JP2001339255A - 高周波回路 - Google Patents

高周波回路

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JP2001339255A
JP2001339255A JP2001059428A JP2001059428A JP2001339255A JP 2001339255 A JP2001339255 A JP 2001339255A JP 2001059428 A JP2001059428 A JP 2001059428A JP 2001059428 A JP2001059428 A JP 2001059428A JP 2001339255 A JP2001339255 A JP 2001339255A
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feedback
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resistor
circuit
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Seiichi Baba
清一 馬場
Yasuhiro Kaizaki
康裕 貝崎
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/60Amplifiers in which coupling networks have distributed constants, e.g. with waveguide resonators

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 占有面積の大きなコンデンサを用いることな
く、かつ低周波領域での利得を低下させずに、高周波領
域での利得を制御することができる高周波回路を提供す
ることである。 【解決手段】 トランジスタ100のコレクタと電源端
子との間に薄膜抵抗30により構成される第1の回路3
を接続し、エミッタと接地端子との間に半導体抵抗40
により構成される第2の回路4を接続する。薄膜抵抗3
0の膜厚は補償すべき周波数での表皮深さ以下に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタを含
む高周波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バイポーラトランジスタや電
界効果トランジスタ等の能動素子を用いた増幅器等の種
々の高周波回路が用いられている。図18はバイポーラ
トランジスタを用いた従来のエミッタ接地型広帯域増幅
器の回路図である。
【0003】図18の増幅器は、バイポーラトランジス
タ(以下、トランジスタと略記する)200、抵抗1
1,12,13,14,15およびコンデンサ16,1
7,18により構成される。トランジスタ200のベー
スはノードN11に接続され、ノードN11はコンデン
サ16を介して入力端子NIに接続されている。抵抗1
1は電源電圧VCCを受ける電源端子とノードN11との
間に接続され、抵抗12はノードN11と接地端子との
間に接続されている。
【0004】トランジスタ200のコレクタは、抵抗1
3を介して電源端子に接続され、かつコンデンサ17を
介して出力端子NOに接続されている。トランジスタ2
00のエミッタは、抵抗14を介して接地端子に接続さ
れ、かつ抵抗15およびコンデンサ18を介して接地端
子に接続されている。入力端子NIに入力信号が与えら
れ、出力端子NOから増幅された出力信号が出力され
る。
【0005】図18のトランジスタ200の直流バイア
ス点は抵抗11の抵抗値R1 、抵抗12の抵抗値R2
抵抗13の抵抗値RC 、抵抗14の抵抗値RE および電
源電圧Vccにより定められる。トランジスタ200の直
流バイアス点として、ベース電圧VB 、エミッタ電圧V
E 、コレクタ電圧VC およびコレクタ電流IC を考え
る。まず、ベース電圧VB は次式のようになる。
【0006】 VB =R2 ・VCC/(R1 +R2 ) …(1) また、エミッタ電圧VE は次式のようになる。
【0007】VE =VB −VBE …(2) ここで、VBEはベース・エミッタ間電圧である。通常ベ
ース・エミッタ間電圧VBEは一定であり、約0.6〜
0.7Vとなる。さらに、エミッタ電流IE は次式のよ
うになる。
【0008】IE =VE /RE …(3) ベース電流IB はコレクタ電流IC およびエミッタ電流
E に比べて非常に小さい値となり、通常、コレクタ電
流IC およびエミッタ電流IE の1/100程度であ
る。そのため、IE =IC と近似できる。したがって、
次式(4)が成立する。
【0009】VC =VCC−IC ・RC …(4) 図18の増幅器において、VCC=15[V]、VBE
0.6[V]、R1 =100[kΩ]、R2 =12[k
Ω]、RE =1[kΩ]、RC =10[kΩ]とすれ
ば、トランジスタ200の直流バイアス点は、VB
1.6[V]、VE =1.0[V]、IE =IC =1.
0[mA]、VC =5[V]となる。
【0010】次に、図18の増幅器の電圧利得について
考察する。トランジスタ200のエミッタ側に挿入され
たコンデンサ18の容量値CE が大きく、そのインピー
ダンスが十分に小さいとすれば、増幅器の低周波領域で
の電圧利得AV は次式で表される。
【0011】AV =RC /RX …(5) ここで、RX は並列接続された抵抗14,15からなる
合成抵抗値であり、次式のようになる。
【0012】RX =RE ・REE/(RE +REE) 上式(5)から増幅器の低周波領域での電圧利得A
V は、抵抗13の抵抗値R C と、並列接続された抵抗1
4,15の合成抵抗値RX との比により決定され、直流
バイアス点の値によらない。上記のバイアス条件では、
直流時の電圧利得A V は10であるが、例えば抵抗15
の抵抗値REEを1kΩとすれば、低周波領域での電圧利
得AV は20となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
増幅器において、低周波領域での電圧利得AV の低下を
抑えるためには、大きな容量値CE を有するコンデンサ
18を用いる必要がある。そのため、図18の増幅器を
集積回路により構成する場合、コンデンサ18として単
位面積当たりの容量値が比較的高いMIM(金属−絶縁
体−金属)構造のコンデンサを用いても、占有面積が大
きくなり、小型化を図れない。
【0014】また、実際の増幅器では、ミラー効果が発
生することにより、高周波領域での利得が低下する。こ
こで、ミラー効果とは、増幅器の入力端子および出力端
子にコンデンサが接続された場合、その容量値が小さい
場合でも、入力側から見れば大きな容量値を有するコン
デンサが接続されていることと等価になるという現象で
ある。
【0015】通常、バイポーラトランジスタには、ベー
ス・コレクタ間に内部寄生容量が存在し、この内部寄生
容量の容量値がミラー効果により増大することになる。
そして、ベース寄生抵抗等のトランジスタの内部抵抗
と、ミラー効果により等価的に増大した内部寄生容量と
がローパスフィルタを形成し、高周波領域での利得を低
下させる等の悪影響を与える。
【0016】ここで、図18の増幅器におけるミラー効
果の影響を説明する。図19はトランジスタをハイブリ
ッドπ型等価回路で表した場合の増幅器の等価回路図で
ある。また、図20はミラー効果を考慮した場合の増幅
器の等価回路図である。
【0017】図19および図20において、rb 、rπ
はトランジスタ200の内部寄生抵抗で表し、Cπおよ
びCC はトランジスタ200の内部寄生容量を表す。ベ
ース・コレクタ間の内部寄生容量CC は、ミラー効果に
より(AV +1)倍された容量値となる。これにより、
増幅器の電圧利得の周波数特性AV (f)は近似的に次
式で表される。
【0018】 AV (f)=AV /(1+jωCT T ) …(6) ここで、fは周波数、ωは角周波数である。また、上式
(6)のCT およびr T は次式で表される。
【0019】CT =Cπ+CC (1+gmRL )=Cπ
+(1+AV )・CCT =rb ・rπ/(rb +rπ) ここで、gmはトランジスタ200の相互インダクタン
スである。また、低周波領域での電圧利得AV に比べて
3dB(=1/√2)に低下する周波数fC は次式
(7)で与えられる。
【0020】fC =1/(2πCT T ) …(7) このように、広帯域増幅器の周波数特性は周波数fC
制限されることが多い。上式(7)を用いて上式(6)
を書き換えると次式のようになる。
【0021】 |AV (f)|=AV /{1+(f/fC 2 } …(8) 上式(8)から、周波数が高くなると電圧利得が低下す
る。この高周波領域での利得の低下をコンデンサ18の
容量値CE を調整することにより補償すると、低周波領
域での利得が低下するという問題がある。
【0022】一方、負帰還増幅器は増幅部および帰還部
からなる。一般に、帰還部には周波数依存性のない抵抗
が用いられ、増幅部はトランジスタ等からなり、周波数
依存性を有している。負帰還増幅器の利得Gは次式で表
される。
【0023】G=A/(1−A・β) ここで、Aは開ループ利得(増幅部単体の利得)であ
り、βは帰還率である。周波数が増大して開ループ利得
Aが低下すると、負帰還増幅器全体の利得Gが低下す
る。そのため、広帯域増幅器等では、上限周波数が制限
されることになる。
【0024】これを解決するためには、例えば、容量、
インダクタンスおよび抵抗により帰還部を構成すること
により、周波数の増大に伴って帰還量を減少させる方法
がある。しかしながら、このような誘導性または容量性
の素子を用いると、周波数によって帰還信号の位相が変
化するために、帰還部が特定の周波数で正帰還状態とな
り、増幅器の安定性を損なう等の問題が生じる。
【0025】本発明の目的は、小さな占有面積で、かつ
低周波領域での特性を低下させずに、高周波領域での特
性を制御することができる高周波回路を提供することで
ある。
【0026】本発明の他の目的は、占有面積の大きなコ
ンデンサを用いることなく、かつ低周波領域での利得を
低下させずに、高周波領域での利得を制御することがで
きる高周波回路を提供することである。
【0027】本発明のさらに他の目的は、安定性を損な
うことなく周波数特性が向上された高周波回路を提供す
ることである。
【0028】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
に係る高周波回路は、入力信号を受ける第1の端子を有
しかつ第2の端子および第3の端子を有するトランジス
タと、トランジスタの第2の端子に接続される第1の回
路と、トランジスタの第3の端子に接続される第2の回
路とを備え、第1および第2の回路の少なくとも一方が
1または複数の薄膜抵抗を含むものである。
【0029】薄膜抵抗は、比較的膜厚が薄く、周波数が
高くなると表皮効果により抵抗値が増大するという特性
を有する。ここで、表皮効果とは、導体または抵抗体に
高周波電流が流れる場合に、その高周波電流が表面部分
に集中して流れる現象をいう。この表皮効果を表す指標
に表皮深さがある。表皮深さδは次式で表される。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、μ0 は真空中の透磁率(=4π×
10-7)であり、σは薄膜抵抗の材料の導電率、ρは薄
膜抵抗の材料の抵抗率である。
【0032】例えば、薄膜抵抗をAu(金)により形成
した場合、周波数20GHzでの表皮深さδは約1μm
となる。ある特定の周波数における薄膜抵抗の抵抗値は
膜厚が大きくなるにしたがって減少し、表皮深さの約3
倍の膜厚でほぼ飽和する。すなわち、薄膜抵抗の膜厚を
表皮深さ程度に設定すれば、周波数によって抵抗値が変
化する抵抗が実現できる。薄膜抵抗の表面抵抗は次式で
表される。
【0033】
【数2】
【0034】ここで、tは薄膜抵抗の膜厚である。上式
(10)から、薄膜抵抗の表面抵抗は材料に特有な導電
率σおよび膜厚tをパラメータとする周波数依存性を有
する。
【0035】本発明に係る高周波回路においては、トラ
ンジスタの第2の端子に接続される第1の回路およびト
ランジスタの第3の端子に接続される第2の回路のうち
少なくとも一方が1または複数の薄膜抵抗を含む。それ
により、第1および第2の回路の少なくとも一方の特性
が周波数に依存する。したがって、小さな占有面積で、
かつ低周波領域での特性を低下させずに、高周波領域で
の特性を制御することができる。
【0036】第1の回路は、トランジスタの第2の端子
と電源電圧を受ける電源端子との間に接続され、第2の
回路は、トランジスタの第3の端子と接地電位を受ける
接地端子との間に接続されてもよい。
【0037】この場合、トランジスタの第2の端子と電
源端子との間に接続される第1の回路およびトランジス
タの第3の端子と接地端子との間に接続される第2の回
路のうち少なくとも一方が1または複数の薄膜抵抗を含
む。それにより、第1および第2の回路の少なくとも一
方の抵抗値が周波数依存性を有する。その結果、高周波
領域でのトランジスタの利得が周波数に依存する。した
がって、占有面積の大きなコンデンサを用いることな
く、かつ低周波領域での利得を低下させずに、高周波領
域での利得を制御することができる。
【0038】第1および第2の回路の少なくとも一方
は、1または複数の薄膜抵抗と周波数依存性を有さない
1または複数の抵抗との直列接続を含んでもよい。
【0039】この場合、薄膜抵抗と周波数依存性を有さ
ない抵抗との組み合わせにより任意の周波数特性を得る
ことができる。
【0040】第1および第2の回路の少なくとも一方
は、1または複数の薄膜抵抗と周波数依存性を有さない
1または複数の抵抗との並列接続を含んでもよい。
【0041】この場合、薄膜抵抗と周波数依存性を有さ
ない抵抗との組み合わせにより任意の周波数特性を得る
ことができる。
【0042】第1の回路は、トランジスタの第2の端子
の信号を第1の端子に帰還させる帰還回路を有し、帰還
回路は、1または複数の薄膜抵抗を含んでもよい。
【0043】この場合、トランジスタの第2の端子の信
号を第1の端子に帰還させる帰還回路が1または複数の
薄膜抵抗を含む。それにより、帰還回路の帰還信号の位
相を変化させることなく、帰還回路の帰還率の周波数特
性を制御することができる。したがって、安定性を損な
うことなく高周波特性を向上させることができる。
【0044】高周波回路は、1または複数の他のトラン
ジスタをさらに備え、帰還回路は、1または複数の他の
トランジスタを介して第2の端子の信号を第1の端子に
帰還させてもよい。
【0045】この場合、複数段のトランジスタにより構
成される帰還型増幅器において、安定性を損なうことな
く高周波特性を向上させることができる。
【0046】帰還回路は、第2の端子の電圧信号の一部
を第1の端子に直列に印加する帰還経路を有し、帰還経
路は、1または複数の薄膜抵抗と周波数依存性を有さな
い1または複数の抵抗と含んでもよい。
【0047】この場合、電圧−直列型帰還増幅器におい
て、安定性を損なうことなく高周波特性を向上させるこ
とができる。
【0048】帰還回路は、第2の端子の電流信号の一部
を電圧信号に変換する変換部と、変換部により得られた
電圧信号を第1の端子に直列に印加する印加部とを含む
帰還経路を有し、帰還経路は、1または複数の薄膜抵抗
と周波数依存性を有さない1または複数の抵抗とを含ん
でもよい。
【0049】この場合、電流−直列型帰還増幅器におい
て、安定性を損なうことなく高周波特性を向上させるこ
とができる。
【0050】帰還回路は、第2の端子の電圧信号を電流
信号に変換する変換部と、変換部により得られた電流信
号を第1の端子に並列に印加する印加部とを含む帰還経
路を有し、帰還経路は、1または複数の薄膜抵抗と周波
数依存性を有さない1または複数の抵抗とを含んでもよ
い。
【0051】この場合、電圧−並列型帰還増幅器におい
て、安定性を損なうことなく高周波特性を向上させるこ
とができる。
【0052】帰還回路は、第2の端子の電流信号の一部
を第1の端子に並列に印加する帰還経路を有し、帰還経
路は、1または複数の薄膜抵抗と周波数依存性を有さな
い1または複数の抵抗とを含んでもよい。
【0053】この場合、電流−並列型帰還増幅器におい
て、安定性を損なうことなく高周波特性を向上させるこ
とができる。
【0054】帰還回路は、第2の端子の電圧信号の一部
を第1の端子に直列に印加する第1の帰還経路と、第2
の端子の電流信号の一部を第1の端子に並列に印加する
第2の帰還経路とを有し、第1の帰還経路および第2の
帰還経路の各々は、1または複数の薄膜抵抗と周波数依
存性を有さない1または複数の抵抗とを含んでもよい。
【0055】この場合、電圧−直列型および電流−並列
型を複合した帰還増幅器において、安定性を損なうこと
なく高周波特性を向上させることができる。
【0056】1または複数の薄膜抵抗は、所定の周波数
での表皮深さの3倍よりも小さい膜厚を有してもよい。
この場合、表皮効果により薄膜抵抗の抵抗値が周波数に
依存する。それにより、所定の周波数での利得を制御す
ることができる。
【0057】1または複数の薄膜抵抗は、所定の周波数
での表皮深さ以下の膜厚を有してもよい。この場合、薄
膜抵抗の抵抗値が顕著な周波数依存性を有するので、所
定の周波数での利得を十分に制御することができる。
【0058】トランジスタは、バイポーラトランジスタ
であってもよい。また、トランジスタは、電界効果トラ
ンジスタであってもよい。
【0059】1または複数の薄膜抵抗は、金属または金
属化合物の薄膜からなってもよい。また、周波数依存性
を有さない1または複数の抵抗は、半導体からなっても
よい。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高周波回路の
一例として広帯域増幅器について説明する。
【0061】(1)第1の実施の形態 図1は本発明の第1の実施の形態におけるエミッタ接地
型広帯域増幅器の回路図である。
【0062】図1の増幅器は、NPN型バイポーラトラ
ンジスタ(以下、トランジスタと略記する)100、抵
抗1,2、第1の回路3、第2の回路4およびコンデン
サ5,6により構成される。本実施の形態では、第1の
回路3が電圧利得の周波数特性を補償する補償回路とし
て働く。
【0063】抵抗1,2は、周波数依存性をほとんど無
視できる半導体抵抗等により形成される。第1の回路3
は、周波数依存性を有する薄膜抵抗30により構成され
る。また、第2の回路4は、周波数依存性をほとんど無
視できる半導体抵抗40により構成される。薄膜抵抗3
0は、例えば金属または金属化合物の薄膜からなる。ま
た、半導体抵抗40は、例えば、半導体に不純物をイオ
ン注入することにより形成される。
【0064】トランジスタ100のベースはノードN1
に接続され、ノードN1はコンデンサ5を介して入力端
子NIに接続されている。抵抗1は電源電圧Vccを受け
る電源端子とノードN1との間に接続され、抵抗2はノ
ードN1と接地端子との間に接続されている。トランジ
スタ100のコレクタは、第1の回路3を介して電源端
子に接続され、かつコンデンサ6を介して出力端子NO
に接続されている。トランジスタ100のエミッタは、
第2の回路4を介して接地端子に接続されている。入力
端子NIには入力信号が与えられ、出力端子NOからは
増幅された出力信号が出力される。
【0065】図1の増幅器においては、トランジスタ1
00の直流バイアス点は、電源電圧Vcc、抵抗1の抵抗
値R1 、抵抗2の抵抗値R2 、第2の回路4の半導体抵
抗40の抵抗値RE および第1の回路3の薄膜抵抗30
の直流時の抵抗値RS0で決まる。薄膜抵抗30の直流時
の抵抗値RS0は次式で表される。
【0066】 RS0=L/(W・t・σ) …(11) ここで、σは薄膜抵抗30の材料の導電率、Lは薄膜抵
抗30の長さ、Wは薄膜抵抗30の幅、tは薄膜抵抗3
0の膜厚である。このように、薄膜抵抗30の直流時の
抵抗値RS0は、薄膜抵抗30の材料(導電率σ)および
形状(長さL、幅Wおよび膜厚t)で与えられる。上記
の抵抗値R1 ,R2 ,RE ,RS0を用いて直流バイアス
を決定する。
【0067】また、高周波領域での電圧利得AV (f)
は次式で表される(IEEE TRANSACTIONS ON MICROWAVE T
HEORY AND TECHNIQUES,VOL37,NO.10,OCTOBER 1989,pp.2
41-247参照)。
【0068】
【数3】
【0069】ここで、RN1 (f)は第1の回路3を構
成する抵抗の合成抵抗値であり、RN2 (f)は第2の
回路4を構成する抵抗の合成抵抗値である。本実施の形
態では、第1の回路3の合成抵抗値RN1 (f)は薄膜
抵抗30の抵抗値RS (f)となり、第2の回路4の合
成抵抗値RN2 (f)は半導体抵抗40の抵抗値RE
なる。fは周波数であり、μ0 は真空中の透磁率(=4
π×10-7)であり、σは薄膜抵抗30の材料の導電
率、ρは薄膜抵抗30の材料の抵抗率である。
【0070】上式(12)から増幅器の電圧利得A
V (f)は、薄膜抵抗30の材料(導電率σ)および形
状(長さL、幅Wおよび膜厚t)に依存することがわか
る。したがって、薄膜抵抗30の材料および形状を変更
することにより所望の電圧利得A V (f)を得ることが
できる。
【0071】ある特定の周波数での電圧利得AV (f)
の低下を補償する場合には、薄膜抵抗30の膜厚をその
周波数での表皮深さの3倍よりも小さく設定する。好ま
しくは、薄膜抵抗30の膜厚を補償すべき周波数での表
皮深さ以下に設定する。それにより、その周波数での電
圧利得AV (f)の低下を補償することができる。
【0072】図2は薄膜抵抗30の抵抗値の周波数依存
性の一例を示す図である。本例では、薄膜抵抗30の材
料として、安定性に優れたTa(タンタル)系のTa2
N(窒化タンタル)を用いた。Ta2 Nの抵抗率ρは2
50×10-6Ωcmである。薄膜抵抗30の膜厚tは
0.5μm、幅Wは1μm、長さLは2000μmであ
る。
【0073】図2に示すように、薄膜抵抗30の抵抗値
は、1MHzで約10kΩとなり、1GHzで約11k
Ωとなり、10GHzで約13.4kΩに変化する。
【0074】図3は第1の実施の形態の増幅器における
電圧利得の周波数特性を示す図である。図3において、
実線は本実施の形態の増幅器における電圧利得の周波数
依存性を示し、破線は図1の増幅器において薄膜抵抗3
0からなる第1の回路3の代わりに周波数依存性を有さ
ない通常の抵抗を用いた場合の電圧利得の周波数依存性
を示す。この場合の高域遮断周波数fC は5GHzであ
る。
【0075】第1の回路3の薄膜抵抗30の抵抗値RS
(f)は図2の周波数依存性を有する。第2の回路4の
半導体抵抗40の抵抗値RE は1kΩとした。
【0076】図3に示すように、図1のトランジスタ1
00のコレクタと電源端子との間に通常の抵抗を用いた
場合には、1GHz以上の高周波領域でミラー効果によ
り電圧利得が低下している。これに対して、トランジス
タ100のコレクタと電源端子との間に薄膜抵抗30か
らなる第1の回路3を用いた場合には、1GHz以上の
高周波領域での利得の低下が改善されている。
【0077】このように本実施の形態の増幅器において
は、第1の回路3を薄膜抵抗30により構成することに
より、集積回路上で占有面積が大きくかつプロセスが複
雑なMIM構造のコンデンサを用いることなく、かつ低
周波領域での電圧利得を低下させずに、電圧利得の周波
数特性を制御することが可能となる。
【0078】この場合、電圧利得の周波数特性は、薄膜
抵抗30の材料および形状により決定される。したがっ
て、薄膜抵抗30の材料および形状を変更することによ
り、特定の周波数において所望の電圧利得を設定するこ
とができる。
【0079】(2)第2の実施の形態 次に、本発明の第2の実施の形態におけるエミッタ接地
型広帯域増幅器について説明する。第2の実施の形態の
増幅器が図1の増幅器と異なるのは、第1の回路3が図
4(a)に示すように1つの薄膜抵抗31と1つの半導
体抵抗32との直列接続により構成されている点であ
る。半導体抵抗32は、周波数依存性をほとんど有さな
い。本実施の形態の増幅器の他の部分の構成は、図1に
示した増幅器の構成と同様である。
【0080】本実施の形態では、上式(12)中の第1
の回路3の合成抵抗値RN1 (f)は次式で表される。
【0081】 RN1 (f)=RS (f)+R …(13) ここで、RS (f)は薄膜抵抗31の抵抗値であり、R
は半導体抵抗32の抵抗値である。
【0082】図5は第2の実施の形態の増幅器における
電圧利得の周波数特性を示す図である。図5において、
実線は本実施の形態の増幅器における電圧利得の周波数
依存性を示し、破線は図1の増幅器の第1の回路3の代
わりに周波数依存性を有さない通常の抵抗を用いた場合
の電圧利得の周波数依存性を示す。この場合の高域遮断
周波数は5GHzである。
【0083】ここでは、薄膜抵抗31の材料はTa2
とした。この場合、Ta2 Nの抵抗率ρは250×10
-6Ωcmである。薄膜抵抗31の膜厚tを0.5μmと
し、幅Wを1μmとし、長さLを1000μmとした。
また、半導体抵抗32の抵抗値Rを5kΩとした。さら
に、第2の回路4の半導体抵抗40の抵抗値RE を1k
Ωとした。
【0084】図5に示すように、トランジスタ100の
コレクタと電極端子との間に図4(a)の薄膜抵抗31
と半導体抵抗32との直列接続からなる第1の回路3を
用いた場合には、通常の抵抗を用いた場合に比べて1G
Hz以上の高周波領域で電圧利得の低下が改善されてい
る。
【0085】このように、本実施の形態の増幅器におい
ては、第1の回路3を薄膜抵抗31と半導体抵抗32と
の直列接続により構成することにより、集積回路上で占
有面積が大きくかつプロセスが複雑なMIM構造のコン
デンサを用いることなく、かつ低周波領域での電圧利得
を低下させずに、電圧利得の周波数特性を制御すること
が可能となる。
【0086】この場合、電圧利得の周波数特性は、薄膜
抵抗31の材料および形状により決定される。したがっ
て、薄膜抵抗31の材料および形状を変更することによ
り、特定の周波数において所望の電圧利得を設定するこ
とができる。
【0087】なお、本実施の形態の増幅器において、第
1の回路3を図4(b)に示すように複数の薄膜抵抗3
3,34の直列接続により構成してもよい。また、本実
施の形態の増幅器において、第1の回路3を図4(c)
に示すように複数の薄膜抵抗35,36と複数の半導体
抵抗37,38との直列接続により構成してもよい。
【0088】さらに、図4(a)の半導体抵抗32また
は図4(c)の半導体抵抗37,38の代わりに周波数
依存性をほとんど有さない他の抵抗を用いてもよい。
【0089】このように、1または複数の薄膜抵抗と周
波数依存性をほとんど有さない1または複数の抵抗とを
任意に直列接続することにより、増幅器において種々の
周波数特性を得ることができる。
【0090】(3)第3の実施の形態 次に、本発明の第3の実施の形態におけるエミッタ接地
型広帯域増幅器について説明する。第3の実施の形態の
増幅器が図1の増幅器と異なるのは、第1の回路3が図
6(a)に示すように薄膜抵抗31と半導体抵抗32と
の並列接続により構成されている点である。半導体抵抗
32は、周波数依存性をほとんど有さない。本実施の形
態の増幅器の他の部分の構成は、図1に示した増幅器の
構成と同様である。
【0091】本実施の形態では、上式(12)中の第1
の回路3の合成抵抗値RN1 (f)は次式で表される。
【0092】 RN1 =RS (f)×R/{RS (f)+R} …(14) ここで、RS (f)は薄膜抵抗31の抵抗値であり、R
は半導体抵抗32の抵抗値である。
【0093】図7は本実施の形態の増幅器における電圧
利得の周波数特性を示す図である。図7において、実線
は本実施の形態の増幅器における電圧利得の周波数依存
性を示し、破線は図1の増幅器の第1の回路3の代わり
に周波数依存性を有さない通常の抵抗を用いた場合の電
圧利得の周波数依存性を示す。この場合の高域遮断周波
数は5GHzである。
【0094】ここでは、薄膜抵抗31の材料をTa2
とした。この場合、Ta2 Nの抵抗率ρは250×10
-6Ωcmである。薄膜抵抗31の膜厚tを0.5μmと
し、幅Wを1μmとし、長さLを4000μmとした。
また、半導体抵抗32の抵抗値Rを20kΩとした。さ
らに、第2の回路4の半導体抵抗40の抵抗値RE を1
kΩとした。
【0095】図7に示すように、トランジスタ100の
コレクタと電源端子との間に薄膜抵抗31と半導体抵抗
32との並列接続からなる第1の回路3を用いた場合に
は、通常の抵抗を用いた場合に比べて1GHz以上の高
周波領域での電圧利得の低下が改善されている。
【0096】このように、本実施の形態の増幅器におい
ては、第1の回路3を薄膜抵抗31と半導体抵抗32と
の並列接続により構成することにより、集積回路上で占
有面積が大きくかつプロセスが複雑なMIM構造のコン
デンサを用いることなく、かつ低周波領域での電圧利得
を低下させずに、電圧利得の周波数特性を制御すること
が可能となる。
【0097】この場合、電圧利得の周波数特性は、薄膜
抵抗31の材料および形状により決定される。したがっ
て、薄膜抵抗31の材料および形状を変更することによ
り、特定の周波数において所望の電圧利得を設定するこ
とができる。
【0098】なお、本実施の形態の増幅器において、第
1の回路3を図6(b)に示すように複数の薄膜抵抗3
3,34の並列接続により構成してもよい。また、本実
施の形態の増幅器において、第1の回路3を図6(c)
に示すように複数の薄膜抵抗35,36と複数の半導体
抵抗37,38との並列接続により構成してもよい。
【0099】さらに、図6(a)の半導体抵抗32また
は図6(c)の半導体抵抗37,38の代わりに周波数
依存性をほとんど有さない他の抵抗を用いてもよい。
【0100】このように、1または複数の薄膜抵抗と周
波数依存性をほとんど有さない1または複数の抵抗とを
任意に並列接続することにより、増幅器において種々の
周波数特性を得ることができる。
【0101】(4)他の構成例 上記第2および第3の実施の形態では、第1の回路3が
薄膜抵抗と半導体抵抗との直列接続または薄膜抵抗と半
導体抵抗との並列接続により構成されているが、第1の
回路3の構成は、上記実施の形態の構成に限定されず、
少なくとも1つの薄膜抵抗を含む他の回路構成を用いて
もよい。
【0102】また、上記第1、第2および第3の実施の
形態では、第1の回路3が少なくとも1つの薄膜抵抗に
より構成されているが、第2の回路4を第1の実施の形
態の第1の回路3と同様に1つの薄膜抵抗により構成し
てもよく、第2の実施の形態の第1の回路3と同様に薄
膜抵抗と半導体抵抗との直列接続により構成してもよ
く、第3の実施の形態の第1の回路3と同様に薄膜抵抗
と半導体抵抗との並列接続により構成してもよい。
【0103】さらに、第1の回路3または第4の回路4
を1または複数の薄膜抵抗と1または複数の半導体抵抗
との直列接続および並列接続の組み合わせにより構成し
てもよい。
【0104】また、第1の回路3および第2の回路4の
両方を少なくとも1つの薄膜抵抗により構成してもよ
い。
【0105】例えば、上式(7)に示した周波数fC
おいてトランジスタ100のコレクタと電源端子との間
の抵抗値を第1の回路3により√2倍にし、またはトラ
ンジスタ100のエミッタと接地端子との間の抵抗値を
第2の回路4により1/√2倍に設定することにより、
3dBの電圧利得の低下を補償することができる。
【0106】1または複数の薄膜抵抗および1または複
数の半導体抵抗を任意に組み合わせることにより、周波
数特性が複雑に制御された増幅器を実現することもでき
る。
【0107】また、上記第1、第2および第3の実施の
形態では、第1の回路3を薄膜抵抗により構成すること
により、高周波領域での電圧利得の低下を補償している
が、薄膜抵抗を用いることにより所望の周波数での電圧
利得を低下させることも可能である。
【0108】さらに、上記第1、第2および第3の実施
の形態では、本発明をエミッタ接地型広帯域増幅器に適
用した場合について説明したが、本発明は増幅器に限ら
ず種々の高周波回路に適用することができる。その場
合、高周波回路の周波数特性を制御することができる。
【0109】(5)第4の実施の形態 次に、本発明の第4の実施の形態における負帰還増幅器
について説明する。図8は本発明の第4の実施の形態に
おける負帰還増幅器の原理図である。
【0110】図8に示すように、負帰還増幅器は、増幅
部101、帰還部102および加算部103により構成
される。ここで、開ループ利得をAとし、帰還部102
の帰還率をβとする。また、カットオフ周波数をfC
する。直流時の開ループ利得をA0とし、信号周波数を
fとすると、開ループ利得Aの周波数依存性A(f)は
次式で表される。
【0111】
【数4】
【0112】上式(15)は、信号周波数fがカットオ
フ周波数fCと等しくなると、開ループ利得Aが√(1
/2)になることを表している。
【0113】また、ループ利得(帰還増幅器の利得)G
(f)は、周波数依存性を考慮すると、次式で表され
る。
【0114】 G(f)=A(f)/{1−A(f)・β(f)} …(16) 従来の負帰還増幅器では、帰還部に周波数依存性のない
抵抗が用いられ、帰還率は周波数に関して一定となって
いる。これに対して、本実施の形態の負帰還増幅器で
は、帰還部102に周波数依存性を有する薄膜抵抗を用
いることにより、周波数特性が改善される。
【0115】帰還部には2つの抵抗を用いる電圧帰還型
および電流帰還型が代表的であり、その帰還率は次式で
表される。
【0116】 β=R/(R+RF)≒R/RF …(17) R≪RF ・・・(18) ここで、RおよびRFは2つの抵抗の抵抗値である。帰
還部102の1つの抵抗として薄膜抵抗を用いた場合に
は、帰還率β(f)は次式で表され、薄膜抵抗の材料お
よび形状に依存した周波数特性を有する。
【0117】
【数5】
【0118】上式(19)において、RS(f)は薄膜
抵抗の表面抵抗を表す。σは薄膜抵抗の材料の導電率、
ρは薄膜抵抗の材料の抵抗率である。Lは薄膜抵抗の長
さ、Wは薄膜抵抗の幅、tは薄膜抵抗の膜厚である。こ
のように、帰還率β(f)は、薄膜抵抗の材料(導電率
σおよび抵抗率ρ)および形状(長さL、幅Wおよび膜
厚t)に依存する。したがって、薄膜抵抗の材料および
形状を調整することにより、所望の帰還率を得ることが
できる。
【0119】図9は帰還部102の薄膜抵抗における表
面抵抗RS(f)の周波数依存性を示す図である。本例
では、薄膜抵抗の材料として、Al(アルミニウム)を
用いている。Alの抵抗率ρは2.75×10-6Ωcm
である。薄膜抵抗の膜厚tは0.1μm、0.5μmお
よび1.0μmであり、幅Wは1μm、長さLは200
0μmである。
【0120】図9に示すように、薄膜抵抗の金属膜の厚
さが厚い程、表面抵抗RS(f)の周波数依存性が強く
なる。それにより、Alは低抵抗に適していることがわ
かる。
【0121】なお、高抵抗が必要な場合には、Ti(ρ
=43.1×10-6Ωcm)、Ta 2 N(ρ=250×
10-6Ωcm)等の抵抗率ρの高い材料を用いればよ
い。
【0122】図10は帰還部102の帰還率βの周波数
依存性を示す図である。本例では、薄膜抵抗の材料とし
て、Alを用いている。薄膜抵抗の膜厚tは0.5μm
であり、幅Wは1μm、長さLは2000μmである。
また、周波数依存性を有さない抵抗の抵抗値Rは10Ω
である。
【0123】図10に示すように、周波数が高くなるに
つれて帰還率が低下していることがわかる。
【0124】図11は図10の周波数依存性を有する帰
還部102を用いた図8の負帰還増幅器および帰還率一
定の帰還部を用いた負帰還増幅器におけるループ利得G
の周波数依存性を示す図である。開ループ利得はA=1
00(カットオフ周波数fC=10[GHz])であ
る。実線は、図10の周波数依存性を有する帰還部10
2を用いた場合(薄膜抵抗を用いた場合)を示し、破線
は、帰還率一定の場合を示す。
【0125】図11に示すように、図10の周波数依存
性を有する帰還部102を用いた場合には、帰還率一定
の帰還部を用いた場合に比べて5GHz以上の高周波領
域で周波数特性が改善されていることがわかる。
【0126】(6)負帰還増幅器の具体例 以下、本実施の形態の負帰還増幅器の具体例を説明す
る。
【0127】図12は本実施の形態における電圧−直列
帰還型増幅器を示す回路図である。図12の電圧−直列
帰還型増幅器は、前段のFET(電界効果トランジス
タ)301、後段のFET302、帰還抵抗311、ソ
ース抵抗312、ドレイン抵抗313,314、コンデ
ンサC1,C3および段間コンデンサC2により構成さ
れる。
【0128】FET301のゲートはコンデンサC1を
介して入力端子NIに接続され、ドレインはドレイン抵
抗313を介して接地され、ソースはソース抵抗312
を介して接地されている。FET301のドレインとF
ET302のゲートとの間に段間コンデンサC2が接続
されている。FET302のソースは接地され、ドレイ
ンは帰還抵抗311を介してFET301のソースに接
続されかつドレイン抵抗314を介して接地されてい
る。FET302のドレインと出力端子NOとの間にコ
ンデンサC3が接続されている。なお、図12において
は、バイアス回路の図示を省略している。
【0129】帰還抵抗311およびソース抵抗312が
帰還部を構成する。帰還抵抗311は、周波数依存性を
有する薄膜抵抗により形成され、ソース抵抗312は、
周波数依存性をほとんど無視できる半導体抵抗により形
成される。帰還部の帰還率βは次式で表される。
【0130】β=−RS /(RS +RF ) …(20) ここで、RS はソース抵抗312の抵抗値であり、RF
は帰還抵抗311の抵抗値である。
【0131】また、図12の増幅器における開ループ利
得Aは次式で表される。 A=gm 2L1L2/(1+gmS) …(21) ここで、gm は相互コンダクタンスであり、RL1はドレ
イン抵抗313の抵抗値であり、RL2はドレイン抵抗3
14の抵抗値である。
【0132】帰還抵抗311の抵抗値RF は数十Ω〜数
百Ωに設定し、ソース抵抗312の抵抗値RS は数Ω〜
十数Ωに設定することが好ましい。
【0133】図12の電圧−直列帰還型増幅器において
は、帰還部の帰還抵抗311に薄膜抵抗を用いることに
より、高周波領域で周波数特性が改善される。
【0134】図13は本実施の形態における電流−直列
帰還型増幅器を示す回路図である。図13の電流−直列
帰還型増幅器は、バイポーラトランジスタ304、コレ
クタ抵抗321、帰還抵抗322、抵抗323,324
およびコンデンサC4,C5により構成される。
【0135】トランジスタ304のベースはコンデンサ
C4を介して入力端子NIに接続され、コレクタはコレ
クタ抵抗321を介して電源端子VCに接続されてい
る。この場合、トランジスタ304のコレクタは、高周
波的に接地されている。トランジスタ304のエミッタ
は帰還抵抗322を介して接地されている。トランジス
タ304のベースは抵抗323を介して電源端子VCに
接続されかつ抵抗324を介して接地されている。トラ
ンジスタ304のコレクタと出力端子NOとの間にコン
デンサC5が接続されている。
【0136】コレクタ抵抗321および帰還抵抗322
が帰還部を構成する。コレクタ抵抗321は、周波数依
存性を有する薄膜抵抗により形成され、帰還抵抗322
は、周波数依存性をほとんど無視できる半導体抵抗によ
り形成される。帰還部の帰還率βは次式で表される。
【0137】 β=−(1+hfe)RF /hfeC ≒−RF /RC …(22) ここで、hfeはエミッタ接地電流利得であり、RC はコ
レクタ抵抗321の抵抗値であり、RF は帰還抵抗32
2の抵抗値である。
【0138】また、図13の増幅器における開ループ利
得Aは次式で表される。 A=hfe/{rb+(1+hfe)・re} …(23) ここで、rb はトランジスタ304のベース内部抵抗で
あり、re はトランジスタ304のエミッタ内部抵抗で
ある。
【0139】コレクタ抵抗321の抵抗値RC は数百Ω
〜数kΩ程度に設定し、帰還抵抗322の抵抗値RF
数Ω〜数百Ωに設定することが好ましい。
【0140】図13の電流−直列帰還型増幅器において
は、帰還部のコレクタ抵抗321に薄膜抵抗を用いるこ
とにより、高周波領域で周波数特性が改善される。
【0141】図14は本実施の形態における電圧−並列
帰還型増幅器を示す回路図である。図14の電圧−並列
帰還型増幅器は、バイポーラトランジスタ305、帰還
抵抗331、コレクタ抵抗332およびコンデンサC
6,C7により構成される。
【0142】トランジスタ305のベースはコンデンサ
C6を介して入力端子NIに接続され、コレクタはコレ
クタ抵抗332を介して電源端子VCに接続されてい
る。この場合、トランジスタ305のコレクタは、高周
波的に接地されている。トランジスタ305のエミッタ
は接地されている。トランジスタ305のコレクタとベ
ースとの間に帰還抵抗331が接続されている。トラン
ジスタ305のコレクタと出力端子NOとの間にコンデ
ンサC7が接続されている。
【0143】帰還抵抗331およびコレクタ抵抗332
が帰還部を構成する。帰還抵抗331は、周波数依存性
を有する薄膜抵抗により形成され、コレクタ抵抗332
は、周波数依存性をほとんど無視できる半導体抵抗によ
り形成される。帰還部の帰還率βは次式で表される。
【0144】β=−RC /RF …(24) ここで、RF は帰還抵抗331の抵抗値であり、RC
コレクタ抵抗332の抵抗値である。
【0145】また、図14の増幅器における開ループ利
得Aは次式で表される。 A=hfe/{1+(1+hfe)・RC /RF } …(25) ここで、hfeはエミッタ接地電流利得である。この場
合、帰還抵抗331の抵抗値RF は数百Ω〜数十kΩに
設定し、コレクタ抵抗332の抵抗値RC は数十Ω〜数
kΩ程度に設定することが好ましい。
【0146】図14の電圧−並列帰還型増幅器において
は、帰還部の帰還抵抗331に薄膜抵抗を用いることに
より、高周波領域で周波数特性が改善される。
【0147】図15は本実施の形態における電流−並列
帰還型増幅器を示す回路図である。図15の電流−並列
帰還型増幅器は、FET306、帰還抵抗341、ドレ
イン抵抗342、ゲート抵抗343、ソース抵抗344
およびコンデンサC8,C9により構成される。
【0148】FET306のゲートはコンデンサC8を
介して入力端子NIに接続され、かつゲート抵抗343
を介して接地されている。FET306のドレインはド
レイン抵抗342を介して電源端子VCに接続されてい
る。この場合、FET306のドレインは、高周波的に
接地されている。FET306のソースはソース抵抗3
44を介して接地されている。FET306のドレイン
と出力端子NOとの間にコンデンサC9が接続されてい
る。また、出力端子NOとFET306のゲートとの間
に帰還抵抗341が接続されている。
【0149】帰還抵抗341および信号源インピーダン
スRinが帰還部を構成する。帰還抵抗341は、周波数
依存性を有する薄膜抵抗により形成される。帰還部の帰
還率βは次式で表される。
【0150】β=Rin/RF …(26) ここで、RF は帰還抵抗341の抵抗値であり、Rin
信号源インピーダンスである。
【0151】また、図15の増幅器における開ループ利
得Aは次式で表される。 A=gmL /(rd +RL ) …(27) ここで、gm は相互コンダクタンスであり、RL はドレ
イン抵抗342の抵抗値であり、rd はドレイン内部抵
抗である。この場合、信号源インピーダンスR inを50
Ωとすると、帰還抵抗341の抵抗値RF は数百Ω〜数
kΩ程度に設定することが好ましい。
【0152】図15の電流−並列帰還型増幅器において
は、帰還部の帰還抵抗341に薄膜抵抗を用いることに
より、高周波領域で周波数特性が改善されている。
【0153】図16は本実施の形態における複合帰還型
増幅器を示す回路図である。図16の複合帰還型増幅器
は、電圧−直列帰還型および電流−並列帰還型を複合し
たものである。
【0154】図16の複合帰還型増幅器は、前段のバイ
ポーラトランジスタ307、後段のバイポーラトランジ
スタ308、帰還抵抗351,352、エミッタ抵抗3
53,354、出力抵抗355およびコンデンサC1
0,C11により構成される。
【0155】前段のトランジスタ307のベースはコン
デンサC10を介して入力端子NIに接続され、コレク
タは後段のトランジスタ308のベースに接続され、エ
ミッタはエミッタ抵抗353を介して接地されている。
後段のトランジスタ308のコレクタは帰還抵351を
介して前段のトランジスタ307のエミッタに接続され
ている。後段のトランジスタ308のエミッタはエミッ
タ抵抗354を介して接地され、かつ帰還抵抗352を
介して前段のトランジスタ307のベースに接続されて
いる。トランジスタ308のコレクタと出力端子NOと
の間にコンデンサC11が接続され、出力端子NOは出
力抵抗355を介して接地されている。なお、図16に
おいては、バイアス回路の図示を省略している。
【0156】帰還抵抗351およびエミッタ抵抗353
が第1の帰還部を構成し、帰還抵抗352および信号源
インピーダンスが第2の帰還部を構成する。帰還抵抗3
51,352は、周波数依存性を有する薄膜抵抗により
形成され、エミッタ抵抗353は、周波数依存性をほと
んど無視できる半導体抵抗により形成される。
【0157】図16の複合帰還型増幅器においては、帰
還抵抗351,352にそれぞれ薄膜抵抗を用いること
により、高周波領域で周波数特性が改善される。
【0158】図17は本実施の形態における電圧−直列
帰還型増幅器を示す回路図である。図17の電圧−直列
帰還型増幅器は、3段のFET309,310,31
1、帰還抵抗361、ソース抵抗362、ドレイン抵抗
363,364,365、コンデンサC12,C15お
よび段間コンデンサC13,C14により構成される。
【0159】FET309のゲートはコンデンサC12
を介して入力端子NIに接続され、ソースはソース抵抗
362を介して接地され、ドレインはドレイン抵抗36
3を介して接地されている。FET310のゲートは段
間コンデンサC13を介してFET309のドレインに
接続され、ソースは接地され、ドレインはドレイン抵抗
364を介して接地されている。FET311のゲート
は段間コンデンサC14を介してFET310のドレイ
ンに接続され、ソースは接地され、ドレインは帰還抵抗
361を介してFET309のソースに接続されかつド
レイン抵抗365を介して接地されている。FET31
1のドレインと出力端子NOとの間にコンデンサC15
が接続されている。なお、図17においては、バイアス
回路の図示を省略している。
【0160】帰還抵抗361およびソース抵抗362が
帰還部を構成する。帰還抵抗361は、周波数依存性を
有する薄膜抵抗により形成され、ソース抵抗362は、
周波数依存性をほとんど無視できる半導体抵抗により形
成される。
【0161】図17の電圧−直列帰還型増幅器において
は、帰還抵抗361に薄膜抵抗を用いることにより、高
周波領域で周波数特性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるエミッタ接
地型広帯域増幅器の構成を示す回路図である。
【図2】図1の増幅器に用いられる薄膜抵抗の抵抗値の
周波数依存性を示す図である。
【図3】図1の増幅器における電圧利得の周波数特性を
示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるエミッタ接
地型広帯域増幅器の第1の回路の構成を示す図である。
【図5】第2の実施の形態の増幅器における電圧利得の
周波数特性を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるエミッタ接
地型広帯域増幅器の第1の回路の例を示す回路図であ
る。
【図7】第3の実施の形態の増幅器における電圧利得の
周波数特性を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態における負帰還増幅
器の原理図である。
【図9】帰還部の薄膜抵抗における表面抵抗の周波数依
存性を示す図である。
【図10】帰還部の帰還率の周波数依存性を示す図であ
る。
【図11】図10の周波数依存性を有する帰還部を用い
た図8の負帰還増幅器および帰還率一定の帰還部を用い
た負帰還増幅器におけるループ利得の周波数依存性を示
す図である。
【図12】本実施の形態における電圧−直列帰還型増幅
器を示す回路図である。
【図13】本実施の形態における電流−直列帰還型増幅
器を示す回路図である。
【図14】本実施の形態における電圧−並列帰還型増幅
器を示す回路図である。
【図15】本実施の形態における電流−並列帰還型増幅
器を示す回路図である。
【図16】本実施の形態における複合帰還型増幅器を示
す回路図である。
【図17】本実施の形態における電圧−直列帰還型増幅
器を示す回路図である。
【図18】従来のエミッタ接地型広帯域増幅器の構成を
示す回路図である。
【図19】トランジスタをハイブリッドπ型等価回路で
表した場合の図18の増幅器の等価回路図である。
【図20】図18の増幅器のミラー効果を考慮した場合
の等価回路図である。
【符号の説明】
1,2 抵抗 3 第1の回路 4 第2の回路 5,6 コンデンサ 30,31,33,34,35,36 薄膜抵抗 32,37,38,40 半導体抵抗 100,304,305,307,308 バイポーラ
トランジスタ 301,302,306,309,310,311 F
ET 311,322,331,341,351,352,3
61 帰還抵抗 312,344,362 ソース抵抗 313,314,342,363,364,365 ド
レイン抵抗 321,332 コレクタ抵抗

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を受ける第1の端子を有しかつ
    第2の端子および第3の端子を有するトランジスタと、 前記トランジスタの前記第2の端子に接続される第1の
    回路と、 前記トランジスタの前記第3の端子に接続される第2の
    回路とを備え、 前記第1および第2の回路の少なくとも一方が1または
    複数の薄膜抵抗を含むことを特徴とする高周波回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の回路は、前記トランジスタの
    前記第2の端子と電源電圧を受ける電源端子との間に接
    続され、 前記第2の回路は、前記トランジスタの前記第3の端子
    と接地電位を受ける接地端子との間に接続されることを
    特徴とする請求項1記載の高周波回路。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の回路の少なくとも
    一方は、1または複数の薄膜抵抗と周波数依存性を有さ
    ない1または複数の抵抗との直列接続を含むことを特徴
    とする請求項2記載の高周波回路。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の回路の少なくとも
    一方は、1または複数の薄膜抵抗と周波数依存性を有さ
    ない1または複数の抵抗との並列接続を含むことを特徴
    とする請求項2記載の高周波回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の回路は、前記トランジスタの
    前記第2の端子の信号を前記第1の端子に帰還させる帰
    還回路を有し、 前記帰還回路は、前記1または複数の薄膜抵抗を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の高周波回路。
  6. 【請求項6】 1または複数の他のトランジスタをさら
    に備え、 前記帰還回路は、前記1または複数の他のトランジスタ
    を介して前記第2の端子の信号を前記第1の端子に帰還
    させることを特徴とする請求項5記載の高周波回路。
  7. 【請求項7】 前記帰還回路は、前記第2の端子の電圧
    信号の一部を前記第1の端子に直列に印加する帰還経路
    を有し、 前記帰還経路は、前記1または複数の薄膜抵抗と周波数
    依存性を有さない1または複数の抵抗とを含むことを特
    徴とする請求項5または6記載の高周波回路。
  8. 【請求項8】 前記帰還回路は、前記第2の端子の電流
    信号の一部を電圧信号に変換する変換部と、前記変換部
    により得られた電圧信号を前記第1の端子に直列に印加
    する印加部とを含む帰還経路を有し、 前記帰還経路は、前記1または複数の薄膜抵抗と周波数
    依存性を有さない1または複数の抵抗とを含むことを特
    徴とする請求項5または6記載の高周波回路。
  9. 【請求項9】 前記帰還回路は、前記第2の端子の電圧
    信号を電流信号に変換する変換部と、前記変換部により
    得られた電流信号を前記第1の端子に並列に印加する印
    加部とを含む帰還経路を有し、 前記帰還経路は、前記1または複数の薄膜抵抗と周波数
    依存性を有さない1または複数の抵抗とを含むことを特
    徴とする請求項5または6記載の高周波回路。
  10. 【請求項10】 前記帰還回路は、前記第2の端子の電
    流信号の一部を前記第1の端子に並列に印加する帰還経
    路を有し、 前記帰還経路は、前記1または複数の薄膜抵抗と周波数
    依存性を有さない1または複数の抵抗とを含むことを特
    徴とする請求項5または6記載の高周波回路。
  11. 【請求項11】 前記帰還回路は、前記第2の端子の電
    圧信号の一部を前記第1の端子に直列に印加する第1の
    帰還経路と、前記第2の端子の電流信号の一部を前記第
    1の端子に並列に印加する第2の帰還経路とを有し、 前記第1の帰還経路および前記第2の帰還経路の各々
    は、前記1または複数の薄膜抵抗と周波数依存性を有さ
    ない1または複数の抵抗とを含むことを特徴とする請求
    項5または6記載の高周波回路。
  12. 【請求項12】 前記1または複数の薄膜抵抗は、所定
    の周波数での表皮深さの3倍よりも小さい膜厚を有する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の高
    周波回路。
  13. 【請求項13】 前記1または複数の薄膜抵抗は、前記
    所定の周波数での表皮深さ以下の膜厚を有することを特
    徴とする請求項12記載の高周波回路。
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