JP2544547B2 - 母屋・胴縁の取付構造 - Google Patents

母屋・胴縁の取付構造

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JP2544547B2
JP2544547B2 JP3197997A JP19799791A JP2544547B2 JP 2544547 B2 JP2544547 B2 JP 2544547B2 JP 3197997 A JP3197997 A JP 3197997A JP 19799791 A JP19799791 A JP 19799791A JP 2544547 B2 JP2544547 B2 JP 2544547B2
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尚夫 吉本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉄骨造建物の母屋や胴
縁の取付構造に関するもので、特に立体トラスを構成す
る屋根トラスの上弦材に、これに斜交して母屋を取り付
ける場合に適したものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】2方向に
架設される上下弦材と、上弦材上にこれに斜交して1方
向に架設され、隣接する上弦材を互いに接続する母屋材
とから平面上、網目状に構築される屋根トラスでは、図
9に示すように母屋材と上弦材との節点間距離が同一で
はないことから、この異なる節点間距離毎に長さの異な
る母屋材を製作する煩わしさを避けるために、母屋材は
その軸方向の任意の位置で上弦材に接合される必要があ
る。
【0003】この要求に対し、出願人は母屋材と上弦材
を接合する止め板を母屋材の軸方向に移動自在に配置し
ておき、この止め板を母屋材の架設時に上弦材との節点
位置に移動させ、これと、上弦材の上面に突設された母
屋ピースにボルトを挿通して母屋材を接合する取付構造
を実公昭52-55853号で提案し、節点間距離の相違に対応
している。
【0004】この取付構造は母屋材の内部に、これと母
屋ピースに接触する止め板を収納しておき、上弦材の位
置で止め板を母屋ピースに重ね、両者を貫通するボルト
を挿通して接合するものであるが、止め板と母屋ピース
との接合が摩擦接合であるため、接合部は摩擦力を超え
る母屋材の過大な力を受けた場合に耐力が低下し、終局
的には止め板では支えきれず、母屋材自身が移動する恐
れがある。
【0005】この発明は上記既出願発明の問題を踏まえ
てなされたもので、接合部の支持力を高める構造を新た
に提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上弦材に固定
される母屋ピース等、骨組に固定される固定ピースの、
母屋もしくは胴縁に当接する起立片の母屋もしくは胴縁
側に突起を並列して突設すると同時に、母屋もしくは胴
縁に内接してこれを固定ピースに固定する止め板をボル
トに一体化しておき、ボルトの緊結によって止め板を固
定ピース側へ引き寄せ、母屋もしくは胴縁の、突起間の
部分を固定ピース側へ塑性変形させて母屋もしくは胴縁
を固定ピースに固定することにより接合部のX,Y,Z
方向、すなわち3次元方向の支持力を高める。
【0007】固定ピースの起立片の突起によって起立片
と母屋もしくは胴縁との間には空間が形成され、この空
間内に、ボルトに螺合するナットの締め付けに伴い、母
屋もしくは胴縁が止め板によって引き込まれ、母屋もし
くは胴縁の接合部分、すなわち突起間の部分が固定ピー
ス側へ凸状に塑性変形する。このとき、母屋もしくは胴
縁は歪硬化によってすべり抵抗を増し、また変形した部
分が止め板に係合した状態で、固定ピースと止め板との
間に拘束されることによって、母屋もしくは胴縁と固定
ピースのボルト接合部分は母屋もしくは胴縁の軸方向の
すべり抵抗に対して高い耐力を保有する。
【0008】固定ピースは骨組上に固定される取付片と
これから垂直に立ち上がり、母屋もしくは胴縁に当接す
る起立片とからなり、また止め板はボルトの軸に平行に
溶接されてこれに一体化し、止め板は母屋もしくは胴縁
の固定ピースとの接触面に対して垂直に立った状態で配
置され、ナットの締め付けに従って固定ピース側へ引き
寄せられ、母屋もしくは胴縁の、突起間の部分を変形さ
せて母屋もしくは胴縁を固定ピースに固定する。
【0009】
【実施例】以下本発明を、母屋に適用した場合の一実施
例を示す図面に基づいて説明する。この場合、母屋2は
骨組としての上弦材1に対して取り付けられる。
【0010】この発明は図9に示すように2方向に架設
される上弦材1と、上弦材1上にこれに斜交して架設さ
れる母屋2とから平面上、網目状に構築される屋根トラ
スにおいて、図1に示すように母屋2を上弦材1に固定
された固定ピース3に、母屋2に内接する止め板4と固
定ピース3を貫通するボルト5を用いて接合したもの
で、母屋2を高いすべり抵抗まで抵抗可能に固定したも
のである。母屋2には固定ピース3に対する位置決め
と、固定ピース3への接合の便宜よりリップ溝形鋼が使
用される。この取付構造は固定ピース3の向きを変える
ことによりそのまま胴縁にも適用される。
【0011】固定ピース3は図1,図2に示すように上
弦材1上に固定される取付片31と、これから垂直に立ち
上がる起立片32とからなり、起立片32の母屋2側には図
1,図3に示すように突起3a,3aが並列して突設され、
母屋2の接合時、これと起立片32との間には空間が形成
される。母屋2はこの突起3a,3aの端面に当接し、突起
3a,3aは後述する、母屋2のボルト5による引き寄せ時
のスペーサとなる。
【0012】止め板4は図1に示すような起立時に、端
面が図2に示すように母屋2のリップ2a,2aに内接する
高さを持ち、予めボルト5の軸に平行にこれに溶接さ
れ、一体化される。ボルト5は起立片32に穿設されたボ
ルト孔内に母屋2側から差し込まれ、止め板4は図示す
るように母屋2の内部で起立した状態で配置される。
【0013】母屋2はこの止め板4の回りを包囲する恰
好で架設され、架設後にボルト5に螺合するナット6が
締め付けられる。
【0014】ナット6の締め付けにより、母屋2の、突
起3a,3aに挟まれたリップ2a,2aは突起3a,3aに支えら
れながら止め板4によって図3に示すように突起3a,3a
間の空間内へ引き込まれる。ボルト5は母屋2が固定ピ
ース3側へ凸状に変形し、塑性化するまで緊結されて母
屋2を固定ピース3に接合する。
【0015】母屋2のリップ2a,2aは固定ピース3側へ
凸状に塑性変形することによって母屋2の引張力の作用
方向に止め板4に係合し、同時に止め板4と固定ピース
3の起立片32に拘束される。
【0016】母屋2は固定ピース3への接合時に、歪硬
化によってその状態からの変形に対する抵抗力を増して
おり、この変形状態のまま止め板4と固定ピース3とに
挟まれて拘束されることにより、母屋2は保持されたま
ま変形やずれを生じにくく、接合部の耐力が高められて
いる。
【0017】図5〜図7は起立片32の突起3a,3aを丸鋼
を溶接することにより形成した場合の実施例を示したも
のである。
【0018】図8はボルト5に頭がある場合の、ボルト
5への止め板4の溶接例を示したものである。
【0019】なお、図1〜図4に示すようにボルト5の
ナット6側の端部にスパナ用の引掛け部を、止め板4の
面に平行に形成しておくことによって、ナット6の締め
付け状態により止め板4の角度を確認することができ
る。
【0020】また実施例では屋根トラスへの母屋2の取
付構造を記載したが、前記の通り、本発明はそのまま胴
縁にも適用される。
【0021】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、固定ピー
スの起立片から母屋もしくは胴縁側に突起を並列して突
設するとともに、止め板をボルトの軸に平行に溶接して
一体化しておき、突起で反力を取りながらナットを締め
付け、止め板を固定ピース側へ引き寄せることにより、
突起間の母屋もしくは胴縁と固定ピースとの接触部分を
凸状に塑性変形させ、母屋もしくは胴縁を止め板に係合
させた状態で母屋もしくは胴縁を固定ピースに固定する
ものであるため、前記した通り、母屋もしくは胴縁自身
が変形やX,Y,Zの全方向のすべりに対する抵抗力を
持ち、接合部の支持力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】母屋と固定ピースとの接合部を示した斜視図で
ある。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の立面図である。
【図5】図1の他の実施例を示した一部断面側面図であ
る。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図5の立面図である。
【図8】図5の変形例を示した側面図である。
【図9】屋根トラスを示した平面図である。
【符号の説明】
1……上弦材、2……母屋、2a……リップ、3……固定
ピース、31……取付片、32……起立片、3a……突起、4
……止め板、5……ボルト、6……ナット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の骨組上に固定された、取付片と
    これから垂直に立ち上がる起立片とからなる固定ピース
    に、母屋もしくは胴縁を当接し、母屋もしくは胴縁に内
    接して配置される止め板と固定ピースを貫通するボルト
    を用いて母屋もしくは胴縁を固定ピースに接合した取付
    構造であり、固定ピースの起立片からは母屋もしくは胴
    縁側に突起が並列して突設され、止め板はボルトの軸に
    平行に溶接されて一体化しており、ボルトに螺合するナ
    ットを締め付けて止め板を固定ピース側へ引き寄せ、母
    屋もしくは胴縁と固定ピースの突起間の部分を固定ピー
    ス側へ塑性変形させて母屋もしくは胴縁を固定ピースに
    固定してあることを特徴とする母屋・胴縁の取付構造。
JP3197997A 1991-08-07 1991-08-07 母屋・胴縁の取付構造 Expired - Fee Related JP2544547B2 (ja)

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JP7226810B2 (ja) * 2020-05-08 2023-02-21 株式会社京都スペーサー アングル材用受け金具

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