JP2001337672A - アップライトピアノレペティションレバーシステム - Google Patents

アップライトピアノレペティションレバーシステム

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JP2001337672A
JP2001337672A JP2000200186A JP2000200186A JP2001337672A JP 2001337672 A JP2001337672 A JP 2001337672A JP 2000200186 A JP2000200186 A JP 2000200186A JP 2000200186 A JP2000200186 A JP 2000200186A JP 2001337672 A JP2001337672 A JP 2001337672A
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bat
hammer
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jack
repetition
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JP2000200186A
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司 ▲高▼橋
Tsukasa Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のアップライトピアノは打弦後、鍵盤をも
との高さ(約10mm)まで戻さないと次の音が出にく
い、また打弦が出来ない、という性能である。 【解決手段】本発明は垂直に張られた弦を横から打撃す
るハンマーと、ハンマーの回動中心側に設けられたバッ
トとキャッチャーと、打弦後に逆方向へ回転運動で戻っ
て来るキャッチャーを受け止めるバックチェックと、打
鍵時 打弦方向への回動をするウイペンに取り付けら
れ、バットに伝達し、所定点から脱進するジャックと、
バットに対して回動自在にウイペンに取り付けられ、ハ
ンマーストップ時、上記バットの下面に当接するレペテ
ィションレバーと、バックチェックワイヤーに配設さ
れ、ハンマーストップ状態解放時、上記バットを弦方向
に付勢する付勢力を、レペティションレバーに作用させ
る付勢手段のスプリングとを備えるアップライトピアノ
アクションである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアップライトピアノ
アクションに関し、ハンマーストップ状態から鍵盤を僅
かに戻した時、ハンマーバットを上に若干押し戻しジャ
ックがバットの下面に戻り次の音を打弦する事ができ、
連打性の向上と鍵盤深さの下半分を主体としたトレモロ
やトリルのような速いタッチがしやすくなる技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平6−83326号参照
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のアップライトピ
アノは打弦後、鍵盤をもとの高さ(約10mm)まで戻
さないと次の音が出にくい、また打弦ができない、とい
う性能である。グランドピアノはレペティションレバー
がありハンマーストップ後、僅かに鍵盤をゆるめるとハ
ンマーは直ちにバックチェックから解放され、レペティ
ションレバーはスプリングの力でハンマーを上へ押し戻
し、ジャックはスプリングの力でローラーの下に戻り次
ぎの打弦ができる。本発明のアップライトピアノレペテ
ィションレバーシステムはグランドピアノと同じように
作用し、ハンマーストップ状態から鍵盤を僅かに戻した
時、ハンマーはバックチェックから解放され、レペティ
ションレバーはスプリングの付勢力によりバットを押し
上げ、ジャックの戻りを早め、次の音が出せる。すなわ
ち連打性の向上と、鍵盤深さの下半分を主体としたトレ
モロやトリルのような速いタッチがしやすくなり演奏性
のアップに貢献する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は垂直に張られた
弦を横から打撃するハンマーと、ハンマーの回動中心側
に設けられたバットとキャッチャーと、打弦後に逆方向
へ回転運動で戻って来るキャッチャーを受け止めるバッ
クチェックと、打鍵時 打弦方向への回動をするウイペ
ンに取り付けられ、バットに伝達し、所定点から脱進す
るジャックと、バットに対して回動自在にウイペンに取
り付けられ、ハンマーストップ時、上記バットの下面に
当接するレペティションレバーと、バックチェックワイ
ヤーに配設され、ハンマーストップ状態解放時、上記バ
ットを弦方向に付勢する付勢力を、レペティションレバ
ーに作用させる付勢手段のスプリングとを備えるアップ
ライトピアノアクションである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明によるアップライトピアノ
アクションは、打弦後バックチェックによりキャッチャ
ーは受け止められる。その後ハンマーストップ状態解放
時、付勢手段により付勢されたレペティションレバーが
バットを打弦方向に向かって付勢する。バットが打弦方
向に僅かに押し戻されるので、ジャツクは速やかにバッ
トの下面に戻り 次の打弦への準備体制を整えることに
なる。例えば 鍵盤を戻したとき最も深く押し下げた位
置から3mm程度戻した時にジャックは元の位置に戻り
次の打弦が可能になる。このレペティションレバーの付
勢範囲は、グランドピアノのレペティションレバーと同
じく 接近の後のハンマーが落ちた戻りの位置までな
ので 打弦時の2度打ちや弦を強制的に止音する可能性
は無い。 なおレペティションスプリングの強さはバッ
トスプリングより若干強い位なので ハンマーの戻りで
打弦する事は無い。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について図1〜図6を参照し
て説明する、まず組み立て方は、既存のアップライトピ
アノアクションのウイペン(図1−3)にレペティショ
ンレバーを取り付けるために ウイペン後部の点線部
(図4−25)を削りレペティシヨンレバーフレンジ
(図3−28)が取り付けられるようにする。ジャック
(図4−1)もグランドピアノのジャックと同じ位の厚
みに加工する(図4−26)。レペティションレバー
(図3−17と18)の連結部のフレンジ(図3−2
9)が回動中にジャックと接触しないように、ジャック
(図4−27)部を削る。そしてレペティョンレバー
(図3−17と18)はフレンジ(図3−29)部でセ
ンターピンにより回動自在に連結する。レペティション
レバーは(図3)のように筒状になっておりジャックを
中に通して動きを逃がすようにしてある。まず加工され
たウイペン(図4−3)に加工したジャック(図4−
1)をセンターピンによりフレンジ(図4−31)に取
り付ける、バックチェックの頭(図2−4)を取り外し
バックチェックワイヤー(図2−2)にレペティション
スプリングスクリュー(図2−22)とレペティション
スプリング(図2−21)とレバースクリューパンチン
グクロス(図2−20)とレペティションレバースクリ
ュー(図2−19)の順番に通してからバックチェック
の頭(図2−4)を取り付ける。回動自在に組立てられ
たレペティションレバーの筒状になっている部分をジャ
ックの頭の方からかぶせるように組み入れウイペンの
(図1−16)部にセンターピンによりレペティシヨン
レバーを取り付ける、その時レペティションレバーの
(図2−15)部はレペティションスプリング(21)
とレバースクリューパンチングクロス(20)の間にバ
ックチェックワイヤー(2)を挟むように組み立てる。
(図1)と(図5−A)は本発明の実施例でアップライ
トピアノアクションの休止状態を示した側面図である。
(図5−B)は中間部の側面図、(図6−C)はジャッ
クエスケープ時の状態を示す側面図、(図6−D)はハ
ンマーストップ状態を示す側面図である。図を通し正常
運動を説明する。(図5−B)の中間部は、ピアノの鍵
盤を押し下げるとキャプスタン(11)がウイペン
(3)を押し上げジヤック(1)の先端がバットスキン
(12)の下部を突き上げハンマー(10)が前進す
る。(図6−C)は、ハンマーバット(6)が打弦方向
に回動し、弦とハンマー(10)の先端との距離が2〜
3mmに接近した時 ジャック(1)の下端(30)が
レギュレーチングボタン(8)に接して進行が阻止され
る。レペティションレバー(17と18)も同じよう
に、打弦方向に回動しレペティションレバーの(17−
14)部がレギュレーチングボタン(8)に接して進行
が阻止される。しかし鍵盤はなおも押し下げられるの
で、ジャックの先端はバットスキン(12)をすべって
これから外れる、即ちレットオフ(突き放し)が行わ
れた。(図6−D)は、ハンマー(10)は惰性で弦を
打って戻る。戻ったハンマーは(図6−D)のようにキ
ャッチャー(5)がバックチェック(4)にくわえられ
て停止する。レペティションレバー(18)の先端(1
3)部が、バットスキン(12)の下に当接しているた
め、ハンマー打弦後、時計回りに回動するバットにより
レペティションレバーは、打弦方向とは逆の下方向へと
伝達され、レペティションレバーの(17−15)部が
レバースクリューパンチング(20)との間に一定の間
隔ができる(図6−D)の←印部分。ハンマーストップ
(図6−D)の後、僅かに鍵盤を緩めるとハンマーはバ
ックチェックから解放され 同時にレペティションレバ
ーはレペティションスプリング(21)の付勢力により
打弦方向へと作用され ハンマーバット下面(12)を
レペティションレバー(18−13)部で僅かに上に押
し戻す、レペティションレバーの上昇範囲は、鍵盤を3
mm戻した位置でレペティションレバースクリュー(1
9)により阻止されて止まる。同時にジャックはスプリ
ングの力でハンマーバットの下面(12)に戻り次の音
を打弦することができる。即ちグランドピアノにおけ
る、ハンマーの戻りがアップライトピアノレペティショ
ンレバーでも作用されたことになる。鍵盤を3mm戻し
ただけで直ちに次の打弦への準備態勢を整のえることに
なり、鍵盤深さの下半分を主体としたトレモロやトリル
等の速いタッチの演奏性の向上に貢献することができ
る。なおレペティションレバー(17と18)のパーツ
の厚み(図3−32)は、ウイペン(図4−33)の厚
さ と同じでアクション全体からはみ出る事は無い。
【0007】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので次のような効果がある。
【0008】本アップライトピアノアクションはウイペ
ンにレペティションレバーが回動自在に連結されている
ため、グランドピアノのレペティションレバーが下から
ローラーを押上げるように、バットの下面を押し上げ
る。本アップライトレペティションレバーの付勢範囲は
グランドピアノにおける 接近の後のハンマーの戻り位
置と同じである。ジャック上下の調整はレペティション
レバースクリューを上下に移動する事により、接近の後
のハンマーの戻り位置 即ちレペティションスプリング
による付勢範囲の調整が出来るようになっている。
【0009】ハンマーストップ状態解放時、ハンマーバ
ットをレペティションレバーの付勢力により、打弦方向
に若干回動させ、ジャックが速やかにバットの下面に戻
り次の音を打弦する事が出来る。打弦後、鍵盤を3mm
戻しただけで直ちに次の打弦が出来るのでトレモロやト
リル等の速いタッチの演奏が、鍵盤深さの下半分で演奏
することが出来るので演奏性の向上に貢献する事が出来
る。
【0010】アップライトピアノレペティションレバー
は(図3)のように2つのパーツから出来ている。現在
のプラスチックはABS樹脂やカーボン、ポリアセター
ル等、優れた素材があり、現在のプラスチック整形技術
により、軽く強く均一に制作することが可能であり、品
質及び性能の向上維持が出来る。むらの無いパーツを制
作することが出来る。また既存のピアノアクションにも
簡単に取り付けが可能であり鍵盤の重さも、さほど変わ
ら無いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアップライトピアノアクションの休止
状態を示した側面図である。
【図2】本発明のアップライトピアノレペティションレ
バーのパーツの側面図及び組み立て方の図である。
【図3】本発明のアップライトピアノレペティションレ
バーの立体図である。
【図4】レペティションレバーをウイペンに取り付ける
ための、ウイペン及びジャックの加工工程の図である。
【図5と6】本発明のアップライトピアノレペティショ
ンレバーシステム搭載アクションの正常運動の図である
図5−Aは、休止状態の側面図である。図5−Bは、中
間部の側面図である。図6−Cは、ジャックエスケープ
時の状態を示す側面図である。図6−Dは、ハンマース
トップ状態を示す側面図である。
【符号の説明】 1 ジャック 2 バックチェックワイヤー 3 ウイペン 4 バックチェック 5 キャッチャー 6 バット 7 ジャックレール 8 レギュレーチングボタン 9 レギュレーチングスクリュー 10 ハンマー 11 キャプスタン 12 バットスキン 13 レペティションレバー先端 14 レペティションレバーとレギュレーチングボタン
当接部 15 レペティションレバーとレバースクリュー当接節
部 16 ウイペンとレペティションレバー連結部 17 レペティションレバー(バードヘッド) 18 レペティションレッバー上部 19 レペティションレバースクリュー 20 レバースクリューパンチングクロス 21 レペティションスプリング 22 レペティションスプリングスクリュー 23 センターピン 24 ウイペンとレペティションレバー連結穴 25 ウイペン加工カット部分 26 ジャック加工カット部分 27 ジャック加工カット部分 28 ウイペンとレペティションレバー連結部 29 レペティションレバー連結部 30 ジャックの下端 31 ウイペンのジャック取り付けフレンジ部 32 レペティションレバー厚み 33 ウイペン厚み

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アップライトピアノアクションの運動
    で、垂直に張られた弦を横から打撃するハンマーと、ハ
    ンマーの回動中心側に設けられたバットとキャッチャー
    と、打弦後に逆方向へ回転運動で戻って来るキャッチャ
    ーを受け止めるバックチェックと、打鍵時 打弦方向へ
    の回動をするウイペンに取り付けられ、バットに伝達
    し、所定点から脱進するジャックと、バットに対して回
    動自在にウイペンに取り付けられ、ハンマーストップ時
    上記バットの下面に当接するレペティションレバー
    と、バックチェックワイヤーに配設され、ハンマースト
    ップ状態解放時 上記バットを弦方向に付勢する付勢力
    をレペティションレバーに作用させる付勢手段のスプリ
    ングとを備えるアップライトピアノレペティションレバ
    ーシステムである。
JP2000200186A 2000-05-29 2000-05-29 アップライトピアノレペティションレバーシステム Pending JP2001337672A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4489140B1 (ja) * 2009-07-29 2010-06-23 有限会社藤井ピアノサービス アップライトピアノのアクションの作動方法及びアップライトピアノのアクション

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4489140B1 (ja) * 2009-07-29 2010-06-23 有限会社藤井ピアノサービス アップライトピアノのアクションの作動方法及びアップライトピアノのアクション
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