JP2001335555A - 5−(3−シアノフェニル)−3−ホルミル安息香酸誘導体の製造法 - Google Patents

5−(3−シアノフェニル)−3−ホルミル安息香酸誘導体の製造法

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JP2001335555A JP2000162276A JP2000162276A JP2001335555A JP 2001335555 A JP2001335555 A JP 2001335555A JP 2000162276 A JP2000162276 A JP 2000162276A JP 2000162276 A JP2000162276 A JP 2000162276A JP 2001335555 A JP2001335555 A JP 2001335555A
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Toru Minojima
徹 美濃島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬品製造中間体として有用な5−(3−シ
アノフェニル)−3−ホルミル安息香酸誘導体の新規製
造法を提供する。 【解決手段】 下記式(I) で表される3−シアノフェニルホウ酸をパラジウム錯体
存在下、下記式(II) [式中、Rは水素または、直鎖もしくは分岐したC1
10のアルキル基を表す。]で表される5−ブロモ−3
−ホルミル安息香酸誘導体と反応させることを特徴とす
る下記式(III) [ 式中、 Rの定義は前記式(II)におけるものと同
じ。]で表される5−(3−シアノフェニル)−3−ホ
ルミル安息香酸誘導体の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下記式(III)
【0002】
【化9】
【0003】で示されるシアノビフェニル誘導体の製造
法に関する。詳しくは、新規な選択的な活性化血液凝固
第X因子(以下「FXa」と略する。)抑制剤の製造中
間体として有用なシアノビフェニル誘導体の製造法に関
する。
【0004】
【従来の技術】従来、血栓抑制剤として抗トロンビン剤
の開発が行われてきたが、この抗トロンビン剤は抗凝固
作用と共にトロンビンによる血小板の凝集作用も併せて
抑制することから出血傾向を来す危険性のあることが知
られており、凝固能のコントロールを容易に行えるもの
ではなかった。
【0005】しかし、近年トロンビン阻害作用以外の作
用機序に基づく抗凝固剤の開発が行われ、そのような抗
凝固剤としてWO99/26918号明細書に記載のビ
フェニルアミジン誘導体。
【0006】FXa阻害剤の中間体に重要なビフェニル
骨格の合成法(WO99/26918号明細書参照)と
しては、3−ブロモベンゾニトリルから合成した3−シ
アノフェニルホウ酸と5−ヨード−3−(ヒドロキシメ
チル)安息香酸誘導体をカップリング反応させて5−
(3−シアノフェニル)−3−ヒドロキシメチル安息香
酸誘導体を得るという方法が知られていた。しかし、3
−シアノフェニルホウ酸を合成する際には、工業的には
困難の伴う-78℃と言う極低温反応を用いていたり、カ
ップリング反応では高価なヨウ素化合物を用い、その精
製に際しては工業的には困難なカラム精製を用いてい
た。このように、各反応において、数々の問題点を有し
ていた。
【0007】ところで、一般にフェニルホウ酸化合物を
合成する方法として、ハロゲン化ベンゼン誘導体から有
機金属試薬を調製した後、ホウ酸トリアルキルと反応さ
せる方法が知られている(例えば、The Chemi
stry of Boron;Academic:Ne
w York,1961. ,Methods ofE
lemento−Organic Chemistr
y;North−Holand:Amsterdam,
1976;Vol.1. ,Organoborane
Chemstry;Academic:New Yo
rk,1975.等)。
【0008】しかし、有機金属試薬の中で、リチウム試
薬を用いる場合には−78℃と言う低温反応が必要であ
り、グリニャール試薬を用いる場合には、シアノ基を置
換基に有するような化合物ではホウ酸化合物の調製は困
難であった。
【0009】一方、芳香族ジエステル類の一方のエステ
ル基のみを還元する方法(参考文献:特開平7−179
37号公報)が知られている。この方法を用いて、5−
ブロモイソフタル酸誘導体より5−ブロモ−3−ヒドロ
キシメチル安息香酸誘導体を合成する際には、副生成物
としてイソフタル酸の両方のエステル基が還元された5
−ブロモ−3−ヒドロキシメチルベンジルアルコールが
10%前後副生し、この物を除く為に以降の工程で工業
的に困難の伴うカラム精製を必要としていた。又、ホウ
酸化合物とハロゲン化芳香族化合物のカップリング反応
は通常鈴木カップリングとして(参考文献:Acvav
ces in Metal−Organic Chem
istry;JAI Pres Inc:Vol.6,
page187−243.,Oraganic Let
tes.,Vol.1. No.7. page965
−967(1999)等)知られており、一般に化合物
により種々の反応条件が検討されている。そこで本反応
においても、テトラブチルアンモニウムブロミドを用い
る事無くカップリング反応を行う方法が望まれていた。
【0010】最後に、ヒドロキシメチル基を安価な二酸
化マンガンを用いて酸化しホルミル基へ酸化する方法は
種々知られている(参考文献:Polish J.Ch
em.,53,1889(1979),実験化学講座;
Vol.23.Page.21)が、塩化メチレンの他
溶剤へ代替が望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、WO
99/26918号明細書に記載の臨床応用可能なFX
a抑制剤の製造中間体となる5−(3−シアノフェニ
ル)−3−ホルミル安息香酸誘導体の新規製造方法を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
式(I)
【0013】
【化10】
【0014】で表される3−シアノフェニルホウ酸をパ
ラジウム錯体存在下、下記式(II)
【0015】
【化11】
【0016】[式中、Rは水素または、直鎖もしくは分
岐したC1〜C10のアルキル基を表す。]で表される5
−ブロモ−3−ホルミル安息香酸誘導体と反応させるこ
とを特徴とする下記式(III)
【0017】
【化12】
【0018】[ 式中、 Rの定義は前記式(II)におけ
るものと同じ。]で表される5−(3−シアノフェニ
ル)−3−ホルミル安息香酸誘導体の製造法を提供する
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、下記式(V)
【0020】
【化13】
【0021】[ 式中、R1は直鎖もしくは分岐したC1
〜C4のアルキル基を表す。]で表される3−(ジアル
コキシメチル)ブロモベンゼン誘導体を有機溶媒中金属
マグネシウムで処理し有機マグネシウム化合物とした
後、ホウ酸トリアルキル類と反応させる事を特徴とする
前記、記載の式(IV)で表される3−ホルミルフェニル
ホウ酸の製造法に関する。
【0022】上記式(V)中のR1は直鎖もしくは分岐し
たC1〜C4のアルキル基を表し、中でもメチル基、エチ
ル基が好ましい。
【0023】上記3−ホルミルフェニルホウ酸の製造法
において用いられる有機溶媒は、該製造法中の反応を妨
げないものであれば特に限定されないが、例えばジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、tert-ブチルメチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類もし
くはこれらの混合溶媒を挙げることができ、中でもジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、tert-ブチルメチ
ルエーテルもしくはこれらの混合溶媒が好ましい。
【0024】また、該製造法において用いられる金属マ
グネシウムの量は、3−(ジアルコキシメチル)ブロモ
ベンゼン誘導体の0.6〜3倍モルであることが好まし
い。
【0025】さらに、該製造法において用いられるホウ
酸トリアルキル類としては、例えばホウ酸トリメチル、
ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリイソプロピル、ホウ酸n
−ブチル等を挙げることができ、中でもホウ酸トリメチ
ルが好ましい。
【0026】該製造法において、有機マグネシウム化合
物をホウ酸トリアルキル類と反応させる際の条件は、反
応温度が-70℃〜20℃で、反応時間が0.5〜24時間とする
ことができる。
【0027】本発明は、下記式(IV)
【0028】
【化14】
【0029】で表される3−ホルミルフェニルホウ酸を
有機溶媒中、塩酸ヒドロキシルアミンと反応させる事を
特徴とする前記式(I)で表される3−シアノフェニル
ホウ酸の製造法に関する。
【0030】上記3−シアノフェニルホウ酸の製造法に
おいて用いられる有機溶媒としては例えば、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸を挙げることができ、中でもギ酸が好
ましい。該溶媒の量は3−ホルミルフェニルホウ酸の重
量に対し5〜15倍量とすることができる。
【0031】該製造法における反応条件は、反応温度が
90℃〜加熱還流条件で、反応時間が0.5〜24時間、
好ましくは5〜8時間とすることができる。
【0032】本発明は、下記式(VII)
【0033】
【化15】
【0034】[ 式中Rの定義は前記式(II)における
ものと同じ。]で表される5−ブロモ−イソフタル酸誘
導体を水素化ホウ素ナトリムで反応させて得られた下記
式(VI)で表される5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチ
ル)安息香酸誘導体を、アルコール及びベンゼン誘導体
を含有する混合溶媒を用いて精製する方法に関する。
【0035】該混合溶媒のアルコールとしては、メタノ
ールやエタノール、エチレングリコールが挙げられる
が、水とベンゼン誘導体への溶解度および副生成物の溶
解度の点からメタノールが好ましい。
【0036】また該混合溶媒のベンゼン誘導体として
は、キシレンやトルエンなどのアルキル化ベンゼンを挙
げることができるが、アルコールの溶解性の点からキシ
レンが好ましい。
【0037】該精製法としては、5−ブロモ−イソフタ
ル酸誘導体を水素化ホウ素ナトリムで反応させた後、得
られた反応物をメタノールに溶解し水を加えた後、トル
エン、キシレン等で5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチ
ル)安息香酸誘導体を抽出する方法が挙げられる。
【0038】本発明は、下記式(VI)
【0039】
【化16】
【0040】[式中Rの定義は前記式(II)におけるも
のと同じ。]で表される5−ブロモ−3−(ヒドロキシ
メチル)安息香酸誘導体を二酸化マンガンと反応させる
事を特徴とする前記式(II)で表される5−ブロモ−3
−ホルミル安息香酸誘導体の製造法に関する。
【0041】上記5−ブロモ−3−ホルミル安息香酸誘
導体の製造法においては、式(VI)で表わされる5−ブ
ロモ−3−(ヒドロキシメチル)安息香酸誘導体をトル
エン、キシレン、酢酸エチル、アセトン、MEK、TH
Fなどの有機溶媒中で二酸化マンガンと反応させること
を特徴とする。
【0042】かかる反応に用いられる二酸化マンガンの
量はは5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)安息香酸
誘導体に対し、2〜15倍モルである。
【0043】本発明は、下記式(I)
【0044】
【化17】
【0045】で表される3−シアノフェニルホウ酸をパ
ラジウム錯体存在下、下記式(II)
【0046】
【化18】
【0047】[式中、Rは水素または、直鎖もしくは分
岐したC1〜C10のアルキル基を表す。]で表される5
−ブロモ−3−ホルミル安息香酸誘導体と反応させるこ
とを特徴とする下記式(III)
【0048】
【化19】
【0049】[ 式中、 Rの定義は前記式(II)におけ
るものと同じ。]で表される5−(3−シアノフェニ
ル)−3−ホルミル安息香酸誘導体の製造法に関する。
【0050】詳しくは、下記式(I)
【0051】
【化20】
【0052】で表される3−シアノフェニルホウ酸とパ
ラジウム錯体及び塩基存在下、含水ジメチルホルムアミ
ド中で下記式 (II)
【0053】
【化21】
【0054】[ 式中、Rは水素原子、または、直鎖も
しくは分岐したC1〜C10のアルキル基を表す。]で表
される5−ブロモ−3−ホルミル安息香酸誘導体を、反
応させ、反応液を濾過した後、水を加え析出物を集め、
これを含水THFと炭素数が1〜3のアルコール等より再
結精製することを特徴とする下記式(III)
【0055】
【化22】
【0056】[ 式中、Rの定義は前記式(II)におけ
るものと同じ。]で表される5−(3−シアノフェニ
ル)−3−ホルミル安息香酸誘導体の製造法に関する。
【0057】上記5−(3−シアノフェニル)−3−ホ
ルミル安息香酸誘導体の製造法で用いられるパラジウム
錯体としては、テトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム等の0価パラジウム錯体、酢酸パラジウム、塩化
パラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジ
クロリド等の2価パラジウム錯体等が挙げられ、中でも
酢酸パラジウムが好ましい。また、該パラジウム錯体の
量は、0.001〜50mol%とすることができる。
【0058】また、該製造法中で用いられる塩基として
は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリ
ウム、リン酸カリウム水和物などが挙げられ、中でも、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが好ましい。
【0059】該製造法における、反応温度は、30℃〜
150℃とすることができ、中でも50℃〜100℃が
好ましい。また反応時間は、0.1〜24時間とするこ
とができ、中でも0.5〜10時間が好ましい。
【0060】該製造法においては、反応後、反応液を濾
過した後、水を加え析出物を集め、これを含水THFと炭
素数が1〜3のアルコール等より再結精製することを特
徴とする。
【0061】かかる再結精製は、反応物に含水THFを
加え、加熱条件下溶解した後、アルコールを加え行うこ
とが出来る。この時の含水THFの含水量は0.5%〜10%とす
ることができ、好ましくは1%〜5%である。用いる含
水THFの量は、反応物に対し1〜6倍量とすることがで
きる。加熱条件としては50℃〜100℃が挙げられ
る。アルコールとしてはメタノール、エタノール、2−
プロパノール、1−プロパノール等が挙げられ、中でも
2−プロパノールが好ましい。アルコールの量は含水TH
Fに対し1〜10倍量とすることができる。
【0062】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。ただし、本発明はこれらのものに限定されるこ
とはない。
【0063】[実施例1]3−ホルミルフェニルホウ酸の合成 2L三つ口フラスコに金属マグネシウム24.9gを入
れた。3−(ジメトキメチル)ブロモベンゼン215.
34gのTHF1095mLに溶かした溶液を調製し
た。上記3−(ジメトキメチル)ブロモベンゼン21
5.34gのTHF溶液75mLを加えたところで、
1,2−ジブロモエタン1.07mLをくわえた。発熱
が始まったところで、残りの上記3−ジメトキメチルブ
ロモベンゼンのTHF溶液を反応液が穏やかに還流する
程度にゆっくり滴下した。滴下終了後、室温で1時間攪
拌した。(グリニャール試薬) 3L三つ口フラスコにホウ酸トリメチル154.8mL
を入れ、THF915mLを加えて溶かし、窒素気流
下、氷冷攪拌した。ここに、前記で調製したグリニャー
ル試薬をステンレスパイプを用い加えた。その後、氷冷
下1時間攪拌し、そこへ硫酸水溶液(濃硫酸30mL+
水480mL)を加え、室温に戻し2時間攪拌した。攪
拌を止め、一晩静置した。反応液の析出物を濾別後、濾
液を濃縮した。得られた残渣と同量の水を加え、1時間
攪拌し、固体を濾取乾燥し、目的物123.46g(収
率88%)を得た。 1H−NMR(200MHz,δppm,CDC
3):7.54(t,J=7.5Hz, 1H)
7.93(d,J=6.1Hz,1H) 7.9〜8.
1(br.d,1H) 8.2〜8.3(br.s,1
H) 10.04(s,1H)
【0064】[実施例2]3−シアノフェニルホウ酸の合成 3−ホルミルフェニルホウ酸123.4g、塩酸ヒドロ
キシルアミン68.6g、ギ酸1050mL、ギ酸ナト
リウム112.1gを、2L三つ口フラスコへいれ、加
熱還流8時間行った。一晩静置放冷後、析出物がある時
は、氷冷攪拌した(析出物が無い時は種を少し入れ攪拌
する)。固体を濾取乾燥し、目的物82.0g(収率6
8%)を得た。 1H−NMR(200MHz,δppm,CDC
3):7.47(t,J=7.7Hz, 1H)
7.69(d,J=7.9Hz,1H) 7.9〜8.
0(br.d,1H) 8.0〜8.1(br.s,1
H)
【0065】[実施例3]5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)安息香酸メチル
の合成および精製 2L三つ口フラスコに5−ブロモイソフタル酸ジメチル
109.2gを入れた。ここにTHF400mLを入
れ、溶解後水素化ホウ素ナトリウム16.6gを加えて
氷冷下攪拌した。ここにメタノール40.5mLをTH
F150mLに溶かした溶液を加えた。その後反応液を
氷冷し、5時間攪拌した後、水380mLを加え反応を
止め、1mol塩酸で反応液のpHを7とした。反応液
から酢酸エチル380mL、200mLで抽出を行っ
た。有機層を合わせ、水380mL、飽和食塩水80m
Lで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤
を濾別後、濾液を濃縮し、目的物の粗体96.5gを得
た。この物目的物と副生成物(5−ブロモ−3−(ヒド
ロキシメチル)ベンジルアルコール)の比は88:10
(by NMR)であった。上記粗体をメタノール16
0mLに溶かし、2L分液ロートに入れた。ここに水1
60mLとキシレン1000mLを加え分液した。有機
相をメタノール/水=1/1溶液160mL、水160
mL、飽和食塩水160mLで洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を濃縮し、目
的物81.98g(83.3%)を得した。この目的物
と副生成物(5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)ベ
ンジルアルコール)の比は96:1.8(by NM
R)であった。 1H−NMR(200MHz,δppm,CDC
3):3.93(s,3H)4.74(d,J=5.
6Hz,2H) 7.73(s,1H) 7.95
(s,1H) 8.09(s,1H)
【0066】[実施例4]5−ブロモ−3−ホルミル安息香酸メチルの合成および
精製 3L三つ口フラスコに5−ブロモ−3−(ヒドロキシメ
チル)安息香酸メチル253.16gをいれ、トルエン
2000mLに溶かし、攪拌した。ここに二酸化マンガ
ン449gを入れ、105℃に加熱して攪拌を7時間行
った。放冷後、ろ過し、濾液を濃縮し、目的物236.
79g(94.3%)を得た。 1H−NMR(200MHz,δppm,CDC
3):3.98(s,3H)8.1〜8.3(m,1
H) 8.3〜8.6(m,2H) 10.0(s,1
H)
【0067】[実施例5]5−(3−シアノフェニル)−3−ホルミル安息香酸メ
チルの合成 2000mL三つ口フラスコに3−シアノフェニルホウ
酸67.65g、重曹116.0g、及び5−ブロモ−
3−ホルミル安息香酸メチル111.9をDMF142
mLに溶解した液を入れた。、DMF592mLと水1
49mLを加え、アルゴンガスで置換後、酢酸パラジウ
ム0.2231gを加え80℃で加熱攪拌6.5時間行
った。反応液を温時ろ過して不溶物を除いた。濾液を再
度80℃で加熱攪拌し、ここに水585mLをゆっくり
加えた。放冷後、析出物を濾取し、固体を水590mL
で洗浄後、乾燥し、目的物103.15gを得た(収率
84.5%)。 再結精製 乾燥した固体50gを2L三つ口フラスコに入れ、3%
含水THF150mLを加えて80℃加熱下溶解し、こ
の溶液を温時ろ過し、濾液を再度加熱、溶解し、2−プ
ロパノール750mLを加えた。放冷後析出物を濾取乾
燥し、目的物45.19gを得た(再結収率90%)。 1H−NMR(200MHz,δppm,CDC
3):4.02(s,3H)7.5〜7.8(m,2
H) 7.8〜8.0(m,2H) 8.2〜8.3
(m,1H) 8.4〜8.6(m,2H) 10.
2(s,1H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 67/52 C07C 67/52 69/76 69/76 Z 253/02 253/02 255/57 255/57 C07F 5/02 C07F 5/02 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC23 AC24 AC45 AC54 AD15 AD17 BA06 BA25 BA32 BB14 BB61 BC10 BC19 BE23 BE33 4H039 CA41 CG20 CG90 4H048 AA01 AA02 AB84 AC22 AC24 AD15 AD17 BA06 VA75

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 で表される3−シアノフェニルホウ酸をパラジウム錯体
    存在下、下記式(II) 【化2】 [式中、Rは水素または、直鎖もしくは分岐したC1
    10のアルキル基を表す。]で表される5−ブロモ−3
    −ホルミル安息香酸誘導体と反応させることを特徴とす
    る下記式(III) 【化3】 [ 式中、 Rの定義は前記式(II)におけるものと同
    じ。]で表される5−(3−シアノフェニル)−3−ホ
    ルミル安息香酸誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】 下記式(IV) 【化4】 で表される3−ホルミルフェニルホウ酸を有機溶媒中、
    塩酸ヒドロキシルアミンと反応させる事を特徴とする3
    −シアノフェニルホウ酸の製造法。
  3. 【請求項3】 下記式(V) 【化5】 [ 式中、R1は直鎖もしくは分岐したC1〜C4のアルキ
    ル基を表す。]で表される3−(ジアルコキシメチル)
    ブロモベンゼン誘導体を有機溶媒中金属マグネシウムで
    処理し有機マグネシウム化合物とした後、ホウ酸トリア
    ルキル類と反応させる事を特徴とする3−ホルミルフェ
    ニルホウ酸の製造法。
  4. 【請求項4】 下記式(VI) 【化6】 [ 式中Rの定義は前記式(II)におけるものと同
    じ。]で表される5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチ
    ル)安息香酸誘導体を二酸化マンガンと反応させる事を
    特徴とする5−ブロモ−3−ホルミル安息香酸誘導体の
    製造法。
  5. 【請求項5】 下記式(VII) 【化7】 [式中Rの定義は前記式(II)におけるものと同じ。]
    で表される5−ブロモ−イソフタル酸誘導体を水素化ホ
    ウ素ナトリムで反応させて得られた下記式(VI)で表さ
    れる5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)安息香酸誘
    導体を、アルコール及びベンゼン誘導体を含有する混合
    溶媒を用いて精製する方法。 【化8】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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