JP2001338937A - 部品吸着ノズル及びダイボンディング装置 - Google Patents

部品吸着ノズル及びダイボンディング装置

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JP2001338937A
JP2001338937A JP2000157017A JP2000157017A JP2001338937A JP 2001338937 A JP2001338937 A JP 2001338937A JP 2000157017 A JP2000157017 A JP 2000157017A JP 2000157017 A JP2000157017 A JP 2000157017A JP 2001338937 A JP2001338937 A JP 2001338937A
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JP
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stem
component
hole
suction nozzle
nozzle body
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Application number
JP2000157017A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Ichihara
正勝 市原
Masanori Izumi
正則 泉
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Nidec Precision Corp
Nidec Powertrain Systems Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Nidec Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな部品でも容易に吸着できる部品吸着ノ
ズル及びダイボンディング装置を提供する。 【解決手段】 部品吸着ノズル6は、貫通孔62が形成
されたノズル本体61を有している。貫通孔62は、ス
テム2を吸着するための吸引孔としての機能と、ヒータ
部9によって過熱したステム2等を冷却するための冷却
ガスが流れる通路としての機能とを兼ね備えている。ノ
ズル本体61の先端に設けた支持台70の上面には、ノ
ズル本体61の径方向に延在した通気用凹部72a,7
2bが、ステムベース受け用突起部71a,71bに挟
まれるように形成されている。通気用凹部72a,72
bは、ステム2の吸着時には、貫通孔62への空気の導
入口となり、ステム2等の冷却時には、貫通孔62に導
入された冷却ガスの排出口となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製のステム等
の部品を吸着するための部品吸着ノズル及びこの部品吸
着ノズルを備えたダイボンディング装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的な部品吸着ノズルは、ノズル本体
に形成した貫通孔内を真空引きすることによって、ノズ
ル本体の先端面に部品を吸着させる。このような部品吸
着ノズルでは、部品を吸着したときに、ノズル本体と部
品との間に隙間が形成されないようにして貫通孔内を真
空状態に保つような構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、小さな部品を吸着させる場合に、吸
引力が大きすぎるとかえって吸着しにくくなり、場合に
よっては部品にダメージを与える可能性があった。
【0004】本発明の目的は、小さな部品でも容易に吸
着できる部品吸着ノズル及びダイボンディング装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ノズル本体に
形成した貫通孔内を真空引きすることで、ノズル本体の
先端面に部品を吸着させる部品吸着ノズルにおいて、ノ
ズル本体の先端面に部品が吸着されたときに、貫通孔へ
の空気の導入路を形成する通気用凹部を、ノズル本体の
先端面に設けたことを特徴とするものである。
【0006】本発明者らは、ステムやチップ部品といっ
た小さな部品を吸着する場合は、部品吸着ノズルの貫通
孔内を真空状態にするよりも、ノズル本体の先端面側に
わずかな空気の流れを作ったほうが部品を吸着しやすい
ことを、種々の実験によって見い出した。そこで、ノズ
ル本体の先端面に、部品の吸着時に貫通孔への空気の導
入路を形成する通気用凹部を設けることにより、部品の
吸着時には、通気用凹部を通って貫通孔内に空気が流れ
込むので、貫通孔内の吸引力を多少高くした場合であっ
ても、小さな部品をノズル本体の先端面に容易に吸着さ
せることができる。
【0007】好ましくは、貫通孔は、ノズル本体の先端
面に吸着された部品を冷却するための冷却ガスが流れる
通路を兼ねており、貫通孔に導入された冷却ガスが通気
用凹部から排出されるように構成する。ダイボンディン
グ装置などでは、部品吸着ノズルに吸着された部品がヒ
ーターによって過熱するため、その過熱した部品を何ら
かの手段で冷却させる必要がある。このとき、外部より
冷却ガスを部品に吹き付ける方法があるが、これだけで
は冷却にかなりの時間がかかる。そこで、真空引きによ
る部品の吸着を解除し、貫通孔に冷却ガスを導入するこ
とによって、冷却時間が短縮化され、部品の冷却効率が
向上する。
【0008】また、通気用凹部は、ノズル本体の径方向
に延在していると共に、ノズル本体の先端面における通
気用凹部の両側には、部品の周面を支持する部品受け用
突起部が設けられている。この場合には、何らかの押付
部材により部品を部品受け用突起部に押し付けること
で、部品がノズル本体から飛び出したり、位置ずれを起
こすことを防止できる。また、何らかの位置決め部材を
通気用凹部に差し込んで、部品に押し当てることで、部
品を所定位置に位置決めすることも可能である。
【0009】また、本発明は、電子部品を金属製のステ
ムに実装させるためのダイボンディング装置において、
ノズル本体に形成した貫通孔内を真空引きすることで、
ノズル本体の先端面にステムが吸着されたときに、貫通
孔への空気の導入路を形成する通気用凹部を、ノズル本
体の先端面に設けた部品吸着ノズルと、ノズル本体の先
端面に吸着されたステムを冷却するための冷却ガスを貫
通孔に導入する冷却ガス供給手段と、貫通孔内の真空引
きと貫通孔への前記冷却ガスの導入とを切り換える切換
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】このようなダイボンディング装置において
は、貫通孔内の真空引きにより部品吸着ノズルにステム
を吸着する時は、通気用凹部を通って貫通孔内に空気が
流れ込むので、貫通孔内の吸引力を多少高くした場合で
あっても、ステムを容易に吸着させることができる。ま
た、過熱したステムやステム上のチップ部品を冷却する
時は、真空引きによるステムの吸着を解除し、貫通孔に
冷却ガスを導入することにより、ステム及びチップ部品
の冷却効率が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る部品吸着ノズ
ル及びダイボンディング装置の好適な一実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本実施形態のダイボンディング装
置を示す側面図であり、図2は、そのダイボンディング
装置の正面図である。これらの図において、ダイボンデ
ィング装置1は、電子部品(例えば、半導体レーザ結晶
などの微小なチップ部品)を金属製のステム2に融着実
装させる装置であり、自動化を実現させたものである。
【0013】ダイボンディング装置1は、各ステム2を
宙づりの状態でマトリックス状に配列させるためのスト
ッカ3を有している。このストッカ3に収容されたステ
ム2は、反転自在な回転式吸着ノズル5A,5Bを有す
る吸着ヘッド4によって、一本ずつステム搭載ユニット
7の部品吸着ノズル6まで搬送される。ステム搭載ユニ
ット7の前方にはヒータユニット8が配置され、このヒ
ータユニット8内には、ステム2にチップ部品を実装す
る時にハンダ箔を溶かすためのセラミックス製ヒータ部
9が配置されている。なお、ハンダ箔は、ステム2とチ
ップ部品との間に装着されるものである(図6参照)。
【0014】このヒータユニット8の真上には、送りネ
ジ機構10により上下動する撮像ユニット11が配置さ
れ、この撮像ユニット11には、ヒータ部9内に置かれ
たステム2上の微細な部品実装領域を撮像する撮像カメ
ラ12が取り付けられている。この撮像カメラ12によ
る撮像データは画像処理され、予定された実装位置と現
実の実装位置との位置ずれが割り出され、この値に基づ
いて実装の位置補正が行われる。なお、撮像カメラ12
の先端(下端)には、撮像部位を照らすための光源部1
9が設けられている。
【0015】また、ダイボンディング装置1は、チップ
部品をステム2の実装位置まで搬送するためのチップ用
ボンディングヘッド13と、ハンダ箔をステム2の実装
位置まで搬送するためのハンダ用ボンディングヘッド1
4とが配置されている。各ボンディングヘッド13,1
4は、水平方向に延在する送りネジ16によって独立し
た水平運動をする。また、各ボンディングヘッド13,
14には、チップ部品およびハンダ箔をそれぞれ吸着す
るボンディングノズル17,18が取り付けられてい
る。
【0016】このようなボンディングヘッド13,14
の移動範囲内には、チップトレー20及びハンダトレー
21が配置されている。このチップトレー20内にはチ
ップ部品が個別収容され、ボンディングヘッド13によ
りチップ部品が一個ずつ確実に取り出される。同様に、
ハンダトレー21内にはハンダ箔が個別収容され、ボン
ディングヘッド14によりハンダ箔が一枚ずつ確実に取
り出される。
【0017】チップトレー20とヒータユニット8との
間でチップ部品の搬送経路の途中には、チップ部品の吸
着位置を撮像するためのチップ認識カメラ22が配置さ
れている。このチップ認識カメラ22による撮像データ
は画像処理され、予定された部品吸着位置と現実の部品
吸着位置との位置ずれが割り出され、この値に基づいて
部品実装の位置補正が行われる。なお、チップ部品をス
テム2に実装させる際の正確な位置の割り出しは、チッ
プ認識カメラ22による位置補正情報と、撮像カメラ1
2による前述した位置補正情報との組み合わせによって
行われる。また、チップ認識カメラ22の先端(上端)
には、撮像部位を照らすための光源部23が設けられて
いる。
【0018】ここで、ステム2の一例を図3〜図5に示
す。ステム2は円板状のステムベース24を有し、この
ステムベース24には上方に向けて部品実装突部26が
形成されている。この部品実装突部26には、ステムベ
ース24の上面24cに対して直交する方向に延在する
部品実装面27が設けられ、この部品実装面27にチッ
プ部品Sがハンダ箔15を介して融着実装されることに
なる(図6参照)。また、ステムベース24の下面24
bには3本のステムピン28が固定され、所定のステム
ピン28を介して、チップ部品Sに所定の電圧を印加さ
せることができる。なお、ステムベース24の周面24
aにおいて、部品実装突部26の後方には位置決め用の
切欠き部29が設けられている。
【0019】次に、前述したステム搭載ユニット7につ
いて詳述する。このステム搭載ユニット7は、図7に示
すように、エアーシリンダ90によってガイドレール3
1に沿うように水平方向に進退する可動ブロック32を
有し、この可動ブロック32には、前述した部品吸着ノ
ズル6が回動自在に取付けられている。この部品吸着ノ
ズル6は、図8及び図9に示すように、水平方向に延在
する回転シャフト33に固定され、この回転シャフト3
3は、可動ブロック32に設けたベアリング34によっ
て両持ちの状態で支持される。
【0020】回転シャフト33の片端には、リンク35
の一端が固定され、このリンク35の他端は、軸ピン3
6を介してエアーシリンダ機構39のピストンロッド3
7に連結されている。エアーシリンダ機構39の末端
は、軸部38を介して可動ブロック32に回動自在に取
り付けられている。従って、ピストンロッド37を突出
させることで、図9に示すように、部品吸着ノズル6を
立てた状態にでき、ピストンロッド37を後退させるこ
とで、図7に示すように、部品吸着ノズル6を寝かせた
状態にして、部品吸着ノズル6に搭載されたステム2の
ステムベース24をヒータ部9側に向けることができ
る。
【0021】ここで、部品吸着ノズル6は、図10に示
すようにノズル本体61を有し、このノズル本体61に
は、ステム2のステムピン28が挿入される貫通孔62
が形成されている。この貫通孔62は、ステム2を吸着
するための吸引孔としての機能と、チップ部品Sの実装
時にヒータ部9によって過熱したステム2、チップ部品
S、ハンダ箔15を冷却するための冷却ガス(例えば窒
素ガス)が流れる通路としての機能とを兼ね備えてい
る。
【0022】具体的には、貫通孔62には、エアーバル
ブ63を介して真空ポンプ64及びエアブロアー65が
接続されている。エアーバルブ63が図示のA位置にあ
るときは、貫通孔62が真空ポンプ64と接続される。
この場合には、真空ポンプ64により貫通孔62内が真
空引きされることで、ステム2をノズル本体61の先端
面面に吸着することができる。一方、図示しない入力ス
イッチ等の手段によってエアーバルブ63がA位置とB
位置に切り換えられると、貫通孔62がエアブロアー6
5が接続される。この場合には、エアブロアー65から
の冷却ガスが貫通孔62に送られることで、ステム2等
の冷却を行うことができる。なお、エアーバルブ63と
真空ポンプ64との間には開閉バルブ66が設けられ、
エアーバルブ63とエアブロアー65との間には開閉バ
ルブ67が設けられている。
【0023】ノズル本体61の先端面には、ステム2を
載置する支持台70が設けられている。この支持台70
は、図11に示すように、ステム2のステムベース24
の周面24aを支持するステムベース受け用突起部71
a,71bを有している。また、支持台70には、ノズ
ル本体61の径方向に延在した通気用凹部72a,72
bが、ステムベース受け用突起部71a,71bに挟ま
れるように形成されている。この通気用凹部72a,7
2bは、ステム2の吸着時には、貫通孔62への空気の
導入口となり、ステム2等の冷却時には、貫通孔62に
導入された冷却ガスの排出口となる。
【0024】このような部品吸着ノズル6において、ス
テム2の吸着時には、通気用凹部72a,72bにより
貫通孔62は非密閉状態となるが、吸着対象がステム2
といった比較的小さな部品であるため効果的に吸着され
るようになる。つまり、上記のような通気用凹部を設け
ずに、貫通孔62内を真空状態とした場合には、真空ポ
ンプ64による吸引力が大きすぎると、ステム2のよう
な小さな部品はかえって吸着しにくいばかりでなく、場
合によってはステム2にダメージを与える可能性があ
る。これに対し、支持台70に通気用凹部72a,72
bを設けることによって、ステム2の吸着時には貫通孔
62内に空気が流れ込むので、吸引力が多少高くても、
ステム2にダメージをほとんど与えることなく、ステム
2を容易に吸着できるようになる。
【0025】また、チップ部品Sの実装時において、ヒ
ータ部9による加熱が終了した後、エアブロアー65か
らの冷却ガスを貫通孔62に流すことにより、ヒータ部
9によって過熱されたハンダ箔15やステム2を急速に
冷却させることができる。つまり、ステム2の部品実装
突部26の加熱終了後は、ヒーターユニット8内に外部
から冷却ガスを吹き付けるが、それに加えて貫通孔62
を介してステム2に冷却ガスを直接吹き付けることによ
って、その分だけ冷却時間が短縮化され、ハンダ箔15
やステム2等の冷却効率が向上する。
【0026】図9に戻り、以上のような部品吸着ノズル
6は、上述したように、ステム2のステムピン28を受
け入れるために立った状態と、ステム2の部品実装突部
26を加熱し、部品実装面27にチップ部品Sを実装す
るために寝せた状態との間を回転する。このとき、部品
吸着ノズル6に搭載されたステム2は、部品吸着ノズル
6の先端に設けたステムベース受け用突起部71a,7
1bと押圧爪41とによって挟持される。
【0027】この押圧爪41は、図12及び図13に示
すように、部品吸着ノズル6に沿って延びる揺動レバー
42の先端に設けられている。そして、押圧爪41の先
端部が部品吸着ノズル6の通気用凹部72bに挿入され
た状態で、ステム2のステムベース24の周面24aに
押し当てられる。揺動レバー42は、部品吸着ノズル6
に設けられた軸部46によって揺動自在に支持されてい
る。そして、揺動レバー42の基端はバネ43によって
付勢され、このバネ43の付勢力によって押圧爪41が
ステムベース24の周面24aを押し付ける。これによ
り、ステムベース24の周面24aが押圧爪41とステ
ムベース受け用突起部71a,71bとで挟持され、ス
テム2の飛び出しや位置ずれが回避される。また、押圧
爪41の押付け解除は、エアーシリンダ機構44のピス
トンロッド45を突出させて、その先端をバネ43の力
に抗して揺動レバー42の基端に押し付けることによっ
て行う。
【0028】また、部品吸着ノズル6に吸着されたステ
ム2がヒータ部9の前面に形成した凹部9a内に配置さ
れたときは、位置決め機構80によって、ステム2の部
品実装面27が常に上を向くようになっている。この位
置決め機構80は、図12及び図14に示すように、下
から部品吸着ノズル6の通気用凹部72aに挿入される
位置決め爪50を有し、この位置決め爪50は鉛直方向
に延びる昇降部材55の先端に固定され、この昇降部材
55は、水平に延在する揺動アーム51の先端に固定さ
れている。この揺動アーム51は、ヒータユニット8に
設けられた軸部52によって揺動自在に支持されると共
に、下方に配置したバネ53によって、下から突き上げ
るように支持されている。このバネ53の付勢力によっ
て、位置決め爪50が通気用凹部72aを介して、ステ
ム2のステムベース24の周面24aに設けた切欠き部
29に差し込まれる。また、位置決め爪50による位置
決め解除は、揺動アーム51の基端側に配置したエアー
シリンダ機構54のピストンロッド56を突出させて、
その先端をバネ53の力に抗して揺動アーム51の基端
に下から押し付けることによって行う。
【0029】以上のように構成したダイボンディング装
置1の動作を簡単に説明する。先ず、ストッカ3に収容
されたステム2の1つを吸着ヘッド4の吸着ノズル5A
に吸着させる。その状態で、吸着ヘッド4を前進させ、
吸着ノズル5Aが部品吸着ノズル6の真上になる位置で
吸着ヘッド4を静止させる。その後、吸着ノズル5Aを
下降させ、立てられた状態の部品吸着ノズル6の貫通孔
62内にステム2のステムピン28を挿入する。そし
て、真空ポンプ64により貫通孔62内を真空引きの状
態にした後、押圧爪41を作動させ、ステム2のステム
ベース24をステムベース受け用突起部71a,71b
と押圧爪41とで挟み込む。
【0030】この状態から部品吸着ノズル6を寝せるよ
うに90度回転させて、ステム2の部品実装面27を真
上に向ける。その後、可動ブロック32を前進させて、
ヒータ部9の凹部9a内にステム2の部品実装突部26
を差し込む。そして、位置決め爪50を下から部品吸着
ノズル6の通気用凹部72a内に突出させ、位置決め爪
50をステム2の切欠き部29内に差し込み、ステム2
を位置決めする。この状態で、撮像カメラ12によって
ステム2の部品実装面27を真上から撮像し、その撮像
データを画像処理して、予定された実装位置と現実の実
装位置との位置ずれを割り出す。
【0031】この画像処理完了後、ハンダトレー21内
のハンダ箔15をボンディングヘッド14のボンディン
グノズル18に吸着させ、その状態で、ボンディングヘ
ッド14を後方に移動させ、ハンダ箔15をステム2の
部品実装面27上に置く。その後、チップトレー20内
のチップ部品Sをボンディングヘッド13のボンディン
グノズル17に吸着させ、その状態で、ボンディングヘ
ッド13を後方に移動させる。その途中で、チップ認識
カメラ22の真上でボンディングノズル17を一旦停止
させる。そして、チップ認識カメラ22によってチップ
部品Sの吸着位置を真下から撮像し、その撮像データを
画像処理して、予定された部品吸着位置と実際上の部品
吸着位置との位置ずれを割り出す。そして、チップ認識
カメラ22による位置補正情報と、撮像カメラ12によ
る位置補正情報との組み合わせにより、ボンディングノ
ズル17を制御しながら、チップ部品Sをステム2の部
品実装面27に正確に置くことになる。
【0032】その後、セラミックス製ヒータ部9を例え
ば350℃程度に加熱させることで、チップ部品Sと部
品実装面27との間のハンダ箔15を溶融させる。その
後、ヒータ部9を冷却すると共に、エアブロアー65か
らの冷却用ガスを部品吸着ノズル6の貫通孔62に流
し、ステム2を冷やす。これにより、ハンダ箔15が急
速に固化し、チップ部品Sが部品実装面27に実装され
ることになる。
【0033】このような部品実装工程が完了した後、部
品吸着ノズル6を立たせるように90度回転させ、押圧
爪41を外側に逃がすようにして、ステム2を部品吸着
ノズル6から解放する。そして、吸着ヘッド4によっ
て、実装完了後のステム2を持ち上げてストッカ3まで
運び、ストッカ3の元の場所に戻す。このようにして、
一連の部品実装工程が完了する。
【0034】以上、本発明に係る部品吸着ノズル及びダ
イボンディング装置の好適な実施形態について説明して
きたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものでは
ない。例えば、本発明に係る部品吸着ノズルは、特にダ
イボンディング装置に限られず、他の装置にも適用可能
である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、部品吸着ノズルにおい
て、ノズル本体の先端面に部品が吸着されたときに、貫
通孔への空気の導入路を形成する通気用凹部を、ノズル
本体の先端面に設けたので、小さな部品をノズル本体の
先端面に吸着しやすくなり、部品にダメージを与えるこ
と等を回避できる。
【0036】また、貫通孔に冷却ガスが流れる通路とし
ての機能を兼ねさせ、貫通孔に導入された冷却ガスを通
気用凹部から排出するようにしたので、ダイボンディン
グ装置などにおいて、部品の冷却効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品吸着ノズルを備えたダイボン
ディング装置の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1に示すダイボンディング装置の正面図であ
る。
【図3】図1に示す部品吸着ノズルに吸着されるステム
を示す斜視図である。
【図4】図3に示すステムの平面図である。
【図5】図3に示すステムの側面図である。
【図6】図3に示すステムの部品実装面にチップ部品を
実装した状態を示す拡大図である。
【図7】図1に示すダイボンディング装置の要部拡大側
面図である。
【図8】図7に示すステム搭載ユニットの部品吸着ノズ
ルの回転機構を示す平面図である。
【図9】図7に示すステム搭載ユニットの部品吸着ノズ
ルの回転機構を示す側面図である。
【図10】図9に示す部品吸着ノズルにステムが吸着さ
れた状態を示す拡大断面図および部品吸着ノズルに形成
した貫通孔の機能を制御する構成を示す図である。
【図11】図10に示す部品吸着ノズルの先端部を示す
斜視図である。
【図12】図7に示すヒータ部内にステムの部品実装面
を配置させた状態を示す断面図である。
【図13】図9に示す押圧爪の作動機構を示す断面図で
ある。
【図14】図12に示す位置決め爪の作動機構を示す断
面図である。
【符号の説明】
1…ダイボンディング装置、2…ステム(部品)、6…
部品吸着ノズル、61…ノズル本体、62…貫通孔、6
3…エアーバルブ(切換手段)、64…真空ポンプ、6
5…エアブロアー(冷却ガス供給手段)、71a,71
b…ステムベース受け用突起部(部品受け用突起部)、
72a,72b…通気用凹部、S…チップ部品(電子部
品)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 正則 神奈川県座間市相武台2丁目215番地 日 本電産トーソク株式会社内 Fターム(参考) 3F061 AA01 CA01 CA03 CB02 CC01 CC11 DB06 DC03 5F047 FA08 FA69

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体に形成した貫通孔内を真空引
    きすることで、前記ノズル本体の先端面に部品を吸着さ
    せる部品吸着ノズルにおいて、 前記ノズル本体の先端面に前記部品が吸着されたとき
    に、前記貫通孔への空気の導入路を形成する通気用凹部
    を、前記ノズル本体の先端面に設けたことを特徴とする
    部品吸着ノズル。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔は、前記ノズル本体の先端面
    に吸着された前記部品を冷却するための冷却ガスが流れ
    る通路を兼ねており、前記貫通孔に導入された前記冷却
    ガスが前記通気用凹部から排出されるように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の部品吸着ノズル。
  3. 【請求項3】 前記通気用凹部は、前記ノズル本体の径
    方向に延在していると共に、前記ノズル本体の先端面に
    おける前記通気用凹部の両側には、前記部品の周面を支
    持する部品受け用突起部が設けられていることを特徴と
    する請求項1または2記載の部品吸着ノズル。
  4. 【請求項4】 電子部品を金属製のステムに実装させる
    ためのダイボンディング装置において、 ノズル本体に形成した貫通孔内を真空引きすることで、
    前記ノズル本体の先端面に前記ステムが吸着されたとき
    に、前記貫通孔への空気の導入路を形成する通気用凹部
    を、前記ノズル本体の先端面に設けた部品吸着ノズル
    と、 前記ノズル本体の先端面に吸着された前記ステムを冷却
    するための冷却ガスを前記貫通孔に導入する冷却ガス供
    給手段と、 前記貫通孔内の真空引きと前記貫通孔への前記冷却ガス
    の導入とを切り換える切換手段とを備えたことを特徴と
    するダイボンディング装置。
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