JP2001337143A - 論理回路における故障箇所推定システム、及び、故障箇所推定方法、並びに、記録媒体 - Google Patents

論理回路における故障箇所推定システム、及び、故障箇所推定方法、並びに、記録媒体

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JP2001337143A
JP2001337143A JP2000160983A JP2000160983A JP2001337143A JP 2001337143 A JP2001337143 A JP 2001337143A JP 2000160983 A JP2000160983 A JP 2000160983A JP 2000160983 A JP2000160983 A JP 2000160983A JP 2001337143 A JP2001337143 A JP 2001337143A
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Kazuki Shigeta
一樹 重田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する場合、
少ない処理時間で縮退故障やオープン故障やブリッジ故
障などの故障モードの故障箇所の推定を可能とする。 【解決手段】 誤り伝搬経路推定処理装置2において、
論理回路の故障出力端子から入力方向に誤り伝搬経路を
推定し、故障出力に誤り状態を伝搬する可能性のある誤
り伝搬経路を求める。次に、縮退故障重み付け手段31に
おいて縮退故障モードの故障候補を求め、さらに、オー
プン故障重み付け手段32においてオープン故障モードの
故障候補を求める。そして、ブリッジ故障重み付け手段
33において、ブリッジ故障モードの故障候補を求める。
そして、混合故障候補出力手段34において混合故障候補
を出力する。このようにして、部分回路の誤り伝搬経路
上のノードにおける関係故障端子を検索し、論理値が同
一であるノードの関係故障端子情報をマージすることに
より故障候補リストが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は論理回路内部の故障
箇所を推定する故障箇所推定システムに関し、特に、
故障出力端子から入力方向に誤り伝搬経路を推定する経
路追跡手法に基づいて様々な故障モードの故障候補を診
断する故障箇所推定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】故障箇所推定システムは、 故障出力を
含む出力パターンを満足するような故障が伝搬している
可能性のある経路を推定し、かつ、 その情報を基にし
て故障箇所を推定するシステムである。例えば、特開平
08-146093号公報や特開平10-062494号公報に記載されて
いる技術は、故障出力端子に関係する部分回路を抽出
し、部分回路内の故障伝搬経路を推定し、必要があれば
さらに入力側の部分回路を抽出して、全ての故障伝搬経
路を推定した後で、推定した経路の接続情報を基に経路
上のノードの重みを計算して、 論理回路内の重みの高
いノードを故障候補として出力する。
【0003】従来技術の構成について図面を参照して詳
細に説明する。図22は、従来の故障箇所推定システムの
構成を示すブロック図である。同図を参照すると、この
故障箇所推定システムは、キーボード、または、外部装
置とのインターフェース部である入力装置1と、 プログ
ラム制御により動作する誤り伝搬経路推定処理装置2
と、誤り伝搬経路推定処理に必要な情報を記憶する記憶
装置4と、ディスプレイ装置や印刷装置、または、外部
装置とのインターフェース部である出力装置6とによっ
て構成されている。記憶装置4は、論理回路構成記憶部4
1と論理状態記憶部42とを備えている。論理回路構成記
憶部41は、論理回路を構成するゲートと信号線とその接
続関係、および、ゲートの機能をあらかじめ記憶してい
る。論理状態記憶部42は、誤り伝搬経路推定処理中の各
信号線における論理状態、および回路が正常である時の
各信号線の論理状態(期待値)を記憶している。誤り伝搬
経路推定装置2は、故障端子検索手段21と、部分回路抽
出手段22と、部分回路内論理状態推定手段23と、論理状
態登録手段24と、故障候補検索手段27と、故障候補出力
手段28とを備える。
【0004】故障端子検索手段21は、論理回路構成記憶
部41に記憶された回路構成と、論理状態記憶部42に記憶
された論理状態を参照して、故障出力端子を検索する。
ここで、検索対象がない場合は誤り伝搬経路推定処理を
終了する。部分回路抽出手段22は、論理回路構成記憶部
41に記憶された回路構成を参照して、故障端子検索21で
検索した故障出力端子に関係する部分回路を抽出する。
部分回路内論理状態推定手段23は、論理回路構成記憶部
41に記憶された回路構成と、論理状態記憶部42に記憶さ
れた部分回路の境界の論理状態を参照して、部分回路内
部の誤り伝搬経路を推定する。論理状態登録手段24は、
部分回路内論理状態推定手段23によって推定された部分
回路の論理状態を論理状態記憶部42に登録する。故障候
補検索手段27は、部分回路内論理状態推定手段23によっ
て推定された部分回路の誤り伝搬経路を参照して、 全
ての故障出力に故障状態を伝搬する可能性のある誤り伝
搬経路上のノード(ゲート、信号線)を故障候補として検
索する。故障候補出力手段28は、故障候補検索手段27に
よって検索した故障候補を出力装置6に出力する。
【0005】図23は、図22に示す従来の故障箇所推定シ
ステムの動作を示す流れ図である。したがって、図22と
図23を参照して、従来技術の故障箇所推定システムの動
作について説明する。先ず、故障端子検索手段21におい
て、論理回路構成記憶部41に記憶された回路構成と、論
理状態記憶部42に記憶された論理状態とを参照し、故障
出力端子を検索する(ステップA11)。ここで、検索対象
の故障出力端子を検出した場合は、ステップA13に処理
を進める。 もし、検索対象がない場合は誤り伝搬経路
推定を終了する(ステップA12)。次に、部分回路抽出手
段22において、論理回路構成記憶部41に記憶された回路
構成を参照して、故障端子検索21で検索した故障出力端
子に関係する部分回路を抽出する(ステップA13)。この
部分回路の抽出は、前述の特開平10-062494公報に記載
されているように、入出力方向に数回回路をトレースし
て抽出してもよいし、回路設計における階層を利用して
もよい。
【0006】次に、ステップA14において、部分回路内
論理状態推定手段23は、論理回路構成記憶部41に記憶さ
れた回路構成と、 論理状態記憶部42に記憶された部分
回路の境界の論理状態を参照して、部分回路内部の誤り
伝搬経路を推定する。次に、論理状態登録手段24におい
て、ステップA14において推定した部分回路の論理状態
を論理状態記憶部42に登録する(ステップA15)。そし
て、ステップA11に戻って前述の故障端子検索を繰り返
す。一方、ステップA12で未処理の故障端子がない場合
は(ステップA12、N)、ステップA18において、故障候
補検索手段27は、 部分回路内論理状態推定手段23によ
って推定された部分回路の誤り伝搬経路を参照して、全
ての故障出力に故障状態を伝搬する可能性のある誤り伝
搬経路上のノード(ゲート、信号線)を故障候補として検
索する。最後に、ステップA19において、故障候補出力
手段28は、故障候補検索手段27によって検索した故障候
補を出力装置6に出力する。
【0007】次に、具体的な故障箇所推定モードの動作
について説明する。図12は、故障箇所推定システムにお
ける故障箇所推定モードの動作説明図である。したがっ
て、図22と図23と図12とを用いて、従来技術の故障箇所
推定システムの動作について説明する。図12において、
6つのフリップフロップ(FF1, FF2, FF3, FF4, FF5,FF
6)を含む順序回路において、時刻T+2に4つの故障出力F
1, F2, F3, F4が観測された時に誤り伝搬経路を推定す
る場合を想定する。
【0008】故障端子検索手段21において 論理回路構
成記憶部41に記憶された回路構成と、 論理状態記憶部4
2に記憶された論理状態を参照して、故障出力端子を検
索し、時刻T+2において、故障出力端子F1,F2,F3,F4が検
出される(ステップA11)。ここで、故障出力端子が検出
されたので、ステップA13に処理を進める(ステップA1
2)。次に、部分回路抽出手段22において、論理回路構成
記憶部41に記憶された回路構成を参照して、故障端子 F
1, F2, F3, F4 に関係する部分回路 c1, c2, c3を抽出
する(ステップA13)。ここでは、部分回路としてFF(Flip
-Flop)に囲まれた組合せ回路を抽出している。
【0009】次に、部分回路内論理状態推定手段23にお
いて、論理回路構成記憶部41に記憶された回路構成と、
論理状態記憶部42に記憶された部分回路の境界の論理状
態を参照して、部分回路内部の誤り伝搬経路を推定し、
部分回路c1において経路p12、部分回路c2において経路p
13, p14, p15、部分回路c3において経路p16が得られる
(ステップA14)。次に、論理状態登録手段24において、
ステップA14において推定した部分回路の論理状態を論
理状態記憶部42に登録する(ステップA15)。また、時刻T
+1の故障端子として、FF4, FF5, FF6を故障端子として
登録する。次に、ステップA11に戻り、未処理の故障端
子を検索すると、 FF4, FF5, FF6が検出され、ステップ
A11からA15の処理を繰り返し、部分回路c1〜c7、およ
び、経路p1〜p16が得られる。
【0010】ステップA18において、故障候補検索手段2
7は、部分回路内論理状態推定手段23によって推定され
た部分回路の誤り伝搬経路を参照して、全ての故障出力
に故障状態を伝搬する可能性のある誤り伝搬経路上のノ
ード(ゲート、信号線)を故障候補として検索し、経路p1
上のノードがF1, F2, F3, F4に故障状態を伝搬する可能
性があるので、経路p1条のノードが故障候補として検出
される。最後にステップA19において、故障候補出力手
段28は、故障候補検索手段27によって検索した故障候補
を出力装置6に出力する。
【0011】このような、経路追跡型の故障箇所推定シ
ステムにおいて、誤り伝搬経路を推定する段階では、単
一故障であること以外には特に制限を設けていないた
め、様々な故障モードの故障が誤り伝搬経路上に存在し
ている。しかし、従来技術において、対象とする故障は
単一縮退故障であり、それ以外の故障は高く重み付けさ
れることがなかった。また、経路追跡型とは異なる故障
箇所推定手法である故障辞書法や故障シミュレーション
法は、故障を対象回路上に仮定して論理シミュレーショ
ンを行い、その結果をテスト結果と比較するものである
が、仮定した故障以外の故障モードの推定は難しい。ま
た、オープン故障やブリッジ故障などの単一縮退故障以
外の故障を仮定して論理シミュレーションする必要があ
り、 膨大なシミュレーションとなってしまうことか
ら、 実用的な処理時間内に単一縮退故障以外の故障箇
所を推定することは非常に困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の故障箇所推定システムは、全ての故障出力を満足
する故障のみを検索しているから、単一縮退故障以外の
故障モードについては故障箇所の推定を行うことができ
ない。また、従来の故障箇所推定システムは、オープン
故障、あるいは、ブリッジ故障に対する重み付けを行う
手段を有していないので、単一縮退故障以外の故障候補
リストが得られない。さらに、単一縮退故障以外に、オ
ープン故障やブリッジ故障を仮定した論理シミュレーシ
ョンが必要となり、処理時間が膨大となる。したがっ
て、故障箇所推定手法として、故障辞書法や故障シミュ
レーション法を用いたとしても、単一故障以外の故障モ
ードの故障箇所を推定することができない。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、 縮退故障やオープン故障
やブリッジ故障などの故障モードの推定ができる故障箇
所推定システムを提供することにある。また、本発明の
第2の目的は、縮退故障やオープン故障やブリッジ故障
などの故障モードの故障に対する重み付け手段を提供す
ることにある。さらに、本発明の第3の目的は、処理時
間を増大させることなく、 様々な故障モードの故障の
推定ができる故障箇所推定システムを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の故障箇所
推定システムは、部分回路を抽出し、部分回路内部の論
理状態を推定して誤り伝搬経路を推定する処理におい
て、 経路上のノードにおける関係故障端子情報を保存
する。また、故障候補の重み付け処理において、部分回
路の関係故障端子情報を重ね合わせる時に、経路上のノ
ードの位置と論理値を参照して縮退故障モードの故障候
補を重み付けし、且つ、 経路上のノードの位置のみを
参照してオープン故障モードの故障候補を重み付けす
る。そして、経路上の2点のノードで故障候補対を作
り、ブリッジ故障モードの故障候補を重み付けし、それ
らの故障モードの混合して混合故障候補リストを作成す
る。
【0015】より具体的には、誤り伝搬経路の推定処理
装置において、誤り伝搬経路上のノードにおける関係故
障端子情報を登録する第1の関係故障端子登録手段(図1
の25)を有し、故障候補重み付け処理装置において、縮
退故障候補重み付け手段(図1の31)と、オープン故障候
補重み付け手段(図1の32)と、ブリッジ故障候補重み付
け手段(図1の33)と、混合故障候補出力手段(図1の34)と
を有する。さらに、縮退故障重み付け手段(図1の31)
は、各部分回路の誤り伝搬経路上のノードにおける関係
故障端子情報を検索する関係端子情報検索手段(図2の31
1)と、部分回路同士の関係故障端子情報をマージする第
1の関係故障端子情報マージ手段(図2の312)と、全部分
回路におけるノードのマージ処理が終了したか判定する
マージ終了判定手段(図2の313)と、縮退故障モードの故
障候補を関係故障端子の数を重みとしてソートする縮退
故障候補ソート手段(図2の314)と、縮退故障モードの故
障候補を出力する縮退故障候補出力手段(図2の315)とを
有する。
【0016】さらに、オープン故障重み付け手段(図1の
32)は、各部分回路の誤り伝搬経路上のノードにおける
関係故障端子情報を検索する関係端子情報検索手段(図3
の321)と、部分回路同士の関係故障端子情報をマージす
る第2の関係故障端子情報マージ手段(図3の322)と、全
部分回路におけるノードのマージ処理が終了したか判定
するマージ終了判定手段(図3の323)と、オープン故障モ
ードの故障候補を関係故障端子の数を重みとしてソート
するオープン故障候補ソート手段(図3の324)と、オープ
ン故障モードの故障候補を出力するオープン故障候補出
力手段(図3の325)とを有する。
【0017】また、ブリッジ故障重み付け手段(図1の3
3)は、各部分回路の誤り伝搬経路上のノードにおける関
係故障端子情報を検索する関係端子情報検索手段(図4の
321)と、対象とする2つの部分回路の関係故障端子情報
をマージする第2の関係故障端子情報マージ手段(図4の
322)と、オープン故障モードの故障候補から2つ選択す
る故障候補選択処理(図4の331)と、ブリッジ故障の条件
外の故障候補対を除外する条件外故障候補除外手段(図4
の332)と、部分回路同士の関係故障端子情報をマージす
る第3の関係故障端子情報マージ手段(図4の333)と、全
部分回路におけるノードのマージ処理が終了したか判定
するマージ終了判定手段(図4の334)と、ブリッジ故障モ
ードの故障候補を関係故障端子の数を重みとしてソート
するブリッジ故障候補ソート手段(図4の335)と、ブリッ
ジ故障モードの故障候補を出力するブリッジ故障候補出
力手段(図4の336)とを有する。
【0018】また、混合故障候補出力手段(図1の34)
は、各故障モードの故障候補リストを検索する故障候補
重み検索手段(図5の341)と、重み情報が重複している故
障候補を除外する余剰故障候補除外手段(図5の342)と、
故障候補を関係故障端子の数を重みとしてソートする混
合故障候補ソート手段(図5の343)と、混合故障モードの
故障候補を出力する混合故障候補出力手段(図5の344)と
を有する。
【0019】本発明の第2の故障箇所推定システムは、
誤り伝搬経路上のノードにおける関係故障端子情報を
階層的に管理する。より具体的には、誤り伝播経路推定
処理装置において、誤り伝搬経路上のノードにおける関
係故障端子情報を階層的に登録する第2の関係端子登録
手段(図17の26)を有する。
【0020】本発明の故障箇所推定システムによれば、
第1の関係端子登録手段は、部分回路内論理状態推定手
段によって推定された部分回路の誤り伝搬経路を参照し
て、誤り伝搬経路上のノード(ゲート、信号線)が関係す
る故障出力端子を第1の関係故障端子記憶部に登録す
る。また、関係故障端子情報検索手段は、第1の関係故
障端子記憶部を参照して、 指定した時刻の誤り伝搬経
路上の各ノードの関係故障出力端子を検索する。さら
に、第1の関係故障端子情報マージ手段は、誤り伝搬経
路上の各ノードにおいて故障状態の論理が同一である場
合に、関係端子情報を重ね合わせる。また、マージ終了
判定手段は、全時刻の関係端子情報のマージ処理を終了
したかを判定する。さらに、縮退故障候補ソート手段
は、第1の関係故障端子情報マージ手段によって得られ
た、各故障候補の関係故障出力端子の数を重みとして、
縮退故障モードの故障候補をソートする。
【0021】縮退故障候補出力手段は、縮退故障候補ソ
ート手段によって得られた故障候補リスト、および、各
故障候補の関係端子情報を、縮退故障候補記憶部、およ
び、出力装置に出力する。また、第2の関係故障端子情
報マージ手段は、誤り伝搬経路上の各ノードにおける関
係端子情報を重ね合わせる。この時、ノードの論理値に
よってマージ処理を変えることはしない。さらに、オー
プン故障候補ソート手段は、第2の関係故障端子情報マ
ージ手段によって得られた、各故障候補の関係故障出力
端子の数を重みとして、 オープン故障モードの故障候
補をソートする。オープン故障候補出力手段は、 オー
プン故障候補ソート手段によって得られた故障候補リス
ト、および、 各故障候補の関係端子情報を、オープン
故障候補記憶部、および、出力装置に出力する。
【0022】故障候補選択手段は、第2の関係故障端子
情報マージ手段で得られたオープン故障候補リストから
2つの候補を選択して故障候補対を作成する。また、条
件外故障候補除外手段は、故障候補選択手段で選択した
故障候補対の中から、条件外の故障候補対を除外する。
さらに、第3の関係故障端子情報マージ手段は、故障候
補選択手段によって選択した故障候補対の関係端子情報
を重ね合わせる。また、ブリッジ故障候補ソート手段
は、 第3の関係故障端子情報マージ手段によって得ら
れた故障候補対をブリッジ故障モードの故障候補として
扱い、各故障候補の関係故障出力端子の数を重みとし
て、ブリッジ故障候補をソートする。
【0023】ブリッジ故障候補出力手段は、 ブリッジ
故障候補ソート手段によって得られた故障候補リスト
を、ブリッジ故障候補記憶部、および、出力装置6に出
力する。また、故障候補重み検索手段は、縮退故障候補
記憶部とオープン故障候補記憶部とブリッジ故障候補記
憶部とを参照して、 縮退故障モードとオープン故障モ
ードとブリッジ故障モードの故障候補とその関係故障端
子情報を取り出し、混合故障候補リストを作成する。ま
た、余剰故障候補除外手段は、オープン故障候補のある
故障候補と同一のノードの故障候補が、縮退故障候補に
あり、かつ、両者の関係故障端子情報が同一である場合
に、 混合故障候補リストからそのオープン故障候補を
除外する。さらに、混合故障候補ソート手段は、故障候
補重み検索手段、および、余剰故障候補除外手段を通し
て得られた混合故障候補を、各故障候補の関係故障出力
端子の数を重みとしてソートする。
【0024】混合故障候補出力手段は、混合故障候補ソ
ート手段によって得られた故障候補リストを、混合故障
候補記憶部および出力装置に出力する。また、第2の関
係端子登録手段は、部分回路内論理状態推定手段によっ
て推定された部分回路の誤り伝搬経路を参照して、誤り
伝搬経路上のノード(ゲート、信号線)が関係する部分回
路の出力端子を、第2の関係故障端子記憶部に登録し、
さらに、部分回路において誤り伝搬経路が通る出力端子
が関係する論理回路の故障出力端子を第2の関係故障端
子記憶部に登録する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。すなわち、本発明の故障箇所
推定システムは、 故障出力端子から入力方向に故障伝
搬経路を推定する経路追跡手法に基づく故障箇所の推定
システムである。図1は、本発明における第1の実施の
形態の故障箇所推定システムの構成を示すブロック図で
あり、先ず、同図により、第1の実施の形態の構成を説
明する。図1を参照すると、この実施の形態の故障箇所
推定システムは、キーボード、または、外部装置とのイ
ンターフェース部である入力装置1と、プログラム制御
により動作する誤り伝搬経路推定処理装置2と、 故障候
補重み付け処理装置3と、誤り伝搬経路推定処理に必要
な情報を記憶する記憶装置4と、 故障候補と故障候補の
関係故障端子情報を記憶する故障候補記憶装置5と、デ
ィスプレイ装置や印刷装置、または、外部装置とのイン
ターフェース部である出力装置6とによって構成されて
いる。
【0026】記憶装置4は、論理回路構成記憶部41と論
理状態記憶部42と第1の関係故障端子記憶部43とを備え
ている。論理回路構成記憶部41は、 論理回路を構成す
るゲートと信号線とその接続関係、および、ゲートの機
能を予め記憶している。論理状態記憶部42は、誤り伝搬
経路推定処理中の各信号線における論理状態、および回
路が正常である時の各信号線の論理状態(期待値)を記憶
している。第1の関係故障端子記憶部43は、誤り伝搬経
路推定処理により得られた誤り伝搬経路上のノード(ゲ
ート、信号線)が関係している故障出力端子を記憶して
いる。
【0027】故障候補記憶装置5は、縮退故障候補記憶
部51と、オープン故障候補記憶部52と、ブリッジ故障候
補記憶部53と、混合故障候補記憶部54とを備えている。
縮退故障候補記憶部51は、縮退故障モードの故障候補と
その関係故障出力端子を記憶している。オープン故障候
補記憶部52は、オープン故障モードの故障候補とその関
係故障出力端子を記憶している。ブリッジ故障候補記憶
部53は、ブリッジ故障モードの故障候補とその関係故障
出力端子を記憶している。混合故障候補記憶部54は、混
合故障候補とその関係故障出力端子を記憶している。
尚、誤り伝搬経路推定処理装置2と故障候補重み付け処
理装置3は、1つのデータ処理装置に含めた構成も可能で
ある。 また、記憶装置4と故障候補記憶装置5は、容量
が十分であれば、1つの記憶装置に含めることが可能で
ある。
【0028】誤り伝搬経路推定装置2は、故障端子検索
手段21と、部分回路抽出手段22と、部分回路内論理状態
推定手段23と、論理状態登録手段24と、第1の関係端子
登録手段25とを備える。故障端子検索手段21は、論理回
路構成記憶部41に記憶された回路構成と、論理状態記憶
部42に記憶された論理状態とを参照して、故障出力端子
を検索する。ここで、検索対象がない場合は誤り伝搬経
路推定処理を終了する。部分回路抽出手段22は、 論理
回路構成記憶部41に記憶された回路構成を参照して、故
障端子検索21で検索した故障出力端子に関係する部分回
路を抽出する。
【0029】部分回路内論理状態推定手段23は、論理回
路構成記憶部41に記憶された回路構成と、論理状態記憶
部42に記憶された部分回路の境界の論理状態を参照し
て、部分回路内部の誤り伝搬経路を推定する。論理状態
登録手段24は、部分回路内論理状態推定手段23によって
推定された部分回路の論理状態を論理状態記憶部42に登
録する。第1の関係端子登録手段25は、部分回路内論理
状態推定手段23によって推定された部分回路の誤り伝搬
経路を参照して、誤り伝搬経路上のノード(ゲート、信
号線)が関係する故障出力端子を、第1の関係故障端子記
憶部43に登録する。
【0030】故障候補重み付け処理装置3は、縮退故障
重み付け手段31と、オープン故障重み付け手段32と、ブ
リッジ故障重み付け手段33と、混合故障候補出力手段34
とを備えている。縮退故障重み付け手段31は、縮退故障
モードの故障候補の順位が高くなるように重み付けを行
う。ここで、縮退故障モードの故障候補とは、故障が生
じる箇所が固定で、その故障状態の論理値が常に同一で
あるような故障候補である。故障箇所の論理が時間的に
変化していても、その誤り状態が出力端子に伝搬しなけ
れば、縮退故障モードの故障候補として重み付けされ
る。オープン故障重み付け手段32は、オープン故障モー
ドの故障候補の順位が高くなるように重み付けを行う。
【0031】ここで、オープン故障モードの故障候補と
は、故障が生じる箇所が固定である故障候補であり、そ
の時の論理値は同一でなくてもよいような故障候補であ
る。ゲートの機能故障によるゲート出力論理の故障も
オープン故障モードの故障候補として重み付けされる。
ブリッジ故障重み付け手段33は、ブリッジ故障モードの
故障候補の順位が高くなるように重み付けを行う。ここ
で、ブリッジ故障モードの故障候補とは、2つの信号線
の論理が同一となり、どちらか一方の論理となるような
故障候補である。
【0032】図2は、図1の故障箇所推定システムにおけ
る縮退故障重み付け手段31の詳細な構成図あり、同図を
用いて、縮退故障重み付け手段31の詳細な構成を説明す
る。縮退故障重み付け手段31は、関係故障端子情報検索
手段311と、第1の関係故障端子情報マージ手段312と、
マージ終了判定手段313と、縮退故障候補ソート手段314
と、縮退故障候補出力手段315とを備えている。関係故
障端子情報検索手段311は、第1の関係故障端子記憶部43
を参照して、指定した時刻の誤り伝搬経路上の各ノード
の関係故障出力端子を検索する。第1の関係故障端子情
報マージ手段312は、誤り伝搬経路上の各ノードにおい
て故障状態の論理が同一である場合に、関係端子情報を
重ね合わせる。マージ終了判定手段313は、全時刻の関
係端子情報のマージ処理を終了したかを判定する。縮退
故障候補ソート手段314は、 第1の関係故障端子情報マ
ージ手段312によって得られた、各故障候補の関係故障
出力端子の数を重みとして、 縮退故障モードの故障候
補をソートする。縮退故障候補出力手段315は、縮退故
障候補ソート手段314によって得られた故障候補リス
ト、および、各故障候補の関係端子情報を、縮退故障候
補記憶部51および出力装置6に出力する。
【0033】図3は、図1の故障箇所推定システムにお
けるオープン故障重み付け手段32の詳細な構成図あり、
同図を用いて、オープン故障重み付け手段32の詳細な構
成を説明する。オープン故障重み付け手段32は、関係故
障端子情報検索手段321と、第2の関係故障端子情報マ
ージ手段322と、マージ終了判定手段323と、オープン故
障候補ソート手段324と、オープン故障候補出力手段325
とを備えている。関係故障端子情報検索手段321は、第1
の関係故障端子記憶部43を参照して、 指定した時刻の
誤り伝搬経路上の各ノードの関係故障出力端子を検索す
る。
【0034】第2の関係故障端子情報マージ手段322
は、 誤り伝搬経路上の各ノードにおける関係端子情報
を重ね合わせる。マージ終了判定手段323は、全時刻の
関係端子情報のマージ処理を終了したかを判定する。オ
ープン故障候補ソート手段324は、第2の関係故障端子
情報マージ手段322によって得られた、各故障候補の関
係故障出力端子の数を重みとして、オープン故障モード
の故障候補をソートする。オープン故障候補出力手段32
5は、オープン故障候補ソート手段324によって得られた
故障候補リスト、および、各故障候補の関係端子情報を
オープン故障候補記憶部52、および、出力装置6に出力
する。
【0035】図4は、図1の故障箇所推定システムにおけ
るブリッジ故障重み付け手段33の詳細な構成図あり、同
図を用いて、ブリッジ故障重み付け手段33の詳細な構成
を説明する。ブリッジ故障重み付け手段33は、関係故障
端子情報検索手段321と、第2の関係故障端子情報マー
ジ手段322と、故障候補選択手段331と、条件外故障候補
除外手段332と、第3の関係故障端子情報マージ手段333
と、マージ終了判定手段334と、ブリッジ故障候補ソー
ト手段335と、ブリッジ故障候補出力手段336とを備えて
いる。関係故障端子情報検索手段321と第2の関係故障
端子情報マージ手段322は、既にオープン故障重み付け
手段32の構成で説明したので説明は省略する。
【0036】故障候補選択手段331は、 第2の関係故障
端子情報マージ手段322で得られたオープン故障候補リ
ストから2つの候補を選択して、故障候補対を作成す
る。条件外故障候補除外手段332は、 故障候補選択手段
331で選択した故障候補対の中から、条件外の故障候補
対を除外する。第3の関係故障端子情報マージ手段333
は、故障候補選択手段331によって選択した2つの故障
候補の関係端子情報を重ね合わせる。マージ終了判定手
段334は、全故障候補対の関係端子情報のマージ処理が
終了したかを判定する。ブリッジ故障候補ソート手段33
5は、第3の関係故障端子情報マージ手段333によって得
られた故障候補対をブリッジ故障モードの故障候補とし
て扱い、各故障候補の関係故障出力端子の数を重みとし
て、 ブリッジ故障候補をソートする。ブリッジ故障候
補出力手段336は、ブリッジ故障候補ソート手段335によ
って得られた故障候補リストを ブリッジ故障候補記憶
部53、および、出力装置6に出力する。
【0037】図5は、図1の故障箇所推定システムにおけ
る混合故障候補出力手段34の詳細な構成図あり、同図を
用いて、混合故障候補出力手段34の詳細な構成を説明す
る。混合故障候補出力手段34は、故障候補重み検索手段
341と、余剰故障候補除外手段342と、混合故障候補ソー
ト手段343と、混合故障候補出力手段344とを備えてい
る。故障候補重み検索手段341は、縮退故障候補記憶部5
1と、オープン故障候補記憶部52と、ブリッジ故障候補
記憶部53を参照して、縮退故障モードとオープン故障モ
ードとブリッジ故障モードの故障候補とその関係故障端
子情報を取り出し、混合故障候補リストを作成する。
【0038】余剰故障候補除外手段342は、 オープン故
障候補のある故障候補と同一のノードの故障候補が、縮
退故障候補にあり、かつ、両者の関係故障端子情報が同
一である場合に、混合故障候補リストからそのオープン
故障候補を除外する。混合故障候補ソート手段343は、
故障候補重み検索手段341、および、余剰故障候補除外
手段342を通して得られた混合故障候補を、 各故障候補
の関係故障出力端子の数を重みとして、ソートする。混
合故障候補出力手段344は、混合故障候補ソート手段343
によって得られた故障候補リストを混合故障候補記憶部
54、および、出力装置6に出力する。
【0039】図6は、第1の実施の形態の故障箇所推定シ
ステムの動作を示す流れ図である。したがって、前述の
図1〜図5と、図6の流れ図を参照して、本発明における
第1の実施の形態の故障箇所推定システムの動作につい
て説明する。先ず、誤り伝搬経路推定処理装置2におい
て、 論理回路の故障出力端子から入力方向に誤り伝搬
経路を推定し、故障出力に誤り状態を伝搬する可能性の
ある誤り伝搬経路を求める(ステップA1)。次に、縮退故
障重み付け手段31において、縮退故障モードの故障候補
を求めて(ステップA2)、オープン故障重み付け手段32に
おいて、オープン故障モードの故障候補を求める(ステ
ップA3)。次に、ブリッジ故障重み付け手段33におい
て、ブリッジ故障モードの故障候補を求める(ステップA
4)。そして、混合故障候補出力手段34において、混合故
障候補を出力する(ステップA5)。
【0040】次に、図6の各ステップの動作を詳細に説
明する。最初に誤り伝搬経路の推定について図1と図7を
用いて詳細に説明する。尚、図7は、図6の流れ図におけ
る誤り伝搬経路を推定する動作の詳細な流れ図である。
先ず、故障端子検索手段21において論理回路構成記憶部
41に記憶された回路構成と、 論理状態記憶部42に記憶
された論理状態を参照して、故障出力端子を検索する
(ステップA11)。ここで、検索対象の故障出力端子を検
出した場合は、ステップA13に処理を進める。もし、検
索対象がない場合は、誤り伝搬経路推定を終了する(ス
テップA12)。次に、部分回路抽出手段22において、論理
回路構成記憶部41に記憶された回路構成を参照して、故
障端子検索21で検索した故障出力端子に関係する部分回
路を抽出する(ステップA13)。この部分回路の抽出は、
特開平10-062494公報に記載されているように、入出力
方向に数回回路をトレースして抽出してもよいし、 回
路設計における階層を利用してもよい。
【0041】次に、ステップA14において、部分回路内
論理状態推定手段23は、論理回路構成記憶部41に記憶さ
れた回路構成と、論理状態記憶部42に記憶された部分回
路の境界の論理状態を参照して、部分回路内部の誤り伝
搬経路を推定する。さらに、論理状態登録手段24におい
て、ステップA14において推定した部分回路の論理状態
を論理状態記憶部42に登録する(ステップA15)。そし
て、ステップA16において、第1の関係端子登録手段25
は、ステップA14において推定した部分回路内部の誤り
伝搬経路を参照して、誤り伝搬経路上の各ノード(ゲー
ト、信号線)が関係する故障出力端子を求め、第1の関係
故障端子記憶部43に登録する(ステップA16)。次に、
ステップA11に戻り、さらに未処理の故障端子を検索
し、前述と同様のステップを繰り返す。
【0042】図8は、図6の流れ図における縮退故障の重
み付け動作の詳細な流れ図である。したがって、前述の
図2の縮退故障重み付け手段の構成図と、図8の流れ図を
用いて、縮退故障の重み付け動作について詳細に説明す
る。先ず、ステップB1において、関係故障端子情報検索
手段311は、第1の関係故障端子記憶部43を参照して、指
定した時刻の誤り伝搬経路上の各ノードの関係故障出力
端子を検索する。次に、ステップB2において、第1の関
係故障端子情報マージ手段312は、誤り伝搬経路上の各
ノードにおいて故障状態の論理が同一である場合に、
関係端子情報を重ね合わせる。例えば、ノードAが時刻T
1と時刻T2において誤り伝搬経路上にあり、論理が両方
とも‘0'で、期待値が‘1'の時、故障候補A-sa0 (sa0は
0縮退故障モードを表し、sa1は1縮退故障モードを表す)
の関係故障端子は、ノードAの時刻T1と時刻T2における
関係故障端子情報を重ね合わせることで得られる。しか
し、両方の論理が異なる場合には別々の故障A-sa0, A-s
a1として扱うため、ノードAに関して関係故障端子情報
を重ね合わせることはしない。
【0043】次に、マージ終了判定手段313は、全時刻
の関係端子情報のマージ処理を終了したかを判定する
(ステップB3)。処理が終了していない場合には、ステッ
プB1の関係故障端子情報の検索に戻る。また、処理が終
了していると判定した場合には、次のステップB4に処理
を移る。そして、縮退故障候補ソート手段314は、ステ
ップB2によって得られた各故障候補の関係故障出力端子
の数を重みとして、 縮退故障モードの故障候補をソー
トする(ステップB4)。次に、ステップB5において、縮退
故障候補出力手段315は、ステップB4によって得られた
故障候補リスト、および、各故障候補の関係端子情報
を、縮退故障候補記憶部51、および、出力装置6に出力
する。
【0044】図9は、図6の流れ図におけるオープン故
障の重み付け動作の詳細な流れ図である。したがって、
前述の図3のオープン故障重み付け手段の構成図と、図
9の流れ図を用いて、オープン故障の重み付けについて
詳細に説明する。まず、ステップC1において、関係故障
端子情報検索手段321は、第1の関係故障端子記憶部43を
参照して、指定した時刻の誤り伝搬経路上の各ノードの
関係故障出力端子を検索する。次に、ステップC2におい
て、 第2の関係故障端子情報マージ手段322は、誤り伝
搬経路上の各ノードにおける関係端子情報を重ね合わせ
る。例えば、ノードAが時刻T1と時刻T2において誤り伝
搬経路上にある場合、故障候補A-open (openはオープン
故障モードを表す)の関係故障端子は、ノードAの時刻T1
と時刻T2における関係故障端子情報を重ね合わせること
で得られる。
【0045】次に、マージ終了判定手段323は、 全時刻
の関係端子情報のマージ処理を終了したかを判定する
(ステップC3)。処理が終了していない場合には、ステッ
プC1の関係故障端子情報の検索に戻る。また、処理が終
了していると判定した場合には、次のステップC4に処理
を移る。そして、オープン故障候補ソート手段324は、
ステップC2によって得られた各故障候補の関係故障出力
端子の数を重みとして、オープン故障モードの故障候補
をソートする(ステップC4)。ステップC5において、オー
プン故障候補出力手段325は、ステップC4によって得ら
れた故障候補リスト、および、各故障候補の関係端子情
報を、オープン故障候補記憶部52、および、出力装置6
に出力する。
【0046】図10は、図6の流れ図におけるブリッジ故
障の重み付け動作の詳細な流れ図である。したがって、
前述の図4のブリッジ故障重み付け手段の構成図と、図
10の流れ図を用いて、ブリッジ故障の重み付けについて
詳細に説明する。先ず、ステップC1において、関係故障
端子情報検索手段321は、第1の関係故障端子記憶部43を
参照して、指定した時刻の誤り伝搬経路上の各ノードの
関係故障出力端子を検索する。次に、ステップC2におい
て、 第2の関係故障端子情報マージ手段322は、誤り伝
搬経路上の各ノードにおける関係端子情報を重ね合わせ
る。ここまでは、図9のオープン故障候補の重み付け動
作と同一である。
【0047】次に、ステップD1において、故障候補選択
手段331は、ステップC2で作成したオープン故障候補リ
ストから2つの候補を選択して、故障候補対を作成す
る。そして、ステップD2において、条件外故障候補除外
手段332は、故障候補選択手段331で選択した故障候補対
の中から、条件外の故障候補対を除外する。具体的に
は、故障が生じるべき時刻で故障候補対の両者が同一の
期待値を持つ場合は、ブリッジ故障によって故障状態と
なることはないので除外する。また、 論理回路構成記
憶部41に記憶された回路のレイアウト情報を参照して、
故障候補選択手段331によって選択した2つの故障候補
がレイアウト上で交わることがない場合には、ブリッジ
故障とはなり得ないので除外する。
【0048】また、2つの故障候補の関係端子情報を重
ね合わせたとしても、 関係出力端子の数が小さいよう
な故障候補対を除外することによって、 故障の可能性
が高いブリッジ故障のみを候補とすることができる。ま
た、故障候補対の片方の故障候補の関係故障端子が、全
故障出力端子を含んでいる場合は、その故障候補は縮退
故障モード、あるいは、オープン故障モードの故障候補
として得られているので、ブリッジ故障候補から除外す
ることで、余分なブリッジ故障の重み付け処理を省くこ
とができる。
【0049】次に、ステップD3において、 第3の関係
故障端子情報マージ手段333は、故障候補選択手段331に
よって選択した2つの故障候補の関係端子情報を重ね合
わせる。例えば、故障候補A-open、および、B-openが得
られている場合、故障候補AB-bf (bfはブリッジ故障モ
ードを表す)の関係故障端子は、故障候補A-openとB-ope
nの関係故障端子情報を重ね合わせることで得られる。
そして、マージ終了判定手段334は、全故障候補対の関
係端子情報のマージ処理が終了したかを判定する(ステ
ップD4)。次に、ステップD5において、ブリッジ故障候
補ソート手段335は、ステップD3によって得られた故障
候補対をブリッジ故障モードの故障候補として扱い、各
故障候補の関係故障出力端子の数を重みとして、ブリッ
ジ故障候補をソートする。そして、ステップD6におい
て、ブリッジ故障候補出力手段336は、ステップD3によ
って得られた故障候補リストを、ブリッジ故障候補記憶
部53、および、出力装置6に出力する。
【0050】図11は、図6の流れ図における混合故障候
補出力の動作の詳細な流れ図である。したがって、前述
の図5の混合故障候補出力手段の構成図と、図11の流れ
図を用いて、混合故障候補出力について詳細に説明す
る。先ず、ステップE1において、故障候補重み検索手段
341は、縮退故障候補記憶部51と、オープン故障候補記
憶部52と、ブリッジ故障候補記憶部53を参照して、縮退
故障モードとオープン故障モードとブリッジ故障モード
の故障候補とその関係故障端子情報を取り出し、混合故
障候補リストを作成する。次に、ステップE2において、
余剰故障候補除外手段342は、オープン故障候補のある
故障候補と同一のノードの故障候補が、縮退故障候補に
あり、かつ、両者の関係故障端子情報が同一である場合
に、混合故障候補リストからそのオープン故障候補を除
外する。 縮退故障候補の重み付けとオープン故障候補
の重み付けの違いは、 故障ノードの論理値を区別する
かしないかである。
【0051】したがって、縮退故障候補A-sa0とA-sa1の
関係故障端子情報を重ね合わせたものが、オープン故障
候補A-openの関係故障端子情報と等しくなるはずであ
る。もし、A-sa0のみが縮退故障候補リストにあった場
合には、縮退故障候補A-sa0とオープン故障候補A-open
は実質的に同じ故障を表し、両者の関係端子情報は等し
くなるので、 両者を混合故障候補に含めると重複した
故障が含まれることになる。そこで、 同じノードの縮
退故障候補A-sa0 (またはA-sa1)とオープン故障候補A-o
penの関係故障端子情報が同一である場合には、オープ
ン故障候補A-openを除外することができる。次に、ステ
ップE3において、 混合故障候補ソート手段343は、ステ
ップE1、および、ステップE2によって得られた混合故障
候補を、 各故障候補の関係故障出力端子の数を重みと
して、ソートする。さらに、ステップE4において、混合
故障候補出力手段344は、混合故障候補ソート手段343に
よって得られた故障候補リストを、混合故障候補記憶部
54、および、出力装置6に出力する。
【0052】次に、前述の第1の実施の形態の故障箇所
推定システムについて、具体的な実施例を図を参照して
詳細に説明する。 最初に、図1の故障箇所推定システ
ムの構成図と、図7の誤り伝搬経路の推定流れ図と、図1
2の故障箇所推定モード説明図とを用いて、図6のステ
ップA1の誤り伝搬経路の推定について詳細に説明する。
図12において、6つのフリップフロップ(FF1, FF2, FF
3, FF4, FF5, FF6)を含む順序回路において、時刻T+2に
4つの故障出力F1, F2, F3, F4が観測された時に 誤り
伝搬経路を推定する場合を想定する。
【0053】先ず、故障端子検索手段21において、論理
回路構成記憶部41に記憶された回路構成と、論理状態記
憶部42に記憶された論理状態を参照して、故障出力端子
を検索し、時刻T+2において故障出力端子F1,F2,F3,F4が
検出される(ステップA11)。ここで、故障出力端子が検
出されたので、ステップA13に処理を進める(ステップA1
2)。つぎに、部分回路抽出手段22において、論理回路構
成記憶部41に記憶された回路構成を参照して、故障端子
F1, F2, F3, F4 に関係する部分回路 c1, c2,c3 を抽
出する(ステップA13)。ここでは、部分回路としてFF(Fl
ip-Flop)に囲まれた組合せ回路を抽出している。次に、
部分回路内論理状態推定手段23において、論理回路構成
記憶部41に記憶された回路構成と、 論理状態記憶部42
に記憶された部分回路の境界の論理状態を参照して、部
分回路内部の誤り伝搬経路を推定し、部分回路c1におい
て経路p12、部分回路c2において経路p13, p14, p15、部
分回路c3において経路p16が得られる(ステップA14)。
【0054】次に、 論理状態登録手段24において、ス
テップA14において推定した部分回路の論理状態を論理
状態記憶部42に登録する(ステップA15)。また、時刻T+1
の故障端子としてFF4, FF5, FF6を故障端子として登録
する。ステップA16において、第1の関係端子登録手段25
は、部分回路c1において、経路p12上のノードに関係す
る故障出力端子として、F1を登録する。部分回路c2にお
いて、経路p13上のノードに関係する故障出力端子とし
て、F2, F3を登録し、経路p14上のノードに関係する故
障出力端子として、F2を登録し、経路p15上のノードに
関係する故障出力端子として、F3を登録する。そして、
部分回路c3において、経路p16上のノードに関係する故
障出力端子として、F4を登録する。次に、ステップA11
に戻り、未処理の故障端子を検索すると、FF4, FF5, FF
6が検出され、ステップA11からA16の処理を繰り返し、
部分回路c1〜c7、および、経路p1〜p16が得られる。
【0055】各部分回路における経路上において、以下
の関係端子情報が登録される。部分回路C1において、p1
2: (F1)。部分回路c2において、p13: (F2, F3)、p14:
(F2)、 p15: (F3)。部分回路c3において、p16: (F4)。
部分回路c4において、p6: (F1)、 p7: (F1)、p8: (F
1)。部分回路c5において、p9: (F2, F3, F4)、p10: (F
2,F3)、 p11: (F4)。部分回路c6において、p1: (F1)、p
2: (F1)、p3: (F1)、p4: (F1)。部分回路c7において、p
1: (F2, F3, F4)、p5: (F2, F3, F4)。
【0056】以上のようにして求めた誤り伝搬経路上の
ノードは、誤り状態が伝搬している可能性のある経路で
あり、誤り状態が発生している故障の候補でもある。そ
こで、図13のように、各時刻の故障候補の重み情報を重
ね合わせる方法を変えることにより、様々な故障モード
の対応した故障候補リストを作成することができる。
尚、図13は、故障箇所推定モードにおける、各時刻の故
障候補の重み情報を重ね合わせる方法を変える説明図で
ある。
【0057】以下、具体例として、図14、図15、およ
び、図16におけるノードA, B, C, Dに関する故障候補重
み付け処理の実施例を説明する。尚、図14〜図16は、そ
れぞれ、第1の実施の形態の故障箇所推定システムにお
ける、故障箇所推定モードの動作説明図である。先ず、
図6のステップA2の縮退故障の重み付けについて、図2、
図8、図14、図15、および、図16を用いて詳細に説明す
る。先ず、図14と図15の処理を行う。図8のステップB1
において、関係故障端子情報検索手段311は、第1の関係
故障端子記憶部43を参照して、誤り伝搬経路上の各ノー
ドの関係故障出力端子を検索する。その結果、図14の誤
り伝搬経路から、A-sa0は(F1, F2, F3, F4)、B-sa0は(F
1, F2, F3, F4)、C-sa1は(F1, F2)に故障状態を伝搬す
る可能性がある。また、図15の誤り伝搬経路から、A-sa
1は(F5, F6)、B-sa0は(F5, F6)、C-sa1は(F5)、と関係
している、という各故障候補における関係端子情報が得
られる。
【0058】次に、ステップB2において、第1の関係故
障端子情報マージ手段312は、誤り伝搬経路上の各ノー
ドにおいて故障状態の論理が同一である場合に、関係端
子情報を重ね合わせる。 図14と図15の関係端子情報を
マージして、 B-sa0は(F1, F2,F3, F4, F5, F6)、C-sa1
は(F1, F2, F5)という関係端子情報が得られる。次に、
マージ終了判定手段313は、 全時刻の関係端子情報のマ
ージ処理を終了したかを判定する(ステップB3)。ここで
は、図16の処理が終了していないので、ステップB1に処
理が戻る。ステップB1において、図16の誤り伝搬経路か
ら、D-sa0は(F5,F6)と関係しているという情報が得ら
れ、情報をマージする(ステップB2)。 これで、全ての
経路を考慮したことになるので、ステップB3においてマ
ージ処理が終了したと判定し、次のステップB4に処理を
移る。ここまでの処理で、A-sa0: (F1, F2, F3, F4)、B
-sa0: (F1, F2, F3, F4, F5, F6)、C-sa1: (F1, F2, F
5)、 A-sa1: (F5, F6)、 D-sa0: (F5, F6)、と関係して
いるという情報が得られる。
【0059】次に、ステップB4において、縮退故障候補
ソート手段314は、ステップB2によって得られた各故障
候補の関係故障出力端子の数を重みとして、縮退故障モ
ードの故障候補をソートし、B-sa0: (F1, F2, F3, F4,
F5, F6)、A-sa0: (F1, F2, F3, F4)、C-sa1: (F1, F2,
F5)、A-sa1: (F5, F6)、D-sa0: (F5, F6)、という故障
候補リストが得られる。最後に、ステップB5において、
縮退故障候補出力手段315は、ステップB4によって得ら
れた故障候補リスト、および、各故障候補の関係端子情
報を縮退故障候補記憶部51、および、出力装置6に出力
する。
【0060】次に、図6のステップA3のオープン故障の
重み付けについて、図3、図9、図14、図15、および、図
16を用いて詳細に説明する。まず、図14と図15の処理を
行う。図9のステップC1において、関係故障端子情報検
索手段321は、第1の関係故障端子記憶部43を参照して、
誤り伝搬経路上の各ノードの関係故障出力端子を検索す
る。その結果、図14の誤り伝搬経路から、A-openは(F1,
F2, F3, F4)、 B-openは(F1, F2, F3, F4)、C-openは
(F1, F2)に故障状態を伝搬する可能性がある。また、図
15の誤り伝搬経路から、A-openは(F5, F6)、B-openは(F
5, F6)、C-openは(F5)、と関係している、という各故障
候補における関係端子情報が得られる。
【0061】次に、ステップC2において、第1の関係故
障端子情報マージ手段322は、誤り伝搬経路上の各ノー
ドにおいて故障状態の論理が同一である場合に、関係端
子情報を重ね合わせる。図14と図15の関係端子情報をマ
ージして、 A-openは(F1, F2,F3, F4, F5, F6)、B-open
は(F1, F2, F3, F4, F5, F6)、C-openは(F1, F2, F5)と
いう関係端子情報が得られる。次に、マージ終了判定手
段323は、全時刻の関係端子情報のマージ処理を終了し
たかを判定する(ステップC3)。ここでは、 図16の処理
が終了していないので、ステップC1に処理が戻る。ステ
ップC1において、図16の誤り伝搬経路から、D-sa0は(F
5, F6)と関係しているという情報が得られ、情報をマー
ジする(ステップC2)。これで、全ての経路を考慮したこ
とになるので、ステップC3においてマージ処理が終了し
たと判定し、次のステップC4に処理を移る。ここまでの
処理で、A-open: (F1, F2, F3, F4, F5, F6)、B-open:
(F1, F2, F3,F4, F5, F6)、C-open: (F1, F2, F5)、D-o
pen: (F5, F6)、と関係しているという情報が得られ
る。
【0062】次に、ステップC4において、オープン故障
候補ソート手段324は、ステップC2によって得られた各
故障候補の関係故障出力端子の数を重みとして、オープ
ン故障モードの故障候補をソートし、A-open: (F1, F2,
F3, F4, F5, F6)、B-open:(F1, F2, F3, F4, F5, F
6)、C-open: (F1, F2, F5)、D-open: (F5, F6)、という
故障候補リストが得られる。最後に、ステップC5におい
て、オープン故障候補出力手段315は、ステップC4によ
って得られた故障候補リスト、および、各故障候補の関
係端子情報をオープン故障候補記憶部52、および、出力
装置6に出力する。
【0063】図6のステップA4のブリッジ故障の重み付
けについて、図4、図10、図14、図15、および、図16を
用いて詳細に説明する。まず、 図14と図15の処理を行
う。図10のステップC1において、関係故障端子情報検索
手段321は、第1の関係故障端子記憶部43を参照して、誤
り伝搬経路上の各ノードの関係故障出力端子を検索す
る。その結果、図14の誤り伝搬経路から、A-openは(F1,
F2, F3, F4)、 B-openは(F1, F2, F3, F4)、C-openは
(F1, F2)に故障状態を伝搬する可能性がある。また、図
15の誤り伝搬経路から、A-openは(F5, F6)、B-openは(F
5, F6)、 C-openは(F5)、と関係している、という各故
障候補における関係端子情報が得られる。
【0064】次に、ステップC2において、第1の関係故
障端子情報マージ手段322は、誤り伝搬経路上の各ノー
ドにおいて故障状態の論理が同一である場合に、関係端
子情報を重ね合わせる。図14と図15の関係端子情報をマ
ージして、A-openは(F1, F2, F3, F4, F5, F6)、B-open
は(F1, F2, F3, F4, F5, F6)、C-openは(F1, F2, F5)と
いう関係端子情報が得られる。ここまでは、オープン故
障候補の重み付けの動作と同一である。ステップD1にお
いて、故障候補選択手段331は、オープン故障モードの
候補リストから2つの候補を選択して、故障候補対を作
成する。ここでは、AB, AC, BC という故障候補対が得
られる。
【0065】次にステップD2において、条件外故障候補
除外手段332は、故障候補選択手段331で選択した故障候
補対の中から、条件外の故障候補対を除外する。まず、
故障が生じるべき時刻で故障候補対の両者が同一の期待
値を持つ場合は、ブリッジ故障によって故障状態となる
ことはないので除外する。ABは図14において、同一の期
待値‘1'を持ち、ACは図15において、同一の期待値‘0'
を持つので除外する。また、故障候補対の片方の故障候
補の関係故障端子が、もう一方の故障候補の関係故障端
子を完全に含んでいる場合は、 その故障候補は縮退故
障モード、あるいは、オープン故障モードの故障候補と
して得られているので、ブリッジ故障候補から除外す
る。ここでは、C-openの関係端子は、A-openとB-openの
関係端子に全て含まれているので、AC, BCの故障候補対
は除外する。したがって、考慮する故障候補対がなくな
ったので、ステップD3では何も処理せず、ステップD4の
マージ終了判定手段334の処理に移る。ここでは、 図16
の処理が終了していないので、ステップC1に処理が戻
る。
【0066】次に、図14と図16の処理を考える。関係故
障端子情報検索手段321は、第1の関係故障端子記憶部43
を参照して、誤り伝搬経路上の各ノードの関係故障出力
端子を検索する。その結果、図14の誤り伝搬経路から、
A-openは(F1, F2, F3, F4)、B-openは(F1, F2, F3, F
4)、C-openは(F1, F2)に故障状態を伝搬する可能性があ
る。また、図16の誤り伝搬経路から、D-openは(F5, F
6)、と関係している、という各故障候補における関係端
子情報が得られる。次に、ステップC2において、第1の
関係故障端子情報マージ手段322は、誤り伝搬経路上の
各ノードにおいて故障状態の論理が同一である場合に、
関係端子情報を重ね合わせる。図14と図16の関係端子
情報をマージして、A-openは(F1, F2,F3, F4)、B-open
は(F1, F2, F3, F4)、C-openは(F1, F2)、D-openは(F5,
F6)という関係端子情報が得られる。
【0067】ステップD1において、故障候補選択手段33
1は、オープン故障モードの候補リストから2つの候補
を選択して、 故障候補対を作成する。ここでは、 AB,
AC,AD, BC, BD, CD という故障候補対が得られる。次に
ステップD2において、条件外故障候補除外手段332は、
故障候補選択手段331で選択した故障候補対の中から、
条件外の故障候補対を除外する。まず、故障が生じるべ
き時刻で故障候補対の両者が同一の期待値を持つものと
して、AB, AC, BD, CDを除外する。また、故障候補対の
片方の故障候補の関係故障端子が、もう片方の故障候補
の関係故障端子を完全に含んでいる場合として、AC, B
C, ABの故障候補対は除外する。したがって、AD-bfがブ
リッジ故障の故障候補対として得られる。
【0068】ステップD3において、第3の関係故障端子
情報マージ手段333は、故障候補選択手段331によって選
択した2つの故障候補の関係端子情報を重ね合わせる。
したがって、AD-bfの関係故障端子情報として、(F1, F
2, F3, F4, F5, F6)が得られる。そして、マージ終了判
定手段334で、再びステップC1の処理に移り、全故障候
補対の関係端子情報のマージ処理が終了したかを判定す
る(ステップD4)。図15と図16は、同じ時刻T2の誤り伝搬
経路で、同時に成り立つことはないので、ブリッジ故障
の重ね合わせの処理は行わないので、ステップD5に処理
を移る。ステップD5において、ブリッジ故障候補ソート
手段335は、ステップD3によって得られた故障候補対を
ブリッジ故障モードの故障候補として扱い、 各故障候
補の関係故障出力端子の数を重みとして、ブリッジ故障
候補をソートする。ブリッジ故障候補リストとして、AD
-bf: (F1, F2, F3, F4, F5, F6) が得られる。ステップ
D6において、ブリッジ故障候補出力手段336は、ステッ
プD5によって得られた故障候補リストをブリッジ故障候
補記憶部53、および、出力装置6に出力する。
【0069】次に、混合故障候補出力について、図5と
図11を用いて詳細に説明する。ステップE1において、故
障候補重み検索手段341は、縮退故障候補記憶部51と、
オープン故障候補記憶部52と、ブリッジ故障候補記憶部
53を参照して、各故障モードの故障候補リストを取得す
る。 混合故障候補リストとして、それらを混合した、B
-sa0: (F1, F2, F3, F4, F5, F6)、A-sa0: (F1, F2, F
3, F4)、C-sa1: (F1,F2,F5)、A-sa1: (F5, F6)、D-sa0:
(F5, F6)、A-open: (F1, F2, F3, F4, F5, F6)、 B-op
en: (F1, F2, F3, F4, F5, F6)、C-open: (F1, F2, F
5)、D-open: (F5, F6)、 AD-bf: (F1, F2, F3, F4, F5,
F6)、が得られる。
【0070】次にステップE2において、余剰故障候補除
外手段342は、オープン故障候補のある故障候補と同一
のノードの故障候補が、縮退故障候補にあり、かつ、両
者の関係故障端子情報が同一である場合に、 混合故障
候補リストからそのオープン故障候補を除外する。すな
わち、B-sa0とB-openの関係故障端子情報は同一である
ので、B-openは冗長な候補として除外する。同様に、C-
open、D-openを除外する。 その結果、B-sa0: (F1, F2,
F3, F4, F5, F6)、A-sa0: (F1, F2, F3, F4)、C-sa1:
(F1,F2, F5)、A-sa1: (F5, F6)、D-sa0: (F5, F6)、A-o
pen: (F1, F2,F3, F4, F5,F6)、 AD-bf: (F1, F2, F3,
F4, F5, F6)、が得られる。
【0071】ステップE3において、混合故障候補ソート
手段343は、ステップE1、および、ステップE2によって
得られた混合故障候補を、各故障候補の関係故障出力端
子の数を重みとしてソートして、B-sa0: (F1, F2, F3,
F4, F5, F6)、A-open: (F1,F2, F3, F4, F5, F6)、AD-b
f: (F1, F2, F3, F4, F5, F6)、A-sa0: (F1, F2, F3, F
4)、 C-sa1: (F1, F2, F5)、A-sa1: (F5, F6)、D-sa0:
(F5, F6)、が得られる。ステップE4において、混合故障
候補出力手段344は、ステップE3によって得られた故障
候補リストを、混合故障候補記憶部54、および、出力装
置6に出力する。
【0072】次に、本発明の第2の実施の形態における
故障箇所推定システムについて、図面を参照して詳細に
説明する。図17は、本発明における第2の実施の形態の
故障箇所推定システムの構成を示すブロック図であり、
先ず、同図を参照して構成を説明する。第2の実施の形
態の故障箇所推定システムは、誤り伝搬経路推定処理装
置2が、図1に示された誤り伝搬経路推定処理装置2の構
成の第1の関係端子登録手段25の代わりに、第2の関係
端子登録手段26を有する点で異なる。また、記憶装置4
が、図1に示された記憶装置4の構成の第1の関係故障端
子記憶部43の代わりに、第2の関係故障端子記憶部44を
有する点で異なる。
【0073】第2の関係端子登録手段26は、部分回路内
論理状態推定手段23によって推定された部分回路の誤り
伝搬経路を参照して、誤り伝搬経路上のノード(ゲー
ト、信号線)が関係する部分回路の出力端子を第2の関
係故障端子記憶部44に登録し、さらに、部分回路におい
て誤り伝搬経路が通る出力端子が関係する論理回路の故
障出力端子を第2の関係故障端子記憶部44に登録する。
第2の関係故障端子記憶部44は、関係故障端子を階層的
に管理する。すなわち、各部分回路内のノードと部分回
路の出力端子との関係と、 部分回路の出力端子と論理
回路の故障出力端子との関係を別々に管理し、 誤り伝
搬経路上のノードにおける関係故障端子情報を得るに
は、誤り伝搬経路上のノードに関係する部分回路の出力
端子を検索し、その部分回路の出力端子に関係する故障
出力端子を検索する。
【0074】次に、第2の実施の形態の故障箇所推定シ
ステムの動作を、図面を参照して詳細に説明する。図18
は、図17に示す第2の実施の形態の故障箇所推定システ
ムの動作を示す流れ図である。したがって、図17、図18
を用いて動作を説明する。尚、第2の実施の形態におけ
る誤り伝播経路推定処理装置2において、故障端子検索
手段21と、部分回路抽出手段22と、部分回路内論理状態
推定手段23と、論理状態登録手段24、および、故障候補
重み付け処理装置3は、第1の実施の形態の各手段21, 2
2, 23, 24および、3の動作と同一のため、その説明を省
略する。
【0075】すなわち、ステップA17において、第2の
関係端子登録手段26は、部分回路内論理状態推定手段23
によって推定された部分回路の誤り伝搬経路を参照し
て、誤り伝搬経路上のノード(ゲート、信号線)が関係す
る部分回路の出力端子を第2の関係故障端子記憶部44に
登録し、さらに、部分回路において誤り伝搬経路が通る
出力端子が関係する論理回路の故障出力端子を、第2の
関係故障端子記憶部44に登録する。
【0076】次に、第2の実施の形態の具体的な実施例
の動作を図を参照して詳細に説明する。最初に、図17、
図18と図12を用いて、誤り伝搬経路の推定について詳細
に説明する。図12において、6つのフリップフロップ(F
F1, FF2, FF3, FF4, FF5, FF6)を含む順序回路におい
て、時刻T+2に4つの故障出力F1, F2, F3, F4が観測さ
れた時に誤り伝搬経路を推定する場合を想定する。先
ず、故障端子検索手段21において、論理回路構成記憶部
41に記憶された回路構成と、論理状態記憶部42に記憶さ
れた論理状態を参照して、故障出力端子を検索し、時刻
T+2において故障出力端子F1,F2,F3,F4が検出される(ス
テップA11)。ここで、故障出力端子が検出されたので、
ステップA13に処理を進める(ステップA12)。
【0077】次に、部分回路抽出手段22において、論理
回路構成記憶部41に記憶された回路構成を参照して、故
障端子 F1, F2, F3, F4 に関係する部分回路 c1, c2, c
3 を抽出する(ステップA13)。ここでは、部分回路とし
てFF(Flip-Flop)に囲まれた組合せ回路を抽出してい
る。さらに、部分回路内論理状態推定手段23において、
論理回路構成記憶部41に記憶された回路構成と、 論理
状態記憶部42に記憶された部分回路の境界の論理状態を
参照して、部分回路内部の誤り伝搬経路を推定し、部分
回路c1において経路p12、部分回路c2において経路p13,
p14, p15、部分回路c3において経路p16が得られる(ステ
ップA14)。次に、論理状態登録手段24において、ステッ
プA14において推定した部分回路の論理状態を論理状態
記憶部42に登録する(ステップA15)。また、時刻T+1の故
障端子としてFF4, FF5, FF6を故障端子として登録す
る。
【0078】次に、ステップA17において、第2の関係
端子登録手段25は、部分回路c1において、経路p12上の
ノードに関係する故障出力端子として、F1を登録する。
部分回路c2において、経路p13上のノードに関係する故
障出力端子として、F2, F3を登録し、経路p14上のノー
ドに関係する故障出力端子として、F2を登録し、経路p1
5上のノードに関係する故障出力端子として、F3を登録
する。部分回路c3において、経路p16上のノードに関係
する故障出力端子として、F4を登録する。次に、ステッ
プA11に戻り、未処理の故障端子を検索すると、FF4, FF
5, FF6が検出され、ステップA11からA16の処理を繰り返
し、部分回路c1〜c7、および、経路p1〜p16が得られ
る。
【0079】各部分回路における経路上において、以下
の関係端子情報が第2の関係故障端子記憶部44に登録さ
れる。部分回路C1において、p12: (F1)。部分回路c2に
おいて、p13: (F2, F3)、p14: (F2)、p15: (F3)。部分
回路c3において、p16: (F4)。部分回路c4において、p6:
(FF4)、 p7: (FF4)、 p8: (FF4)、 FF4: (F1)。部分回
路c5において、p9: (FF5, FF6)、p10: (FF5)、p11: (FF
6)、FF5: (F2, F3)、FF6: (F4)。部分回路c6において、
p1: (FF1, FF2)、p2: (FF1, FF2)、 p3: (FF1)、p4: (F
F2)、FF1: (F1)、FF2: (F1)。部分回路c7において、p1:
(FF3)、 p5: (FF3)、FF3: (F2, F3, F4)。
【0080】このように、関係端子情報を階層的に管理
することにより、関係端子情報に関するデータ量を少な
くすることが可能である。例えば、部分回路c6における
誤り伝搬経路p9上のノードの関係故障端子情報は、 図1
9に示すように階層的に管理される。また、図20に示す
ように相互の関係を記録することで、関係端子情報を双
方向検索することが可能となる。尚、図19は、第2の実
施の形態において、関係故障端子情報が階層的に管理さ
れる状態を示す説明図である。また、図20は、第2の実
施の形態において、関係故障端子情報の相互の関係を記
録する状態を示す図である。
【0081】以上のようにして求めた誤り伝搬経路上の
ノードは、 誤り状態が伝搬している可能性のある経路
であり、誤り状態が発生している故障の候補でもある。
そこで、図13のように、各時刻の故障候補の重み情報を
重ね合わせる方法を変えることにより、様々な故障モー
ドの対応した故障候補リストを作成することができる。
【0082】次に、本発明の第3の実施の形態における
故障箇所推定システムについて、図面を参照して詳細に
説明する。図21は、本発明における第3の実施の形態の
故障箇所推定システムの構成を示すブロック図である。
図21を参照すると、本発明の第3の実施の形態は、図17
に示す第2の実施の形態に加えて、誤り伝播経路推定プ
ログラムを記録した記録媒体7、および、故障候補重み
付けプログラムを記録した記録媒体8を備えている。こ
の記録媒体7および記録媒体8は、磁気ディスクや半導体
メモリやその他の記録媒体であればよい。誤り伝搬経路
推定プログラムは、記録媒体7から誤り伝搬経路推定装
置9に読み込まれ、誤り伝搬経路推定装置9の動作を制御
する。故障候補重み付けプログラムは、記録媒体8から
故障候補重み付け処理装置10に読み込まれ、 故障候補
重み付け処理装置10の動作を制御する。
【0083】誤り伝搬経路推定装置9は、故障箇所推定
プログラムの制御により、前述した第1および第2の実
施の形態における誤り伝搬経路推定装置2による処理と
同一の処理を実行する。すなわち、入力装置1から対象
ゲートの入出力端子の論理状態が与えられると、論理回
路構成記憶部41に記憶されているゲートの回路構成、お
よび、 論理状態記憶部42に記憶されている論理回路内
部の論理状態を参照し、 論理回路内部の誤り伝搬経路
を推定し、新たに推定した論理状態および誤り伝搬経路
を論理状態記憶部42に、 誤り伝播経路上のノードに関
係故障端子情報を第1の関係故障端子記憶部43に記録す
る。
【0084】次に、故障候補重み付け処理装置3におい
て、縮退故障重み付け手段31は、論理状態記憶部42と第
1の関係故障端子記憶部43を参照して、縮退故障モード
の故障候補リストを縮退故障候補記憶部51、および、出
力装置6に出力する。オープン故障重み付け手段32は、
第1の関係故障端子記憶部43を参照して、オープン故障
モードの故障候補リストをオープン故障候補記憶部52、
および、出力装置6に出力する。ブリッジ故障重み付け
手段33は、論理状態記憶部42と第1の関係故障端子記憶
部43を参照して、ブリッジ故障モードの故障候補リスト
をブリッジ故障候補記憶部53、および、出力装置6に出
力する。混合故障候補出力手段34は、縮退故障候補記憶
部51、オープン故障候補記憶部52、および、ブリッジ故
障候補記憶部53 を参照して、混合故障モードの故障候
補リストを混合故障候補記憶部54、および、出力装置6
に出力する。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の故障箇所
推定システムによれば、部分回路の誤り伝搬経路上のノ
ードにおける関係故障端子を検索し、論理値が同一であ
るノードの関係故障端子情報をマージすることにより、
縮退故障モードにおける故障候補リストが得られる。
したがって、縮退故障モードの故障に対する重み付けが
できる。また、本発明の故障箇所推定システムによれ
ば、部分回路の誤り伝搬経路上のノードにおける関係故
障端子を検索し、ノードの関係故障端子情報をマージす
ることにより、オープン故障モードにおける故障候補リ
ストが得られる。よって、オープン故障モードの故障に
対する重み付けができる。さらに、本発明の故障箇所推
定システムによれば、 部分回路の誤り伝搬経路上のノ
ードにおける関係故障端子を検索し、ノードの関係故障
端子情報をマージして、部分回路におけるオープン故障
候補を得た後、2つの故障候補を選択して故障候補対を
作成し、故障候補対の関係故障端子情報をマージするこ
とにより、ブリッジ故障モードにおける故障候補リスト
が得られる。したがって、ブリッジ故障モードの故障に
対する重み付けを行うことができる。
【0086】また、本発明の故障箇所推定システムによ
れば、各故障モードの故障候補リストを混合して、各候
補の関係故障端子の数によってソートして、 混合故障
候補リストが得られる。よって、縮退故障モードやオー
プン故障モードやブリッジ故障モードの故障候補を含む
故障候補リストを得ることができる。さらに、本発明の
故障箇所推定システムによれば、関係故障端子情報を階
層的に管理しているので、 関係故障端子情報のデータ
量を少なくできることである。
【0087】また、本発明の故障箇所推定システムによ
れば、経路追跡型の故障箇所推定手法は、故障モードに
よって誤り伝搬経路の推定処理をやり直す必要がなく、
重み付け処理を追加することで、様々な故障モードに対
する重み付けが可能である。したがって、処理量を増大
することなく、様々な故障モードの故障候補リストを得
ることができる。さらに、各故障モードにおいて重み付
けを行うことで、必ずしも全ての故障出力端子を説明で
きなくても故障候補リストの上位に重み付けすることが
可能である。よって、ノイズデータを含んだテスト結果
を用いた場合において、 様々な故障モードの故障候補
リストを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1の実施の形態の故障箇所
推定システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の故障箇所推定システムにおける縮退故
障重み付け手段31の詳細な構成図ある。
【図3】 図1の故障箇所推定システムにおけるオープ
ン故障重み付け手段32の詳細な構成図ある。
【図4】 図1の故障箇所推定システムにおけるブリッ
ジ故障重み付け手段33の詳細な構成図ある。
【図5】 図1の故障箇所推定システムにおける混合故
障候補出力手段34の詳細な構成図ある。
【図6】 第1の実施の形態の故障箇所推定システムの
動作を示す流れ図である。
【図7】 図6の流れ図における誤り伝搬経路を推定す
る動作の詳細な流れ図である。
【図8】 図6の流れ図における縮退故障の重み付け動
作の詳細な流れ図である。
【図9】 図6の流れ図におけるオープン故障の重み付
け動作の詳細な流れ図である。
【図10】 図6の流れ図におけるブリッジ故障の重み
付け動作の詳細な流れ図である。
【図11】 図6の流れ図における混合故障候補出力の
動作の詳細な流れ図である。
【図12】 故障箇所推定システムにおける故障箇所推
定モードの動作説明図である。
【図13】 故障箇所推定モードにおける、各時刻の故
障候補の重み情報を重ね合わせる方法を変える説明図で
ある。
【図14】 第1の実施の形態の故障箇所推定システム
における、故障箇所推定モードの第1の動作説明図であ
る。
【図15】 第1の実施の形態の故障箇所推定システム
における、故障箇所推定モードの第2の動作説明図であ
る。
【図16】 第1の実施の形態の故障箇所推定システム
における、故障箇所推定モードの第3の動作説明図であ
る。
【図17】 本発明における第2の実施の形態の故障箇
所推定システムの構成を示すブロック図である。
【図18】 図17に示す第2の実施の形態の故障箇所推
定システムの動作を示す流れ図である。
【図19】 第2の実施の形態において、関係故障端子
情報が階層的に管理される状態を示す説明図である。
【図20】 第2の実施の形態において、関係故障端子
情報の相互の関係を記録する状態を示す図である。
【図21】 本発明における第3の実施の形態の故障箇
所推定システムの構成を示すブロック図である。
【図22】 従来の故障箇所推定システムの構成を示す
ブロック図である。
【図23】 図22に示す従来の故障箇所推定システムの
動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 入力装置 2 誤り伝搬経路推定処理装置 3 故障候補重み付け処理装置 4 記憶装置 5 故障候補記憶装置 6 出力装置 7 記録媒体 8 記録媒体 21 故障端子検索手段 22 部分回路抽出手段 23 部分回路内論理状態推定手段 24 論理状態登録手段 25 第1の関係端子登録手段 26 第2の関係端子登録手段 31 縮退故障重み付け手段 32 オープン故障重み付け手段 33 ブリッジ故障重み付け手段 34 混合故障候補出力手段 41 論理回路構成記憶部 42 論理状態記憶部 43 第1の関係故障端子記憶部 44 第2の関係故障端子記憶部 51 縮退故障候補記憶部 52 オープン故障候補記憶部 53 ブリッジ故障候補記憶部 54 混合故障候補記憶部 311 関係故障端子情報検索手段 312 第1の関係故障端子情報マージ手段 313 マージ終了判定手段 314 縮退故障候補ソート手段 315 縮退故障候補出力手段 321 関係故障端子情報検索手段 322 第2の関係故障端子情報マージ手段 323 マージ終了判定手段 324 オープン故障候補ソート手段 325 オープン故障候補出力手段 331 故障候補選択手段 332 条件外故障候補除外手段 333 第3の関係故障端子情報マージ処理 334 マージ終了判定手段 335 ブリッジ故障候補ソート手段 336 ブリッジ故障候補出力手段 341 故障候補重み検索手段 342 余剰故障候補除外処理 343 混合故障候補ソート手段 344 混合故障候補出力手段

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定システムにおいて、 記憶装置に記憶された論理状態を参照して故障出力端子
    を検索する故障端子検索手段と、 前記故障出力端子に関係する部分回路を抽出する部分回
    路抽出手段と、 部分回路内の論理状態を推定して誤り伝搬経路を推定す
    る部分回路内論理状態推定手段と、 論理状態を前記記憶装置に登録する論理状態登録手段
    と、 ノードから前記誤り伝搬経路を出力方向に追跡して、前
    記誤り伝搬経路上のノードが関係する故障出力端子を前
    記記憶装置に登録する第1の関係端子登録手段とを備え
    たことを特徴とする故障箇所推定システム。
  2. 【請求項2】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定システムにおいて、 前記故障箇所推定システムを構成する誤り伝搬経路推定
    装置が、 部分回路内の論理状態の推定により得た該部分回路の誤
    り伝搬経路を参照し、 ノードから前記部分回路内を出力方向に追跡して得た、
    前記誤り伝搬経路上のノードが関係する部分回路の出力
    端子と、 前記部分回路の出力端子が関係する論理回路の故障出力
    端子とを階層的に登録する第2の関係端子登録手段を備
    えたことを特徴とする故障箇所推定システム。
  3. 【請求項3】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定システムにおいて、 記憶装置に記憶された論理状態を参照して故障出力端子
    を検索する故障端子検索手段と、 前記故障出力端子に関係する部分回路を抽出する部分回
    路抽出手段と、 前記部分回路内の論理状態を推定して、誤り伝搬経路を
    推定する部分回路内論理状態推定手段と、 論理状態を前記記憶装置に登録する論理状態登録手段
    と、 前記前記誤り伝搬経路上のノードが関係する故障出力端
    子を、階層的に前記記憶装置に登録する第2の関係端子
    登録手段とを備えたことを特徴とする故障箇所推定シス
    テム。
  4. 【請求項4】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定システムにおいて、 前記故障箇所推定システムを構成する縮退故障重み付け
    手段が、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索する関係故障端子情報検索手段と、 各ノードにおいて故障状態の論理値が同一である場合
    に、部分回路同士の関係端子情報を重ね合わせる第1の
    関係故障端子情報マージ手段と、 前記第1の関係故障端子情報マージ手段によって得た関
    係故障端子情報の数によって縮退故障モードの故障候補
    をソートする縮退故障候補ソート手段とを備えたことを
    特徴とする故障箇所推定システム。
  5. 【請求項5】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定システムにおいて、 前記故障箇所推定システムを構成するオープン故障重み
    付け手段が、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索する関係故障端子情報検索手段と、 各ノードの部分回路同士の関係端子情報を重ね合わせる
    第2の関係故障端子情報マージ手段と、 前記第2の関係故障端子情報マージ手段によって得た関
    係故障端子情報の数によってオープン故障モードの故障
    候補をソートするオープン故障候補ソート手段とを備え
    たことを特徴とする故障箇所推定システム。
  6. 【請求項6】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定システムにおいて、 前記故障箇所推定システムを構成するブリッジ故障重み
    付け手段が、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索する関係故障端子情報検索手段と、 各ノードの部分回路同士の関係端子情報を重ね合わせる
    第2の関係故障端子情報マージ手段と、 前記第2の関係故障端子情報マージ手段によって得たオ
    ープン故障モードの故障候補から複数のノードを選択す
    る故障候補対を作成する故障候補選択手段と、 前記故障候補対からブリッジ故障の条件外の故障候補対
    を除外する条件外故障候補除外手段と、 各故障候補対の部分回路同士の関係故障情報を重ね合わ
    せる第3の関係故障端子情報マージ手段と、 前記第3の関係故障端子情報マージ手段によって得た関
    係故障端子情報の数によってブリッジ故障モードの故障
    候補をソートするブリッジ故障候補ソート手段とを備え
    たことを特徴とする故障箇所推定システム。
  7. 【請求項7】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定システムにおいて、 前記故障箇所推定システムを構成する混合故障重み付け
    手段が、 複数の故障モードの故障候補と前記故障候補の関係故障
    端子情報とを取り出して、混合故障候補リストを作成す
    る故障候補重み検索手段と、 同一の故障状態を表している複数の故障モードの故障候
    補が、前記混合故障候補リストに存在している時に、
    片方の故障候補を除外する余剰故障候補除外手段と、 関係故障端子情報の数によって、前記混合故障候補リス
    トの故障候補をソートする混合故障候補ソート手段とを
    備えたことを特徴とする故障箇所推定システム。
  8. 【請求項8】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定システムにおいて、 論理回路の誤り伝搬経路を推定する誤り伝搬経路推定手
    段と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、縮退故障候補の重み
    付けを処理する縮退故障重み付け手段と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、オープン故障候補の
    重み付けを処理するオープン故障重み付け手段と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、ブリッジ故障候補の
    重み付けを処理するブリッジ故障重み付け手段と、誤り
    伝搬経路上のノードに対して、混合故障候補の出力を行
    う混合故障候補出力手段とを備えたことを特徴とする故
    障箇所推定システム。
  9. 【請求項9】 故障端子から故障伝搬経路を追跡するこ
    とにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇所
    推定方法において、 記憶装置に記憶された論理状態を参照して故障出力端子
    を検索する手順と、 前記故障出力端子に関係する部分回路を抽出して、該部
    分回路内の論理状態を推定して誤り伝搬経路を推定する
    手順と、 論理状態を前記記憶装置に登録し、前記ノードから前記
    誤り伝搬経路を出力方向に追跡して、前記誤り伝搬経路
    上のノードが関係する故障出力端子を前記記憶装置に登
    録する手順とを含むことを特徴とする故障箇所推定方
    法。
  10. 【請求項10】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、 論理回路内部の故障箇所を推定する故障
    箇所推定方法において、 部分回路内の論理状態を推定処理により得た該部分回路
    の誤り伝搬経路を参照して、 前記誤り伝搬経路上のノ
    ードから前記部分回路内を出力方向に追跡して得た、該
    誤り伝搬経路上のノードが関係する部分回路の出力端子
    と、部分回路の前記出力端子が関係する論理回路の故障
    出力端子とを、階層的に登録することを特徴とする誤り
    伝搬経路推定方法。
  11. 【請求項11】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定方法において、 記憶装置に記憶された論理状態を参照して故障出力端子
    を検索する手順と、 前記故障出力端子に関係する部分回路を抽出し、該部分
    回路内の論理状態を推定して誤り伝搬経路を推定する手
    順と、 論理状態を前記記憶装置に登録し、前記誤り伝搬経路上
    のノードが関係する故障出力端子を階層的に記憶装置に
    登録する手順とを含むことを特徴とする故障箇所推定方
    法。
  12. 【請求項12】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、 論理回路内部の故障箇所を推定する故障
    箇所推定処理における縮退故障重み付け方法において、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索し、各ノードにおいて故障状態の論理値が同一であ
    る場合に、部分回路同士の関係端子情報を重ね合わせ、
    得られた関係故障端子情報の数によって縮退故障モード
    の故障候補をソートすることを特徴とする縮退故障重み
    付け方法。
  13. 【請求項13】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定処理におけるオープン故障重み付け方法おいて、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索し、各ノードの部分回路同士の関係端子情報を重ね
    合わせて、得られた関係故障端子情報の数によってオー
    プン故障モードの故障候補をソートすることを特徴とす
    るオープン故障重み付け方法。
  14. 【請求項14】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定処理におけるブリッジ故障重み付け方法おいて、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索し、各ノードの部分回路同士の関係端子情報を重ね
    合わせ、得られたオープン故障モードの故障候補から複
    数のノードを選択する故障候補対を作成し、前記故障候
    補対からブリッジ故障の条件外の故障候補対を除外し、
    各故障候補対の部分回路同士の関係故障情報を重ね合わ
    せ、得られた関係故障端子情報の数によってブリッジ故
    障モードの故障候補をソートすることを特徴とするブリ
    ッジ故障重み付け方法。
  15. 【請求項15】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定処理における混合故障重み付け方法おいて、 複数の故障モードの故障候補と前記故障候補の関係故障
    端子情報を取り出して混合故障候補リストを作成し、同
    一の故障状態を表している複数の故障モードの故障候補
    が前記混合故障候補リストに存在している時に、 片方
    の故障候補を除外し、 関係故障端子情報の数によって
    前記混合故障候補リストの故障候補をソートすることを
    特徴とする混合故障重み付け方法。
  16. 【請求項16】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定方法において、 論理回路の誤り伝搬経路を推定する手順と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、縮退故障候補の重み
    付けを処理する手順と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、オープン故障候補の
    重み付けを処理する手順と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、ブリッジ故障候補の
    重み付けを処理する手順と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、混合故障候補の出力
    を行う手順とを含むことを特徴とする故障箇所推定方
    法。
  17. 【請求項17】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、 論理回路内部の故障箇所を推定する故障
    箇所推定方法を記録した記録媒体において、 記憶装置に記憶された論理状態を参照して故障出力端子
    を検索する故障端子検索処理の手順と、 前記故障出力端子に関係する部分回路を抽出する部分回
    路抽出処理の手順と、前記部分回路内の論理状態を推定
    して誤り伝搬経路を推定する部分回路内論理状態推定処
    理の手順と、 論理状態を前記記憶装置に登録する論理状態登録処理の
    手順と、前記ノードから前記誤り伝搬経路を出力方向に
    追跡して、前記誤り伝搬経路上のノードが関係する故障
    出力端子を前記記憶装置に登録する第1の関係端子登録
    処理の手順とをコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
  18. 【請求項18】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定方法を記録した記録媒体において、 部分回路内の論理状態の推定により得た部分回路の誤り
    伝搬経路を参照して、 前記ノードから前記部分回路内を出力方向に追跡して得
    た前記誤り伝搬経路上のノードが関係する部分回路の出
    力端子と、 部分回路の前記出力端子が関係する論理回
    路の故障出力端子とを、階層的に登録する第2の関係端
    子登録処理の手順を、コンピュータに実行させるための
    プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
  19. 【請求項19】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定方法を記録した記録媒体において、 記憶装置に記憶された論理状態を参照して故障出力端子
    を検索する故障端子検索処理の手順と、 前記故障出力端子に関係する部分回路を抽出する部分回
    路抽出処理の手順と、 前記部分回路内の論理状態を推定して誤り伝搬経路を推
    定する部分回路内論理状態推定処理の手順と、 論理状態を前記記憶装置に登録する論理状態登録処理の
    手順と、 前記前記誤り伝搬経路上のノードが関係する故障出力端
    子を階層的に前記記憶装置に登録する第2の関係端子登
    録処理の手順とをコンピュータに実行させるためのプロ
    グラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
  20. 【請求項20】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定方法を記録した記録媒体において、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索する関係故障端子情報検索処理の手順と、 各ノードにおいて故障状態の論理値が同一である場合
    に、部分回路同士の関係端子情報を重ね合わせる第1の
    関係故障端子情報マージ処理の手順と、 前記第1の関係故障端子情報マージ処理によって得た関
    係故障端子情報の数によって縮退故障モードの故障候補
    をソートする縮退故障候補ソート処理の手順とをコンピ
    ュータに実行させるためのプログラムを記録したことを
    特徴とする記録媒体。
  21. 【請求項21】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定方法を記録した記録媒体において、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索する関係故障端子情報検索処理の手順と、 各ノードの部分回路同士の関係端子情報を重ね合わせる
    第2の関係故障端子情報マージ処理の手順と、 前記第2の関係故障端子情報マージ処理によって得た関
    係故障端子情報の数によってオープン故障モードの故障
    候補をソートするオープン故障候補ソート処理の手順と
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たことを特徴とする記録媒体。
  22. 【請求項22】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、 論理回路内部の故障箇所を推定する故障
    箇所推定方法を記録した記録媒体において、 推定した誤り伝搬経路上のノードの関係故障端子情報を
    検索する関係故障端子情報検索処理の手順と、 各ノードの部分回路同士の関係端子情報を重ね合わせる
    第2の関係故障端子情報マージ処理の手順と、 前記第2の関係故障端子情報マージ処理によって得たオ
    ープン故障モードの故障候補から複数のノードを選択す
    る故障候補対を作成する故障候補選択処理の手順と、 前記故障候補対からブリッジ故障の条件外の故障候補対
    を除外する条件外故障候補除外処理の手順と、 各故障候補対の部分回路同士の関係故障情報を重ね合わ
    せる第3の関係故障端子情報マージ処理の手順と、 前記第3の関係故障端子情報マージ処理によって得た関
    係故障端子情報の数によってブリッジ故障モードの故障
    候補をソートするブリッジ故障候補ソート処理の手順と
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たことを特徴とする記録媒体。
  23. 【請求項23】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定方法を記録した記録媒体において、 複数の故障モードの故障候補と前記故障候補の関係故障
    端子情報を取り出して混合故障候補リストを作成する故
    障候補重み検索処理の手順と、 同一の故障状態を表している複数の故障モードの故障候
    補が、前記混合故障候補リストに存在している時に、片
    方の故障候補を除外する余剰故障候補除外処理の手順
    と、 関係故障端子情報の数によって前記混合故障候補リスト
    の故障候補をソートする混合故障候補ソート処理の手順
    とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    したことを特徴とする記録媒体。
  24. 【請求項24】 故障端子から故障伝搬経路を追跡する
    ことにより、論理回路内部の故障箇所を推定する故障箇
    所推定方法を記録した記録媒体において、 前記論理回路の誤り伝搬経路を推定する誤り伝搬経路推
    定処理の手順と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、縮退故障候補の重み
    付けを処理する縮退故障重み付け処理の手順と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、オープン故障候補の
    重み付けを処理するオープン故障重み付け処理の手順
    と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、ブリッジ故障候補の
    重み付けを処理するブリッジ故障重み付け処理の手順
    と、 誤り伝搬経路上のノードに対して、混合故障候補の出力
    を行う混合故障候補出力処理の手順とをコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とす
    る記録媒体。
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