JP2001104202A - シャワー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 邪魔になることがなくスッキリとした状態で
収納できるシャワー装置の提供を目的とする。 【構成】 上方へ跳ね上げられて収納される収納状態に
おいて、シャワーブース１の壁の一部となる形状に形成
された開閉壁体７に、シャワー水を噴出し得る噴出部８
を複数設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、浴室とかシャワーブ
ース内等に設けられるシャワー装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来の浴室とかシャワーブ
ースのシャワー装置は、アームとかポールに形成された
噴出部からシャワー水を噴出させる構造のものとか、ま
た、天井または床面に直接噴射口を設けて、そのような
噴射口からシャワー水を噴出させる構造のものである
が、従来のアームとかポールは、使用していない時には
邪魔になってしまうという問題点があり、また、天井に
噴射口が設けられた構造では、天井から噴出されたミス
トが体に届く前に冷えたり、勢いがなくなってしまった
りするという問題点があり、さらに、床面に直接噴射口
が設けられた構造では、床面に凹凸とか段差ができて、
掃除がしにくく、また、安全性に問題があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、邪魔にならず、良好に
身体にシャワー水を噴出させることのできるシャワー装
置を提供せんことを目的とし、その第１の要旨は、上方
へ跳ね上げられて収納される収納状態において浴室，シ
ャワーブース等の壁の一部となる形状に形成された開閉
壁体に、シャワー水を噴出し得る噴出部を複数設けたこ
とである。また、第２の要旨は、釣竿状に伸びる伸縮可
能なロット体に、シャワー水を噴出し得る噴出部を設け
たことである。また、第３の要旨は、シャワー水を噴出
し得る複数の噴出部を有する水管体を浴室，シャワーブ
ース内等に縦設し、該水管体をレールを介し水平方向に
移動できるように構成したことである。また、第４の要
旨は、浴室，シャワーブース等の床面に面一状に収納さ
れる収納位置から、シャワー水を噴出し得る噴出部が床
面上に現れる使用位置に亘り開閉可能なリトラクターで
構成したことである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１〜図３は、第１実施例を示すものであり、シ
ャワーブース１内の背壁面２には、湾曲型の開閉壁体７
が設けられており、この開閉壁体７は、例えば背壁面２
に設けた回動軸部７ｂを介して上下に開閉できるように
設置されており、上方へ跳ね上げて収納した状態では、
開閉壁体７の上端が天井面４まで届いて、天井面４から
背壁面２に向かって湾曲したアーチ型の壁面を構成し、
この収納状態では、開閉壁体７がシャワーブースの壁の
一部を構成しているように視認されるような形状に形成
されている。即ち、開閉壁体７はシャワーブース１の左
右の側壁面まで達する幅寸法に形成されており、収納状
態では天井面４から背壁面２側に向かってアーチ型の壁
面を形成することができるものである。

【０００５】また、背壁面２の下部には内側へ突出して
座ることのできる椅子６が形成されており、この椅子６
上に着座した状態で、回動軸部７ｂを支点として開閉壁
体７を上方側から下方側へ回動させ、図１及び図２に示
すように、開閉壁体７に貫通形成されている貫通開口７
ａ内に首を通した状態では、開閉壁体７は椅子６に着座
している人の上半身から下半身の前方側に配置されるも
のであり、この状態で開閉壁体７の内側に複数形成され
ている噴出部８からシャワー水を噴出させて、座ってい
る人の上半身及び下半身にシャワー水を確実に当てるこ
とができるものである。

【０００６】なお、開閉壁体７はシャワーブース１の壁
面とか天井面，床面を構成している素材と同様な素材で
形成させておくと、収納状態において、それらの壁面２
とか天井面４とか側壁面３と一体化されて、よりスッキ
リとした収納状態が得られるものとなる。なお、噴出部
８は多数の孔を開けて形成しておいても、また、それぞ
れノズルを設けて形成したものであっても良い。

【０００７】次に、図４及び図５は、第２実施例を示す
ものであり、図４では、シャワーブースの床面５から上
方に向かって釣竿状に伸びる伸縮可能なロット体１０を
設けたものであり、このロット体１０は背壁面２から少
し離れた位置の床面５に設けられており、椅子６に着座
した人に向かって良好にシャワー水を噴出できるように
複数の噴出部８が形成されたものとなっている。このロ
ット体１０を床下に設けられた収納部９内に収納させた
収納状態では、床面５はフラットな状態となるように構
成されており、使用時には、水圧または電動により収納
部９から徐々にこのロット体１０を立ち上げさせること
ができ、ロット体１０は、最も径の大なる第１ロット１
０ａ内に収納可能に第２ロット１０ｂが収納されてお
り、第２ロット１０ｂ内に、さらに径の小さい第３ロッ
ト１０ｃが収納されており、この第３ロット１０ｃ内
に、さらに第４ロット１０ｄが収納された構造であり、
水圧等で順次、第１ロット１０ａから第２ロット１０ｂ
を引き上げ、さらに第２ロット１０ｂから第３ロット１
０ｃを引き上げ、さらに第３ロット１０ｃから第４ロッ
ト１０ｄを引き上げて伸ばすことができるものである。

【０００８】なお、図５に示すように、ロット体１０が
伸びた状態で、このロット体１０が水平面内で所定角度
に回動して噴出部８が首を振るように構成しておくと、
噴出部８からのシャワー水の噴出範囲が横方向に広が
り、より良好なシャワー装置となる。

【０００９】次に、図６は第２実施例の変更例を示すも
のであり、図６では、シャワーブースの天井面４から下
方側へ向かってロット体１０が伸び出すように設けたも
のであり、天井裏の収納部９内に収納された収納状態で
はロット体１０は天井面４の上方に収納されて、天井面
４がフラットな状態となるように構成することができ、
使用時には図６に示すように、水圧等で天井面４からロ
ット体１０を垂下状に伸ばして、ロット体１０の噴出部
８から良好にシャワー水を噴出させることができるもの
となる。本例におけるロット体１０は、使用しない時に
は隠蔽状に収納させておくことができるために、何ら邪
魔になることはなく、使用時には良好に伸張させて使用
できるものである。なお、その他、このようなロット体
１０は、シャワーブース等の側壁面３の外側に収納させ
ておき、使用時には側壁面から水平方向に伸び出すよう
に構成することもできる。

【００１０】次に、図７及び図８は、第３実施例を示す
ものであり、第３実施例では、シャワーブース１等の天
井面４にレール１２を水平方向に設けておき、このレー
ル１２から吊り下げ状に水管体１３を設けて、レール１
２に沿ってこの水管体１３が前後方向に移動できるよう
に構成したものである。なお、水管体１３は、パイプに
より、例えば人型に形成されており、図８に示すよう
に、レール１２に上端を支持される主縦管部１３ａに
は、上下２段に横管部１３ｂ，１３ｃが形成されてお
り、また、主縦管部１３ａの下端にはＹ字状のＹ管部１
３ｄが形成され、Ｙ管部１３ｄからは、平行状に２本の
平行縦管部１３ｅ，１３ｅが形成されて、各管部には複
数の噴出部８がノズル等で形成されたものとなってお
り、使用しない時には図７に示すように、背壁面２から
最も遠い前壁面１１に当接状に収納させておくことがで
き、使用する時には、水管体１３をレール１２に沿って
背壁面２側に移動させて、椅子６に着座した人に向かっ
てそれぞれの噴出部８からシャワー水を噴出させること
ができる。

【００１１】なお、水管体１３は本例のものに限定され
るものではなく、硬質とか軟質の樹脂でパネル状に形成
し、このパネルに複数の孔を開けて噴出部８を形成させ
たものを、レール１２から吊り下げて構成しても良く、
要は、使用しない時には背壁面２から最も遠い壁面に当
接状にコンパクトに収納されて、使用する時にはレール
１２に沿って背壁面２側へ移動できるような構成であれ
ば良い。従って、使用しない時には遠い壁面側の邪魔に
ならない位置に収納させておくことができるものであ
る。

【００１２】次に、図９〜図１２は、第４実施例を示す
ものであり、第４実施例では、シャワーブース等の床面
５に、図１２に拡大して示すようなリトラクター１５を
設けたものであり、このリトラクター１５は、上面１５
ａと下面１５ｂと前面１５ｃで断面三角錐状に形成され
ており、前面１５ｃには複数の噴出部（ノズル）８が設
けられたものとなっており、使用しない時には図１０に
示すように、床面５に対しリトラクター１５の上面１５
ａが面一状をなすように収納され、この状態では前面１
５ｃは床下に隠された状態となり、床面５はフラットに
維持されて凹凸のないものとなる。

【００１３】また、使用する時には、リトラクター１５
を図９及び図１１に示すように、上方へ持ち上げて床面
５上に噴出部８が現れるようにして、噴出部８から例え
ば背壁面２に設けた椅子６に着座している人に向かって
良好にシャワー水を噴出できるものであり、特に、人の
足の甲に確実にシャワー水が当たるような角度に設置し
ておくと、足の甲に例えば温水のシャワー水を当てると
身体全体が温まり血行が良くなり、特に冬季等におい
て、シャワーのみで風呂に入ったのと同様な保温効果が
得られるものとなる。本例においても、使用しない時に
は、床面５はフラットで、掃除もしやすく、安全なもの
となり、使用する時に床面上に噴出部８を出現させて良
好にシャワー行為を行うことができるものとなる。

【００１４】

【発明の効果】本発明のシャワー装置は、上方へ跳ね上
げられて収納される収納状態において浴室，シャワーブ
ース等の壁の一部となる形状に形成された開閉壁体に、
シャワー水を噴出し得る噴出部を複数設けたことによ
り、開閉壁体は収納状態ではシャワーブース等の壁面の
一部を形成して、極めてスッキリとした状態で収納させ
ることができ、使用時には良好に下方側へ降ろして噴出
部からシャワー水を噴出させて良好にシャワー行為を行
うことができるものとなる。

【００１５】また、釣竿状に伸びる伸縮可能なロット体
に、シャワー水を噴出し得る噴出部を設けたことによ
り、使用しない時にはロット体を縮めて壁面の外側等に
コンパクトに収納させておくことができ、使用する時に
はロット体を伸ばして良好に噴出部からシャワー水を噴
出させて使用することができるものとなる。

【００１６】また、シャワー水を噴出し得る複数の噴出
部を有する水管体を浴室，シャワーブース内等に縦設
し、該水管体をレールを介し水平方向に移動できるよう
に構成したことにより、使用しない時には遠い壁面等に
水管体をコンパクトに収納させておき、使用時にはレー
ルに沿って水管体を近づけ、水管体の噴出部から良好に
シャワー水を噴出させて使用することができるものとな
る。

【００１７】また、浴室，シャワーブース等の床面に面
一状に収納される収納位置から、シャワー水を噴出し得
る噴出部が床面上に現れる使用位置に亘り開閉可能なリ
トラクターで構成したことにより、使用しない時には床
下に収納させ、床面をフラット状態とし、床面の掃除も
しやすく安全なものとなり、また、使用時には床面上に
噴出部を出現させて、噴出部から良好にシャワー水を噴
出させて使用することができるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の開閉壁体の使用状態の斜視構成図
である。

【図２】使用状態の側面構成図である。

【図３】開閉壁体を跳ね上げて収納させた状態の斜視構
成図である。

【図４】第２実施例の床面から伸びるロット体の側面構
成図である。

【図５】さらにロット体を水平面内で回動できるように
構成した使用状態の斜視図である。

【図６】第２実施例の変更例を示し、天井面から垂下状
にロット体が下方へ伸びた状態の側面構成図である。

【図７】第３実施例の水管体の移動状態を示す側面構成
図である。

【図８】水管体の斜視構成図である。

【図９】第４実施例を示す使用状態の側面構成図であ
る。

【図１０】リトラクターの収納状態の斜視構成図であ
る。

【図１１】リトラクターを上げて使用している状態の要
部斜視構成図である。

【図１２】リトラクターの拡大斜視図である。

【符号の説明】

１ シャワーブース ２ 背壁面 ３ 側壁面 ４ 天井面 ５ 床面 ６ 椅子 ７ 開閉壁体 ７ａ 貫通開口 ７ｂ 回動軸部 ８ 噴出部 ９ 収納部 １０ ロット体 １１ 前壁面 １２ レール １３ 水管体 １５ リトラクター １５ａ 上面 １５ｃ 前面

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方へ跳ね上げられて収納される収納状
   態において浴室，シャワーブース等の壁の一部となる形
   状に形成された開閉壁体に、シャワー水を噴出し得る噴
   出部を複数設けたことを特徴とするシャワー装置。
2. 【請求項２】 釣竿状に伸びる伸縮可能なロット体に、
   シャワー水を噴出し得る噴出部を設けたことを特徴とす
   るシャワー装置。
3. 【請求項３】 シャワー水を噴出し得る複数の噴出部を
   有する水管体を浴室，シャワーブース内等に縦設し、該
   水管体をレールを介し水平方向に移動できるように構成
   したことを特徴とするシャワー装置。
4. 【請求項４】 浴室，シャワーブース等の床面に面一状
   に収納される収納位置から、シャワー水を噴出し得る噴
   出部が床面上に現れる使用位置に亘り開閉可能なリトラ
   クターで構成したことを特徴とするシャワー装置。