JPH1152023A - Lsiの故障箇所推定方法及びlsiの故障箇所推定プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Lsiの故障箇所推定方法及びlsiの故障箇所推定プログラムを記録した記録媒体

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JPH1152023A
JPH1152023A JP9212267A JP21226797A JPH1152023A JP H1152023 A JPH1152023 A JP H1152023A JP 9212267 A JP9212267 A JP 9212267A JP 21226797 A JP21226797 A JP 21226797A JP H1152023 A JPH1152023 A JP H1152023A
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failure
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simulation
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JP9212267A
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Inventor
Kiminori Katou
公訓 加藤
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、LSIの故障シミュレーションの処
理時間の高速化を図ると共に故障可能性のある故障候補
を的確に推定し多重故障の可能性をも知らしめることを
目的とする。 【解決手段】故障シミュレーション中に、シミュレーシ
ョン結果である各故障候補に対する出力信号値とテスタ
出力結果の比較を行い、その比較結果により故障候補を
シミュレーション対象から除外し、またその比較結果に
より各故障候補の故障可能性の確からしさを出力する構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI(第規模集
積回路)における故障シミュレーションを用いた故障個
所推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの素子数は増大化し、また
その機能は複雑化する傾向をたどっており、このLSI
の大規模化及び機能の複雑化に伴い、不良LSIの故障
個所の解析が困難になってきている。この故障個所の解
析を支援するための一手段が、故障シミュレーションで
あり、LSIの信頼性の向上及び維持のため、その重要
性は高まっている。
【0003】しかしながら、LSIの大規模化のため、
従来の故障シミュレーションには膨大な時間を要すると
いう問題がある。また、処理の複雑化を避けるために故
障シミュレーションが通常取り扱う故障は単一故障であ
る。そのため従来の故障シミュレーションによっては、
LSIの機能の複雑化のために生じる多重故障を検出で
きないという問題もある。
【0004】以下、これらの問題を従来技術を挙げて具
体的に述べる。まず、特開平5−026961号公報に
おいては、単一故障による故障箇所推定方法が記載され
ている。この方法は、故障シミュレーション実行中に故
障可能性の低い故障候補(LSIの故障箇所として推定
される故障)を排除して故障シミュレーションの対象と
なる故障候補の絞り込みを行い、短時間で故障箇所の推
定を行うことを目的とするものである。
【0005】しかしながら、この方法では、故障可能性
の低い故障候補を排除する過程において全ての故障候補
が排除されてしまうという事態が生じる可能性がある。
その対処として最後に排除される予定の故障候補を故障
可能性が低いにもかかわらずに故障候補として残して故
障シミュレーションをそのまま継続するため、故障可能
性の高い故障候補を検出するという故障シミュレーショ
ン本来の目的と矛盾が生じてしまう。 また、この方法
は、故障シミュレーション結果として、LSIの故障箇
所と推定される故障候補を挙げるだけなので、その故障
がどの程度の確からしさでLSIの故障の候補として挙
げられたのかが不明であり、確実な故障箇所を推定でき
ないという問題をも有する。
【0006】次に、特開平3−120485号公報にお
いても、単一故障による故障箇所推定方法が記載されて
いる。この方法は、予め、LSIの論理回路データとテ
ストパターンにより故障シミュレーションを行い、故障
辞書(仮定した故障とその故障を検出可能なテストパタ
ーンの組み合わせ)を作成する。そして、その作成され
た故障辞書と、論理回路データをテスタにかけその結果
フェイルとなったテストパターンとを比較して、故障可
能性のある故障候補を抽出し、故障可能性の高い方から
優先順位付けを行って、その優先順位に応じて実故障指
摘のための後処理を行うものである。
【0007】しかしながら、この方法では、故障辞書を
作成するために予め全ての故障候補に対して故障シミュ
レーションを行う必要があり、シミュレーション対象と
なる故障候補の絞り込みは行わないために相当な時間を
要することになる。また、LSIの論理回路に対する実
際のテスタ出力結果とシミュレーションによって論理回
路内で実際に処理された出力信号結果とを比較せずに、
入力するテストパターン同志を比較するという手法をと
っているため、故障箇所推定の信頼性に欠けるとの問題
をも有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、本発明
は、前述した従来技術の問題点を一挙に解決することを
目的とする。即ち、本発明は、第一に、LSIの大規模
化による故障シミュレーションに要する膨大な時間を大
幅に削減する。
【0009】第二に、LSIの内部を伝搬した出力信号
値を基に正確かつ詳細に故障可能性のある故障の抽出を
図る。第三に、客観的なデータに基づいて故障可能性の
確からしさを割り出す。本発明は、これら全ての課題を
同時に達成しようとするものである。また、本発明は、
これらの従来技術の問題点を解決するばかりではなく、
LSIの開発に柔軟性をもたせることをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】
[請求項1]請求項1においては、論理回路データを入
力し、故障候補データを出力する故障抽出工程と、前記
論理回路データ、前記故障候補データ、信号データ及び
前記論理回路データに対するテスタ出力データを入力し
て、故障候補毎に故障シミュレーションを行うシミュレ
ーション工程と、前記シミュレーション工程から出力さ
れる故障候補毎の外部出力値と前記テスタ出力データと
を比較する工程とを有するLSIの故障箇所推定方法を
提供する。
【0011】請求項1に係るLSIの故障箇所推定方法
によれば、故障可能性の高い故障候補のみにしぼってシ
ミュレーションが行われるため故障シミュレーションの
処理時間を大幅に短縮できる。 [請求項2]請求項2においては、前記テスタ出力デー
タと前記信号データに対する前記論理回路の故障候補毎
の外部出力値が一致する場合には、該故障候補に対する
一致数としてカウントする工程と、前記テスタ出力デー
タと前記信号データに対する前記論理回路の故障候補毎
の外部出力値が不一致である場合には、該故障候補に対
する不一致数としてカウントする工程と、前記故障候補
に対する不一致数が一定数に達した場合には、該故障候
補をシミュレーションの処理対象から除外する工程とを
有する請求項4に記載のLSIの故障箇所推定方法を提
供する。
【0012】請求項2に係るLSIの故障箇所推定方法
によれば、故障シミュレーション中に、故障可能性の低
い故障候補の処理を中止するというシミュレーション対
象の除外処理を行っており、この除外処理が行われる結
果、故障可能性の高い故障候補のみにしぼってシミュレ
ーションが行われるため故障シミュレーションの処理時
間を大幅に短縮できる。
【0013】また、係る除外処理は、テスタ出力データ
と信号データに対する論理回路のシミュレーション結果
である故障候補毎の外部出力値との比較によっておこな
われるため、実際に論理回路内で処理( シミュレーショ
ン) された外部出力値に基づくという点において、外部
から与えられるテストパターンによる比較よりも一層正
確な故障箇所の推定が可能となる。
【0014】この除外処理を行う基準は、出力信号値の
比較結果の一つである不一致が何回発生したかによる
が、この除外基準である回数(以下、ドロップカウント
数という)は外部からの指定が可能である。ドロップカ
ウント数に大きな値を設定すれば、処理時間を要するが
より正確で詳細な故障箇所の推定が可能となると共に多
重故障発生の推定能力が向上する。一方、ドロップカウ
ント数に小さな値を設定すれば、故障箇所の正確で詳細
な推定を多少犠牲にすると共に多重故障発生の推定能力
が低下するが、処理時間を短縮することができる。従っ
て、ユーザが直面している状況に合わせて、故障シミュ
レーションを行うことができるという長所も有する。例
えば、複数箇所で故障が発生する可能性が高い開発の初
期段階においては、ドロップカウント数の値を大きく設
定し詳細な故障診断データを得て着実な開発を行うこと
ができる。また、LSIの量産過程における故障解析に
おいては、ドロップカウント数の値を小さく設定して迅
速な量産を進めることが考えられる。このような、ドロ
ップカウント数の使い分けはLSI開発者にとって有用
である。
【0015】[請求項3]請求項3においては、シミュ
レーションの処理対象から除外された故障候補において
は、シミュレーションの処理対象から除外されるまでの
該故障候補に対する一致数及び不一致数を出力する工程
と、シミュレーションの処理対象から除外されなかった
故障候補においては、シミュレーションの終了時までの
該故障候補に対する一致数と不一致数を出力する工程
と、前記故障候補に対する一致数及び不一致数から該故
障候補毎の不一致率を計算する工程と、前記故障候補毎
の不一致率の小さい順に故障候補を並べ替えて優先順位
付き故障候補リストを作成する優先順位付き故障候補リ
スト作成処理工程とを有する請求項4及び請求項5に記
載のLSIの故障箇所推定方法を提供する。
【0016】請求項3に係るLSIの故障箇所推定方法
によれば、出力信号値の比較の結果を一致数及び不一致
数という客観的な数値データとして出力し、これらの数
値データに基づいて不一致率を計算して、故障可能性の
高い故障候補からの優先順位付き故障候補リストを作成
する。この優先順位付き故障候補リストにより、客観的
な指標に基づく各故障候補の故障可能性の確からしさを
知ることができる。このことは、以後の故障箇所特定処
理等においてどの故障候補を優先して処理するかという
処理の優先度を示唆することになる。これにより、LS
Iの開発工程全体の迅速化を図ることができる。また、
故障可能性の大きい故障候補が複数存在する場合には多
重故障発生の可能性をも暗示し、以後の故障箇所特定処
理等に対し大きな示唆を与えることになる。
【0017】[請求項4]請求項4においては、論理回
路データを入力し、故障候補データを出力する故障抽出
工程と、前記論理回路データ、前記故障候補データ、信
号データ及び前記論理回路データに対するテスタ出力デ
ータを入力して、故障候補毎に故障シミュレーションを
行うシミュレーション工程と、前記シミュレーション工
程から出力される故障候補毎の外部出力値と前記テスタ
出力データとを比較する工程とを有するLSIの故障箇
所推定プログラムを記憶した記録媒体を提供する。
【0018】請求項4に係るLSIの故障箇所推定プロ
グラムを記憶した記録媒体によれば、請求項1に係るL
SIの故障箇所推定方法と同様な作用効果を得ることが
できる。また、この請求項4に係る記録媒体によって、
本発明たるLSIの故障箇所推定方法の提供が、汎用性
の高いまた持ち運びに便利な記録媒体を通して可能とな
り、本発明のより広い実施が見込まれる。
【0019】[請求項5]請求項5においては、前記テ
スタ出力データと前記信号データに対する前記論理回路
の故障候補毎の外部出力値が一致する場合には、該故障
候補に対する一致数としてカウントする工程と、前記テ
スタ出力データと前記信号データに対する前記論理回路
の故障候補毎の外部出力値が不一致である場合には、該
故障候補に対する不一致数としてカウントする工程と、
前記故障候補に対する不一致数が一定数に達した場合に
は、該故障候補をシミュレーションの処理対象から除外
する工程とを有する請求項4に記載のLSIの故障箇所
推定プログラムを記憶した記録媒体を提供する。
【0020】請求項5に係るLSIの故障箇所推定装置
によれば、請求項2に係るLSIの故障箇所推定装置と
同様な作用効果を得ることができる。 [請求項6]請求項6においては、シミュレーションの
処理対象から除外された故障候補においては、シミュレ
ーションの処理対象から除外されるまでの該故障候補に
対する一致数及び不一致数を出力する工程と、シミュレ
ーションの処理対象から除外されなかった故障候補にお
いては、シミュレーションの終了時までの該故障候補に
対する一致数と不一致数を出力する工程と、前記故障候
補に対する一致数及び不一致数から該故障候補毎の不一
致率を計算する工程と、前記故障候補毎の不一致率の小
さい順に故障候補を並べ替えて優先順位付き故障候補リ
ストを作成する優先順位付き故障候補リスト作成処理工
程とを有する請求項4及び請求項5に記載のLSIの故
障箇所推定プログラムを記憶した記録媒体を提供する。
【0021】請求項6に係るLSIの故障箇所推定装置
によれば、請求項3に係るLSIの故障箇所推定装置と
同様な作用効果を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のシステム構成図
を示す。第一段階において、故障抽出処理手段は、故障
シミュレーションの対象となる論理回路データ(1)を
故障抽出処理して、故障候補データ(2)を出力する。
第二段階において、故障シミュレーション手段(5)
が、論理回路データ(1)、故障候補データ(2)、信
号データ(3)及びテスタ出力データ(4)を故障シミ
ュレーション処理して、故障診断データ(6)を出力す
る。
【0023】第三段階において、故障候補リスト作成処
理手段(7)は、この故障診断データ(6)をリスト作
成処理して、優先順位付故障候補リスト(8)を出力す
る。図2は、故障シミュレーション手段(5)のフロー
チャートを示す。信号データ(3)によって与えられる
外部入力信号に変化がある場合には、入力信号処理即ち
外部入力信号を回路内部に入力する処理が行われる。次
に、回路内部において信号の変化がある場合には、回路
内部の信号変化処理を行うイベント処理が行われる。
【0024】このイベント処理の終了後、現在のシミュ
レーション時刻がテスタ出力データによって与えられる
外部出力信号の測定時刻である場合には、故障候補各々
に対する外部出力信号とテスタ出力データとの比較が行
われる。ここで、故障候補各々に対する外部出力信号と
は、故障候補の内容をなす故障のみが回路内に存在する
と仮定した場合において入力信号が該回路内を伝搬し現
シミュレーション時刻に回路外部に出力された外部出力
信号をいう。
【0025】故障候補各々に対する外部出力信号とテス
タ出力データが一致する場合にはその故障候補に対する
一致数をカウントアップし、不一致の場合はその故障候
補に対する不一致数をカウントアップするという処理が
行われる。そして、不一致数がドロップカウント数以上
になった場合には、当該故障候補がシミュレーション対
象から除外されて、以後その故障候補に対してはシミュ
レーション処理は行わない。
【0026】この外部信号値の比較処理は、現シミュレ
ーション時刻においてシミュレーション対象となってい
る故障候補に対して行なわれる。シミュレーション対象
となる故障候補全ての比較処理が終了した後、現シミュ
レーション時刻の更新を行い、以上に述べた処理全てを
シミュレーション最終時刻まで繰り返す。
【0027】以下、図3、表1、表2及び表3によっ
て、本発明の一実施例を説明する。図3は、この実施例
が対象とする不良LSIの論理回路図である。当該論理
回路は、2個のANDゲート(G1,G2)と1個のO
Rゲート(G3)によって構成されている。また、この
不良LSIには、a/1故障(aネットの1縮退故障で
あることを示す。以下縮退故障はこの方法で表現す
る。)とp/0故障の多重故障が発生している。
【0028】表1は、この不良LSIに対して与えられ
る信号データとその不良LSIのテスタ出力データを示
す。信号データは、入力パターンと当該パターンに対す
る正常回路(回路に故障が無いとした場合の回路)の出
力期待値とによって構成される。
【0029】
【表1】 表2は、故障抽出手段によって抽出された故障候補、当
該故障候補各々に対する外部出力信号とテスタ出力デー
タの比較の結果及び当該故障候補各々に対する不一致
数、一致数及び不一致率を示す。
【0030】
【表2】 表2中、「x/0,x/1,d/1,c/1,a/1,
b/1,y/0,y/1,p/0,q/0」は不良LS
Iから抽出された故障候補である。但し、論理的に等価
な故障は省かれる。例えば、d/0故障はx/0故障と
論理的に等価であり、x/0故障に吸収されるため省か
れることとなる。
【0031】なお、本実施例においては、ドロップカウ
ント数は3と設定する。また、表2の左に記載されてい
る縦並びの番号は表1で示すパターン番号に対応し、当
該パターン番号の右側に記載されている記号「_」、
「*」は各々の故障候補における比較結果が「一致」、
「不一致」であったことを示す。表2中、「Nfail」
は、各々の故障候補に対する不一致数を、「Npass」は
各々の故障候補に対する一致数を、そして「Pfail」は
各々の故障候補に対する不一致率を示す。
【0032】表2を、表1との関連において、もう少し
具体的に述べる。まず、表1における第1パターンのシ
ミュレーションを行う。この場合、例えば、x/0故障
のシミュレーション結果は、xは0、yは1となる。何
故ならば、xは0縮退故障であるため、回路内部からど
のような信号が伝搬してきてもxは0となり、また回路
内にはx/0故障以外には故障がないと仮定されるため
に第1パターンの伝搬の結果、yは1となるからであ
る。
【0033】一方、第1パターンに対するテスタ出力結
果は表1によりxは0、yは0である。従って、第1パ
ターンのシミュレーション結果である「xは0、yは
1」とテスタ出力結果である「xは0,yは0」とを比
較すると、表2の様にxは一致して記号「_」で表さ
れ、yは不一致であって記号「*」で表される。ここ
で、x/0故障の一致数は1とカウントされ、不一致数
も1とカウントされる。
【0034】そして、第2パターン以降同様な処理が繰
り返され、第4パターンのシミュレーションが終了した
のち、不一致数「3」及び一致数「5」という結果を基
にして不一致率が計算される。以下、他の故障候補も同
様な処理によって、表2に示される一致又は不一致の結
果、不一致数、一致数及び不一致率が得られる。
【0035】なお、x/1故障の一致又は不一致の結果
は第3パターン目で終了しているが、これはドロップカ
ウント数が3であり、第3パターン目において不一致数
が3となったため、第4パターン目以降はシミュレーシ
ョンの対象から除外された結果である。b/1故障、y
/1故障及びq/0故障も同様である。表3は、優先順
位付き故障候補リストを示す。
【0036】
【表3】 故障シミュレーションの結果、各故障候補に対する一致
数及び不一致数が故障診断データとして出力される。こ
の故障診断データを基にして各故障候補に対する不一致
率が計算される。i番目の故障候補に対する不一致率、
Pfail(i) は、以下の式により求められる。
【0037】
【数1】 各故障候補に対する不一致率を小さい順に並べ変えるこ
とにより、表3に示す優先順位付き故障候補リストが作
成される。表3の結果により、a/1故障とp/0故障
とがともに不一致率が小さく、故障可能性が高いという
ことができる。
【0038】この実施例の対象である不良LSIは、a
/1故障とp/0故障という多重故障を有していること
から、本発明の故障シミュレーションの結果はこの多重
故障を的確に推定しているということができる。このこ
とは、本発明が単一故障の検出を仮定したシミュレーシ
ョンでありながら、多重故障の推定に対しても有効であ
ることを示している。なお、表3の優先順位付き故障候
補リストには、不一致数がドロップカウント数に達した
ためにシミュレーション途中でシミュレーション対象か
ら除外された故障候補に対して、いつの時点で除外され
たのかを示すデータ(ドロップ時刻)が付加されてい
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、故
障シミュレーション中に故障可能性の低い故障候補を処
理対象から除外し、シミュレーション対象を故障可能性
の高い故障候補に絞り込んで、故障シミュレーションの
処理時間の高速化を図ることができる。
【0040】また、シミュレーション対象からの除外処
理が、テスタ出力データと信号データに対する論理回路
のシミュレーション結果である故障候補毎の外部出力値
との比較によっておこなわれるため、一層正確な故障箇
所の推定が可能となる。そして、除外判断基準であるド
ロップカウント数を外部から指定できるため、開発段階
に合わせた故障シミュレーションの利用が可能となり、
LSIの開発に対して柔軟性のあるツールを提供でき
る。
【0041】更に、各故障候補に対する一致数及び不一
致数という客観的データから、各故障候補に対する不一
致率が計算され、客観的な指標に基づく各故障候補の故
障可能性の確からしさを知ることができる。また、各故
障候補の不一致率を示した優先順位付故障候補リストが
出力されるため、故障可能性の高い故障候補を一目で知
ることができると共に多重故障発生の可能性をも知るこ
とができ、以後のLSIの開発にこの故障シミュレーシ
ョンの結果を反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の故障シミュレーション手段部のフロー
チャートである。
【図3】本発明の一実施例を説明するためのシミュレー
ション対象である不良LSIの論理回路図である。
【符号の説明】 (1) 論理回路データ (2) 故障候補データ (3) 信号データ (4) テスタ出力データ (5) 故障シミュレーション手段 (6) 故障診断データ (7) 故障候補リスト作成処理手段 (8) 優先順位付き故障候補リスト G1,G2 ANDゲート G3 ORゲート a,b,c,d,p,q,x,y ネット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】論理回路データを入力し、故障候補データ
    を出力する故障抽出工程と、 前記論理回路データ、前記故障候補データ、信号データ
    及び前記論理回路データに対するテスタ出力データを入
    力して、故障候補毎に故障シミュレーションを行うシミ
    ュレーション工程と、 前記シミュレーション工程から出力される故障候補毎の
    外部出力値と前記テスタ出力データとを比較する工程
    と、 を有するLSIの故障箇所推定方法。
  2. 【請求項2】前記テスタ出力データと前記信号データに
    対する前記論理回路の故障候補毎の外部出力値が一致す
    る場合には、該故障候補に対する一致数としてカウント
    する工程と、 前記テスタ出力データと前記信号データに対する前記論
    理回路の故障候補毎の外部出力値が不一致である場合に
    は、該故障候補に対する不一致数としてカウントする工
    程と、 前記故障候補に対する不一致数が一定数に達した場合に
    は、該故障候補をシミュレーションの処理対象から除外
    する工程と、 を有する請求項4に記載のLSIの故障箇所推定方法。
  3. 【請求項3】シミュレーションの処理対象から除外され
    た故障候補においては、シミュレーションの処理対象か
    ら除外されるまでの該故障候補に対する一致数及び不一
    致数を出力する工程と、 シミュレーションの処理対象から除外されなかった故障
    候補においては、シミュレーションの終了時までの該故
    障候補に対する一致数と不一致数を出力する工程と、 前記故障候補に対する一致数及び不一致数から該故障候
    補毎の不一致率を計算する工程と前記故障候補毎の不一
    致率の小さい順に故障候補を並べ替えて優先順位付き故
    障候補リストを作成する優先順位付き故障候補リスト作
    成処理工程と、 を有する請求項4及び請求項5に記載のLSIの故障箇
    所推定方法。
  4. 【請求項4】論理回路データを入力し、故障候補データ
    を出力する故障抽出工程と、 前記論理回路データ、前記故障候補データ、信号データ
    及び前記論理回路データに対するテスタ出力データを入
    力して、故障候補毎に故障シミュレーションを行うシミ
    ュレーション工程と、 前記シミュレーション工程から出力される故障候補毎の
    外部出力値と前記テスタ出力データとを比較する工程
    と、 を有するLSIの故障箇所推定プログラムを記憶した記
    録媒体。
  5. 【請求項5】前記テスタ出力データと前記信号データに
    対する前記論理回路の故障候補毎の外部出力値が一致す
    る場合には、該故障候補に対する一致数としてカウント
    する工程と、 前記テスタ出力データと前記信号データに対する前記論
    理回路の故障候補毎の外部出力値が不一致である場合に
    は、該故障候補に対する不一致数としてカウントする工
    程と、 前記故障候補に対する不一致数が一定数に達した場合に
    は、該故障候補をシミュレーションの処理対象から除外
    する工程と、 を有する請求項4に記載のLSIの故障箇所推定プログ
    ラムを記憶した記録媒体。
  6. 【請求項6】シミュレーションの処理対象から除外され
    た故障候補においては、シミュレーションの処理対象か
    ら除外されるまでの該故障候補に対する一致数及び不一
    致数を出力する工程と、 シミュレーションの処理対象から除外されなかった故障
    候補においては、シミュレーションの終了時までの該故
    障候補に対する一致数と不一致数を出力する工程と、 前記故障候補に対する一致数及び不一致数から該故障候
    補毎の不一致率を計算する工程と前記故障候補毎の不一
    致率の小さい順に故障候補を並べ替えて優先順位付き故
    障候補リストを作成する優先順位付き故障候補リスト作
    成処理工程と、 を有する請求項4及び請求項5に記載のLSIの故障箇
    所推定プログラムを記憶した記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100630722B1 (ko) * 2004-12-04 2006-10-02 삼성전자주식회사 출력 단자 수를 고려한 효율적인 고장 진단을 위한 매칭방법
US7120829B2 (en) 2001-07-12 2006-10-10 Nec Electronics Corporation Failure propagation path estimate system
JP2007024523A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Toshiba Corp 故障解析装置及び故障解析方法
US7844873B2 (en) 2006-10-05 2010-11-30 Nec Electronics Corporation Fault location estimation system, fault location estimation method, and fault location estimation program for multiple faults in logic circuit

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