JP2001336560A - 摩擦ダンパー及びこれを使用した壁体 - Google Patents

摩擦ダンパー及びこれを使用した壁体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレハブ住宅に採用することができる程に安
価で、しかも安定した滑り荷重を得ることができ、摩擦
時の音の発生も十分に低減することができる信頼性の高
い摩擦ダンパーを提供する。 【解決手段】 一対の第1プレート(6)(6)と第2プレ
ート(7)との間にステンレスプレート(8)(8)を介在さ
せ、所定の大きさ以上の荷重がかかると、第2プレート
(7)の亜鉛メッキ面とステンレスプレート(8)(8)の表
面との間に滑りが生じるように、これら各プレートを接
合ボルト(22)(22)によって摩擦接合することによって、
摩擦ダンパーを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、摩擦接合した部
材間の滑りにより生じる摩擦抵抗によって振動エネルギ
ーを吸収する摩擦ダンパー及びこれを使用した壁体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の耐震性や耐風性を向上させ
るために色々な種類の制震ダンパーが用いられている。
例えば、所定の大きさの荷重がかかると鋼材を塑性変形
させて振動エネルギーを吸収するタイプや、オイルダン
パーに代表される粘弾性体の粘性抵抗によって振動エネ
ルギーを吸収するタイプや、摩擦接合した接合プレート
間の滑りすなわち相対的な位置ずれにより生じる摩擦抵
抗によって振動エネルギーを吸収するタイプがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼材の
塑性変形を利用するものには、繰り返し変形を受けたと
きの疲労破壊に対する信頼性に不安が残り、また粘弾性
体を利用するものは、粘弾性体自体に温度依存性がある
ため、使用条件が制限されるといった問題があった。
【0004】これに対し、接合プレートの摩擦を利用す
るものは、繰り返し変形時の疲労破壊や温度依存性の問
題もなく、また構造も簡単である。しかし、摩擦時の音
の発生を抑えたり、安定した滑り荷重を得るために、接
合プレートの摩擦面に特殊な処理が必要になり、1個当
たり10万円程度とプレハブ住宅に採用するには非常に
高価なものとなっていた。
【0005】また、特許公報(登録第2756997号)には、
滑り荷重の安定性、摩擦時の音の低減や摩耗防止等を目
的として、接合プレート間に挟み材を介在させて、これ
らを高力ボルトで締め付けて摩擦接合した摩擦ダンパー
が開示されている。具体的には、挟み材として、鉛若し
くはゴム又は軟質合成樹脂のシートの表面を薄鋼板で被
覆して補強した構造のものが用いられており、製造コス
トを比較的安価に抑えることができる。しかし、この場
合でも、滑り荷重は十分に安定したものとは言えず、ま
た長期使用によって挟み材表面に錆が発生して滑り荷重
が変化することもあり、信頼性に乏しかった。
【0006】この発明は、上記の不具合を解消して、プ
レハブ住宅に採用することができる程に安価で、しかも
安定した滑り荷重を得ることができ、摩擦時の音の発生
も十分に低減することができる信頼性の高い摩擦ダンパ
ー及びこれを使用した壁体を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の摩擦ダンパーは、第1の部材又は第2の
部材の少なくとも一方に亜鉛メッキを施すとともに、こ
れら第1の部材と第2の部材との間にステンレス材を介
在させ、所定の大きさ以上の荷重がかかると、亜鉛メッ
キを施した前記部材のメッキ面とステンレス材との間に
滑りが生じるように、これら各部材を接合ボルトによっ
て摩擦接合したことを特徴とする。
【0008】また、上記摩擦ダンパーにおいて、ステン
レス材の代わりにアルミニウム材を用いて、このアルミ
ニウム材と亜鉛メッキ面との間に滑りが生じるようにし
たり、或いは、これらステンレス材やアルミニウム材を
用いることなく、一方の部材に施した亜鉛メッキ面と他
方の部材に施した硬質クロムメッキ面との間に滑りが生
じるようにしている。
【0009】別の摩擦ダンパーは、一対の第1の部材又
は第2の部材の少なくとも一方に亜鉛メッキを施すとと
もに、一対の第1の部材と、これら第1の部材間に差し
込まれる第2の部材との間にステンレス材を介在させ、
所定の大きさ以上の荷重がかかると、亜鉛メッキを施し
た前記部材のメッキ面とステンレス材との間に滑りが生
じるように、これら各部材を接合ボルトによって摩擦接
合したことを特徴とする。
【0010】また、この別の摩擦ダンパーにおいて、ス
テンレス材の代わりにアルミニウム材を用いて、このア
ルミニウム材と亜鉛メッキ面との間に滑りが生じるよう
にしたり、或いは、これらステンレス材やアルミニウム
材を用いることなく、一方の部材に施した亜鉛メッキ面
と他方の部材に施した硬質クロムメッキ面との間に滑り
が生じるようにしている。
【0011】この発明の壁体は、上記の摩擦ダンパーに
おける第1の部材又は第2の部材のうちの一方を、柱や
梁等の構造材に連結するとともに、他方をブレース材に
連結して、前記構造材とブレース材とを前記摩擦ダンパ
ーを介して接続するようにしたことを特徴とする。
【0012】さらに、別の壁体は、上記の摩擦ダンパー
における第1の部材又は第2の部材のうちの一方を、分
割した一側のブレース材に連結するとともに、他方を分
割した他側のブレース材に連結して、分割したブレース
材同士を前記摩擦ダンパーを介して接続するようにした
ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面に基
づいて詳細に説明する。図1はこの発明の一実施形態に
係る摩擦ダンパーの分解斜視図、図2は壁体の軸組構造
を示す正面図、図3は軸組構造の摩擦ダンパー部分の拡
大正面図、図4は同じくその縦断面図、図5は部材間に
滑りが生じたときの状態を示す縦断面図である。
【0014】本実施形態に係る摩擦ダンパー(1)は、図
2に示すように、建物の壁体を構成する軸組において、
H形鋼からなる梁(50)と角形鋼管からなるブレース材(5
1)の一端側との間に介装されている。図中、(52)は、角
形鋼管からなる柱であり、この柱(52)の上端は柱頭部材
(53)を介して梁(50)に連結され、柱(52)の下端は柱脚部
材(54)を介してH形鋼からなる梁又は土台(55)に連結さ
れている。そして、ブレース材(51)の下端が柱脚部材(5
4)に連結されている。
【0015】この摩擦ダンパー(1)は、一対の第1の部
材(以下、「第1プレート」と称す。)(6)(6)と、これ
ら第1プレート(6)(6)間に差し込まれる第2の部材
(以下、「第2プレート」と称す。)(7)と、第1プレー
ト(6)(6)と第2プレート(7)との間に介在される一対
の厚さ1mm〜2mm程度のステンレス材(以下、「ス
テンレスプレート」と称す。)(8)(8)とを備えてい
る。
【0016】第1プレート(6)(6)は、ブレース材(51)
の一端側に形成された縦溝(9)に挿入した状態で溶接さ
れた鋼板からなり、その表面には一般的な防錆用の塗装
が施されている。第2プレート(7)は、梁(50)の下部フ
ランジ(12)に連結ボルト(13)(13)を介して取り付けられ
た取付板(14)から一体的に延出された鋼板からなり、そ
の表面には亜鉛メッキが施されている。そして、第1プ
レート(6)(6)及びステンレスプレート(8)(8)には、
一対のボルト挿入用の円孔(11)(11)が夫々形成され、第
2プレート(7)には、ブレース材(51)方向に延びる一対
のボルト挿入用の長孔(15)(15)が形成されている。
【0017】そして、第1プレート(6)(6)と第2プレ
ート(7)との間にステンレスプレート(8)(8)を介在さ
せるようにして、第1プレート(6)(6)間に第2プレー
ト(7)を差し込み、さらに第1プレート(6)(6)の外側
にボルト挿入用の円孔(20)(20)付き板状ワッシャー(21)
(21)を合わせて、互いに一致させた第1プレート(6)
(6)の円孔(11)(11)…、第2プレート(7)の長孔(15)(1
5)及びワッシャー(21)(21)の円孔(20)(20)…へ高力ボル
トである接合ボルト(22)(22)を夫々挿入して、それら先
端にナット(23)(23)を螺合して締め付けることによっ
て、これら各プレートが摩擦接合されている。
【0018】このように構成された摩擦ダンパー(1)で
は、第2プレート(7)の長孔(15)(15)の範囲内で接合ボ
ルト(22)(22)のブレース材(51)方向への移動を許容して
いるので、所定の大きさ以上の荷重がかかると、図5に
示すように、ステンレスプレート(8)(8)と第2プレー
ト(7)との間にブレース材(51)方向への滑りすなわち位
置ずれが生じ、このときの摩擦抵抗によって振動エネル
ギーを吸収するようになっている。すなわち、第1プレ
ート(6)(6)とステンレスプレート(8)(8)とは一体的
に動くためこれらの間で滑りが生じることはなく、第2
プレート(7)の亜鉛メッキ面とステンレスプレート(8)
(8)の表面とによって摩擦面が構成されて、これらの間
で滑りが生じるようになっている。
【0019】ここで、上記摩擦ダンパー(1)において、
摩擦面を亜鉛メッキ面とステンレスプレート面とから構
成した理由について説明する。図6は、上記摩擦ダンパ
ー(1)の振動実験結果を示している。この実験では、摩
擦面における位置ずれ量(変位)を段階的に増大させたと
きの滑り荷重を測定したが、いずれの変位においても、
滑り荷重は安定し、また履歴も平滑で、摩擦時の音もほ
とんど発生しなかった。
【0020】また、図7は、摩擦面における変位を一定
にして、振動回数を増大させていったときの滑り荷重を
測定した実験結果を示しているが、この場合も、上記実
験のときと同様の良好な特性が得られた。特に、地震発
生時に相当する振動回数1〜10回のときにも滑り荷重
は安定した。
【0021】なお、ステンレス同士、パーカライジング
による一般的な被膜とステンレス、テフロン(登録商
標)同士、フッ素加工面同士、滑り助長テープとごく一
般的な電着塗装面、電着塗装面同士、クロムメッキ同士
等を組み合わせて摩擦面を構成し、上記と同様の振動実
験を行ったが、塗装やメッキの剥がれや摩擦熱での焼き
付けにより、滑り荷重が安定しなかったり、摩擦時に大
きな音が発生するなどして、亜鉛メッキ面とステンレス
プレート面とを組み合わせて摩擦面としたときよりも良
好な特性を得ることができなかった。
【0022】例えば、図8は、パーカライジングによる
一般的な被膜とステンレスとを組み合わせて、図7のと
きと同様の振動実験を行ったときの実験結果を示してい
るが、全体として滑り荷重は安定せず、特に、地震発生
時に相当する振動回数1〜10回のときの滑り荷重は大
きく変化した。
【0023】従って、このような実験結果をふまえて、
摩擦面として亜鉛メッキ面とステンレスプレート面との
組み合わせを採用するようにしている。これにより、摩
擦時の音の発生をほとんどなくすことができ、また安定
した滑り荷重を得ることができる。しかも、摩擦部分で
の錆の発生を防止することができ、これによって長期使
用によっても安定した滑り荷重を確保することができ
る。
【0024】このようにして構成された摩擦ダンパー
(1)において、接合ボルト(22)(22)の本数や締め付け力
を適宜調整して、地震等の振動エネルギーによって梁(5
0)等の構造材やブレース材(51)が座屈や塑性変形する前
に、摩擦ダンパー(1)が上記のように機能して振動エネ
ルギーを吸収するように滑り荷重を設定しておくと、建
物全体として安定した履歴性状を得ることができ、大地
震被災後の復旧の際にも、接合ボルト(22)(22)を外して
摩擦ダンパー(1)を交換するだけで済み、摩擦ダンパー
(1)の損傷が軽微であれば、建ち調整後に継続使用する
ことも可能となる。
【0025】図9及び図10は、ステンレスプレート
(8)(8)の代わりにアルミニウム材(アルミニウムプレ
ート)を用いて、アルミニウムプレート面と亜鉛メッキ
面とを組み合わせて摩擦面を構成したときの振動実験結
果を示している。この場合にも、ステンレスプレート
(8)(8)を用いたときと同様に、滑り荷重の安定した良
好な特性を得ることができた。
【0026】従って、上記摩擦ダンパー(1)において、
ステンレスプレート(8)(8)の代わりに、第1プレート
(6)(6)と第2プレート(7)との間にアルミニウムプレ
ートを介在するようにして、第2プレート(7)の亜鉛メ
ッキ面とアルミニウムプレートの表面との間に滑りが生
じるようにしても良い。この場合、ステンレスプレート
(8)(8)を用いたときと同様の効果を得ることができ
る。
【0027】図11及び図12は、亜鉛メッキ面と硬質
クロムメッキ面とから摩擦面を構成したときの振動実験
結果を示している。この場合にも、亜鉛メッキ面とステ
ンレスプレート面、亜鉛メッキ面とアルミニウムプレー
ト面を組み合わせてなる摩擦面と同様に、滑り荷重の安
定した良好な特性を得ることができた。
【0028】なお、図13は、パーカライジングによる
一般的な被膜と硬質クロムメッキ面とを組み合わせて、
振動実験を行ったときの実験結果を示しているが、全体
として滑り荷重は安定せず、特に、地震発生時に相当す
る振動回数1〜10回のときの滑り荷重は大きく変化し
た。
【0029】従って、上記摩擦ダンパー(1)において、
図14に示すように、ステンレスプレート(8)(8)やア
ルミニウムプレートを介在せずに、第1プレート(6)
(6)に対して、一般的な塗装を施す代わりに硬質クロム
メッキを施すようにして、この第1プレート(6)(6)の
硬質クロムメッキ面と第2プレート(7)の亜鉛メッキ面
との間で滑りが生じるようにしても良い。この場合、ス
テンレスプレート(8)(8)やアルミニウムプレートを用
いたときと同様の効果を得ることができ、しかもプレー
トを必要としないので、部品点数の削減及び組立工程の
簡素化を図ることができる。
【0030】図15は、他の実施形態に係る摩擦ダンパ
ー(30)を示している。この摩擦ダンパー(30)は、一般的
な防錆用の塗装を施した鋼板からなる円孔(31)付きの第
1プレート(32)と、亜鉛メッキを施した鋼板からなる長
孔(33)付きの第2プレート(34)との間にステンレスプレ
ート(35)を介在させ、所定の大きさ以上の荷重がかかる
と、第2プレート(34)の亜鉛メッキ面とステンレスプレ
ート(35)(35)の表面との間で滑りが生じるように、接合
ボルト(22)(22)で締め付けて摩擦接合したものである。
この摩擦ダンパー(30)においては、一対の第1プレート
(6)(6)間に第2プレート(7)を差し込む上記の摩擦ダ
ンパー(1)に比べて、部品点数が少なくて済み、簡素な
構造となっている。なお、その他の構成及び作用効果
は、上記の摩擦ダンパー(1)と同様である。
【0031】また、この摩擦ダンパー(30)において、ス
テンレスプレート(35)(35)の代わりにアルミニウムプレ
ートを用いることによって、アルミニウムプレート面と
亜鉛メッキ面との間で滑りが生じるようにしても良い。
この場合にも、上述したように滑り荷重の安定した良好
な特性を得ることができる。
【0032】さらに、摩擦ダンパー(30)において、図1
6に示すように、ステンレスプレート(35)(35)やアルミ
ニウムプレートを介在せずに、第1プレート(32)に対し
て、一般的な塗装を施す代わりに硬質クロムメッキを施
して、この第1プレート(32)の硬質クロムメッキ面と第
2プレート(34)の亜鉛メッキ面との間で滑りが生じるよ
うにしても良い。この場合にも、上述したように滑り荷
重の安定した良好な特性を得ることができ、しかもプレ
ートを必要としないので、部品点数の削減及び組立工程
の簡素化を図ることができる。
【0033】図17は、摩擦ダンパー(30)を使用した壁
体の軸組構造の一例を示している。この壁体において
は、上記のような斜め方向のブレース材を使用せず、略
三角形の一対のブレース材(41)(41)を使用して、これら
ブレース材(41)(41)を柱(42)(42)、梁(43)及び土台(44)
によって囲まれた部分に配置している。そして、一側の
ブレース材(41)の角部分には第1プレート(32)が溶接さ
れ、また分割した他側のブレース材(41)の角部分には第
2プレート(34)が溶接されており、これら第1プレート
(32)と第2プレート(34)の間にステンレスプレート(35)
を介在させた状態で、これら各プレートを接合ボルト(2
2)(22)によって摩擦接合することで、分割したブレース
材(41)(41)同士が摩擦ダンパー(30)を介して接続されて
いる。なお、図中、(45)は、ブレース材(41)の上端部分
を梁(43)に固定する長ボルト、(46)は、ブレース材(41)
の下端部分を土台(44)に固定するアンカーボルト、(47)
は、ブレース材(41)を柱(42)に固定するためのラグスク
リューである。
【0034】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に
多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、上記実施形態では、第2の部材に亜鉛メッキを施し
ていたが、第1の部材或いは第1及び第2の部材の双方
に亜鉛メッキを施して、これら亜鉛メッキ面を摩擦面と
して利用しても良い。
【0035】また、上記実施形態では、ステンレス材や
アルミニウム材を第1の部材や第2の部材とは別体のも
のとしていたが、第1の部材と第2の部材との間に介在
される限りは、例えば第1の部材又は第2の部材に一体
的に埋め込むようにしたり、或いは第1の部材又は第2
の部材の一部として構成しても良い。また、第1の部材
を梁等の構造材側に連結し、第2の部材をブレース材側
に連結して壁体の軸組を構成するようにしても良い。さ
らにまた、摩擦ダンパー(1)をブレース材同士の接続
に、摩擦ダンパー(30)を構造材とブレース材の接続に用
いて壁体の軸組を構成しても良い。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明の摩擦ダンパー
は、第1の部材と第2の部材との間にステンレス材やア
ルミニウム材を介在させて、これらステンレス材やアル
ミニウム材と亜鉛メッキが施された部材のメッキ面との
間に滑りが生じるように構成されているので、従来のよ
うな摩擦面に対しての特殊な処理を必要とせずに、安定
した滑り荷重を得ることができ、摩擦時の音の発生も格
段に低減することができる。しかも、非常に安価で、プ
レハブ住宅にも十分に採用することができる。さらに、
ステンレス材やアルミニウム材を用いることによって、
摩擦部分の錆の発生を防止することができ、長期にわた
って安定した滑り荷重を確保して、信頼性をより向上す
ることができる。
【0037】また、部材間にステンレス材やアルミニウ
ム材を介在させることなく、一方の部材に施した亜鉛メ
ッキ面と他方の部材に施した硬質クロムメッキ面との間
に滑りが生じるように構成することによっても、上記の
ステンレス材やアルミニウム材を用いるときと同様の効
果を得ることができ、しかもこれら部材を必要としない
ので、部品点数の削減及び組立工程の簡素化を図ること
ができる。
【0038】さらに、この摩擦ダンパーを介して構造材
とブレース材とを接続したり、分割したブレース材同士
を接続することによって構成した壁体を用いることで、
優れた耐震性能を発揮する建物を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る摩擦ダンパーの分
解斜視図である。
【図2】壁体の軸組構造を示す正面図である。
【図3】軸組構造の摩擦ダンパー部分の拡大正面図であ
る。
【図4】同じくその縦断面図である。
【図5】部材間に滑りが生じたときの状態を示す縦断面
図である。
【図6】亜鉛メッキ面とステンレスプレート面とから摩
擦面を構成したときの振動実験結果を示す図である。
【図7】亜鉛メッキ面とステンレスプレート面とから摩
擦面を構成したときの振動実験結果を示す図である。
【図8】パーカライジングの被膜面とステンレスプレー
ト面とから摩擦面を構成したときの振動実験結果を示す
図である。
【図9】亜鉛メッキ面とアルミニウムプレート面とから
摩擦面を構成したときの振動実験結果を示す図である。
【図10】亜鉛メッキ面とアルミニウムプレート面とか
ら摩擦面を構成したときの振動実験結果を示す図であ
る。
【図11】亜鉛メッキ面と硬質クロムメッキ面とから摩
擦面を構成したときの振動実験結果を示す図である。
【図12】亜鉛メッキ面と硬質クロムメッキ面とから摩
擦面を構成したときの振動実験結果を示す図である。
【図13】パーカライジングの被膜面と硬質クロムメッ
キ面とから摩擦面を構成したときの振動実験結果を示す
図である。
【図14】亜鉛メッキ面と硬質クロムメッキ面とから摩
擦面を構成したときの摩擦ダンパーの縦断面図である。
【図15】他の摩擦ダンパーの縦断面図である。
【図16】同じくその亜鉛メッキ面と硬質クロムメッキ
面とから摩擦面を構成したときの縦断面図である。
【図17】ブレース材同士を他の摩擦ダンパーによって
接続することによって構成した壁体の軸組構造を示す正
面図である。
【符号の説明】
(1)(30) 摩擦ダンパー (6)(32) 第1の部材(第1プレート) (7)(34) 第2の部材(第2プレート) (8)(35) ステンレス材(ステンレスプレート) (22) 接合ボルト (41)(51) ブレース材 (50) 梁
フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DG01 FA01 FA02 FA03 FA21 GA66 HB02 HB03 HB04 HD11 LA01 LA05 LA18 3J048 AA04 AC01 BE12 EA38 3J066 AA26 CA05 CB10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材又は第2の部材の少なくとも
    一方に亜鉛メッキを施すとともに、これら第1の部材と
    第2の部材との間にステンレス材を介在させ、所定の大
    きさ以上の荷重がかかると、亜鉛メッキを施した前記部
    材のメッキ面とステンレス材との間に滑りが生じるよう
    に、これら各部材を接合ボルトによって摩擦接合したこ
    とを特徴とする摩擦ダンパー。
  2. 【請求項2】 第1の部材又は第2の部材の少なくとも
    一方に亜鉛メッキを施すとともに、これら第1の部材と
    第2の部材との間にアルミニウム材を介在させ、所定の
    大きさ以上の荷重がかかると、亜鉛メッキを施した前記
    部材のメッキ面とアルミニウム材との間に滑りが生じる
    ように、これら各部材を接合ボルトによって摩擦接合し
    たことを特徴とする摩擦ダンパー。
  3. 【請求項3】 第1の部材又は第2の部材のうちの一方
    に亜鉛メッキを施すとともに、第1の部材又は第2の部
    材のうちの他方に硬質クロムメッキを施し、所定の大き
    さ以上の荷重がかかると、第1の部材のメッキ面と第2
    の部材のメッキ面との間に滑りが生じるように、これら
    各部材を接合ボルトによって摩擦接合したことを特徴と
    する摩擦ダンパー。
  4. 【請求項4】 一対の第1の部材又は第2の部材の少な
    くとも一方に亜鉛メッキを施すとともに、一対の第1の
    部材と、これら第1の部材間に差し込まれる第2の部材
    との間にステンレス材を介在させ、所定の大きさ以上の
    荷重がかかると、亜鉛メッキを施した前記部材のメッキ
    面とステンレス材との間に滑りが生じるように、これら
    各部材を接合ボルトによって摩擦接合したことを特徴と
    する摩擦ダンパー。
  5. 【請求項5】 一対の第1の部材又は第2の部材の少な
    くとも一方に亜鉛メッキを施すとともに、一対の第1の
    部材と、これら第1の部材間に差し込まれる第2の部材
    との間にアルミニウム材を介在させ、所定の大きさ以上
    の荷重がかかると、亜鉛メッキを施した前記部材のメッ
    キ面とアルミニウム材との間に滑りが生じるように、こ
    れら各部材を接合ボルトによって摩擦接合したことを特
    徴とする摩擦ダンパー。
  6. 【請求項6】 一対の第1の部材又は第2の部材のうち
    の一方に亜鉛メッキを施すとともに、一対の第1の部材
    又は第2の部材のうちの他方に硬質クロムメッキを施
    し、第1の部材間に第2の部材を差し込んで、所定の大
    きさ以上の荷重がかかると、第1の部材のメッキ面と第
    2の部材のメッキ面との間に滑りが生じるように、これ
    ら各部材を接合ボルトによって摩擦接合したことを特徴
    とする摩擦ダンパー。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の摩擦
    ダンパーにおける第1の部材又は第2の部材のうちの一
    方を、柱や梁等の構造材に連結するとともに、他方をブ
    レース材に連結して、前記構造材とブレース材とを前記
    摩擦ダンパーを介して接続するようにしたことを特徴と
    する壁体。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載の摩擦
    ダンパーにおける第1の部材又は第2の部材のうちの一
    方を、分割した一側のブレース材に連結するとともに、
    他方を分割した他側のブレース材に連結して、分割した
    ブレース材同士を前記摩擦ダンパーを介して接続するよ
    うにしたことを特徴とする壁体。
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