し、位置検出器12による針下位置あるいは針上位置に
正確に停止させる定位置停止制御を行う。
【0015】ペダル7を後ろに踏み返したとき、ミシン
動作制御手段13は返し縫い制御、自動糸切り制御、あ
るいは布押え制御などのミシン機構を駆動する。
【0016】一方、縫製作業の能率向上や、品質の安定
と向上を目的とし、ミシンを主とした自動機や半自動機
が多く使われている。例えば、布の端を検出してミシン
を自動的に停止させる布端検出動作や、布の折り返しに
よる重なりが大きいときに布押さえの圧力を軽くしつつ
縫製速度を下げる動作などである。これらの動作は、図
15に示す布端センサ16、布厚センサ17などの信号
で制御装置4のミシン動作制御手段13に予め内蔵され
たシーケンス通り制御するものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来のミシン駆動装置では、針位置を検出するため位
置検出器を必要とする。もっとも、モータとミシンを直
結したときや、プーリー比が1対1の場合でベルトをタ
イミングベルトにしたときなどの制限された範囲では、
モータに内蔵されたエンコーダ信号を用いることで位置
検出器を必要としない場合もあることはよく知られてい
るが、高速のミシンや負荷トルクの大きいミシンでは、
それに合わせたモータを開発しなければならない。
【0018】また、この位置検出器は、図14のように
ミシンプーリ8の外側に取り付ける場合のものや、図示
していないがセンサ部だけをミシンに内蔵したものがあ
る。外付けの位置検出器は、ミシン軸との嵌合精度の限
界により振れが大きく高速回転のミシンでは故障が多く
なる。また、ミシン内蔵位置検出器は大幅なミシン構造
の変更が必要などの課題がある。
【0019】また、ミシンを主とした自動機や半自動機
を構成する場合、多くのセンサを必要する。例えば、前
述の布端検出動作などでは、布の有無を光の反射や透過
で検出する光センサを必要とし、あるいは、布厚検出動
作では布厚センサが必要になるなど、各種のセンサをミ
シンに取り付ける必要がある。このことは、制御装置に
センサ用電源やインターフェースを用意しなければなら
ないことや、ミシンの針部にセンサの取り付けが集中す
るため、布ガイドの設置や交換のための空間が制限され
るなどの課題がある。
【0020】さらに、モータ出力や回転数変更、一般的
にいうサーボモータ、サーボアンプあるいはコントロー
ラの技術革新による性能向上や原価低減などの度毎に多
くの開発投資を必要とした。一般的なサーボモータ・サ
ーボアンプを流用すれば、出力や回転数を自由に選択で
き、しかも、技術的最先端のミシン駆動装置を簡単に実
現できそうであることは用意に推察できる。しかし、一
般的なサーボモータ・サーボアンプを流用するには次の
ような課題がある。
【0021】例えば、ミシンの針棒の上下に同期して布
押さえが上下する構造のミシンなどでは、針上停止時に
布押さえのばねで針が落ちてくるのを防ぐためモータに
軽くブレーキをかけることがある。一般的なサーボモー
タでもサーボロック機能というブレーキがあるが、ミシ
ンプーリーを手で回そうとしたとき、強い反発力が発生
し、ミシン用ブレーキとしてはなじまない。さらに、一
般的サーボモータの位置決め機能は正確な位置に停止さ
せるため、停止位置を過ぎた場合はモータを逆転させ、
停止位置に戻す動作を行う。ミシンの場合は縫い目を確
実に形成するためやねじの緩みを防ぐため逆回転は許さ
れないなどの課題がある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のミシン駆動装置においては、ミシンを駆動
するとともに、1回転に1パルスの基準信号と1回転に
等間隔で複数の角度信号を発生する信号発生手段を有し
たモータと、定位置停止手段、検出手段、第1、第2の
角度認識手段、プーリー比設定手段を有するミシン制御
装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記
モータを回転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流に
比例した電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力す
るモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装置にお
いて、第1の角度認識手段は、前記信号発生手段の基準
信号と角度信号からモータの回転位置を認識し、検出手
段は、モータ駆動装置の電流モニタ信号とその平均値の
比または差が予め定められた値以上のとき検出信号を出
力し、プーリー比設定手段は、モータとミシンのプーリ
ー比を予め設定し、第2の角度認識手段は、前記検出信
号と検出信号間に回転したモータ回転が前記プーリー比
と一致するとき認識信号を発生するように設定し、さら
に、前記定位置停止手段は前記モータを前記認識信号か
ら予め定められた角度で停止させる構成としたものであ
る。
【0023】この発明によれば、ミシンプーリやミシン
内部に位置検出器を取り付けることなく、針上あるいは
針下位置を認識でき、定位置停止や、自動糸切り動作等
ができるミシン駆動装置を提供できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、ミシンを駆動するとと
もに、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で
複数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、定位置停止手段、検出手段、第1、第2の角度認識
手段、プーリー比設定手段を有するミシン制御装置と、
前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記モータを
回転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流に比例した
電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力するモータ
駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装置において、第
1の角度認識手段は、前記信号発生手段の基準信号と角
度信号からモータの回転位置を認識し、検出手段は、モ
ータ駆動装置の電流モニタ信号とその平均値の比または
差が予め定められた値以上のとき検出信号を出力し、プ
ーリー比設定手段は、モータとミシンのプーリー比を予
め設定し、第2の角度認識手段は、前記検出信号と検出
信号間に回転したモータ回転が前記プーリー比と一致す
るとき認識信号を発生するように設定し、さらに、前記
定位置停止手段は前記モータを前記認識信号から予め定
められた角度で停止させる構成としたもので、ミシンに
センサを取り付けることなく、ミシンの回転位置を知る
ことができる作用がある。
【0025】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、定位置停止手段、検出手段、第1、第2の角度認識
手段、記憶手段を有するミシン制御装置と、前記ミシン
制御装置からの駆動指令に従い前記モータを回転駆動
し、さらに、前記モータの駆動電流に比例した電流モニ
タ信号を前記ミシン制御装置に出力するモータ駆動装置
とを具備し、前記ミシン制御装置において、第1の角度
認識手段は、前記信号発生手段の基準信号と角度信号か
らモータの回転位置を認識し、検出手段は、モータ駆動
装置の電流モニタ信号とその平均値の比または差が予め
定められた値以上のとき検出信号を出力し、第2の角度
認識手段は、前記検出信号と検出信号間に回転したモー
タ角度が一定周期であるとき認識信号を発生するように
設定し、記憶手段は前記第2の角度認識手段のモータ角
度を記憶しておき、その記憶値と一致したものを一定周
期とし、さらに、前記定位置停止手段は前記モータを前
記認識信号から予め定められた角度で停止させる構成と
したもので、予めプーリー比を設定することなく認識信
号の妥当性を検証できる。
【0026】また、本発明は、ミシン制御手段は警告手
段を含み、警告手段は第2の角度検出手段が検出信号出
力時のモータ角度が一定周期でないと判定したとき、警
告を発する構成としたもので、ミシン位置の特定が不安
定で、停止位置も不安定になったとき警告を発すること
ができる作用がある。
【0027】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、定位置停止手段、検出手段、角度認識手段、プーリ
ー比設定手段、計数手段、最大値検出手段を有するミシ
ン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従
い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モータの駆動
電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に
出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装
置において、計数手段は前記角度信号を計数し、計数値
をプーリー比設定手段と角度認識手段に出力し、リセッ
ト信号の入力で計数値を初期値に戻し、プーリー比設定
手段は、前記モータ1回転当たりの角度信号数に前記モ
ータとミシンの変速比を乗じた計数設定値を設定してあ
り、さらに、前記計数値が計数設定値と等しいときリセ
ット信号を計数手段と最大値検出手段に出力し、最大値
検出手段は、リセット信号入力時の電流モニタ信号を記
憶し、以降記憶値より大きい電流モニタ信号で記憶を更
新するとともに、更新信号を前記角度認識手段に出力
し、角度認識手段は、前記更新信号を入力したときの前
記計数値を監視し、その最大値を認識角度として定位置
停止手段に出力し、さらに、前記定位置停止手段は、前
記モータを前記認識信号から予め定められた角度で停止
させる構成としたもので、ミシン1回転間の電流値の最
大値を検出する方式のため、確実にミシンの特定回転位
置を知ることができる作用がある。
【0028】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、定位置停止手段、角度認識手段、プーリー比設定手
段、計数手段、最大値検出手段を有するミシン制御装置
と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記モー
タを回転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流に比例
した電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力するモ
ータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装置におい
て、計数手段は、前記角度信号を計数し、計数値をプー
リー比設定手段と角度認識手段に出力し、リセット信号
の入力で計数値を初期値にし、プーリー比設定手段は、
前記モータ1回転当たりの角度信号数に前記モータとミ
シンの変速比を乗じた計数設定値を設定してあり、さら
に、前記計数値が計数設定値と等しいときリセット信号
を計数手段と最大値検出手段と角度認識手段に出力し、
最大値検出手段は、リセット信号入力時の電流モニタ信
号を記憶し、以降記憶値より大きい電流モニタ信号で記
憶を更新するとともに、更新信号を前記角度認識手段に
出力し、角度認識手段は、前記計数手段の1回目の計数
間に、前記更新信号が入力されたときの前記計数値の最
大値に、予め設定された値を加えた計数値で前記計数手
段を初期値に戻し、以降前記更新信号が入力されたとき
の計数値の最大値に予め設定された計数値を加えた角
度、あるいは前記リセット信号入力時を認識角度として
前記定位置停止手段に出力し、さらに、前記定位置停止
手段は前記モータを前記認識信号から予め定められた角
度で停止させる構成としたもので、最初にミシン回転位
置を特定した後は、特定できない場合でも定位置停止が
できる作用がある。
【0029】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、定位置停止手段、角度認識手段、プーリー比設定手
段、計数手段、最大値検出手段、速度判断手段を有する
ミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指令
に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モータの
駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン制御装
置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制
御装置において、計数手段は、前記角度信号を計数し、
計数値をプーリー比設定手段と角度認識手段に出力し、
リセット信号の入力で計数値を初期値にし、プーリー比
設定手段は、前記モータ1回転当たりの角度信号数に前
記モータとミシンの変速比を乗じた計数設定値を設定し
てあり、さらに、前記計数値が計数設定値と等しいとき
リセット信号を計数手段と最大値検出手段と角度認識手
段に出力し、最大値検出手段は、リセット信号入力時の
電流モニタ信号を記憶し、以降記憶値より大きい電流モ
ニタ信号で記憶を更新するとともに、更新信号を前記角
度認識手段に出力し、速度判断手段は、前記駆動指令を
監視し予め定められた速度以下で、且つ、一定回転間持
続しているとき速度判断信号を出力し、角度認識手段
は、前記速度判断信号が出力されている間に、前記更新
信号が入力されたときの計数値の最大値に、予め設定さ
れた値を加えた計数値でリセット信号を発生させ、さら
に、定位置停止手段はリセット信号位置で停止するよう
前記モータ駆動装置に駆動指令する構成としたもので、
加減速時などでの慣性の影響を除外し、正確なミシン回
転位置の特定ができる作用がある。
【0030】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、定位置停止手段、角度認識手段、プーリー比設定手
段、計数手段、最大値検出手段、位置判断手段を有する
ミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指令
に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モータの
駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン制御装
置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制
御装置において、計数手段は、前記角度信号を計数し、
計数値をプーリー比設定手段と角度認識手段に出力し、
リセット信号の入力で計数値を初期値にし、プーリー比
設定手段は、前記モータ1回転当たりの角度信号数に前
記モータとミシンの変速比を乗じた計数設定値を設定し
てあり、さらに、前記計数値が計数設定値と等しいとき
リセット信号を計数手段と最大値検出手段と角度認識手
段に出力し、最大値検出手段は、リセット信号入力時の
電流モニタ信号を記憶し、以降記憶値より大きい電流モ
ニタ信号で記憶を更新するとともに、更新信号を前記角
度認識手段に出力し、角度認識手段は、前記更新信号が
入力されたときの前記計数値の最大値に予め定められた
値を加え認識角度とし、位置判断手段は、前記認識角度
を監視し、その変動が予め定められた範囲内であるとき
プーリー比設定手段に作用しリセット信号の発生を有効
にし、さらに、その平均値と前記計数設定値と差が、増
加傾向と判断したときは前記リセット信号の発生を無効
にし、さらに、定位置停止手段はリセット信号位置で停
止するよう前記モータ駆動装置に駆動指令する構成とし
たもので、ミシン特定位置検出の変動幅が大きいときは
採用しないため、安定した定位置停止ができる作用があ
る。
【0031】また、本発明は、ミシン制御手段は警告手
段を含み、警告手段は位置判断手段が認識角度の変動が
予め定められた範囲外であると認めたとき、および、そ
の平均値と前記計数設定値との差が、増加傾向と判断し
たとき、警告を発する構成としたもので、ミシン位置の
特定が不安定になったとき警告を発することができる作
用がある。
【0032】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、定位置停止手段、角度認識手段、プーリー比設定手
段、計数手段、最大値検出手段、リセット手段を有する
ミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指令
に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モータの
駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン制御装
置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制
御装置において、計数手段は、前記角度信号を計数し、
計数値をプーリー比設定手段と角度認識手段に出力し、
リセット信号の入力で計数値を初期値にし、プーリー比
設定手段は、前記モータ1回転当たりの角度信号数に前
記モータとミシンの変速比を乗じた計数設定値を設定し
てあり、さらに、前記計数値が計数設定値と等しいとき
リセット信号を計数手段と最大値検出手段と角度認識手
段に出力し、最大値検出手段は、リセット信号入力時の
電流モニタ信号を記憶し、以降記憶値より大きい電流モ
ニタ信号で記憶を更新するとともに、更新信号を前記角
度認識手段に出力し、角度認識手段は、前記更新信号が
入力されたときの前記計数値の最大値に予め定められた
値を加え認識角度とし、リセット手段は、前記認識角度
を監視し、その角度と変動幅が予め定められた範囲内で
あるとき、および、リセット操作によりリセット信号を
発生し、さらに、定位置停止手段はリセット信号位置で
停止するよう前記モータ駆動装置に駆動指令する構成と
したもので、ミシン回転位置を特定できないときは手動
で特定できる作用がある。
【0033】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、定位置停止手段、モニタ信号判定手段、第1、第2
の角度認識手段、糸切り制御手段、精度判定手段を有す
るミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指
令に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モータ
の駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン制御
装置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン
制御装置において、第1の角度認識手段は、前記信号発
生手段の基準信号と角度信号からモータの回転位置を認
識し、モニタ信号判定手段は、前記電流モニタ信号を前
記モータの回転位置に対応して記憶し、第2の角度認識
手段は、前記モニタ信号判定手段に記憶された電流モニ
タ信号の特異な変化点を特定することで前記ミシンの回
転位置を認識し、糸切り制御手段は、前記第2の角度認
識手段で認識した回転位置に同期して前記ミシンの糸切
り機構を駆動し、定位置停止手段は、前記第2の角度認
識手段で認識した回転位置を基準に前記ミシンが針上位
置あるいは針下位置に停止するよう前記モータ駆動装置
に指令し、さらに、前記精度判断手段は前記第2の角度
認識手段が特定した角度の変動が一定範囲内のとき前記
糸切り制御手段を有効とする構成としたもので、ミシン
位置の特定が確実に行われたときだけ糸切り機構を作動
できる作用がある。
【0034】また、本発明は、ミシン制御手段は警告手
段を含み、警告手段は精度判断手段が特定した角度の変
動が一定範囲以上になったと判断したとき、糸切り制御
手段を無効にするとともに、警告を発する構成としたも
ので、糸切り機構不動作時に警告を発することができる
作用がある。
【0035】また、本発明は、ミシン制御手段は警告手
段を含み、警告手段は、精度判断手段が特定した角度の
変動が一定範囲以上になったと判断したとき、定位置停
止手段に作用しモータ駆動装置に停止を指令するととも
に、警告を発する構成としたもので、停止位置を特定で
きないとき直ちにミシンを停止させる作用がある。
【0036】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、第1、第2の角度認識手段、モニタ信号判定手段、
布検出手段を有するミシン制御装置と、前記ミシン制御
装置からの駆動指令に従い前記モータを回転駆動し、さ
らに、前記モータの駆動電流に比例した電流モニタ信号
を前記ミシン制御装置に出力するモータ駆動装置とを具
備し、前記ミシン制御装置において、第1の角度認識手
段は、前記信号発生手段の基準信号と角度信号からモー
タの回転位置を認識し、モニタ信号判定手段は、前記電
流モニタ信号を、前記モータの回転位置に対応して記憶
し、第2の角度認識手段は前記モニタ信号判定手段に記
憶された電流モニタ信号の特異な変化点を特定すること
で、前記ミシンの回転位置を認識し、さらに、布検出手
段は、前記第2の角度認識手段が認識した回転位置によ
り、前記ミシンの針先が布に突き刺さる角度での電流モ
ニタ信号を監視し、その値が一定値以下のとき前記モー
タ駆動装置に停止を指令する構成としたもので、ミシン
に特別なセンサを附加することなく布の有無を検出がで
きる作用がある。
【0037】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、第1、第2の角度認識手段、モニタ信号判定手段、
布厚検出手段を有するミシン制御装置と、前記ミシン制
御装置からの駆動指令に従い前記モータを回転駆動し、
さらに、前記モータの駆動電流に比例した電流モニタ信
号を前記ミシン制御装置に出力するモータ駆動装置とを
具備し、前記ミシン制御装置において、第1の角度認識
手段は、前記信号発生手段の基準信号と角度信号からモ
ータの回転位置を認識し、モニタ信号判定手段は、前記
電流モニタ信号を、前記モータの回転位置に対応して記
憶し、第2の角度認識手段は前記モニタ信号判定手段に
記憶された電流モニタ信号の特異な変化点を特定するこ
とで、前記ミシンの回転位置を認識し、さらに、前記布
厚検出手段は、前記第2の角度認識手段が認識した回転
位置から前記ミシンの針先が布に突き刺さる角度での電
流モニタ信号を監視し、その値が一定値以上のとき前記
モータ駆動装置に対し速度を制限する構成としたもの
で、ミシンの針が布突き刺さるときの抵抗が大きいと
き、ミシン速度を下げることができる作用がある。
【0038】また、本発明は、布押さえ圧を低減する機
構を備えたミシンを駆動するとともに、1回転に1パル
スの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号を発生
する信号発生手段を有したモータと、第1、第2の角度
認識手段、モニタ信号判定手段、布厚検出手段、布押さ
え制御手段を有するミシン制御装置と、前記ミシン制御
装置からの駆動指令に従い前記モータを回転駆動し、さ
らに、前記モータの駆動電流に比例した電流モニタ信号
を前記ミシン制御装置に出力するモータ駆動装置とを具
備し、前記ミシン制御装置において、第1の角度認識手
段は、前記信号発生手段の基準信号と角度信号からモー
タの回転位置を認識し、布押さえ制御手段は前記布押さ
え圧を低減する機構を駆動し、モニタ信号判定手段は、
前記電流モニタ信号を、前記モータの回転位置に対応し
て記憶し、第2の角度認識手段は前記モニタ信号判定手
段に記憶された電流モニタ信号の特異な変化点を特定す
ることで、前記ミシンの回転位置を認識し、さらに、前
記布厚検出手段は、前記第2の角度認識手段が認識した
回転位置から前記ミシンの針先が布に突き刺さる角度で
の電流モニタ信号を監視し、その値が一定値以上のと
き、前記布押さえ制御手段に作用しミシンの布押さえ圧
を低減する構成としたもので、布厚が増したときミシン
の布押さえ圧を低減することができる作用がある。
【0039】また、本発明は、ミシンを駆動するモータ
と、ミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動
指令に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モー
タの駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン制
御装置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシ
ン制御装置は、前記モータ駆動装置に対し停止の駆動指
令を出力中に、前記モータに外力が加えられ前記電流モ
ニタ信号が増加し予め定められた値を超えたとき、外力
方向にモータを回す駆動指令を発する構成としたもの
で、ミシンプーリーを手で回すことができるブレーキを
かける作用がある。
【0040】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、ミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動
指令に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記駆動
指令と前記信号発生手段の信号の差を偏差信号として前
記ミシン制御装置に出力するモータ駆動装置とを具備
し、前記ミシン制御装置は、前記モータ駆動装置に対し
停止の駆動指令を出力中に、前記モータに外力が加えら
れ偏差信号が増加し予め定められた値を超えたとき、外
力方向にモータを回す駆動指令を発する構成としたもの
で、偏差信号を監視することで、ミシンプーリーを手で
回すことができるブレーキをかける作用がある。
【0041】また、本発明は、ミシンを駆動するととも
に、1回転に1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複
数の角度信号を発生する信号発生手段を有したモータ
と、ミシン制御装置と、モータ駆動装置とを具備し、前
記モータ駆動装置は、ミシン制御装置からの駆動指令と
前記信号発生手段の信号数の差を無くすよう前記モータ
を回転駆動するとともに、その差を偏差信号として前記
ミシン制御装置に出力し、モータが停止したときに停止
信号を前記ミシン制御装置に出力し、さらに、前記信号
の差を零にするクリア入力を備え、前記ミシン制御装置
は、前記停止信号入力時に前記偏差信号が負になったと
き、前記クリア入力に信号を出力し、前記モータを逆転
させない構成としたもので、正方向回転だけでミシンを
停止させることができる作用がある。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1から図
13を用いて説明する。
【0043】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
におけるミシン駆動装置のブロック図を示し、図2はミ
シンとミシン駆動装置の配置を示し、図3は電流モニタ
信号波形と各信号の関係を示す。
【0044】図1および図2を用い、ミシンとミシン駆
動装置の構成を説明する。
【0045】先ず、図2は本縫いミシンを駆動する場合
の例で、ミシン1は糸切り機構1a、返し縫い機構1
b、布押さえ上げ機構1cなどが備えられているが、機
構そのものは本発明と直接的に関係しないので詳述を避
ける。例えば、糸切り機構1aは針下位置で電動アクチ
ェータを作動し、カムの働きにより下軸の回転力で糸切
りメスを作動させ、糸を切るようなものがある。また、
返し縫い機構1bは、布送り機構の逆転レバーを電動ア
クチェータで作動させるものである。また、布押さえ上
げ機構1cは、縫製中にばねで布を加圧する布押さえを
電動アクチェータの力でばねに逆らって押し上げるもの
である。
【0046】次に、モータ20は、産業用として一般的
なDCブラシレスタイプのサーボモータで、フランジ2
1を用いてミシン1に取り付け、タイミングベルト22
でミシン主軸11を回す。さらに、1回転あたり250
0パルスで90度位相をずらしたA、B相信号と、1回
転1個の基準信号であるZ相信号を発生するエンコーダ
23を備えている。
【0047】また、制御装置部は、モータ駆動装置24
とミシン制御装置25とペダルセンサ5を備えている。
モータ駆動装置24は制御装置筐体26に内蔵し、ペダ
ルセンサ5は制御装置筐体26に取り付けられている。
また、ペダルセンサ5の動作は従来例と同じであるため
説明を省略する。
【0048】モータ駆動装置24はモータ20と同様に
産業用として一般的なものであり、少なくともパルス列
駆動指令入力と、モータ電流を監視できる電流モニタ信
号出力とを備えている。モータ駆動装置24はミシン制
御装置25から電源と駆動指令をもらい、エンコーダ信
号を監視しながら駆動電流を供給しモータ20を回す。
【0049】また、モータ駆動電流の大きさと極性を電
流モニタ信号としてミシン制御装置25に出力する。
【0050】図1で、第1の実施例のミシン制御装置2
5は、ミシン20の駆動停止およびミシン機構1a、1
b、1cなどの動作を全般的に制御するミシン動作制御
手段27と、定位置停止手段28、平均化手段29、比
較手段30、モータ回転位置認識手段31、記憶手段3
2、周期演算手段33、周期演算手段34、比較手段3
5、プーリー比設定手段38そして警告手段39を備え
ている。
【0051】ここで、ペダルセンサ5の出力はミシン動
作制御手段27に入力され、ミシン動作制御手段27の
出力は各ミシン機構1a、1b、1cなどと定位置停止
手段28に出力される。また、モータエンコーダ23か
らの信号は前記モータ駆動装置24に接続されるととも
に、モータ回転位置認識手段31、定位置停止手段28
に入力される。
【0052】モータ駆動装置24の電流モニタ信号は平
均化手段29と比較手段30に入力され、平均化手段2
9の出力は比較手段30に入力され、前記モニタ信号と
比較される。比較手段30の出力はモータ回転位置認識
手段31に入力され、モータ回転位置認識手段31から
の出力は記憶手段32に入力される。記憶手段32の前
回のデータMa2と最新のデータMa3は周期演算手段
33に入力され、周期演算手段33の出力は比較手段3
5に入力され、比較手段35の出力は定位置停止手段2
8と警告手段39に入力される。定位置停止手段28は
モータ駆動装置24に駆動指令を出力する。
【0053】以上のように構成された第1の実施例につ
いて、以下、図3を加えてその動作を説明する。
【0054】従来例でも説明したとおり、作業者がペダ
ル7を踏み込むとペダルセンサ5がミシン動作制御手段
27に作用し、モータ駆動指令を定位置停止手段28に
送る。定位置停止手段28はモータ駆動指令に従いパル
ス列を生成し、モータ駆動装置24に送りモータ20を
回転させる。モータ20はタイミングベルト22を介し
てミシン1を駆動する。モータ駆動装置24は前記エン
コーダ23のA相、B相、Z相信号を監視し、A相B相
信号をカウントすることによりパルス列駆動指令から入
力されたパルス数の分だけモータ20を回転させる。
【0055】ペダル7を中立位置に戻すと、ミシン動作
制御手段27は停止指令を送り、定位置停止手段28は
停止位置までは低速度に相当する周波数のパルス列駆動
指令を出力し、停止位置でパルス列駆動指令を停止しモ
ータ20を停止させる。
【0056】前記エンコーダ23のA相、B相、Z相信
号はモータ20を駆動制御するためにモータ駆動装置2
4に入力されるとともに、モータ回転位置認識手段31
に入力され、Z相信号発生位置を基準としてAB相の9
0度の位相のずれによる回転方向の認識と、AB相の計
数によりモータ回転位置を認識する。
【0057】図1、図3で、電流モニタ信号Imは、平
均化手段29により一定回転区間での平均化処理された
値IaあるいはIa′として出力される。Iaはミシン
1回転相当の回転区間を平均したもので、Ia′は1/
6回転区間相当の平均である。比較手段30はImとI
aあるいはIa′の比Rsnを演算する。
【0058】すなわち、Rsn=Im/Iaを求め、さ
らに、Rsn>Srのとき判定信号を出力する。Srは
Rsnの検出水準で、ミシン、縫製物、糸の種類などを
考慮して決める。
【0059】図3(A)のImは電流モニタ信号、I
a、Ia′は平均化手段29の出力の変化を表す。
(B)は、参考として、従来例の位置検出器12の針上
信号を示したものであり、イ、ロは針上位置を意味す
る。(C)は比較手段30の出力Rsnを示したもので
ある。ここでは、Rsn=Im/Iaとしているが、R
sn=Im−Iaでもよい。(D)は判定信号を示す。
【0060】図1で、プーリー比設定手段38は、ミシ
ン1とモータ20の変速比を予め設定し、ミシン1が1
回転する間のモータ20の回転角度Asmを出力する。
実施例ではベルト22はタイミングベルトを使用してお
り、ミシン側プーリーの歯数Npsとモータ側プーリー
の歯数Npmを設定する。変速比RGは、RG=Nps
/Npmで求める。従って、前記Asmは、Asm=3
60°×RGで求める。
【0061】また、比較手段30の判定信号はモータ回
転位置認識手段31に入力される。モータ回転位置認識
手段31は、判定信号が入力されたときのモータ回転位
置データを記憶手段32に送る。そのとき、記憶手段3
2は、先ず、Ma1に格納されている前々回のデータを
Ma2のデータに置き換え、次に、Ma2のデータをM
a3のデータに置き換え、そのうえで送られたモータ回
転位置データを最新のデータとしてMa3に格納する。
【0062】周期演算手段33は、Ma3のデータとM
a2のデータから、判定信号間に回転したモータの角度
Asm3を算出する。実施例では、図3(F)に示すよ
うに360°までのデータしか持たないため、判定信号
間のZ相信号を360°として加えている。
【0063】比較手段35は、プーリー比設定手段38
のデータAsmと周期演算手段33の出力Asm3を比
較し、その差Difが一定範囲内であるとき定位置停止
手段28に認識信号を送る。定位置停止手段28は、認
識信号を基準にミシン20が予め定められた停止位置に
停止するよう駆動指令を出力する。
【0064】さらに、比較手段35は、Difが一定範
囲内でないとき警告手段39に信号を送り、警告手段3
9はブザーあるいは警告表示などにより、一定の時間だ
け警告動作を行う。
【0065】尚、比較手段35は、プーリー比設定手段
38のデータAsmとAsm3を比較したが、周期演算
手段33と周期演算手段34を比較することでもよい。
すなわち、図1で周期演算手段34は記憶手段32の前
回のデータMa2と前々回のデータMa1から、前回の
ミシン1回転分のモータ角度Asm2演算する。そして
比較手段35は前回のミシン1回転間のモータ角度As
m2と、最新のミシン1回転間のモータ角度Asm3を
比較し、その差が一定範囲内であるとき定位置停止手段
28に認識信号を送る構成でもよい。
【0066】また、モータエンコーダは2500パルス
としたが、他のパルス数でもよい。
【0067】また、モータはフランジでミシンに取り付
けたが他の方法でもよい。
【0068】また、モータ駆動装置はミシン制御装置の
筐体に内蔵したが、分離して取り付けてもよい。
【0069】また、モータ駆動装置はパルス列による駆
動指令を受けたが、他の方法でもよい。
【0070】この実施例によれば、駆動電流とその平均
値との差が大きい点をミシン回転位置の特異点としたた
め、瞬時に判断できる。
【0071】(実施例2)図4は第2の実施例のブロッ
ク図、図5は電流モニタ信号波形等を示す図である。第
2の実施例は第1の実施例と、ミシン制御装置40の構
成とその動作が異なる。
【0072】図4を用い、第3の実施例におけるミシン
駆動装置40の構成とその動作を説明する。
【0073】ミシン制御装置40は、既に第1の実施例
で述べたミシン動作制御手段27の他に、計数手段4
1、最大値検出手段42、ミシン回転位置認識手段4
3、定位置停止手段44およびプーリー比設定手段45
を備えている。
【0074】エンコーダ23のA相B相信号は計数手段
41と定位置停止手段44に入力され、計数手段41の
計数値はプーリー比設定手段45およびミシン回転位置
認識手段43に出力される。プーリー比設定手段45の
出力は、計数手段41、最大値検出手段42およびミシ
ン回転位置認識手段43に出力される。
【0075】一方、モータ駆動装置24の電流モニタ信
号Imは最大値検出手段42に入力され、最大値検出手
段42の出力はミシン回転位置認識手段43に出力され
る。ミシン回転位置認識手段43の出力は定位置停止手
段44に伝達される。
【0076】以上のように構成された第2の実施例につ
いて、以下、図5を加えて説明する。
【0077】先ず、エンコーダ23のA相B相信号は計
数手段41によりその数nを計数される。実施例では、
A相B相信号の各立ち上がり立ち下がり点を捉えた、い
わゆる4逓倍信号をカウントする。プーリー比設定手段
45は、ミシン1とモータ20の変速比を予め設定し、
モータ20が1回転する間に発生するA相B相信号の4
逓倍信号に変速比を乗じた数、つまり、ミシン1が1回
転する間の4逓倍信号の数Nsを設定しておき、計数手
段41の計数値nがNsになったときリセット信号RS
Tを発生し、そのリセット信号で計数値を零に戻す。
【0078】最大値検出手段42は、データ記憶42a
を含み、電流モニタ信号Imと記憶されたIm′を比較
し、大きい値のデータをデータ記憶42aに残す。そし
て、リセット信号RSTが入力されたとき、データ記憶
42aを零にする。また、Im>Im′でデータ記憶4
2aのデータを更新するとき、更新信号UDを出力す
る。
【0079】これを、図5を用いて説明する。(A)の
Imは第1の実施例と同じ電流モニタ信号波形を示し、
Dmaxはデータ記憶42aのデータを表し、(B)の
UDは更新信号を表し、(C)のnは計数手段41の計
数値を表すものである。
【0080】(A)(C)のハ点でDmaxとnはそれ
ぞれリセットされる。Dmaxはニ、ホで更新され、
(B)ヘ、トで更新信号UDが出力される。
【0081】ミシン回転位置認識手段43は、データ記
憶43aを含み、更新信号UDが入力されている間、計
数値nを取得し、更新し続ける。(B)のへ点で(C)
計数値チを、同様にト点で計数値リを取得する。ヌ点で
リセットされるまで更新信号UDがないため、計数値リ
がnmaxとして残り、ヌ点でリセット信号RST入力
時に定位置停止手段44に送られる。定位置停止手段4
4はエンコーダ信号を監視しながら、nmaxから予め
決められた計数値αを加えた位置ル点でミシンが停止す
るようモータ駆動装置24にパルス列指令を送る。
【0082】この実施例の場合、ミシン1回転での駆動
電流の最大値をミシン回転位置の認識点とするので、ミ
シン1回転における特異な1カ所を容易に特定できる。
【0083】(実施例3)図6は第3の実施例のブロッ
ク図である。
【0084】第3の実施例は第2の実施例の構成とは、
ミシン制御装置49のミシン回転位置認識手段43の出
力が、針位置設定手段46を介してプーリー比設定手段
47に入力されており、プーリー比設定手段47の出力
が定位置停止手段48に入力されていることが異なる。
【0085】以上のように構成された第3の実施例につ
いて、以下、その動作を説明する。第3の実施例の動作
は第2の実施例の動作と下記が異なるだけである。
【0086】すなわち、ミシン回転位置認識手段43
が、リセット信号RST入力時に電流モニタ信号Imが
最大になる計数値nmaxを出力するところまでは同じ
動作である。図6で、nmaxを認識した後、針位置設
定手段46は、nmaxから停止位置までの計数値αを
加えた値、nmax+αをプーリー比設定手段47に送
る。
【0087】プーリー比設定手段47は、nmax+α
が送られてきたときだけ、Nsの代わりに、計数値n=
nmax+αでリセット信号RSTを出力し、nmax
+αが送られてこないときは、n=Nsでリセット信号
RSTを出力する。
【0088】図5を用いて、再度説明すると、最初はハ
点でリセットされ、その前のnmaxとして計数値リが
得られている。針位置設定手段46は、計数値リ+αの
値ルをプーリー比設定手段47に送り、リセット信号R
STを出力させる。そして、ル点で点線のように計数手
段41はn=0にリセットされ、次のnmaxとして、
計数値ヲが得られる。そしてnmax+αとして計数値
ワが得られる。ここで、nmaxのばらつきが少なけれ
ば、計数値ワ≒Nsとなる。このことは、停止位置とし
て計数値nmax+αとNsとは、ほとんど同じ位置を
指すことを意味する。
【0089】従って、第3の実施例におけるプーリー比
設定手段47は、明確なImの最大値を検出したときに
1度リセット信号を発生させれば、その後発生するリセ
ット信号はほとんど停止位置を示すことを意味する。
【0090】一方、定位置停止手段48は、エンコーダ
信号を監視しながら、リセット信号RSTのタイミング
で停止するよう、モータ駆動装置24にパルス列指令を
送る。
【0091】この実施例の場合、一度ミシン回転位置の
認識を行えば、その後、認識が不完全なときでも実用上
問題なく定位置停止動作を行うことができる。
【0092】(実施例4)第4の実施例は第3の実施例
とは、ミシン制御装置50に速度判断手段51、位置判
断手段52、警告手段39、リセットスイッチ53を備
えたことが異なる。図6で点線部が第4の実施例におけ
る追加構成部である。定位置停止手段48は、速度信号
Vを速度判断手段51に出力し、速度判断手段51は速
度判断信号CVを針位置設定手段46に出力する。針位
置設定手段46は、計数値nmax+αを位置判断手段
52を介してプーリー比設定手段47に送る。また、位
置判断手段52は警告手段39とミシン動作制御手段2
7にも信号を送る。さらに、リセット信号RSTはリセ
ットスイッチ53からも発生できる。
【0093】以上のように構成された第4の実施例の動
作を、図6を用いて説明する。
【0094】先ず、速度判断手段51は、定位置停止手
段48が出力する駆動指令を速度信号Vにより監視す
る。そして、低速度で、且つ、速度の変化のない状態が
少なくとも計数値n=0からnmaxまで持続したと
き、速度判断信号CVを針位置設定手段46に出力す
る。針位置設定手段46は、速度判断信号CVが出力さ
れているときだけ位置判断手段52を介して、計数値n
max+αをプーリー比設定手段47に送る。
【0095】次に、位置判断手段52は針位置設定手段
46からのデータから過去の計数値nmax+αを平均
し、計数値Nsとの差が増加傾向のとき、計数値nma
x+αをプーリー比設定手段47に送ることを中断す
る。また、差が零に近づく傾向にあるとき、計数値nm
ax+αをプーリー比設定手段47に送ることを再開す
る。
【0096】また、位置判断手段52は、計数値nma
x+αとNsとの差が一定範囲を外れたとき、前述の平
均化データから除外するとともに、計数値nmax+α
をプーリー比設定手段47に送ることを中断する。
【0097】また、位置判断手段52は、計数値nma
x+αをプーリー比設定手段47に送ることを中断した
とき、第1の実施例と同様に警告手段39に対し警告動
作を指示し、ミシン動作制御手段27に対し糸切り動作
を行わせないよう指示する。
【0098】さらに、位置判断手段52は、計数値nm
ax+αとNsとの差が一定範囲内に入るまでの間、定
位置停止手段48に対し、定位置停止動作をせずにミシ
ン動作制御手段27が停止指令を出力した時点から最短
時間で停止するよう指示する。
【0099】そして、前述の警告動作があるとき、作業
者はミシンのハンドホィール11を停止位置まで手で回
し、リセットスイッチ53によりリセット信号を発生さ
せる。以降、位置判断手段52から計数値nmax+α
が出力されないときでも、プーリー比設定手段47は計
数値Ns毎にリセット信号を発生させるため、作業者が
指示した停止位置で停止する。
【0100】この実施例の場合、ミシンやモータの慣性
の影響が無い動作状態のときミシン回転位置の認識を行
うため、認識精度の向上が図れる。また、ミシン回転位
置の認識が不完全な場合でも、ミシン機構への影響を少
なくできる。
【0101】(実施例5)第5の実施例は、第1の実施
例とはミシン制御装置60が異なる。
【0102】図7は、第5の実施例の構成を表すブロッ
ク図で、図8は電流モニタ信号波形等を示す図である。
【0103】以下、第1の実施例で使用した図3、およ
び図7、図8を用いて第5の実施例の構成と動作を説明
する。
【0104】ミシン制御装置60は、第1の実施例と同
様にミシン動作制御手段27、定位置停止手段28およ
びモータ回転位置認識手段31を備え、さらに、ミシン
回転位置認識手段61、検出手段62および針立ち電流
監視手段63を備えている。エンコーダ23からの信号
はモータ回転位置認識手段31に入力され、モータ回転
位置認識手段31の出力はミシン回転位置認識手段61
に入力され、ミシン回転位置認識手段61の出力は定位
置停止手段28と針立ち電流監視手段63に入力され
る。
【0105】モータ駆動装置24の電流モニタ信号Im
は、検出手段62と針立ち電流監視手段63に入力さ
れ、検出手段62の出力Rsnはミシン回転位置認識手
段61に入力され、針立ち電流監視手段63の出力はミ
シン動作制御手段27へと伝達される。
【0106】以上のように構成された第5の実施例につ
いて、以下、その動作を説明する。
【0107】検出手段62は、第1の実施例における平
均化手段29、比較手段30に相当し、ミシン回転位置
認識手段61は、同じく記憶手段32、周期演算手段3
3、34、比較手段35、プーリー比設定手段38、ミ
シン回転位置認識手段36の動作に相当する。
【0108】以上の構成と動作によりエンコーダ信号と
電流モニタ信号からミシン1が回転したときの特定回転
位置を認識する。
【0109】針立ち電流監視手段63は、ミシン1が回
転したときの特定回転位置を基準に、ミシンの縫い針が
布に突き刺さる角度を設定しておき、そのときの電流モ
ニタ信号値を針立ち電流Imhとする。図3(A)は布
がある場合の電流モニタ信号波形でカ点が針立ち電流に
相当する。また、図8(A)は布が無い場合の電流モニ
タ信号Im波形と各信号を示す。図3(A)と図8
(A)のカ点だけに着目し、検出水準ヨを設定すると、
電流モニタ信号Imが検出水準ヨを超えたときが布有
り、検出水準未満の場合は布無しと判断することができ
る。
【0110】従って、針立ち電流監視手段63の第1の
動作は、ミシン動作制御手段27が定位置停止手段28
にミシン駆動指令をしているとき、電流モニタ信号Im
が検出水準ヨ未満になったとき、布無しと判断し定位置
停止手段28に停止を指令するよう指示するものであ
る。実際は、布無しと判断した後、減速し、さらに、一
定縫い目数だけ駆動した後停止させるが、詳述を避け
る。
【0111】また、針立ち電流監視手段63の第2の動
作は、図3(A)のカ点における電流モニタ信号Imが
大きくなるに従って、ミシン動作制御手段27に対し、
ミシン1の回転速度を減少させるよう指示するものであ
る。
【0112】さらに、針立ち電流監視手段63の第3の
動作は、図3(A)のカ点における電流モニタ信号Im
が大きくなるに従って、ミシン動作制御手段27に対
し、ミシン1の布押さえ上げ機構1bの電動アクチェー
タに作用し、布押さえ上げ機構のばね圧に逆らって押し
上げる力を増加させるよう指示するものである。
【0113】この実施例の場合、特別なセンサ無しで、
布の有無、厚みが検出でき、縫製動作の自動停止、速度
の自動調整、および布押さえ圧の自動調整ができる。
【0114】(実施例6)第6の実施例は、第1の実施
例とはミシン制御装置70が異なる。
【0115】図9は、第6の実施例の構成を表すブロッ
ク図で、図10は電流モニタ信号波形等を示す図であ
る。
【0116】以下、図9、図10および図11を用いて
第6の実施例の構成と動作を説明する。
【0117】図9で、ミシン制御装置70は第1の実施
例と同じミシン動作制御手段27、定位置停止手段28
の他に、ブレーキ制限手段71を備えている。
【0118】ブレーキ制限手段71は定位置停止手段2
8がモータ駆動装置に対し、停止を指令している信号を
受け、ブレーキ制限動作を行う。
【0119】図10、図11を用い、ブレーキ制限動作
を説明する。
【0120】先ず、図10はブレーキ制限動作を行わな
い場合の停止中の電流モニタ信号Imsを示す。停止位
置で停止しているミシン1に外部から回転力を加える
と、モータ駆動装置24は、モータ20が停止位置から
ずれた角度差に一定の増幅率を乗じた電流をモータに流
し、モータ20を停止位置に戻すトルクが発生する。こ
れがブレーキ力となる。一般のサーボモータでは、停止
位置の精度を確保するため、数度のずれで最大電流を流
すような増幅率に設定してある。
【0121】第6の実施例においてはブレーキ制限手段
71が、図11に示すように電流モニタ値がIbの値を
超えるとき、ブレーキ制限信号を定位置停止手段28に
送り、定位置停止手段28は超えた分に相当するパルス
数だけ駆動指令をモータ駆動装置24に指令する。従っ
て、図11で、aに停止しているモータに矢印b方向に
外力を加えたとき、cまで通常のブレーキが働き、ここ
で外力を抜くとaに戻る。cから、さらに外力を強くす
るとIbを超えた分だけモータ駆動装置24に対し指令
パルスが発生し、dに向かってずれる。dで外力を抜く
とeに戻り、eに停止する。
【0122】この実施例の場合、一般的サーボモータと
サーボアンプによる駆動源でも、ミシン用の弱めブレー
キができる。
【0123】尚、モータ駆動装置は電流モニタ信号をミ
シン制御装置に出力し、ミシン制御装置は電流モニタ信
号が一定値を超えたとき駆動指令を発生させたが、モー
タ駆動装置は偏差カウンタ信号をミシン制御装置に出力
し、ミシン制御装置は偏差カウンタ信号が一定値を超え
たとき駆動指令を発生させる構成でもよい。
【0124】(実施例7)第7の実施例は、第1の実施
例とはモータ駆動装置80とミシン制御装置81が異な
る。
【0125】図12は、第7の実施例の構成を表すブロ
ック図で、図13は停止時の速度波形等を示す図であ
る。
【0126】以下、図12および図13を用いて第7の
実施例の構成と動作を説明する。
【0127】第7の実施例におけるモータ駆動装置80
は、少なくともパルス列駆動指令入力と、駆動指令のパ
ルス数とエンコーダ信号のパルス数の差分を出力する偏
差カウンタモニタ信号出力と、その偏差をリセットする
偏差カウンタクリア入力を備えている。
【0128】モータ駆動装置80はミシン制御装置81
から駆動指令をもらい、エンコーダ信号を監視しながら
駆動電流を供給しモータ20を回す。
【0129】ミシン制御装置81は、第1の実施例と同
様に、ミシン動作制御手段27と定位置停止手段28を
有し、さらに、逆転防止手段82を備えている。逆転防
止手段82は、定位置停止手段28から停止直前の信号
を停止確認信号としてもらい、モータ駆動装置80の偏
差カウンタモニタ信号を入力し、偏差カウンタクリア入
力に対し信号を送る。
【0130】図13で、(A)は定位置停止手段28か
らモータ駆動装置80への指令速度と実速度を示し、
(B)はモータ回転位置を示す。図中タの点で定位置停
止手段28はミシン動作制御手段27から停止の指令を
受けると、駆動速度Srから停止位置Psで速度零にな
るようにレ点に向け一気に減速する。そのとき、通常、
指令の速度カーブfに対し、実際の速度カーブgには遅
れ等が生じ、アンダーシュートhやオーバーシュートi
が発生する。ここで、アンダーシュートhは、速度零の
ソ点のとき、モータ20の回転は停止位置Psを過ぎて
Ps1の位置まで回転してしまうため、逆転によりPs
まで戻す動作である。このソ点のとき偏差カウンタはD
csまで増加する。逆転防止手段82は、ソ点で実測度
が零になったとき偏差カウンタクリア信号を発生し、モ
ータ駆動装置80の偏差カウンタを零にする。そうする
と、図13で実際のモータ速度g、回転位置および偏差
カウンタは、それぞれ点線j、k、lで示すように、逆
転動作をせずに停止することができる。但し、停止位置
はPs1になる。
【0131】この実施例の場合、ミシン停止時にモータ
駆動装置の偏差カウンタが残っても、逆転させずに停止
できる。
【0132】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、特別なセンサ無しでミシンの特定位置を知ることが
でき、ミシンの高速化への対応を容易にする効果があ
る。
【0133】また、請求項2記載の発明によれば、予め
プーリー比を設定せずに認識点の周期が一定かどうか判
断できる効果がある。
【0134】また、請求項4記載の発明によれば、ミシ
ンが1回転する間に必ず存在するモータ駆動電流の最大
値を判断基準としたため、どんなミシンでも特異点を検
出できる効果がある。
【0135】また、請求項5記載の発明によれば、ミシ
ン1回転の計数手段のリセット位置を停止位置としたた
め、1度特定できれば、その位置を継続して停止位置と
する事ができる効果がある。
【0136】また、請求項6記載の発明によれば、低速
でしかも低速度を持続している間に測定するので、駆動
電流から加速減速による影響を除外でき、摩擦負荷の大
小のみでミシン位置を特定できる効果がある。
【0137】また、請求項7記載の発明によれば、電源
ON直後や、駆動電流の大小が明確でないときの測定を
除外するため、誤った位置を認識することによる誤動作
を防止できる効果がある。
【0138】また、請求項9記載の発明によれば、電源
ON直後や、駆動電流の大小が明確でないときは、手動
でミシンの特異点を設定することで、どんなミシンや縫
製物でも作業に支障をきたさずにミシンを駆動すること
ができる効果がある。
【0139】また、請求項10記載の発明によれば、電
源ON直後や、駆動電流の大小が明確でないときは、糸
切り機構の動作を停止するので、誤動作による機構の損
傷を防止できる効果がある。
【0140】また、請求項13記載の発明によれば、光
センサなどの特別なセンサを使わずに布の有無を検出で
き、縫製終了時にミシンを自動的に停止できる効果があ
る。
【0141】また、請求項14記載の発明によれば、光
センサやリミットスイッチなどの特別なセンサを使わず
に布の厚みを検出し、布の厚みに応じて縫製速度を加減
でき、布が厚くなる折り返し部の縫製でも縫い針や糸へ
の負担を軽減できる効果がある。
【0142】また、請求項15記載の発明によれば、光
センサやリミットスイッチなどの特別なセンサを使わず
に布の厚みを検出し、布の厚みに応じて布押さえの圧力
を加減でき、布が厚くなる折り返し部の縫製で、重なり
部がずれるのを防ぐ効果がある。
【0143】また、請求項16記載の発明によれば、一
般のサーボモータ、ドライバを用いて、ミシンプーリー
を手で回すとき大きな反動が無いブレーキを実現できる
効果がある。
【0144】また、請求項17記載の発明によれば、偏
差カウンタ信号を出力するモータ駆動装置でも、ミシン
プーリーを手で回すとき大きな反動が無いブレーキを実
現できる効果がある。
【0145】また、請求項18記載の発明によれば、ミ
シンを逆転させずに停止させることができ、縫い目の確
実な形成や、ミシンのねじ弛みを防止するための効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるブロック図
【図2】本発明のミシンとミシン駆動装置の一般的配置
を示す図
【図3】本発明の実施例1における電流モニタ信号等の
波形を示す図
【図4】本発明の実施例2におけるブロック図
【図5】本発明の実施例2および3における電流モニタ
信号等の波形を示す図
【図6】本発明の実施例3および4におけるブロック図
【図7】本発明の実施例5におけるブロック図
【図8】本発明の実施例5における電流モニタ信号など
を示す図
【図9】本発明の実施例6におけるブロック図
【図10】本発明の実施例6を説明する電流モニタ信号
の図
【図11】本発明の実施例6を説明する電流モニタ信号
の図
【図12】本発明の実施例7におけるブロック図
【図13】本発明の実施例7における速度指令、実速
度、偏差カウンタ信号を示す図
【図14】従来のミシンとミシン駆動装置の一般的配置
を示す図
【図15】従来のミシンとミシン駆動装置のブロック図
【符号の説明】
1 ミシン 5 ペダルセンサ 12 位置検出器 20 モータ 23 エンコーダ 24、80 モータ駆動装置 25、40、49、50、60、70、80 ミシン制
御装置 27 ミシン動作制御手段 28、48 定位置停止手段 29 平均化手段 30、35 比較手段 31 モータ回転位置認識手段 32 記憶手段 33、34 周期演算手段 39 警告手段 41 計数手段 42 最大値検出手段 43、61 ミシン回転位置認識手段 46 針位置設定手段 45、47 プーリー比設定手段 51 速度判断手段 52 位置判断手段 62 検出手段 63 針立ち電流監視手段 71 ブレーキ制限手段 82 逆回転防止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 CC05 CE07 CE09 CE15 CE24 CE27 GD14 GD22 JA08 JA33 JA34 LA22 LA40 LA83 LA84 LA85 LA88 LB01 MA02 MA16 MA17 NA21 NA68 NA71 NA74 NA80 NB07 NC07 QA06 5H530 AA03 AA06 BB02 CC01 CD10 CD24 CD32

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンを駆動するとともに、1回転に1
    パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号を
    発生する信号発生手段を有したモータと、定位置停止手
    段、検出手段、第1、第2の角度認識手段、プーリー比
    設定手段を有するミシン制御装置と、前記ミシン制御装
    置からの駆動指令に従い前記モータを回転駆動し、さら
    に、前記モータの駆動電流に比例した電流モニタ信号を
    前記ミシン制御装置に出力するモータ駆動装置とを具備
    し、前記ミシン制御装置において、第1の角度認識手段
    は、前記信号発生手段の基準信号と角度信号からモータ
    の回転位置を認識し、検出手段は、モータ駆動装置の電
    流モニタ信号とその平均値の比または差が予め定められ
    た値以上のとき検出信号を出力し、プーリー比設定手段
    は、モータとミシンのプーリー比を予め設定し、第2の
    角度認識手段は、前記検出信号と検出信号間に回転した
    モータ回転が前記プーリー比と一致するとき認識信号を
    発生するように設定し、さらに、前記定位置停止手段は
    前記モータを前記認識信号から予め定められた角度で停
    止させる構成としたミシン駆動装置。
  2. 【請求項2】 ミシンを駆動するとともに、1回転に1
    パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号を
    発生する信号発生手段を有したモータと、定位置停止手
    段、検出手段、第1、第2の角度認識手段、記憶手段を
    有するミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆
    動指令に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モ
    ータの駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン
    制御装置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミ
    シン制御装置において、第1の角度認識手段は、前記信
    号発生手段の基準信号と角度信号からモータの回転位置
    を認識し、検出手段は、モータ駆動装置の電流モニタ信
    号とその平均値の比または差が予め定められた値以上の
    とき検出信号を出力し、第2の角度認識手段は、前記検
    出信号と検出信号間に回転したモータ角度が一定周期で
    あるとき認識信号を発生するように設定し、記憶手段は
    前記第2の角度認識手段のモータ角度を記憶しておき、
    その記憶値と一致したものを一定周期とし、さらに、前
    記定位置停止手段は前記モータを前記認識信号から予め
    定められた角度で停止させる構成としたミシン駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 ミシン制御手段は警告手段を含み、警告
    手段は第2の角度検出手段が検出信号出力時のモータ角
    度が一定周期でないと判定したとき、警告を発する構成
    の請求項1または2記載のミシン駆動装置。
  4. 【請求項4】 ミシンを駆動するとともに、1回転に1
    パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号を
    発生する信号発生手段を有したモータと、定位置停止手
    段、検出手段、角度認識手段、プーリー比設定手段、計
    数手段、最大値検出手段を有するミシン制御装置と、前
    記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記モータを回
    転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流に比例した電
    流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力するモータ駆
    動装置とを具備し、前記ミシン制御装置において、計数
    手段は前記角度信号を計数し、計数値をプーリー比設定
    手段と角度認識手段に出力し、リセット信号の入力で計
    数値を初期値に戻し、プーリー比設定手段は、前記モー
    タ1回転当たりの角度信号数に前記モータとミシンの変
    速比を乗じた計数設定値を設定してあり、さらに、前記
    計数値が計数設定値と等しいときリセット信号を計数手
    段と最大値検出手段に出力し、最大値検出手段は、リセ
    ット信号入力時の電流モニタ信号を記憶し、以降記憶値
    より大きい電流モニタ信号で記憶を更新するとともに、
    更新信号を前記角度認識手段に出力し、角度認識手段
    は、前記更新信号を入力したときの前記計数値を監視
    し、その最大値を認識角度として定位置停止手段に出力
    し、さらに、前記定位置停止手段は、前記モータを前記
    認識信号から予め定められた角度で停止させる構成とし
    たミシン駆動装置。
  5. 【請求項5】 ミシンを駆動するとともに、1回転に1
    パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号を
    発生する信号発生手段を有したモータと、定位置停止手
    段、角度認識手段、プーリー比設定手段、計数手段、最
    大値検出手段を有するミシン制御装置と、前記ミシン制
    御装置からの駆動指令に従い前記モータを回転駆動し、
    さらに、前記モータの駆動電流に比例した電流モニタ信
    号を前記ミシン制御装置に出力するモータ駆動装置とを
    具備し、前記ミシン制御装置において、計数手段は、前
    記角度信号を計数し、計数値をプーリー比設定手段と角
    度認識手段に出力し、リセット信号の入力で計数値を初
    期値にし、プーリー比設定手段は、前記モータ1回転当
    たりの角度信号数に前記モータとミシンの変速比を乗じ
    た計数設定値を設定してあり、さらに、前記計数値が計
    数設定値と等しいときリセット信号を計数手段と最大値
    検出手段と角度認識手段に出力し、最大値検出手段は、
    リセット信号入力時の電流モニタ信号を記憶し、以降記
    憶値より大きい電流モニタ信号で記憶を更新するととも
    に、更新信号を前記角度認識手段に出力し、角度認識手
    段は、前記計数手段の1回目の計数間に、前記更新信号
    が入力されたときの前記計数値の最大値に、予め設定さ
    れた値を加えた計数値で前記計数手段を初期値に戻し、
    以降前記更新信号が入力されたときの計数値の最大値に
    予め設定された計数値を加えた角度、あるいは前記リセ
    ット信号入力時を認識角度として前記定位置停止手段に
    出力し、さらに、前記定位置停止手段は前記モータを前
    記認識信号から予め定められた角度で停止させる構成と
    したミシン駆動装置。
  6. 【請求項6】 ミシンを駆動するとともに、1回転に1
    パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号を
    発生する信号発生手段を有したモータと、定位置停止手
    段、角度認識手段、プーリー比設定手段、計数手段、最
    大値検出手段、速度判断手段を有するミシン制御装置
    と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記モー
    タを回転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流に比例
    した電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力するモ
    ータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装置におい
    て、計数手段は、前記角度信号を計数し、計数値をプー
    リー比設定手段と角度認識手段に出力し、リセット信号
    の入力で計数値を初期値にし、プーリー比設定手段は、
    前記モータ1回転当たりの角度信号数に前記モータとミ
    シンの変速比を乗じた計数設定値を設定してあり、さら
    に、前記計数値が計数設定値と等しいときリセット信号
    を計数手段と最大値検出手段と角度認識手段に出力し、
    最大値検出手段は、リセット信号入力時の電流モニタ信
    号を記憶し、以降記憶値より大きい電流モニタ信号で記
    憶を更新するとともに、更新信号を前記角度認識手段に
    出力し、速度判断手段は、前記駆動指令を監視し予め定
    められた速度以下で、且つ、一定回転間持続していると
    き速度判断信号を出力し、角度認識手段は、前記速度判
    断信号が出力されている間に、前記更新信号が入力され
    たときの計数値の最大値に、予め設定された値を加えた
    計数値でリセット信号を発生させ、さらに、定位置停止
    手段はリセット信号位置で停止するよう前記モータ駆動
    装置に駆動指令する構成としたミシン駆動装置。
  7. 【請求項7】 ミシンを駆動するとともに、1回転に1
    パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号を
    発生する信号発生手段を有したモータと、定位置停止手
    段、角度認識手段、プーリー比設定手段、計数手段、最
    大値検出手段、位置判断手段を有するミシン制御装置
    と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記モー
    タを回転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流に比例
    した電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力するモ
    ータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装置におい
    て、計数手段は、前記角度信号を計数し、計数値をプー
    リー比設定手段と角度認識手段に出力し、リセット信号
    の入力で計数値を初期値にし、プーリー比設定手段は、
    前記モータ1回転当たりの角度信号数に前記モータとミ
    シンの変速比を乗じた計数設定値を設定してあり、さら
    に、前記計数値が計数設定値と等しいときリセット信号
    を計数手段と最大値検出手段と角度認識手段に出力し、
    最大値検出手段は、リセット信号入力時の電流モニタ信
    号を記憶し、以降記憶値より大きい電流モニタ信号で記
    憶を更新するとともに、更新信号を前記角度認識手段に
    出力し、角度認識手段は、前記更新信号が入力されたと
    きの前記計数値の最大値に予め定められた値を加え認識
    角度とし、位置判断手段は、前記認識角度を監視し、そ
    の変動が予め定められた範囲内であるときプーリー比設
    定手段に作用しリセット信号の発生を有効にし、さら
    に、その平均値と前記計数設定値と差が、増加傾向と判
    断したときは前記リセット信号の発生を無効にし、さら
    に、定位置停止手段はリセット信号位置で停止するよう
    前記モータ駆動装置に駆動指令する構成としたミシン駆
    動装置。
  8. 【請求項8】 ミシン制御手段は警告手段を含み、警告
    手段は位置判断手段が認識角度の変動が予め定められた
    範囲外であると認めたとき、および、その平均値と前記
    計数設定値との差が、増加傾向と判断したとき、警告を
    発する構成の請求項7記載のミシン駆動装置。
  9. 【請求項9】 ミシンを駆動するとともに、1回転に1
    パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号を
    発生する信号発生手段を有したモータと、定位置停止手
    段、角度認識手段、プーリー比設定手段、計数手段、最
    大値検出手段、リセット手段を有するミシン制御装置
    と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記モー
    タを回転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流に比例
    した電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力するモ
    ータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装置におい
    て、計数手段は、前記角度信号を計数し、計数値をプー
    リー比設定手段と角度認識手段に出力し、リセット信号
    の入力で計数値を初期値にし、プーリー比設定手段は、
    前記モータ1回転当たりの角度信号数に前記モータとミ
    シンの変速比を乗じた計数設定値を設定してあり、さら
    に、前記計数値が計数設定値と等しいときリセット信号
    を計数手段と最大値検出手段と角度認識手段に出力し、
    最大値検出手段は、リセット信号入力時の電流モニタ信
    号を記憶し、以降記憶値より大きい電流モニタ信号で記
    憶を更新するとともに、更新信号を前記角度認識手段に
    出力し、角度認識手段は、前記更新信号が入力されたと
    きの前記計数値の最大値に予め定められた値を加え認識
    角度とし、リセット手段は、前記認識角度を監視し、そ
    の角度と変動幅が予め定められた範囲内であるとき、お
    よび、リセット操作によりリセット信号を発生し、さら
    に、定位置停止手段はリセット信号位置で停止するよう
    前記モータ駆動装置に駆動指令する構成としたミシン駆
    動装置。
  10. 【請求項10】 ミシンを駆動するとともに、1回転に
    1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号
    を発生する信号発生手段を有したモータと、定位置停止
    手段、モニタ信号判定手段、第1、第2の角度認識手
    段、糸切り制御手段、精度判定手段を有するミシン制御
    装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記
    モータを回転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流に
    比例した電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力す
    るモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装置にお
    いて、第1の角度認識手段は、前記信号発生手段の基準
    信号と角度信号からモータの回転位置を認識し、モニタ
    信号判定手段は、前記電流モニタ信号を前記モータの回
    転位置に対応して記憶し、第2の角度認識手段は、前記
    モニタ信号判定手段に記憶された電流モニタ信号の特異
    な変化点を特定することで前記ミシンの回転位置を認識
    し、糸切り制御手段は、前記第2の角度認識手段で認識
    した回転位置に同期して前記ミシンの糸切り機構を駆動
    し、定位置停止手段は、前記第2の角度認識手段で認識
    した回転位置を基準に前記ミシンが針上位置あるいは針
    下位置に停止するよう前記モータ駆動装置に指令し、さ
    らに、前記精度判断手段は前記第2の角度認識手段が特
    定した角度の変動が一定範囲内のとき前記糸切り制御手
    段を有効とする構成としたミシン駆動装置。
  11. 【請求項11】 ミシン制御手段は警告手段を含み、警
    告手段は精度判断手段が特定した角度の変動が一定範囲
    以上になったと判断したとき、糸切り制御手段を無効に
    するとともに、警告を発する構成の請求項10記載のミ
    シン駆動装置。
  12. 【請求項12】 ミシン制御手段は警告手段を含み、警
    告手段は、精度判断手段が特定した角度の変動が一定範
    囲以上になったと判断したとき、定位置停止手段に作用
    しモータ駆動装置に停止を指令するとともに、警告を発
    する構成の請求項10記載のミシン駆動装置。
  13. 【請求項13】 ミシンを駆動するとともに、1回転に
    1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号
    を発生する信号発生手段を有したモータと、第1、第2
    の角度認識手段、モニタ信号判定手段、布検出手段を有
    するミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動
    指令に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モー
    タの駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン制
    御装置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシ
    ン制御装置において、第1の角度認識手段は、前記信号
    発生手段の基準信号と角度信号からモータの回転位置を
    認識し、モニタ信号判定手段は、前記電流モニタ信号
    を、前記モータの回転位置に対応して記憶し、第2の角
    度認識手段は前記モニタ信号判定手段に記憶された電流
    モニタ信号の特異な変化点を特定することで、前記ミシ
    ンの回転位置を認識し、さらに、布検出手段は、前記第
    2の角度認識手段が認識した回転位置により、前記ミシ
    ンの針先が布に突き刺さる角度での電流モニタ信号を監
    視し、その値が一定値以下のとき前記モータ駆動装置に
    停止を指令する構成としたミシン駆動装置。
  14. 【請求項14】 ミシンを駆動するとともに、1回転に
    1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号
    を発生する信号発生手段を有したモータと、第1、第2
    の角度認識手段、モニタ信号判定手段、布厚検出手段を
    有するミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆
    動指令に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モ
    ータの駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン
    制御装置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミ
    シン制御装置において、第1の角度認識手段は、前記信
    号発生手段の基準信号と角度信号からモータの回転位置
    を認識し、モニタ信号判定手段は、前記電流モニタ信号
    を、前記モータの回転位置に対応して記憶し、第2の角
    度認識手段は前記モニタ信号判定手段に記憶された電流
    モニタ信号の特異な変化点を特定することで、前記ミシ
    ンの回転位置を認識し、さらに、前記布厚検出手段は、
    前記第2の角度認識手段が認識した回転位置から前記ミ
    シンの針先が布に突き刺さる角度での電流モニタ信号を
    監視し、その値が一定値以上のとき前記モータ駆動装置
    に対し速度を制限する構成としたミシン駆動装置。
  15. 【請求項15】 布押さえ圧を低減する機構を備えたミ
    シンを駆動するとともに、1回転に1パルスの基準信号
    と1回転に等間隔で複数の角度信号を発生する信号発生
    手段を有したモータと、第1、第2の角度認識手段、モ
    ニタ信号判定手段、布厚検出手段、布押さえ制御手段を
    有するミシン制御装置と、前記ミシン制御装置からの駆
    動指令に従い前記モータを回転駆動し、さらに、前記モ
    ータの駆動電流に比例した電流モニタ信号を前記ミシン
    制御装置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミ
    シン制御装置において、第1の角度認識手段は、前記信
    号発生手段の基準信号と角度信号からモータの回転位置
    を認識し、布押さえ制御手段は前記布押さえ圧を低減す
    る機構を駆動し、モニタ信号判定手段は、前記電流モニ
    タ信号を、前記モータの回転位置に対応して記憶し、第
    2の角度認識手段は前記モニタ信号判定手段に記憶され
    た電流モニタ信号の特異な変化点を特定することで、前
    記ミシンの回転位置を認識し、さらに、前記布厚検出手
    段は、前記第2の角度認識手段が認識した回転位置から
    前記ミシンの針先が布に突き刺さる角度での電流モニタ
    信号を監視し、その値が一定値以上のとき、前記布押さ
    え制御手段に作用しミシンの布押さえ圧を低減する構成
    としたミシン駆動装置。
  16. 【請求項16】 ミシンを駆動するモータと、ミシン制
    御装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前
    記モータを回転駆動し、さらに、前記モータの駆動電流
    に比例した電流モニタ信号を前記ミシン制御装置に出力
    するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制御装置
    は、前記モータ駆動装置に対し停止の駆動指令を出力中
    に、前記モータに外力が加えられ前記電流モニタ信号が
    増加し予め定められた値を超えたとき、外力方向にモー
    タを回す駆動指令を発する構成としたミシン駆動装置。
  17. 【請求項17】 ミシンを駆動するとともに、1回転に
    1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号
    を発生する信号発生手段を有したモータと、ミシン制御
    装置と、前記ミシン制御装置からの駆動指令に従い前記
    モータを回転駆動し、さらに、前記駆動指令と前記信号
    発生手段の信号の差を偏差信号として前記ミシン制御装
    置に出力するモータ駆動装置とを具備し、前記ミシン制
    御装置は、前記モータ駆動装置に対し停止の駆動指令を
    出力中に、前記モータに外力が加えられ偏差信号が増加
    し予め定められた値を超えたとき、外力方向にモータを
    回す駆動指令を発する構成としたミシン駆動装置。
  18. 【請求項18】 ミシンを駆動するとともに、1回転に
    1パルスの基準信号と1回転に等間隔で複数の角度信号
    を発生する信号発生手段を有したモータと、ミシン制御
    装置と、モータ駆動装置とを具備し、前記モータ駆動装
    置は、ミシン制御装置からの駆動指令と前記信号発生手
    段の信号数の差を無くすよう前記モータを回転駆動する
    とともに、その差を偏差信号として前記ミシン制御装置
    に出力し、モータが停止したときに停止信号を前記ミシ
    ン制御装置に出力し、さらに、前記信号の差を零にする
    クリア入力を備え、前記ミシン制御装置は、前記停止信
    号入力時に前記偏差信号が負になったとき、前記クリア
    入力に信号を出力し、前記モータを逆転させない構成と
    したミシン駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010227202A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Brother Ind Ltd ミシン
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