JP2001338838A - 複合機能電子部品、その製造方法、及びこの複合機能電子部品を備えた電圧制御発振器 - Google Patents

複合機能電子部品、その製造方法、及びこの複合機能電子部品を備えた電圧制御発振器

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JP2001338838A
JP2001338838A JP2000155584A JP2000155584A JP2001338838A JP 2001338838 A JP2001338838 A JP 2001338838A JP 2000155584 A JP2000155584 A JP 2000155584A JP 2000155584 A JP2000155584 A JP 2000155584A JP 2001338838 A JP2001338838 A JP 2001338838A
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conductor
mounting
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Yoichi Tsuda
陽一 津田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、複数の異なる電気機能の実装部品を
1つの電子部品として構成された複合機能電子部品と、
この複合機能電子部品が搭載されることによって、その
基板面積を小さくすることができる電圧制御発振器とを
提供することを目的とする。 【解決手段】対向する2面に実装用導体電極22,23
が設けられたチップ型コンデンサ21において、実装用
導体電極22,23の設けられた面以外の絶縁層表面
に、抵抗体24を設けることによって、実装用導体電極
22,23間に抵抗とコンデンサが並列に接続された複
合機能電子部品を構成することができる。このような複
合機能電子部品を、例えば、電圧制御発振器の発振用の
トランジスタのエミッタ電極に接続することで、従来に
比べて、電圧制御発振器を構成するための部品点数を1
点削除することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる電気的機能
を有する電子素子が形成された複合機能電子部品、その
製造方法及びそれを備えた電圧制御発振器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている電圧制御発振器
の回路構成を、図1に示す。尚、この図1に示す電圧制
御発振器の回路構成については、本発明における電圧制
御発振器の回路構成と同様なので、その構成の詳細な説
明については後述するものとし、以下に簡単に説明す
る。図1に示す電圧制御発振器は、可変容量ダイオード
Dと、インダクタンス素子L1,L2と、コンデンサC
1,C2,C3,C4とで、共振回路Aが構成される。
又、npn型トランジスタT1と、コンデンサC5,C
6,C7と、抵抗R1,R2,R3,R4で負性抵抗回
路Bが構成される。更に、npn型トランジスタT2
と、インダクタンス素子L3と、コンデンサC8,C
9,C10,C11と、抵抗R1,R2,R4とで増幅
回路Cが構成される。
【0003】この図1の示される電圧制御発振器は、図
9のように基板上に各素子を構成する電子部品が実装さ
れる。即ち、実装基板4上に、トランジスタT1,T2
を1つの電子部品として構成する2トランジスタ1パッ
ケージ型トランジスタ1と、バリキャップダイオード2
と、抵抗やコンデンサを構成するチップ型電子部品3と
が実装されている。この実装基板4上に実装されている
電子部品は、それぞれ、2トランジスタ1パッケージ型
トランジスタが1点、バリキャップダイオード2が1
点、その他のチップ型電子部品3が15点となり、全体
で17点の電子部品が実装されていることとなる。尚、
不図示であるが、インダクタンス素子は、実装基板4上
に導電性ペーストを印刷、焼き付けすることで、導体パ
ターンとして形成される。
【0004】このように、多数の素子より構成される電
圧制御発振器において、近年求められ続けている装置の
小型化について、この多数の素子を高密度で実装するこ
とによって対応している。又、この装置の小型化につい
ては、電圧制御発振器以外の分野において、実装する部
品に複数の機能を持った複合機能部品とすることによっ
て、その部品点数を減少させることで対応しているもの
が、特開平9−283704号公報において提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在の小型電子部品の
高密度実装技術は限界に近づいており、図9のように、
17点の各電子部品を実装する基板4の面積は、5.0
mm×4.0mmが必要となる。そこで、実装する電子
部品の大きさ自体を小さくすることも考えられるが、こ
の電子部品の小型化には製造の困難さが伴う。又、実装
部品の部品数の削減も、その性能を保持するには限界と
なっている。
【0006】又、特開平9−283704号公報のよう
な、抵抗成分と容量成分を持つ複合機能電子部品が提供
されているが、抵抗部分とコンデンサ部分が直列に接続
されるように構成されたものであり、図1の回路構成に
あるように抵抗部分とコンデンサ部分が並列に接続され
たものへの適用が不可能である。更に、コンデンサ部分
について、その容量値を大きくするには、コンデンサ部
分を形成する誘電体膜や電極の面積を広くする必要があ
り、半導体基板上に形成される面積が大きくなる。
【0007】更に、電圧制御発振器は、その発振周波数
を調整するために、基板に内装されている導体パターン
をレーザーなどで焼きとるトリミングという工程を行
い、その主たる原因となるインダクタンス素子の値のバ
ラツキを調整する必要があった。
【0008】このような問題を鑑みて、本発明は、複数
の異なる電気機能の実装部品を1つの電子部品として構
成された複合機能電子部品及びその製造方法と、この複
合機能電子部品が搭載されることによって、その基板面
積を小さくすることができる電圧制御発振器とを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の複合機能電子部品は、外部と電気
的に接続するための第1実装用導体電極及び第2実装用
導体電極と、前記第1実装用導体電極のみと電気的及び
物理的に接続された複数の第1導電体層と、前記第2実
装用導体電極のみと電気的及び物理的に接続された複数
の第2導電体層と、前記第1及び第2導電体層間及びそ
の周囲を覆う絶縁層とで構成されるとともに、前記第1
導電体層と前記第2導電体層が前記絶縁層を挟んで交互
に形成された積層セラミックコンデンサと、該積層セラ
ミックコンデンサにおける前記第1及び第2実装用導体
電極の形成されていない前記絶縁層の表面に形成される
ととともに、前記第1及び第2実装用導体電極と電気的
及び物理的に接続された抵抗体と、を有することを特徴
とする。
【0010】このような複合機能電子部品において、銀
や銀パラジウムなどの導電体材料によって形成される第
1及び第2導電体層を、その間に酸化チタンや酸化バリ
ウム及び酸化鉛などの絶縁材料を混合したガラスセラミ
ック材料で形成された絶縁層を挟んで形成することで、
容量部分を形成する。この容量部分の両側に、第1導電
体層と電気的及び物理的に接続された第1実装用導体電
極と、第2導電体層と電気的及び物理的に接続された第
2実装用導体電極とを設ける。又、この容量部分は、第
1及び第2実装用導体電極が接続される面以外の面が、
絶縁層で覆われており、この絶縁層の表面に、第1及び
第2実装用導体電極と電気的及び物理的に接続するよう
に、酸化ルテニウムなどの抵抗体材料によって抵抗体が
形成される。このようにして、第1及び第2実装用導体
電極間に、並列に接続された抵抗部分及び容量部分を有
する複合機能電子部品となる。
【0011】又、このような複合機能電子部品におい
て、請求項2に記載するように、前記複合機能電子部品
の形状を、直方体形状とし、対向する2面に前記第1及
び第2実装用導体電極が形成され、該第1及び第2実装
用導体電極が形成された2面以外の4面のうちの少なく
とも1面の前記絶縁層の表面に、前記抵抗体が形成され
るようにしても構わない。
【0012】請求項3に記載の複合機能電子部品の製造
方法は、抵抗機能と容量機能を有する複合機能電子部品
の製造方法において、第1導電体層と第2導電体層の間
及びその周囲に絶縁層が形成されるように、前記第1及
び第2導電体層及び前記絶縁層が順に積層された後、周
囲に形成された前記絶縁層の表面上に抵抗体が形成さ
れ、前記第1導電体層及び前記抵抗体に電気的及び物理
的に接続されるように、外部と電気的に接続するための
第1実装用導体電極が形成されるとともに、前記第2導
電体層及び前記抵抗体に電気的及び物理的に接続される
ように、外部と電気的に接続するための第2実装用導体
電極が形成されることを特徴とする。
【0013】このようにすることで、従来のように、絶
縁層と導電体層とを交互に形成して容量部を形成した
後、表面の絶縁層に抵抗体材料をスクリーン印刷法など
でパターン形成して抵抗体を形成する。そして、このよ
うに抵抗部となる抵抗体が形成された容量部の側面の対
向する2面に実装用導体電極を銀ペーストに半田メッキ
を施して接続することで、第1導電体層及び抵抗体を第
1実装用導体電極に電気的及び物理的に接続するととも
に、第2導電体層及び抵抗体を電気的及び物理的に第2
実装用導体電極に接続する。
【0014】又、請求項4に記載するように、前記複合
機能電子部品が形成された後、前記複合機能電子部品の
アドミッタンスが測定され、測定したアドミッタンスの
実数値より抵抗部分の抵抗値が検出されるとともに、測
定したアドミッタンスの虚数値より容量部分の容量値が
検出されるようにしても構わない。
【0015】請求項5に記載の複合機能電子部品は、外
部と電気的に接続するための第1実装用導体電極及び第
2実装用導体電極と、前記第1実装用導体電極のみと電
気的及び物理的に接続された複数の第1導電体層と、前
記第2実装用導体電極のみと電気的及び物理的に接続さ
れた複数の第2導電体層と、前記第1及び第2導電体層
間及びその周囲を覆う絶縁層とで構成されるとともに、
前記第1導電体層と前記第2導電体層が前記絶縁層を挟
んで交互に形成された積層セラミックコンデンサと、該
積層セラミックコンデンサにおける前記第1及び第2実
装用導体電極の形成されていない前記絶縁層の表面に、
抵抗値の低い導体材料で形成されるととともに、前記第
1及び第2実装用導体電極と電気的及び物理的に接続さ
れたインダクタンスパターンと、を有することを特徴と
する。
【0016】このような複合機能電子部品において、銀
や銀パラジウムなどの導電体材料によって形成される第
1及び第2導電体層を、その間に酸化チタンや酸化バリ
ウム及び酸化鉛などの絶縁材料を混合したガラスセラミ
ック材料で形成された絶縁層を挟んで形成することで、
容量部分を形成する。この容量部分の両側に、第1導電
体層と電気的及び物理的に接続された第1実装用導体電
極と、第2導電体層と電気的及び物理的に接続された第
2実装用導体電極とを設ける。又、この容量部分は、第
1及び第2実装用導体電極が接続される面以外の面が、
絶縁層で覆われており、この絶縁層の表面に、第1及び
第2実装用導体電極と電気的及び物理的に接続するよう
に、銀や銀パラジウムなどの導電体材料によってインダ
クタンスパターンが形成される。このようにして、第1
及び第2実装用導体電極間に、並列に接続されたインダ
クタンス部分及び容量部分を有する複合機能電子部品と
なる。
【0017】又、このような複合機能電子部品におい
て、請求項6に記載するように、前記複合機能電子部品
の形状を、直方体形状とし、対向する2面に前記第1及
び第2実装用導体電極が形成され、該第1及び第2実装
用導体電極が形成された2面以外の4面のうちの少なく
とも1面の前記絶縁層の表面に、前記インダクタンスパ
ターンが形成されるようにしても構わない。
【0018】請求項7に記載の複合機能電子部品の製造
方法は、抵抗機能と容量機能を有する複合機能電子部品
の製造方法において、第1導電体層と第2導電体層の間
及びその周囲に絶縁層が形成されるように、前記第1及
び第2導電体層及び前記絶縁層が順に積層された後、抵
抗率の低い導体材料によって、周囲に形成された前記絶
縁層の表面上に、インダクタンスパターンが形成され、
前記第1導電体層及び前記インダクタンスパターンに電
気的及び物理的に接続されるように、外部と電気的に接
続するための第1実装用導体電極が形成されるととも
に、前記第2導電体層及び前記インダクタンスパターン
に電気的及び物理的に接続されるように、外部と電気的
に接続するための第2実装用導体電極が形成されること
を特徴とする。
【0019】このようにすることで、従来のように、絶
縁層と導電体層とを交互に形成して容量部を形成した
後、表面の絶縁層に銀ペーストなどをスクリーン印刷法
などでパターン形成してインダクタンスパターンを形成
する。そして、このようにインダクタンス素子部となる
インダクタンスパターンが形成された容量部の側面の対
向する2面に実装用導体電極を銀ペーストに半田メッキ
を施して接続することで、第1導電体層及びインダクタ
ンスパターンを第1実装用導体電極に電気的及び物理的
に接続するとともに、第2導電体層及びインダクタンス
パターンを電気的及び物理的に第2実装用導体電極に接
続する。
【0020】又、請求項8に記載するように、前記複合
機能電子部品が形成された後、前記複合機能電子部品の
共振周波数が測定されるようにしても構わない。
【0021】請求項9に記載の電圧制御発振器は、制御
電圧によって発振周波数を変化させる電圧制御発振器に
おいて、外部と電気的に接続するための第1実装用導体
電極及び第2実装用導体電極と、前記第1実装用導体電
極のみと電気的及び物理的に接続された複数の第1導電
体層と、前記第2実装用導体電極のみと電気的及び物理
的に接続された複数の第2導電体層と、前記第1及び第
2導電体層間及びその周囲を覆う絶縁層とで構成される
とともに、前記第1導電体層と前記第2導電体層が前記
絶縁層を挟んで交互に形成された積層セラミックコンデ
ンサと、該積層セラミックコンデンサにおける前記第1
及び第2実装用導体電極の形成されていない前記絶縁層
の表面に形成されるととともに、前記第1及び第2実装
用導体電極と電気的及び物理的に接続された抵抗体と、
から成る複合機能電子部品を、有することを特徴とす
る。
【0022】請求項10に記載の電圧制御発振器は、請
求項9に記載の電圧制御発振器において、インダクタン
ス素子と電圧可変容量素子とから成る共振回路と、制御
電極に前記共振回路が接続されるとともに直流電圧でバ
イアスされた発振用トランジスタと、を有し、前記発振
用トランジスタのエミッタ電極に一端が接続されるとと
もに並列に接続された抵抗及びコンデンサが、前記複合
機能電子部品によって構成されることを特徴とする。
【0023】請求項11に記載の電圧制御発振器は、制
御電圧によって発振周波数を変化させる電圧制御発振器
において、外部と電気的に接続するための第1実装用導
体電極及び第2実装用導体電極と、前記第1実装用導体
電極のみと電気的及び物理的に接続された複数の第1導
電体層と、前記第2実装用導体電極のみと電気的及び物
理的に接続された複数の第2導電体層と、前記第1及び
第2導電体層間及びその周囲を覆う絶縁層とで構成され
るとともに、前記第1導電体層と前記第2導電体層が前
記絶縁層を挟んで交互に形成された積層セラミックコン
デンサと、該積層セラミックコンデンサにおける前記第
1及び第2実装用導体電極の形成されていない前記絶縁
層の表面に、抵抗値の低い導体材料で形成されるととと
もに、前記第1及び第2実装用導体電極と電気的及び物
理的に接続されたインダクタンスパターンと、から成る
複合機能電子部品を、有することを特徴とする。
【0024】請求項12に記載の電圧制御発振器は、請
求項11に記載の電圧制御発振器において、インダクタ
ンス素子と電圧可変容量素子とから成る共振回路と、制
御電極に前記共振回路が接続されるとともに直流電圧で
バイアスされた発振用トランジスタと、を有し、前記共
振回路を構成するインダクタンス素子と、該インダクタ
ンス素子と並列に接続される温度補償用コンデンサと
が、前記複合機能電子部品によって構成されることを特
徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】<電圧制御発振器の回路構成>本
発明の電圧制御発振器は、従来より使用されている電圧
制御発振器と同様、図1に示す回路構成となる。図1に
示す電圧制御発振器は、一端に制御電圧VTが印加され
るインダクタンス素子L1及びコンデンサC1と、イン
ダクタンス素子L1の他端にカソード側が接続されると
ともにアノード側が接地された可変容量ダイオードD
と、インダクタンス素子L1と可変容量ダイオードDの
カソード側との接続ノードに一端が接続されたコンデン
サC2と、このコンデンサC2の他端に一端が接続され
るとともに他端が接地されたインダクタンス素子L2及
びコンデンサC3と、コンデンサC2,C3の接続ノー
ドに一端が接続されたコンデンサC4とが設けられ、共
振回路Aが構成される。
【0026】この共振回路Aにおいて、可変容量ダイオ
ードDの容量値を制御するための電圧を与えるために、
インダクタンス素子L1とコンデンサC1とでローパス
フィルタを構成される。又、λ/4ストリップライン共
振器からなるインダクタンス素子L2と、温度補償用素
子となるコンデンサC3と、可変容量ダイオードDとで
並列共振回路が構成される。又、コンデンサC4によっ
て、後段の回路への直流成分の入力を防ぐ。尚、コンデ
ンサC1の他端が接地される。
【0027】コンデンサC4の他端に接続されて共振回
路Aからの電圧がベースに与えられるnpn型トランジ
スタT1と、トランジスタT1のベース・エミッタ間に
接続されたコンデンサC5と、トランジスタT1のベー
スに一端が接続された抵抗R1,R2と、トランジスタ
T1のエミッタに一端が接続されるとともに他端が接地
されたコンデンサC6及び抵抗R3と、トランジスタT
1のコレクタに一端が接続されるとともに他端が接地さ
れたコンデンサC7と、一端が抵抗R2の他端に接続さ
れた抵抗R4とによって、負性抵抗回路Bが構成され
る。尚、抵抗R1の他端が接地される。
【0028】更に、抵抗R1,R2,R4と、抵抗R2
の他端にベースが接続されるとともにトランジスタT1
のコレクタにエミッタが接続されたnpn型トランジス
タT2と、トランジスタT2のコレクタに一端が接続さ
れたコンデンサC9,C10及びインダクタンス素子L
3と、インダクタンス素子L3の他端に一端が接続され
たコンデンサC11とによって、増幅回路Cが構成され
る。尚、コンデンサC9,C11の他端が接地され、
又、抵抗R4の他端がインダクタンスL3の他端に接続
される。更に、抵抗R4、インダクタンス素子L3、コ
ンデンサC11の接続ノードには、バイアス電圧VDが
印加される。
【0029】このように構成されるとき、負性抵抗回路
Bが共振回路Aと発振条件を満たした周波数を安定して
出力するとともに、増幅回路Cは負性抵抗回路Bととも
にコルピッツ型の発振用能動回路として動作することに
よって、負性抵抗回路Bの発振信号を増幅する。そし
て、このようにして増幅された発振信号は、コンデンサ
C10によって直流成分が除去された信号として、コン
デンサC10の他端に接続された出力端子OUTより出
力される。このとき、トランジスタT1が発振用のトラ
ンジスタとして動作するとともに、トランジスタT2が
増幅用のトランジスタとして動作する。
【0030】図1に示す電圧制御発振器は、以下に説明
する各実施形態における電圧制御発振器において共通で
ある。よって、以下の各実施形態においては、図1に示
す電圧制御発振器に使用される複合機能電子部品につい
て、それぞれ説明する。
【0031】<第1の実施形態>本発明の第1の実施形
態について、図面を参照して説明する。図2は、図1の
電圧制御発振器に設けられる抵抗成分と容量成分を有す
る複合機能電子部品の構成を示す斜視図及び等価回路図
である。図3は、図2の複合機能電子部品の断面図であ
る。図4は、図2の複合機能電子部品と検査装置との関
係を示すブロック図である。
【0032】図2(a)の外観斜視図に示す複合機能電
子部品は、図2(b)の等価回路図に示すように、抵抗
とコンデンサが並列に接続された複合機能電子部品で、
図1における抵抗R3とコンデンサC6とを構成するた
めの複合機能電子部品である。図2(a)に示す複合機
能電子部品は、両側の対向する2面に実装用導体電極2
2,23が設けられた積層セラミック構造を持つ直方体
のチップ型コンデンサ21において、実装用導体電極2
2,23の形成されていない1面に抵抗体24が形成さ
れた構成のものである。
【0033】この図2(a)のような複合機能電子部品
は、図3の断面図のように、実装用導体電極22にその
側面の1面が電気的及び物理的に接続された導電体層3
1aと、実装用導体電極23にその側面の1面が電気的
及び物理的に接続された導電体層31bと、絶縁層32
とが交互に重ね合わせられることによって、積層セラミ
ックコンデンサであるチップ型コンデンサ21が形成さ
れる。この導電体層31a,31bは、銀や銀パラジウ
ムなどより成り、又、絶縁層32は、酸化チタンや酸化
バリウム及び酸化鉛などの絶縁材料を混合したガラスセ
ラミック材料から成る。このとき、導電体層31aの実
装用導体電極22に接続された面の対向面は、実装用導
体電極23に接続されていない。又、導電体層31bの
実装用導体電極23に接続された面の対向面は、実装用
導体電極22に接続されていない。
【0034】このようにして形成されるチップ型コンデ
ンサ21の上面に、酸化ルテニウムなどの抵抗体材料に
よって、抵抗体24が形成される。このチップ型コンデ
ンサ21に形成された抵抗体24が実装用導体電極2
2,23と電気的及び物理的に接続されるように、実装
用導体電極22,23がコの字型に形成される。尚、こ
のように抵抗体24が形成された絶縁層32の表面に
は、図示していないが、保護膜が設けられる。
【0035】図2及び図3のような構成の複合機能電子
部品は、まず、銀や銀パラジウムなどの導体材料とガラ
スセラミック材料をスクリーン印刷法などによって積層
するように形成することで、導電体層31a,31b及
び絶縁層32が積層された積層セラミックコンデンサが
形成される。次に、この構成された積層セラミックコン
デンサの1面に、抵抗体材料をスクリーン印刷法で印刷
するなどして、抵抗体24を形成する。そして、このよ
うに抵抗体24が形成された積層セラミックコンデンサ
の対向する側面2面に、銀ペーストに半田メッキを施し
た実装用導体電極22,23が接続されることによっ
て、実装用導体電極22,23が、抵抗体24及び導電
体層31a,31bと電気的に接続される。
【0036】この複合機能電子部品は、図4のように、
インピーダンスアナライザといった電子部品のアドミッ
タンスを測定することが可能な測定装置41のリード端
子に接続されたリード42,43が、複合機能電子部品
40の実装用導体電極22,23に接続されることによ
って、そのアドミッタンス特性が測定される。即ち、複
合機能電子部品40のアドミッタンスY=G+jXが測
定されたとき、その抵抗値が、1/Gで有り、又、その
容量値がX/2πf(尚、fは測定装置41で測定する
際に使用する交流電源の周波数)となる。
【0037】このような複合機能電子部品が設けられた
電圧制御発振器の実装部品点数は、図5のように、基板
4に実装される2トランジスタ1パッケージ型トランジ
スタ1が1点、バリキャップダイオード2が1点、複合
機能電子部品を含むその他のチップ型電子部品3が14
点となり、全体で16点となる。このとき、各部品同士
の実装間隔は、従来と同様と0.2mm以上確保するこ
とになるが、部品点数を従来よりも1点減少するので、
基板4の基板サイズを4.6mm×4.0mmとするこ
とができる。よって、従来のものの基板サイズと比較し
て、略8%程度、その面積を削減することができる。
【0038】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について、図面を参照して説明する。図6は、本実施
形態の電圧制御発振器に設けられるインダクタンス成分
と容量成分を有する複合機能電子部品の構成を示す斜視
図及び等価回路図である。図7は、図6の複合機能電子
部品の断面図である。図8は、図6の複合機能電子部品
と検査装置との関係を示すブロック図である。尚、図6
及び図7において、図2及び図3の複合機能電子部品と
同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付
して、その詳細な説明は省略する。
【0039】図6(a)の外観斜視図に示す複合機能電
子部品は、図6(b)の等価回路図に示すように、イン
ダクタンスとコンデンサが並列に接続された複合機能電
子部品で、図1におけるインダクタンス素子L2とコン
デンサC3とを構成するための複合機能電子部品であ
る。図6(a)に示す複合機能電子部品は、両側の対向
する2面に実装用導体電極22,23が設けられた積層
セラミック構造を持つ直方体のチップ型コンデンサ21
において、実装用導体電極22,23の形成されていな
い1面にインダクタンスパターン51が形成された構成
のものである。
【0040】この図6(a)のような複合機能電子部品
は、第1の実施形態と同様、図7の断面図のように、実
装用導体電極22にその側面の1面が電気的及び物理的
に接続された導電体層31aと、実装用導体電極23に
その側面の1面が電気的及び物理的に接続された導電体
層31bと、絶縁層32とが交互に重ね合わせられるこ
とによって、積層セラミックコンデンサであるチップ型
コンデンサ21が形成される。
【0041】そして、このようにして形成されるチップ
型コンデンサ21の上面に、銀ペーストなどの導体材料
によって、インダクタンスパターン51が形成される。
このチップ型コンデンサ21に形成されたインダクタン
スパターン51が実装用導体電極22,23と電気的及
び物理的に接続されるように、実装用導体電極22,2
3がコの字型に形成される。尚、このようにインダクタ
ンスパターン51が形成された絶縁層32の表面には、
図示していないが、保護膜が設けられる。
【0042】図6及び図7のような構成の複合機能電子
部品は、第1の実施形態と同様、まず、銀や銀パラジウ
ムなどの導体材料とガラスセラミック材料をスクリーン
印刷法などによって積層するように形成することで、導
電体層31a,31b及び絶縁層32が積層された積層
セラミックコンデンサが形成される。次に、この構成さ
れた積層セラミックコンデンサの1面に、導体材料をス
クリーン印刷法で印刷するなどして、インダクタンスパ
ターン51を形成する。そして、このようにインダクタ
ンスパターン51が形成された積層セラミックコンデン
サの対向する側面2面に、銀ペーストに半田メッキを施
した実装導体電極22,23が接続されることによっ
て、実装用導体電極22,23が、インダクタンスパタ
ーン51及び導電体層31a,31bと電気的に接続さ
れる。
【0043】この複合機能電子部品は、図8のように、
ネットワークアナライザといった電子部品を流れる電流
の振幅を測定することが可能な測定装置81のリード端
子に接続されたリード82,83が、複合機能電子部品
80の実装用導体電極22,23に接続されることによ
って、その共振周波数が測定される。即ち、複合機能電
子部品80を流れる電流の振幅に対する周波数特性が測
定され、その電流の振幅が小さくなる周波数を共振周波
数として検出される。
【0044】このように共振周波数が測定された複合機
能電子部品が、電圧制御発振器の共振回路Aのインダク
タンス素子L2とコンデンサC3とを構成する部分に実
装されることによって、電圧制御発振器で使用する発振
周波数に応じた周波数特性を有する共振回路を構成する
ことができる。又、この電圧制御発振器の発振周波数を
変更する場合には、その共振周波数の異なる複合機能電
子部品に変更することによって対応することができるの
で、従来のように、インダクタンスパターンの導体幅を
消失して周波数調整する工程が不要とすることができ、
簡易に周波数調整を行うことができる。更に、従来のよ
うなインダクタンスパターンを、他の電子部品が実装さ
れる基板上に設ける必要がなくなるので、このインダク
タンスパターンが設けられた実装面分、その基板面積を
削減することができる。
【0045】尚、図1に示す電圧制御発振器において、
第1及び第2の実施形態にて説明した複合機能電子部品
両方が実装されるようにしても構わない。このようにし
て構成することで、電圧制御発振器が構成される基板の
面積を更に縮小することができ、電圧制御発振器を更に
小型化することが可能となる。又、本発明の複合機能電
子部品は、第1、第2の実施形態の形状に限定されるも
のでなく、例えば、チップ型コンデンサの絶縁層におけ
る他の表面に抵抗体又はインダクタンスパターンが形成
されるものや、チップ型コンデンサの複数の絶縁層表面
に抵抗体又はインダクタンスパターンが形成されるもの
でも構わない。
【0046】
【発明の効果】本発明によると、従来のチップ型コンデ
ンサの絶縁層の表面に抵抗体又はインダクタンスパター
ンを構成することによって、第1及び第2実装用導体電
極間に容量成分と抵抗成分とが並列に、又は、容量成分
とインダクタンス成分とが並列に接続された複合機能電
子部品を構成することができる。よって、従来のチップ
型コンデンサと、その大きさがほぼ同等の複合機能電子
部品とすることができるため、各種回路を構成する際に
実装される基板面積を縮小することができる。
【0047】又、容量成分とインダクタンス成分とが並
列に接続された複合機能電子部品を電圧制御発振器に用
いたとき、この複合機能電子部品の共振周波数を予め測
定することが可能であるので、従来のように、インダク
タンスパターンをレーザー照射などで消失させて周波数
調整をする必要がなくなるとともに、電圧制御発振器の
発振周波数に応じた共振周波数の複合機能電子部品を選
別して設けることで、容易に電圧制御発振器の発振周波
数を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電圧制御発振器の構成を示す回路図。
【図2】第1の実施形態の複合機能電子部品の構成を示
す外観斜視図及び等価回路図。
【図3】第1の実施形態の複合機能電子部品の内部構成
を示す断面図。
【図4】第1の実施形態の複合機能電子部品と測定器と
の関係を示す図。
【図5】第1の実施形態の複合機能電子部品を実装した
基板実装面における電子部品の配置図。
【図6】第2の実施形態の複合機能電子部品の構成を示
す外観斜視図及び等価回路図。
【図7】第2の実施形態の複合機能電子部品の内部構成
を示す断面図。
【図8】第2の実施形態の複合機能電子部品と測定器と
の関係を示す図。
【図9】従来の電圧制御発振器を構成する電子部品を実
装した基板実装面における電子部品の配置図。
【符号の説明】
1 2トランジスタ1パッケージ型トランジスタ 2 バリキャップダイオード 3 チップ型電子部品 4 実装基板 21 チップ型コンデンサ 22,23 実装用導体電極 24 抵抗体 31a,31b 導電体層 32 絶縁層 51 インダクタンスパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 4/30 301 H03B 5/04 C 5J081 311 5/12 G H03B 5/04 H03H 5/02 5/12 7/06 H03H 5/02 H01G 4/40 307A 7/06 H01F 15/00 D H01G 4/40 321A Fターム(参考) 5E001 AB03 AC10 AH01 AJ01 AJ02 AJ03 5E033 AA27 BB02 BC01 BD01 BG02 BH02 5E070 AA05 AB01 AB02 BA12 CB03 CB12 5E082 AA01 AB03 BC39 DD02 DD08 DD11 EE04 EE11 EE23 EE35 FF05 FG06 FG26 KK08 LL15 5J024 AA01 CA03 DA04 DA29 DA31 DA32 EA05 5J081 AA03 AA11 CC43 DD03 DD21 EE02 EE03 EE09 EE18 GG05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部と電気的に接続するための第1実装
    用導体電極及び第2実装用導体電極と、前記第1実装用
    導体電極のみと電気的及び物理的に接続された複数の第
    1導電体層と、前記第2実装用導体電極のみと電気的及
    び物理的に接続された複数の第2導電体層と、前記第1
    及び第2導電体層間及びその周囲を覆う絶縁層とで構成
    されるとともに、前記第1導電体層と前記第2導電体層
    が前記絶縁層を挟んで交互に形成された積層セラミック
    コンデンサと、 該積層セラミックコンデンサにおける前記第1及び第2
    実装用導体電極の形成されていない前記絶縁層の表面に
    形成されるととともに、前記第1及び第2実装用導体電
    極と電気的及び物理的に接続された抵抗体と、 を有することを特徴とする複合機能電子部品。
  2. 【請求項2】 前記複合機能電子部品の形状が、直方体
    形状であるとともに、 対向する2面に前記第1及び第2実装用導体電極が形成
    され、 該第1及び第2実装用導体電極が形成された2面以外の
    4面のうちの少なくとも1面の前記絶縁層の表面に、前
    記抵抗体が形成されることを特徴とする請求項1に記載
    の複合機能電子部品。
  3. 【請求項3】 抵抗機能と容量機能を有する複合機能電
    子部品の製造方法において、 第1導電体層と第2導電体層の間及びその周囲に絶縁層
    が形成されるように、前記第1及び第2導電体層及び前
    記絶縁層が順に積層された後、 周囲に形成された前記絶縁層の表面上に抵抗体が形成さ
    れ、 前記第1導電体層及び前記抵抗体に電気的及び物理的に
    接続されるように、外部と電気的に接続するための第1
    実装用導体電極が形成されるとともに、 前記第2導電体層及び前記抵抗体に電気的及び物理的に
    接続されるように、外部と電気的に接続するための第2
    実装用導体電極が形成されることを特徴とする複合機能
    電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記複合機能電子部品が形成された後、 前記複合機能電子部品のアドミッタンスが測定され、 測定したアドミッタンスの実数値より抵抗部分の抵抗値
    が検出されるとともに、 測定したアドミッタンスの虚数値より容量部分の容量値
    が検出されることを特徴とする請求項3に記載の複合機
    能電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 外部と電気的に接続するための第1実装
    用導体電極及び第2実装用導体電極と、前記第1実装用
    導体電極のみと電気的及び物理的に接続された複数の第
    1導電体層と、前記第2実装用導体電極のみと電気的及
    び物理的に接続された複数の第2導電体層と、前記第1
    及び第2導電体層間及びその周囲を覆う絶縁層とで構成
    されるとともに、前記第1導電体層と前記第2導電体層
    が前記絶縁層を挟んで交互に形成された積層セラミック
    コンデンサと、 該積層セラミックコンデンサにおける前記第1及び第2
    実装用導体電極の形成されていない前記絶縁層の表面
    に、抵抗値の低い導体材料で形成されるととともに、前
    記第1及び第2実装用導体電極と電気的及び物理的に接
    続されたインダクタンスパターンと、 を有することを特徴とする複合機能電子部品。
  6. 【請求項6】 前記複合機能電子部品の形状が、直方体
    形状であるとともに、 対向する2面に前記第1及び第2実装用導体電極が形成
    され、 該第1及び第2実装用導体電極が形成された2面以外の
    4面のうちの少なくとも1面の前記絶縁層の表面に、前
    記インダクタンスパターンが形成されることを特徴とす
    る請求項5に記載の複合機能電子部品。
  7. 【請求項7】 抵抗機能と容量機能を有する複合機能電
    子部品の製造方法において、 第1導電体層と第2導電体層の間及びその周囲に絶縁層
    が形成されるように、前記第1及び第2導電体層及び前
    記絶縁層が順に積層された後、 抵抗率の低い導体材料によって、周囲に形成された前記
    絶縁層の表面上に、インダクタンスパターンが形成さ
    れ、 前記第1導電体層及び前記インダクタンスパターンに電
    気的及び物理的に接続されるように、外部と電気的に接
    続するための第1実装用導体電極が形成されるととも
    に、 前記第2導電体層及び前記インダクタンスパターンに電
    気的及び物理的に接続されるように、外部と電気的に接
    続するための第2実装用導体電極が形成されることを特
    徴とする複合機能電子部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記複合機能電子部品が形成された後、 前記複合機能電子部品の共振周波数が測定されることを
    特徴とする請求項7に記載の複合機能電子部品の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 制御電圧によって発振周波数を変化させ
    る電圧制御発振器において、 外部と電気的に接続するための第1実装用導体電極及び
    第2実装用導体電極と、前記第1実装用導体電極のみと
    電気的及び物理的に接続された複数の第1導電体層と、
    前記第2実装用導体電極のみと電気的及び物理的に接続
    された複数の第2導電体層と、前記第1及び第2導電体
    層間及びその周囲を覆う絶縁層とで構成されるととも
    に、前記第1導電体層と前記第2導電体層が前記絶縁層
    を挟んで交互に形成された積層セラミックコンデンサ
    と、該積層セラミックコンデンサにおける前記第1及び
    第2実装用導体電極の形成されていない前記絶縁層の表
    面に形成されるととともに、前記第1及び第2実装用導
    体電極と電気的及び物理的に接続された抵抗体と、から
    成る複合機能電子部品を、 有することを特徴とする電圧制御発振器。
  10. 【請求項10】 インダクタンス素子と電圧可変容量素
    子とから成る共振回路と、 制御電極に前記共振回路が接続されるとともに直流電圧
    でバイアスされた発振用トランジスタと、を有し、 前記発振用トランジスタのエミッタ電極に一端が接続さ
    れるとともに並列に接続された抵抗及びコンデンサが、
    前記複合機能電子部品によって構成されることを特徴と
    する請求項9に記載の電圧制御発振器。
  11. 【請求項11】 制御電圧によって発振周波数を変化さ
    せる電圧制御発振器において、 外部と電気的に接続するための第1実装用導体電極及び
    第2実装用導体電極と、前記第1実装用導体電極のみと
    電気的及び物理的に接続された複数の第1導電体層と、
    前記第2実装用導体電極のみと電気的及び物理的に接続
    された複数の第2導電体層と、前記第1及び第2導電体
    層間及びその周囲を覆う絶縁層とで構成されるととも
    に、前記第1導電体層と前記第2導電体層が前記絶縁層
    を挟んで交互に形成された積層セラミックコンデンサ
    と、該積層セラミックコンデンサにおける前記第1及び
    第2実装用導体電極の形成されていない前記絶縁層の表
    面に、抵抗値の低い導体材料で形成されるととともに、
    前記第1及び第2実装用導体電極と電気的及び物理的に
    接続されたインダクタンスパターンと、から成る複合機
    能電子部品を、 有することを特徴とする電圧制御発振器。
  12. 【請求項12】 インダクタンス素子と電圧可変容量素
    子とから成る共振回路と、 制御電極に前記共振回路が接続されるとともに直流電圧
    でバイアスされた発振用トランジスタと、を有し、 前記共振回路を構成するインダクタンス素子と、該イン
    ダクタンス素子と並列に接続される温度補償用コンデン
    サとが、前記複合機能電子部品によって構成されること
    を特徴とする請求項11に記載の電圧制御発振器。
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