JP2001334028A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001334028A
JP2001334028A JP2000157521A JP2000157521A JP2001334028A JP 2001334028 A JP2001334028 A JP 2001334028A JP 2000157521 A JP2000157521 A JP 2000157521A JP 2000157521 A JP2000157521 A JP 2000157521A JP 2001334028 A JP2001334028 A JP 2001334028A
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Kazutoshi Funabashi
和利 船橋
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パネル上に装着されている種々の遊技用構造物
や遊技釘を取り除く手間を軽減して、板状をしたパネル
を容易に分離してリサイクルに供することのできる遊技
機の提供である。 【解決手段】複数個の遊技用構造物と、該複数個の遊技
用構造物を取付けるためのパネル1とから成る遊技盤を
備えた遊技機において、前記パネル1は、その表側を構
成する表板32と、その裏側を構成する基板31とを接
合して形成し、前記表板32と基板31とを、固定釘
(接合部材)34により一体に接合して、前記固定釘3
4、前記遊技用構造物を表板32に取付けるための取付
ねじ(取付部材)45、遊技釘42等の貫通突刺部材
を、表板32を貫通して基板31に突刺させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の遊技用構
造物と、該複数個の遊技用構造物を取付けるためのパネ
ルとを有する遊技盤を備えた遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】遊技機の遊技領域を構成する遊技盤は、
通常、板状に成形されたパネルの表面に種々の遊技用構
造物が配置されて形成される。例えば、パチンコ機用遊
技盤では、パチンコ遊技の内容に応じて、パネルに配置
される遊技用構造物の種類や数量、並びにそれらの構造
物のパネル上における配置場所が異なっており、通常、
パチンコ機毎に異なる構成の遊技盤が製造され、パチン
コ機本体に装着されている。
【0003】従って、営利を目的とする遊技ホール等に
おいては、収益性の観点から、不人気となり利用頻度の
低下したパチンコ機については、不人気遊技内容を提供
している既存の遊技盤を高人気、若しくは新タイプの遊
技内容を提供する新たな遊技盤と交換するか、或いは、
そのような高い収益性を備えたパチンコ機と既存のパチ
ンコ機とを入れ替える必要が生ずる。その際、不要とな
った遊技盤は、回収・分解され、構成部品毎に廃棄され
るか、若しくはリサイクル利用されている。特に、遊技
盤を構成する大型の木製資源である板状をしたパネル
は、多量の廃棄ゴミ発生を防止するために回収してリサ
イクルを図る必要がある。
【0004】しかしながら、従来のパネルでは、その表
面に種々の遊技用構造物が各々ビス止め等により取付け
られ、又100本を超える遊技釘が打ち込まれている。
そして、不要となった遊技盤を廃棄、若しくはリサイク
ルに供するために分解処理する際には、これらのビス、
遊技釘を1本ずつ全て取り外す必要があり、遊技盤の分
解作業に多くの手間と時間を要していた。このため、遊
技盤を構成するパネルを分解回収するのは容易ではなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
背景にして、パネル上に装着されている種々の遊技用構
造物や遊技釘を取り除く手間を軽減して、板状をしたパ
ネルを容易に分離してリサイクルに供することのできる
遊技機の提供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明は、複数個の遊技用構造物と、該複数
個の遊技用構造物を取付けるためのパネルとを有する遊
技盤を備えた遊技機において、前記パネルは、その表側
を構成する表板と、その裏側を構成する基板とが接合さ
れて形成されて、前記表板と基板とは、接合部材により
一体に接合され、前記遊技用構造物を表板に取付けるた
めの取付部材、遊技釘等の貫通突刺部材は、表板を貫通
して基板に突刺されていることを、その特徴としてい
る。この構成によると、各貫通突刺部材によって、表板
と基板とを一体に接合できると共に、表板を基板から分
離させると、貫通突刺部材が基板から抜けて、遊技用構
造物及び遊技釘等の貫通突刺部材から基板を容易に分離
できる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記表板に、前記各貫通突刺部材を貫通させ
る貫通孔が予め形成されていて、各貫通孔の内径を、前
記各貫通突刺部材の軸部の外径よりも大きくて、その頭
部の外径よりも小さくしたことを、その特徴としてい
る。この構成によると、基板から表板を分離させると、
各貫通突刺部材の頭部を表板に引っ掛けた状態で、多数
の貫通突刺部材を表板と一緒にして、基板から一度に引
き抜くことができると共に、多数の貫通突刺部材を表板
から容易に分離することもできて、基板のみならず、貫
通突刺部材のリサイクルが可能となる。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明において、前記遊技釘の軸部の中間部に、その軸
部が基板に突刺された状態で、表板に突き当てられる鍔
部を一体に設けたことを、その特徴としている。多数の
遊技釘の鍔部によって表板が基板に押し付けられ、しか
もこの状態が維持されるために、表板と基板との接合が
一層強固となる。また、表板の表面にはセル画シートが
接着されるが、鍔部を有する遊技釘を使用すれば、該鍔
部がセル画シートの表面を押し付けるために、表板に対
してセル画シートを接着する必要もなくなる。
【0009】更に、請求項4の発明は、請求項1ないし
3のいずれかの発明において、前記表板及び/又は前記
基板に、前記表板と前記基板との分離時にバールを挿入
するバール溝が設けられていることを特徴としたもので
あって、前記バール溝にバールを挿入してこじると、基
板に対して表板が容易に分離されるため、その分離作業
が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、複数の実施例を挙げて、本
発明を更に詳細に説明する。最初に、遊技盤A1 の正面
図である図1と、ルーター孔を加工した後のパネル1の
正面図である図7とを参照して、遊技機の一つであるパ
チンコ機の遊技盤A1 の遊技部について簡単に説明し、
その後に、該遊技盤A1 の製造方法を含めて、その構造
について詳細に説明する。図1及び図7において、遊技
盤A1 は、板状をしたパネル1と、該パネル1の表面に
取付けられた種々の遊技用構造物とを有している。
【0011】また、パネル1には、発射装置(図示せ
ず)から発射される遊技球を遊技盤A 1 上において誘導
するための誘導レール2が円形渦巻状となって取付けら
れて、該誘導レール2によって包囲される内側の領域が
遊技領域3となる。前記パネル1における遊技領域3の
中央部には、左右対称形状の液晶図柄表示装置用孔21
が開けられ、液晶図柄表示装置4が前記孔21に収容さ
れて、遊技盤A1 の中央部に取付けられている。パネル
1における前記液晶図柄表示装置用孔21の上方には、
左右対称形状の前記孔21の中心線に対して対称となる
ように一対の風車装飾ランプ用孔22が開けられ、一対
の風車5は、そのランプ部が各孔22に収容されて、液
晶図柄表示装置4の斜上方にそれぞれ取付けられてい
る。また、前記液晶図柄表示装置用孔21の直下には、
始動口用孔23が開けられ、前記液晶図柄表示装置4を
作動させるための始動入賞口6は、前記孔23に収容さ
れて、該図柄表示装置4の直下に取付けられている。
【0012】また、パネル1における始動口用孔23の
直下には、左右対称形状のアタッカー装置用孔24が開
けられ、アタッカー装置7は、前記孔24に収容され
て、前記始動入賞口6の直下に取付けられている。この
アタッカー装置7は、前記始動入賞口6への遊技球の入
賞によって、前記液晶図柄表示装置4が作動して、特定
の表示態様になると、特別遊技状態となって、前記アタ
ッカー装置7内に設けられた大入賞口(図示せず)が所
定時間(例えば、30秒)、或いは所定個数(例えば、
10個)の入賞球が発生するまで、開いた状態を維持す
るようになっている。また、パネル1におけるアタッカ
ー装置用孔24の直下には、アウト球排出孔25が設け
られ、遊技盤A1 の全体から見ると、アタッカー装置7
の直下であって、遊技領域3の最も下方の部分に、前記
アウト球排出孔25に連通するアウト口8が設けられて
いる。
【0013】また、パネル1の前記液晶図柄表示装置用
孔21の両側には、左右対称となった一対のサイドラン
プ用孔26a,26bが開けられていると共に、各孔2
6a,26bの外側にも、それぞれランプ用孔27a,
27bが開けられており、前記一対のサイドランプ用孔
26a,26bを利用して、遊技領域3の左右両端部に
は、それぞれサイドランプ9a,9bが取付けられてい
る。更に、パネル1の上端部には、横方向に沿って複数
のパネル飾りランプ取付孔28a〜28dが開けられて
おり、遊技盤A1 における前記誘導レール2の外側に
は、ほぼその全域に亘ってパネル飾り11が取付けられ
ていて、該パネル飾り11に組み込まれるランプは、前
記パネル飾りランプ取付孔28a〜28dを利用して、
取付けられている。
【0014】引き続いて、遊技盤A1 の構造を、その製
造方法を含めて詳細に説明する。図2は、パネル1を構
成する基板31と表板32とセル画シート33との分解
斜視図であり、図3は、ルーター孔の加工前のパネル1
の正面図であり、図4は、図3のX1 −X1 線拡大断面
図であり、図5は、表板32のみの正面図であり、図6
は、図5のX2 −X2 線拡大断面図であり、図7は、ル
ーター孔の加工後のパネル1の正面図である。図2に示
されるように、遊技盤A1 を構成するパネル1は、合板
製の基板31の前面に樹脂製の表板32が複数本の固定
釘34によって一体に結合された構成である。前記表板
32の表面には、予めセル画シート33が貼り付けられ
ているため、基板31と表板32とセル画シート33と
は、固定釘34によって一体に結合される。このパネル
1の総厚は、19mm程度であって、そのうち、セル画
シート33は、0.5〜1mmであると共に、表板32
は、2〜3mmであり、残りは、基板31の厚さであ
る。図3に示されるパネル1は、基板31と表板32と
セル画シート33とが、これらの周縁部に打ち込まれた
複数本の固定釘34によって一体に結合された状態であ
って、ルーター孔の加工、遊技釘の打ち込み、遊技用構
造物の取付けは、いずれも行われていない。
【0015】また、表板32には、図2に示されるよう
に、その中央上下両端部にそれぞれ1個ずつの位置決め
孔35’が開けられており、基板31及びセル画シート
33には、ドリルによって、表板32の位置決め孔3
5’に合わせてそれぞれ位置決め孔が穿孔されて、パネ
ル1の中央上下両端部にそれぞれ1個ずつの位置決め孔
35(図7参照)が形成される。また、基板31と表板
32とセル画シート33とは、これらの左右の両端部に
おいてそれぞれ4本、中央上下両端部においてそれぞれ
1本ずつの計10本の固定釘34によって一体に結合さ
れている。この固定釘34は、表板32にのみ予め形成
されている固定釘孔36〔図2、図6及び図8(イ)参
照〕を利用して、セル画シート33の表面側から打ち込
んだものであって、その大部分は、基板31に突刺され
ている。
【0016】ここで、基板31は、図2に示されるよう
に、合板を所定形状に切断して、その表面側における左
右両端部の対称位置にそれぞれ2箇所と、上下端部の非
対称位置にそれぞれ1箇所との計6ヵ所に方形状のバー
ル溝37が形成されている。各バール溝37は、各端面
に開口していて、その開口側の深さは2mm程度であっ
て、奥方に行くに従って、その深さは浅くなって消失し
ている。また、各バール溝37の形成位置は、固定釘3
4及び位置決め孔35と干渉しない位置に設けられてい
る。基板31の表面側に設けられた前記バール溝37
は、該基板31の表面側に表板32を重畳させることに
よって、孔状となって、遊技盤A1 をリサイクルする際
に、そのパネル1の4つの各端面に開口した前記バール
溝37にバールBを突っ込んで、基板31と表板32と
を分離させやすいように、予め形成されている。
【0017】また、表板32は、ABS樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ナイロン樹脂等の硬質の樹脂を射出成形
したものであって、図5及び図6に示されるように、成
形時において、前記固定釘孔36、遊技釘孔38、遊技
用構造物の取付ねじを貫通させる取付ねじ孔39、前記
位置決め孔35’が所定位置に成形される。ここで、2
個の位置決め孔35’を除く多数の全ての孔36,3
8,39は、成形時に該当位置にインサートされたリン
グ状の口金41によって形成される。このように、表板
32の射出成形時において、多数の孔成形位置にそれぞ
れ前記口金41をインサートして、該口金41の貫通孔
を釘孔、或いはねじ孔として機能させることによって、
釘孔、或いはねじ孔の周辺部を補強して、基板31の分
離回収時において、釘、或いはねじの回りに集中的に過
大な力が作用して表板32が割れるのを防止している。
また、口金41によって形成される釘孔、或いはねじ孔
は、該孔に貫通される釘、或いはねじの軸部の外径より
も大きくて、その頭部の外径よりも小さくなっていて、
その頭部は貫通不能な寸法になっている。
【0018】そして、図8(イ),(ロ),(ハ)は、
それぞれ図1のY1 −Y1 線、Y2−Y2 線及びY3
3 線の各拡大断面図であって、表板32の表面に貼り
付けられたセル画シート33の表面側から打ち込まれた
複数本の固定釘34の軸部34aが、前記口金41によ
り形成された固定釘孔36を貫通して基板31に突刺さ
れると共に、その頭部34bがセル画シート33の表面
を押し付けることにより、表板32及びセル画シート3
3を基板31の側に押し付けた状態で、該基板31と表
板32とが一体に結合される。このようにして、基板3
1に対して表板32を重畳させて一体結合させてパネル
1を形成した後に、図7に示されるように、該パネル1
にルーター孔(前記各孔21〜25,26a,26b,
27a,27b,28a〜28d)を開ける。このルー
ター孔は、例えば、パネル1の位置決め孔35にフライ
ス盤側の位置決めピンを差し込んで、位置決めした状態
で、フライス盤工具によって孔開加工して形成される。
なお、図7において、表板32に形成された100個を
超える遊技釘孔38及び20個程度の取付ねじ孔39が
破線で図示されており、これらの遊技釘孔38及び取付
ねじ孔39は、ルーター孔の穿孔位置を避けて、予め表
板32に形成されている。
【0019】また、ルーター孔の加工後において、図1
及び図8(ロ)に示されるように、パネル1に多数の遊
技釘42が打ち込まれる。この遊技釘42の釘打ちは、
自動釘打ち機を使用して行われ、パネル1の位置決め孔
35に釘打ち機の位置決めピンを差し込んで位置決めし
た状態で、予め入力された打込み位置データに基づい
て、前記自動釘打ち機が遊技釘42を、表板32の口金
41に形成された遊技釘孔38に正確に打ち込んで行わ
れる。遊技釘42は、セル画シート33と頭部42bと
の間に遊技球が通過する一定の間隔を保持して、その軸
部42aの先端部のみが基板31に突刺される。
【0020】最後に、遊技釘42が打ち込まれたパネル
1の各ルーター孔の部分に各種の遊技用構造物を収容し
て取付ける。即ち、図1及び図8(ハ)に示されるよう
に、各ルーター孔(前記各孔21〜25,26a,26
b,27a,27b,28a〜28d)に遊技用構造物
の大部分、或いはその一部を収容して、その周縁部に取
付けられたフランジ状の取付基板部43をパネル1にお
けるルーター孔の周縁部に配置して、該取付基板部43
に開けられた基板部側ねじ孔44と、表板32に設けら
れた取付ねじ孔39とに取付ねじ45を貫通させて、そ
の先端部を基板31にねじ込んで、遊技用構造物の取付
基板部43をパネル1に固定すると、該パネル1に対し
て遊技用構造物が取付けられる。
【0021】これによって、パネル1の表面側の各種組
付けが概ね完成し、その裏面側に、誘導樋、種々の制御
基板の組付け等が行われて、遊技盤の製作が完了する。
そして、遊技盤単体で、或いはパチンコ機本体に組み込
んだ状態で、市場に出荷される。
【0022】そして、遊技盤A1 が不要となった場合に
は、木製の基板31及び金属製の固定釘34、遊技釘4
2、取付ねじ45を、樹脂製の表板32から分離させる
ことにより、木製の基板31は、再使用したり、或いは
溶融させてパネル1の原料として再生させる等して、リ
サイクルされる。
【0023】上記した基板31と表板32との分離は、
パネル1の各端面に形成された各バール溝37にバール
Bを順次差し込んで、こじることにより、基板31と表
板32との隙間を徐々に大きくしてゆき、この隙間があ
る程度大きくなった時点で、バールBを深く差し込ん
で、ハンマー等でバールBを叩くことにより、基板31
から表板32を一気に取り外して行う。即ち、最初にバ
ール溝37にバールBを差し込むことにより、図9に示
されるように、基板31と表板32とを固定している固
定釘34と、表板32に対して遊技用構造物を取付けて
いる取付ねじ45とを基板31から大きく浮かして、基
板31と表板32との隙間を大きくする。ここで、多数
の遊技釘42は、その頭部42bが基板31から大きく
離れた(浮いた)状態で、基板31に打ち込まれている
ために、その頭部42bに表板32が当たるまでは、該
表板32を浮かす際の抵抗として作用しないために、分
離当初におけるこじ力は、小さくて済む。
【0024】そして、基板31と表板32との間隔があ
る程度大きくなった時点で、バールBを深く差し込んで
ハンマー等で叩くと、まず固定釘34と取付ねじ45と
が基板31から外れて抜け出るのに続いて、遊技釘42
は、所定の隙間を有して遊技釘孔38に貫通されている
ために、表板32は、そのまま打撃方向に走ることによ
り、基板31から大きく分離されて、その頭部42bに
当接して停止する。更に、ハンマー等でバールBを叩く
と、その衝撃力によって、図10に示されるように、多
数の遊技釘42が基板31から一気に抜け出て、基板3
1に対して表板32が分離される。
【0025】次に、分離された表板32の表面側を下方
に向けて、その全体を上下に振ると、表板32の各釘孔
36,38及びねじ孔39に所定の隙間を有して保持さ
れている固定釘34、遊技釘42及び取付ねじ45は、
全て落下して、表板32から簡単に分離される。このよ
うにしても、各釘孔36,38及びねじ孔39に固定釘
34、遊技釘42及び取付ねじ45が引っ掛かっている
場合には、上方を向いている表板32の裏面側を軽く叩
けば、その軽い衝撃によって、確実に落下する。
【0026】また、図11に示される別の実施例は、表
板32に予め釘孔36,38及びねじ孔39が開けられ
ていない構成において、前記実施例と相違する。このた
め、固定釘34、遊技釘42、取付ねじ45等は、その
釘打ち時等において、表板32を突刺貫通して、基板3
1に突刺される構成となる。よって、表板32は、釘が
突刺貫通しても、割れ、亀裂等が生じない材質であるこ
とが必要であり、例えば硬質の粘り性を有するポリエチ
レン、ポリプロピレン等の樹脂、或いは合板が使用され
る。このように、固定釘34、遊技釘42、取付ねじ4
5等を表板32に突刺貫通させる構成であると、前記実
施例のように、表板32の定められた位置に固定釘孔3
6、遊技釘孔38、取付ねじ孔39等を予め形成した
り、予め形成されている孔位置に遊技釘等を正確に打ち
込む必要もなくなり、しかも製作そのものが容易で、同
一構成のパネルを機種の異なる遊技盤に使用することが
可能となる等の利点がある。この例の場合には、図11
に示されるように、バールBをバール溝37に挿入し
て、基板31に対して表板32を分離させると、その力
によって、基板31から固定釘34が抜け出ると同時
に、遊技釘42の軸部42aに対して表板32が分離方
向に移動しつつ、基板31から表板32が分離される。
本実施例は、例えば、表板32から固定釘34、遊技釘
42、取付ねじ45等を分離回収する予定がなく、基板
31のみを回収する遊技盤に好適である。
【0027】また、図12には、軸部42'aの中間部に
鍔部42'cを有する遊技釘42’を使用した例が示され
ており、多数の遊技釘42’の鍔部42'cによって、表
板32が基板31に押し付けられて、この状態が維持さ
れるために、基板31に対する表板32及びセル画シー
ト33のはがれを効果的に防止できる。また、遊技釘4
2’の各鍔部42'cがセル画シート33に突き当たっ
て、これを押し付けるために、表板32に対してセル画
シート33を接着する必要もなくなる。
【0028】更に、本発明において、遊技盤を構成する
基板の代表的な材質としては、合板が挙げられ、この合
板のうち薄板材を積層接着したものが最も一般的である
が、基板の材質として、木粉と樹脂粉とを混練加熱して
所定形状に押出成形した押出合成板を使用することも可
能である。この押出合成板は、種々の木材を細かく粉砕
した木粉と、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂粉
とを主原料として、必要に応じて水、粘結材等を混合し
たものを所定温度まで加熱して溶融状にし、この溶融原
料を加圧して押出成形型の間を通過させることにより、
該型に対応した横断面を有する押出成形品としたもので
ある。このようにして成形された押出合成板は、その成
形後において、細かく切断して加熱することにより溶融
状態となるために、リサイクル性に優れる特質を有す
る。
【0029】図13に示される遊技盤A2 の基板31’
は、前記押出合成板で形成されていて、使用状態におい
て、縦方向(上下方向)に多数の連続貫通孔51を有す
る中空構造となっていて、その表面側に、前記と同一の
表板32が重畳されて、複数本の固定釘34を介して一
体に結合された構成である。このような押出合成板を遊
技盤の基板として使用すれば、表板と分離して回収した
後の再生処理が極めて容易となるために、基板のリサイ
クル性が格段に高まる。また、押出成形時において、中
空構造にすることが可能であるために、通常の中実の基
板に比較して、軽量となるのに加えて、リブ構造の基板
では、リブが取付けられていない側にしか物を取付ける
ことができないが、中空構造をした上記押出合成板は、
その両面に物を取付けられる利点がある。
【0030】
【発明の効果】本発明は、複数個の遊技用構造物と、該
複数個の遊技用構造物を取付けるためのパネルとを有す
る遊技盤を備えた遊技機において、前記パネルは、その
表側を構成する表板と、その裏側を構成する基板とが接
合されて形成されて、前記表板と基板とは、接合部材に
より一体に接合され、前記遊技用構造物を表板に取付け
るための取付部材、遊技釘等の貫通突刺部材は、表板を
貫通して基板に突刺される構成になっているので、表板
を基板から分離させると、貫通突刺部材が基板から抜け
て、遊技用構造物及び遊技釘を基板から容易に分離で
き、パネル上に装着されている種々の遊技用構造物及び
遊技釘等の貫通突刺部材を取り除く手間を軽減して、板
状をしたパネルの主体たる基板を容易に分離してリサイ
クルに供することのできる遊技機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤A1 の正面図である。
【図2】パネル1を構成する基板31と表板32とセル
画シート33との分解斜視図である。
【図3】ルーター孔の加工前のパネル1の正面図であ
る。
【図4】図3のX1 −X1 線拡大断面図である。
【図5】表板32のみの正面図である。
【図6】図5のX2 −X2 線拡大断面図である。
【図7】ルーター孔の加工後のパネル1の正面図であ
る。
【図8】(イ),(ロ),(ハ)は、それぞれ図1のY
1 −Y1 線、Y2 −Y2 線及びY3 −Y3 線の拡大断面
図である。
【図9】基板31に対して表板32を分離している途中
の拡大断面図である。
【図10】同じく分離後の拡大断面図である。
【図11】本発明の別の実施例において、基板31に対
して表板32を分離している途中の拡大断面図である。
【図12】鍔部42'cを有する遊技釘42’が基板31
に打ち込まれた状態の断面図である。
【図13】押出合成板から成る基板31’を有する遊技
盤A2 の斜視図である。
【符号の説明】
1,A2 :遊技盤 B:バール 1:パネル 2:誘導レール(遊技用構造物) 4:液晶図柄表示装置(遊技用構造物) 5:風車(遊技用構造物) 6:始動入賞口(遊技用構造物) 9a,9b :サイドランプ(遊技用構造物) 11:パネル飾り(遊技用構造物) 31,31’:基板 32:表板 33:セル画シート 34:固定釘(接合部材,貫通突刺部材) 36:固定釘孔 37:バール溝 38:遊技釘孔 39:取付ねじ孔 42,42’:遊技釘(貫通突刺部材) 42a,42'a:軸部 42b,42'b:頭部 42'c:鍔部 45:取付ねじ(取付部材,貫通突刺部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の遊技用構造物と、該複数個の遊
    技用構造物を取付けるためのパネルとを有する遊技盤を
    備えた遊技機において、 前記パネルは、その表側を構成する表板と、その裏側を
    構成する基板とが接合されて形成されて、前記表板と基
    板とは、接合部材により一体に接合され、 前記遊技用構造物を表板に取付けるための取付部材、遊
    技釘等の貫通突刺部材は、表板を貫通して基板に突刺さ
    れていることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記表板には、前記各貫通突刺部材を貫
    通させる貫通孔が予め形成されていて、各貫通孔の内径
    は、前記各貫通突刺部材の軸部の外径よりも大きくて、
    その頭部の外径よりも小さくなっていることを特徴とす
    る請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技釘の軸部の中間部には、その軸
    部が基板に突刺された状態で、表板に突き当てられる鍔
    部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記表板及び/又は前記基板には、前記
    表板と前記基板との分離時にバールを挿入するバール溝
    が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の遊技機。
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