JP2001321284A

JP2001321284A - 浴室シャワー設備

Info

Publication number: JP2001321284A
Application number: JP2000145670A
Authority: JP
Inventors: Takashi Maekita; 高志前北; Naoto Onishi; 直人大西; Koji Yamamoto; 幸二山本
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 2000-05-17
Filing date: 2000-05-17
Publication date: 2001-11-20

Abstract

(57)【要約】【目的】浴室内にコンパクトに設置でき、かつ良好に
全身シャワーを行うことのできる浴室シャワー設備の提
供を目的とする。【構成】開閉式の扉３，４に複数のノズル９，９，９
を設けてシャワー設備１を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、浴室内で全身にシャ
ワーを浴びることのできる浴室シャワー設備に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、浴室内に全身にミス
ト状の温水を当てて暖まり感を得ることのできるシャワ
ー設備が備えられたものが存在するが、従来では、シャ
ワー設備全体が大掛かりなものとなり、ユニットバス内
の狭い空間内に設置すると、既存の鏡とか収納棚等を取
り外さねばならず、通常の洗顔とか洗髪等の入浴動作が
浴室内でできなくなるという問題点があった。また、従
来、浴室内に設けられた鏡の周囲に手摺りを設けて、こ
の手摺りから散水可能に構成したものが存在するが、こ
のような装置では、浴室内の壁面の一面からしか散水す
ることができず、特に背中にシャワーを浴びることがで
きずに良好な温浴感が得られないという問題点があっ
た。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、コンパクトに設置でき
て全身の温浴感が得られるシャワー設備を提供せんこと
を目的とし、その第１の要旨は、開閉式の扉に複数のノ
ズルを設けたことである。また、第２の要旨は、前記扉
が任意の位置で止まるように構成されていることであ
る。また、第３の要旨は、前記扉には、閉じた状態で正
面に鏡等を取付け可能なスペースが備えられていること
である。また、第４の要旨は、前記扉の内側に収納棚を
設けたことである。また、第５の要旨は、足元側に、足
浴用の浴槽を設けたことである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、浴室内に設置されるシャワー設備の開い
た状態の斜視構成図であり、また図２は、閉じた状態の
斜視構成図である。

【０００５】シャワー設備１は、浴室の壁面に固設され
る本体部２に対しヒンジ７，７を介し開閉可能に左扉３
と右扉４が設けられており、また、浴室の床面Ｆ側に
は、足を入れて足を暖めることのできる足浴用の足浴槽
５が設けられ、その上部に洗面器を載せることのできる
洗面器台６が設けられており、この洗面器台６は上方へ
立設させて収納できるように構成されている。

【０００６】前記本体部２の前面には、複数のマッサー
ジシャワーノズル８が設けられており、この各マッサー
ジシャワーノズル８からマッサージ効果のある勢いの強
い噴流が噴出できるように構成されている。また、前記
左扉３及び右扉４内には配管が設けられて、裏面側には
複数のノズル９，９，９が設けられており、各ノズル
９，９，９から霧状の温水を噴出させることができるよ
うに構成されている。なお、左扉３及び右扉４はヒンジ
７，７を介し節度感をもって任意の位置で停止できるよ
うに構成されており、任意の位置で左扉３及び右扉４を
停止させて、ノズル９，９，９から任意の角度で温水を
噴出させることができる。

【０００７】また、左扉３及び右扉４の裏面側には小型
の内鏡１０，１０が設けられており、また、左扉３及び
右扉４の表面側には図２に示すように、この左扉３及び
右扉４を閉じた状態で使用できる大きな表鏡１４，１４
が設けられている。また、表鏡１４の側方上部には、そ
れぞれアーム１２，１２が上下方向へ回動可能に取り付
けられており、アーム１２の先端側は自由に曲げること
のできる可撓部１３となっており、その先端に肩シャワ
ーノズル１１，１１がそれぞれ設けられたものとなって
いる。

【０００８】このような構成において、図３に示すよう
に、左右の扉３，４を開けて、本体部２側に向かって椅
子１５に座り、本体部２のマッサージシャワーノズル８
から胸とか腰に温水を噴出させ、マッサージ効果を得る
ことができ、また、左右の扉３，４のノズル９，９，９
からミスト状の温水を噴出させて、左右側方側より全身
を暖めることができ、またさらには、アーム１２，１２
を回して可撓部１３を介して肩シャワーノズル１１，１
１を肩の裏側へ配置させて、肩シャワーノズル１１，１
１から肩に向かって温水を噴出させることができ、全身
を暖め、かつマッサージ感が得られて、障害者でも良好
に全身にシャワーを浴びることができるものとなる。ま
た、この時に、足浴槽５内に足を入れて足を暖め、身体
全体の血流を良くして体温を良好に上昇させることがで
きるものとなる。なお、この場合、洗面器台６は邪魔に
ならない位置に立ち上げておくことができる。

【０００９】また、図４に示すように、立った状態でも
使用することができ、左右の扉３，４で身体の側面側を
覆って温度低下を防ぎ、ノズル９から温水を噴出させて
身体を暖めることができ、また、正面側のマッサージシ
ャワーノズル８から胸とか腰に温水を噴出させ、マッサ
ージ効果を得ることができ、さらにはアーム１２，１２
を立ち上げて、首とか肩に肩シャワーノズル１１から温
水を噴出させて暖めることができ、障害者のみならず健
常者も良好に立った状態で全身にシャワーを浴びること
ができるものとなる。

【００１０】なお、このようなシャワー設備１では、左
右の扉３，４を図２のように閉じることによりコンパク
トに収納できて、狭いユニットバス等でもコンパクトに
設置できて邪魔になることがなく、しかも表鏡１４を用
いてシャンプー等の通常の浴室内での洗髪行為等を良好
に行うことができるものとなる。また、図１のように、
開けた状態で三面鏡的に使用することもできるものであ
る。

【００１１】次に、図５は、簡易型のシャワー設備を示
すものであり、図５では、浴室内に設置される収納棚ケ
ース２０の扉２１の内側にノズル２３を設け、また、扉
２１の下縁側にもノズル２３，２３を設けて、扉２１内
にこれらのノズルへの配管２２を配設したものである。
また、収納棚ケース２０本体の収納スペースＳの上部に
もノズル２４，２４が設けられており、また、収納棚ケ
ース２０の下面にもノズル２５，２５が設けられたもの
である。

【００１２】このような構成では、コンパクトに浴室内
に設置することができ、使用時には扉２１を開けてノズ
ル２３，２３から温水を噴出させ、かつノズル２４，２
５からも温水を噴出させて、全身に温水を当てることが
でき、良好に全身シャワーを浴びることができるものと
なる。また、使用しない時には扉２１を閉じて、収納棚
ケース２０本体の内部にシャンプーとか歯ブラシ等の備
品を石鹸水等がかかることのない状態で良好に保管して
おくことができ、収納されている物が見えず、整理整頓
が良好なものとなる。また、図６のように、扉２１の表
面側に鏡２１ａが設置されていれば、閉じた状態でこの
鏡２１ａを用いて洗髪等を良好に行うことができるもの
となる。

【００１３】なお、図７は変更例であり、図７では、観
音開き状に左扉２６と右扉２７を開閉可能に設けたもの
であり、この左扉２６及び右扉２７の内側にそれぞれノ
ズル２３，２３を設けて、左右の扉２６，２７を開けた
状態で、間に人が入り、側面側から温水を浴びて、全身
シャワーを良好に行うことができ、左右の扉２６，２７
で囲まれるために温度低下が少なくなり、良好な温浴感
が得られるものとなる。

【００１４】さらに、図８は異なる変形例であり、左扉
２６に連結状に折り扉２８を設けたもので、この折り扉
２８は使用者の背中側へ配置させることができるため、
折り扉２８に設けたノズル２３から、背中に向かって温
水を噴出させることができるものとなり、全身にシャワ
ーを浴びて温浴感を得られるものとなる。

【００１５】

【発明の効果】本発明の浴室シャワー設備は、開閉式の
扉に複数のノズルを設けたことにより、使用しない時に
は扉を閉じ、浴室内に違和感を生じることなくコンパク
トに設置でき、また、使用時には扉を開け、身体の横に
扉を配置させて、正面以外の横方向からもシャワーを浴
びることができるものとなる。

【００１６】また、前記扉が任意の位置で止まるように
構成されていることにより、任意の位置で扉を停止させ
て、ノズルから良好に温水を噴出させることができ、正
面以外の方向から全身シャワーを楽しむことができるも
のとなる。また、扉で使用者を囲うこととなり、熱の発
散に伴う温度低下を避けることができるものとなる。

【００１７】また、前記扉には、閉じた状態で正面に鏡
等を取付け可能なスペースが備えられていることによ
り、扉を閉じた状態で表側の鏡等で通常の洗髪行為等を
良好に行うことができるものとなる。

【００１８】また、前記扉の内側に収納棚を設けたこと
により、歯ブラシ等の備品に石鹸水等がかかることを防
いで、良好に収納棚内に収納させておくことができ、使
用時に扉を開けて良好にシャワーを浴びることができる
ものとなり、浴室内に違和感なくコンパクトに設置でき
るものとなる。

【００１９】また、足元側に、足浴用の浴槽を設けたこ
とにより、足を入れて足を暖めることにより身体全体の
血流を良くして、全身の体温上昇を促すことができる効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例のシャワー設備の開いた状態の斜視
構成図である。

【図２】閉じた状態の斜視構成図である。

【図３】椅子に座った使用状態の斜視構成図である。

【図４】立った状態での使用状態の斜視構成図である。

【図５】簡易型の第２実施例のシャワー設備の扉を開い
た状態の斜視構成図である。

【図６】扉を閉じた状態の斜視構成図である。

【図７】変更例を示す簡易型のシャワー設備の開いた状
態の斜視構成図である。

【図８】さらに異なる形態の簡易型のシャワー設備の開
いた状態の斜視構成図である。

【符号の説明】

１シャワー設備２本体部３左扉４右扉５足浴槽６洗面器台７ヒンジ８マッサージシャワーノズル９ノズル１０内鏡１１肩シャワーノズル１２アーム１３可撓部１４表鏡１５椅子２０収納棚ケース２１扉２１ａ鏡２２配管２３ノズル２４，２５ノズル２６左扉２７右扉２８折り扉Ｓ収納スペース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者山本幸二愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内Ｆターム(参考） 2D032 FA02

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】開閉式の扉に複数のノズルを設けたこと
を特徴とする浴室シャワー設備。
【請求項２】前記扉が任意の位置で止まるように構成
されていることを特徴とする請求項１に記載の浴室シャ
ワー設備。
【請求項３】前記扉には、閉じた状態で正面に鏡等を
取付け可能なスペースが備えられていることを特徴とす
る請求項１に記載の浴室シャワー設備。
【請求項４】前記扉の内側に収納棚を設けたことを特
徴とする請求項１に記載の浴室シャワー設備。
【請求項５】足元側に、足浴用の浴槽を設けたことを
特徴とする請求項１に記載の浴室シャワー設備。