JP2008089549A - 論理回路における多重故障の故障箇所推定システム、故障箇所推定方法および故障箇所推定用プログラム - Google Patents

論理回路における多重故障の故障箇所推定システム、故障箇所推定方法および故障箇所推定用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の故障からの誤り伝播経路が相互に影響している場合でも、故障候補の組み合わせ数を削減し、精度良く故障箇所を推定しながら推定処理時間を短縮する。
【解決手段】単一故障を仮定し故障候補と故障種別と故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードとを記憶する単一故障仮定診断手段22と、故障候補と誤り観測ノードを用いて誤り観測ノード毎に誤りを伝播させる故障候補をグループ分けし故障候補群として記憶する誤り観測ノード別候補分類手段23と、ある故障候補群の経路情報が別の故障候補群の経路情報を包含する場合、包含される故障候補群を削除する包含故障候補群選別手段24と、複数のパタンで算出した故障候補群において共通する故障候補を抽出して新たな故障候補群とするパタン間重ね合わせ手段25と、故障可能性の高い故障候補群の組み合わせを出力する多重故障シミュレーション照合手段26を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、論理回路において、複数の故障箇所を高速に、かつ、精度良く推定できる多重故障箇所推定方式に関する。
従来の多重故障の故障箇所推定システムとして、例えば特許文献1に記載される故障箇所推定方式が参照される。論理回路のテストにおいて、誤りが検出された誤り観測ノード毎に、関係している内部ノードをグループ化し、各内部ノードに単一故障を仮定した故障シミュレーションを実行して、全誤り出力を説明できる組合せを求めることによって、論理回路内の複数の故障箇所を推定する故障箇所推定システムである。
従来の故障箇所推定システムについて、図19を参照して説明する。図19を参照すると、キーボード、または外部とのインターフェース部がある入力装置1と、プログラム制御により動作するデータ処理装置2と、ハードディスクやメモリなどの情報を記憶する記憶装置3と、外部とのインターフェース部であるディスプレイ装置や印刷装置などの出力装置4とを備えている。
記憶装置3は、論理回路情報記憶部41と、故障候補記憶部45と、誤り関係ノードグループ記憶部46とを備えている。
論理回路情報記憶部41は、
各信号線の論理状態、
回路が正常であるときの各信号線の論理状態(期待値)、
テストで誤り信号を検出した誤り観測ノード情報、
を記憶している。
また、論理回路情報記憶部41は、論理回路の構成、すなわち、
ゲートの種類、
ゲート同士の接続関係、
ゲートと信号線の接続関係、
信号線同士の接続関係
などを記憶している。
ここで、回路内のノードとは、
ゲート、
ゲートの端子、
ネット、
回路の端子
など回路を構成する部品を意味する。
誤り観測ノードとは、
回路の外部出力端子、
スキャンフリップフロップ(Scan-FF)
など、回路の論理状態を観測できるノードを意味している。
故障候補記憶部45は、
故障シミュレーションで抽出された故障候補と、
故障候補の故障種別
を記憶している。
誤り関係ノードグループ記憶部46は、論理回路内のノードをグループ分けした結果を記憶している。
データ処理装置2は、初期設定手段21と、ファンインコーン分類手段27と、ノードグループ内故障候補抽出手段28と、誤り観測ノード照合手段33と、を備えている。
初期設定手段21は、論理回路情報記憶部41を参照して、
論理回路の種類、
入出力端子の論理状態
を設定し、信号線の論理状態を初期化する。
ファンインコーン分類手段27は、論理回路情報記憶部41を参照して、誤り観測ノードからファンイントレースを行い、トレースした回路内部ノードを誤り観測ノードに応じてグループ化し、誤り関係ノードグループ記憶部46に記憶する。
ノードグループ内故障候補抽出手段28は、論理回路情報記憶部41と、誤り関係ノードグループ記憶部46とを参照して、ノードグループ毎に、信号線を抽出し、論理回路情報記憶部41に記憶された信号線の論理状態を参照して、故障を仮定して、単一故障シミュレーションを実行し、ノードグループに関係する誤り観測ノードに故障を伝播させる信号線を故障候補として故障候補記憶部45に記憶する。
誤り観測ノード照合手段33は、論理回路情報記憶部41と、誤り関係ノードグループ記憶部46とを参照して、テスト結果で誤りを検出した全誤り観測ノードを説明できるノードグループの組み合わせを算出し、故障候補記憶部45を参照して、組み合わせとなった各ノードグループのノードを故障候補として出力装置4に出力する。
図20は、従来の多重故障の故障箇所推定システムの動作を説明するための流れ図である。次に、図19と図20の流れ図を参照して、従来のシステムの動作について詳細に説明する。
先ず、初期設定手段21において、論理回路情報記憶部41を参照して、
論理回路の種類、
入出力ノードの論理状態
を設定し、信号線の論理状態を初期化する(ステップA1)。
次に、ファンインコーン分類手段27において、論理回路情報記憶部41に記憶された回路構成を参照して、各誤り観測ノードからファンイントレースを実行し、誤り観測ノードに応じて、
その端子のみに影響を及ぼすノードグループと、
その端子のみならず他の誤り観測ノードに対しても影響を及ぼすノードグループと、
に分類し、誤り関係ノードグループ記憶部46に記憶する(ステップA8)。
ノードグループ内故障候補抽出手段28において、
論理回路情報記憶部41に記憶されたテスト結果の誤り観測ノードと、
回路構成、
信号線の論理状態と、
ステップA8で誤り関係ノードグループ記憶部46に記憶されたノードグループ情報と、
を参照して、各ノードグループ内の各ノードに対して、’0’または、’1’で固定された単一故障を仮定して、故障シミュレーションを実行し、その結果を参照することによって、各故障仮定ノードと誤り観測ノードとの関係を故障候補記憶部45に記憶し、同一ノードグループのノードを、同一故障候補群として、誤り関係ノードグループ記憶部46に記憶する(ステップA9)。
誤り観測ノード照合手段33において、論理回路情報記憶部41に記憶された論理構成と、誤り関係ノードグループ記憶部46とを参照して、テスト結果で誤りを検出した全ての誤り観測ノードを説明できるノードグループの組み合わせを算出し、故障候補記憶部45を参照して、組み合わせ毎に、各ノードグループの故障候補を、出力装置4に出力する(ステップA14)。
従来のシステムは、ファンイントレース処理によって、誤り観測ノードに誤り信号を伝搬する可能性のあるノードを絞りこんでから、その組合せを考慮して、多重故障箇所を推定している。
しかしながら、近年の数百万ゲート規模のLSIでファンイントレースを行うと、100分の1に絞り込んだとしても、1万ノードにもおよび、その組合せ数は膨大な数になるため、大規模回路に適用する場合には、膨大な計算量が必要となり、診断時間も実用的ではない。
また、従来のシステムでは、単一固定故障を仮定した故障シミュレーションの結果を組み合わせて、実測値との照合を行っているが、複数故障が同時に活性化される場合には、その誤り伝播経路が相互に影響することによって、単一故障の場合と誤り伝播経路が異なる可能性があり、その場合には、全誤り出力を説明できる複数故障の組み合わせが見つからないため、診断精度が低下する可能性がある。
また、単一固定故障を仮定した故障シミュレーションと実測値の照合では、固定故障以外の故障モードに対応することはできない。
また、故障箇所の推定結果が、ノードの組み合わせで出力されるので、特に大規模回路の診断において、出力結果が多い場合には、どの候補ノードの物理解析を優先すればよいかを示す指標が得られない。
特開平11-52023号公報
従来のシステムの第1の問題点は、大規模回路において処理時間が増大する、ということである。
その理由は、従来技術は、ファンイントレースで分類したノードグループ内の全ノードに対して、故障シミュレーションを実行し、シミュレーション結果と実測値であるテスト結果とを照合しているので、ノード数の増大とともに、診断時間が増大するためである。また、回路の接続関係のみを利用して、ノードグループ分けを実行するため、ファンインコーン内のノード全ての組合せを考慮して、故障シミュレーション結果と、テスト結果(実測値)とを比較する必要があるため、考慮すべきノードが増加すると、指数関数的にその組合せ数が増大するためである。
従来のシステムの第2の問題点は、複数故障の推定精度が低くなる可能性がある、ということである。
その理由は、故障候補ノードと誤り観測ノードとの関係のみを考慮し、誤り伝搬経路を考慮していないので、複数の故障が同時に活性化し、かつ、その伝搬経路が相互に影響する可能性を考慮していないためである。
従来のシステムの第3の問題点は、固定故障以外の故障モードに対する診断ができない、ということである。
その理由は、回路の接続情報を用いたファンイントレースで、ノードグループに分類し、単一固定故障を仮定した単一故障シミュレーション結果と実測値を照合することにより、故障箇所を推定しているため、固定故障以外の故障モードに対応できないためである。
従来のシステムの第4の問題点は、出力結果を用いて実解析することが難しい、ということである。
その理由は、故障箇所の推定結果がノードの組み合わせで出力されるので、特に大規模回路の診断において、出力結果が多い場合には、どの候補ノードの物理解析を優先すればよいかを示す指標が示されていないためである。
したがって、本発明の目的は、高速な多重故障箇所推定システムと方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、複数の故障からの誤り伝播経路が相互に影響している場合でも、精度良く故障箇所を推定できる多重故障箇所推定システムと方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、固定故障以外の故障モードの推定ができる多重故障箇所推定システムと方法並びにプログラムを提供することにある。
前記課題を解決するための手段を提供する本発明は、概略以下の構成とされる。
本発明の第1の故障箇所推定システムは、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムの推定結果を用いて、各テストパタンにおいて、誤り観測ノード別に、包含関係を考慮して、故障候補を、故障候補群としてグループ分けし、グループ分けした結果を、全テストパタンで重ねあわせて故障候補群の組み合わせを算出し、該算出された組み合わせ結果を、多重故障シミュレーションでテスト結果と照合し、該照合結果を出力する。
より詳細には、本発明は、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムにより、故障候補と、その故障種別と、その故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードとを記憶する単一故障仮定診断手段(図1の22)と、
故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、誤り観測ノード毎に、誤りを伝播させる故障候補を、グループ分けして、故障候補群として記憶する誤り観測ノード別候補分類手段(図1の23)と、
論理回路の構成情報と、故障候補群情報とを参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、ある故障候補群の経路情報が別の故障候補群の経路情報を包含する場合には、包含される故障候補群を削除する包含故障候補群選別手段(図1の24)と、
故障候補と故障候補分類結果を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような故障候補群の組み合わせを算出し、このとき複数のパタンで算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、その共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群とするパタン間重ね合わせ手段(図1の25)と、
論理回路情報と、故障候補と、故障候補分類結果と故障候補の組み合わせとを参照して、故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーションの結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と良く一致し、故障可能性の高い故障候補群の組み合わせを出力する多重故障シミュレーション照合手段(図1の26)と、
を備え、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムの推定結果を基に、誤り観測ノード別に故障候補を分類し、故障候補のグループ間の包含関係を考慮した上で、故障候補の組み合わせを算出するよう動作する。なお、上記において、括弧内の図番と参照番号は、あくまでも、本発明の構成の理解を容易とするために付加したものであり、本発明を制限するためのものとして解釈すべきではないことは勿論である。以下同様である。
かかる構成の本発明によれば、複数の故障が同時に活性化している論理回路の故障箇所を推定することにより、上記した本発明の目的を達成することができる。なお、本発明の第1の故障箇所推定方法は、論理回路の構成情報、信号線の期待値を参照して、単一故障を仮定して、論理回路内の故障候補と、該故障候補の故障種別と、該故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを記憶する単一故障仮定診断工程と、
論理回路の構成情報と、故障候補と、誤り観測ノード情報とを用いて、誤り観測ノード別に故障候補を分類し故障候補群として記憶する誤り観測ノード別分類工程と、
論理回路の構成情報と、故障候補群情報を参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、共通する候補を抽出する包含故障候補群選別工程と、
故障候補と故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として再登録するパタン間重ね合わせ工程と、を含む。
本発明の第1の故障箇所推定方法において、論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合工程を含むようにしてもよい。また、上記各工程を、コンピュータで実行する構成とすることで、本発明に係るプログラムが提供される。故障箇所推定システムと、方法とプログラムの対応は、以下の本発明の第2乃至第4の故障箇所推定システムについても同様とされる。
本発明の第2の故障箇所推定システムは、誤り観測ノードからファンインコーンでノードをグループ分けした結果を用いて、単一故障シミュレーションでグループ内の誤り観測ノードに故障を伝播させる信号線を抽出し、各テストパタンにおいて、誤り観測ノード別に、包含関係を考慮して、故障候補を故障候補群として再グループ分けし、再グループ分けした結果を、全テストパタンで重ねあわせて、故障候補群の組み合わせを算出し、該算出した組み合わせ結果を、多重故障シミュレーションでテスト結果と照合し、該照合結果を出力する。
より詳細には、本発明は、誤り観測ノードからファンイントレースを行い、トレースした回路内部ノードを誤り観測ノードに応じてグループ化し、記憶するファンインコーン分類手段(図5の27)と、
ノードグループ毎に信号線を抽出し、信号線の論理状態を参照して、故障を仮定して、単一故障シミュレーションを実行し、ノードグループに関係する誤り観測ノードに故障を伝播させる信号線を故障候補として、記憶するノードグループ内故障候補抽出手段(図5の28)と、
論理回路の構成情報と、故障候補群情報を参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、ある故障候補群の経路情報が別の故障候補群の経路情報を包含する場合には、包含される故障候補群を削除する包含故障候補群選別手段(図5の24)と、
故障候補と故障候補分類結果を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような故障候補群の組み合わせを算出し、このとき複数のパタンで算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、その共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群とするパタン間重ね合わせ手段(図5の25)と、
論理回路情報と故障候補と故障候補分類結果と故障候補の組み合わせとを参照して、故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーションの結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と良く一致し、故障可能性の高い故障候補群の組み合わせを出力する多重故障シミュレーション照合手段(図5の26)と、
を備え、誤り観測ノード別に故障候補を分類し、故障候補のグループ間の包含関係を考慮した上で、故障候補の組み合わせを算出するよう動作する。
かかる構成の本発明によれば、複数の故障が同時に活性化している論理回路の故障箇所を推定することにより、本発明の目的を達成することができる。
本発明の第3の故障箇所推定システムは、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムの推定結果を用いて、各テストパタンにおいて、誤り伝播経路を抽出し、誤り伝播経路別に、スコアの高い故障候補を故障候補群としてグループ分けし、グループ分けした結果を、全テストパタンで重ねあわせて、故障候補群の組み合わせを算出し、該算出した組み合わせ結果を、多重故障シミュレーションでテスト結果と照合し、該照合結果を出力する。
より詳細には、本発明は、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムにより、故障候補と、その故障種別と、その故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを記憶する単一故障仮定診断手段(図7の22)と、
論理回路情報と、故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、経路情報として記憶する誤り伝播経路抽出手段(図7の29)と、
故障候補と、経路情報とを参照して、故障候補のスコアなどを参考に、各テストパタンにおいて、故障可能性の高い候補を選択し、選択した故障候補を通る誤り伝搬経路に関係している誤り伝搬経路を、故障候補に関係する誤り伝搬経路グループとして、グループ化し、グループ内の故障候補を故障候補群として記憶する誤り伝播経路分類手段(図7の30)と、
故障候補と故障候補分類結果を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような故障候補群の組み合わせを算出し、このとき複数のパタンで算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、その共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群とするパタン間重ね合わせ手段(図7の25)と、
論理回路情報と故障候補と故障候補分類結果と故障候補の組み合わせとを参照して、故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーションの結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と良く一致し、故障可能性の高い故障候補群の組み合わせを出力する多重故障シミュレーション照合手段(図7の26)と、
を備え、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムの推定結果を基に、誤り観測ノード別に誤り伝播経路を分類し、誤り伝播経路同士の繋がり関係を考慮した上で、故障候補の組み合わせを算出するよう動作する。
かかる構成の本発明によれば、複数の故障が同時に活性化している論理回路の故障箇所を推定することにより、本発明の目的を達成することができる。
本発明の第4の故障箇所推定システムは、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムの推定結果を用いて、各テストパタンにおいて、誤り伝播経路を抽出し、全テストパタンの中で、スコアの高い誤り伝播経路順に、誤り伝播経路をグループ分けして、スコアの高い故障候補を故障候補群とし、故障候補群の組み合わせを算出し、該算出した組み合わせ結果を、多重故障シミュレーションでテスト結果と照合し、該照合結果を出力する。
より詳細には、本発明は、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムにより、故障候補と、その故障種別と、その故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを記憶する単一故障仮定診断手段(図9の22)と、
論理回路情報と、故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、経路情報として記憶する誤り伝播経路抽出手段(図9の29)と、
論理回路情報と、故障候補と、誤り観測ノードと、故障候補のスコアを用いて、全テストパタンにおいて、最もスコアの高い誤り伝播経路を検索し、その経路に含まれる故障候補を基点候補群として記憶する基点故障候補抽出手段(図9の31)と、
故障候補と、経路情報とを参照して、基点候補群を参考に、故障可能性の高い候補を選択し、選択した故障候補を通る誤り伝搬経路に関係している誤り伝搬経路を、故障候補に関係する誤り伝搬経路グループとして、グループ化し、グループ内の故障候補を故障候補群として記憶する誤り伝播経路分類2手段(図9の32)と、
論理回路情報と故障候補と故障候補分類結果と故障候補の組み合わせとを参照して、故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーションの結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と良く一致し、故障可能性の高い故障候補群の組み合わせを出力する多重故障シミュレーション照合手段(図9の26)と、
を備え、単一故障を仮定した既存の故障箇所推定システムの推定結果を基に、スコアが高い基点候補順に関係する経路を分類し、故障候補の組み合わせを算出するよう動作する。
かかる構成の本発明によれば、複数の故障が同時に活性化している論理回路の故障箇所を推定することにより、本発明の目的を達成することができる。
本発明によれば、故障診断時間を大幅に短縮することができる。その理由は、本発明においては、既存の単一故障仮定診断手段によって得られた故障候補と誤り観測ノードを参照することで、故障候補を抽出するための故障シミュレーションの回数が削減し、場合によっては不要になるためである。また、各テストパタンにおいて、同一の観測ノードを故障状態にする故障候補を1つの故障候補群とし、故障候補群の包含関係を考慮して組み合わせを算出することで、組み合わせ数を削減するためである。
また、本発明によれば、より精度が高い故障候補の組み合わせが得ることができる。その理由は、本発明においては、各故障候補群から故障候補を選択し、同時に故障が活性化していることを考慮して、誤り伝播経路をグループ化、あるいは、多重故障シミュレーションによる照合を行っているため、相互の誤り伝播経路の影響を考慮した推定結果が得られるためである。
さらに、本発明によれば、固定故障以外の故障モードを推定することができる。その理由は、本発明においては、単一故障仮定診断手段の結果を利用して、各テストパタンの故障候補の振る舞いを推定しているため、単一故障仮定診断手段で考慮されている固定故障以外の故障モード、例えば、Open故障やBridge故障の推定が可能であるためである。
さらにまた、本発明によれば、物理解析に適した故障候補を選択することができる。その理由は、本発明においては、診断結果として、実際の各故障箇所に対して、1つの故障候補群が得られるため、候補の少ない故障候補群を選択したり、候補ノードのレイアウト情報を参照することで観察しやすい候補が含まれる故障候補群を物理解析の対象として選択できるためである。
本発明によれば、単一故障の推定結果と、多重故障の推定結果を同時に出力することができる。その理由は、本発明においては、多重故障箇所推定システムが、単一故障仮定診断手段を含み、その診断結果を利用しているためである。
本発明によれば、実解析に適した故障候補を選択することができる。その理由は、本発明においては、故障候補群が実際の各故障と対応するため、候補の少ない故障候補群を選択したり、観察しやすい箇所が候補に含まれる故障候補群を選択することができるためである。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の構成を示す図である。図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、キーボードまたは外部とのインターフェース部がある入力装置1と、プログラム制御により動作するデータ処理装置2と、ハードディスクやメモリなどの情報を記憶する記憶装置3と、外部とのインターフェース部であるディスプレイ装置や印刷装置などの出力装置4と、を備えている。
記憶装置3は、論理回路情報記憶部41と、単一診断結果記憶部42と、故障候補分類記憶部43と、組み合わせ記憶部44と、を備えている。
論理回路情報記憶部41は、
処理中の各信号線の論理状態、
回路が正常であるときの各信号線の論理状態(期待値)、
テスト結果で誤りを検出した誤り観測ノード情報、
を記憶している。
また、論理回路情報記憶部41は、経路上の論理回路の構成、すなわち、
ゲートの種類、
ゲート同士の接続関係、
ゲートと信号線の接続関係、
信号線同士の接続関係
などを記憶している。
単一診断結果記憶部42は、
単一故障を仮定して故障箇所を絞り込んだ結果である故障候補と、
故障候補の故障種別と、
故障候補から誤りが伝播する誤り観測ノード情報と、
を記憶している。
故障候補分類記憶部43は、故障候補を分類した結果である、故障候補群の分類情報を記憶している。
組み合わせ記憶部44は、テスト結果を再現できる故障候補群の組み合わせを記憶している。
データ処理装置2は、初期設定手段21と、単一故障仮定診断手段22と、誤り観測ノード別候補分類手段23と、包含故障候補群選別手段24と、パタン間重ね合わせ手段25と、多重故障シミュレーション照合手段26と、を備えている。
初期設定手段21は、論理回路情報記憶部41を参照して、
論理回路の種類、入出力端子の論理状態の設定、
信号線の論理状態の初期化
を行う。
単一故障仮定診断手段22は、論理回路情報記憶部41を参照して、単一故障仮定による、回路内の故障箇所を絞り込んだ結果、すなわち、
故障候補と、
故障種別と、
故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードと、
を単一診断結果記憶部42に記憶する。
誤り観測ノード別候補分類手段23は、単一診断結果記憶部42に記憶されている、
故障候補と、
誤り観測ノードと、
を用いて、
誤り観測ノード毎に、誤りを伝播させる故障候補をグループ分けして、故障候補群として、故障候補分類記憶部43に記憶する。
包含故障候補群選別手段24は、
論理回路情報記憶部41に記憶された論理回路の構成情報と、
故障候補分類記憶部43に記憶された故障候補群情報と、
を参照して、
各故障候補群と故障出力との関係を取得し、
故障候補群間の包含関係を算出し、
ある故障候補群の経路情報が、別の故障候補群の経路情報を包含する場合には、包含される故障候補群を、故障候補分類記憶部43から削除する。
パタン間重ね合わせ手段25は、
単一診断結果記憶部42と、
故障候補分類記憶部43と、
を参照して、全テストパタンにおいて、論理回路情報記憶部41に記憶されたテスト結果を再現できるような故障候補群の組み合わせを算出し、組み合わせ記憶部44に記憶する。このとき、パタン間重ね合わせ手段25は、複数のパタンで算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、その共通する故障候補だけを抽出して、新たな故障候補群として、故障候補分類記憶部43に再登録する。
多重故障シミュレーション照合手段26は、
論理回路情報記憶部41と、
単一診断結果記憶部42と、
故障候補分類記憶部43と、
組み合わせ記憶部44と、
を参照して、
故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障種別を基に、故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、
シミュレーションの結果とテスト結果との比較を行い、
テスト結果と良く一致し、故障可能性の高い故障候補群の組み合わせを、出力装置4に出力する。
図3は、図1の多重故障シミュレーション照合手段26の詳細な構成の一例を示す図である。図3を参照すると、多重故障シミュレーション照合手段26は、多重故障候補選択手段261と、多重故障種別設定手段262と、多重故障仮定シミュレーション手段263と、シミュレーション結果照合手段264と、を備えている。
多重故障候補選択手段261は、
単一診断結果記憶部42と、
故障候補分類記憶部43と、
組み合わせ記憶部44と、
を参照して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、組み合わせを作成する。
多重故障種別設定手段262は、単一診断結果記憶部42を参照して、多重故障候補選択手段261によって選択された故障候補の故障種別を取得し、故障状態を設定する。
多重故障仮定シミュレーション手段263は、
選択された故障候補と、
多重故障種別設定手段262によって設定された故障種別と、
論理回路情報記憶部41と、
を参照して、複数の故障候補を同時に設定する多重故障シミュレーションを実行し、その結果をシミュレーション結果照合手段264に渡す。
シミュレーション結果照合手段264は、
多重故障シミュレーション結果と、
単一診断結果記憶部42に記憶されたテスト結果と、
を照合し、両者が一致している割合を算出する。このとき、両者が一致している割合が高い故障候補の組合せが、故障可能性が高い多重故障候補と判定される。あるしきい値を設けて、一致/不一致の判定結果を出力するようにしてもよい。一致する割合を故障可能性の度合いとして出力するようにしてもよい。
次に、シミュレーション結果照合手段264は、
単一診断結果記憶部42と、
故障候補分類記憶部43と、
組み合わせ記憶部44と、
を参照して、選択されていない故障候補の組み合わせがあれば、多重故障候補選択手段261の処理に戻る。
図2は、本発明の第1の実施の形態の動作を示す流れ図である。図1と図3、図2の流れ図を参照して、本発明の第1の実施の形態の動作について詳細に説明する。
先ず、初期設定手段21において、論理回路情報記憶部41を参照して、
論理回路の種類、入出力端子の論理状態を設定し、
信号線の論理状態を初期化する(ステップA1)。
単一故障仮定診断手段22は、論理回路情報記憶部41を参照して、既存の単一故障を仮定した故障箇所推定システムを用いて、回路内の故障箇所を絞り込んだ推定結果、すなわち、
故障候補と、
故障種別と、
故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードと、
を単一診断結果記憶部42に記憶する(ステップA2)。
単一故障を仮定した故障箇所推定システムとしては、
(1)故障辞書を作成して、テスト結果と比較する故障辞書法、
(2)コーン交差法で故障範囲を限定して、限定箇所の信号線に故障シミュレーションを実行し、テスト結果と比較する故障シミュレーション法、
(3)誤り観測ノードから期待値と比較しながら誤りの伝播経路を推定しトレースする経路追跡手法、
等がある。
次に、誤り観測ノード別候補分類手段23は、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、
誤り観測ノードと、
を用いて、誤り観測ノード毎に、誤りを伝播させる故障候補をグループ分けして、故障候補群として、故障候補分類記憶部43に記憶する(ステップA3)。
包含故障候補群選別手段24は、
論理回路情報記憶部41に記憶された論理回路の構成情報と、
故障候補分類記憶部43に記憶された故障候補群情報と、
を参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、
故障候補群間の包含関係を算出して、ある故障候補群の故障出力が別の故障候補群の故障出力を包含する場合には、包含される故障候補群を、故障候補分類記憶部43から削除する(ステップA4)。
パタン間重ね合わせ手段25は、
単一診断結果記憶部42と、
故障候補分類記憶部43と、
を参照して、全テストパタンにおいて、論理回路情報記憶部41に記憶されたテスト結果を再現できるような故障候補群の組み合わせを算出し、組み合わせ記憶部44に記憶する。
例えば、全テストパタンにおいて、
誤り観測ノードI、II、III、IVが検出され、
故障候補群Aが、誤り出力故障端子Iと、IIを、
故障候補群Bが、誤り出力故障端子IIと、IIIを、
故障候補群Cが、誤り出力故障端子IIIと、IVを
説明できるとき、テスト結果を網羅することができる故障候補群の組み合わせは、故障候補群(A、C)とする。
このとき、異なるパタン間で重なり合う故障候補群が存在するとき、その共通する故障候補だけを抽出して新しい1つの故障候補群として、故障候補分類記憶部43に再登録する(ステップA6)。
多重故障シミュレーション照合手段26は、
論理回路情報記憶部41と、
単一診断結果記憶部42と、
故障候補分類記憶部43と、
組み合わせ記憶部44と、
を参照して、故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、
シミュレーションの結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と良く一致し、故障可能性の高い故障候補群の組み合わせを出力装置4に出力する(ステップA7)。
図4は、図2の流れ図の多重故障シミュレーション照合動作(ステップA7)の詳細な流れ図である。図3と、図4の流れ図とを用いて、多重故障シミュレーション照合動作について詳細に説明する。
先ず、ステップB1において、多重故障候補選択手段261は、
単一診断結果記憶部42と、
故障候補分類記憶部43と、
組み合わせ記憶部44と、
を参照して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、組み合わせを作成する。
ステップB2において、多重故障種別設定手段262は、単一診断結果記憶部42に記憶された各テストパタンにおける故障候補の故障種別を参照して、ステップB1で選択された故障候補の故障種別をテストパタン毎に設定する。
ステップB3において、多重故障仮定シミュレーション手段263は、
ステップB1で選択された故障候補と、
ステップB2で設定された故障種別と、
論理回路情報記憶部41と、
を参照して、複数の故障候補を同時に設定する多重故障シミュレーションを実行し、その結果をシミュレーション結果照合手段264に渡す。
ステップB4において、シミュレーション結果照合手段264は、
多重故障シミュレーション結果と、
論理回路情報記憶部41に記憶されたテスト結果と、
を照合し、両者が一致している割合を算出する。このとき、両者が一致している割合が高い故障候補の組合せが故障可能性が高い多重故障候補と判定される。あるしきい値を設けて、一致/不一致の判定結果を出力するようにしてもよい。あるいは、一致する割合を故障可能性の度合いとして出力するようにしてもよい。
ステップB5において、シミュレーション結果照合手段264は、選択されていない故障候補の組み合わせが存在すれば、ステップB1に戻り、すべての故障候補の組み合わせが処理されるまでステップB1からステップB4の処理を繰り返す。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。図5を参照すると、本発明の第2の実施の形態の構成は、データ処理装置2が、図1とは相違して、ファンインコーン分類手段27と、ノードグループ内故障候補抽出手段28を備え、図1の単一故障仮定診断手段22、誤り観測ノード別候補分類手段23は備えていない。また、記憶装置3は、故障候補記憶部45を備え、図1の単一診断結果記憶部42は備えていない。
但し、ファンインコーン分類手段27、およびノードグループ内故障候補抽出手段28は、図19のファンインコーン分類手段27、およびノードグループ内故障候補抽出手段28と同一の動作である。図5のファンインコーン分類手段27は、論理回路情報記憶部41を参照して、誤り観測ノードからファンイントレースを行い、トレースした回路内部ノードを誤り観測ノードに応じてグループ化し、故障候補記憶部45に記憶する。ノードグループ内故障候補抽出手段28は、論理回路情報記憶部41と、故障候補記憶部45とを参照して、ノードグループ毎に、信号線を抽出し、論理回路情報記憶部41に記憶された信号線の論理状態を参照して、故障を仮定して、単一故障シミュレーションを実行し、ノードグループに関係する誤り観測ノードに故障を伝播させる信号線を故障候補として故障候補分類記憶部43に記憶する。
図6は、本発明の第2の実施の形態の動作を示す流れ図である。図5、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。図6において、本発明の第2の実施の形態の動作は、図2で示されたステップA2の単一仮定診断結果の取得動作の代わりに、ステップA8のファンインコーンの取得動作を実行し、
ステップA3の誤り観測ノードによる分類動作の代わりに、ステップA9の故障候補の抽出動作を実行する。その他は、第1の実施形態と同様である。
ステップA8のファンインコーンの取得動作、および、ステップA9の故障候補の抽出動作は、図20のステップA8のファンインコーンの取得動作、および、ステップA9の故障候補の抽出動作と同一の動作であるため、詳細な動作の流れの説明は、省略する。
図7は、本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。図7を参照すると、本発明の第3の実施の形態の構成は、データ処理装置2が、図1とは相違して、誤り伝播経路抽出手段29と、誤り伝播経路分類手段30を備えている。図1の誤り観測ノード別候補分類手段23と包含故障候補群選別手段24は備えていない。
誤り伝播経路抽出手段29は、
論理回路情報記憶部41に記憶された論理構成と、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、
誤り観測ノードと、
を用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、単一診断結果記憶部42に経路情報として記憶する。
誤り伝播経路分類手段30は、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、
誤り伝播経路情報と、
を参照して、
故障候補のスコアなどを参考に、故障可能性の高い候補を選択し、選択した故障候補を通る誤り伝搬経路に関係している誤り伝搬経路を、故障候補に関係する誤り伝搬経路グループとして、グループ化し、グループ内の故障候補を故障候補群として、故障候補分類記憶部43に記憶する。
図8は、本発明の第3の実施の形態の動作を示す流れ図である。次に、図7と図8を参照して、本発明の第3の実施の形態の動作について詳細に説明する。
図8において、本発明の第3の実施の形態の動作は、図2で示されたステップA3の誤り観測ノードによる分類動作の代わりに、ステップA10の誤り伝播経路の抽出動作を実行することと、ステップA4の故障候補群の選別動作の代わりに、ステップA11の誤り伝播経路による分類動作を実行する点で異なる。
ステップA10において、誤り伝播経路抽出手段29は、
単一診断結果記憶部42に記憶された、
故障候補と、
誤り出力端子情報と、
を参照して、各故障候補を通って誤り出力端子に至る誤り伝搬経路を抽出し、単一診断結果記憶部42に記憶する。
ステップA11において、誤り伝播経路分類手段30は、
単一診断結果記憶部42に記憶された誤り伝播経路情報を参照して、故障候補のスコアなどを参考に、故障可能性の高い候補を選択し、
選択した故障候補を通る誤り伝搬経路に関係している誤り伝搬経路を、故障候補に関係する誤り伝搬経路グループとして、グループ化し、
グループ内の故障候補を故障候補群として、故障候補分類記憶部43に記憶する。
図9は、本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。図9を参照すると、本発明の第4の実施の形態の構成は、データ処理装置2が、図7とは相違して、基点故障候補選択手段31と、誤り伝播経路分類2手段(第2の誤り伝播経路分類手段)32を備えている。図7の誤り伝播経路分類手段30、パタン間重ね合わせ手段25は備えていない。
基点故障候補選択手段31は、
論理回路情報記憶部41に記憶された論理構成と、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、故障候補のスコアと、経路情報と、
を用いて、全テストパタンにおいて、未選択の誤り伝播経路の中から、最も故障の可能性が高い故障候補を基点候補として選択し、故障候補分類記憶部43に記憶する。
誤り伝播経路分類2手段32は、
単一診断結果記憶部42に記憶された誤り伝播経路情報を参照して、
基点故障候補選択手段31で選択した基点候補を通って誤り観測ノードに至る主経路と、
主経路と関連する枝経路と、
を基点候補に関連する経路グループとして分類し、
経路グループ内で最も可能性の高い故障候補群を故障候補分類記憶部43に記憶する。
さらに、未選択の誤り伝播経路があれば、基点故障候選択手段31に戻り、全経路の処理が終了した場合には、故障候補群の組み合わせを組み合わせ記憶部44に記憶して、多重故障シミュレーション照合手段26の処理に移る。
図10は、本発明の第4の実施の形態の動作を示す流れ図である。次に、図9と、図10を参照して、本発明の第4の実施の形態の動作について詳細に説明する。
図10において、本発明の第4の実施の形態の動作は、図8で示されたステップA11の誤り伝播経路による分類動作の代わりに、ステップA12の基点候補群の選択動作を実行することと、ステップA9のパタン間の重ねあわせ動作の代わりに、ステップA13の誤り伝播経路による分類2動作を実行する点で異なる。
すなわち、前記第1乃至第3の実施の形態では、各パタンで絞り込んだ後で、パタン間重ね合わせ手段25で各パタンの情報を重ね合わせているのに対して、本発明の第4の実施の形態は、単一故障仮定診断手段22の診断結果を参照して、最初に基点故障を選択し、全パタンの基点候補に関連する誤り伝播経路をグループ化し、その処理を繰り返している点で、第1から第3までの実施の形態と異なる。
ステップA12において、基点故障候補選択手段31は、
論理回路情報記憶部41に記憶された論理構成と、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、故障候補のスコアと、経路情報と、
を用いて、全テストパタンにおいて、未選択の誤り伝播経路の中から、最も故障の可能性が高い故障候補を基点候補として選択し、故障候補分類記憶部43に記憶する。
ステップA13において、誤り伝播経路分類2手段32は、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、経路情報とを参照して、
故障候補分類記憶部43に記憶された基点情報を参考に、基点候補から誤りが伝播する経路を誤り伝搬経路グループとして、グループ化し、グループ内の基点経路に含まれる故障候補を故障候補群として、故障候補分類記憶部43に記憶し、未選択の基点候補群があればグループ化を繰り返し、組み合わせ記憶部44に記憶する。以下、実施例に即して説明する。
次に、第1の実施の形態について、具体例を、図1、図3、図2、図4、図11、図12と図17を参照して詳細に説明する。
図1の初期設定手段21により、入力装置1と論理回路情報記憶部41とから、
与えられた論理回路の種類、入出力端子の論理状態を設定し、
信号線の論理状態を初期化する(ステップA1)。
図1の単一故障仮定診断手段22は、論理回路情報記憶部41を参照して、既存の単一故障を仮定した故障箇所推定システムを用いて、回路内の故障箇所を絞り込んだ診断結果、すなわち、故障候補と、その故障種別と、その故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを単一診断結果記憶部42に記憶する(ステップA2)。
例えば、図11(a)、(b)のように、テストパタンI、IIにおいて、
故障候補(図中の四角)、
故障種別(Stuck−at0(SA0),Stuck−at1(SA1))、
各故障候補に関係する誤り観測ノード
の情報が得られる。
次に、ステップA3において、誤り観測ノード別候補分類手段23は、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、
誤り観測ノードと、
を用いて、誤り観測ノード毎に、その端子に誤りを伝播させる故障候補群と、他の端子にも誤りを伝播させる故障候補群とにグループ分けして、故障候補群として、故障候補分類記憶部43に記憶する。
例えば、図12(a)、図12(b)の各テストパタンでは、
テストパタンIにおいて、
誤り観測ノードF1とF2に誤りを伝播させる故障候補群Gr1と、
誤り観測ノードF1に誤りを伝播させる故障候補群Gr2と、
誤り観測ノードF2に誤りを伝播させる故障候補群Gr3と、
誤り観測ノードF3に誤りを伝播させる故障候補群Gr4と、
にグループ分けする。
テストパタンIIにおいて、
誤り観測ノードF4とF5に誤りを伝播させる故障候補群Gr5と、
誤り観測ノードF4に誤りを伝播させる故障候補群Gr6と、
誤り観測ノードF5に誤りを伝播させる故障候補群Gr7と、
誤り観測ノードF6に誤りを伝播させる故障候補群Gr8と、
にグループ分けする。
単一故障診断の結果を利用して絞り込むため、従来技術のファンイントレースによる絞込みよりも、更に絞り込んだ故障候補でグループ分けすることができるため、グループ数を削減できる。
各故障候補の伝播経路は既に診断結果として得られているため、信号線毎に故障シミュレーションする必要がないため、診断処理速度が大きく向上する。
次に、図1の包含故障候補群選別手段24において、
論理回路情報記憶部41に記憶された論理回路の構成情報と、
故障候補分類記憶部43に記憶された故障候補群情報と、
を参照して、回路構成上の故障候補群の位置関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出し、包含される故障候補群を故障候補分類記憶部43から削除する(ステップA4)。
例えば、図12(a)のテストパタンIの故障候補群Gr1〜Gr4において、誤り観測ノードF1とF2に誤りを伝播させる故障候補群Gr1は、F1にだけ誤りを伝播させる故障候補群Gr2を包含し、同様に、F2にだけ誤りを伝播させるGr3を包含しているため、故障候補群Gr2とGr3は、故障候補分類記憶部43から削除される。
図12(b)のテストパタンIIにおいても同様に、故障候補群Gr6とGr7が故障候補分類記憶部43から削除される。
次に、図1のパタン間重ね合わせ手段25は、
単一診断結果記憶部42と、
故障候補分類記憶部43と、
を参照して、全テストパタンにおいて、論理回路情報記憶部41に記憶されたテスト結果を再現できるような故障候補群の組み合わせを算出し、組み合わせ記憶部44に記憶する。このとき、異なるパタン間で重なり合う故障候補群が存在するとき、その共通する故障候補だけを抽出して新しい1つの故障候補群として、故障候補分類記憶部43に再登録する(ステップA6)。
例えば、図12(a)において、テストパタンIでは、
誤り観測ノードF1とF2に誤りを伝播させる故障候補群Gr1と、
F3に誤りを伝播させる故障候補群Gr4と、
が組み合わせ(Gr1,Gr4)となる。
図12(b)において、テストパタンIIでは、
誤り観測ノードF4とF5に誤りを伝播させる故障候補群Gr5と、
F6に誤りを伝播させる故障候補群Gr8と、
が組み合わせ(Gr5,Gr8)となる。
このとき、
故障候補群Gr1とGr5とが、共通の故障候補を持っているならば、共通故障候補群を新たな故障候補群Gr1−5とし、
故障候補群Gr4とGr8とが、共通の故障候補を持っているならば、共通故障候補群を新たな故障候補群Gr4−8として故障候補分類記憶部43に再登録され、
故障候補群の組み合わせが、(Gr1−5,Gr4−8)として、組み合わせ記憶部44に再登録される。
次に、図1の多重故障シミュレーション照合手段26において、ステップA7を実行する。図3は、多重故障シミュレーション照合手段26の構成を示す図であり、その動作は、図4に示す処理手順となる。
図3を参照すると、先ず、多重故障候補選択手段261は、ステップB1において、単一診断結果記憶部42の故障候補と、故障候補分類記憶部43の故障候補群情報と、組み合わせ記憶部44の組み合わせ情報とを参照して、各故障候補群から1つずつ故障候補を抽出し、故障候補の組み合わせを算出する。
例えば、図17(a)において、故障候補群AとBとが存在するとき、各故障候補群中の故障候補を任意に1つずつ選択し、故障候補の組み合わせ(CA1,CA2)を算出する。
次に、多重故障種別設定手段262は、ステップB2において、ステップB1で算出された組み合わせの各故障候補に対して、単一診断結果記憶部42に記憶された各テストパタンにおける故障候補の故障種別を参照して、テストパタン毎に故障状態を設定する。図17の場合、選択された故障候補CA1とCA2の信号線の論理値を、単一診断結果記憶部42に記憶された故障状態に従って設定し直す。
ステップB3において、多重故障仮定シミュレーション手段263は、ステップB1およびステップB2で設定されたシミュレーション条件を基に、論理回路情報記憶部41を参照して、複数の故障候補の故障状態を同時に設定する多重故障シミュレーションを実行し、その結果をシミュレーション結果照合手段264に渡す。
ステップB4において、シミュレーション結果照合手段264は、多重故障シミュレーション結果と、論理回路情報記憶部41に記憶されたテスト結果とを照合し、両者が一致している割合を算出する。このとき、両者が一致している割合が高い故障候補の組合せが故障可能性が高い多重故障候補と判定される。あるしきい値を設けて、一致/不一致の判定結果を出力することも可能であるし、一致する割合を故障可能性の度合いとして出力することも可能である。
ステップB5において、選択されていない故障候補の組み合わせが存在すれば、ステップB1に戻り、すべての故障候補の組み合わせが処理されるまでステップB1からステップB4の処理を繰り返す。
図17(a)において、故障候補CA1とCA2の組み合わせ以外にも故障候補の組み合わせが存在するので、組み合わせを再選択して、上述の処理を繰り返す。
以上のように、多重故障シミュレーションを実行し照合することで、従来技術では、困難であった複数の故障が同時に活性化する場合の誤り状態の相互の影響を考慮した診断が可能となり、従来技術よりもさらに精度の高い多重故障診断が可能となる。
また、故障候補のグループ分けにおいて、故障候補群の包含関係と、各テストパタンの重ねあわせを行うことで、実際の各故障箇所に対応した故障候補群を出力することができる。すなわち、出力される故障候補群の数は、実際の故障箇所の数を示し、各故障候補群に含まれる故障候補は、対応する実際の故障の候補となる。
次に、本発明第2の実施の形態について、具体的な実施例を、図5、図6、図13を参照して、詳細に説明する。なお、本発明第2の実施の形態におけるデータ処理装置2において、初期設定手段21と、包含故障候補群選別手段24と、パタン間重ね合わせ手段25と、多重故障シミュレーション照合手段26は、図1の第1の実施の形態の各手段21、24、25の動作と同一であるため、その説明を省略する。
先ず、図5の記憶装置3は、図1の記憶装置3の単一診断結果記憶部42の代わりに、故障候補記憶部45を備えている点で異なる。故障候補記憶部45は、各回路グループにおいて、信号線毎に故障シミュレーションを実行して得られる故障候補、故障種別などを記憶しておく。
ファンインコーン分類手段27、およびノードグループ内故障候補抽出手段28は、従来技術を説明した図19のファンインコーン分類手段27、およびノードグループ内故障候補抽出手段28と同一の動作であるが、実施例は前述していないので、ここで詳細を説明する。
ファンインコーン分類手段27により、例えば、図13に示すような論理回路において、全誤り観測ノードからファンイントレースを行い、誤り観測ノード毎に、各端子のみに誤りを伝播させうる回路グループと、複数の端子に誤りを伝播させうる回路グループに分類する(ステップA8)。
例えば、図13は、2つの故障が存在する論理回路を表し、図13(a)のテストパタンIで端子F1〜F3に誤りが伝播し、図13(b)のテストパタンIIではF4〜F6に誤りが伝播しているとする。
図13(a)では、誤り観測ノードF1〜F3から入力側にファンイントレースを実行し、回路グループC1〜C4が得られ、同様に、図13(b)では、誤り観測ノードF4〜F6から、回路グループC5〜C8が得られる。
ノードグループ内故障候補抽出手段28は、論理回路情報記憶部41に記憶されたテスト結果の誤り観測ノードと、回路構成、信号線の論理状態を参照して、前述ステップA8で故障候補分類記憶部43に記憶された回路グループ情報を用いて、各回路グループ内の信号線に対して、’0’または、’1’で固定された故障を仮定して、単一故障仮定の故障シミュレーションを実行して、各テストパタンにおいて、誤り観測ノードに誤りを伝播させる信号線を故障候補として抽出して、誤り検出時に信号線に仮定した故障状態を故障種別として、故障候補記憶部45に記憶し、同一回路グループ内の故障候補を同一故障候補群として故障候補分類記憶部43に記憶する(ステップA9)。
例えば、図13(a)の回路グループC1〜C4に対して、各回路グループ内の信号線に、’0’または、’1’で固定された故障を仮定して、単一故障シミュレーションを実行し、
テストパタンIの回路グループC1ならば、誤り故障端子F1、F2に誤りを伝播させる故障候補群Gr1を算出し、
同様に、回路グループC2ならば故障候補群Gr2、同様に回路グループC3ならば故障候補群Gr3を算出し、
同様に、回路グループC4ならば故障候補群Gr4を算出する。
図13(b)のテストパタンIIにおいても、同様にして、故障候補群Gr5〜Gr8を算出する。
次に、本発明の第3の実施の形態について、具体的な実施例を、図7、図8、図14と図15を参照して、詳細に説明する。なお、本発明の第3の実施の形態におけるデータ処理装置2において、初期設定手段21と、単一故障仮定診断手段22と、パタン間重ね合わせ手段25と、多重故障シミュレーション照合手段26は、図1の第1の実施の形態の各手段21、22、25、26の動作と同一であるため、その説明を省略する。また、記憶装置3も図1の記憶装置3と同一の構成であるため、その説明を省略する。
ステップA10において、誤り伝播経路抽出手段29は、単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、誤り観測ノードの情報を参照して、各テストパタンにおいて、故障候補から誤り観測ノードまでの誤りが伝播した信号線情報を取得して、単一診断結果記憶部42に記憶する。例えば、図14(a)、(b)のテストパタンI、IIにおいて、実線のように、誤り観測ノードに誤りを伝播させる経路を取得する。
ステップA11において、誤り伝播経路分類手段30は、単一診断結果記憶部42に記憶された誤り伝播経路情報を参照して、各テストパタンにおいて、より多くの誤り観測ノードに故障状態を伝播させる経路を基点経路とし、さらにその基点経路に関係する誤り観測ノードに誤りを伝播させる派生経路もまとめて、1つの経路グループとし、グループに含まれなかった経路が存在する場合は、その中から次の基点経路を選択して経路グループとする処理を繰り返し、すべての経路をグループ化して、組み合わせ記憶部44に記憶し、各経路グループの故障候補の中から、最も誤り観測ノードを説明できる故障候補を故障候補群として、故障候補分類記憶部43に記憶する。
例えば、図15(a)において、テストパタンIでは、
まず誤り観測ノードF1〜F3を説明できる経路(F1〜F3に誤りを伝播する経路)を基点経路1とし、
さらに、F1にだけ誤りを伝播させる経路を基点経路1の派生部分として、派生経路1−1とし、
同様にF3にだけ誤りを伝播させる経路を派生経路1−2として、基点経路1の同一経路グループとし、
残ったF4に誤りを伝播させる経路を基点経路2としてグループ化する。
図15(b)のテストパタンIIでも、同様に基点経路3と基点経路4をグループ化する。
このとき、F3とF4に誤りを伝播させる経路が存在するが、この経路は、経路重複箇所として、両方のグループに登録する。各経路グループのうち、最も誤り伝播経路が共通している経路部分の故障候補を故障候補群として、故障候補分類記憶部43に記憶する。なお、図15(a)と(b)のFailパタンを重ね合わせると、図15(c)が得られる。
次に、前述の第4の実施の形態について、具体的な実施例を、図9、図10、図16を参照して、詳細に説明する。なお、本発明の第4の実施の形態におけるデータ処理装置2において、初期設定手段21と、単一故障仮定診断手段22と、誤り伝播経路抽出手段29と、多重故障シミュレーション照合手段26は、図7に示した前記第3の実施の形態の各手段21、22、29、26の動作と同一であるため、その説明を省略する。また、記憶装置3も、図7の記憶装置3と同一の構成であるため、その説明を省略する。
ステップA12において、基点故障候補選択手段31は、
論理回路情報記憶部41に記憶された論理構成と、
単一診断結果記憶部42に記憶された故障候補と、故障候補のスコアと、経路情報を用いて、全テストパタンにおいて、未選択の誤り伝播経路の中から、最も故障の可能性が高い故障候補を基点候補として選択し、故障候補分類記憶部43に記憶する。
例えば、図16(a)において、基点候補1は、誤り観測ノードF1、F2、F3、F4、F5、F6を再現できるため、故障可能性の高い経路とみることができる。そこで、基点候補1を故障候補分類記憶部43に記憶する。
ステップA13において、誤り伝播経路分類2手段32は、単一診断結果記憶部42に記憶された誤り伝播経路情報を参照して、基点故障候補選択手段31で選択した基点候補を通って誤り観測ノードに至る主経路と、主経路と関連する枝経路を基点候補に関連する経路グループ1として分類し、経路グループ1内で最も可能性の高い故障候補群を故障候補分類記憶部43に記憶する。さらに、未選択の誤り伝播経路があれば、ステップA12の基点候補群の選択処理に戻り、全経路の処理が終了した場合には、故障候補群の組み合わせを組み合わせ記憶部44に記憶して、ステップA10の多重故障シミュレーション照合処理に移る。
例えば、図16(b)において、基点候補1を通って誤り観測ノードF1、F2、F3、F5、F6に誤りを伝播させる経路(図中で破線で示された経路)が主経路となる。
次に、図16(c)において、主経路と関係している枝経路も含めて、破線で示された経路を基点候補に関連する経路グループとして分類し、経路グループ内で最も可能性の高い故障候補群(図中の点線で囲まれた部分)を故障候補分類記憶部43に記憶する。図16(c)では、未だ選択されていない経路が存在するので、ステップA12の基点候補群の選択処理に戻る。
ステップA12において、図16(c)において、未だ選択されていない経路(図中の実線部分)上の基点候補2は、未だ説明できていない誤り観測ノードF4を説明できるため、基点候補2として選択し、故障候補分類記憶部43に記憶する。
さらに、ステップA13において、前述のように、基点候補2に関連する主経路と枝経路を基点候補2に関連する経路グループ2として分類し、経路グループ2内で最も可能性の高い故障候補群を故障候補分類記憶部43に記憶する。
全ての経路がグループ分けできたので、経路グループ1と経路グループ2の故障候補群の組み合わせを組み合わせ記憶部44に記録する。
なお、図16(c)には、誤り観測ノードF3、F4の両方に誤り信号を伝播する経路が存在するが、この部分は経路重複箇所として、経路グループ1にも経路グループ2にも属することになる。
従来技術では、各故障候補に対する単一故障シミュレーションの結果を組み合わせることで、複数の故障候補を検証しているため、複数故障の誤り伝播経路が相互に影響する場合を考慮していない。
本発明では、経路グループに分類した上で多重故障シミュレーションを実施しているため、複数故障の誤り伝播経路が相互に影響する場合も適用可能である。例えば、図16(d)の故障1と故障2が実際の故障だった場合、故障1は経路グループ1の故障候補群に存在し、故障2は経路グループ2の故障候補群に含まれる。また、経路グループの分類でも、誤り伝播経路が相互に影響する場合を考慮して分類しているため、多重故障シミュレーションによる照合も不要となる場合が多い。
また、第1、第3、第4の実施の形態においては、単一故障仮定診断手段が含まれているため、単一故障診断と多重故障診断を同時に実施し、両者の候補を一度に出力するシステムが実現可能である。
図18において、本多重故障箇所推定システムで診断した結果の実施例を示す。例えば、図18(a)は、論理回路内に2つの実故障(丸)が存在し、誤り観測ノードF1〜F5に誤りを単一故障仮定診断によって、故障候補N1〜N12(四角)まで得られたサンプル例である。
単一故障仮定診断をした結果は、図18(b)であり、F1、F2、F3を再現できる最もスコアの高いN1から順に、スコアの高い順に故障候補が並んでいる。このとき、スコアが2の実故障N9は、重みが低いため順位が低くなり、かつスコアが2の故障候補の中には、実際には故障候補群に属さない故障候補N4も存在しているので、N9の実故障を見落とす可能性が高くなる。
一方、図18(c)は、本多重故障箇所推定システムを用いて診断した結果の一例である。この出力例は、グループ分けした結果から故障の可能性が高い箇所を絞り込んで、故障候補郡として抽出しているため、各故障候補群がそれぞれ実際の故障に対応し、かつ故障の可能性が低い故障候補を除くことができる。また各故障候補群に対して、診断結果を出力するため、実際の故障の範囲を限定し易く、実解析において解析箇所の選択を容易にする。
従来技術では、故障の可能性が低い候補を含んだまま、故障候補の組み合わせのみが出力されるため、例えば(N1,N8)、(N1,N9)、(N2,N8)、(N2,N9)、(N3,N4,N8)等、実解析で故障候補を選択することが大変困難である。
本発明によれば、論理回路情報とテスト結果から、多重故障箇所を推定する故障推定装置や、故障推定装置をコンピュータに実現するためのプログラムといった用途に適用できる。以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の第1の発明を実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の発明を実施の形態の動作を示す流れ図である。 本発明の第1、2、3の発明の多重故障シミュレーション照合手段を実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における多重故障シミュレーション照合手段の動作を示す流れ図である。 本発明の第2の発明を実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の発明を実施の形態の動作を示す流れ図である。 本発明の第3の発明を実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の発明を実施の形態の動作を示す流れ図である。 本発明の第4の発明を実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の発明を実施の形態の動作を示す流れ図である。 本発明の第1の発明を実施の形態の動作の具体例の単一故障を仮定して推定した故障候補と誤り観測ノードを示す図である。 本発明の第1の発明を実施の形態の動作の具体例の故障候補分類方法を示す図である。 本発明の第2の発明を実施の形態の動作の具体例の回路グループで故障候補を分類する方法を示す図である。 本発明の第3の発明を実施の形態の動作の具体例の誤り推定伝播経路を示す図である。 本発明の第3の発明を実施の形態の動作の具体例の誤り推定伝播経路によって故障候補を分類する方法を示す図である。 本発明の第4の発明を実施の形態の動作の具体例の誤り推定伝播経路によって故障候補を分類する方法を示す図である。 本発明の多重故障シミュレーション照合手段を実施の形態の動作の具体例を示す図である。 本発明を実施して得られる多重故障診断結果の出力例を示す図である。 従来技術を実施の形態の構成を示すブロック図である。 従来技術を実施の形態の動作を示す流れ図である。
符号の説明
1 入力装置
2 データ処理装置
3 記憶装置
4 出力装置
21 初期設定手段
22 単一故障仮定診断手段
23 誤り観測ノード別候補分類手段
24 包含故障候補群選別手段
25 パタン間重ねあわせ手段
26 多重故障シミュレーション照合手段
27 ファンインコーン分類手段
28 ノードグループ内故障候補抽出手段
29 誤り伝播経路抽出手段
30 誤り伝播経路分類手段
31 基点故障候補選択手段
32 誤り伝播経路分類2手段
33 誤り観測ノード照合手段
41 論理回路情報記憶部
42 単一診断結果記憶部
43 故障候補分類記憶部
44 組み合わせ記憶部
45 故障候補記憶部
46 誤り関係ノードグループ記憶部
261 多重故障候補選択手段
262 多重故障種別設定手段
263 多重故障仮定シミュレーション手段
264 シミュレーション結果照合手段

Claims (31)

  1. 単一故障を仮定して導出された論理回路の故障の推定結果を用いて、各テストパタンにおいて、前記論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード毎に、誤りを伝播させる故障候補群間の包含関係を考慮して、故障候補を故障候補群としてグループ分けする手段と、
    前記グループ分けした結果を、全テストパタンで重ねあわせて故障候補群の組み合わせを算出する手段と、
    前記算出された組み合わせ結果を、多重故障シミュレーションにてテスト結果と照合し、該照合結果を出力する手段と、
    を備えたことを特徴とする、故障箇所推定システム。
  2. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定システムであって、
    論理回路記憶部に記憶された論理回路の構成情報と、信号線の期待値とを参照して、単一故障を仮定して、前記論理回路内の故障箇所を絞り込み、前記故障箇所を絞り込んだ結果である、論理回路内の故障候補と、前記故障種別と、前記故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードとを単一診断記憶部に記憶する単一故障仮定診断手段と、
    前記単一診断記憶部に記憶された、故障候補と、誤り観測ノードと、を用いて、誤り観測ノード毎に、誤りを伝播させる故障候補をグループ分けして、故障候補群として、故障候補分類記憶部に記憶する誤り観測ノード別分類手段と、
    前記論理回路の構成情報と、前記故障候補分類記憶部の前記故障候補群とを参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、共通する候補を抽出する包含故障候補群選別手段と、
    前記単一診断結果記憶部の故障候補と、前記故障候補分類記憶部の故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出して組み合わせ記憶部に記憶し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在する場合には、共通する故障候補を抽出して新たな故障候補群として故障候補分類記憶部に再登録するパタン間重ね合わせ手段と、
    を備えている、ことを特徴とする、故障箇所推定システム。
  3. 前記論理回路記憶部と、前記単一診断結果記憶部、前記故障候補分類記憶部、前記組み合わせ記憶部とを参照して、論理回路の構成情報と、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、
    シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性が相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の故障箇所推定システム。
  4. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定方法であって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値を参照して、単一故障を仮定して、論理回路内の故障候補と、該故障候補の故障種別と、該故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを記憶する単一故障仮定診断工程と、
    論理回路の構成情報と、故障候補と、誤り観測ノード情報とを用いて、誤り観測ノード別に故障候補を分類し故障候補群として記憶する誤り観測ノード別分類工程と、
    論理回路の構成情報と、故障候補群情報を参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、共通する候補を抽出する包含故障候補群選別工程と、
    故障候補と故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として再登録するパタン間重ね合わせ工程と、
    を含むことを特徴とする故障箇所推定方法。
  5. 論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合工程を含む、ことを特徴とする請求項4記載の故障箇所推定方法。
  6. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定を、コンピュータに実行させるプログラムであって、
    論理回路の構成情報と、信号線の期待値とを参照して、単一故障を仮定して、前記論理回路内の故障箇所を絞り込み、前記故障箇所を絞り込んだ結果である、論理回路内の故障候補と、前記故障種別と、前記故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードとを記憶する単一故障仮定診断処理と、
    論理回路の構成情報と、既存の故障箇所推定方法を記憶した媒体で得られる故障候補と、誤り観測ノード情報とを用いて、誤り観測ノード別に故障候補を分類し故障候補群として記憶する誤り観測ノード別分類処理と、
    論理回路の構成情報と、故障候補群情報を参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、共通する候補を抽出する包含故障候補群選別処理と、
    故障候補と故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として再登録するパタン間重ね合わせ処理と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
  7. 請求項6記載のプログラムであって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  8. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノードから、ファンインコーンでノードをグループ分けした結果を用いて、単一故障シミュレーションにてグループ内の誤り観測ノードに故障を伝播させる信号線を抽出する手段と、
    各テストパタンにおいて、誤り観測ノード別に、誤りを伝播させる故障候補群間の包含関係を考慮して、故障候補を故障候補群として再グループ分けする手段と、
    前記再グループ分けした結果を、全テストパタンで重ねあわせて、故障候補群の組み合わせを算出する手段と、
    前記算出した組み合わせ結果を、多重故障シミュレーションでテスト結果と照合し、該照合結果を出力する手段と、
    を備えたことを特徴とする、故障箇所推定システム。
  9. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定システムであって、
    論理回路情報記憶部に記憶された論理回路の構成情報を参照して、誤り観測ノードからファンイントレースを行い、トレースした回路内部ノードを、誤り観測ノードに応じてグループ化し、故障候補記憶部に記憶するファンインコーン分類手段と、
    前記論理回路情報記憶部に記憶された前記論理回路の構成情報と信号線の期待値、前記故障候補記憶部に記憶された誤り観測ノードに関係したノードグループとを参照して、ノードグループ毎に信号線を抽出し、信号線の論理状態を参照して、故障を仮定して、単一故障シミュレーションを実行し、ノードグループに関係する誤り観測ノードに故障を伝播させる信号線を故障候補として、故障候補分類記憶部に記憶するノードグループ内故障候補抽出手段と、
    前記論理回路情報記憶部に記憶された前記論理回路の構成情報と、前記故障候補分類記憶部に記憶された故障候補群情報を参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、共通する候補を抽出する包含故障候補群選別手段と、
    前記故障候補記憶部の故障候補と前記故障候補分類記憶部の故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出して組み合わせ記憶部に記憶し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として故障候補分類記憶部に再登録するパタン間重ね合わせ手段を備えている、故障箇所推定システム。
  10. 前記論理回路記憶部と、前記故障候補記憶部、前記故障候補分類記憶部、前記組み合わせ記憶部と、を参照して、論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合手段を備えた、ことを特徴とする請求項9記載の故障箇所推定システム。
  11. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定方法であって、
    論理回路の構成情報を参照して、誤り観測ノードからファンイントレースを行い、トレースした回路内部ノードを誤り観測ノードに応じてグループ化し記憶するファンインコーン分類工程と、
    論理回路の構成情報と、信号線の期待値、誤り観測ノードに関係したノードグループとを参照して、ノードグループ毎に信号線を抽出し、信号線の論理状態を参照して、故障を仮定して、単一故障シミュレーションを実行し、ノードグループに関係する誤り観測ノードに故障を伝播させる信号線を故障候補として記憶するノードグループ内故障候補抽出工程と、
    論理回路の構成情報と、故障候補群情報を参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、共通する候補を抽出する包含故障候補群選別工程と、
    故障候補と故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として再登録するパタン間重ね合わせ工程を含む、ことを特徴とする故障箇所推定方法。
  12. 論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合工程を含む、ことを特徴とする請求項11記載の故障箇所推定方法。
  13. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    論理回路の構成情報を参照して、誤り観測ノードからファンイントレースを行い、トレースした回路内部ノードを誤り観測ノードに応じてグループ化し記憶するファンインコーン分類処理と、
    論理回路の構成情報と、信号線の期待値、誤り観測ノードに関係したノードグループとを参照して、ノードグループ毎に信号線を抽出し、信号線の論理状態を参照して、故障を仮定して、単一故障シミュレーションを実行し、ノードグループに関係する誤り観測ノードに故障を伝播させる信号線を故障候補として記憶するノードグループ内故障候補抽出処理と、
    論理回路の構成情報と、故障候補群情報を参照して、各故障候補群と故障出力との関係を取得し、故障候補群間の包含関係を算出して、共通する候補を抽出する包含故障候補群選別処理と、
    故障候補と故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として再登録するパタン間重ね合わせ処理と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
  14. 請求項13記載のプログラムであって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  15. 単一故障を仮定して導出された論理回路の故障箇所の推定結果を用いて、各テストパタンにおいて、誤り伝播経路を抽出する手段と、
    誤り伝播経路別に、スコアの相対的に高い故障候補を故障候補群としてグループ分けする手段と、
    前記グループ分けした結果を、全テストパタンで重ねあわせて、故障候補群の組み合わせを算出する手段と、
    前記算出した組み合わせ結果を、多重故障シミュレーションでテスト結果と照合し、該照合結果を出力する手段と、
    を備えたことを特徴とする、故障箇所推定システム。
  16. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定システムであって、
    論理回路情報記憶部に記憶された論理回路の構成情報、信号線の期待値を参照して、単一故障を仮定して、論理回路内の故障候補と、該故障候補の故障種別と、該故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを単一診断結果記憶部に記憶する単一故障仮定診断手段と、
    前記論理回路情報記憶部に記憶された論理回路の論理構成、信号線の期待値、前記単一診断結果記憶部に故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、誤り伝播経路情報として故障候補分類記憶部に記憶する誤り伝播経路抽出手段と、
    前記単一診断結果記憶部に記憶された故障候補と、前記故障候補分類記憶部に記憶された誤り伝播経路情報とを参照して、故障候補のスコアを参考に、故障可能性の相対的に高い候補を選択し、選択した故障候補を通る誤り伝搬経路に関係している誤り伝搬経路を、故障候補に関係する誤り伝搬経路グループとして、グループ化し、グループ内の故障候補を故障候補群として、前記故障候補分類記憶部に記憶する誤り伝播経路分類手段と、
    前記論理回路情報記憶部に記憶された前記論理回路の構成情報と、前記単一診断結果記憶部に記憶された故障候補と前記故障候補分類記憶部に記憶された故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出して組み合わせ記憶部に記憶し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として故障候補分類記憶部に再登録するパタン間重ね合わせ手段と、
    を備えている、ことを特徴とする故障箇所推定システム。
  17. 前記論理回路情報記憶部と、前記単一診断結果記憶部と、前記故障候補分類記憶部と、前記組み合わせ記憶部とを参照して、論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合手段を備えたことを特徴とする請求項16記載の故障箇所推定システム。
  18. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定方法であって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値を参照して、単一故障を仮定して、論理回路内の故障候補と、該故障候補の故障種別と、該故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを記憶する単一故障仮定診断工程と、
    論理回路の論理構成、信号線の期待値、故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、誤り伝播経路情報として記憶する誤り伝播経路抽出工程と、
    故障候補と、誤り伝播経路情報とを参照して、故障候補のスコアを参考に、故障可能性の相対的に高い候補を選択し、選択した故障候補を通る誤り伝搬経路に関係している誤り伝搬経路を、故障候補に関係する誤り伝搬経路グループとして、グループ化し、グループ内の故障候補を故障候補群として記憶する誤り伝播経路分類工程と、
    故障候補と故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として再登録するパタン間重ね合わせ工程と、
    を含む、ことを特徴とする故障箇所推定方法。
  19. 論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、その組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合工程を含む、ことを特徴とする請求項18記載の故障箇所推定方法。
  20. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値を参照して、論理回路内の故障候補と、該故障候補の故障種別と、該故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを記憶する単一故障仮定診断処理と、
    論理回路の論理構成、信号線の期待値、故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、誤り伝播経路情報として記憶する誤り伝播経路抽出処理と、
    故障候補と、誤り伝播経路情報とを参照して、故障候補のスコアを参考に、故障可能性の相対的に高い候補を選択し、選択した故障候補を通る誤り伝搬経路に関係している誤り伝搬経路を、故障候補に関係する誤り伝搬経路グループとして、グループ化し、グループ内の故障候補を故障候補群として記憶する誤り伝播経路分類処理と、
    故障候補と故障候補群を参照して、全テストパタンにおいて、テスト結果を再現できるような該故障候補群の組み合わせを算出し、算出した故障候補群において、共通する故障候補が存在するとき、共通する故障候補だけを抽出して新たな故障候補群として再登録するパタン間重ね合わせ処理と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
  21. 請求項20記載のプログラムであって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  22. 単一故障を仮定して導出された論理回路の故障の推定結果を用いて、各テストパタンにおいて、誤り伝播経路を抽出する手段と、
    全テストパタンの中で、スコアの相対的に高い誤り伝播経路順に誤り伝播経路をグループ分けする手段と、
    スコアの相対的に高い故障候補を故障候補群とし、故障候補群の組み合わせを算出する手段と、
    前記算出した組み合わせ結果を、多重故障シミュレーションでテスト結果と照合し、該照合結果を出力する手段と、
    を備えている、ことを特徴とする故障箇所推定システム。
  23. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定システムであって、
    論理回路情報記憶部に記憶された論理回路の構成情報、信号線の期待値を参照して、単一故障を仮定して、論理回路内の故障候補と、該故障候補の故障種別と、該故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを、単一診断結果記憶部に記憶する単一故障仮定診断手段と、
    前記論理回路情報記憶部に記憶された論理回路の論理構成、信号線の期待値、前記単一診断結果記憶部に記憶された故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、誤り伝播経路情報として、故障候補分類記憶部に記憶する誤り伝播経路抽出手段と、
    前記論理回路情報記憶部に記憶された論理回路の論理構成と、前記単一診断結果記憶部に記憶された故障候補と、故障候補のスコアと、前記故障候補分類記憶部に記憶された誤り伝播経路情報を用いて、全テストパタンにおいて、未抽出の誤り伝播経路の中から、最も故障の可能性が高い誤り伝播経路を抽出し、基点候補群として、前記故障候補分類記憶部に基点情報を記憶する基点故障候補抽出手段と、
    故障候補、誤り伝播経路情報とを参照して、基点情報を参考に、基点候補群から誤りが伝播する経路を誤り伝搬経路グループとし、グループ内の基点経路に含まれる故障候補を故障候補群として組み合わせ記憶部に記憶して、未選択の基点候補群があればグループ化を繰り返す、第2の誤り伝播経路分類手段を備えた、ことを特徴とする故障箇所推定システム。
  24. 前記論理回路情報記憶部と、前記単一診断結果記憶部と、前記故障候補分類記憶部と、前記組み合わせ記憶部とを参照して、論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合手段を備えたことを特徴とする請求項23記載の故障箇所推定システム。
  25. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定方法であって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値を参照して、単一故障を仮定して、論理回路内の故障候補と、該故障候補の故障種別と、該故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを記憶する単一故障仮定診断工程と、
    論理回路の論理構成、信号線の期待値、故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、誤り伝播経路情報として記憶する誤り伝播経路抽出工程と、
    論理回路の論理構成と、故障候補と、故障候補のスコアと、誤り伝播経路情報を用いて、全テストパタンにおいて、未抽出の誤り伝播経路の中から、最も故障の可能性が高い誤り伝播経路を抽出し、基点候補群として、故障候補分類記憶部に基点情報を記憶する基点故障候補抽出工程と、
    故障候補、誤り伝播経路情報とを参照して、基点情報を参考に、基点候補群から誤りが伝播する経路を誤り伝搬経路グループとし、グループ内の基点経路に含まれる故障候補を故障候補群として記憶して、未選択の基点候補群があればグループ化を繰り返す、第2の誤り伝播経路分類工程を含む、ことを特徴とする故障箇所推定方法。
  26. 論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、その組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合工程を含むことを特徴とする請求項25記載の故障箇所推定方法。
  27. 論理回路のテスト結果から取得される誤り観測ノード情報に基づき、故障の可能性が高い箇所をグループ分けして、故障シミュレーションで確認して、複数の故障箇所を推定する、論理回路の故障箇所推定をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値を参照して、既存の単一故障箇所推定方法を実行するプログラムを用いて、論理回路内の故障候補と、該故障候補の故障種別と、該故障候補から誤りが到達し検出される誤り観測ノードを記憶する単一故障仮定診断処理と、
    論理回路の論理構成、信号線の期待値、故障候補と、誤り観測ノードとを用いて、各故障候補を通って誤り観測ノードに至る誤り伝播経路を抽出し、誤り伝播経路情報として記憶する誤り伝播経路抽出処理と、
    論理回路の論理構成と、故障候補と、故障候補のスコアと、誤り伝播経路情報を用いて、全テストパタンにおいて、未抽出の誤り伝播経路の中から、最も故障の可能性が高い誤り伝播経路を抽出し、基点候補群として、故障候補分類記憶部に基点情報を記憶する基点故障候補抽出処理と、
    故障候補、誤り伝播経路情報とを参照して、基点情報を参考に、基点候補群から誤りが伝播する経路を誤り伝搬経路グループとし、グループ内の基点経路に含まれる故障候補を故障候補群として記憶して、未選択の基点候補群があればグループ化を繰り返す、第2の誤り伝播経路分類処理と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
  28. 請求項27記載のプログラムであって、
    論理回路の構成情報、信号線の期待値、故障候補、該故障候補の故障種別、故障候補群情報と、該故障候補群情報の組み合わせ情報とを参照して、該故障候補群の組み合わせに対して、各故障候補群から1つずつ故障候補を選択し、選択した故障候補の故障種別を基に故障を仮定して、多重故障シミュレーションを行い、シミュレーション結果とテスト結果との比較を行うことで、テスト結果と相対的に良く一致し、故障可能性の相対的に高い該故障候補群の組み合わせを、該故障候補群の組み合わせの中に含まれる故障候補の故障種別も含めて出力する多重故障シミュレーション照合処理を、
    前記コンピュータに実行させるプログラム。
  29. 単一故障の推定結果、および多重故障の推定結果、すなわち複数の実際の故障数に対応した故障候補群の数、実際の各故障に対応した故障候補群、故障候補群に含まれる故障候補、および、各故障候補の故障種別を出力する出力手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、8、9、10、15、16、17、22、23、24のいずれか一に記載の故障箇所推定システム。
  30. 単一故障の推定結果、および多重故障の推定結果、すなわち複数の実際の故障数に対応した故障候補群の数、実際の各故障に対応した故障候補群、故障候補群に含まれる故障候補、および、各故障候補の故障種別を出力する出力工程を含むことを特徴とする請求項4、5、11、12、18、19、25、26のいずれか一記載の故障箇所推定方法。
  31. 請求項6、7、13、14、20、21、27、28のいずれか一に記載のプログラムであって、
    単一故障の推定結果、および多重故障の推定結果、すなわち複数の実際の故障数に対応した故障候補群の数、実際の各故障に対応した故障候補群、故障候補群に含まれる故障候補、および、各故障候補の故障種別を出力する出力処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
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