JPH08158115A - 衣 服 - Google Patents

衣 服

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JPH08158115A
JPH08158115A JP6300779A JP30077994A JPH08158115A JP H08158115 A JPH08158115 A JP H08158115A JP 6300779 A JP6300779 A JP 6300779A JP 30077994 A JP30077994 A JP 30077994A JP H08158115 A JPH08158115 A JP H08158115A
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JP
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lining
interlining
sec
clothes
yarn
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JP6300779A
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Setsuo Taguchi
節男 田口
Takako Yamamoto
香子 山元
Kazuyoshi Okamoto
三宜 岡本
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、軽く、通気性が良好であると同時
に、その性能と相反する性能である防透け性と保形性と
を両立する夏用衣服を提供せんとするものである。 【構成】本発明の衣服は、衣服の構成する表地、裏地、
芯地において、表地が開孔率5〜50%、通気量100
cc/cm2 /sec 以上、目付50〜200 g/m2 の絡み
織であり、裏地が開孔率5〜35%、通気量100〜4
00cc/cm2 /sec 、目付40〜200 g/m2 布帛で
あり、芯地が曲げ反発性10〜950mgf、開孔率5
〜40%、目付50〜400 g/m2 の布帛であって、
上着においては、少なくとも上記性能を有する表地、裏
地、芯地で構成され、ズボン(スラックス)において
は、少なくとも上記性能を有する表地、裏地で構成され
ることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽く、高通気性を有
し、かつ、良好な防透け性、保形性を有する清涼衣服に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、夏用の衣服の生地あるいは副
資材としては、清涼性を得るために、できる限り薄手で
目の開いた素材を用いたり、通気部分を設けるなどによ
り通気しやすくする試みが種々なされてきた。
【0003】夏涼しく着用できる衣料の提案として、肩
部の通気量を規制した清涼ジャケット(実開昭63−9
8310号)、メッシュ布帛を使用したもの(実開平1
−149486号)、袖口から袖丈の約半部の長さをチ
ャックで開閉できるようにした夏用背広(特開平3−8
2802号)、上着に通気口を設けたもの(実開昭55
−4086号)などが開示されている。
【0004】しかし、これまでの提案では、軽く、通気
性の良好なものを得んとすれば、透けやすくなること、
保形性が乏しく形崩れしやすくなる宿命的欠点があり、
満足できるものは得られていない。これらの相反する性
能を両立することは至難の技であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽く、通気
性が良好であると同時に、その性能と相反する性能であ
る防透け性と保形性とを両立する夏用衣服を提供せんと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、次の通りの構成をとるものである。
【0007】その骨子は下記のとおりである。
【0008】本発明の衣服は、衣服の構成する表地、裏
地、芯地において、表地が開孔率5〜50%、通気量1
00cc/cm2 /sec 以上、目付50〜200 g/m2
絡み織であり、裏地が開孔率5〜35%、通気量100
〜400cc/cm2 /sec 、目付40〜200 g/m2
帛であり、芯地が曲げ反発性10〜950mgf、開孔
率5〜40%、目付50〜400 g/m2 の布帛であっ
て、上着においては、少なくとも上記性能を有する表
地、裏地、芯地で構成され、ズボン(スラックス)にお
いては、少なくとも上記性能を有する表地、裏地で構成
されることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】以下、さらに詳しく本発明について説明をす
る。
【0010】本発明は、従来のものに比べて格段に軽く
て通気性が高く、涼しい着用できる快適衣服に関するも
のである。従来から、夏用の衣服として、薄地で目の開
いた通気性の良好な生地や副資材を用いる試みが多くな
されてきているが、軽量で高通気性を得んとすれば、目
の開いた部分から光が透過し、下着や身体が透けて見え
る「透け」という問題が顕在化してくる。これは外観上
見苦しく、品格に劣るため、衣服としての価値が著しく
低下してしまう。特に、スーツなどフォーマルな席では
甚だしく不向きなものとなってしまう。また、衣服を軽
くしようとすれば、衣服構成する材料の使用量を減らす
以外に手段はなく、そうすると保形性が劣り、形崩れし
やすくなって、これまた衣服としての価値を低下してし
まい好ましくない。衣服において、軽量性、高通気性
(清涼特性)と防透け性、保形性、外観品位(基本特
性)の相反する二つ性能を両立することは至難の技であ
った。そこで、本発明者らは、衣服を構成する材料を徹
底的に解析し総合的見地から検討した結果、縫製して衣
服としたとき、軽さ、通気性(清涼特性)と防透け性、
保形性、外観品位(基本特性)に最も大きく影響を与え
るのは、表地、裏地、芯地の三部材であり、また、この
三部材がそれぞれにある特定の性能を有するものから構
成され、かつ、それらの特定の組合せにおいてのみ、上
記した宿命的な問題を解決できることを見出し、本発明
に到達したものである。
【0011】すなわち、本発明は表地と裏地の二層構造
で衣服の大部分あるいは全面に対で用いることが基本で
あり、双方の生地により高通気性を保ちつつ、透けの問
題を解消できる。また、芯地は、表地と裏地の間にあっ
て、衣服としての保形性を保つために必要とされる部位
すなわち従来公知の芯地部位である前身頃芯、衿芯、ラ
ペル芯などにに用いられる。また、本発明は上着および
ズボン(スラックス)を対象とするものであるが、ズボ
ン(スラックス)においても表地と裏地の二層構造使い
を要件とするものの、芯地を用いない表地と裏地のみで
構成されても構わない。
【0012】本発明の必須要件は、上着においては、少
なくとも特定の性能を有する表地、裏地、芯地の三部材
から構成され、また、ズボン(スラックス)において
は、少なくとも特定の性能を有する表地と裏地の二部材
から構成されることにあり、以下各部材について説明を
加える。
【0013】本発明の表地は、その開孔率が5〜50%
であり、10〜40%である好ましく、15〜35%で
あることが特に好ましい。この値と特定するのは、もち
ろん他の部材との関係にもよるが、表地として、衣服内
に滞留する熱気や湿気を放出し、外部から新鮮な空気を
取り入れて良好な清涼性を得ることができるからであ
る。この値以下であると衣服の通気性が劣り良好な清涼
性が得にくい。また、この値以上であると、保形性が劣
ったり目ずれやひっかき損傷がおきやすくなり好ましく
ない。また、表地単独の通気量は100cc/cm2 /sec
以上であり、好ましくは150cc/cm2 /sec 以上、特
に好ましく200cc/cm2 /sec 以上である。この値以
下であれば、衣服の通気性が劣り良好な清涼性が得がた
い。
【0014】また、目付は50〜200 g/m2 であ
り、好ましくは70〜170 g/m2以上であり、特に
好ましく90〜150cc/cm2 /sec であることによ
り、極めて軽量でかつ優れた保形性をもたらすことを可
能にした。この値以下であれば風合いがタラタラとなり
衣服としてのボリューム感が乏しくなる。また、この値
以上であれば重くなり本発明の目的から外れる。
【0015】かかる性能を実現する生地として、本発明
は、目が粗く、通気性が良好でありながら、織物として
形態がしっかりしており、目ずれが起きにくい絡み織り
を適用することを基本とするものである。絡み織りと
は、紗、絽あるいはその変化組織のことであり、通常、
紗、絽と呼ばれる経糸が2本から構成されるもの(2本
紗あるいは絽)、あるいは経糸が3本で構成されるもの
(3本紗、絽)あるいはそれ以上の経糸本数で構成され
てもよく、特に限定されるものではない。かかる絡み織
り組織の代表的なものは実教出版株式会社発行の織物組
織(改訂版)125〜143ページに記載されており、
本発明に好ましく適用できる。
【0016】また、裏地は、開孔率が3〜35%であ
り、5〜30%であることが好ましく、5〜20%が特
に好ましい。また、通気量は100〜400cc/cm2
sec であり、150〜350cc/cm2 /sec が好まし
く、180〜300cc/cm2 /sec が特に好ましい。目
付は40〜200 g/m2 であり、40〜200 g/m
2が好ましく、50〜150 g/m2 が特に好ましい。
上記の特性を有する各種布帛が適用できる。一般的にこ
の特性を有するものは薄地で目が粗いため、目ずれや皺
が発生しやすく、風合いがクタクタとなりがちである。
これらを解消し、かかる性能を好ましく実現するには、
その構成繊維は下記に述べる特殊な加工を施した繊維が
好ましく適用される。すなわち、糸軸方向に交互に存在
するS撚とZ撚を有するものや、糸軸方向に交互に強撚
糸構造と甘撚糸構造あるいは無撚糸構造を有するもの
や、糸軸方向に交互に仮撚加工による未解撚部分が強撚
糸構造を有し、過解撚部分が嵩高撚糸構造を有するもの
が代表的なものである。強撚部分で布帛のハリ、コシを
発現し、甘撚糸構造あるいは無撚糸構造の高摩擦性によ
り目ずれや布帛形態を強固に保つことができる。ここ
で、仮に、撚数は甘撚糸が約300回/m以下、並撚糸
約300〜1000回/m、強撚糸が約1000回/m
以上と定義しておく。かかる裏地性能を得んとする織物
の代表的な一例を挙げれば、丸善株式会社発行第2版繊
維便覧313〜314ページ記載の交互撚糸のごとき加
工糸を用い、繊度が75デニール、密度がタテ90本/
インチ、ヨコ90/インチ程度の織物を適用するのが好
ましい例である。
【0017】また、芯地は、これまで述べた表地/裏地
によって発現された性能を犠牲にすることなく、衣服の
形を表現し、形態を維持することが求められる。そのた
めには、開孔を有するシート状物であって、曲げ反発性
が10〜950mgfであり、特に、20〜600mg
fであることが好ましい。この値以下であると衣服の保
形性が劣り、形が崩れやすくなる。また、この値以上で
あると、硬すぎて可撓性が劣り、衣服としてのしなやか
さが失われてしまう。また、開孔率は5〜40%、特に
好ましくは10〜30%にすることにより、衣服内の湿
気や熱気を放出したり外気の取り入れて良好な清涼性を
得ることができる。また、軽量でかつ保形性をもたらす
ためには、目付は50〜400 g/m2 であること、特
に好ましくは100〜300 g/m2 である。この値以
上であると重くなり本発明の目的から外れる。
【0018】かかる芯地性能を好ましく実現するものと
しては、織編物、不織布など特に限定されるものではな
いが、一般にメッシュ編といわれるトリコット編機、ラ
ッセル編機により編成される多角型の目の開いた編物が
好ましく適用できる。特に、網目を大きくできることか
らラッセル編がより好ましく用いられる。その中でも、
特に、アトラス編が好ましく適用できる。具体的な組織
名としてはチュール、亀甲紗、チコース・メッシュ、変
り亀甲紗、スケア・ネット、サンドフライ・ネットなど
の内本発明の規定に合致するもの、また、つづれ網や市
松柄、亀甲柄を形成しうる編地の内本発明の規定に合致
するものが好ましく適用できる。組織は特に限定するも
のではなく、編目間の距離、角度、繊維本数、糸の種類
(化学組成、形態)などは用途、目的により任意に選択
できるものである。また、その他、代表的な編組織をし
ては、絹人絹特報社(金沢市博労町74番地)発行、寺
崎正雄著者「経メリヤスの技術」(昭和37年7月1日
発行)の76〜91ページに記載の網目編や、繊維研究
会出版局(大阪市東住吉区西鷹合町1−17)発行、岡
本恒彦著者「新しいメリヤス学」(昭和42年2月1日
発行)の272〜287ページに記載のラッセルレース
が好ましく適用される。さらに、上記したもの以外でも
目の開いた布帛は他の手段であってもつくることは可能
であり、特定の組織名がなくても上記した曲げ反発性、
目付、開孔率の条件を満たすものであれば本発明に適用
可能である。
【0019】繊維の太さは、芯地として曲げ剛性を高く
するために、通常衣服の表地や裏地に用いる生地より
は、通常太い繊維が用いられる。具体的には、単繊維が
3〜50デニールであり、マルチフィラメントとしてト
ータルデニールが50〜400デニールが好ましく用い
られる。
【0020】また、織編物生地だけで上記性能が達成さ
れない場合は、従来公知の硬化加工により、反発性を高
める加工を施すことが好ましい。かかる硬化加工の好ま
しい例としては、メラミン加工(トリメチロールメラミ
ン、ヘキサメチロールメラミンなどを主体としたも
の)、メラミン・尿素変性物、アクリル樹脂、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン・ホルマリン樹脂な
どの接着あるいは硬化処理を施す方法がある。それは目
が粗いための目ずれを防止するためと繊維だけでは曲げ
反発性が不足する場合を補うことができるからである。
【0021】本発明に好ましく適用される芯地の一例を
挙げると、表組織が210デニールで1/1の4コース
ダブルアトラス編と裏組織が50デニールで1/3の4
コースダブルアトラス編の複合組織からなるメッシュ編
地であり、さらにメラミン樹脂を含浸付与して熱処理を
施して硬化仕上げものがある。ダブルアトラス組織と
し、さらに表裏の複合組織とすることにより、普通の織
物や編物に伴う欠点である特定の方向に大きく伸びると
いう好ましくない現象を回避し、さらに高強度化、高剛
性化、編目の安定化を可能とするものである。かかるメ
ッシュ編芯地を適用することにより飛躍的な軽量化と通
気量アップの効果に加えて、意外な効果として、従来の
芯地に比較して、縫製性が良好であり、衣服としての曲
面形成性がよく、仕立て映えの良い衣服とすることがで
きるのである。
【0022】上記したように、本発明は特定の性能を有
する表地/裏地/芯地の三部材の組合せを必須要件をす
るもので、それぞれ単独の部材では決して実現できない
性能をこの組合せ要件によてのみ達成できることに本発
明の特徴がある。
【0023】また、加えて、本発明は該指定部位が下記
通気量を有することも重要な要件であり、この要件を重
ねて達成することにより、本発明の目的をより確実に達
成することができる。
【0024】 1)胸部ポケット下部:35〜150cc/cm2 /sec 2)胸部ポケット上部:70〜250cc/cm2 /sec 3)肩パット部 :30〜150cc/cm2 /sec 4)背中上部 :80〜250cc/cm2 /sec 本発明は、その他の部材については、特定の材料を要求
するものではないが、本発明の目的である高通気性、軽
量性の特徴を極端に妨げる部材の適用は、上記指定部位
の性能達成のために、当然ながら避けるのが望ましいこ
とはいうまでもなお、本発明において、曲げ反発性はJ
IS−L−1018(1990)P15〜16に規定さ
れた曲げ反発性試験法A法(ガーレ法)により測定され
るもので、試料の長さ1.5インチ、幅1.0インチの
試験片をタテ、ヨコ方向に採取し、ガーレ試験機を用い
て測定された値である。
【0025】開孔率は拡大装置で50〜100倍程度
(真上からの陰影と、陰影のない部分)に拡大して開孔
部分の面積すなわち開孔率=(繊維の存在しない部分の
面積/生地の面積)の値を測定することにより行われ
る。具体例を挙げれば、スカラ株式会社製ビデオマイク
ロスコープ(VMS−1000S型)を用いて写真にと
り、拡大写真の開孔部分、非開孔部分の面積を測定する
ことにより求められる。また、開孔部分の寸法は上記同
様に拡大装置で10〜100倍程度に拡大して写真より
求められる。
【0026】通気量はJIS−L1096(フラジール
法)に定められた試験法により測定されるものである。
【0027】本発明に用いられる三部材の繊維組成は、
いずれもポリアミド類、ポリエステル類、ポリアラミド
類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコ
ールおよびそれらの共重合変性体あるいは他成分の混合
体などのポリマからなる化学繊維類や羊毛、絹、木綿、
麻などの天然繊維あるいは化学繊維と天然繊維の混合や
複合による繊維が適用できる。
【0028】本発明の構成は、紳士、婦人のスーツ、コ
ート、制服、ワーキングウエアなどのあらゆる衣服に適
用可能である。特に、品格や外観が重要視され、夏季で
あっても正装として要求されるスーツ類に好ましく適用
できる。
【0029】本発明の構成を知った後の者にとっては、
本発明における衣服を他の物に展開することは容易なこ
とであろう。
【0030】以上の記載から本発明の本質を見抜いたも
のにとっては、これらの具体的な名前に限定されないこ
とは言うまでもない。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
【0032】実施例1 表地として、組織が紗織、タテ糸、ヨコ糸がともに芯に
フィラメント糸、鞘にスパン糸を配置したポリエチレン
テレフタレート繊維の30番手のカバーリングヤーンを
使用した。この表地は開孔率が20.2%、通気量が3
20cc/cm2 /sec 、目付105 g/m2 であった。
【0033】裏地として、組織が平織、タテ糸、ヨコ糸
がともにフィラメント糸で糸軸方向に交互に仮撚加工に
よる未解撚部分の強撚部分(緻密な撚糸構造)と過解撚
部分(嵩高撚糸構造)を有するものを使用した。繊度7
5デニール、織り密度タテ90本/インチ、ヨコ90本
/インチ、目付70 g/m2 、開孔率9%、通気量23
0cc/cm2 /sec であった。
【0034】芯地として、繊維はポリエチレンテレフタ
レートフィラメントを用い、表組織が210デニール
(24フィラメント)の1/1の4コースダブルアトラ
ス編、裏組織が50デニール(18フィラメント)の1
/3の4コースダブルアトラス編の複合組織を編成し、
分散染料で濃紺に染色し、メラミン樹脂を含浸付与し熱
処理を行い硬化加工を施した。この芯地はガーレ式で測
定した曲げ反発性が206mgfであり、開孔率が2
0.4%、目付が190 g/m2 であった。
【0035】これを紳士用スーツに、上着には表地、裏
地、芯地を用い、ズボンには表地と裏地を用いて縫製し
た。縫製品特に上着は体の線によく沿い、美しいシルエ
ットを表現できるスーツに仕上がった。スーツ上着重量
はA−6サイズで512g であり、従来の夏用スーツ上
着重量の605g に比べて93g も軽量であった。
【0036】また、図1に示す部分の通気量をJIS−
L1096(フラジール法)により測定したところ、次
のとおりであり、高通気性を示した。
【0037】 a)胸部ポケット下部:60cc/cm2 /sec b)胸部ポケット上部:152cc/cm2 /sec c)肩パット部 :61cc/cm2 /sec d)背中上部 :125cc/cm2 /sec かかるスーツを着用し、人工気象室において、28℃、
65%RHの環境下で高さ20cmの台を80回/分×3
分間昇降する運動と停止3分間を4回繰り返し行い、背
中上部の湿度と温度を測定した。比較品として市販の夏
季用スーツを用いた。結果は従来のスーツに比べて、衣
服内の湿度と温度は明らかに低く、また、被験者の体感
においても清涼効果が認められた。
【0038】
【発明の効果】本発明の衣服は次の効果を有する。
【0039】(1) 良好な軽さ、高通気性を有すると同時
に、透けが少なく、美しいスーツ外観を有し、かつハ
リ、コシがあって縫製性が良好である。
【0040】(2) 紳士、婦人のスーツ、コート、作業着
などに好ましく適用でき、衣服を軽くし、また、良好な
清涼性を付与し、快適な着用感を得ることができる。特
に夏用の衣服に好ましく適用できる。
【0041】(3) 衣服としての曲面形成性がよく、仕立
て映えの良い衣服とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この図は、本発明の衣服(スーツ)の通気量
の測定部位を示す図である。
【符号の説明】
a:ポケット下部 b:ポケット上部 c:肩パット部 d:背中上部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣服の構成する表地、裏地、芯地におい
    て、表地が開孔率5〜50%、通気量100cc/cm2
    sec 以上、目付50〜200 g/m2 の絡み織であり、
    裏地が開孔率5〜35%、通気量100〜400cc/cm
    2 /sec 、目付40〜200 g/m2 布帛であり、芯地
    が曲げ反発性10〜950mgf、開孔率5〜40%、
    目付50〜400 g/m2 の布帛であって、上着におい
    ては、少なくとも上記性能を有する表地、裏地、芯地で
    構成され、ズボン(スラックス)においては、少なくと
    も上記性能を有する表地、裏地で構成されることを特徴
    とする衣服。
  2. 【請求項2】請求項1を満足する表地、裏地、芯地から
    構成された衣服(上着)であって、かつ、該衣服の下記
    指定部位全てが下記通気量を同時に有することを特徴と
    する衣服。 1)胸部ポケット下部:35〜150cc/cm2 /sec 2)胸部ポケット上部:70〜250cc/cm2 /sec 3)肩パット部 :30〜150cc/cm2 /sec 4)背中上部 :80〜250cc/cm2 /sec
  3. 【請求項3】表地の絡み織り組織が紗、絽であることを
    特徴とする請求項1および2に記載の衣服。
  4. 【請求項4】裏地を構成する糸が、糸軸方向に交互に存
    在するS撚とZ撚を有することを特徴とする請求項1お
    よび2に記載の衣服。
  5. 【請求項5】裏地を構成する糸が、糸軸方向に交互に強
    撚糸構造と甘撚糸構造あるいは無撚糸構造を有すること
    を特徴とする請求項1および2に記載の衣服。
  6. 【請求項6】裏地を構成する糸が、仮撚加工による糸軸
    方向に交互に、未解撚部分の強撚糸構造と過解撚部分の
    嵩高撚糸構造を有することを特徴とする請求項5に記載
    の衣服。
  7. 【請求項7】芯地が、トリコット編機あるいはラッセル
    編機により編成されたメッシュ編であることを特徴とす
    る請求項1および2に記載の衣服。
  8. 【請求項8】芯地が、略四角形以上の略多角形の開孔部
    を有するメッシュ編であることを特徴とする請求項7に
    記載の衣服。
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