JP2001334160A - 破砕機 - Google Patents

破砕機

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JP2001334160A
JP2001334160A JP2000154677A JP2000154677A JP2001334160A JP 2001334160 A JP2001334160 A JP 2001334160A JP 2000154677 A JP2000154677 A JP 2000154677A JP 2000154677 A JP2000154677 A JP 2000154677A JP 2001334160 A JP2001334160 A JP 2001334160A
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screen
rotor
blade
sieving
fixed blade
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JP2000154677A
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Hideo Miyata
英男 宮田
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo Co Ltd
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo Co Ltd
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転刃と固定刃とで処理物を破砕する従来の破
砕機は、剪断能率と排出効率が悪かった。 【解決手段】多数の回転刃38が取り付けられたロータ
ー33を囲うように配置した篩いスクリーン61の入り
口と出口に、出入り口固定刃列52を持つ固定刃板51
を配置し、篩いスクリーン61の格子状ベースを構成す
る6つの横骨材63の内側部にスクリーン内固定刃列6
6を形成した。このスクリーン内固定刃列66は、ロー
ター33の回転方向へ互いに間隔をおいて配列される。
従って、回転刃38が1回転する間に合計8回の剪断が
実行され、回転刃38によって篩いスクリーン61の中
を運ばれて行く処理物は、スクリーン内固定刃列66に
よって止められることで積極的に篩い孔64aから押し
出されるので、剪断能率と排出効率が飛躍的に高まる。
スクリーン内固定刃列66を設けるための特別な刃板を
用意する必要も無い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の材料や廃棄
物を破砕するための破砕機に関する。詳しくは、円柱状
外周面に多数の回転刃が取り付けられたローターと、こ
のローターをその周方向における少なくとも一部を残し
て外側から囲うように配置した篩いスクリーンと、上記
回転刃が通る刃谷を持つ固定刃列とを備え、この固定刃
列と回転刃とで処理物を剪断破砕して篩いスクリーンの
目を通して排出する構造の破砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の破砕機の一例aを図10
に示す。同図において、bは破砕すべき各種の処理物、
例えば、木材や、廃棄物(廃プラスチック、紙、各種の
建築廃材、金属類、カーペット、セラミックス類、家電
製品など)等が投入されるホッパーを示し、このホッパ
ーbの下方開口に下から臨むように傾斜底板cの下端部
と篩いスクリーンdが配置され、この篩いスクリーンd
の内側にローターeが回転自在に設けられている。ロー
ターeは横長の円柱形に形成されると共に、その外周面
には多数の回転刃fが取り付けられており、図示しない
電動機によって軸回り方向(同図における反時計回り方
向)へ回転される。回転刃fは、ローターeの回転方向
から見て山形に尖った刃先を有する形をしていて、周方
向へ一定間隔に配置された複数一組がローターeの軸方
向へ多数配列されると共に、その各一組づつの配列位相
がローターe上で波線状に変化する形態で設けられてい
る。
【0003】篩いスクリーンdは、金属棒を格子状に組
んだものや所謂パンチングプレートなどによって形成す
ることで、その格子窓やパンチング孔が篩い孔として機
能し、所要の粉砕粒度に合わせた大きさの篩い孔のもの
が選択され、ローターeの外周面のうちホッパーbの下
端開口側を向く部分を除いた全体が篩いスクリーンdに
よって囲まれる。
【0004】傾斜底板c上には油圧シリンダーによって
往復移動されるプッシャー(突き押し体)gが設けら
れ、ホッパーbに投入された処理物は、このプッシャー
gによって間欠的にローターeに押し付けられる。篩い
スクリーンdとローターeとの間の隙間の入り口と出口
には、ローターeの軸と平行な方向に長い固定刃板hが
各別に配置されている。この固定刃板hには、鋸刃状を
為す固定刃列iが形成されていて、その固定刃列iの各
刃谷を回転刃fの刃先が通るように配置されている。
【0005】従って、プッシャーgによってローターe
に押し付けられる処理物は、回転刃fによって運ばれな
がら、下側の固定刃列i、即ち、上記隙間への入り口に
ある固定刃列iと回転刃fとで剪断された後、この隙間
に運び込まれ、篩いスクリーンdの篩い孔より小さく破
砕されたものは該篩い孔を通して外に落ちる。篩い孔を
通らなかったものはそのまま回転刃fによって運ばれ
て、今度は、上側の固定刃列i、即ち、隙間の出口にあ
る固定刃列iと回転刃fとで剪断された後、再び下側の
固定刃列iと回転刃fとで剪断され、少なくともこのよ
うな処理を繰り返されることにより最終的には篩いスク
リーンdから外に落ちる。このような破砕機が記載され
たものとしては、例えば、特開平11−90258号公
報や、実公平6−46505号公報等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の破砕機
aにあっては、剪断能率や排出効率が非常に悪いため
に、処理能率が上がらないという問題があった。この原
因には幾つかあるが、剪断能率については、回転刃fが
一回転する間に実行される剪断が、篩いスクリーンdの
入り口と出口の2箇所だけであるために剪断回数が少な
く、しかも、篩いスクリーンdの中では剪断が全く行わ
れないことにある。
【0007】また、排出効率については、篩いスクリー
ンdの中では回転刃fによる処理物の運びを妨げる要素
が全く無いことにある。即ち、篩いスクリーンdとロー
ターeとの間の狭い隙間の中を回転刃fで運ばれて行く
廃プラスチック等の処理物は、どうしても摩擦熱で溶け
て互いに固まり易いので、実際には篩いスクリーンdの
篩い孔を通れる粒度にまで破砕されていても、篩いスク
リーンdから落ちないでそのまま運ばれて行ってしまう
ものが少なくないからである。特に、軟質の廃プラスチ
ックシート類は、篩いスクリーンdの篩い孔が小さい
と、その篩い孔を詰まらせてしまうために、排出が一層
阻害される。
【0008】剪断回数については、固定刃板hを互いに
稍間隔を置いて複数枚階層状に配置することでこの回数
を増やす試みも行われているが、そのようにすると、製
作コストが高くなる上に、固定刃板hの交換作業にも手
間がかかるという別の問題が生じ、それでいて、剪断効
果はそれほど向上しない。尚、剪断能率を高める方法と
して、ローターeの回転速度を上げることも考えられる
が、そうすると、時間当たりの剪断回数は増えるもの
の、回転刃fによって運ばれる処理物の周速度も高まっ
てしまうために、排出効率は却って低下する。
【0009】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、篩いスクリーンの中でも剪断が行わ
れるようにして、剪断能率と排出効率を著しく高めるこ
とができる新規な破砕機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した破砕機は、円柱状外周面に多数
の回転刃が取り付けられたローターと、このローターを
その周方向における少なくとも一部を残して囲うように
配置され所要の大きさの篩い孔が設けられた篩いスクリ
ーンと、この篩いスクリーンと上記ローターとの間の隙
間の入り口と出口の少なくとも一方に配置され上記回転
刃が通る刃谷を持つ固定刃列と、上記ローター上に処理
物を堆積するためのホッパーとを備えた破砕機であっ
て、篩いスクリーンの内面に、ローターの回転刃が通る
刃谷を持つスクリーン内固定刃列を、ローターの回転方
向へ互いに間隔をおいて複数設けたことを特徴とするも
のである。
【0011】この破砕機にあっては、回転刃によって運
ばれる処理物が、出入り口固定刃列と回転刃とで破砕さ
れるだけで無く、篩いスクリーンの中でも、スクリーン
内固定刃列と回転刃とで複数回破砕される。従って、ロ
ーターの回転速度を上げなくても、時間当たりの剪断回
数は数倍ないしそれ以上に高められるので、剪断能率が
飛躍的に高まる。しかも、回転刃によって篩いスクリー
ンの中を運ばれて行く処理物は、スクリーン内固定刃列
によって止められることで、その運び運動を篩い孔から
出て行く運動に変えられるので、当該篩い孔を通ること
ができる粒度にまで破砕された処理物は積極的に篩い孔
から押し出されることになる。これにより、処理物の排
出効率も飛躍的に高められる。
【0012】請求項2に記載した破砕機は、請求項1に
記載した破砕機において、篩いスクリーンは少なくとも
ローターの軸と平行な横骨材を備えた構造のもので、そ
の横骨材にスクリーン内固定刃列を形成したことを特徴
とするものである。
【0013】この種の破砕機の篩いスクリーンは、縦骨
材と横骨材を相互に固定して格子状のベースを形成し、
これに所要の開口度の篩い板を取り付けた構造のものが
多い。従って、この請求項2の発明のように、当該格子
状のベースの横骨材に直にスクリーン内固定刃列を形成
すれば、スクリーン内固定刃列を設けるための特別な刃
板を用意する必要が無いので、部品点数や組立工数を増
やさないで済み、製作コストも抑えることができ、ま
た、このスクリーン内固定刃列のローターに対する位置
決めは、篩いスクリーンの位置決め精度に依存して高精
度に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る破砕機1を図面に従って説明する。
【0015】〔A.機筐、ホッパー、プッシャー〕(図
1〜図3) 3は破砕機1の機筐を示す。この機筐3は、略箱形を為
すと共に、多数の脚4に支持されており、その天板5の
前側(図1における左方へ向かう方向を前側とし、同図
における下方へ向かう方向を右側とする。以下の説明に
おいて向きを言うときは、この方向に従う。)ほぼ半部
に矩形の開口5a(図2参照)が形成され、機筐3の後
ろ上部7はその余の部分より後ろ斜め上方に向かって突
出した形になっている。天板5の上記開口5aにはここ
から上に突出した漏斗形の投入口8が取り付けられると
共に、この投入口8の下端に続くようにして下へ延びた
シュート9が設けられ、これら投入口8とシュート9と
によってホッパー10が構成される。
【0016】機筐3内部の前端寄り位置におけるほぼ中
間の高さには左右方向へ水平に延びる第一の取付ベース
12が配置され、また、この第一の取付ベース12から
後ろ斜め下方へ離間した位置には左右方向へ延びる第二
の取付ベース13が配置されていて、第二の取付ベース
13には水平な段差面13aが形成されている。これら
取付ベース12、13に、後述する固定刃板や篩いスク
リーン等が着脱自在に取り付けられる。図2に示すよう
に、シュート9の前側壁の下端は第一の取付ベース12
の後端まで延び、シュート9の後ろ側壁の下端は天板5
より稍低い高さまで延びている。
【0017】機筐3内部には前下がりにほぼ30゜傾斜
した内部底板15が設けられており、その前端は第二の
取付ベース13に固定されると共に、この取付ベース1
3に取り付けられた後述する固定刃板の上面に達してい
る。従って、この内部底板15の前半部はホッパー10
の下端開口に下から臨む。尚、内部底板15の下端部1
5a(図3参照)は、その余の部分とは別体に構成され
ていて、固定刃板を交換する際に、その下端部だけを簡
単に取り外すことができるようにしてある。
【0018】内部底板15の下側にはストロークの長い
2方向型の油圧シリンダ17が配置されている。また、
内部底板15の上には、箱形をしたプッシャー19が内
部底板15の傾斜方向へ摺動自在なるように載置されて
いて、このプッシャー19の後端部に設けられた連結片
19aに油圧シリンダ17のピストンロッド17aが連
結されている。従って、油圧シリンダ17が駆動するこ
とにより、プッシャー19が移動される。この移動は、
図2に実線で示す後退位置と、同図に二点鎖線で示す前
進位置との間で行われる。
【0019】〔B.カッター機構〕(図1〜図9) 前記したホッパー10の下端部前端のすぐ下の位置にカ
ッター機構31が設けられている。このカッター機構3
1が処理物の破砕を行う部分であって、回転刃38を備
えたローター33と、出入り口固定刃列が形成された2
つの固定刃板51と、スクリーン内固定刃列が設けられ
た篩いスクリーン61等から構成されている。
【0020】〔B−1.ローター〕(図1〜図3、図
5、図8、図9) 34はローター軸を示す。このローター軸34はロータ
ー33のボディを為すもので、円柱状をしており、その
両端部は被支持部として所要の形に加工され、その余の
部分の外周面にはその周方向へ無端状に延びる溝35が
多数形成されている。この溝35は、図8を見て分かる
ように、その横断面が中心角ほぼ90゜でV字形に開い
た形をしていて、ローター軸34の軸方向へ間断無く一
定のピッチPで形成されている。
【0021】ローター軸34は、その軸心が前記した2
つの取付ベース12、13のちょうど中間辺りを通って
左右方向へ水平に延びる姿勢で設けられ、溝35が形成
された部分を機筐3内に置いて、被支持部が機筐3の外
で図示しない軸受けに回転自在に支持される。このよう
に設けられたローター軸34は、電動機36(図1参
照)によって回転され、その回転方向は、右側から見た
時計回り方向である。
【0022】上記溝35には、それぞれ、周方向へ等間
隔で配列された3つの回転刃38が取り付けられてい
る。この回転刃38は正方形の厚い板状をした所謂キュ
ービックカッタ等と称されるタイプのもので、その厚み
方向がローター軸34の回転方向を向き且つこの方向か
ら見て菱形を為す姿勢で取り付けられている。この取付
は、溝35に予め溶接されている回転刃取付ブロック3
9にボルト40で固定することにより交換自在に行われ
る。このように取り付けられた3つ一組の回転刃38の
配列位相、即ち、ローター軸34の回転方向における位
置関係は、ローター軸34上で波線状に変化する形態に
なっている。
【0023】〔B−2.固定刃板〕(図1〜図4、図
6、図9) 2つの固定刃板51は、取付姿勢が互いに点対称になる
だけで、その形状やサイズはほぼ同じである。固定刃板
51は、比較的厚く左右方向に長い水平な帯板を加工し
たもので、その幅方向における一側部に、この刃板51
の長手方向へ一定のピッチで配列された多数の刃52a
から成る鋸刃状の出入り口固定刃列52が形成されてい
る。この刃52aの配列ピッチは、ローター軸34の前
記溝35の配列ピッチP、換言すれば、ローター軸34
の軸方向における回転刃38の配列ピッチと一致してい
る。
【0024】2つの固定刃板51のうちの一つは、その
出入り口固定刃列52が後ろ側を向いた水平な姿勢で前
記第一の取付ベース12の下面に取り付けられ、別の固
定刃板51は、その出入り口固定刃列52が前側を向い
た水平な姿勢で第二の取付ベース13の段差面13aに
取り付けられる。この取付は、固定刃板51に形成され
ている取付孔51aを通したボルト54を取付ベース1
2、13の螺孔にねじこむことで行われる。このように
取り付けられる固定刃板51の取付位置は、その刃列5
2の各刃谷52bを回転刃38の刃先、即ち、ローター
軸34の外周面より突出している山形の部分の回転軌跡
L(図9参照)が通るように精度良く規定されている。
【0025】また、図9を見て分かるように、上側の固
定刃板51(第一の取付ベース12に取り付けられた固
定刃板)は、その刃谷52bを通る回転刃38の回転軌
跡Lの方向がほぼ後ろ斜め上方に向う方向になる高さに
設けられ、下側の固定刃板51は、その刃谷52bを通
る回転刃38の回転軌跡Lがほぼ前斜め下方に向う方向
になる高さに設けられている。従って、上下2枚の固定
刃板51は、ローター軸34の軸心を挟んで互いに反対
の位置に設けられる。
【0026】出入り口固定刃列52の刃52aの形状
は、図6及び図9に示すように、その刃谷52bの両側
面が回転刃38の山形刃先の回転軌跡Lに近接して平行
に延びる形になっている。従って、刃谷52bは、回転
軌跡Lと平行な方向から見て、開き角ほぼ90゜のV字
状を為す短い溝状をしており、その幅は、回転刃38の
回転方向先側へ行くほど狭くなり、刃谷52bの長さは
固定刃板51の板厚の2倍程度ある。
【0027】〔B−3.篩いスクリーン〕(図2、図
3、図4、図7) 篩いスクリーン61を全体的に見た形状は、概ね、横樋
状をしており、その周方向での長さは、中心角で略12
0゜程度ある。篩いスクリーン61の構造は、左右方向
へ配列された多数の縦骨材62と、この縦骨材62に直
交する水平な6本の横骨材63とを相互に溶接して格子
状のベース部を形成すると共に、このベース部に、所要
の大きさの篩い孔64aが形成された篩い板64を取り
付けた構造になっている。
【0028】縦骨材62は、中心角120゜程度の円弧
形に屈曲した板状をしていて、その内側縁に等間隔で配
列された多数の切欠き62aが形成されている。横骨材
63は、左右方向に細長い帯板状を為すと共に、その幅
方向における一側部には、この横骨材63の厚み方向か
ら見て等脚台形状をした多数の刃66aから成る鋸刃状
のスクリーン内固定刃列66が形成されている。この刃
66aの配列ピッチも、ローター軸34の軸方向におけ
る回転刃38の配列ピッチと一致している。
【0029】これら縦骨材62と横骨材63は、横骨材
63の幅方向における他側部が縦骨材62の切欠き62
aに嵌まった状態で相互に溶接される。これによって、
ほぼ格子状を為すベース部が形成され、6つのスクリー
ン内固定刃列66は、左右方向から見て、いずれも縦骨
材62の円弧中心を指向する。
【0030】篩い板64は金属板に多数の篩い孔64a
を打ち抜き形成して成るもので、ベース部の全ての格子
窓を塞ぐように取り付けられる(図3、図4参照)。従
って、篩いスクリーン61の篩い目のサイズは、この篩
い孔64aの大きさになる。尚、この種の破砕機に要求
される篩い孔のサイズには幾つかあるので、篩い孔64
aのサイズは要求される大きさとし、また、このサイズ
がある程度大きい場合は、篩い板64を設けないで、縦
骨材62と横骨材63とで構成される格子窓そのものを
篩い孔としても良い。
【0031】篩いスクリーン61の左右両端には取付壁
67(図3参照)が固定されている。篩いスクリーン6
1は、この取付壁67が機筐3内の前端下部の所定の位
置に固定されることで、ローター33を、そのほぼ前方
から下方に渡る範囲で囲うように取り付けられる。この
取付は、前記取付ベース12や機筐3の機枠に対して着
脱自在なるように行われ、その取付位置は、縦骨材62
の円弧中心がローター33の軸心と一致し、且つ、スク
リーン内固定刃列66の刃谷66bを回転刃38の刃先
の回転軌跡Lが通るように精度良く規定される。
【0032】しかして、前記ホッパー10の下端と内部
底板15との間の開口は、篩いスクリーン61によって
塞がれ、この篩いスクリーン61の内側にローター33
が回転自在に位置する。そして、ローター33が回転す
ると、回転刃38の刃先は、出入り口固定刃列52の各
刃谷52bと6つのスクリーン内固定刃列66の各刃谷
66bを通って回転し、出入り口固定刃列52の刃谷5
2bを通る際の回転刃38の通過距離は、固定刃板51
の厚みのほぼ2倍になる。破砕機1は以上のように構成
されている。
【0033】〔C.作用〕(図2、図3、図8、図9) 次に、破砕機1の作用を説明する。図示しない制御盤の
運転開始スイッチを投入すると、電動機36が始動して
ローター33が回転すると共に、油圧シリンダ17を駆
動するための油圧回路が駆動してプッシャー19が往復
移動する。この状態からホッパー10に処理物を投入す
ると、その処理物は内部底板15上に落ち、或いは、前
進中のプッシャー19に乗って堆積すると共に、プッシ
ャー19から前側にあるものが、このプッシャー19に
よってローター33に押し付けられる。
【0034】このようにしてローター33に押し付けら
れる処理物を、ローター33の回転刃38が、順次、篩
い板64とローター軸34との間の隙間に運び入れて行
く。このように運ばれて行く処理物は、回転刃38が出
入り口固定刃列52の刃谷52bとスクリーン内固定刃
列66の刃谷66bを通過する際に、これら固定刃列5
2、66と回転刃38とで剪断破砕されて粒度を小さく
され、篩い孔64aより小さく破砕されたものはこの篩
い孔64aから外に落ち、篩い孔64aを通らなかった
ものは回転刃38によって上記隙間から一旦外に運び出
されては再び隙間に運び込まれて繰り返し剪断される。
篩い孔64aを通った破砕粒はカッター機構31の下方
に配置された図示しないコンベアによって目的の場所へ
運ばれる。
【0035】このように行われる剪断破砕は、ローター
33が1回転する間に、出入り口固定刃列52によって
は2回、スクリーン内固定刃列66によっては6回、合
計8回行われる。従って、固定刃が篩いスクリーンの入
り口と出口だけに設けられていた従来の破砕機aに比べ
て、ローターの回転速度を上げなくてもほぼ4倍の剪断
機会を持つことになる。しかも、出入り口固定刃列52
と回転刃38とによる剪断は、固定刃板51の厚みのほ
ぼ2倍の距離に渡って行われるので、材質の硬軟を問わ
ず、処理物を確実に捉えて剪断する。特に、ビニールシ
ートなど、柔軟で剪断し難い処理物であっても、ある程
度の距離に渡って回転刃38が引っ張ることでほぼ確実
に引き裂くことができる。この点においても破砕能率は
著しく高いものになる。
【0036】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態に
おいては、スクリーン内固定刃列を、篩いスクリーンの
横骨材に直接形成したが、このスクリーン内固定刃列
は、横骨材とは別体の刃板に形成して、それを篩いスク
リーンの内側に取り付けるようにしても良い。また、本
発明における篩いスクリーン出入り口の固定刃列やスク
リーン内固定刃列の数、或いは篩いスクリーンの構造な
どが、実施の形態に示したものに限られることは無い。
例えば、スクリーン内固定刃列は、出入り口固定刃と回
転刃との間隙のような狭い間隙を形成する形状でなくて
も、回転刃によって処理物が回転方向に移動するのを阻
止する程度の凹凸を持つ刃列にしても良い。いずれにし
ても、これらは、当該破砕機の仕様や処理物の種類、処
理能力などに応じて適宜選択すべきものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ロータ
ーの回転速度を上げなくても、時間当たりの剪断回数は
数倍ないしそれ以上に高められるので、剪断能率が飛躍
的に高まると共に、回転刃によって篩いスクリーンの中
を運ばれて行く処理物は、スクリーン内固定刃列によっ
て止められることで、積極的に篩い孔から押し出される
ことになる。これにより、処理物の排出効率も飛躍的に
高められる。
【0038】請求項2の発明によれば、スクリーン内固
定刃列を設けるための特別な刃板を用意する必要が無い
ので、部品点数や組立工数を増やさないで済み、製作コ
ストも抑えることができ、また、このスクリーン内固定
刃列のローターに対する位置決め等も精度良く行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る破砕機の全体平面図
である。
【図2】図1に示す破砕機の中央縦断面図である。
【図3】図1のA−A線に沿って切断した要部拡大断面
図である。
【図4】図1に示す破砕機の篩いスクリーンを拡大した
斜視図である。
【図5】図1に示す破砕機のローターの要部を拡大した
斜視図である。
【図6】図1に示す破砕機の固定刃板の一部を拡大した
斜視図である。
【図7】図1に示す破砕機のスクリーン内固定刃列の一
部を拡大した斜視図である。
【図8】図3のB−B線に沿って切断した要部拡大断面
図である。
【図9】図1に示す破砕機の回転刃と出入り口固定刃列
とによる剪断作用を説明するための図である。
【図10】従来の破砕機の一例を示す要部の概略断面図
である。
【符号の説明】
1…破砕機 10…ホッパー 33…ローター
38…回転刃 52…(出入り口の)固定刃列 52b…(出入り口
の固定刃列の)刃谷 63…横骨材 64…篩いスクリーン 64a…篩い孔 66…ス
クリーン内固定刃列 66b…(スクリーン内固定刃列の)刃谷

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状外周面に多数の回転刃が取り付けら
    れたローターと、このローターをその周方向における少
    なくとも一部を残して囲うように配置され所要の大きさ
    の篩い孔が設けられた篩いスクリーンと、この篩いスク
    リーンと上記ローターとの間の隙間の入り口と出口の少
    なくとも一方に配置され上記回転刃が通る刃谷を持つ固
    定刃列と、上記ローター上に処理物を堆積するためのホ
    ッパーとを備えた破砕機であって、篩いスクリーンの内
    面に、ローターの回転刃が通る刃谷を持つスクリーン内
    固定刃列を、ローターの回転方向へ互いに間隔をおいて
    複数設けたことを特徴とする破砕機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した破砕機において、篩い
    スクリーンは少なくともローターの軸と平行な横骨材を
    備えた構造のもので、その横骨材にスクリーン内固定刃
    列を形成したことを特徴とする破砕機。
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