JP2001334762A - 熱転写インクリボンテープおよび熱転写インクリボンテープ用プライマー樹脂 - Google Patents

熱転写インクリボンテープおよび熱転写インクリボンテープ用プライマー樹脂

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JP2001334762A
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Kensuke Imai
健介 今井
Hirotoshi Kitsumoto
博俊 木津本
Minoru Takahashi
稔 高橋
Tsuyoshi Hachitsuka
剛志 八塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性、保存性、及び印字特性が良好な熱転
写リボンを提供するためのプラ イマー樹脂を得る。 【解決手段】 支持体と支持体上に中間層を介して設け
られた転写インク層、及び支持体裏面に設けられた耐熱
コート層から構成される熱転写インクリボンテープにお
いて、前記中間層を構成する樹脂が、全酸成分中の60
モル%以上が脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩基酸で
あり、脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩基酸のうち含
有比率が最も多い二塩基酸成分の炭素数(N-a)と全
グリコール成分のうち含有比率が最も多いグリコール成
分の炭素数(N-g)の和(Nsum)が12以上であるこ
とを特徴とする熱転写インクリボンテープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印字特性やカーボン
ブラックの分散性、熱転写インクリボンテープとしての
保存性や、印字特性等に優れた熱転写インクリボンテー
プ用プライマー樹脂を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融熱転写方式による印字はプリンター
のサーマルヘッドがインクリボン裏面の耐熱コート層を
加熱し、インク層が受像紙表面に転写されることでなさ
れるものである。印字後のインクリボンには受像紙上の
印字内容と同一の情報がネガの状態で残る事になる。熱
転写インクリボンテープに設けられる中間層は、使用済
みインクリボンテープにネガ状態で残る印字物が容易に
読みとれないように、インク層とベースフィルムの中間
に施されるカーボンブラックを分散させた黒色の層であ
る。この中間層に用いられる樹脂が熱転写インクリボン
用プライマー樹脂である。
【0003】熱転写インクリボンテープ用プライマー樹
脂に要求される特性としては、カーボンブラックの分散
性及びベースフィルムとの密着性が挙げられ、特にカー
ボンブラック分散性は中間層の黒色度、カーボンブラッ
ク分散塗料の粘度に影響する非常に重要な性能である。
【0004】また、印字の鮮やかさもこの中間層により
変動する。従来より用いられているプライマー樹脂とし
ては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、フェノー
ル系樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、フッ化ビニリ
デン樹脂、塩酢ビ系樹脂等が使用されている。
【0005】これらの樹脂のうちポリエステル系樹脂は
カーボンブラックの分散性に優れ、ベースフィルムとの
接着性にも優れるため、これまで主に用いられて来た。
例えば特開昭61-293896号公報には熱転写イン
クリボンテープの中間層を構成する樹脂としてポリエス
テル樹脂と塩酢ビ樹脂のブレンド物が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、熱転写インクリ
ボンテープ中間層のバインダー樹脂としてのベースフィ
ルムとの密着性、黒色度等の性能は満足するものが得ら
れていたものの、カーボン分散塗料の粘度が高く、塗料
調製工程、及びベースフィルムへの塗布工程における作
業性が悪かった。具体的にはカーボン分散塗料調製の
際、固形分比率を上げる事ができず、多量の希釈溶剤を
要する事、塗布ライン速度を向上できない等の問題があ
った。さらに、印字の鮮やかさ、特に凹凸の大きな受像
体への印字特性の向上も求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
ポリエステル樹脂を鋭意検討した結果本発明に至った。
すなわち本発明は、支持体と支持体上に中間層を介して
設けられた転写インク層、及び支持体裏面に設けられた
耐熱コート層から構成される熱転写インクリボンテープ
において、前記中間層を構成する樹脂が、全酸成分中の
60モル%以上が脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩基
酸であり、脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩基酸のう
ち含有比率が最も多い二塩基酸成分の炭素数(N-a)
と全グリコール成分のうち含有比率が最も多いグリコー
ル成分の炭素数(N-g)の和(Nsum)が12以上であ
る。さらに、全グリコール成分中の1〜40モル%がポ
リエーテルグリコールであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステル樹脂
の主要酸成分は脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩基酸
であり、本発明ではこの主要酸成分の炭素数と主要グリ
コール成分の炭素数の和が12以上となる組み合わせを
用いる。脂肪族二塩基酸としてはコハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、
デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカ
ンジカルボン酸等が挙げられる。脂環族二塩基酸として
は1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シク
ロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、水添化2,6−ナフタレンジカルボン酸、水
添化ジフェニル4,4’−ジカルボン酸等が挙げられ
る。脂肪族二塩基酸や脂環族二塩基酸以外のジカルボン
酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタ
ル酸、2,6-ナフタル酸等の芳香族二塩基酸が挙げら
れる。
【0009】また上記ポリエステル樹脂のグリコール成
分としてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-
ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,2ープロピ
レングリコール、1,3ープロピレングリコール、1,3-ブチ
レングリコール、2,3-ブチレングリコール、2,2-ジメチ
ル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオ
ール、2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメ
チル-3-ヒドロキシプロパネート、2,2-ジエチル-1,3-プ
ロパンジオール等の脂肪族系グリコール、1,3-ビス(ヒ
ドロキシメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシエチ
ル)シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシプロピル)
シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシメトキシ)シク
ロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシエトキシ)シクロヘ
キサン、2,2ビス(4-ヒドロキシメトキシシクロヘキシ
ル)プロパン、2,2-ビス(4ヒドロキシエトキシシクロ
ヘキシル)プロパン、ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシ
ル)メタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)
プロパン、3(4),8(9)-トリシクロ[5.2.1.02,6]デ
カンジメタノール等の脂環族グリコールが挙げられる。
これらの中では特にエチレングリコール、2,2-ジメチル
-1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、2,2-ジ
メチル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒド
ロキシプロパネート、1,6-ヘキサンジオール、1,4-ビス
(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンが好ましい。また原
料の一部に無水トリメリット酸、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール等の三官能以上
の化合物をポリエステル樹脂の有機溶剤溶解性、塗布作
業性等の特性を損なわない範囲で使用してもよい。
【0010】本発明で用いるポリエステル樹脂のグリコ
ール成分は1〜40モル%がポリエーテルグリコールで
あることが好ましい。ポリエステル樹脂のポリエーテル
グリコール成分としては、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、あるいはこれらのポリエーテルグリコールの共重合
体が挙げられる。ポリエーテルグリコールの分子量は特
に制限するものではないが、平均分子量200〜300
0であることが好ましい。ポリエーテルグリコールが1
モル%未満では樹脂の溶剤溶解時の安定性が低下してし
まうことがある。また、40モル%を越える場合には、
樹脂の融点が低下してテープ保存時に巻ズレや中間層の
はみ出しが起こる場合がある。
【0011】本発明で用いるポリエステル樹脂は脂肪族
二塩基酸あるいは脂環族二塩基酸が全酸成分中の60モ
ル%以上を構成し、脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩
基酸のうち含有比率が最も多い二塩基酸成分の炭素数
(N-a)と全グリコール成分のうち含有比率が最も多
いグリコール成分の炭素数(N-g)の和(Nsum)が1
2以上であることを特長とする。但し、全グリコール成
分のうち含有比率が最も多いグリコール成分がポリエー
テルグリコールである場合は、ポリエーテルグリコール
を除く。脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩基酸のうち
含有比率が最も多い二塩基酸成分は全酸成分中60モル
%を越えていることが好ましく、また、全グリコール成
分のうち含有比率が最も多いグリコール成分は全グリコ
ール成分中60モル%を越えていることが好ましい。
【0012】炭素数の和(Nsum)が12未満である
と、融点が必要以上に低くなったり、耐加水分解性が極
端に悪くなる等の問題が発生することがある。加水分解
により、テープ保存時に巻ズレや中間層のはみ出しが起
こる等の保存性の悪化がある場合がある。具体的な組み
合わせとしては、アジピン酸と1,4−ビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサン、セバシン酸とエチレングリ
コール、セバシン酸と1,3−プロピレングリコール等
が挙げられる。
【0013】本発明で用いるポリエステル樹脂の融点は
60℃以上であることが好ましい。融点が60℃未満で
はテープ保存時に巻ズレや中間層のはみ出しが起こるこ
とがある。融点が高くなると表面粗度が大きな受像層へ
の転写が悪くなったり、転写のための熱量を多く必要と
する等が起こるため、90℃以下が望ましい。また、
【0014】また、ε−カプロラクトンやδ−バレロラ
クトン等の環状エステル化合物をポリエステル樹脂にブ
ロック状に付加重合させても良い。
【0015】更に本発明で用いるポリエステル樹脂は数
平均分子量が1000〜15000の範囲にある。数平
均分子量が1000未満の場合、得られる中間層とベー
スフィルム表面の密着性が不足し、印字の際、インク層
と共に受像紙側に転写されてしまう。数平均分子量が1
5000を越える場合、カーボンブラック分散塗料の塗
料粘度が高くなり、塗料の調製及び塗布作業性が悪くな
る。
【0016】本発明で用いるポリエステル樹脂は必要に
より、他のポリエステル樹脂、塩酢ビ系樹脂、アクリル
系樹脂、フェノール系樹脂等とブレンド使用が可能であ
る。さらに必要によりポリイソシアネート系、エポキシ
系等の硬化剤を配合しても良い。
【0017】(作用)本発明のプライマー層を有する熱
転写インクリボンテープは保存性が優れ、さらにカーボ
ンブラック分散性が向上し、塗料粘度が低く保たれる。
さらに本発明で用いるプライマー用ポリエステル樹脂は
融点に以上の温度で速やかに溶融し、また、溶融粘度も
低いために印字特性が向上する。
【0018】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に例示す
る。実施例中単に部とあるのは重量部を示す。
【0019】各測定は以下の方法に従った。 (1)樹脂組成の測定 核磁気共鳴スペクトル法により酸成分、グリコール成分
のモル比を求めた。
【0020】(2)数平均分子量の測定 ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定し
た。溶媒にはテトラヒドロフラン、流量は1ml/分、
測定温度30℃で行った。検量線には標準ポリスチレン
により作成したものを用いた。
【0021】(3)融点の測定 示差走査熱量計(DSC)を用いて20℃/分の昇温速
度で測定した。昇温パターンは−50℃から150℃
(第一昇温)、続けて150℃から−50℃(第一降
温)、続けて−50℃から150℃(第二昇温)で行
った。融点は第二昇温での吸熱ピークの頂点とした。
【0022】(1)カーボンブラック分散塗料の塗料粘
度測定方法 E型粘度計(東機産業(株)製;RE80型,ローター
W3×R14)の回転速度5.0rpm、25℃での粘
度を測定した。
【0023】(2)アンカー層の光沢の測定 ハンディ光沢計((株)堀場製作所製:グロスチェッカ
IG−320)を用いて測定した。
【0024】(3)保存性の評価方法 紙管に巻いた熱転写リボンに、線圧で1cm当たり10
0gの加重をかけ温度50℃湿度80%RHで200時
間放置した。放置後、アンカー層から樹脂がはみ出し、
リボンが巻き戻せなくなった物を×とした。抵抗無く巻
き戻せた物を○とした。
【0025】(4)印字性能の評価方法 作成した熱転写リボンをワープロ((株)東芝製:ルポ
JW−95GP)にセットし普通紙に印字した。印字し
た文字のかすれ具合を目視により判断した。 良好:文字のかすれはない。 やや良好:わずかにかすれがある。 不良:かすれ部分が多い
【0026】ポリエステル樹脂の合成例1 オートクレーブにセバシン酸303部、エチレングリコ
ール103部、数平均分子量が1,000のポリテトラ
メチレングリコール60部、熱安定剤としてチバガイギ
ー社製イルガノックス1330を0.3部さらに、テト
ラブトキシチタン0.07部を仕込み、昇温しエステル
化反応を行った。理論量の90%の水が流出した後、ト
ルエン30部投入し、トルエン/水の共沸を利用して、
さらに水を系外に出した。系内の温度は最終的に230
℃であった。得られたポリエステル樹脂(A)の特性を
表1に示す。
【0027】ポリエステル樹脂の合成例2 オートクレーブにアジピン酸219部、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール226部、数平均分子量が1,2
00のポリプロピレングリコール99部および、熱安定
剤としてチバガイギー社製イルガノックス1330を
0.3部触媒としてテトラブトキシチタン0.07部を
仕込み、合成例1と同様にしてポリエステル樹脂を合成
した。さらに、この系にε−カプロラクトン205部
(全酸成分の120モル%)加え、反応温度210℃で
ポリエステル樹脂への開環付加付加重合を行った。得ら
れたポリエステル樹脂(B)の特性を合成例1と同様に
測定した。結果を表1に示す。
【0028】ポリエステル樹脂の合成例3〜6及び比較
合成例1〜5 表1および2に記載した原料を用い、合成例1と同様の
方法によりポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂の組
成、特性を表1および2に示した。比較合成例2では合
成例2と同様に全酸成分の120モル%のε−カプロラ
クトンを付加させた。比較合成例3ではエチレングリコ
ールを開始剤としてε−カプロラクトンを開環重合し
た。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】表1および2中の略号は以下の通りであ
る。 Seb:セバシン酸 AA:アジピン酸 CHDA:1,4−シクロヘキサンジカルボン酸 TPA:テレフタル酸 EG:エチレングリコール 1,4−CHDM:1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル 1,3−PG:1,3−プロピレングリコール 1,4−BD:1,4−ブタンジオール PTMG1000:ポリテトラメチレングリコール(分
子量1,000) PPG1200:ポリプロピレングリコール(分子量
1,200) PPG200:ポリプロピレングリコール(分子量20
0) ε−CL:ε−カプロラクトン
【0032】実施例1 合成例1で得たポリエステル樹脂(A)のメチルエチル
ケトン/トルエン(50/50混合溶剤)の30%溶液と
カーボンブラック(Raven1255;コロンヒ゛アンカーホ゛ン社製)を重
量比10/25となる様に混合し、同様組成の混合溶剤
を用いて希釈し、樹脂及びカーボンブラックの合計重量
濃度が30wt%とした。上記混合物をガラスビーズ
(2mm径)を用い、ペイントシェーカーで5時間分散さ
せ、カーボンブラック分散塗料を調製した。得られた塗
料を乾燥後の厚みで1μmになるように、5μm厚のP
ETフィルムに塗布し、70℃で熱風乾燥させた。この
カーボンブラック層の上にパラフィンワックス/カーボ
ンブラック(100/25重量比)を5μm厚みで溶融
塗布した。実施例1で用いたカーボンブラック分散塗料
の粘度、カーボンブラック塗布面の60度光沢および得
られた熱転写リボンの保存性、印字性能を評価した結果
を表3に示す。
【0033】実施例2〜6 ポリエステル樹脂(B)〜(F)を用い、実施例1と同
様の方法によりカーボンブラック分散塗料を調製し、P
ETフィルムに塗布乾燥した後、塗布層状に実施例1と
同様なパラフィンワックス/カーボンブラックの印字層
を設けた。実施例1と同様な評価を行った。結果を表3
に示す。
【0034】比較例1 ポリエステル樹脂(G)を用い、実施例1と同様の方法
によりカーボンブラック分散塗料を調製し、アンカーコ
ート層、印字層を設けた。実施例1と同様な評価を行っ
た。結果を表4に示す。
【0035】比較例2〜3 ポリエステル樹脂(H)、(I)を用い、実施例1と同
様の方法によりカーボンブラック分散塗料を調製し、ア
ンカーコート層、印字層を設けた。 実施例1と同様な
評価を行った。結果を表4に示す。
【0036】比較例4〜5 ポリエステル樹脂(J)、(K)を用い、実施例1と同
様の方法によりカーボンブラック分散塗料を調製し、ア
ンカーコート層、印字層を設けた。 実施例1と同様な
評価を行った。結果を表4に示す。ただし、ポリエステ
ル樹脂(J)、(K)は溶解性が悪いため、溶媒として
テトラヒドロフランを用いた。ワープロを用いた印字テ
ストは転写不良が多発した。
【0037】比較例6 実施例1でのポリエステル樹脂(A)の代わりに非晶性
ポリエステル樹脂(L)を用いて、実施例1と同様の方
法によりカーボンブラック分散塗料を調製し、PETフ
ィルムに塗布乾燥した後、塗布層状に実施例1と同様な
パラフィンワックス/カーボンブラックの印字層を設け
た。実施例1と同様な評価を行った。印字性が実施例1
や実施例7より劣った。結果を表4に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】表中の略号は以下の通りホ゜リエステル 樹脂(L):非晶性ホ゜リエステル樹脂。 組成,テレフタル酸/イソフタル酸/エチレンク゛リコール/ネオヘ゜ンチルク゛リコール=50/
50/50/50モル% 数平均分子量,5600カ゛ラス 転移温度,64℃
【0041】
【発明の効果】表3,4より明らかな様に本発明におけ
るポリエステル樹脂をカーボンブラックの分散用樹脂と
して用いると、カーボンブラック粒子の分散性が向上
し、低粘度な塗料が得られる。また、得られたアンカー
層は加熱により容易に溶融するため、印字層の転写が良
好である。更に本発明のアンカー層は保存中の耐ブロッ
キング特性にも良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八塚 剛志 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と支持体上に中間層を介して設け
    られた転写インク層、及び支持体裏面に設けられた耐熱
    コート層から構成される熱転写インクリボンテープにお
    いて、前記中間層を構成する樹脂が、全酸成分中の60
    モル%以上が脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩基酸で
    あり、脂肪族二塩基酸あるいは脂環族二塩基酸のうち含
    有比率が最も多い二塩基酸成分の炭素数(N-a)と全
    グリコール成分のうち含有比率が最も多いグリコール成
    分の炭素数(N-g)の和(Nsum)が12以上であるこ
    とを特徴とする熱転写インクリボンテープ。
  2. 【請求項2】 全グリコール成分中の1〜40モル%が
    ポリエーテルグリコールであることを特徴とする請求項
    1に記載の熱転写インクリボンテープ。
  3. 【請求項3】 全酸成分中の60モル%以上が脂肪族二
    塩基酸あるいは脂環族二塩基酸であり、脂肪族二塩基酸
    あるいは脂環族二塩基酸のうち含有比率が最も多い二塩
    基酸成分の炭素数(N-a)と全グリコール成分のうち
    含有比率が最も多いグリコール成分の炭素数(N-g)
    の和(Nsum)が12以上であることを特徴とする熱転
    写インクリボンテープ用プライマー樹脂。
  4. 【請求項4】 全グリコール成分中の1〜40モル%が
    ポリエーテルグリコールであることを特徴とする請求項
    3に記載の熱転写インクリボンテープ用プライマー樹
    脂。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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