JP2001338511A - 冷陰極放電ランプユニットおよびその製造方法 - Google Patents

冷陰極放電ランプユニットおよびその製造方法

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JP2001338511A
JP2001338511A JP2000159205A JP2000159205A JP2001338511A JP 2001338511 A JP2001338511 A JP 2001338511A JP 2000159205 A JP2000159205 A JP 2000159205A JP 2000159205 A JP2000159205 A JP 2000159205A JP 2001338511 A JP2001338511 A JP 2001338511A
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Japan
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discharge lamp
cathode discharge
metal terminal
cold cathode
lamp unit
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JP2000159205A
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English (en)
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Yoshiyuki Kubo
義之 久保
Joji Inamoto
穣二 稲本
Junichi Totani
準一 戸谷
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OPT DENKO KK
Original Assignee
OPT DENKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷陰極放電ランプにおける外部リード線に対
する給電用ワイヤの芯線の接続を、安定した強度と信頼
性を確保しつつ、冷陰極放電ランプのバルブに近接した
位置で行うことの出来る、新規な構造の冷陰極放電ラン
プユニットを提供すること。 【解決手段】 給電用ワイヤ16の芯線18にリング形
状の金属端子34をかしめ固定し、この金属端子34
を、冷陰極放電ランプ12の外部リード線14に外挿せ
しめた上、金属端子34と外部リード線14をはんだ付
けで接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、冷陰極放電ランプに給電用ワイ
ヤを接続せしめた冷陰極放電ランプユニットとそれに関
連する技術に係り、特に、冷陰極放電ランプに設けられ
たリード線に対する給電用ワイヤの新規な接続構造を備
えた冷陰極放電ランプユニットと、かかる冷陰極放電ラ
ンプユニットの製造方法等に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、ガラス管製のバルブの両端を封
止して、該バルブの内周面に蛍光体被膜を形成すると共
に、バルブ内にアルゴン等の希ガスと水銀を封入し、バ
ルブ両端の内部に配した冷陰極型の電極間に電圧を印加
することによって発光させるようにした冷陰極放電ラン
プが知られており、例えば、パソコンやワープロ、電子
手帳、テレビジョン等の液晶表示装置におけるバックラ
イトの他、スキャナやコピー機等の光学読取装置におけ
る光源等として採用されている。また、同様な構造を有
するものとして、UVランプが知られており、例えば、
殺菌灯や消臭処理灯として空気清浄器やエアコン等への
適用が考えられる。
【0003】ところで、近年では、パーソナルコンピュ
ータやモバイル装置、グローバルポジショニングシステ
ムを利用した地図表示装置等、液晶表示装置を備えた各
種商品の技術革新と普及に伴って、液晶表示装置の全体
サイズを大型化することなく、大きな表示画面を確保す
ることが要求されている。そして、かかる要求に対応す
るためには、液晶表示装置における表示画面の周囲の枠
体の幅を、可能な限り狭くすることが必要となる。
【0004】ところが、液晶表示装置における表示画面
の周囲の枠体内では、表示画面の光源となる冷陰極放電
ランプのリード線に対して給電用ワイヤを接続するため
のスぺースが必要であり、従来のリード線と給電用ワイ
ヤの接続構造では、接続のために必要とされるスペース
が大きいために、表示画面の周囲の枠体幅を狭くするこ
とが難しかった。即ち、従来では、一般に、(a)冷陰
極放電ランプの両端部から長手方向外方に直線的に突設
されたリード線に対して、給電用ワイヤの芯線の端部を
屈曲させて係止した上に、はんだ付けして接続した構造
や、(b)冷陰極放電ランプの両端部から長手方向外方
に直線的に突設されたリード線に対して、給電用ワイヤ
の芯線の端部を平行に沿わせて、それら両者を導電材か
らなる溝形のかしめ金具で一体的にかしめ固定して接続
した構造が採用されているが、それら(a),(b)何
れの接続構造においても、冷陰極放電ランプの長手方向
外方に、比較的大きな接続用スペースが必要とされるこ
とに変わりはなく、かかる給電線の接続用スペースを確
保するために、表示画面の周囲の枠体幅が大きくなって
しまうことが避けられないという問題があったのであ
る。
【0005】なお、かかる問題に対処するために、冷陰
極放電ランプの両端部に突設されたリード線を、その基
端部から軸直角方向に折り曲げることも考えられるが、
リード線は、一般に細いことに加えて、材質的にも破断
し易いために、耐久性や信頼性が低下してしまうという
問題がある。しかも、冷陰極放電ランプの両端部分で
は、軸直角方向両側にも、液晶用等の各種部品の配設用
等のスペースが必要となることから、必ずしも十分なス
ペースを確保し得るものでなく、有効な方策ではないの
である。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、冷陰極放電ランプの給電用のリード線に対
する給電用ワイヤの接続を狭いスペースで行うことが出
来ると共に、かかる接続部位における耐久性や信頼性も
十分に確保することが出来る、新規な給電部材接続構造
を備えた冷陰極放電ランプユニット、および該冷陰極放
電ランプユニットを用いた液晶表示装置等を提供するこ
とにある。
【0007】また、本発明は、給電用のリード線に対す
る給電用ワイヤの接続を狭いスペースで行うことが出来
ると共に、かかる接続部位における耐久性や信頼性も十
分に確保することが出来る、新規な給電部材接続構造を
備えた冷陰極放電ランプユニットを、優れた品質安定性
をもって容易に製造することの出来る冷陰極放電ランプ
ユニットの製造方法を提供することも、目的とする。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体および図面に記載され、
或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る
発明思想に基づいて認識されるものであることが理解さ
れるべきである。
【0009】本発明の第一の態様は、冷陰極放電ランプ
におけるバルブの軸方向端の封止部から外部空間に突設
された給電用の外部リード線に対して、絶縁被覆された
給電用ワイヤの芯線を接続固定せしめてなる冷陰極放電
ランプユニットにおいて、給電用ワイヤの芯線の端部に
略リング形状の金属端子をかしめ固定すると共に、該金
属端子を外部リード線に外挿せしめて、外部リード線に
おける冷陰極放電ランプの封止部先端の近接箇所に金属
端子をはんだ付けしたことを、特徴とする。
【0010】このような本態様に従う構造とされた冷陰
極放電ランプユニットにおいては、給電用ワイヤの芯線
の端部にかしめ固定した略リング形状の金属端子に対し
て、冷陰極放電ランプの外部リード線を挿通したことに
より、冷陰極放電ランプの外部リード線に対して、金属
端子にかしめ固定された給電用ワイヤを略直角に接続す
ることが出来る。また、冷陰極放電ランプの外部リード
線は、金属端子に挿通されていることから、給電用ワイ
ヤに引っ張り等の外力が作用した場合にも、外部リード
線からの給電用ワイヤ(金属端子)の離脱が防止され
て、大きな接続強度が発揮される。更に、冷陰極放電ラ
ンプの外部リード線や給電用ワイヤに曲げ等の加工を施
す必要がないことから、接続作業も容易となる。また、
金属端子は十分に薄肉とすることが可能であり、冷陰極
放電ランプにおける外部リード線の基端部に対して十分
に接近させて配設することが出来ると共に、外部リード
線の軸直角方向に広がる両面においてはんだ付け面積も
有利に確保することが出来ることから、金属端子、即ち
給電用ワイヤを、外部リード線に対して、冷陰極放電ラ
ンプの封止部先端の近接箇所において、大きな強度では
んだ付けすることが可能となる。
【0011】従って、本態様の冷陰極放電ランプユニッ
トにおいては、冷陰極放電ランプの外部リード線に対し
て、給電用ワイヤの芯線を、接続強度と接続安定性を十
分に確保しつつ、コンパクトに接続することが出来るの
であり、冷陰極放電ランプユニットにおいて、長手方向
端部におけるリード線接続部の寸法を可及的に小さくし
て、その全長サイズに対する発光領域の長さサイズの割
合を大きく確保することが可能となるのである。特に、
金属端子の外部リード線に対するはんだ付け位置は、封
止部先端から少なくとも金属端子の厚さ寸法だけ確保さ
れていれば良く、一般に、封止部先端からのリード線の
突出長さ、即ちはんだ付けによる接続部分の突出量を
3.0mm以内とすることが十分に可能であり、より好ま
しくは封止部先端からのリード線の突出長さを2.0mm
以下、更に好ましくは1.5mm以下とすることが出来
る。そして、それによって、コンパクトなリード線接続
部が一層有利に実現され得る。
【0012】なお、本態様においては、冷陰極放電ラン
プにおける一方の端部に突設された外部リード線への給
電用ワイヤの接続部分にだけ、上述の如き金属端子を用
いたリード線接続構造を適用しても良く、それによっ
て、少なくとも冷陰極放電ランプの一方の端部側におい
て、上述の如きコンパクト化が達成され得る。また、本
発明が適用される冷陰極ランプユニットの適用範囲は、
何等、限定されるものでなく、例えば、パソコンやワー
プロ等の液晶表示装置等に組み付けられるサイドまたは
エッジライト式バックライト用の冷陰極ランプユニット
の他、比較的簡単な構造の液晶表示装置等に取り付けら
れる直下式のバックライト用の冷陰極ランプユニット等
に対しても、本発明を適用することが可能である。更に
また、冷陰極放電ランプの形状としても、直管形状の
他、L字形等の屈曲管形状やU字形やW字形等の湾曲形
状等、各種形状が設定可能である。また、本発明は、冷
陰極放電型の蛍光ランプの他、同様な構造を有するUV
ランプ等にも同様に適用可能である。
【0013】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた冷陰極放電ランプユニットにお
いて、外部リード線が、該外部リード線と異なる材質の
内部リード線を介して、電極に接続されており、内部リ
ード線が封止部を貫通して配設されていると共に、電極
が前記バルブ内のガス封入空間に配設されていること
を、特徴とする。このような本態様においては、電極
と、内部リード線と、外部リード線との材質を、それぞ
れ、要求される特性に応じて、設定することが出来るの
であり、それによって、例えば、電極材質を適当に選択
して発光効率等を確保すると共に、内部リード線を適当
に選択してバルブのシール性や耐熱性,耐久性を確保し
ながら、外部リード線として、はんだに対するぬれ性の
高い材質を選択することにより、金属端子を介しての給
電用ワイヤのはんだ付けの作業性や安定性を、更に向上
させることが可能となる。
【0014】また、本発明の第三の態様は、前記第二の
態様に従う構造とされた冷陰極放電ランプユニットにお
いて、外部リード線の外径寸法を、内部リード線の外径
寸法よりも小さくすると共に、金属端子の内径寸法を、
内部リード線の外径寸法より小さくしたことを、特徴と
する。このような本態様においては、外部リード線と内
部リード線の接続部位に段差が形成されて、かかる段差
により、金属端子の差し込み位置が規定され得る。それ
故、例えば、内部リード線が、はんだのぬれ性が悪い材
質である場合にも、金属端子が外部リード線上に容易に
維持され得て、良好なはんだ付け性が安定して実現され
得る。
【0015】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電ラ
ンプユニットにおいて、金属端子の外径寸法を、バルブ
の外径寸法以下としたことを、特徴とする。このような
本態様においては、外部リード線と金属端子のはんだ付
けによる接続部位のサイズが、特に軸直角方向において
も小形化され得る。
【0016】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電ラ
ンプユニットにおいて、金属端子を、黄銅または青銅に
よって形成したことを、特徴とする。このような本態様
においては、金属端子への給電用ワイヤ芯線のかしめ固
定と、外部リード線への金属端子のはんだ付けを、一層
容易に且つ安定して行うことが可能となる。なお、延性
やはんだのぬれ性等を考慮して、黄銅としては、30〜
45%のZnを含む銅−亜鉛合金(真鍮)が好適に採用
され得、青銅としては、Cu−Sn−Zn合金(リン青
銅)が特に好適に採用され得る。
【0017】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電ラ
ンプユニットにおいて、金属端子の内周縁部において、
軸方向に屈曲乃至は湾曲して延びる接続片の少なくとも
一つを一体形成して、接続片を外部リード線にはんだ付
けしたことを、特徴とする。このような本態様において
は、外部リード線と金属端子の対向面、すなわち外部リ
ード線と金属端子のはんだ付け面積が、金属端子と一体
形成された接続片で一層大きくされることから、はんだ
付けによる接続強度と安定性が何れも向上され得る。な
お、金属端子における接続片は、外部リード線に圧接さ
せることも可能であり、それによって、一層安定した電
気接続性が実現され得る。
【0018】また、本発明の第七の態様は、前記第一乃
至第六の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電ラ
ンプユニットにおいて、金属端子を周上の一カ所で周方
向に分断せしめて、C字形状に拡開可能としたことを、
特徴とする。このような本態様においては、金属端子の
拡径や縮径によって、外部リード線の外径寸法の違いや
誤差に対して金属端子を容易に適合させることが出来
る。また、例えば、金属端子の内径寸法よりも大きな外
径の外部リード線を圧入嵌挿することが可能となり、そ
れによって、金属端子と外部リード線の一層安定した電
気接続性が実現され得る。
【0019】また、本発明の第八の態様は、前記第一乃
至第七の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電ラ
ンプユニットにおいて、バルブが、φ5.0mm以下の外
径寸法を有する円筒管であることを、特徴とする。この
ような本態様に従えば、例えばパーソナルコンピュータ
の液晶表示用バックライト等に適用され得る小型の冷陰
極放電ランプユニットが有利に実現され得る。
【0020】また、本発明の第九の態様は、前記第一乃
至第八の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電ラ
ンプユニットにおいて、バルブの軸方向両端部に突設さ
れた一対の外部リード線に対して、一対の給電用ワイヤ
を、それぞれの芯線の一端部にかしめ固定された金属端
子をはんだ付けして接続すると共に、それら一対の給電
用ワイヤの他端部にコネクタを取り付けたことを、特徴
とする。このような本態様に従う構造とされた冷陰極放
電ランプユニットにおいては、前述の如き金属端子を用
いたリード線の接続構造によって、リード線の接続部位
がコンパクト化され得ることに加えて、コネクタによっ
て液晶表示装置等への装着作業性も向上され得る。
【0021】また、本発明の第十の態様は、前記第一乃
至第九の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電ラ
ンプユニットに用いられる金属端子を与えるプレス成形
品であって、給電用ワイヤの芯線にかしめ固定される溝
形状のかしめ部位に対して、その溝方向の一方の端部
に、外部リード線に外挿される環状の外挿部位が一体形
成された金属端子形成部材が、それぞれのかしめ部位の
溝方向が相互に平行となる状態で、且つ該溝方向に直交
する方向で相互に所定距離を隔てて位置せしめられると
共に、それら各金属端子形成部材のかしめ部位における
溝方向の他方の端部が、長手板状の連結板で相互に一体
的に連結されているプレス成形品を、特徴とする。この
ような本態様に従う構造とされたプレス成形品において
は、長手板状の連結板をプレス加工して金属端子形成部
材を同時に多数個形成することが出来るのであり、目的
とする金属端子、延いては前述の如き冷陰極放電ランプ
ユニットを、優れた生産効率をもって製造することが可
能となる。
【0022】また、本発明の第十一の態様は、前記第一
乃至第九の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電
ランプユニットにおけるバルブを、プレート形状の導光
部材の側方に配設すると共に、バルブの導光部材と略反
対の側方に反射部材を配設した液晶表示用バックライト
を、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた
液晶表示用バックライトにおいては、リード線の接続用
スペースの小さい、前述の如き特定構造の冷陰極放電ラ
ンプユニットを採用したことにより、液晶表示用バック
ライトの全体サイズに対する有効照射面積が大きく確保
され得るのである。
【0023】また、本発明の第十二の態様は、前記第十
一の態様に従う構造とされたバックライトの導光部材に
おける光放射面側に、バックライトによって照射される
液晶表示ユニットを配設した液晶表示装置を、特徴とす
る。このような本態様に従う構造とされた液晶表示装置
においては、前述の如き特定構造の冷陰極放電ランプユ
ニットを採用したことにより、有効表示画面の大きさに
対する全体サイズの小さい液晶表示装置が実現され得る
のであり、特に、冷陰極放電ランプへの給電用リード線
の接続部位が配設される液晶表示装置の枠部分を、飛躍
的に小さくすることが可能となる。
【0024】また、本発明の第十三の態様は、前記第一
乃至第九の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電
ランプユニットを製造するに際して、外部リード線を1
0mm以上とし、外部リード線に金属端子を外挿せしめ
て、金属端子を外部リード線にはんだ付けした後、かか
る外部リード線を金属端子のはんだ付け部分の外方近接
位置で切断する冷陰極放電ランプユニットの製造方法
を、特徴とする。このような本発明方法に従えば、外部
リード線に対する金属端子のはんだ付け完了までの作業
工程で、外部リード線が長尺とされることにより、金属
端子の外挿や、その後の外挿状態への維持が容易となっ
て、金属端子の外部リード線へのはんだ付け作業性が向
上され得る。また、はんだ付け作業時に、外部リード線
を長尺とすることで、一般にバルブ側リード線(外部リ
ード線等)より長い給電用ワイヤとの熱伝導差を抑え
て、温度差を小さくすることにより、はんだ付け性を向
上させることも可能となる。
【0025】また、本発明の第十四の態様は、前記第一
乃至第九の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電
ランプユニットを製造するに際して、外部リード線に金
属端子を外挿せしめた状態で、それら外部リード線と金
属端子を、はんだ浴に浸漬してはんだ付けする冷陰極放
電ランプユニットの製造方法を、特徴とする。このよう
な本発明方法に従えば、金属端子を外部リード線に短時
間ではんだ付けすることが可能となって生産性が向上さ
れることに加えて、はんだ付けに際して、金属端子と外
部リード線の熱伝導差による温度差を抑えて、合金層の
形成を促すことにより、はんだ付け性を向上および安定
化させることが可能となる。
【0026】また、本発明の第十五の態様は、前記第一
乃至第九の何れかの態様に従う構造とされた冷陰極放電
ランプユニットを製造するに際して、前記第十の態様に
従う構造とされたプレス成形品における金属端子形成部
材のかしめ部位に対して、給電用ワイヤの芯線を嵌め込
んでかしめ固定した後、かかる金属端子形成部材を連結
板から分離せしめる冷陰極放電ランプユニットの製造方
法を、特徴とする。このような本発明方法に従えば、小
さな金属端子に対しても、給電用ワイヤを容易に且つ速
やかにかしめ固定することが可能となって、生産性が向
上され得る。また、金属端子の製造から、金属端子に対
する給電用ワイヤ芯線のかしめ固定の自動化も容易に実
現可能となり、自動化によって、更なる生産性とコスト
性の向上も図られ得る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0028】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての冷陰極放電ランプユニット10の要部が示され
ている。かかる冷陰極放電ランプユニット10は、冷陰
極放電ランプ12の長手方向両端部に突出して配設され
た一対の外部リード線14,14に対して、それぞれ、
給電用ワイヤ16の芯材18が接続されており、給電用
ワイヤ16,16を通じて、冷陰極放電ランプ12に給
電されるようになっている。
【0029】より詳細には、冷陰極放電ランプ10は、
図2に示されているように、鉛ガラス等によって形成さ
れたバルブとしてのガラス管20を有している。このガ
ラス管20は、小径の薄肉円筒形状を有しており、特
に、本実施形態では、外径寸法が略φ1.5mm、肉厚寸
法が略0.2mm、全長が略200mmとされており、直管
形の外形形状に形成されている。また、ガラス管20の
内周面には、各色の発光領域を有する発光体を混合した
例えば3波長形等の蛍光体被膜22が、略全体に亘って
被着されている。更にまた、ガラス管20の軸方向両側
の開口部分には、それぞれ、封止ガラス24が溶着され
ており、これらの封止ガラス24,24によって、ガラ
ス管20の両側開口部が気密に封止されている。そし
て、封止されたガラス管20内には、電離触媒として、
所定量の水銀と、所定圧のアルゴン、ネオンまたはキセ
ノン等が適宜に配合される混合希ガスが封入されてい
る。なお、本実施形態では、有効発光領域となる、ガラ
ス管20における蛍光体被膜22の被着部の軸方向長さ
が略190mmとされている。
【0030】また、封止されたガラス管20内には、軸
方向両端部に位置して、一対の冷陰極型電極26,26
が配設されている。かかる電極26は、ガラス管20の
内径寸法よりも小径とされた中実の円形ロッド形状を有
しており、公知の如く、例えば、電子放射性物質を付加
したタングステンやニッケル,鉄−ニッケル合金等によ
って形成されている。また、電極26の軸方向一方の端
面には、それぞれ中実の円形ロッド形状を有する内部リ
ード線28と外部リード線14が、溶接やろう付け等に
よって直列的に接続されて一体化されている。特に、内
部リード線28は、熱膨張係数がガラスに近い導電材
料、例えば、Fe(54%)−Ni(29%)−Co
(17%)のコバール(商品名:ウェスティングハウス
社製)等によって形成されている一方、外部リード線1
4は、はんだぬれ性の良好な導電材料、例えば、Cu
(70〜55%)−Zn(30〜45%)の真鍮(黄
銅)等によって形成されている。なお、電極26、内部
リード線28および外部リード線14は、順次、外径寸
法が小さくされており、各接合部分には環状の段差面が
形成されている。具体的には、本実施形態では、電極2
6の外径寸法が略φ0.7mm、内部リード線28の外径
寸法が略φ0.5mm、外部リード線14の外径寸法が略
φ0.3mmとされている。
【0031】そして、これら電極26と内部リード線2
8および外部リード線14からなる一体的な給電部材3
0は、ガラス管20の略中心軸上に配設されており、内
部リード線28が、ガラス管20の端部の封止ガラス2
4を軸方向に貫通して配設されている。これにより、電
極26が、封止されたガラス管20内の軸方向両端部
で、封止ガラス24から軸方向内方に突出配置されてい
る一方、外部リード線14が、ガラス管20の端部の封
止ガラス24から軸方向外方に突出配置されている。な
お、内部リード線28の外周面は封止ガラス24に対し
て略全体に亘って密着されており、ガラス管20内の気
密性が確保されている。
【0032】すなわち、このような構造とされた冷陰極
放電ランプ12においては、良く知られているように、
軸方向両端部に突設された外部リード線14,14を通
じて電極26,26間に給電することにより、電極26
の放電に伴う電子と水銀蒸気の衝突によって生ぜしめら
れる紫外線が蛍光体被膜22を励起せしめて、蛍光体被
膜22から可視光が放射されて発光せしめられるように
なっているのである。
【0033】さらに、かかる冷陰極放電ランプ12に
は、図1に示されているように、その各外部リード線1
4に対して、給電用ワイヤ16が接続されており、かか
る給電用ワイヤ16を通じて、外部リード線14に対し
て給電されるようになっている。
【0034】給電用ワイヤ16は、図3にも示されてい
るように、銅線等からなる芯材18を、実質的に全長に
亘って、ポリエチレン等の絶縁性の被覆材32で被覆し
た構造とされている。そして、給電用ワイヤ16の一方
の端部では、芯材18が露出されていると共に、この露
出せしめられた芯材18に対して、金属端子34がかし
め固定されている。なお、芯材18の露出部分には、必
要に応じて、はんだメッキ等が施される。
【0035】かかる金属端子34は、図4にも示されて
いるように、円形挿通孔36を備えた薄肉の円環板形状
を有する外挿部位38に対して、径方向一方向に延びだ
す凹溝形状のかしめ部位40が一体形成された構造を有
している。そして、そのかしめ部位40に対して、給電
用ワイヤ16の芯材18が差し込まれて、かしめ部位4
0がかしめられることによって、給電用ワイヤ16の芯
材18が金属端子34にかしめ固定されている。なお、
金属端子34における外挿部位38の外径寸法は、ガラ
ス管20の外径寸法よりも僅かに小さく設定されている
と共に、円形挿通孔36の内径寸法が、冷陰極放電ラン
プ12の外部リード線14の外径寸法よりも僅かに大き
く設定されている。具体的には、本実施形態では、外挿
部位38の外径寸法が、略φ1.4mmとされていると共
に、円形挿通孔36の内径寸法が、略φ0.4mmとされ
ている。
【0036】また、このような金属端子34は、多数個
を同時にプレス加工で一体形成することが望ましい。具
体的には、例えば、真鍮等からなる長手板状の金属薄板
を打抜加工することにより、図5〜6に示されているよ
うに、長手板状の連結板42に対して、前述の如き金属
端子34の複数個が、互いに所定距離を隔てて一体的に
連結支持せしめられたプレス成形品44を得る。即ち、
このプレス成形品44においては、複数個の金属端子3
4が、各かしめ部位40の先端部分において、略矩形状
の小断面の連結部46を介して、連結板42に連結一体
化されており、連結板42の長手方向に所定距離を隔て
て、それぞれ、連結板42の幅方向に突出する状態で固
設されている。そして、連結板42から相互に平行に突
出形成された複数個の金属端子34には、更に、適数回
のプレス加工を施して、各かしめ部位40の幅方向両側
を板厚方向に屈曲することにより、全体として略V字形
の溝形状のかしめ部位40とする。なお、プレス成形品
44における連結板42には、マス縮小のために適数個
の貫通孔48を設けることが望ましい。
【0037】さらに、このようにして得たプレス成形品
44の各金属端子34は、連結板42から各個別に分離
されることとなるが、分離される前に、各金属端子34
におけるかしめ部位40に対して、給電用ワイヤ16の
芯材18をかしめ固定することが望ましい。具体的に
は、プレス成形品44の各金属端子34におけるかしめ
部位40に対して、別途製作した給電用ワイヤ16の芯
材18を、溝内に入り込ませてセットする。その後、プ
レス加工装置によって、各金属端子34のかしめ部位4
0に対してかしめ加工を施して、かしめ部位40に給電
用ワイヤ16の芯材18を固着する。更にその後、プレ
ス成形品44の連結板42から、各金属端子34を分離
させることにより、給電用ワイヤ16にかしめ固定され
た状態の金属端子34を得る。
【0038】そして、このようにして給電用ワイヤ16
の一端側で、芯材18にかしめ固定された金属端子34
が、前述の如き冷陰極放電ランプ12における両側の外
部リード線14,14に対して、それぞれはんだ付けさ
れて取り付けられており、それによって、両側の外部リ
ード線14,14に対してそれぞれ給電用ワイヤ16が
接続された、目的とする冷陰極放電ランプユニット10
が構成されている。
【0039】ここにおいて、給電用ワイヤ16における
金属端子34を外部リード線14にはんだ付けするに際
しては、先ず、図4に示されているように、冷陰極放電
ランプ12の外部リード線14に対して、金属端子34
を外挿する。なお、この際には、外部リード線14の長
さ:L´は、十分に長い寸法、例えば10mm以上とされ
る。そして、かかる金属端子34を、外部リード線14
における基端側、即ち冷陰極放電ランプ12側(内部リ
ード線28側)の端部、乃至はかかる端部に十分に近い
位置に保持せしめる。
【0040】また一方、加熱槽を用いてはんだを加熱
し、溶融はんだ槽を準備する。そして、上述のような位
置に冷陰極放電ランプ12の外部リード線14と金属端
子34を保持したままの状態で、かかる溶融はんだ槽に
ディッピングして、外部リード線14と、そこに外挿さ
れた金属端子34を、溶融はんだ槽に浸漬して取り出
し、冷却することによって、外部リード線14と金属端
子34を、はんだ35によって、相互にはんだ付けす
る。
【0041】そして、その後、外部リード線14と金属
端子34のはんだ付け部分から外方に突出した余分な外
部リード線14を切断する。これによって、図1に示さ
れているように、冷陰極放電ランプ12の外部リード線
14に対して、その基端部に十分に近接する位置におい
て、金属端子34がはんだ付けされており、以て、前述
の如き、目的とする冷陰極放電ランプユニット10が形
成されている。
【0042】また、図7に示されているように、両給電
用ワイヤ16,16のかしめ部位と反対の端部には、一
つのコネクタ49が装着されている。そして、このコネ
クタ49によって、冷陰極放電ランプ12の両側の外部
リード線14,14に固着された2本の給電用ワイヤ1
6,16が、一つに纏められていると共に、コネクタ4
9において、それぞれの給電用ワイヤ16,16の芯材
18,18に対して、それぞれ、外部給電線との接続用
端子(図示せず)が、かしめ固定等によって固着されて
いる。
【0043】すなわち、このような構造とされた冷陰極
放電ランプユニット10においては、金属端子34を用
いて、冷陰極放電ランプ12の外部リード線14に外挿
した後、はんだ付けしたことにより、給電用ワイヤ16
の芯材18が、外部リード線14の基端部に近接した位
置に、大きな強度で安定して接続固着され得る。しか
も、はんだ浴中に浸漬してはんだ付けしたことにより、
はんだ付け強度と電気的接続信頼性が、共に一層有利に
且つ安定して発揮され得るのである。
【0044】ところで、このような冷陰極放電ランプユ
ニット10は、例えば、液晶表示装置等に装着される、
液晶表示用バックライトの光源ユニットとして好適に採
用され得るものであり、更に、液晶表示用バックライト
や、液晶表示用バックライトによって照射される液晶表
示ユニットを備えた液晶表示装置等にも、本発明は好適
に採用され得る。
【0045】具体的には、図8,9には、上述の如き構
造とされた冷陰極放電ランプユニット10を採用した液
晶表示装置の一具体例が示されている。この液晶表示装
置は、バックライト50と、バックライト50の光放射
面側に配置される、液晶表示ユニットとしての液晶画面
52と、仮想線で示されるケーシング54を含んで構成
されている。また、バックライト50は、導光部材とし
ての導光板56と、導光板56の端縁部の側方(本実施
形態では、図8,9における上端縁部の上方)に配置さ
れた冷陰極放電ランプユニット10と、冷陰極放電ラン
プ12に対して導光板56と反対側に配されて、冷陰極
放電ランプ12の有効発光域を略半周に亘って囲む反射
部材としての反射板58で構成されている。
【0046】そこにおいて、導光板56は、アクリル樹
脂等のような透明または乳白色の光透過性材料によって
形成されており、液晶画面52に対応した略矩形平板形
状とされていると共に、液晶画面52から遠い側の面に
対して、冷陰極放電ランプ12から離れるに従って薄肉
となる僅かなテーパが付されている。また、反射板58
は、金属や合成樹脂等からなり、円弧状断面をもって冷
陰極放電ランプ12の管軸方向に延びる略桶形状を有し
ている。
【0047】すなわち、かかる液晶表示装置は、冷陰極
放電ランプ12から放射された光を、反射板58の内部
に入射せしめて、導光板56の表面全体から、導光板5
6の表面側に配設された液晶画面52に対して、背後か
ら略均一に照射させるものである。なお、液晶表示装置
には、公知の技術に従って、導光板56の背面に配設さ
れる反射シートや、導光板56の表面に配設される拡散
透過シートの他、表示装置の通電制御手段や記憶媒体等
が、適宜に組み込まれ得る。
【0048】このような構造とされた液晶表示装置にあ
っては、そのバックライト50において、上述の如き構
造とされた冷陰極放電ランプユニット10が採用されて
いることから、冷陰極放電ランプ12の軸方向両端部分
に必要とされる、リード線接続用等のための発光領域以
外のスペースを、十分に小さくすることが出来る。具体
的には、図1に示されているように、封止ガラス24の
先端部からはんだ35による外部リード線14と給電用
ワイヤ16の芯材18とのはんだ付け部分の軸方向突出
量:Lを3.0mm以下、更には2.0mm以下、より有利
には1.5mm以下に設定することが出来るのである。そ
れ故、液晶画面52の周囲に必要とされるケーシング5
4内の枠部分(縁部)の幅を小さくすることが可能とな
り、液晶画面52をケーシング54の外周縁部の近くま
で大きくして、大きな表示画面サイズを、小さなケーシ
ング54のサイズで実現することが可能となるのであ
る。
【0049】次に、図10,11には、本発明の第二の
実施形態としての冷陰極放電ランプユニット10に用い
られる金属端子60と、該金属端子60を装着した給電
用ワイヤ16が示されている。なお、本実施形態におい
て、前記実施形態と同様な構造とされた部材および部位
については、それぞれ、図中に、前記実施形態と同一の
符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略す
る。
【0050】すなわち、本実施形態の金属端子60は、
外挿部位38の中央孔62の部分が、略H形に切り開い
た観音開き形状で一方の面側に略直角に屈曲させた形状
とされており、中央孔62の内周縁部において、中央孔
62の中心軸方向に突出された一対の平板形状の接続片
64,64が一体形成されている。また、金属端子60
のかしめ部位40には、第一の実施形態と同様に、給電
用ワイヤ16の芯材18がかしめ固定されている。な
お、このような金属端子60に対するH形切断と、接続
片64,64の立て起こしは、金属端子60のプレス成
形と同時に加工することが可能である。
【0051】そして、かくの如き金属端子60は、第一
の実施形態と同様、外挿部位38において、冷陰極放電
ランプ12の外部リード線14に外挿されて、はんだ付
けにより固着されている。
【0052】そこにおいて、本実施形態の金属端子60
においては、図11に示されているように、外挿部位3
8の内周縁部から軸方向に突設された一対の接続片6
4,64が、該外挿部位38に挿通された外部リード線
14に対して、軸直角方向両側から挟み込む状態で軸方
向に沿って延び出しており、各接続片64と外部リード
線14の間に対向面が形成されている。
【0053】従って、このような構造とされた金属端子
60を用いることにより、外部リード線14と金属端子
60の接続用対向面が大きくされて、はんだ付けによる
固着面積が一層有利に確保され得ることとなり、以て、
はんだ付けによる接続を、一層安定して確実に行うこと
が可能となるのである。
【0054】また、そこにおいて、例えば、一対の接続
片64,64を、延出し先端部側で相互に接近する方向
に傾斜させると共に、それら両接続片64,64の先端
部における対向面間距離を、外部リード線14の外径寸
法よりも僅かに小さくして、内挿される外部リード線1
4を両接続片64,64に圧接させることも可能であ
り、それによって、外部リード線14と金属端子60の
接続安定性と信頼性の更なる向上が図られ得ると共に、
外部リード線14に金属端子60を外挿した後、はんだ
付けするまでの間における外部リード線14からの金属
端子60の抜け出しを有利に防止され得る。
【0055】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
これらの実施形態における具体的な記載によって、何
等、限定的に解釈されるものでない。
【0056】例えば、冷陰極放電ランプユニットの大き
さや形状等は、何等、限定されるものでなく、また、そ
のような冷陰極放電ランプユニットが装着されるバック
ライトや、バックライトが装着される液晶表示装置の大
きさや構造等も、何等、限定されるものでない。具体的
には、一対の冷陰極放電ランプユニットを導光板の両側
端(上下端乃至は左右端)の外方に、各々、装着するこ
とも可能である。
【0057】また、前記実施形態において、給電用ワイ
ヤの金属端子を外部リード線に外挿させる向きは、反対
でも良く、金属端子に対して給電用ワイヤの芯材が封止
ガラス側に位置するように装着することも可能である。
【0058】また、前記実施形態において、金属端子に
おける外挿部位は、必ずしも周方向に連続した円環形状
である必要はなく、外挿部位を周上の一カ所で周方向に
分断させて、C字形状に拡開可能とすることも可能であ
る。それによって、外挿部位が拡開/縮閉可能とされ
て、外部リード線に対して、組み付け自由度の高い金属
端子を形成することが出来る。
【0059】更にまた、外部リード線と給電用ワイヤの
接続部分には、はんだ付け部分を含むバルブの軸方向端
部と給電用ワイヤの端部を含む全体を覆うシリコン等の
絶縁材で形成されたキャップを装着しても良い。
【0060】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた冷陰極放電ランプユニットにおいて
は、給電用ワイヤの芯線と外部リード線の接続部分に、
金属端子を利用した特定のはんだ接続構造を採用したこ
とにより、かかる接続部分を、バルブからの可及的な近
接位置において、容易に且つ高強度に形成することが出
来るのであり、それ故、発光部分の軸方向外側におい
て、給電用リード線の接続に必要とされる非発光部分を
小さくすることが可能となる。
【0062】また、このような冷陰極放電ランプユニッ
トを利用した、本発明に従う構造とされた液晶表示用バ
ックライトや液晶表示装置においては、発光領域、延い
ては液晶表示領域を大きく確保しつつ、その周囲に必要
とされるリード線の接続等のためのスペースを小さくし
て、全体サイズをコンパクト化することが出来るのであ
る。
【0063】さらに、冷陰極放電ランプの外部リード線
と金属端子を、はんだ浴に浸漬してはんだ付けする本発
明方法に従えば、両部材の熱容量が異なる場合でも、冷
陰極放電ランプの外部リード線と金属端子を容易に且つ
安定してはんだ付けすることが可能となり、コンパクト
な給電用リード線の接続部分を、優れた作業性の下で、
速やかに形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての冷陰極放電ラ
ンプユニットの要部を示す正面図である。
【図2】本発明に従う構造とされた冷陰極放電ランプの
要部を示す縦断面図である。
【図3】本発明に従う構造とされた給電用ワイヤの芯材
に金属端子をかしめ固定させた状態を示す正面図であ
る。
【図4】図2に示された冷陰極放電ランプに、図3に示
された金属端子を外挿させた状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】本発明に従う構造とされたプレス成形品の要部
を示す正面図である。
【図6】図5に示されたVI−VI断面に相当する図であ
る。
【図7】図1に示された冷陰極放電ランプユニットの正
面図である。
【図8】本発明の具体的適用例としての液晶表示装置を
示す概略図である。
【図9】図8に示された液晶表示装置の正面図である。
【図10】本発明の第二の実施形態としての冷陰極放電
ランプユニットに取り付けられる金属端子を示す正面図
である。
【図11】図10に示された金属端子を給電用ワイヤの
芯材にかしめ固定させた状態を示す、図4に対応する説
明図である。
【符号の説明】
10 冷陰極放電ランプユニット 12 冷陰極放電ランプ 14 外部リード線 16 給電用ワイヤ 18 芯材 20 ガラス管 24 封止ガラス 32 被覆材 34 金属端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸谷 準一 三重県津市高茶屋小森町1335番地の2 オ プト電工株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA14Z FA23Z FA42Z LA11 LA12 LA18 5C043 AA17 BB04 CC09 CD01 DD17 EA10 EB14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷陰極放電ランプにおけるバルブの軸方
    向端の封止部から外部空間に突設された給電用の外部リ
    ード線に対して、絶縁被覆された給電用ワイヤの芯線を
    接続固定せしめてなる冷陰極放電ランプユニットにおい
    て、 前記給電用ワイヤの芯線の端部に略リング形状の金属端
    子をかしめ固定すると共に、該金属端子を前記外部リー
    ド線に外挿せしめて、該外部リード線における前記冷陰
    極放電ランプの封止部先端の近接箇所に該金属端子をは
    んだ付けしたことを特徴とする冷陰極放電ランプユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記外部リード線が、該外部リード線と
    異なる材質の内部リード線を介して、電極に接続されて
    おり、該内部リード線が前記封止部を貫通して配設され
    ていると共に、該電極が前記バルブ内のガス封入空間に
    配設されている請求項1に記載の冷陰極放電ランプユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記外部リード線の外径寸法を、前記内
    部リード線の外径寸法よりも小さくすると共に、前記金
    属端子の内径寸法を、該内部リード線の外径寸法より小
    さくした請求項2に記載の冷陰極放電ランプユニット。
  4. 【請求項4】 前記金属端子の外径寸法を、前記バルブ
    の外径寸法以下とした請求項1乃至3の何れかに記載の
    冷陰極放電ランプユニット。
  5. 【請求項5】 前記金属端子を、黄銅または青銅によっ
    て形成した請求項1乃至4の何れかに記載の冷陰極放電
    ランプユニット。
  6. 【請求項6】 前記金属端子の内周縁部において、軸方
    向に屈曲乃至は湾曲して延びる接続片の少なくとも一つ
    を一体形成して、該接続片を前記外部リード線にはんだ
    付けした請求項1乃至5の何れかに記載の冷陰極放電ラ
    ンプユニット。
  7. 【請求項7】 前記金属端子を周上の一カ所で周方向に
    分断せしめて、C字形状に拡開可能とした請求項1乃至
    6の何れかに記載の冷陰極放電ランプユニット。
  8. 【請求項8】 前記バルブが、φ5.0mm以下の外径寸
    法を有する円筒管である請求項1乃至7の何れかに記載
    の冷陰極放電ランプユニット。
  9. 【請求項9】 前記バルブの軸方向両端部に突設された
    一対の前記外部リード線に対して、一対の前記給電用ワ
    イヤを、それぞれの芯線の一端部にかしめ固定された前
    記金属端子をはんだ付けして接続すると共に、それら一
    対の給電用ワイヤの他端部にコネクタを取り付けた請求
    項1乃至8の何れかに記載の冷陰極放電ランプユニッ
    ト。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れかに記載の冷陰
    極放電ランプユニットに用いられる前記金属端子を与え
    るプレス成形品であって、 前記給電用ワイヤの前記芯線にかしめ固定される溝形状
    のかしめ部位に対して、その溝方向の一方の端部に、前
    記外部リード線に外挿される環状の外挿部位が一体形成
    された金属端子形成部材が、それぞれのかしめ部位の溝
    方向が相互に平行となる状態で、且つ該溝方向に直交す
    る方向で相互に所定距離を隔てて位置せしめられると共
    に、それら各金属端子形成部材のかしめ部位における溝
    方向の他方の端部が、長手板状の連結板で相互に一体的
    に連結されていることを特徴とするプレス成形品。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9の何れかに記載の冷陰
    極放電ランプユニットにおけるバルブを、プレート形状
    の導光部材の側方に配設すると共に、該バルブの該導光
    板と略反対の側方に反射部材を配設したことを特徴とす
    る液晶表示用バックライト。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のバックライトの前
    記導光部材における光放射面側に、該バックライトによ
    って照射される液晶表示ユニットを配設したことを特徴
    とする液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至9の何れかに記載の冷陰
    極放電ランプユニットを製造するに際して、 前記外部リード線を10mm以上とし、該外部リード線に
    前記金属端子を外挿せしめて、該金属端子を該外部リー
    ド線にはんだ付けした後、かかる外部リード線を該金属
    端子のはんだ付け部分の外方近接位置で切断することを
    特徴とする冷陰極放電ランプユニットの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至9の何れかに記載の冷陰
    極放電ランプユニットを製造するに際して、 前記外部リード線に前記金属端子を外挿せしめた状態
    で、それら外部リード線と金属端子を、はんだ浴に浸漬
    してはんだ付けすることを特徴とする冷陰極放電ランプ
    ユニットの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至9の何れかに記載の冷陰
    極放電ランプユニットを製造するに際して、 請求項10に記載のプレス成形品における前記金属端子
    形成部材の前記かしめ部位に対して、前記給電用ワイヤ
    の前記芯線を嵌め込んでかしめ固定した後、かかる金属
    端子形成部材を前記連結板から分離せしめることを特徴
    とする冷陰極放電ランプユニットの製造方法。
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KR100894078B1 (ko) * 2002-11-26 2009-04-21 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치용 램프장치

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