JP2671108B2 - 切断機 - Google Patents
切断機Info
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Description
紙、ロール状又は紐状のプラスチック、ベール品その他
の廃棄物を細片に切断する切断機に関する。
公開特許公報DE4242740A1記載の切断機が知
られている。この切断機は、図7〜図9に示すように、
ホッパー31を上部に付設した切断室32を機台33上
に設け、この切断室32の一側部に設けた排出口34内
に、電動機又は油圧モータ(図示せず)により駆動され
る八角柱状のロータ35を水平に配設し、上記ロータ3
5の外周に、その回転方向(図9において白抜き矢印方
向)の前方から後方になるに従って深くなるように軸方
向のエッジ35a間を三角形に切り欠き、V字状の底面
36aと、この底面36aと直角な後面36bとからな
る多数のカッター係合溝36を、複数条の螺旋状に設
け、各カッター係合溝36に断面正方形の直方体状を呈
するカッター37をその一端面の一部が三角形のカッテ
ィングエッジ37aを形成するように2本のボルト38
により取り付け、かつ前記排出口34の一側縁に臨んで
上記各カッター37のカッティングエッジ37aと噛合
する鋸刃状のカッティングエッジ39aを有する板状の
固定刃39を水平に設けている。図7において40は排
出口34の他端縁に臨んで設けられた拭い取り用固定刃
で、各カッター37に付着した被処理物を拭い取るため
のものである。41は被処理をロータ35に押圧すべく
ロータ35に対して進退可能に設けたプッシャー、42
はロータ35の下方において排出口34を覆うため、カ
ッター37の回転軌跡に沿って設けた篩網で、円弧状の
複数の補強アーム43に支持されている。又、44は篩
網42の下方に設けた受けタンクで、その下部には、産
物を排出するスクリューコンベヤ45が設けられてい
る。一方、図8において46は篩網42の途中に介挿し
た2つの副固定刃で、前記固定刃39と同様に各カッタ
ー37と協働して被処理物を切断するものであり、U字
状のホルダー47を介して補強アーム43に取り付けら
れ、調整ボルト48によりカッター37に対して進退可
能に設けられている。
から投入された被処理物は、ロータ35の回転に伴って
切断室32の底部に移動され、かつプッシャー41によ
りロ4タ35に押し付けられ、カッター37と固定刃3
9の剪断作用により徐々に切断され、切断片がカッター
37の回転に従って排出口34へ移動し、副固定刃46
とカッター37の剪断作用により更に切断されて所要の
大きさになったものが篩網42の網目を通って受けタン
ク44へ落下し、スクリューコンベヤ45により機外へ
排出される。又、篩網42の網目を通過しなかった切断
片は、拭い取り用固定刃40とカッター37の剪断作用
により再度切断され、かつ拭い取り用固定刃40の拭い
取り作用によってカッター37から拭い取られた切断片
と共に篩網42を経て受けタンク44へ落下し、スクリ
ューコンベヤ45により機外へ排出される。一方、拭い
取り用固定刃40を経てもまだ所望の大きさに切断され
なかった被処理物は、カッター37によって切断室42
へ送られ、再度切断されるものである。
切断機では、多数のカッターがロータの外周に多条の螺
旋状に設けられているので、被処理物が紐状のプラスチ
ック等である場合、ロータに絡み付きを生じ易く、かつ
ロータに一方向のみのスラスト力が作用する不具合があ
る。そこで、本発明は、紐状の被処理物であってもロー
タに対する絡み付きを生じることがなく、かつロータに
一方向のみのスラスト力が作用しない切断機を提供する
ことを目的とする。
め、本発明の切断機は、切断室の排出口内に多角柱状の
ロータを水平に配設し、上記ロータの外周に断面正多角
形若しくは円形の短柱状を呈する多数のカッターを一端
面の一部がカッティングエッジを形成するように取り付
け、かつ前記排出口に臨んで上記各カッターのカッティ
ングエッジと噛合するカッティングエッジを有する板状
の固定刃を水平に設けた切断機において、前記多数のカ
ッターが、ロータの周方向にジグザグ状をなすように複
数条配列され、かつ各条の周方向で隣り合うもの及び隣
り合う条の一部のものが周方向からみて軸方向で隣接す
るように配置されていることを特徴とする切断機。前記
各条中のカッターは、連続していることが好ましい。
又、前記各条中のカッターは、適宜に欠除されていても
よい。
の軸方向へカッターの条数で分割された各範囲で左右に
順次噛み込まれて切断される。
て説明する。図1は本発明の切断機の一実施例を示す一
部を破断した斜視図である。図中1は機台2上に設けた
箱形の切断室で、その上部には、被処理物が投入される
ホッパー(図示せず)が付設されている。切断室1の一
側の底部には、切断された被処理物を排出する矩形の排
出口3が設けられており、この排出口3には、図示しな
い電動機又は油圧モータにより正、逆回転駆動される正
16角柱状のロータ4が配設されている。ロータ4の外
周には、図2,図3に示すように、多数のカッター係合
溝5がロータ4の周方向へジグザグ状をなすように複数
条配列され、かつ各条の周方向で隣り合うもの及び隣り
合う条の一部のものが周方向からみて軸方向で隣接する
ように配置されている。各カッター係合溝5は、ロータ
4の回転方向(図2,図3において矢印A,Bで示
す。)の前方から後方になるに従って深くなるように、
ロータ4の軸方向のエッジ4aを直角に横切って形成さ
れ、後述するカッターの隣り合う2周面と完全に係合可
能なV字状の底面5aと、カッターの対角線の長さと等
しい幅の両側面5bと、底面5a及び両側面5bと直角
でカッターの対角線の長さとほぼ等しい高さの後面5c
とからなるものであり、その底面5aの中央(底部)に
は、ロータ4の軸線と直角な逃げ溝6が設けられてい
る。
に示すように、断面正方形の直方体状を呈するカッター
7が、隣り合う2周面及び一端面を底面5a及び後面5
cに当接させて完全に係合されており、かつ各カッター
7は、その長辺方向のエッジ7aの中間において対角線
上に位置するように設けた1つのボルト孔8からロータ
4に螺入したボルト9によって固定され、他端の隣り合
う短辺方向のエッジ7bがカッティングエッジを形成す
るようにロータ4に取り付けられている。そして、切断
室1の底部には、図1,図2に示すように、上記ロータ
4の各カッター7のカッティングエッジと直角に噛合す
る鋸刃状のカッティングエッジを有する板状の固定刃1
0が、カッティングエッジの先端をロータ4のエッジ4
aに近接させて排出口3の一側縁に臨んで水平に設けら
れている。
に、カッター7の回転軌跡に沿って前記固定刃10付近
の排出口3を覆う副固定刃取付けフレーム11が設けら
れている。副固定刃取付フレーム11は、カッター7の
回転軌跡に沿って配設した曲板12と、この曲板12を
補強支持するため一端を機台2に取り付けた円弧状の複
数の補強アーム13とからなる。そして、副固定刃取付
けフレーム11には、固定刃10と同様に各カッター7
のカッティングエッジと直角に噛合する鋸刃状のカッテ
ィングエッジを有する2つの副固定刃14が、ロータ4
の回転方向へ適宜に離隔して取り付けられている。又、
ロータ4の下方には、カッター7の回転軌跡に沿って残
余の排出口3を覆う篩網15が配設されており、この篩
網15は、一端を前記補強アーム13の他端に連結さ
れ、かつ他端を機台2に取り付けた円弧状の複数の補強
アーム16によって補強支持されている。一方、前記切
断室1の底部には、固定刃10等と同様に各カッター7
のカッティングエッジと直角に噛合する鋸刃状のカッテ
ィングエッジを有する板状の拭い取り用固定刃17が排
出口3の他側縁に臨んで水平に設けられている。
タ4に押圧すべくロータ4に対して進退可能に設けたプ
ッシャー、19は篩網15の下方に設けた受けタンク
で、篩網15を通過した産物を収容するものであり、そ
の下部には、産物を機外に排出するスクリューコンベヤ
20が設けられている。
切断室1に投入された被処理物は、ロータ4の回転に伴
って切断室1の底部に移動され、かつプッシャー18に
よりロータ4に押し付けられ、カッター7と固定刃10
の剪断作用により徐々に8〜60mm以下の細片に切断
される。上記切断に際し、切断がロータ4の軸方向へカ
ッターの条数で分割された各範囲で左右に順次噛み込ま
れることによって行われるので、軸方向の一列分のカッ
ターによる切断動力を軽減できると共に、被処理物が紐
状のものであってもロータ4に絡み付くことがなく、か
つロータ4に一方向のみのスラスト力が作用することも
ない。又、カッター係合溝5におけるカッター7との間
に形成される凹所が小さいので、この凹所に被処理物が
引掛かってロータ自体が摩耗することが回避される。次
いで、切断片がカッター7の回転に伴って排出口3へ移
動されると、2つの副固定刃14とカッター7の剪断作
用により更に切断されて篩網15上へ詰りを生じること
なく送られ、所望の大きさとなった切断片が篩網15の
網目を効率よく通過して受けタンク19へ落下し、スク
リューコンベヤ20により機外へ排出される。又、篩網
15の網目を通過しなかった切断片は、拭い取り用固定
刃17とカッター7の剪断作用により再度切断され、か
つ拭い取り用固定刃17の拭い取り作用によってカッタ
ー7から拭い取られた切断片と共に篩網15を経て受け
タンク19へ落下し、スクリューコンベヤ20により機
外へ排出される。一方、拭い取り用固定刃17を経ても
まだ所望の大きさに切断されなかった被処理物は、カッ
ター7によって切断室1へ送られ、再度固定刃10等に
より切断されるものである。そして、被処理物の切断に
従ってカッター7や固定刃10等のカッティングエッジ
が摩耗した場合には、カッター7を軸線回りに反転し、
又は端面を反転したり、かつ固定刃10等を裏返し、又
はロータ4に接近させて対処する。
ー7の端面を軸線と直角な平面とする場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、例えば図5に
示すカッター71のように、端面がその中心を最深部と
する凹球面であってもよい。又、カッターは、断面正方
形の直方体に限らず、図6に示すカッター72のよう
に、断面円形の短柱状としたり、あるいは断面正六角
形、正八角形等の正多角形の短柱状としてもよい。これ
らの場合、カッターの端面は平面であっても、あるいは
凹球面であってもよく、又、カッター係合溝は、カッタ
ーの縦割り半分の周面及び1つの端面を完全に支持でき
るようにされる。更に、カッター7の配列は、周方向へ
連続したジグザグ状をなす複数条の配列とする場合に限
らず、任意のカッター7を欠除させ、周方向へ断続した
ジグザグ状をなす複数条の配列としてもよい。更に又、
ロータを1本とする場合に限らず、2本のロータを並設
するようにしてもよい。この場合、固定刃は、両ロータ
の中間に配設してもよく、あるいは両ロータの外側にそ
れぞれ配設するようにしてもよい。
よれば、被処理物がロータの軸方向へカッターの条数で
分割された各範囲で左右に順次噛み込まれて切断される
ので、軸方向の一列分のカッターによる切断動力を軽減
できると共に、紐状の被処理物であってもロータに対す
る絡み付きを生じることなく切断することができ、かつ
ロータに一方向のみのスラスト力が作用することはな
い。
た斜視図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 切断室の排出口内に多角柱状のロータを
水平に配設し、上記ロータの外周に断面正多角形若しく
は円形の短柱状を呈する多数のカッターを一端面の一部
がカッティングエッジを形成するように取り付け、かつ
前記排出口に臨んで上記各カッターのカッティングエッ
ジと噛合するカッティングエッジを有する板状の固定刃
を水平に設けた切断機において、前記多数のカッター
が、ロータの周方向にジグザグ状をなすように複数条配
列され、かつ各条の周方向で隣り合うもの及び隣り合う
条の一部のものが周方向からみて軸方向で隣接するよう
に配置されていることを特徴とする切断機。 - 【請求項2】 前記各条中のカッターが、連続している
ことを特徴とする請求項1記載の切断機。 - 【請求項3】 前記各条中のカッターが、適宜に欠除し
ていることを特徴とする請求項1記載の切断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6309638A JP2671108B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 切断機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6309638A JP2671108B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 切断機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08141426A JPH08141426A (ja) | 1996-06-04 |
JP2671108B2 true JP2671108B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=17995454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6309638A Expired - Fee Related JP2671108B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 切断機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2671108B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5661882B2 (ja) * | 2013-09-18 | 2015-01-28 | 株式会社キンキ | 破砕機用回転刃、それを備える破砕機及び破砕機用回転刃の取付構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05228388A (ja) * | 1992-02-21 | 1993-09-07 | Takao Takasaki | 角柱状チップ付き摩砕機 |
JPH05253503A (ja) * | 1992-03-16 | 1993-10-05 | Takao Takasaki | 摩砕機用角柱状切削チップ固着バー |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP6309638A patent/JP2671108B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH08141426A (ja) | 1996-06-04 |
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