JP6286964B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キャリッジの往復移動に伴って湾曲姿勢を変化させることが可能なインク供給チューブを備える記録装置に関する。
従来から、キャリッジの往復移動に伴って湾曲姿勢を変化させることが可能なインク供給チューブを備える記録装置が開示されている。このような記録装置においては、キャリッジの往復移動に伴ってインク供給チューブが不連続に湾曲姿勢が変化して曲率変化が大きくなることにより、キャリッジを振動させる、キャリッジに想定外の負荷をかける等の影響を与える場合があった。そこで、該湾曲姿勢の変化に伴うキャリッジへの影響を抑制する技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、インク供給チューブの垂直方向の動きを規制する規制部と水平方向の動きを規制する規制部とが設けられたアーム部を備える記録装置が開示されている。該アーム部は支点を軸に揺動可能である。
また、特許文献2には、磁性材料によってインク供給チューブを保持するとともにその位置を規制し、キャリッジの移動に伴って記録装置本体に設けられた磁石に該磁性材料を順次吸着させる構成の記録装置が開示されている。
特開2007−144776号公報 特開2007−136785号公報
しかしながら、特許文献1に開示される記録装置においては、前記規制部は前記アーム部と一体の部材である。即ち前記規制部は揺動可能な前記アーム部の先端位置に固定されている。また、前記インク供給チューブは前記規制部に挟持されている。従って、前記インク供給チューブの前記挟持位置の部分は、前記アーム部の先端位置に該アーム部に対して挟持状態で支持される。
前記キャリッジの往復移動に伴って該インク供給チューブが前記湾曲姿勢を変化する際に、前記アーム部は前記支点回りに揺動しながら前記インク供給チューブを支持する。その際、前記規制部は前記アーム部に対して位置が固定されているので、該インク供給チューブがその湾曲姿勢を変化する際に、当該インク供給チューブの前記挟持位置の部分に無理な力が作用することがある。その結果、前記湾曲姿勢の滑らかな変化が阻害され、その反力を受けて前記キャリッジの挙動が乱れる場合があった。
また、前記アーム部の前記揺動によって該インク供給チューブの同じ部位又は範囲に繰り返し前記無理な力が作用することになるので、前記挟持位置の部分に摩耗、或いは劣化をもたらす場合があった。
また、特許文献2に開示される記録装置においては、磁石及び磁性材料の磁力が弱いと磁石と磁性材料とが吸着しない場合があり、一方、磁石及び磁性材料の磁力が強いとキャリッジに想定外の負荷をかけてしまう場合があった。
このように、従来のキャリッジの往復移動に伴って湾曲姿勢を変化させることが可能なインク供給用のチューブを備える記録装置においては、該湾曲姿勢の変化に伴うキャリッジへの影響を抑制することが困難であった。
そこで、本発明の目的は、キャリッジの往復移動に伴って湾曲姿勢を変化させることが可能なインク供給用のチューブにおける該キャリッジの往復移動に伴う前記湾曲姿勢の変化を滑らかに行えるようにし、以ってキャリッジの挙動への影響を抑制することにある。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、筐体と、前記筐体の内部に配置され、被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して往復移動可能なキャリッジと、前記キャリッジの外部に配置されたインク収容体と、前記キャリッジの移動にともなって追従変形し、前記インク収容体のインクを前記記録ヘッドへ供給する可撓性チューブと、前記筐体の内部に形成されたフレームと、前記フレームに固定された可撓性部材案内部と、前記可撓性部材案内部に設けられ、前記チューブを支持し、前記キャリッジの移動にともなって揺動可能なアーム部と、前記チューブを保持する保持部を有し、前記アーム部に対して移動可能に前記チューブを支持する連結部と、を備えることを特徴とする。
ここで、「前記アーム部に対して移動可能に前記チューブを支持する連結部」とは、前記連結部が前記チューブに固定されて該チューブと共に前記アーム部に対して移動可能である構成のほか、前記連結部が前記チューブに固定されておらず該チューブ及び前記アーム部の両方に対して移動可能である構成も含む意味である。
本態様によれば、前記連結部は、前記キャリッジの往復移動に伴い、前記アーム部に対して移動可能である。従って、前記キャリッジの往復移動に伴って追従変形(該インク供給用のチューブがその湾曲姿勢を変化)する際に、当該チューブの前記保持部によって保持されている部分に従来の固定構造のような無理な力が作用することがない。その結果、前記湾曲姿勢の滑らかな変化を実現することができ、以って当該チューブの湾曲姿勢の変化に基づく前記キャリッジの挙動への影響を抑制することができる。
また、前記アーム部の前記揺動によって該チューブの同じ部位又は範囲に繰り返し前記無理な力が作用することがないので、前記保持部に保持されている部分の摩耗、或いは劣化を抑制することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記連結部は、前記キャリッジの往復移動に伴って姿勢が可変であることを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジの往復移動に伴って該チューブがその湾曲姿勢を変化する際に、当該連結部は、前記アーム部に対して移動することに加えて、その姿勢を変えることができる。従って、前記湾曲姿勢の一層滑らかな変化を実現することができ、以って前記キャリッジの挙動への影響を一層抑制することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1の態様又は第2の態様において、前記アーム部は、湾曲した前記チューブに対して外側に設けられ、該記録装置は、前記アーム部を前記外側に向けて付勢する付勢部を備えることを特徴とする。
ここで、「前記アーム部は、湾曲した前記チューブに対して外側に設けられ」とは、前記アーム部の全部が前記チューブに対して外側に設けられる構成のほか、該アーム部の一部が前記チューブに対して側面視で重なって位置する構成と、更に前記一部が内側に位置する構成も含む意味である。
本態様によれば、前記アーム部は湾曲した前記チューブに対して外側に設けられているので、前記チューブの湾曲姿勢の変化に伴って前記アーム部が前記チューブに干渉することを抑制できる。また、前記アーム部を介して前記チューブは前記外側に向けて付勢されるので、前記チューブの動きは確りと規制され、前記キャリッジの往復移動に伴う前記チューブの曲率変化をより小さくすることが可能になる。したがって、前記チューブの湾曲姿勢の変化に伴うキャリッジへの影響をさらに抑制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1の態様から第3の態様のいずれか一つの態様において、前記チューブは、前記チューブの湾曲姿勢を支える該チューブの両端の支持部が上下に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記チューブは、前記チューブの湾曲姿勢を支える該チューブの両端の支持部が上下に位置する。すなわち、前記チューブは略鉛直方向に沿う面に沿って配置される。言い換えると、該チューブは縦の面内に配置されている。このように前記チューブが略鉛直方向(縦方向)に沿う面に沿って湾曲して配置されている記録装置においては、重力の影響を受けやすく、前記キャリッジの往復移動に伴う前記チューブの曲率変化が大きくなりやすい。
しかしながら、本態様によれば、このような構成の記録装置においても前記チューブの湾曲姿勢の変化に伴うキャリッジへの影響を抑制することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1の態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記可撓性部材案内部は、前記連結部と対向可能な領域が凹んでいることを特徴とする。
前記連結部が前記可撓性部材案内部と衝突すると異音が発生してしまう虞がある。しかしながら、本態様によれば、前記可撓性部材案内部における前記連結部と対向可能な領域は凹んでいる。このため、異音の発生を抑えることが可能である。
本発明の第6の態様の記録装置は、筐体と、前記筐体の内部に配置され、被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して往復移動可能なキャリッジと、前記キャリッジの外部に配置された基板と、前記キャリッジの移動にともなって追従変形し、前記基板から前記記録ヘッドへ信号を送信する可撓性を有するケーブルと、前記筐体の内部に形成されたフレームと、前記フレームに固定された可撓性部材案内部と、前記可撓性部材案内部に設けられ、前記ケーブルを支持し、前記キャリッジの移動にともなって揺動可能なアーム部と、前記ケーブルを保持する保持部を有し、前記アーム部に対して移動可能に前記ケーブルを支持する連結部と、を備えることを特徴とする。
ここで、「前記アーム部に対して移動可能に前記ケーブルを支持する連結部」とは、前記連結部が前記ケーブルに固定されて該ケーブルと共に前記アーム部に対して移動可能である構成のほか、前記連結部が前記ケーブルに固定されておらず該ケーブル及び前記アーム部の両方に対して移動可能である構成も含む意味である。
本態様によれば、前記連結部は、前記キャリッジの往復移動に伴い、前記アーム部に対して移動可能である。従って、前記キャリッジの往復移動に伴って追従変形(前記ケーブルがその湾曲姿勢を変化)する際に、当該ケーブルの前記保持部によって保持されている部分に従来の固定構造のような無理な力が作用することがない。その結果、前記湾曲姿勢の滑らかな変化を実現することができ、以って当該ケーブルの湾曲姿勢の変化に基づく前記キャリッジの挙動への影響を抑制することができる。
また、前記アーム部の前記揺動によって該ケーブルの同じ部位又は範囲に繰り返し前記無理な力が作用することがないので、前記保持部に保持されている部分の摩耗、或いは劣化を抑制することができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第6の態様において、前記連結部は、前記キャリッジの往復移動に伴って姿勢が可変であることを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジの往復移動に伴って該ケーブルがその湾曲姿勢を変化する際に、当該連結部は、前記アーム部に対して移動することに加えて、その姿勢を変えることができる。従って、前記湾曲姿勢の一層滑らかな変化を実現することができ、以って前記キャリッジの挙動への影響を一層抑制することができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、前記第6の態様又は第7の態様において、前記アーム部は、湾曲した前記ケーブルに対して外側に設けられ、該記録装置は、前記アーム部を前記外側に向けて付勢する付勢部を備えることを特徴とする。
ここで、「前記アーム部は、湾曲した前記ケーブルに対して外側に設けられ」とは、前記アーム部の全部が前記ケーブルに対して外側に設けられる構成のほか、該アーム部の一部が前記ケーブルに対して側面視で重なって位置する構成と、更に前記一部が内側に位置する構成も含む意味である。
本態様によれば、前記アーム部は湾曲した前記ケーブルに対して外側に設けられているので、前記ケーブルの湾曲姿勢の変化に伴って前記アーム部が前記ケーブルに干渉することを抑制できる。また、前記アーム部を介して前記ケーブルは前記外側に向けて付勢されるので、前記ケーブルの動きは確りと規制され、前記キャリッジの往復移動に伴う前記ケーブルの曲率変化をより小さくすることが可能になる。したがって、前記ケーブルの湾曲姿勢の変化に伴うキャリッジへの影響をさらに抑制することができる。
本発明の第9の態様の記録装置は、前記第6の態様から第8の態様のいずれか一つの態様において、前記ケーブルは、前記ケーブルの湾曲姿勢を支える該ケーブルの両端の支持部が上下に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記ケーブルは、前記ケーブルの湾曲姿勢を支える該ケーブルの両端の支持部が上下に位置する。すなわち、前記ケーブルは略鉛直方向に沿う面に沿って配置される。言い換えると、該ケーブルは縦の面内に配置されている。このように前記ケーブルが略鉛直方向(縦方向)に沿う面に沿って湾曲して配置されている記録装置においては、重力の影響を受けやすく、前記キャリッジの往復移動に伴う前記ケーブルの曲率変化が大きくなりやすい。
しかしながら、本態様によれば、このような構成の記録装置においても前記ケーブルの湾曲姿勢の変化に伴うキャリッジへの影響を抑制することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1の態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記可撓性部材案内部は、前記連結部と対向可能な領域が凹んでいることを特徴とする。
前記連結部が前記可撓性部材案内部と衝突すると異音が発生してしまう虞がある。しかしながら、本態様によれば、前記可撓性部材案内部における前記連結部と対向可能な領域は凹んでいる。このため、異音の発生を抑えることが可能である。
本発明の一実施例の記録装置を表す概略平面図。 本実施例の記録装置を表す概略正面図。 本実施例のチューブ支持部を下方から見た概略斜視図。 図2の要部拡大図。 本実施例のチューブ支持部を下方から見た概略図。 本実施例のチューブ支持部を斜め下方から見た概略斜視図。 図6においてチューブを除いた状態を示す概略斜視図。 本実施例の連結部を記録装置の正面側から見た拡大図。 本実施例の連結部を斜め上方から見た斜視図。 本実施例の連結部を斜め下方から見た斜視図。 本実施例の連結部の側面図で一部は断面である。 本実施例の連結部へのチューブの組み付けを説明する側面図で一部は断面である。 本実施例の連結部を記録装置から外した状態を表す概略斜視図。 本発明の他の実施例の連結部にFFCを挿入する動作を説明するための連結部の側面図。 本発明の他の実施例の連結部にFFCを挿入する動作を説明するための連結部の概略図。 本発明の一実施例の記録装置が備えるプラテンギャップ調整機構を表す概略斜視図。 本実施例の記録装置が備えるプラテンギャップ調整機構を表す断面図。 本実施例の記録装置が備えるプラテンギャップ調整機構を表す概略側面図。 本実施例の記録装置が備えるキャリッジを背面側から見た概略図。 本実施例の記録装置が備えるキャリッジを側面側から見た概略図。 本実施例の記録装置を表す概略上面図。 本発明の他の実施例のチューブ支持部を側方から見た概略斜視図。
[実施例1](図1〜図13)
以下に、本発明の一実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
最初に、実施例1に係る記録装置1の概略について説明する。図1は本実施例に係る記録装置1の概略平面図であり、図2は該記録装置1の概略正面図である。図2のX方向はキャリッジ6の走査方向に沿う方向であり、Y方向は搬送方向Aに沿う方向であり、Z方向は記録装置1の高さ方向である。
本実施例の記録装置1は、インクを収容するインク収容体としてのインクカートリッジ2a〜2dをセットするセット部3を備え、インク供給ポンプ4を駆動することにより、インクカートリッジ2a〜2dからチューブ5を介してキャリッジ6に搭載された記録ヘッド7にインクを供給可能なインクジェット記録装置である。なお、インクカートリッジ2a〜2dは、キャリッジ6の外部に配置されている。
記録装置1の筐体の内部に配置されたキャリッジ6は、搬送方向Aに搬送される被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッド7を搭載して、搬送方向Aと交差する方向Bに往復移動することが可能である。
チューブ5は、湾曲した状態でインクカートリッジ2a〜2dからキャリッジ6に搭載された記録ヘッド7にインクを供給可能であり、キャリッジ6の往復移動に伴って追従変形(湾曲姿勢を変化)させることが可能な可撓性のチューブである。そして、本実施例の記録装置1には、チューブ5を支持可能なアーム部36と、チューブ5を保持する保持部21を有し、該チューブ5をアーム部36に支持させるための連結部9とを備えるチューブ支持部10が設けられている。
アーム部36は、キャリッジ6の往復移動に伴って、湾曲したチューブ5が作る面と交差する方向(本実施例では搬送方向Aに沿う方向)を揺動軸11の方向として方向Cに揺動可能である。そして、連結部9は、キャリッジ6の往復移動に伴うアーム部36の揺動を許容する構成となっている。具体的には、連結部9は、キャリッジ6の往復移動に伴い、アーム部36に対して方向Dに移動可能な構成になっている。
また、本実施例の記録装置1には、被記録媒体の支持面であるプラテン12と記録ヘッド7におけるインクを吐出するノズルが設けられたノズル面との距離であるプラテンギャップ(PG)を、主軸26の位置を調整することにより調整可能なプラテンギャップ調整機構27が設けられている。
以下、各構成部材の構造について詳細に説明する。
[チューブ支持部、アーム部、連結部]
先ず、本実施例のチューブ支持部10について、図3から図7に基づいて詳細に説明する。
図3は本実施例のチューブ支持部10を下方から見た概略斜視図であり、図4は図2の要部拡大図であり、図5は本実施例のチューブ支持部10を下方から見た概略図であり、図6は本実施例のチューブ支持部を斜め下方から見た概略図であり、図7は図6においてチューブを除いた状態を示す概略斜視図である。
本実施例のチューブ支持部10は、アーム部36が揺動軸11を支点として揺動可能である。該アーム部36は、丸棒8を図示の形状に曲げて形成した略U字形状の部材である。尚、丸棒には限定されず、角棒や長板等を用いてもよい。
連結部9は、一対の取付部14,14を備え、取付部14,14を介してアーム部36の丸棒8にスライド可能に取り付けられる。本実施例では取付部14,14は略U字溝形状に形成されており、該U字溝形状の取付部14,14内にアーム部36の丸棒8部分を通す構成である。これにより、連結部9は、アーム部36の前記揺動に伴って方向Dに移動可能である。
本実施例の記録装置1は、上記のような構成のチューブ支持部10を備えることにより、チューブ5が前記湾曲姿勢を変化する際に、チューブ5とアーム部36とを相対移動可能にしつつ、チューブ5の動きを規制してキャリッジ6の往復移動に伴うチューブ5の曲率変化を小さくすることができる。
そして、該チューブ5を保持部21によって保持する連結部9が、取付部14,14をアーム部36の一対の丸棒8に係合させた状態で丸棒8の長手方向にスライドする。これにより、チューブ5にかかる負荷を抑えつつ、キャリッジ6の往復移動に伴う該チューブ5の湾曲姿勢の変化を滑らかに実現し、以ってキャリッジ6の挙動への影響を抑制することができる。
また、図2乃至図4に示したように、本実施例のチューブ支持部10では、アーム部36は湾曲したチューブ5に対して外側に設けられており、更にアーム部36を前記外側である方向Eに向けて付勢する付勢部としてのねじりバネ13(図3)が設けられている。このため、チューブ5の湾曲姿勢の変化に伴ってアーム部36がチューブ5に干渉することを抑制できる構成であるとともに、チューブ5の動きは確りと規制され、キャリッジ6の往復移動に伴うチューブ5の曲率変化をより小さくすることが可能な構成となっている。
図1〜図4で表されるように、記録装置1の筐体の内部には、記録装置のベースを形成する不図示のベースフレームと一体となるメインフレーム46が設けられ、メインフレーム46に対して可撓性部材案内部47が固定されている。可撓性部材案内部47には、後述するチューブを支持する支持部33が固定されている。なお、図2で表されるように、本実施例のチューブ5は、キャリッジ6の往復移動方向Bと鉛直方向とで作られる面(縦の面)に沿って湾曲している。別の表現をすると、湾曲したチューブ5が作る面は、キャリッジ6の往復移動方向Bと鉛直方向とで作られる面であり、チューブ5の湾曲姿勢を支えるチューブ5の両端の支持部33、34が上下に位置する構成になっている。すなわち、チューブ5は略鉛直方向に沿う面に沿って配置されている。なお、支持部33は、キャリッジ6の往復移動方向における中央部に位置しているため、チューブ5がキャリッジ6の移動によって過負荷となったり、折れ曲がったりする恐れがない。
このような構成の記録装置1は、重力の影響によりキャリッジ6の往復移動に伴うチューブ5の曲率変化が大きくなりやすいが、本実施例の記録装置1は、上記構成のチューブ支持部10を有することにより、チューブ5の湾曲姿勢の変化に伴うキャリッジ6への影響を抑制することができる構成となっている。なお、チューブ5はチューブ支持部10によって略鉛直方向に沿う面に沿ってのみ移動可能な構成であるため、本実施例の記録装置1は、鉛直方向のチューブ5の動きを規制する構成であるとともに、被記録媒体の搬送方向Aのチューブ5の動きを規制する構成となっている。
[連結部]
次に、本実施例の連結部9について詳細に説明する。
図8は本実施例の連結部9を記録装置1の正面側から見た拡大図であり、図9は本実施例の連結部を斜め上方から見た斜視図であり、図10は本実施例の連結部を斜め下方から見た斜視図であり、図11は本実施例の連結部の側面図で一部は断面である。図12は本実施例の連結部へのチューブの組み付けを説明する側面図で一部は断面である。図13は本実施例の連結部を記録装置から外した状態を表す概略斜視図である。
図8に示したように、本実施例の連結部9は、前記キャリッジ6の往復移動に伴って姿勢が可変である。具体的には、U字溝形状の前記取付部14,14の対向する内面に突曲面35,35を対称的に設けることで前記可変構造が構成されている。この突曲面35,35は、該連結部9が図8において符号Kの方向に回動して、言い換えると首振りの動きによって当該連結部9のアーム部36に対する姿勢を変えることができるように形成されている。尚、当該可変構造は前記突曲面35,35による構造に限定されない。
本可変構造によれば、キャリッジ6の往復移動に伴って該チューブ5がその湾曲姿勢を変化する際に、当該連結部9は、アーム部36に対してD方向に移動することに加えて、K方向に回動してその姿勢を変えることができる。従って、前記湾曲姿勢の一層滑らかな変化を実現することができ、以ってキャリッジ6の挙動への影響を一層抑制することができる。
図9、図11、図12及び図13に示したように、本実施例の連結部9は、アーム部36を通す取付部14,14と、チューブ5の保持部21と、電気的な信号線であるフレキシブルフラットケーブル(FFC)17を通す保持部15とを有している。
チューブ5は、本実施例ではインクが4色であることに対応して4本から成る。4本の各チューブは互いに接合されて一体の帯状のチューブ5になっている。
また、本実施例の記録装置1はキャリッジ6の外部に配置された不図示の基板を備え、FFC17は、キャリッジ6の移動にともなって追従変形し、前記基板から記録ヘッド7へ信号を送信する可撓性を有するケーブルである。なお、本実施例の記録装置1のアーム部36及び連結部9は、チューブ5と同様にFFC17を支持するため、これらのチューブ5に対する役割はFFC17への役割に置き換えて考えることができる。
チューブ5の保持部21は、該チューブ5に接触する一対の接触部16,16を有している。当該連結部9は、変形可能部18を支点にして蓋部37を方向Fに回動することで保持部21が開閉可能な構成となっている。すなわち、図12に示したように蓋部37を開いた状態で基体部38を該チューブ5に取り付け、次いで蓋部37を閉じることにより、チューブ5に連結部9を取り付けることが可能な構成となっている。
図11乃至図13において、符号19は蓋部37側の係止部(係止用孔部を有する)、符号20は基体部38側の係止部(係止用凸部を有する)であり、両係止部19,20が係止状態になることで蓋部37を閉じた状態が維持される。
本実施例の連結部9は、チューブ5との接触部16,16と、取付部14,14、基体部38及び蓋部37を含む部分と、が異なる材料によって二色成形されている。具体的には、チューブ5との接触部16はエラストマーで構成されており、その他の部分はポリプロピレンで構成されている。勿論、これらの材料の組み合わせに限定されることはない。
このような構成により、チューブ5に損傷を与えることなく且つ確りとチューブ5を保持することを可能にするうえ、アーム部36との相対移動を容易にして且つ頑丈な構成とすることができている。ただし、このような構成に限定されない。
なお、本実施例の連結部9は、連結部9がチューブ5に固定されて該チューブ5と共にアーム部36と相対移動可能である。これにより、チューブ5における狙いの位置をアーム部36に支持させつつ該チューブ5の動きを規制可能となるため好ましい構成である。ここで、「狙いの位置」とは、繰り返しの説明になるが、当該チューブ5をアーム部36及び連結部9によって支える上で、該チューブ5の重量バランス等を踏まえて前記湾曲姿勢の滑らかな変化を実現するために好ましい位置を意味する。
ただし、このような構成に限定されず、連結部9がチューブ5に固定されておらず該チューブ5が連結部9に対して相対移動可能な構成であってもよい。
[FFCの保持部]
図9、図11から図13に示したように、本実施例の連結部9は、前記FFC17の保持部15が幅広の開口39を有し、該開口30を介して保持部15内にFFC17を挿入することが可能に構成されている。
これにより、FFC17を長手方向の端部から挿入する必要がなく、該FFCのどの部位からでも保持部15内に挿入できるので、組み付けを簡単に行うことができる。また、該FFC17の端部の端子を組み付け作業の際に損傷するリスクも低減できる。
[実施例2]
次に、実施例2の連結部9の構造を図14及び図15に基づいて説明する。
本実施例の連結部9は、基体部38の両端部に肉薄部22が設けられている。これらの肉薄部22は他の部分より肉薄であることで、弾性変形しやすい構造になっている。
この連結部9の保持部15にFFC17を挿入する動作を次に説明する。
図14は、FFC17を保持部15に挿入する前であって、チューブ5の支持部21を開けただけの連結部9の状態を表している。図15は、FFC17を挿入する際の連結部9の状態を表している。
図15で表されるように、本実施例の連結部9は、FFC17を挿入する際、基体部38に設けられた肉薄部22を支点に、方向Gに連結部9の両端部分を変形させる。こうして、開口39を広げることによりFFC17を容易に方向Hに挿入することができる。
この構造により、開口39のサイズを該肉薄部22を有しない構造よりも小さく設定することが可能に成るので、挿入したFFC17の挿入状態を安定化することができる。
この肉薄部22を上記した実施例1の連結部9の基体部38に設けてもよいことは勿論である。
尚、本実施例は、取付部14のU字溝が浅溝である点も実施例1と相違する。この浅溝に対応する構造のアーム部(図示せず)36が設けられる。
また、保持部21が二色成形ではない点も実施例1と相違する。チューブ5の所定位置に連結部9を固定しない設計の場合に用いられる。
[実施例3]
次に、実施例3のチューブ支持部100について、図21および図22に基づいて説明する。図21は、本実施例の記録装置を表す概略上面図であり、図22は、チューブ支持部110を側方から見た斜視図である。なお、実施例1と共通の部材の説明は省略する。
記録装置100の筐体の内部には、可撓性部材案内部147が設けられている。可撓性部材案内部147には、後述するチューブを支持する支持部33が固定されている。そして、本実施例の記録装置100には、チューブ105を支持可能なアーム部136と、チューブ105を保持する保持部121を有し、該チューブ105をアーム部136に支持させるための連結部109とを備えるチューブ支持部110が設けられている。
アーム部136は、キャリッジ106の往復移動に伴って、方向Lに揺動可能である。そして、連結部109は、キャリッジ106の往復移動に伴うアーム部136の揺動を許容する構成となっている。具体的には、連結部109は、キャリッジ106の往復移動に伴い、アーム部136に対して方向Mに移動可能な構成になっている。
本実施例のチューブ支持部110は、アーム部136が揺動軸111を支点として揺動可能である。アーム部136は、丸棒108を図示の形状に曲げて形成した略U字形状の部材である。尚、丸棒には限定されず、角棒や長板等を用いてもよい。
連結部109は、一対の取付部114,114を備え、取付部114,114を介してアーム部136の丸棒108にスライド可能に取り付けられる。本実施例では、取付部114,114は略U字溝形状に形成されており、該U字溝形状の取付部114,114内にアーム部136の丸棒118部分を通す構成である。これにより、連結部109は、アーム部136の前記揺動に伴って方向Mに移動可能である。
本実施例の記録装置1は、上記のような構成のチューブ支持部110を備えることにより、チューブ105が湾曲姿勢を変化する際に、チューブ105とアーム部136とを相対移動可能にしつつ、チューブ105の動きを規制してキャリッジ6の往復移動に伴うチューブ105の曲率変化を小さくすることができる。
そして、チューブ105を保持部121によって保持する連結部109が、取付部114,114を前記アーム部136の一対の丸棒108に係合させた状態で該丸棒108の長手方向にスライドする。これにより、チューブ105にかかる負荷を抑えつつ、キャリッジ6の往復移動に伴うチューブ105の湾曲姿勢の変化を滑らかに実現し、以ってキャリッジ6の挙動への影響を抑制することができる。
また、本実施例のチューブ支持部110では、アーム部136は湾曲したチューブ105に対して外側に設けられており、更にアーム部136を前記外側である方向Nに向けて付勢する付勢部としてのねじりバネ113が設けられている。このため、チューブ105の湾曲姿勢の変化に伴ってアーム部136がチューブ105に干渉することを抑制できる構成であるとともに、チューブ105の動きは確りと規制され、キャリッジ6の往復移動に伴うチューブ105の曲率変化をより小さくすることが可能な構成となっている。
実施例1におけるチューブ5とは異なり、図21におけるチューブ105は、搬送方向Aと、鉛直方向とで作られる面(横の面)に沿って湾曲している。別の表現をすると、チューブ105の両端の支持部133、134が搬送方向Aの上流側と下流側に位置する構成になっている。つまり、チューブ105は略水平方向に沿う面に沿って配置されている。なお、支持部133は、キャリッジ6の往復方向往復移動方向における中央部に位置しているため、チューブ105がキャリッジ106の移動によって過負荷となったり、折れ曲がったりする恐れがない。
このような構成の記録装置1は、重力の影響によりキャリッジ6の往復移動に伴うチューブ105が重力方向に対して落下しやすいことを防ぐことができ、本実施例の記録装置1は、上記構成のチューブ支持部110を有することにより、チューブ105の湾曲姿勢の変化に伴うキャリッジ6への影響を抑制することができる構成となっている。なお、チューブ105はチューブ支持部110によって略水平方向に沿う面に沿ってのみ移動可能な構成であるため、本実施例の記録装置1は、水平方向のチューブ105の動きを規制する構成であるとともに、鉛直方向のチューブ5の動きを規制する構成となっている。
なお、チューブ105の両端支持部133,134の位置関係として、両端支持部134側が両端支持部133よりも搬送方向の上流側にあたる構成であっても、その逆の構成であっても良い。つまり、搬送方向の上流側から下流側にかけてチューブ105をキャリッジ106に対して引き回す構成でも良いし、搬送方向の下流側から上流側にかけてチューブ105をキャリッジ106に対して引き回す構成でもよい。
なお、チューブ105に加えて、キャリッジ6の移動にともなって追従変形し、基板から記録ヘッド7へ信号を送信する可撓性を有するケーブルであるFFC17を合わせて保持しても良いし、FFC17のみを保持する構成であっても良い。
[プラテンギャップ調整機構]
次に、本実施例に係る記録装置が備えるプラテンギャップ調整機構について詳細に説明する。
図16は本実施例の記録装置が備えるプラテンギャップ調整機構を表す概略斜視図、図17は本実施例の記録装置が備えるプラテンギャップ調整機構を表す断面図、図18は本実施例の記録装置が備えるプラテンギャップ調整機構を表す概略側面図である。
本実施例におけるプラテンギャップ調整機構27は、被記録媒体の種類(厚さの違い)や記録モードの違いによってプラテンギャップPGを自動的に調整する機構である。
プラテンギャップ調整機構27は、I方向(図16、図18)に回転量を調整することによって基本となるプラテンギャップPGを設定するPG調整カム23と、該PG調整カム23の偏心カム40の外周に接して設けられた円筒形状の回転部(ブッシュ)24と、主軸26の両端部に取り付けられ回転部24に接して設置されたAPGカム(偏心カム)25とを有する。PG調整カム23及び回転部24も主軸26の両端部に対応する位置に設けられている。
図16及び図17に示したように、主軸26の両端部にはギア41が設けられている。該ギア41と主軸26及びAPGカム15とは一体に回転する。
図示しない動力源からギア41に回転力が伝達されると主軸26が回転し、APGカム25も一体に回転する。APGカム25をJ方向(図18)に回転させることによって、主軸26の位置をPG調整方向(実施例では高さ方向)に変更可能な構成となっており、該APGカム25の回転によってプラテンギャップPGを変更可能である。即ち、当該APGカム25を回転させることによって被記録媒体の厚み等に対応して前記プラテンギャップPGを変更可能である。
本実施例におけるプラテンギャップ調整機構27は、APGカム25の回転に回転部24が連れ回りし、PG調整カム23に対して回転部24が摺動するように構成されている。
この連れ回り構造は、本実施例では摩擦力の調整によって実現している。
具体的には、図17に示したように、APGカム25と回転部24の外周面とが接触する接触部42の主軸26の長手方向における接触長さを、PG調整カム23の偏心カム40と回転部24の内周面とが接触する接触部43の前記と同方向の接触長さよりも長くすることで実現している。前記接触長さの長い方が、摩擦力が大きくなるので、前記連れ回りが可能になる。
尚、前記連れ回りを実現する構造は、各構成部品の材質によって摩擦力を調整して行ってもよいし、APGカム25と回転部24の間に摩擦部材(ゴム等の弾性部材)を介在させた構造で行ってもよいし、APGカムと回転部24との接触部をインボリュート連結させた構造行ってもよいし、その他の構造で行ってもよい。
前記連れ回り構造によって、APGカム25のカムプロファイル部の局所的な磨耗を抑えることができる。例えば、一定の厚みの被記録媒体の使用が多く、所定の位置以外の位置にAPGカム25を回転させることが少ない場合等に生ずる、該APGカム25の偏摩耗を抑制することができる。これにより、部品磨耗による装置の動作不良の発生や記録品質の低下を抑制することができる。
[キャリッジ背面側のエンコーダーカバー]
次に、本実施例の記録装置1が備えるキャリッジ6の背面側に設けられたエンコーダーカバーについて詳細に説明する。
図19は本実施例の記録装置1が備えるキャリッジ6を背面側から見た概略図であり、図20は本実施例の記録装置1が備えるキャリッジ6を側面側から見た概略図である。
本実施例の記録装置1は、キャリッジ6の背面側にエンコーダー29が設けられ、さらに、エンコーダー29へのインクミストの付着を抑制するためのエンコーダーカバー32が設けられている。エンコーダー29はリニアスケール28に設けられたスリット44から位置情報を読み取る。
本実施例のエンコーダーカバー32には、リニアスケール挿入部31にリニアスケール28を挿入する際のガイドの役割をするガイド部30が設けられている。該ガイド部30は、リニアスケール28の両側縁部45に対応する各位置(本実施例では上下に)に設けられている。即ち、スリット44に接触しにくい位置に当該ガイド部30が設けられている。
このため、リニアスケール挿入部31にリニアスケール28を挿入する際に、当該ガイド部30にリニアスケール28の両側縁部45が接して誘導されるので、該リニアスケール28の変形等を抑制するとともに、スリット44がエンコーダーカバー32と接触することを抑制することができる。ただし、このような構成に限定されない。
なお、連結部9が可撓性部材案内部47と衝突すると異音が発生してしまう虞があるため、可撓性部材案内部47における連結部9と対応する領域(対向可能な領域)は、凹み形状にしたり、吸音材を設けたりする構成にしても良い。これにより、異音の発生を抑えることが可能である。
なお、記録ヘッド7から吐出する液体であるインクの供給元は、セット部3に変えて、記録ヘッド7を収容する筐体の外に設けたインク収容体であってもよい。このようにすれば、インクの容量をセット部3に比べて大容量化することが可能である。
なお、筐体外部から記録ヘッド7へインクを供給する際には、インクを供給するためのインク供給チューブを筐体内部に引き回す必要がある。よって、筐体に孔や切欠きを設け、インク供給チューブはその孔や切欠きを通すとよい。あるいは筐体に開閉可能に設けられたスキャナユニットやカバーなどの開閉体が筐体に対して完全に閉じないようにボスなどを立て、ボスによって形成された隙間を利用してチューブを筐体内部に引き回しても良い。このようにすれば、インク供給チューブの流路におけるインクの供給を確保できる。
1 記録装置、2a〜2d インクカートリッジ(インク収容体)、3 セット部、4 インク供給ポンプ、5 チューブ、6 キャリッジ、7 記録ヘッド、8 丸棒、9 連結部、10 チューブ支持部、11 揺動軸、12 プラテン、13 ねじりバネ、14 取付部、15 FFCの保持部、16 チューブとの接触部、17 FFC、18 変形可能部、19 係止部(係止用孔部を有する)、20 係止部(係止用凸部を有する)、21 チューブの保持部、22 肉薄部、23 PG調整カム、24 ブッシュ、25 APGカム(偏心カム)、26 主軸、27 プラテンギャップ調整機構、28 リニアスケール、29 エンコーダー、30 ガイド部、31 リニアスケール挿入部、32 エンコーダーカバー、33 支持部、34 支持部、35 突曲面、36 アーム部、37 蓋部、38 基体部、39 開口、40 偏心カム、41 ギア、42 接触部、43 接触部、44 スリット、45 側縁部、46 メインフレーム、47 可撓性部材案内部。

Claims (12)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載して往復移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジの外部に配置されたインク収容体と、
    前記キャリッジの移動にともなって追従変形し、前記インク収容体のインクを前記記録ヘッドへ供給する可撓性チューブと、
    前記筐体の内部に形成されたフレームと、
    前記フレームに固定された可撓性部材案内部と、前記可撓性部材案内部に設けられ、前記チューブを湾曲するように支持し、前記キャリッジの移動にともなって揺動可能なアーム部と、
    前記チューブを保持する保持部を有し、前記キャリッジの往復移動に伴って前記アーム部に沿って移動可能に前記チューブを支持する連結部と、を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記連結部は、前記キャリッジの往復移動に伴って姿勢が可変であることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記アーム部は、湾曲した前記チューブに対して外側に設けられ、
    該記録装置は、前記アーム部を前記外側に向けて付勢する付勢部を備えることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記チューブは、前記チューブの湾曲姿勢を支える該チューブの両端の支持部が上下に位置することを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記チューブは、前記チューブの湾曲姿勢を支える該チューブの両端の支持部が、前記被記録媒体の搬送方向における上流側と下流側に位置することを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記可撓性部材案内部は、前記連結部と対向可能な領域が凹んでいることを特徴とする記録装置。
  7. 筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載して往復移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジの外部に配置された基板と、
    前記キャリッジの移動にともなって追従変形し、前記基板から前記記録ヘッドへ信号を送信する可撓性を有するケーブルと、
    前記筐体の内部に形成されたフレームと、
    前記フレームに固定された可撓性部材案内部と、
    前記可撓性部材案内部に設けられ、前記ケーブルを湾曲するように支持し、前記キャリッジの移動にともなって揺動可能なアーム部と、
    前記ケーブルを保持する保持部を有し、前記キャリッジの往復移動に伴って前記アーム部に沿って移動可能に前記ケーブルを支持する連結部と、を備えることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、
    前記連結部は、前記キャリッジの往復移動に伴って姿勢が可変であることを特徴とする記録装置。
  9. 請求項7又は8に記載の記録装置において、
    前記アーム部は、湾曲した前記ケーブルに対して外側に設けられ、
    該記録装置は、前記アーム部を前記外側に向けて付勢する付勢部を備えることを特徴とする記録装置。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記ケーブルは、前記ケーブルの湾曲姿勢を支える該ケーブルの両端の支持部が上下に位置することを特徴とする記録装置。
  11. 請求項7から9のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記ケーブルは、前記ケーブルの湾曲姿勢を支える該ケーブルの両端の支持部が、前記被記録媒体の搬送方向における上流側と下流側に位置することを特徴とする記録装置。
  12. 請求項7から11のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記可撓性部材案内部は、前記連結部と対向可能な領域が凹んでいることを特徴とする記録装置。
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