JP2001334715A - 駆動ベルトの緊張装置 - Google Patents

駆動ベルトの緊張装置

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JP2001334715A JP2000159406A JP2000159406A JP2001334715A JP 2001334715 A JP2001334715 A JP 2001334715A JP 2000159406 A JP2000159406 A JP 2000159406A JP 2000159406 A JP2000159406 A JP 2000159406A JP 2001334715 A JP2001334715 A JP 2001334715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動モータ及び駆動ベルトを用いた動力伝達
機構における、駆動ベルトの緊張装置を、低コスト化及
び小型化する。 【解決手段】 キャリッジ・モータ21はモータ・プレ
ート26に取り付けられ、モータAssy29を構成す
る。モータ回動軸23は支持部材24によって軸支され
る。支持部材24はフレーム5から垂直に突出して形成
されるプレート部27を内部に収容し、該プレート部2
7と、支持部材24との間にはテンションバネ25が設
置される。モータAssy29と支持部材24は一体と
なってフレーム5と相対移動し、駆動プーリ22と係合
する駆動ベルトへテンションを付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動モータと、該
駆動モータの回動力を伝達する駆動ベルトとを有する動
力伝達機構における、前記駆動ベルトへテンションを付
与する駆動ベルトの緊張装置に関し、特に、記録装置に
おいて、キャリッジを主走査方向に往復動させるキャリ
ッジ駆動ベルトの緊張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動モータの回動力を駆動ベルトによっ
て伝達する動力伝達機構は各分野において一般に広く用
いられている。被記録材へ記録を行う記録装置(以下
「プリンタ」と言う。)においても、被記録材へ記録を
行う記録ヘッド部を搭載したキャリッジが、制御部から
送信される印字情報に従って、当該動力伝達機構によっ
て主走査方向に往復動するキャリッジ駆動機構が一般に
用いられている。従って、以下、被記録材へ記録を行う
プリンタを例として、当該動力伝達機構(キャリッジ駆
動機構)について説明する。
【0003】キャリッジ駆動機構においては、駆動モー
タをプリンタ本体の基体となるフレームへねじ等により
固定する構造がとられ、駆動モータの回動軸には駆動プ
ーリが、該駆動プーリと一定距離離間した位置に固設さ
れる従動軸には従動プーリがそれぞれ取り付けられ、前
記駆動プーリと従動プーリとの間には駆動ベルトが掛架
される。
【0004】キャリッジは駆動ベルトの一部と連結さ
れ、且つ、キャリッジの主走査方向への往復動をガイド
するキャリッジ軸を挿通して、該キャリッジ軸にガイド
されながら、駆動ベルトの動作に従って主走査方向に往
復動する。
【0005】ここで、駆動ベルトは、駆動モータの回動
力を確実に伝達する為に、一定のテンションを付与した
状態で掛架される。従って、駆動ベルトへのテンション
の付与は、駆動プーリ(駆動モータ)或いは従動プーリ
(従動軸)の固定位置を移動調整することにより行って
いた。
【0006】しかし、この様なテンションの付与方法で
あると、初期状態におけるテンションが駆動ベルトの弛
緩或いは駆動モータ等の固定位置がずれることによって
徐々に低下し、ひいては駆動プーリの空転現象が発生す
る等の虞があった。また、駆動モータの回動軸によって
直接テンションが加えられる為、駆動モータの回動軸に
はモーメント力が作用し、これによって駆動モータ内部
におけるモータ回動軸を軸支する軸受内周面が摩耗する
等の問題があった。そこで、この様な問題を解決する為
に、本願出願人は、特開昭63−233869号公報に
開示される駆動ベルトの緊張装置を提案している。図9
は、当該駆動ベルトの緊張装置を示すキャリッジ駆動機
構の分解斜視図である。
【0007】図9において、駆動モータ57は、モータ
回動軸の軸受がモータ本体から突出した部分となってい
る突起部57−cが、フレーム56に設けられた穴56
−cと回動可能に嵌合されることによって取り付けられ
る。モータ回動軸にはモータ回動力を伝達するピニオン
61が取り付けられ、更に、モータ回動軸には隣接する
位置に、モータ回動軸と平行な駆動プーリ軸59が取り
付けられている。駆動プーリ軸59には駆動ベルト62
と係合する駆動プーリ58が取り付けられていて、駆動
プーリ58がピニオン61と噛合することによって、駆
動ベルト62が駆動される。即ち、当該構造において
は、駆動ベルト62は、駆動モータ57のモータ回動軸
とは直接的には係合していない。
【0008】駆動プーリ軸59はフレーム56に設けら
れた長穴56−eに挿入される。ここで、駆動モータ5
7は、モータ本体が穴56−cに回動可能に取り付けら
れている為、駆動プーリ軸59は、長穴56−eにおい
て、穴56−cを回動中心として回動可能となっている
(図の矢印の方向)。従って、この様に駆動プーリ軸5
9が長穴56−eにおいてその位置を変位することによ
って、駆動ベルト62のテンションを調節することが可
能となっている。
【0009】一方、駆動モータ57に設けられたカギ状
突起57−dと、フレーム56に設けられたカギ状突起
56−dにはテンションバネ(圧縮バネ)60が掛け渡
されていて、駆動プーリ軸59へ、常に矢印方向への回
動力を与えている。従ってこれにより、駆動ベルト62
は常に一定のテンションが付与された状態が維持される
様になっている。尚、当該構成において、従動プーリ軸
64はフレーム56に固着されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術に係
る駆動ベルトの緊張装置においては、駆動ベルト62へ
テンションバネ60によって常時テンションを付与する
為に、駆動モータ57のモータ回動軸によって駆動ベル
ト62を直接駆動する構成を採用しない為、ピニオン6
1,駆動プーリ58等のギア噛合手段を設ける必要があ
り、(1)部品点数の増加、(2)部品の加工コストの
増加、(3)組み立て工数の増加、によってコストアッ
プの要因となっていた。
【0011】また、(4)ピニオン61と駆動プーリ5
8との噛合による騒音の発生、(5)フレーム56にお
いて前述したギア噛合手段を設置する為の設置スペース
が必要、等の問題もあった。
【0012】本発明は上記問題に鑑みなされたものであ
り、その課題は、駆動モータ及び駆動ベルトを用いた動
力伝達機構における駆動ベルトの緊張装置を、低コスト
化及び小型化することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1記載の駆動ベルトの緊張装置は、駆動
モータと、該駆動モータの回動力を伝達する駆動ベルト
と、を有する動力伝達機構における、前記駆動ベルトへ
テンションを付与する駆動ベルトの緊張装置であって、
前記駆動モータを取り付けるフレームと、前記駆動モー
タを、該駆動モータの回動軸を軸支することにより、前
記駆動ベルトの緊張方向に沿って前記フレームと相対移
動可能に取り付ける支持部材と、該支持部材を、前記駆
動ベルトの緊張方向に向けて付勢する付勢部材とからな
ることを特徴とする。
【0014】本願請求項1記載の発明によれば、駆動ベ
ルトへのテンション付与は、駆動モータ本体が駆動ベル
トの緊張方向に相対移動することによって行われる。以
下これを詳述すると、駆動モータは、支持部材がモータ
回動軸を軸支することによって、支持部材により支持さ
れる。そして該支持部材は、駆動ベルトの緊張方向に沿
ってフレームと相対移動可能にフレームに取り付けられ
るので、駆動モータも同様に、フレームとの間において
駆動ベルトの緊張方向に沿って相対移動可能となる。ま
た、この状態において、支持部材には、駆動ベルトの緊
張方向に向かって支持部材を付勢する付勢部材が取り付
けられる。
【0015】従って、例えば駆動モータのモータ回動軸
に駆動プーリを直接取付け、該駆動プーリと駆動ベルト
とを係合させる様な構成を採用可能な本願請求項1記載
の緊張装置においては、駆動モータがフレームと相対移
動することのみによって駆動ベルトへテンションが付与
されるので、これにより前述した従来技術に係る駆動ベ
ルトの緊張装置の如くギア噛合手段等の付帯手段を更に
設ける必要が無く、もって部品点数の削減、部品加工費
の低減、組み立て工数の低減によって低コスト化を計る
ことが可能となる。
【0016】また、ギア噛合手段が設けられていないの
で省スペース化を計ることが可能となり、また、ギアの
噛合による騒音も発生することが無い。
【0017】本願請求項2記載の駆動ベルトの緊張装置
は、請求項1において、前記駆動モータの回動軸は、前
記支持部材に設けられた2つの軸受部によって軸支さ
れ、前記駆動ベルトは、前記2つの軸受部間における前
記回動軸に係合することを特徴とする。
【0018】本願請求項2記載の発明によれば、駆動モ
ータの回動軸が、支持部材に設けられた2つの軸受部に
よって軸支され、駆動ベルトは、前記2つの軸受部間に
おいて前記回動軸と係合するので、駆動ベルトのテンシ
ョンによってモータ回動軸に曲がりが発生したり、駆動
モータの取付姿勢が傾動する等の不具合を防止すること
が可能となる。即ち、1の軸受部によってモータ回動軸
を軸支する場合は、該軸受部と、駆動ベルトが係合する
部分との間でモーメント力が発生し、これによって、前
記軸受部を支点として駆動モータが傾動したり、前記軸
受部と駆動プーリとの間でモータ回動軸に曲がりが発生
する虞がある。また、前記軸受部の軸受内周面にも、不
均一な面圧が発生する。
【0019】しかし、本願請求項2記載の発明によれ
ば、駆動モータの回動軸は、支持部材に設けられた2つ
の軸受部によって軸支され、且つ駆動ベルトは前記2つ
の軸受部間において前記回動軸と係合するので、前述し
たモーメント力を抑えることが可能となり、以て前述し
た不具合の発生を抑止することが可能となる。
【0020】本願請求項3記載の駆動ベルトの緊張装置
は、請求項1または2において、前記付勢部材は、前記
駆動ベルトの内側空間に配置されることを特徴とする。
【0021】本願請求項3記載の発明によれば、付勢部
材が、駆動ベルトの内側空間に配置されるので、これに
より駆動ベルトの内側空間を有効に利用することとな
り、以て更なる省スペース化を計ることが可能となる。
【0022】本願請求項4記載の駆動ベルトの緊張装置
は、請求項1から3のいずれか1項において、前記駆動
モータは、前記フレームと、前記駆動ベルトの緊張方向
に沿って相対移動可能に係合することにより、前記支持
部材及び前記フレームによって垂直方向に支持されるこ
とを特徴とする。
【0023】本願請求項4記載の発明によれば、駆動モ
ータが、フレームと、駆動ベルトの緊張方向に沿って相
対移動可能に係合することによってフレームに垂直方向
に支持されるので、駆動モータの荷重は、支持部材のみ
ならずフレームによっても支持されることとなり、駆動
モータの荷重が分散され、フレームとの間でより安定し
た相対移動を行うことが可能となり、また、支持部材に
加わる応力も分散され、支持部材の寿命も向上する。
【0024】本願請求項5記載の駆動ベルトの緊張装置
は、請求項1から4のいずれか1項において、前記フレ
ームには、前記支持部材を垂直方向に支持するガイド部
が前記フレームと一体成形により形成され、前記支持部
材は、前記ガイド部に支持されつつ、該ガイド部上を前
駆駆動ベルトの緊張方向に沿って摺動することを特徴と
する。
【0025】本願請求項5記載の発明によれば、支持部
材は、フレームと一体成形によって形成されたガイド部
によって支持されつつ、該ガイド部上を駆動ベルトの緊
張方向に沿って摺動するので、支持部材のフレームへの
取り付け手段を安価に構成することが可能となる。即
ち、支持部材をフレームへ取り付ける為の部品等を別途
用意し且つこれを取り付ける必要が無い。
【0026】本願請求項6記載の記録装置は、駆動モー
タと、該駆動モータの回動力を伝達する駆動ベルトと、
該駆動ベルトの動力を受けて主走査方向に往復動する、
被記録材へ記録を行う記録ヘッド部を搭載するキャリッ
ジと、を有する記録装置において、請求項1から5のい
ずれか1項に記載の駆動ベルトの緊張装置を備えたこと
を特徴とする。
【0027】本願請求項6記載の発明によれば、記録装
置において、本願請求項1から5のいずれか1項に記載
された駆動ベルトの緊張装置を備えているので、前述し
た本願請求項1から5のいずれか1項記載の発明と同様
の作用効果を得ることが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、「記録装置」におけるキャリッジ駆動機構に適用さ
れた、駆動ベルトの緊張装置を例として図面を参照しつ
つ説明する。先ず、図1を参照しながら、本発明に係る
「記録装置」としてのインク・ジェット・プリンタの概
要について説明する。図1は、インク・ジェット・プリ
ンタ100の本体カバーを外した状態を示す斜視図であ
る。
【0029】インク・ジェット・プリンタ(以下、単に
「プリンタ」という。)100は、印刷用紙に記録を行
う記録ヘッド部(図示せず)を底部に搭載したキャリッ
ジ1を有している。キャリッジ1には、インク・カート
リッジ2が着脱可能に取り付けられ、このインク・カー
トリッジ2内のインクは、キャリッジ1の底部に設けら
れた前記記録ヘッド部に送られる。記録ヘッド部は、印
刷用紙に対向する面に形成されたノズル列(図示せず)
からインクを、搬送ローラ3及び搬送従動ローラ4によ
ってキャリッジ1の下部へ搬送される印刷用紙上面に吐
出し、これにより、印刷が行われる。
【0030】プリンタ100本体の基体となるフレーム
5には、キャリッジ1を案内するガイド軸8が設置され
る。また、フレーム5の右側部(図1における右側)に
はキャリッジ1を往復動させる駆動モータとしてのキャ
リッジ・モータ21が設置され、該キャリッジ・モータ
21の回動軸には駆動プーリ22(図2参照)が取り付
けられている。更に、フレーム5の左側部には従動プー
リ6が固設され、駆動プーリ22と従動プーリ6との間
には駆動ベルト7が掛架される。キャリッジ・モータ2
1は、後に詳述する駆動ベルト7の緊張装置20を介し
てフレーム5に取り付けられ、駆動ベルト7は、該緊張
装置20によって常に一定のテンションが付与された状
態に保たれている。
【0031】キャリッジ1は駆動ベルト7の一部と連結
され、キャリッジ・モータ21の回動によって駆動ベル
ト7が駆動されることにより、ガイド軸8に案内されな
がら主走査方向に往復動し、これによって印刷用紙に印
刷が行われる。以上がプリンタ100の概略である。
【0032】次に、主として図2を参照しつつ、適宜図
3乃至図8を参照しながら、本発明に係る緊張装置20
について詳述する。図2は、フレーム5に取り付けられ
た緊張装置20を示す斜視図であり、図1に示す駆動ベ
ルト7を取り外した状態を示している。また、図3,図
4はそれぞれ緊張装置20の平面図,正面図であり、図
5は図4におけるb−b断面図、図6は図4におけるc
矢視図(要部断面図)、図7,図8は各構成要素の詳細
を示す部品図である。
【0033】緊張装置20はモータAssy29,支持
部材24,テンションバネ25,フレーム5と一体に形
成される「ガイド部」としてのプレート部27から大略
構成され、支持部材24及びモータAssy29がフレ
ーム5と駆動ベルト7の緊張方向(図2に示す矢印の方
向)に沿って相対移動、即ち、フレーム5を挟んでフレ
ーム5とスライドすることにより、駆動ベルト7にテン
ションが付与される。尚、以下説明の便宜の為、図2に
おける駆動ベルト7の緊張/弛緩方向をx方向、フレー
ム5の内側/外側方向(図2における手前側/奥側)を
y方向、上下方向をz方向と呼ぶこととする。
【0034】以下、緊張装置20の各構成要素について
説明する。キャリッジ・モータ21は、モータ・プレー
ト26に取り付けられ、モータAssy29を構成す
る。図7(A)はモータAssy29の正面図であり、
図7(B)は図7(A)におけるa矢視図である。図7
(B)において、モータ回動軸23には駆動プーリ22
が軸方向に移動しない様に圧入等の固定手段によって取
付けられる。図7(A)において、モータ・プレート2
6には、長穴26a及び舌片26b、26cが形成さ
れ、長穴26aは、図2及び図3に示す様に、プレート
部27に形成された舌片27aと係合し、舌片26c
は、図2に示す様に、フレーム5の側壁に設けられた挿
通穴5bと係合する。また、舌片26bは、図2及び図
3に示す様に、フレーム5の隅部に形成される舌片5a
と係合する。これによって、モータAssy29は、フ
レーム5との間においてx方向の相対移動を許されつ
つ、y方向及びz方向の移動が拘束される様になってい
る。特に、z方向(下方向)については、これらによっ
てモータAssy29の自重が支えられる様になってい
る。
【0035】フレーム5には、図2において隠れ線で示
す様に、フレーム5の内側に向かって垂直に突出するプ
レート部27が形成されている。図8(A),(B)
は、該プレート部27をフレーム5に形成する様子を示
すフレーム5の正面図である。図8(A)において、フ
レーム5には穴部5cが形成され、該穴部5cから、前
述したキャリッジ・モータ21のモータ回動軸23がフ
レーム5の内側に向かって突出する様に取り付けられ
る。
【0036】該穴部5cには隣接して穴部5dが形成さ
れ、該穴部5dには、内側にプレート部27が島状に切
り抜かれる様に形成される。この状態から、プレート部
27を、補助線y−yに沿って手前側に引き起こし、長
さmの部分が谷となる様に折り曲げる。これによって、
図8(B)に示す様にフレーム5と垂直な面をなすプレ
ート部27が形成される。
【0037】図2に戻って、緊張装置20の組み立ての
際、モータAssy29は、フレーム5に形成された穴
部5cから、モータ回動軸23をフレーム5の内側に突
出させるように、フレーム5の外側から取り付けられ
る。フレーム5の内側に突出したモータ回動軸23は、
支持部材24の軸受部30a,30bによって軸支され
る。
【0038】支持部材24はプラスチック樹脂成形によ
って形成され、軸受部30a,30bが形成された前方
ブロック部24aと、内部にプレート部27を収容する
空間部が形成された後方ブロック部24bとを有してい
る。前方ブロック部24aは2の軸受部30a,30b
を有し、駆動ベルト7の緊張方向は開口構造となってい
て(図4参照)、モータ回動軸23を圧入する様に取り
付ける構造となっている。但し、圧入後は、モータ回動
軸23の回動を阻害することの無いよう、軸受部30
a,30bの内径寸法はモータ回動軸23の外径とほぼ
同じか或いはやや大なる様に形成されている。
【0039】前方ブロック部24aのフレーム5側に
は、フレーム5に設けられた爪部32a,32b(図4
参照)と係合する台座状のストッパ部24f,24g
(図4参照)が形成されている。図6は爪部32a,3
2bとストッパ部24f、25gとが係合する様子を示
したものであり、図4におけるc矢視図(フレーム5と
支持部材24の要部断面図)である。図6において、ス
トッパ部24f,24gはそれぞれ略L字形となるよう
に形成され、これにより、爪部32a,32bとの間で
図に示す様な係合状態となる。従って、これにより支持
部材24は、x方向への移動を許されつつ、y方向及び
z方向への移動が拘束されるようになっている。
【0040】図2に戻って、後方ブロック部24bは、
前述したプレート部27を収容する空間部を有してい
て、プレート部27を前記空間部に収容することによっ
て、支持部材24のz方向への移動を拘束するようにな
っている。図5は図4におけるb−b断面図であり、前
記空間部にプレート部27が収容される様子が示されて
いる。後方ブロック部24bの内部には、プレート部2
7の舌片27cをガイドするガイド部24eが形成され
ていて、これによって、支持部材24はz方向のみなら
ず、y方向への移動も拘束されるようになっている。
【0041】前方ブロック部24a及びプレート部27
には、それぞれ対向する側に突起部24c及び27bが
形成される。テンションバネ25は前記突起部24c及
び27bと嵌合し、フレーム5の一部であるプレート部
27を固定点として、フレーム5と相対移動可能な支持
部材24へ付勢力を付与する。尚、前方ブロック部24
aにおいてテンションバネ25と接触する面には、テン
ションバネ25との接触による支持部材24の摩耗を防
止する為の金属板である補強板28が設置されている。
【0042】以上が緊張装置20を構成する各構成要素
の詳細であり、以下、これら構成要素によって構成され
る緊張装置20の作用効果について図2を参照しつつ説
明する。前述の如く、モータAssy29は、x方向、
即ち、駆動ベルト7の緊張方向に沿った移動のみが許さ
れる様にフレーム5に取り付けられ、且つ、モータ回動
軸23は、支持部材24の軸受部30a,30bによっ
て軸支される。そして、支持部材24は、モータAss
y29と同様に、x方向への移動のみが許される様にフ
レーム5に取り付けられる。
【0043】即ち、支持部材24が、モータ回動軸23
を軸支することによってモータAssy29を支持し、
これにより、モータAssy29と支持部材24は、共
に一体となって、フレーム5を挟んでスライド可能に、
即ちフレーム5とx方向に相対移動可能に取り付けられ
る。加えて、フレーム5の一部をなすプレート部27
と、支持部材24との間にはテンションバネ25が設置
されるので、これにより、支持部材24及びモータAs
sy29は駆動ベルトの緊張方向へ向かう付勢力力を受
け、長期間に渡って、駆動ベルト7へ一定のテンション
を付与し続ける。
【0044】換言すると、モータAssy29がフレー
ム5と直接的に相対移動可能であるので、モータ回動軸
23に直接駆動ベルト7を係合させることが可能とな
り、前述した従来技術の如く、駆動モータ21を直接フ
レーム5に固設し、別途駆動ベルト7へのテンション付
与手段(前述したギア噛合手段)を設ける必要が無いの
で、もって部品点数の削減、部品加工費の低減、組み立
て工数の低減によって低コスト化を計ることが可能とな
ると共に、省スペース化を計ることが可能となる。特
に、本実施形態においては、テンションバネ25を駆動
ベルト7の内周部に収容する様に設置しているので、更
なる省スペース化が計られている。
【0045】尚、テンションバネ25は必ずしも駆動ベ
ルト7の内周部に設置する必要は無く、例えば駆動ベル
ト7の外周部(上下)に2個並列に設置しても良い。即
ち、支持部材24及びモータAssy29が共に一体と
なって駆動ベルト7の緊張方向に向かう様な付勢力を付
与するものであればどの様な設置形態であっても構わ
ず、また、他の付勢手段(板バネ等)であっても構わな
い。
【0046】また、本実施形態においては、モータ回動
軸23が、支持部材24に設けられた2つの軸受部30
a、30bによって軸支され、且つ、駆動ベルト7は、
前記2つの軸受部30a,30bの間に配置される駆動
プーリ22と係合するので、駆動ベルト7のテンション
によるモーメント力がモータ回動軸23に発生せず、こ
れによってモータ回動軸23に曲がり発生したり、モー
タAssy29の取付姿勢が傾動したりする不具合を防
止することが可能となる。
【0047】尚、本実施形態は一例であり、モータAs
sy29をフレーム5と相対移動可能にする様な構成で
あれば、どの様なものであっても構わない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動モータと駆動ベルトからなる動力伝達機構におい
て、駆動モータが直接フレームに対して相対移動可能に
取り付けられるので、駆動モータの回動軸に直接駆動ベ
ルトを係合させることが可能となり、部品点数の少ない
安価な駆動ベルトの緊張装置を構成することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク・ジェット・プリンタの本
体カバーを外した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る緊張装置を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る緊張装置を上方から視た図であ
る。
【図4】本発明に係る緊張装置を正面から視た図であ
る。
【図5】図4におけるb−b断面図である。
【図6】図4におけるc矢視図(要部断面図)である。
【図7】(A)はモータAssyを正面から見た図であ
り、(B)はモータAssyを上方から見た図である。
【図8】(A)はプレート部形成前を、(B)はプレー
ト部形成後を示すフレームの平面図である。
【図9】従来技術に係る緊張装置を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
5 フレーム 20 緊張装置 21 キャリッジ・モータ 22 駆動プーリ 23 モータ回動軸 24 支持部材 25 テンションバネ 26 モータ・プレート 27 プレート部 28 補助板 29 モータAssy 30a,30b 軸受部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータと、 該駆動モータの回動力を伝達する駆動ベルトと、を有す
    る動力伝達機構における、前記駆動ベルトへテンション
    を付与する駆動ベルトの緊張装置であって、 前記駆動モータを取り付けるフレームと、 前記駆動モータを、該駆動モータの回動軸を軸支するこ
    とにより、前記駆動ベルトの緊張方向に沿って前記フレ
    ームと相対移動可能に取り付ける支持部材と、 該支持部材を、前記駆動ベルトの緊張方向に向けて付勢
    する付勢部材と、からなることを特徴とする駆動ベルト
    の緊張装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記駆動モータの回
    動軸は、前記支持部材に設けられた2つの軸受部によっ
    て軸支され、 前記駆動ベルトは、前記2つの軸受部間において前記回
    動軸と係合する、ことを特徴とする駆動ベルトの緊張装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記付勢部
    材は、前記駆動ベルトの内側空間に配置されることを特
    徴とする駆動ベルトの緊張装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て、前記駆動モータは、前記フレームと、前記駆動ベル
    トの緊張方向に沿って相対移動可能に係合することによ
    り、前記支持部材及び前記フレームによって垂直方向に
    支持される、ことを特徴とする駆動ベルトの緊張装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項におい
    て、前記フレームには、前記支持部材を垂直方向に支持
    するガイド部が前記フレームと一体成形により形成さ
    れ、 前記支持部材は、前記ガイド部に支持されつつ、該ガイ
    ド部上を前駆駆動ベルトの緊張方向に沿って摺動する、
    ことを特徴とする駆動ベルトの緊張装置。
  6. 【請求項6】 駆動モータと、 該駆動モータの回動力を伝達する駆動ベルトと、 該駆動ベルトの動力を受けて主走査方向に往復動する、
    被記録材へ記録を行う記録ヘッド部を搭載するキャリッ
    ジと、を有する記録装置において、請求項1から5のい
    ずれか1項に記載の駆動ベルトの緊張装置を備えたこと
    を特徴とする記録装置。
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