JP3380214B2 - 被服及び被服の製造方法 - Google Patents
被服及び被服の製造方法Info
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Description
ス、スカート、パンツ等の被服に係るものであり、特に
プリーツ加工が施された被服に関するものである。本発
明は、特にポロシャツの構成として好適である。
であり、運動量を得るためや装飾目的から、スカートや
ブラウス等によく利用される。プリーツ加工は、プリー
ツ機等によって布に折り目等を付けた後、熱を加えて折
り目等を定着化させて施される。そして従来技術におい
ては、プリーツ加工を施した後、縫製されて所望の被服
が作られていた。また被服の形に縫製された後、プリー
ツ加工が施される場合もあった。
は、布の素材に係わらず設けられるが、特にポリエステ
ル製の布にプリーツを施した場合は、プリーツの形状を
半永久的に保持することができる。ポリエステルの比率
が100%でなくとも半永久的なプリーツを設けること
は可能であるが、一般的にポリエステルの比率が低下す
るとプリーツ形状の安定性が損なわれる。特に編生地に
おいては、ポリエステルの比率が低いとプリーツの形状
安定性が悪い。編生地に対して半永久的なプリーツを設
けることができるポリエステルの比率の限界は70%で
あり、ポリエステルの比率が70%未満の場合は、洗濯
等によってプリーツが消失してしまう。
等の汗をかく状態で着用する被服は、吸汗性の良い点で
綿が多用される。また綿と合成繊維が混じった生地を使
用する場合であっても、より綿の比率が高い生地が重宝
される。
ける場合は、吸汗性を犠牲にしてポリエステルの比率が
高い生地を使用するか、またはプリーツの安定性を犠牲
にしてポリエステルを減らすかの二者択一が必要であっ
た。
経時的に変化しやすいという問題があった。特に綿糸と
ポリエステル糸によって構成された生地を使用する場合
はこの傾向が顕著であった。この理由は、綿糸とポリエ
ステル糸によって構成された生地はプリーツがかかりに
くく、プリーツの皺が経時的に伸び、生地自体が大きく
なってしまうからである。すなわち従来技術において
は、被服の各パーツの形状自体が変化し、被服が型崩れ
してしまう。
た問題点に注目し、綿の比率が高くて吸汗性に富み、か
つプリーツの安定性も高い被服を開発することを課題と
するものである。また併せて本発明は、プリーツ加工が
施されているにもかかわらず、型崩れを起こしにくい被
服の製造方法を開発することを課題とするものである。
決するための構成は、ポリエステルを主原料とした糸
と、綿を主原料とした糸によって構成された生地であっ
て、生地全体におけるポリエステルの比率が65%以下
であり、且つ一方の面の最も外側の平面におけるポリエ
ステルと綿の面積比率は、ポリエステルが90%以上を
占める生地を素材とし、プリーツ加工が施されたことを
特徴とする被服である。
原料とした糸と、綿を主原料とした糸によって構成され
た生地であって、生地全体におけるポリエステルの比率
が60%以下であり、且つ一方の面の最も外側の平面に
おけるポリエステルと綿の面積比率は、ポリエステルが
95%以上を占める生地を素材とし、プリーツ加工が施
されたことを特徴とする被服である。
原料とした糸と、綿を主原料とした糸によって構成され
た生地であって、生地全体におけるポリエステルの比率
が65%以下であり、且つ生地の厚さ方向におけるポリ
エステルと綿の比率が不均等であり、一方の面から厚さ
の30%以内の部位においてはポリエステルの比率が7
0%以上である生地を素材とし、プリーツ加工が施され
たことを特徴とする被服である。
ルを主原料とした糸と、綿を主原料とした糸によって構
成された生地であって、生地全体におけるポリエステル
の比率が60%以下であり、且つ生地の厚さ方向におけ
るポリエステルと綿の比率が不均等であり、一方の面か
ら厚さの30%以内の部位においてはポリエステルの比
率が80%以上である生地を素材とし、プリーツ加工が
施されたことを特徴とする被服である。
原料とした糸と、綿を主原料とした糸によって構成され
た生地であって、生地全体におけるポリエステルの比率
が55%以下であり、且つ一方の面の最も外側の平面に
おけるポリエステルと綿の面積比率は、ポリエステルが
95%以上を占め、さらに生地の厚さ方向におけるポリ
エステルと綿の比率が不均等であり、一方の面から厚さ
の30%以内の部位においてはポリエステルの比率が8
0%以上である生地を素材とし、プリーツ加工が施され
たことを特徴とする被服である。
求項1に記載の発明は、ポリエステルを主原料とした糸
と、綿を主原料とした糸によって構成された編生地であ
って、生地全体におけるポリエステルの比率が65%以
下であり、且つ生地の厚さ方向におけるポリエステルと
綿の比率が不均等であり、ポリエステルが極端に一方の
面側に集中して配されている生地を素材とし、プリーツ
加工が施された被服であって、生地は、プリーツ加工
後、縫製前に洗濯または水に漬けられたものであ ること
を特徴とする被服である。 請求項2に記載の発明は、ポ
リエステルを主原料とした糸と、綿を主原料とした糸に
よって構成された編生地であって、生地全体におけるポ
リエステルの比率が60%以下であり、且つ生地の厚さ
方向におけるポリエステルと綿の比率が不均等であり、
ポリエステルが極端に一方の面側に集中して配されてい
る生地を素材とし、プリーツ加工が施された被服であっ
て、生地は、プリーツ加工後、縫製前に洗濯または水に
漬けられたものであることを特徴とする被服である。 請
求項3に記載の発明は、ポリエステルを主原料とした糸
と、綿を主原料とした糸によって構成された編生地であ
って、生地全体におけるポリエステルの比率が65%以
下であり、且つ生地の厚さ方向におけるポリエステルと
綿の比率が不均等であり、一方の面から厚さの30%以
内の部位においてはポリエステルの比率が70%以上で
ある生地を素材とし、プリーツ加工が施された被服であ
って、生地は、プリーツ加工後、縫製前に洗濯または水
に漬けられたものであることを特徴とする被服である。
請求項4に記載の発明は、ポリエステルを主原料とした
糸と、綿を主原料とした糸によって構成された編生地で
あって、生地全体におけるポリエステルの比率が60%
以下であり、且つ生地の厚さ方向におけるポリエステル
と綿の比率が不均等であり、一方の面から厚さの30%
以内の部位においてはポリエステルの比率が80%以上
である生地を素材とし、プリーツ加工が施された被服で
あって、生地は、プリーツ加工後、縫製前に洗濯または
水に漬けられたものであることを特徴とする被服であ
る。 請求項5に記載の発明は、ポリエステルを主原料と
した糸と、綿を主原料とした糸によって構成された編生
地であって、生地全体におけるポリエステルの比率が5
5%以下であり、さらに生地の厚さ方向におけるポリエ
ステルと綿の比率が不均等であり、一方の面から厚さの
30%以内の部位においてはポリエステルの比率が80
%以上である生地を素材とし、プリーツ加工が施された
被服であって、生地は、プリーツ加工後、縫製前に洗濯
または水に漬けられたものであることを特徴とする被服
である。これらの発明の被服を構成する生地では、ポリ
エステルの比率が低いが、ポリエステルが極端に一方の
面側に集中して配されている。そのため本発明で採用す
る生地は、あたかも綿製の生地とポリエステル製の生地
が積層された様な構成となっている。従って、本発明の
被服では、ポリエステル側の部分が形状保持機能を発揮
し、ポリエステルの比率が低いにも係わらずプリーツの
形状が安定し、型崩れしない。前記した様に綿の比率が
高くポリエステルの比率が低い場合は、汗を良く吸う反
面、プリーツの形態安定性が劣る。そのためポリエステ
ルの比率が低い場合は、ポリエステルの偏りがより顕著
であることが望ましい。前記した請求項1乃至4は、こ
のような観点から場合分けしたものである。請求項3,
4は、ポリエステルの偏りの指標として、一方の面から
厚さの30%以内の部位におけるポリエステルの比率を
活用している。すなわち請求項3は、ポリエステルの比
率が65%以下であり、一方の面から厚さの30%以内
の部位におけるポリエステルの比率が70%以上であ
る。さらに請求項4は、ポリエステルの比率が60%以
下であり、一方の面から厚さの30%以内の部位におけ
るポリエステルの比率が80%以上である。請求項5
は、最も望ましい構成を示したものであり、生地全体に
おけるポリエステルの比率が55%以下であり、且つ一
方の面の最も外側の平面におけるポリエステルと綿の面
積比率は、ポリエステルが95%以上を占め、さらに生
地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が不均等
であり、一方の面から厚さの30%以内の部位において
はポリエステルの比率が80%以上である。さらに上記
した請求項1乃至5に記載の発明では、生地は、プリー
ツ加工後、縫製前に洗濯されたものである。
は、プリーツの形状保持性は、専らポリエステル糸の熱
可塑性に依存している。しかしながらプリーツ加工を施
した直後においては、綿についても皺形状が付与されて
いる。 前記した様に、被服が型崩れする原因は、主とし
て綿糸のプリーツ形状が鈍るためである。 そこで本発明
の被服では、プリーツ加工後に一旦洗濯した生地を使用
して縫製 している。この様にプリーツ加工後に洗濯する
と、綿繊維の側鎖結合としての水素結合が切れる。その
ため洗濯によって綿の膨潤が最大限に発生し、これ以
上、膨潤しない状態となる。従ってプリーツ加工後に一
旦洗濯した生地を使用して縫製すると、縫製後の生地の
経時変化が少なく、型崩れが起きにくい。
用されている。そのため伸縮性に富み、ポロシャツ等の
スポーツウェアとして好適である。
交編の編生地であることを特徴とする請求項1乃至5の
いずれかに記載の被服である。
ルの比率が高い方の面が肌側であることを特徴とする請
求項1乃至6のいずれかに記載の被服である。
高い方の面が肌側である。ここでポリエステル糸は、比
較的吸水性が低い。一方、本発明の被服では、表側によ
り多くの綿糸が配されることとなる。ここで綿糸は、比
較的吸水性が高い。そのため本発明の被服では、綿糸が
汗等を吸収し、肌側は比較的乾燥した状態となる。従っ
て本発明の被服は、着心地が爽やかである。
ステルの交編の編生地にプリーツ加工を施し、さらに洗
濯の後に縫製したことを特徴とする被服の製造方法であ
る。
の編生地にプリーツ加工を施し、さらにこれを水に漬け
た後に縫製したことを特徴とする被服の製造方法であ
る。
一旦洗濯又は水に漬けた生地を使用して縫製している。
上記した様にプリーツ加工後に洗濯等をすると、綿繊維
の側鎖結合としての水素結合が切れる。そのため洗濯等
によって綿の膨潤が最大限に発生し、これ以上、膨潤し
ない状態となる。そのためプリーツ加工後に一旦洗濯し
たり水に漬けた生地を使用して縫製すると、縫製後の生
地の経時変化が少なく、型崩れが起きにくい。
厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が不均等であ
ることを特徴とする上記に記載の被服の製造方法であ
る。
は、生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が
不均等であるから、ポリエステル側の部分が形状保持機
能を発揮し、プリーツの形状が安定する。
におけるポリエステルの比率が55%以下であり、且つ
一方の面の最も外側の平面におけるポリエステルと綿の
面積比率は、ポリエステルが95%以上であり、さらに
生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が不均
等であって一方の面から厚さの30%以内の部位におい
てはポリエステルの比率が80%以上であることを特徴
とする上記記載の被服の製造方法である。
ルの比率が低いが、ポリエステルが極端に一方の面側に
集中して配されているので、ポリエステル側の部分が形
状保持機能を発揮し、ポリエステルの比率が低いにも係
わらずプリーツの形状が安定し、型崩れしない。
の発明は、綿とポリエステルの交編の編生地であって、
生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が不均
等でありポリエステルが極端に一方の面側に集中して配
されている生地にプリーツ加工を施し、さらに洗濯の後
に縫製したことを特徴とする被服の製造方法である。 請
求項9に記載の発明は、綿とポリエステルの交編の編生
地であって、生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿
の比率が不均等でありポリエステルが極端に 一方の面側
に集中して配されている生地にプリーツ加工を施し、さ
らにこれを水に漬けた後に縫製したことを特徴とする被
服の製造方法である。 請求項10に記載の発明は、編み
生地は、生地全体におけるポリエステルの比率が55%
以下であり、且つ一方の面の最も外側の平面におけるポ
リエステルと綿の面積比率は、ポリエステルが95%以
上であり、さらに生地の厚さ方向におけるポリエステル
と綿の比率が不均等であって一方の面から厚さの30%
以内の部位においてはポリエステルの比率が80%以上
であることを特徴とする請求項8又は9に記載の被服の
製造方法である。
いて説明する。図1は、本発明の実施形態の被服の正面
図である。図2は、本発明の他の実施形態の被服の正面
図である。図3は、図1の被服の生地の断面の概念図で
ある。図4は、図1の被服の生地を拡大して表面側から
観察したスケッチ図(a)及び図1の被服の生地を拡大
して裏面側から観察したスケッチ図(b)図である。図
5は、図1の被服の製造工程を示す説明図である。
服であり、具体的にはポロシャツである。被服1の生地
2は、綿糸5とポリエステル糸6の交編であり、生地全
体としての綿糸5とポリエステル糸6の混率は、50%
づつである。綿糸5とポリエステル糸6の混率は前記し
た様に、綿が多い場合は吸汗性に富み、ポリエステルが
多い場合はプリーツの安定性が高い。ただし、ポリエス
テルの比率が70%以上である場合は、通常の生地を使
用しても実用上十分なプリーツの安定性が発揮されるの
で、本発明の効果が特に発揮されるのは、ポリエステル
の比率が65%以下の場合であるといえる。またポリエ
ステルの比率が60%以下の場合は、吸汗性が飛躍的に
富むので、本発明の効果がより一層発揮される。
32デニール〜266デニール)程度であり、より好ま
しくは30番手程度である。ポリエステル糸6の太さは
100〜200デニール程度、より好ましくは150デ
ニール程度である。また100〜200デニール程度の
ポリエステル糸と、それより細い、例えば50〜100
デニール程度のポリエステル糸を併用してもよい。生地
2は、上記した糸を使用して裏鹿の子編みに編まれたも
のであり、生地2の目付は340〜370g/全幅程度
である。
側は綿糸5の層であり、裏面側はポリエステル糸6の層
であり、その中間部分で両者がからげられている。表面
側の綿糸層と、裏面側のポリエステル層をからげるに
は、裏面側のポリエステル層を構成する糸とは別のポリ
エステル糸を使用してもよい。本実施形態で使用する生
地2では、図4の様に表面側に綿糸5が集中し、裏面側
にポリエステル糸6が集中している(図4bではポリエ
ステル糸6を黒べたで表示し、綿糸は白抜きで表示して
いる)。生地2の裏面側第一層目は図4(b)の様に全
てがポリエステル糸6である。本実施例で採用する生地
2では、裏面の最も外側の平面は、100%ポリエステ
ルである。
ル糸の面積比率は、高いほど望ましく、これが95%を
越えるとプリーツの形状安定性が極めて優れたものとな
る。また表面の最も外側の平面におけるポリエステル糸
の面積比率がこれが90%程度であっても相当の形状保
持効果がある。
で採用する生地2は前記した様に概ね3層構造をしてお
り、生地の厚さ方向におけるポリエステル糸と綿糸の比
率が不均等であり、ポリエステルが極端に表面側に濃厚
に分布している。すなわち本実施形態で採用する生地2
は、表面から厚さの30%以内の部位においてはポリエ
ステル糸の比率が略100%に近く、少なくとも90%
を越える。表面から厚さの30%以内におけるポリエス
テル糸の比率が80%を越えるとプリーツの形状安定性
が極めて優れたものとなる。またこれが70パーセント
程度であっても相当の形状保持効果がある。
社製「ALTIMA」(登録商標)や「クールギア」
(登録商標)が挙げられる。また生地は、ポリエステル
100%の糸と、綿100%の糸によって編まれたもの
に限らず、混紡糸によって編まれたものであってもよ
い。さらには芯鞘構造の糸を使用したものであってもよ
い。例えば超長綿の周囲をポリエステルフィラメントで
覆った糸を使用することもできる。この様な糸の例とし
ては、東洋紡績株式会社製「フィラシス」(登録商標)
が挙げられる。
皺状のプリーツが設けられている。プリーツの形状は任
意であり、例えば図2の様なメロンの表面の様な形状の
ものであってもよい。またプリーツ処理は、縫製前に行
ってもよく、逆に縫製後に形成させてもよい。しかしプ
リーツ処理を縫製前に行い、さらに生地を洗濯したのち
縫製すると、型崩れの少ない被服を製造することができ
る。
す通りである。すなわち図5に示すように、生地を所定
のパーツに裁断し、プリーツ処理を施す。プリーツ処理
の方法は、公知のそれと同様であり、図5(a)の様に
生地を折り込んで形付けをし、さらに(b)の様に生地
を折り込んだ状態で固定する。そしてオートクレーブと
称される加圧釜の中で加熱する。この熱処理によって片
面に集中したポリエステル糸6の形付けが定着化する。
そして続いて生地を水洗いする。水洗いは、一回で良
い。要するにプリーツ処理を施した後に、一定の時間、
生地を水に漬け、表面側の綿を膨潤させる。そしてこの
生地を縫製して被服が完成する。上記した工程の様に水
洗いを経て縫製を行うと、綿が膨潤してこれ以上の形態
変化が起きない状態で縫製されることとなり、完成され
た被服は経時的な形態変化が少ない。なお、縫製の際に
は、ポリエステル側が肌側となる様に縫製することが望
ましい。また生地の編み方は、鹿の子編みに限らず、他
の公知の編み方であっても良く、さらには生地は織物で
あってもよい。
社製「ALTIMA」(登録商標)を使用し、プリーツ
処理を行い、さらに洗濯した後に縫製してポロシャツを
製造した。実施例で使用した生地(ALTIMA)は、
生地全体における綿糸5とポリエステル糸6の比率は5
0%づつである。また綿糸5の太さは30番手であり、
ポリエステル糸6の太さは150デニールである。さら
に実施例で使用した生地(ALTIMA)は、鹿の子編
によって作られたものであり、裏面の最も外側の平面に
は、全てポリエステルが現れている。すなわち表面の最
も外側の平面におけるポリエステルと綿の面積比率は、
ポリエステルが100%を占める。また表面から厚さの
30%以内の部位においてはポリエステルの比率が90
%を越える。縫製においては、ポリエステル側が肌側に
なる様に配慮した。
株式会社製「ALTIMA」(登録商標)を使用し、プ
リーツ処理を行い、さらに洗濯した後に縫製してポロシ
ャツを製造した。実施例で使用した生地(ALTIM
A)は、ポリエステル糸6の比率が60%である。また
綿糸5の太さは30番手であり、ポリエステル糸6の太
さは150デニールである。さらに実施例で使用した生
地(ALTIMA)は、鹿の子編によって作られたもの
であり、裏面の最も外側の平面には、全てポリエステル
が現れている。すなわち表面の最も外側の平面における
ポリエステルと綿の面積比率は、ポリエステルが100
%を占める。また表面から厚さの30%以内の部位にお
いてはポリエステルの比率が90%を越える。縫製にお
いては、ポリエステル側が肌側になる様に配慮した。
績株式会社製「クールギア」(登録商標)を使用し、プ
リーツ処理を行い、さらに洗濯した後に縫製してポロシ
ャツを製造した。実施例で使用した生地(クールギア)
は、綿糸5とポリエステル糸6の比率が50%づつであ
る。また綿糸5の太さは30番手である。ポリエステル
糸6は、二種類のものが使用されており、一方の太さは
150デニールであり、他方は75デニールである。さ
らに実施例で使用した生地(クールギア)は、鹿の子編
によって作られたものであり、裏面の最も外側の平面に
は、全てポリエステルが現れている。すなわち表面の最
も外側の平面におけるポリエステルと綿の面積比率は、
ポリエステルが100%を占める。また表面から厚さの
30%以内の部位においてはポリエステルの比率は90
%を越える。縫製においては、ポリエステル側が肌側に
なる様に配慮した。
ル糸6の比率が50%づつであって鹿の子編によって作
られた生地を使用したポロシャツを製造した。第1比較
例で使用した生地は、両面に略均等にポリエステル糸6
が存在する。第1比較例では生地にプリーツ処理を行
い、さらに洗濯した後に縫製してポロシャツを製造し
た。
比率が65%であって、鹿の子編によって作られたもの
であり、両面に略均等にポリエステル糸6が存在する生
地を使用し、プリーツ処理を行い、さらに洗濯した後に
縫製してポロシャツを製造した。
シャツと、比較例1,2のポロシャツをそれぞれ10回
洗濯し、プリーツの保持性と全体的な型崩れの有無を調
べた。その結果、比較例1,2のポロシャツは、いずれ
もプリーツの鈍化と全体的な型崩れが見られた。また比
較例1の被服は、プリーツの鈍化及び全体的な型崩れが
より顕著であった。これに対して実施例1,2のポロシ
ャツは、多少の型崩れがあるもののプリーツの鈍化は認
められなかった。これらの結果から、ポリエステル繊維
が極端に片側の面に寄った生地は、プリーツの保持性に
優れることが理解できる。
側にポリエステル糸が集中し、他方の面に綿糸が集中す
るので、比較例に比べて汗の吸汗性と拡散性に優れ、着
心地が良いものであった。
素材を使用し、同一の条件でプリーツ処理を施し、洗濯
することなく被服を縫製した。そして10回洗濯し、プ
リーツの保持性と全体的な型崩れの有無を調べた。その
結果、プリーツの鈍化は認められなかったが、前記した
実施例3に比べて大きな型崩れがあった。この結果か
ら、プリーツ処理と、縫製の間に洗濯工程を挟むことに
より、型崩れ防止効果が発揮されることが分かる。
載の被服は、汗を良く吸い、着心地がよい上にプリーツ
の形状が安定し、型崩れしない効果がある。また特に請
求項6,7に記載の発明は、編生地であって伸縮性に優
れ、スポーツウェアとして特に好適である。また請求項
9又は10に記載の発明は、型崩れが起きにくいという
効果がある。
る。
たスケッチ図(a)及び図1の被服の生地を拡大して裏
面側から観察したスケッチ図(b)図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された編生地であって、生
地全体におけるポリエステルの比率が65%以下であ
り、且つ生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比
率が不均等であり、ポリエステルが極端に一方の面側に
集中して配されている生地を素材とし、プリーツ加工が
施された被服であって、生地は、プリーツ加工後、縫製
前に洗濯または水に漬けられたものであることを特徴と
する被服。 - 【請求項2】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された編生地であって、生
地全体におけるポリエステルの比率が60%以下であ
り、且つ生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比
率が不均等であり、ポリエステルが極端に一方の面側に
集中して配されている生地を素材とし、プリーツ加工が
施された被服であって、生地は、プリーツ加工後、縫製
前に洗濯または水に漬けられたものであることを特徴と
する被服。 - 【請求項3】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された編生地であって、生
地全体におけるポリエステルの比率が65%以下であ
り、且つ生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比
率が不均等であり、一方の面から厚さの30%以内の部
位においてはポリエステルの比率が70%以上である生
地を素材とし、プリーツ加工が施された被服であって、
生地は、プリーツ加工後、縫製前に洗濯または水に漬け
られたものであることを特徴とする被服。 - 【請求項4】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された編生地であって、生
地全体におけるポリエステルの比率が60%以下であ
り、且つ生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比
率が不均等であり、一方の面から厚さの30%以内の部
位においてはポリエステルの比率が80%以上である生
地を素材とし、プリーツ加工が施された被服であって、
生地は、プリーツ加工後、縫製前に洗濯または水に漬け
られたものであることを特徴とする被服。 - 【請求項5】 ポリエステルを主原料とした糸と、綿を
主原料とした糸によって構成された編生地であって、生
地全体におけるポリエステルの比率が55%以下であ
り、さらに生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の
比率が不均等であり、一方の面から厚さの30%以内の
部位においてはポリエステルの比率が80%以上である
生地を素材とし、プリーツ加工が施された被服であっ
て、生地は、プリーツ加工後、縫製前に洗濯または水に
漬けられたものであることを特徴とする被服。 - 【請求項6】 生地は、交編の編生地であることを特徴
とする請求項1乃至5のいずれかに記載の被服。 - 【請求項7】 ポリエステルの比率が高い方の面が肌側
であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
載の被服。 - 【請求項8】 綿とポリエステルの交編の編生地であっ
て、生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が
不均等でありポリエステルが極端に一方の面側に集中し
て配されている生地にプリーツ加工を施し、さらに洗濯
の後に縫製したことを特徴とする被服の製造方法。 - 【請求項9】 綿とポリエステルの交編の編生地であっ
て、生地の厚さ方向におけるポリエステルと綿の比率が
不均等でありポリエステルが極端に一方の面側に集中し
て配されている生地にプリーツ加工を施し、さらにこれ
を水に漬けた後に縫製したことを特徴とする被服の製造
方法。 - 【請求項10】 編み生地は、生地全体におけるポリエ
ステルの比率が55%以下であり、且つ一方の面の最も
外側の平面におけるポリエステルと綿の面積比率は、ポ
リエステルが95%以上であり、さらに生地の厚さ方向
におけるポリエステルと綿の比率が不均等であって一方
の面から厚さの30%以内の部位においてはポリエステ
ルの比率が80%以上であることを特徴とする請求項8
又は9に記載の被服の製造方法。
Priority Applications (1)
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