JP4577022B2 - ベルト駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイミングベルトが巻き掛けられる従動プーリを駆動プーリから離間する方向に張力調整ばねによって付勢するベルト駆動装置に関する。
図14及び図15は、例えば、インクジェットプリンタ等で印字ヘッドを搭載したキャリッジの用紙幅方向への走査に使用されるベルト駆動装置の従来例を示したものである。
このベルト駆動装置100は、ベースフレーム101に配設されたモータにより回転駆動される不図示の駆動プーリと、この駆動プーリに向かって進退自在にベースフレーム101に支持されたプーリホルダ104と、このプーリホルダ104に回転自在に支持された従動プーリ105と、前記駆動プーリと従動プーリ105との間に巻き掛けられたタイミングベルト107と、このタイミングベルト107に固定されてタイミングベルト107の走行に伴い駆動プーリと従動プーリ105との間を往復移動する不図示のキャリッジと、プーリホルダ104を前記駆動プーリから離れる方向に付勢してタイミングベルト107に所定の張力を付与する張力調整ばね109と、駆動プーリからタイミングベルト107に作用する伝達トルクの変動により引き起こされるプーリホルダ104の駆動プーリ側への移動を規制するストッパ111とを備えている。
プーリホルダ104は、従動プーリ105を回転自在に支持するプーリ支持部104aと、駆動プーリ側に進退可能にベースフレーム101に嵌合するフレーム嵌合部104bと、張力調整ばね109の一端が掛止されるばね支持部104cと、駆動プーリ側への移動時にストッパ111が突き当たる突き当て面104dとを一体形成した構成である。
引張りコイルばねである張力調整ばね109は、その一端がプーリホルダ104のばね支持部104cに掛止されると共に、他端がベースフレーム101に一体形成されたばね支持部101aに掛止されている。
上記ベルト駆動装置100において、例えば駆動プーリ側に走行中のキャリッジが急停止した場合や、停止中のキャリッジが従動プーリ側へ急加速した場合などには、キャリッジの慣性力の作用等でタイミングベルト107に作用する伝達トルクが急激に変わる時がある。そのような場合の衝撃を緩和するために、プーリホルダ104は駆動プーリ側に移動可能にしておく必要があるが、その時の移動量が大きい場合や、キャリッジが従動プーリ側へ移動不可能な状態で更にキャリッジを従動プーリ側へ移動させる方向にキャリッジモータが駆動した場合に、タイミングベルト107と従動プーリ105との間、またタイミングベルト107と駆動プーリとの間に必要以上の緩みが生じて、歯飛び(タイミングベルトの歯のかみ合い位置がずれる)や、ベルト外れ等が生じる虞がある。
ストッパ111は、このような不都合の発生を防止するために、プーリホルダ104の駆動プーリ側への移動量を規制するものである。
図示例のストッパ111は、一端にプーリホルダ104の突き当て面104dに当接させる位置規制面111aを有した板材であり、プーリホルダ104の移動方向に延びた長穴を挿通するネジ113の締結により、ベースフレーム101に固定される。
このストッパ111は、プーリホルダ104の移動方向に延びたガイド孔111bにベースフレーム101の突起101bが嵌合しており、挿通するネジ113を緩めると、プーリホルダ104の移動方向(図15の矢印A方向)に沿ってスライドさせることができる。そこで、位置規制面111aと突き当て面104dとの間の隙間Cを調整することにより、プーリホルダ104の駆動プーリ側への移動量を規制することができる(例えば、特許文献1参照)。
実開平05−74848号公報
ところが、上述したストッパ111は、ネジ113を緩めて位置規制面111aと突き当て面104dとの間の隙間Cの調整を慎重に実施しても、その後のネジ113の締め付け操作時に、締め付けトルクの作用でストッパ111が隙間Cの調整方向に変位し易く、正確な間隙調整が難しいという問題があった。
また、タイミングベルト107上の伝達トルクの変動等でプーリホルダ104が駆動プーリ側に移動してストッパ111に突き当たる場合に、その時の衝撃力がストッパ111の固定を行っているネジ113にダイレクトに作用するため、プーリホルダ104のストッパ111への衝突が繰り返される内にネジ113が緩んで、位置規制面111aと突き当て面104dとの間の隙間Cが増大し、タイミングベルト107の歯飛びやベルト外れを招く虞があった。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、従動プーリの駆動プーリ側への移動量を規制するストッパ機構の位置調整が正確且つ容易にできると共に、ストッパ機構によるタイミングベルトの歯飛びやベルト外れの防止効果を長期に渡って安定維持することのできる良好なベルト駆動装置を提供することである。
本発明の上記目的は、ベースフレームに配設されたモータにより回転駆動される駆動プーリと、前記ベースフレームに対して移動可能に配設されると共に付勢部材により前記駆動プーリと離間する方向に付勢されるプーリホルダと、前記プーリホルダに回転自在に軸支される従動プーリと、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に巻き掛けられるタイミングベルトと、前記ベースフレームに取り付けられて前記従動プーリの駆動プーリ側への所定の移動量以上の移動を規制するストッパ機構と、前記タイミングベルト上に固定された被駆動部材と、を備えたベルト駆動装置であって、前記ストッパ機構が、前記ベースフレームに回転自在に支持されると共に回転中心からの離間距離が徐々に変化する外周カム面を有するカム板と、前記カム板を回転不能に前記ベースフレームに固定するネジ部材とを有し、前記所定の移動量は、前記カム板の回転により調整可能であることを特徴とするベルト駆動装置により達成される。
上記構成のベルト駆動装置によれば、カム板の外周カム面がプーリホルダに当接することによって、従動プーリの駆動プーリ側への所定以上の移動を規制することができ、該カム板を回転操作することによって、前記従動プーリの移動を許容する間隙量を正確且つ容易に調整することができる。
また、回転自在に支持されたカム板は、ネジ部材によりベースフレームに対して回転不能とされることにより、プーリホルダとの間に所定の隙間を保持することができるので、従動プーリが駆動プーリ側に移動することによってプーリホルダがカム板の外周カム面に突き当たった時の衝撃力の大半は、ベースフレームに支持されている回転中心に作用し、ネジ部材にはダイレクトに作用することがない。
そこで、従動プーリの移動によるストッパ機構への衝撃作用が繰り返されても、ネジ部材に緩みが生じ難く、ストッパ機構によるタイミングベルトの歯飛びやベルト外れの防止効果を長期に渡って安定維持することができる。
尚、上記構成のベルト駆動装置において、前記ネジ部材が、前記回転中心から外れた位置で前記カム板を前記ベースフレームに対して回転不能に固定することが望ましい。
この構成によれば、カム板を固定するネジ部材の締め付け操作時に、締め付けトルクでカム板が位置ずれしても、その位置ずれはカム板の回転方向に沿う僅かな量であるので、従動プーリの移動を許容する間隙調整方向への影響を小さくできる。
従って、従動プーリの駆動プーリ側への移動量を規制するストッパ機構の位置調整が正確、且つ容易にできる。
また、上記構成のベルト駆動装置において、前記カム板の外周カム面が、前記回転中心から偏心した位置を曲率中心とした所定半径の円弧状に形成されることが望ましい。
この構成によれば、単純な円板の中心から離れた偏心位置に、ベースフレームに支持される回転中心を設けることで、回転中心からの離間距離が徐々に変化する曲面の外周カム面を有するカム板を簡単に製造することができる。
そこで、円板の周囲に回転中心からの離間距離が徐々に変化する複雑な曲面の外周カム面を切削加工するよりも簡単、且つ安価にカム板を製造することができ、コスト低減を図ることができる。
また、上記構成のベルト駆動装置において、前記カム板の外周カム面は、前記従動プーリの駆動プーリ側への移動時に前記プーリホルダの突き当て面に当接して前記従動プーリの駆動プーリ側への前記所定の移動量以上の移動を規制し、前記カム板の外周カム面と前記プーリホルダの突き当て面との間隔は、前記カム板の回転により調整可能であることが望ましい。
また、上記構成のベルト駆動装置において、前記カム板の外周カム面近傍には、前記従動プーリの駆動プーリ側への移動を許容する間隙の増減を示す目盛りを設け、前記ベースフレームには前記目盛りを読むための指針を設けることが望ましい。
この構成によれば、カム板の回転操作による調整作業時に、指針に相対するカム板上の目盛りの変化を読むことで、従動プーリの移動を許容する間隙量の増減が容易、且つ正確に把握でき、ストッパ機構の間隙調整作業が容易になると同時に、作業の所要時間を短縮することができる。
上述したベルト駆動装置によれば、従動プーリの駆動プーリ側への所定以上の移動を規制するカム機構として、従動プーリの移動を許容する間隙量を回転操作によって設定するカム板が使用されており、前記従動プーリの移動を許容する間隙量を正確且つ容易に調整することができる。
また、従動プーリが駆動プーリ側に移動することによってプーリホルダがカム板の外周カム面に突き当たった時の衝撃力の大半は、ベースフレームに支持されている回転中心に作用し、ネジ部材にはダイレクトに作用することがないので、従動プーリの移動によるストッパ機構への衝撃作用が繰り返されても、ネジ部材に緩みが生じ難い。
従って、従動プーリの駆動プーリ側への移動量を規制するストッパ機構の位置調整が正確且つ容易にできると共に、ストッパ機構によるタイミングベルトの歯飛びやベルト外れの防止効果を長期に渡って安定維持することのできる良好なベルト駆動装置を提供できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るベルト駆動装置を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るベルト駆動装置を備えたインクジェットプリンタの外観斜視図、図2は図1に示したインクジェットプリンタの排紙トレイ及び上部ケースを取り外した状態の斜視図、図3は図2に示したベルト駆動装置の拡大斜視図、図4乃至図13は図3に示したベルト駆動装置を説明する為の要部拡大図である。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、フロント給・排紙タイプのプリンタであり、図1に示すように、上部ケース3と下部ケース2とから構成される装置ケース4の前面中央に開口するカセット収容部9に、用紙を積層収容した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に挿着されている。
また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が装備されている。更に、装置ケース4の前面左右には、インジケータ等の表示部7や電源スイッチ等の操作部8が配設されている。
装置ケース4の内部には、図2に示すように、給紙ユニットのピックアップローラによって用紙カセット5から一枚ずつ繰り出される用紙をU字状搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、この搬送機構による用紙の搬送方向と直交する方向へ往復移動自在にキャリッジ13を支持するベルト駆動装置14と、このキャリッジ13に搭載されて用紙に記録用インクの微少粒を噴射して印刷を行う不図示の印字ヘッドと、その印字ヘッドに供給する記録用インクを貯留したインクタンク15,16と、搬送機構による用紙の搬送速度やキャリッジ13の移動速度や印字ヘッドのインク噴射動作等を制御する不図示の制御部とが設けられている。
キャリッジ13は、図2に示すように、用紙幅方向に延在する一対のキャリッジ軸53により用紙幅方向に移動自在に支持されると共に、キャリッジモータ26によって駆動されるタイミングベルト35に固定されており、タイミングベルト35の走行に応じて用紙幅方向に往復移動させられる。
このインクジェットプリンタ1は、用紙の搬送方向を副走査方向、キャリッジ13の移動方向を主走査方向として、キャリッジ13に搭載された印字ヘッドからのインク吐出を制御することで、用紙に文字や図形等の画像記録(印刷)を行う。
本実施形態のベルト駆動装置14は、図2乃至図5に示すように、ブリンタ本体の筐体に固定されるベースフレーム24と、このベースフレーム24に配設されたキャリッジモータ(モータ)26により回転駆動される駆動プーリ28と、この駆動プーリ28に向かって進退移動自在にベースフレーム24に対して配設されたプーリホルダ31と、このプーリホルダ31に回転自在に支持された従動プーリ33と、駆動プーリ28と従動プーリ33との間に巻き掛けられたタイミングベルト35と、このタイミングベルト35上に固定されてタイミングベルト35の走行に伴い駆動プーリ28と従動プーリ33との間を往復移動する被駆動部材としてのキャリッジ13と、駆動プーリ28から離れる方向にプーリホルダ31を付勢してタイミングベルト35に所定の張力を付与する張力調整ばね(付勢部材)37と、駆動プーリ28からタイミングベルト35に作用する伝達トルクの変動によって引き起こされるプーリホルダ31の駆動プーリ28側への所定以上の移動を規制するストッパ機構40と、を備えている。
プーリホルダ31は、図4及び図5に示すように、従動プーリ33を回転自在に支持するプーリ支持部31aと、駆動プーリ28側に進退可能にベースフレーム24に嵌合するフレーム嵌合部31bと、張力調整ばね37の一端が掛止されるばね支持部31cと、駆動プーリ28側への移動時にストッパ機構40のカム板39が突き当たる突き当て面31dとを一体形成した構成である。
プーリ支持部31aは、ベースフレーム24の内面側に位置している。フレーム嵌合部31bは、図5及び図6に示すように、ベースフレーム24をその板厚方向に挟む爪部31e,31fにより駆動プーリ28側に進退可能にベースフレーム24に嵌合している。また、ばね支持部31cは、ベースフレーム24の外面側に突出している。
張力調整ばね37は、ベースフレーム24の外面側に配設された引張りコイルばねであり、その一端がプーリホルダ31のばね支持部31cに掛止されると共に他端がベースフレーム24に一体形成されたばね支持部24aに掛止されている。
上記ベルト駆動装置14において、例えば駆動プーリ28側に走行中のキャリッジ13を急停止した場合や、停止中のキャリッジ13が従動プーリ33側へ急加速した場合などには、キャリッジ13の慣性力の作用等でタイミングベルト35に作用する駆動プーリ28方向への伝達トルクが急激に変わる。そのような場合の衝撃を緩和するために、プーリホルダ31は駆動プーリ28側に移動可能にしておく必要があるが、その時の移動量が大きい場合や、キャリッジ13が従動プーリ33側へ移動不可能な状態で更にキャリッジ13を従動プーリ33側へ移動させる方向にキャリッジモータ26が駆動した場合に、タイミングベルト35と従動プーリ33との間、またタイミングベルト35と駆動プーリ28との間に必要以上の緩みが生じて、歯飛び(タイミングベルトの歯のかみ合い位置がずれる)や、ベルト外れ等が生じる虞がある。
そこで、ストッパ機構40は、このような不都合の発生を防止するために、プーリホルダ31の駆動プーリ側への移動量を規制している。
本実施形態に係るストッパ機構40は、ベースフレーム24に回転自在に支持されると共に回転中心からの離間距離が徐々に変化する外周カム面39bを有するカム板39と、カム板39を回転不能にベースフレーム24に締結固定するネジ部材41とを有する。
カム板39は、図6に示すように、ベースフレーム24と一体の円筒状ボス24bに嵌合することでベースフレーム24に回転自在に支持される軸穴39aと、回転中心O1となるこの軸穴39aの中心からの離間距離が徐々に変化し滑らかな曲線状をなす外周カム面39bと、回転中心O1回りに回転操作するために外周面から突出したツマミ部39cと、当該カム板39を回転不能にベースフレーム24に締結固定するネジ部材41が挿通されるネジ止め部39dとを備える。
外周カム面39bは、プーリホルダ31の突き当て面31dに当接してプーリホルダ31の駆動プーリ28側への所定以上の移動を規制する。
ネジ止め部39dは、回転中心O1を曲率中心として軸穴39aから離れた位置に形成された円弧状の長穴であり、このネジ止め部39dを挿通したネジ部材41を緩めることによってカム板39は回動することができ、ネジ部材41を締め付けることによってカム板39は回転不能にベースフレーム24に固定される。
更に、本実施形態の場合、図6に示すように、カム板39の外周カム面39bは、回転中心O1から偏心した位置O2を曲率中心とした所定半径rの円弧状に形成されている。
また、カム板39の外周カム面39b近傍には、回転中心O1を中心とした回動操作量に対する従動プーリ33の駆動プーリ28側への移動を許容する間隙の増減を示す目盛り43が設けられ、ベースフレーム24には目盛り43を読むための指針45が設けられている。
図7乃至図9に示すように、本実施形態に係るベルト駆動装置14を備えたインクジェットプリンタ11の場合、ベースフレーム24の円筒状ボス24bと対峙する位置には、カム板39の表面に接近するように干渉部材46,47が配設されている。
これらの干渉部材46,47は、図7及び図8に示すように、ベースフレーム24との間にカム板39の板厚よりも僅かに大きい隙間S1を形成するように延設されており、
円筒状ボス24bに嵌装したカム板39の脱落防止手段として機能するが、カム板39の取り付け時には邪魔になる。
そこで、図9に示すように、カム板39には、干渉部材46との干渉を避けるためのスリット状の切り欠き51と、干渉部材47との干渉を避けるための切り欠き53とが形成されている。
これらの切り欠き51,53を形成したことにより、図9及び図10に示した向きでカム板39の取り付けを行えば、干渉部材46,47との干渉を避けて、カム板39をベースフレーム24の円筒状ボス24bに嵌合挿着することが可能になる。
この初期取り付け時には、図10及び図11に示すように、プーリホルダ31の突き当て面31dとカム板39の外周カム面39bとの間の間隙Cは最大となる。
しかし、図12及び図13に矢印Dで示すように、指針45が目盛り43の表記範囲に入るように、カム板39を時計回り方向に回転させれば、外周カム面39bと突き当て面31dとの間の間隙Cが次第に狭まるので、該カム板39を回動操作することで適正な間隙調整をすることができる。
そして、外周カム面39bと突き当て面31dとの間の間隙Cを適正な間隙寸法に調整したら、ネジ部材41を締め付ければ、カム板39をベースフレーム24に対して回転不可に固定することができる。
上述したように、本実施形態のベルト駆動装置14によれば、カム板39の外周カム面39bがプーリホルダ31の突き当て面31dに当接することによって、従動プーリ33の駆動プーリ28側への所定以上の移動を規制することができ、該カム板39のツマミ部39cを摘んで回転操作することによって、従動プーリ33の移動を許容する間隙量を正確且つ容易に調整することができる。
また、ベースフレーム24に回転自在に支持されたカム板39は、ネジ部材41に締め付けられてベースフレーム24に対して回転不能とされることにより、プーリホルダ31との間に所定の間隙Cを保持することができるので、従動プーリ33が駆動プーリ28側に移動することによってプーリホルダ31がカム板39の外周カム面39bに突き当たった時の衝撃力の大半は、回転中心となるベースフレーム24の円筒状ボス24bに作用し、ネジ部材41にはダイレクトに作用することがない。
そこで、従動プーリ33の移動によるストッパ機構40への衝撃作用が繰り返されても、ネジ部材41に緩みが生じ難く、ストッパ機構40によるタイミングベルト35の歯飛びやベルト外れの防止効果を長期に渡って安定維持することができる。
従って、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、長期に渡って安定した印字性能を維持することができる。
また、本実施形態のベルト駆動装置14において、カム板39をベースフレーム24に固定するネジ部材41が挿通されるネジ止め部39dは、軸穴39aから離れた位置に形成されており、ネジ部材41は回転中心O1から外れた位置でカム板39を回転不能に固定する。
その為、カム板39を固定するネジ部材41の締め付け操作時に、締め付けトルクでカム板39が位置ずれしても、その位置ずれはカム板39の回転方向に沿う僅かな量であるので、従動プーリ33の移動を許容する間隙調整方向(水平方向)への影響を小さくできる。
従って、従動プーリ33の駆動プーリ28側への移動量を規制するストッパ機構40の位置調整が正確、且つ容易にできる。
また、本実施形態に係るカム板39の外周カム面39bは、回転中心O1から偏心した位置O2を曲率中心とした所定半径rの単純な円弧状に形成されている。
即ち、図6に示したように、単純な円板の中心O2から離れた偏心位置に、ベースフレーム24の円筒状ボス24bに支持される軸穴39aを設けることで、回転中心O1からの離間距離が徐々に変化する曲面の外周カム面39bを有するカム板39を簡単に製造することができる。
そこで、円板の周囲に回転中心O1からの離間距離が徐々に変化する複雑な曲面の外周カム面を切削加工するよりも簡単、且つ安価にカム板39を製造することができ、コスト低減を図ることができる。
また、本実施形態に係るカム板39の外周カム面39b近傍には、従動プーリ33の駆動プーリ28側への移動を許容する間隙Cの増減を示す目盛り43を設け、ベースフレーム24には目盛り43を読むための指針45を設けたので、カム板39の回転操作による調整作業時に、指針45に相対するカム板上の目盛り43の変化を読むことで、従動プーリ33の移動を許容する間隙量の増減が容易、且つ正確に把握でき、ストッパ機構40の間隙調整作業が容易になると同時に、作業の所要時間を短縮することができる。
なお、本発明のベルト駆動装置を搭載する装置は、上記実施形態で例示したインクジェットプリンタに限らない。タイミングベルトに被駆動部材を固定し、タイミングベルトの搬送により被駆動部材を往復移動させる各種の装置に広く応用することが可能である。
また、駆動プーリ28の取り付け構造や、従動プーリ33を駆動プーリ28側に移動可能に支持するプーリホルダ31の具体的な構造等は、上記実施形態態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
本発明の一実施形態に係るベルト駆動装置を備えたインクジェットプリンタの外観斜視図である。 図1に示したインクジェットプリンタの排紙トレイ及び上部ケースを取り外した状態の斜視図である。 図2に示したベルト駆動装置の拡大斜視図である。 図3におけるIV部の拡大図である。 図4に示したプーリホルダ取付け部の矢印V方向矢視図である。 図5に示したプーリホルダとストッパ機構の位置関係を示すベルト駆動装置の後面図である。 図6に示したベルト駆動装置の拡大上面図である。 図7に示したベルト駆動装置からカム板を外した状態の拡大上面図である。 図8に示したベルト駆動装置にカム板を取り付けた初期状態を示す拡大斜視図である。 図9に示したベルト駆動装置の後面図である。 図10におけるXI−XI断面矢視図である。 カム板とプーリホルダとの間隙が最大の状態を示すベルト駆動装置の後面図である。 図12に示したカム板を回転させた状態のベルト駆動装置の後面図である。 従来のベルト駆動装置の要部の斜視図である。 図14のXV−XV断面矢視図である。
符号の説明
1…インクジェットプリンタ、13…キャリッジ(被駆動部材)、14…ベルト駆動装置、24…ベースフレーム、26…キャリッジモータ(モータ)、28…駆動プーリ、31…プーリホルダ、31d…突き当て面、33…従動プーリ、35…タイミングベルト、37…張力調整ばね(付勢部材)、39…カム板、39a…軸穴、39b…外周カム面、39d…ネジ止め部、40…ストッパ機構、41…ネジ部材、43…目盛り、45…指針、46,47…干渉部材、51,53…切り欠き

Claims (5)

  1. ベースフレームに配設されたモータにより回転駆動される駆動プーリと、
    前記ベースフレームに対して移動可能に配設されると共に付勢部材により前記駆動プーリと離間する方向に付勢されるプーリホルダと、
    前記プーリホルダに回転自在に軸支される従動プーリと、
    前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に巻き掛けられるタイミングベルトと、
    前記ベースフレームに取り付けられて前記従動プーリの駆動プーリ側への所定の移動量以上の移動を規制するストッパ機構と、
    前記タイミングベルト上に固定された被駆動部材と、
    を備えたベルト駆動装置であって、
    前記ストッパ機構が、前記ベースフレームに回転自在に支持されると共に回転中心からの離間距離が徐々に変化する外周カム面を有するカム板と、前記カム板を回転不能に前記ベースフレームに固定するネジ部材とを有し、
    前記所定の移動量は、前記カム板の回転により調整可能であることを特徴とするベルト駆動装置。
  2. 前記ネジ部材が、前記回転中心から外れた位置で前記カム板を前記ベースフレームに対して回転不能に固定することを特徴とする請求項1に記載のベルト駆動装置。
  3. 前記カム板の外周カム面が、前記回転中心から偏心した位置を曲率中心とした所定半径の円弧状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト駆動装置。
  4. 前記カム板の外周カム面は、前記従動プーリの駆動プーリ側への移動時に前記プーリホルダの突き当て面に当接して前記従動プーリの駆動プーリ側への前記所定の移動量以上の移動を規制し、
    前記カム板の外周カム面と前記プーリホルダの突き当て面との間隔は、前記カム板の回転により調整可能であることを特徴とする請求項3に記載のベルト駆動装置。
  5. 前記カム板の外周カム面近傍には、前記従動プーリの駆動プーリ側への移動を許容する間隙の増減を示す目盛りを設け、前記ベースフレームには前記目盛りを読むための指針を設けることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のベルト駆動装置。
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