JP2001340251A

JP2001340251A - シャワー装置

Info

Publication number: JP2001340251A
Application number: JP2000161261A
Authority: JP
Inventors: Yoshiharu Aida; 義治合田; Takashi Maekita; 高志前北; Naoto Onishi; 直人大西
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 2000-05-30
Filing date: 2000-05-30
Publication date: 2001-12-11

Abstract

(57)【要約】【目的】必要な突出量を確保できて、折り畳んだ時に
アーム同志が交差することなくきれいに折り畳むことの
できるシャワー装置の提供を目的とする。【構成】回転軸６，６を介し壁面３から水平方向に開
閉可能な左右２本のアーム７，９を備え、各アーム７，
９は、第２回転軸８ａ，８ｂを介し２つ折り可能に構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、浴室で全身にシャワ
ーを浴びることのできるシャワー装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、複数のノズルを備え
たアームから全身に散水できるシャワー装置についての
出願が多数存在し、その中に、椅子の両側に、散水ノズ
ルを備えた横方向に回転可能なアームを備えたものが存
在する（特開平８−２８０５６８号公報，特開平８−２
８０５６７号公報，特開平８−２８０５６５号公報）。
しかし、何れもアームの回転軸は１個所のため、椅子に
腰掛けた際に最も距離が離れる膝下にうまく散水するた
めにはアームの突出量を大きくせねばならず、アームを
広げて収納した場合は幅が広くなり、逆に内側に折り畳
んだ場合はアームが交差してスッキリと折り畳むことが
できず、そのため中央部に鏡等を設置しにくいという問
題点がある。また、中央で交差しないようにアームの突
出量を小さくすると、うまく膝下まで散水できないとい
う問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、きれいに折り畳むこと
ができ、中央に鏡を設置しやすく、また遠く離れた膝下
部分にも良好に散水できるシャワー装置を提供せんこと
を目的とし、その第１の要旨は、回転軸を介し壁側から
水平方向に開閉可能な左右２本のアームを備え、各アー
ムは、２つ折り可能に第２の回転軸を備えていることで
ある。また、第２の要旨は、前記第２の回転軸は鉛直方
向に対し傾いていることである。また、第３の要旨は、
前記各アームには、前記第２の回転軸より先端側の部分
に散水ノズルが設けられていることである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、浴室に設けられたシャワー装置の斜視構
成図であり、浴室内の浴槽１の手前の洗い場２側の壁面
３には、鏡４と、この鏡４の左右両側のアームで構成さ
れる開閉可能なシャワー装置５が設けられており、シャ
ワー装置５は、鏡４の左右にそれぞれ縦方向に第１回転
軸６，６が設けられて、この第１回転軸６，６に開閉可
能に第１アーム７，７が設けられたものとなっており、
各第１アーム７は、第１回転軸６に連結される縦方向の
垂直部７ｂの上端に、前方側へ水平状に突出して上水平
部７ａが形成され、また、垂直部７ｂの下端には、上水
平部７ａよりも長い寸法で水平に突出された下水平部７
ｃが形成されて、第１アーム７は略コの字状を成してお
り、各第１アーム７の前端に、第２回転軸８ａ，８ｂを
介して折り畳み可能に第２アーム９が連結されて構成さ
れており、第１アーム７の上水平部７ａの前端に第２上
回転軸８ａが設けられ、この第２上回転軸８ａから前方
側へ弓状に突出する弓片部９ａが設けられ、この弓片部
９ａの下端側で水平状に後方へ折れ曲がって水平部９ｂ
が形成されており、この水平部９ｂの後端に第２下回転
軸８ｂが設けられ、この第２下回転軸８ｂは前記第１ア
ーム７の下水平片７ｃの前端に設けられたものである。
従って、第２上回転軸８ａと第２下回転軸８ｂを介し
て、第１アーム７に対し第２アーム９は折り畳み可能に
開閉することができるものとなっている。

【０００５】なお、第２上回転軸８ａよりも第２下回転
軸８ｂは壁面３から前方側に位置し、第２上回転軸８ａ
と第２下回転軸８ｂを結ぶ軸線は壁面３に対して傾斜状
を成しており、第２アーム９の弓片部９ａの下端側をな
るだけ壁面３から遠い位置に突出させて、図２に示すよ
うな使用状態において、使用者の膝下まで届くように構
成されている。なお、複数の散水ノズル１０は、第２ア
ーム９のみに形成されており、使用者は鏡４を背にして
椅子１５に腰掛けた状態で、両手で左右の第２アーム
９，９を握って前方側へ引き出すことにより、良好に第
１アーム７と第２アーム９を壁面３から突出させて身体
の左右両側に配置させることができ、この状態で散水ノ
ズル１０からシャワー水を噴出させて全身にシャワーを
浴びることができるものである。

【０００６】なお、鏡４の下部には、背中にシャワー水
を噴出させるために２個の背用ノズル１１が設けられて
いる。また、シャワー装置５の下方には、壁面３から突
出して洗面器台１２が設けられており、この洗面器台１
２上に椅子１５を置くなどして、良好に椅子１５に腰掛
けてシャワーを浴びることができるものである。なお、
図中１３は、シャワーヘッドであり、通常の洗髪等の行
為を行なうために使用するものである。

【０００７】なお、図３で示すように、壁面３には、シ
ャワーヘッド１３からシャワー水を噴出させる際に操作
する通常シャワー用のハンドル１６と、前記シャワー装
置５の散水ノズル１０からシャワー水を噴出させる際に
操作する全身シャワー用のハンドル１７が設けられてい
る。なお、第１アーム７は水路のみを形成する偏平な形
状に形成させておくことができ、ノズルが設けられてい
ないために突出するものがなく、そのため、図３の収納
状態においては、第１アーム７に対して第２アーム９を
ピッタリと折り畳んで、壁面３からの突出量を少なくし
て収納できるものとなり、折り畳み状態の厚みを薄く設
定することができるものである。即ち、折り畳んで収納
する時には、第１アーム７の垂直部７ｂの前面に第２ア
ーム９の弓片部９ａが折り重ね状に収納されるものであ
る。

【０００８】なお、この収納状態では、前面側に散水ノ
ズル１０が位置するため、この図３の収納状態において
も、散水ノズル１０からシャワー水を噴出させて使用す
ることができ、この場合は、鏡４に向いた状態で身体の
前面にシャワー水を浴びることができるものとなる。こ
のように収納状態では、左右のアーム同志が交差するこ
とがないため、きれいに折り畳んで収納することができ
るもので、中央部にスペースを確保して良好に鏡４を設
置することができるものとなる。

【０００９】なお、図４は、シャワー装置５の折り畳み
状態を示す平面概略構成図である。なお、図６の平面概
略構成図で示すように、第１アーム７に対して第２アー
ム９を図４とは逆方向に折り畳むことができるように構
成しても良く、図６の場合は、第２アーム９の内側に散
水ノズル１０，１０が設けられて、第２アーム９を適宜
引き伸ばして左右のアームの内側に使用者が入り、良好
に散水ノズル１０からのシャワー水を浴びることができ
るものとなり、使用者は壁面３側に向いて背中にシャワ
ー水を浴びることも、また逆に、壁面３に背中を向けた
状態で前面にシャワー水を浴びることもできるものとな
る。

【００１０】なお、図５の側面図で示すものは変更例で
あり、図５では、第１アーム７の下水平部７ｃ、及び第
２アーム９の水平部９ｂ、及び第２下回転軸８ｂを省略
した形状に形成したものであり、第１回転軸６の上端に
前方側へ突出して開閉可能に第１アーム７が設けられ、
第１アーム７の先端に傾斜状に第２回転軸８を設けて、
この第２回転軸８から弓状に前方側へ湾曲して第２アー
ム９を設けたものであり、第２アーム９に複数の散水ノ
ズル１０を設けて、第２アーム９を前方側へ引き伸ばし
て良好に全身にシャワー水を浴びることができるものと
なり、第２回転軸８を傾斜させることにより、引き伸ば
した場合の壁面からの最大距離ａを大きくすることがで
き、しかも、上端側の壁面からの突出量ｂを短く設定す
ることができ、使用時には、最も遠くなる使用者の膝下
まで良好にシャワー水を噴出できる第２アーム９の充分
な突出量が得られ、折り畳んで収納する時には極めてコ
ンパクトに壁面側に収納できるものとなる。

【００１１】

【発明の効果】本発明のシャワー装置は、回転軸を介し
壁側から水平方向に開閉可能な左右２本のアームを備
え、各アームは、２つ折り可能に第２の回転軸を備えて
いることにより、必要なアームの突出量を確保した上
で、折り畳んだ際に左右のアーム同志が交差することが
ないため、コンパクトに折り畳むことができるものとな
り、中央部には鏡を設置することのできるスペースを確
保することができるものとなる。

【００１２】また、第２の回転軸は鉛直方向に対し傾い
ていることにより、折り畳んだ際の幅を小さくすること
ができ、また、遠く離れた使用者の膝下部分にアームの
先端を良好に近づけることができるものとなる。

【００１３】また、各アームには、第２の回転軸より先
端側の部分に散水ノズルが設けられていることにより、
第２の回転軸から壁側は水路のみが形成されるため、偏
平に薄く形成することができ、折り畳んだ際の壁面から
の厚みを極めて薄くして、コンパクトな収納状態が得ら
れるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】浴室内に設置されたシャワー装置の斜視構成図
である。

【図２】シャワー装置の使用状態図である。

【図３】シャワー装置を折り畳んだ収納状態図である。

【図４】シャワー装置のアームの開閉動作を示す概略平
面構成図である。

【図５】シャワー装置を簡略化した変更例の側面構成図
である。

【図６】逆折れタイプのシャワー装置の平面概略構成図
である。

【符号の説明】

３壁面４鏡５シャワー装置６第１回転軸７第１アーム７ａ上水平部７ｂ垂直部７ｃ下水平部８第２回転軸８ａ第２上回転軸８ｂ第２下回転軸９第２アーム９ａ弓片部９ｂ水平部１０散水ノズル１１背用ノズル１３シャワーヘッド１５椅子

フロントページの続き (72)発明者大西直人愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内Ｆターム(参考） 2D032 FA02 FA07 4F033 AA11 BA04 CA04 EA06 NA01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】回転軸を介し壁側から水平方向に開閉可
能な左右２本のアームを備え、各アームは、２つ折り可
能に第２の回転軸を備えていることを特徴とするシャワ
ー装置。
【請求項２】前記第２の回転軸は鉛直方向に対し傾い
ていることを特徴とする請求項１に記載のシャワー装
置。
【請求項３】前記各アームには、前記第２の回転軸よ
り先端側の部分に散水ノズルが設けられていることを特
徴とする請求１または請求項２に記載のシャワー装置。