JP2001336014A - 被服及び被服の製造方法 - Google Patents
被服及び被服の製造方法Info
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- JP2001336014A JP2001336014A JP2000157413A JP2000157413A JP2001336014A JP 2001336014 A JP2001336014 A JP 2001336014A JP 2000157413 A JP2000157413 A JP 2000157413A JP 2000157413 A JP2000157413 A JP 2000157413A JP 2001336014 A JP2001336014 A JP 2001336014A
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Abstract
ツの安定性も高い被服を開発する。 【解決手段】 被服の生地2は、綿糸5とポリエステル
糸6の交編であり、生地全体としての綿糸5とポリエス
テル糸6の混率は、50%づつである。生地2は、表面
側に綿糸5が集中し、裏面側にポリエステル糸6が集中
している。裏面の最も外側の平面は、100%ポリエス
テルである。また生地2は、生地の厚さ方向におけるポ
リエステル糸と綿糸の比率が不均等であり、ポリエステ
ルが極端に表面側に濃厚に分布し、表面から厚さの30
%以内の部位においてはポリエステル糸の比率が80%
を越える。そして生地を所定のパーツに裁断し、プリー
ツ処理を施し、水洗いして表面側の綿を膨潤させた後に
縫製し、被服を完成させる。
Description
ス、スカート、パンツ等の被服に係るものであり、特に
プリーツ加工が施された被服に関するものである。本発
明は、特にポロシャツの構成として好適である。
であり、運動量を得るためや装飾目的から、スカートや
ブラウス等によく利用される。プリーツ加工は、プリー
ツ機等によって布に折り目等を付けた後、熱を加えて折
り目等を定着化させて施される。そして従来技術におい
ては、プリーツ加工を施した後、縫製されて所望の被服
が作られていた。また被服の形に縫製された後、プリー
ツ加工が施される場合もあった。
は、布の素材に係わらず設けられるが、特にポリエステ
ル製の布にプリーツを施した場合は、プリーツの形状を
半永久的に保持することができる。ポリエステルの比率
が100%でなくとも半永久的なプリーツを設けること
は可能であるが、一般的にポリエステルの比率が低下す
るとプリーツ形状の安定性が損なわれる。特に編生地に
おいては、ポリエステルの比率が低いとプリーツの形状
安定性が悪い。編生地に対して半永久的なプリーツを設
けることができるポリエステルの比率の限界は70%で
あり、ポリエステルの比率が70%未満の場合は、洗濯
等によってプリーツが消失してしまう。
等の汗をかく状態で着用する被服は、吸汗性の良い点で
綿が多用される。また綿と合成繊維が混じった生地を使
用する場合であっても、より綿の比率が高い生地が重宝
される。
ける場合は、吸汗性を犠牲にしてポリエステルの比率が
高い生地を使用するか、またはプリーツの安定性を犠牲
にしてポリエステルを減らすかの二者択一が必要であっ
た。
経時的に変化しやすいという問題があった。特に綿糸と
ポリエステル糸によって構成された生地を使用する場合
はこの傾向が顕著であった。この理由は、綿糸とポリエ
ステル糸によって構成された生地はプリーツがかかりに
くく、プリーツの皺が経時的に伸び、生地自体が大きく
なってしまうからである。すなわち従来技術において
は、被服の各パーツの形状自体が変化し、被服が型崩れ
してしまう。
た問題点に注目し、綿の比率が高くて吸汗性に富み、か
つプリーツの安定性も高い被服を開発することを課題と
するものである。また併せて本発明は、プリーツ加工が
施されているにもかかわらず、型崩れを起こしにくい被
服の製造方法を開発することを課題とするものである。
決するための請求項1に記載の発明は、ポリエステルを
主原料とした糸と、綿を主原料とした糸によって構成さ
れた生地であって、生地全体におけるポリエステルの比
率が65%以下であり、且つ一方の面の最も外側の平面
におけるポリエステルと綿の面積比率は、ポリエステル
が90%以上を占める生地を素材とし、プリーツ加工が
施されたことを特徴とする被服である。
ルを主原料とした糸と、綿を主原料とした糸によって構
成された生地であって、生地全体におけるポリエステル
の比率が60%以下であり、且つ一方の面の最も外側の
平面におけるポリエステルと綿の面積比率は、ポリエス
テルが95%以上を占める生地を素材とし、プリーツ加
工が施されたことを特徴とする被服である。
ルを主原料とした糸と、綿を主原料とした糸によって構
成された生地であって、生地全体におけるポリエステル
の比率が65%以下であり、且つ生地の厚さ方向におけ
るポリエステルと綿の比率が不均等であり、一方の面か
ら厚さの30%以内の部位においてはポリエステルの比
率が70%以上である生地を素材とし、プリーツ加工が
施されたことを特徴とする被服である。
エステルを主原料とした糸と、綿を主原料とした糸によ
って構成された生地であって、生地全体におけるポリエ
ステルの比率が60%以下であり、且つ生地の厚さ方向
におけるポリエステルと綿の比率が不均等であり、一方
の面から厚さの30%以内の部位においてはポリエステ
ルの比率が80%以上である生地を素材とし、プリーツ
加工が施されたことを特徴とする被服である。
ルを主原料とした糸と、綿を主原料とした糸によって構
成された生地であって、生地全体におけるポリエステル
の比率が55%以下であり、且つ一方の面の最も外側の
平面におけるポリエステルと綿の面積比率は、ポリエス
テルが95%以上を占め、さらに生地の厚さ方向におけ
るポリエステルと綿の比率が不均等であり、一方の面か
ら厚さの30%以内の部位においてはポリエステルの比
率が80%以上である生地を素材とし、プリーツ加工が
施されたことを特徴とする被服である。
リエステルを含むがその比率は比較的小さく、吸汗性に
富む綿が多く含まれている。そのため本発明の被服は、
汗を良く吸い、着心地がよい。またこれらの発明の被服
を構成する生地では、ポリエステルの比率が低いが、ポ
リエステルが極端に一方の面側に集中して配されてい
る。そのため本発明で採用する生地は、あたかも綿製の
生地とポリエステル製の生地が積層された様な構成とな
っている。従って、本発明の被服では、ポリエステル側
の部分が形状保持機能を発揮し、ポリエステルの比率が
低いにも係わらずプリーツの形状が安定し、型崩れしな
い。前記した様に綿の比率が高くポリエステルの比率が
低い場合は、汗を良く吸う反面、プリーツの形態安定性
が劣る。そのためポリエステルの比率が低い場合は、ポ
リエステルの偏りがより顕著であることが望ましい。前
記した請求項1乃至4は、このような観点から場合分け
したものであり、請求項1は、ポリエステルの比率が6
5%以下であり、ポリエステルの偏りの指標として一方
の面の最も外側の平面におけるポリエステルと綿の面積
比率が、ポリエステルが90%以上と規定している。ま
た請求項2は、ポリエステルの比率が60%以下であ
り、ポリエステルの偏りの指標として一方の面の最も外
側の平面におけるポリエステルと綿の面積比率が、ポリ
エステルが95%以上と規定している。請求項3,4
は、ポリエステルの偏りの指標として、一方の面から厚
さの30%以内の部位におけるポリエステルの比率を活
用している。すなわち請求項3は、ポリエステルの比率
が65%以下であり、一方の面から厚さの30%以内の
部位におけるポリエステルの比率が70%以上である。
さらに請求項4は、ポリエステルの比率が60%以下で
あり、一方の面から厚さの30%以内の部位におけるポ
リエステルの比率が80%以上である。請求項5は、最
も望ましい構成を示したものであり、生地全体における
ポリエステルの比率が55%以下であり、且つ一方の面
の最も外側の平面におけるポリエステルと綿の面積比率
は、ポリエステルが95%以上を占め、さらに生地の厚
さ方向におけるポリエステルと綿の比率が不均等であ
り、一方の面から厚さの30%以内の部位においてはポ
リエステルの比率が80%以上である。
生地であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
に記載の被服である。
いる。そのため伸縮性に富み、ポロシャツ等のスポーツ
ウェアとして好適である。
交編の編生地であることを特徴とする請求項1乃至6の
いずれかに記載の被服である。
ルの比率が高い方の面が肌側であることを特徴とする請
求項1乃至7のいずれかに記載の被服である。
高い方の面が肌側である。ここでポリエステル糸は、比
較的吸水性が低い。一方、本発明の被服では、表側によ
り多くの綿糸が配されることとなる。ここで綿糸は、比
較的吸水性が高い。そのため本発明の被服では、綿糸が
汗等を吸収し、肌側は比較的乾燥した状態となる。従っ
て本発明の被服は、着心地が爽やかである。
プリーツ加工後、縫製前に洗濯されたものであることを
特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の被服であ
る。
は、プリーツの形状保持性は、専らポリエステル糸の熱
可塑性に依存している。しかしながらプリーツ加工を施
した直後においては、綿についても皺形状が付与されて
いる。前記した様に、被服が型崩れする原因は、主とし
て綿糸のプリーツ形状が鈍るためである。そこで本発明
の被服では、プリーツ加工後に一旦洗濯した生地を使用
して縫製している。この様にプリーツ加工後に洗濯する
と、綿繊維の側鎖結合としての水素結合が切れる。その
ため洗濯によって綿の膨潤が最大限に発生し、これ以
上、膨潤しない状態となる。従ってプリーツ加工後に一
旦洗濯した生地を使用して縫製すると、縫製後の生地の
経時変化が少なく、型崩れが起きにくい。
わって他の天然繊維を主原料とする糸によって構成され
た生地を素材とすることを特徴とする請求項1乃至9の
いずれかに記載の被服である。
エステルの交編の編生地にプリーツ加工を施し、さらに
洗濯の後に縫製したことを特徴とする被服の製造方法で
ある。
エステルの交編の編生地にプリーツ加工を施し、さらに
これを水に漬けた後に縫製したことを特徴とする被服の
製造方法である。
では、プリーツ加工後に一旦洗濯又は水に漬けた生地を
使用して縫製している。上記した様にプリーツ加工後に
洗濯等をすると、綿繊維の側鎖結合としての水素結合が
切れる。そのため洗濯等によって綿の膨潤が最大限に発
生し、これ以上、膨潤しない状態となる。そのためプリ
ーツ加工後に一旦洗濯したり水に漬けた生地を使用して
縫製すると、縫製後の生地の経時変化が少なく、型崩れ
が起きにくい。
は、生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が
不均等であることを特徴とする請求項11又は12に記
載の被服の製造方法である。
は、生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が
不均等であるから、ポリエステル側の部分が形状保持機
能を発揮し、プリーツの形状が安定する。
地は、生地全体におけるポリエステルの比率が55%以
下であり、且つ一方の面の最も外側の平面におけるポリ
エステルと綿の面積比率は、ポリエステルが95%以上
であり、さらに生地の厚さ方向におけるポリエステルと
綿の比率が不均等であって一方の面から厚さの30%以
内の部位においてはポリエステルの比率が80%以上で
あることを特徴とする請求項11又は12に記載の被服
の製造方法である。
ルの比率が低いが、ポリエステルが極端に一方の面側に
集中して配されているので、ポリエステル側の部分が形
状保持機能を発揮し、ポリエステルの比率が低いにも係
わらずプリーツの形状が安定し、型崩れしない。
いて説明する。図1は、本発明の実施形態の被服の正面
図である。図2は、本発明の他の実施形態の被服の正面
図である。図3は、図1の被服の生地の断面の概念図で
ある。図4は、図1の被服の生地を拡大して表面側から
観察したスケッチ図(a)及び図1の被服の生地を拡大
して裏面側から観察したスケッチ図(b)図である。図
5は、図1の被服の製造工程を示す説明図である。
服であり、具体的にはポロシャツである。被服1の生地
2は、綿糸5とポリエステル糸6の交編であり、生地全
体としての綿糸5とポリエステル糸6の混率は、50%
づつである。綿糸5とポリエステル糸6の混率は前記し
た様に、綿が多い場合は吸汗性に富み、ポリエステルが
多い場合はプリーツの安定性が高い。ただし、ポリエス
テルの比率が70%以上である場合は、通常の生地を使
用しても実用上十分なプリーツの安定性が発揮されるの
で、本発明の効果が特に発揮されるのは、ポリエステル
の比率が65%以下の場合であるといえる。またポリエ
ステルの比率が60%以下の場合は、吸汗性が飛躍的に
富むので、本発明の効果がより一層発揮される。
32デニール〜266デニール)程度であり、より好ま
しくは30番手程度である。ポリエステル糸6の太さは
100〜200デニール程度、より好ましくは150デ
ニール程度である。また100〜200デニール程度の
ポリエステル糸と、それより細い、例えば50〜100
デニール程度のポリエステル糸を併用してもよい。生地
2は、上記した糸を使用して裏鹿の子編みに編まれたも
のであり、生地2の目付は340〜370g/全幅程度
である。
側は綿糸5の層であり、裏面側はポリエステル糸6の層
であり、その中間部分で両者がからげられている。表面
側の綿糸層と、裏面側のポリエステル層をからげるに
は、裏面側のポリエステル層を構成する糸とは別のポリ
エステル糸を使用してもよい。本実施形態で使用する生
地2では、図4の様に表面側に綿糸5が集中し、裏面側
にポリエステル糸6が集中している(図4bではポリエ
ステル糸6を黒べたで表示し、綿糸は白抜きで表示して
いる)。生地2の裏面側第一層目は図4(b)の様に全
てがポリエステル糸6である。本実施例で採用する生地
2では、裏面の最も外側の平面は、100%ポリエステ
ルである。
ル糸の面積比率は、高いほど望ましく、これが95%を
越えるとプリーツの形状安定性が極めて優れたものとな
る。また表面の最も外側の平面におけるポリエステル糸
の面積比率がこれが90%程度であっても相当の形状保
持効果がある。
で採用する生地2は前記した様に概ね3層構造をしてお
り、生地の厚さ方向におけるポリエステル糸と綿糸の比
率が不均等であり、ポリエステルが極端に表面側に濃厚
に分布している。すなわち本実施形態で採用する生地2
は、表面から厚さの30%以内の部位においてはポリエ
ステル糸の比率が略100%に近く、少なくとも90%
を越える。表面から厚さの30%以内におけるポリエス
テル糸の比率が80%を越えるとプリーツの形状安定性
が極めて優れたものとなる。またこれが70パーセント
程度であっても相当の形状保持効果がある。
社製「ALTIMA」(登録商標)や「クールギア」
(登録商標)が挙げられる。また生地は、ポリエステル
100%の糸と、綿100%の糸によって編まれたもの
に限らず、混紡糸によって編まれたものであってもよ
い。さらには芯鞘構造の糸を使用したものであってもよ
い。例えば超長綿の周囲をポリエステルフィラメントで
覆った糸を使用することもできる。この様な糸の例とし
ては、東洋紡績株式会社製「フィラシス」(登録商標)
が挙げられる。
皺状のプリーツが設けられている。プリーツの形状は任
意であり、例えば図2の様なメロンの表面の様な形状の
ものであってもよい。またプリーツ処理は、縫製前に行
ってもよく、逆に縫製後に形成させてもよい。しかしプ
リーツ処理を縫製前に行い、さらに生地を洗濯したのち
縫製すると、型崩れの少ない被服を製造することができ
る。
す通りである。すなわち図5に示すように、生地を所定
のパーツに裁断し、プリーツ処理を施す。プリーツ処理
の方法は、公知のそれと同様であり、図5(a)の様に
生地を折り込んで形付けをし、さらに(b)の様に生地
を折り込んだ状態で固定する。そしてオートクレーブと
称される加圧釜の中で加熱する。この熱処理によって片
面に集中したポリエステル糸6の形付けが定着化する。
そして続いて生地を水洗いする。水洗いは、一回で良
い。要するにプリーツ処理を施した後に、一定の時間、
生地を水に漬け、表面側の綿を膨潤させる。そしてこの
生地を縫製して被服が完成する。上記した工程の様に水
洗いを経て縫製を行うと、綿が膨潤してこれ以上の形態
変化が起きない状態で縫製されることとなり、完成され
た被服は経時的な形態変化が少ない。なお、縫製の際に
は、ポリエステル側が肌側となる様に縫製することが望
ましい。
よって構成された生地を使用する場合だけでなく、例え
ばポリエステル糸と麻によって構成された生地を使用す
る場合にも適用できる可能性がある。また生地の編み方
は、鹿の子編みに限らず、他の公知の編み方であっても
良く、さらには生地は織物であってもよい。
社製「ALTIMA」(登録商標)を使用し、プリーツ
処理を行い、さらに洗濯した後に縫製してポロシャツを
製造した。実施例で使用した生地(ALTIMA)は、
生地全体における綿糸5とポリエステル糸6の比率は5
0%づつである。また綿糸5の太さは30番手であり、
ポリエステル糸6の太さは150デニールである。さら
に実施例で使用した生地(ALTIMA)は、鹿の子編
によって作られたものであり、裏面の最も外側の平面に
は、全てポリエステルが現れている。すなわち表面の最
も外側の平面におけるポリエステルと綿の面積比率は、
ポリエステルが100%を占める。また表面から厚さの
30%以内の部位においてはポリエステルの比率が90
%を越える。縫製においては、ポリエステル側が肌側に
なる様に配慮した。
株式会社製「ALTIMA」(登録商標)を使用し、プ
リーツ処理を行い、さらに洗濯した後に縫製してポロシ
ャツを製造した。実施例で使用した生地(ALTIM
A)は、ポリエステル糸6の比率が60%である。また
綿糸5の太さは30番手であり、ポリエステル糸6の太
さは150デニールである。さらに実施例で使用した生
地(ALTIMA)は、鹿の子編によって作られたもの
であり、裏面の最も外側の平面には、全てポリエステル
が現れている。すなわち表面の最も外側の平面における
ポリエステルと綿の面積比率は、ポリエステルが100
%を占める。また表面から厚さの30%以内の部位にお
いてはポリエステルの比率が90%を越える。縫製にお
いては、ポリエステル側が肌側になる様に配慮した。
績株式会社製「クールギア」(登録商標)を使用し、プ
リーツ処理を行い、さらに洗濯した後に縫製してポロシ
ャツを製造した。実施例で使用した生地(クールギア)
は、綿糸5とポリエステル糸6の比率が50%づつであ
る。また綿糸5の太さは30番手である。ポリエステル
糸6は、二種類のものが使用されており、一方の太さは
150デニールであり、他方は75デニールである。さ
らに実施例で使用した生地(クールギア)は、鹿の子編
によって作られたものであり、裏面の最も外側の平面に
は、全てポリエステルが現れている。すなわち表面の最
も外側の平面におけるポリエステルと綿の面積比率は、
ポリエステルが100%を占める。また表面から厚さの
30%以内の部位においてはポリエステルの比率は90
%を越える。縫製においては、ポリエステル側が肌側に
なる様に配慮した。
ル糸6の比率が50%づつであって鹿の子編によって作
られた生地を使用したポロシャツを製造した。第1比較
例で使用した生地は、両面に略均等にポリエステル糸6
が存在する。第1比較例では生地にプリーツ処理を行
い、さらに洗濯した後に縫製してポロシャツを製造し
た。
比率が65%であって、鹿の子編によって作られたもの
であり、両面に略均等にポリエステル糸6が存在する生
地を使用し、プリーツ処理を行い、さらに洗濯した後に
縫製してポロシャツを製造した。
シャツと、比較例1,2のポロシャツをそれぞれ10回
洗濯し、プリーツの保持性と全体的な型崩れの有無を調
べた。その結果、比較例1,2のポロシャツは、いずれ
もプリーツの鈍化と全体的な型崩れが見られた。また比
較例1の被服は、プリーツの鈍化及び全体的な型崩れが
より顕著であった。これに対して実施例1,2のポロシ
ャツは、多少の型崩れがあるもののプリーツの鈍化は認
められなかった。これらの結果から、ポリエステル繊維
が極端に片側の面に寄った生地は、プリーツの保持性に
優れることが理解できる。
側にポリエステル糸が集中し、他方の面に綿糸が集中す
るので、比較例に比べて汗の吸汗性と拡散性に優れ、着
心地が良いものであった。
素材を使用し、同一の条件でプリーツ処理を施し、洗濯
することなく被服を縫製した。そして10回洗濯し、プ
リーツの保持性と全体的な型崩れの有無を調べた。その
結果、プリーツの鈍化は認められなかったが、前記した
実施例3に比べて大きな型崩れがあった。この結果か
ら、プリーツ処理と、縫製の間に洗濯工程を挟むことに
より、型崩れ防止効果が発揮されることが分かる。
記載の被服は、汗を良く吸い、着心地がよい上にプリー
ツの形状が安定し、型崩れしない効果がある。また特に
請求項6,7に記載の発明は、編生地であって伸縮性に
優れ、スポーツウェアとして特に好適である。また請求
項9,及び11乃至14に記載の発明は、型崩れが起き
にくいという効果がある。
る。
たスケッチ図(a)及び図1の被服の生地を拡大して裏
面側から観察したスケッチ図(b)図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された生地であって、生地
全体におけるポリエステルの比率が65%以下であり、
且つ一方の面の最も外側の平面におけるポリエステルと
綿の面積比率は、ポリエステルが90%以上を占める生
地を素材とし、プリーツ加工が施されたことを特徴とす
る被服。 - 【請求項2】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された生地であって、生地
全体におけるポリエステルの比率が60%以下であり、
且つ一方の面の最も外側の平面におけるポリエステルと
綿の面積比率は、ポリエステルが95%以上を占める生
地を素材とし、プリーツ加工が施されたことを特徴とす
る被服。 - 【請求項3】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された生地であって、生地
全体におけるポリエステルの比率が65%以下であり、
且つ生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が
不均等であり、一方の面から厚さの30%以内の部位に
おいてはポリエステルの比率が70%以上である生地を
素材とし、プリーツ加工が施されたことを特徴とする被
服。 - 【請求項4】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された生地であって、生地
全体におけるポリエステルの比率が60%以下であり、
且つ生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が
不均等であり、一方の面から厚さの30%以内の部位に
おいてはポリエステルの比率が80%以上である生地を
素材とし、プリーツ加工が施されたことを特徴とする被
服。 - 【請求項5】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された生地であって、生地
全体におけるポリエステルの比率が55%以下であり、
且つ一方の面の最も外側の平面におけるポリエステルと
綿の面積比率は、ポリエステルが95%以上を占め、さ
らに生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が
不均等であり、一方の面から厚さの30%以内の部位に
おいてはポリエステルの比率が80%以上である生地を
素材とし、プリーツ加工が施されたことを特徴とする被
服。 - 【請求項6】 生地は、編生地であることを特徴とする
請求項1乃至5のいずれかに記載の被服。 - 【請求項7】 生地は、交編の編生地であることを特徴
とする請求項1乃至6のいずれかに記載の被服。 - 【請求項8】 ポリエステルの比率が高い方の面が肌側
であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
載の被服。 - 【請求項9】 生地は、プリーツ加工後、縫製前に洗濯
されたものであることを特徴とする請求項1乃至8のい
ずれかに記載の被服。 - 【請求項10】 綿に代わって他の天然繊維を主原料と
する糸によって構成された生地を素材とすることを特徴
とする請求項1乃至9のいずれかに記載の被服。 - 【請求項11】 綿とポリエステルの交編の編生地にプ
リーツ加工を施し、さらに洗濯の後に縫製したことを特
徴とする被服の製造方法。 - 【請求項12】 綿とポリエステルの交編の編生地にプ
リーツ加工を施し、さらにこれを水に漬けた後に縫製し
たことを特徴とする被服の製造方法。 - 【請求項13】 編み生地は、生地の厚さ方向における
ポリエステルと綿の比率が不均等であることを特徴とす
る請求項11又は12に記載の被服の製造方法。 - 【請求項14】 編み生地は、生地全体におけるポリエ
ステルの比率が55%以下であり、且つ一方の面の最も
外側の平面におけるポリエステルと綿の面積比率は、ポ
リエステルが95%以上であり、さらに生地の厚さ方向
におけるポリエステルと綿の比率が不均等であって一方
の面から厚さの30%以内の部位においてはポリエステ
ルの比率が80%以上であることを特徴とする請求項1
1又は12に記載の被服の製造方法。
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JP7297335B1 (ja) | 2022-01-31 | 2023-06-26 | 老三ジャパン株式会社 | 布地、衣服、布地の製造方法および衣服の製造方法 |
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2000
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JP7297335B1 (ja) | 2022-01-31 | 2023-06-26 | 老三ジャパン株式会社 | 布地、衣服、布地の製造方法および衣服の製造方法 |
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