JP3763716B2 - パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3763716B2
JP3763716B2 JP2000018969A JP2000018969A JP3763716B2 JP 3763716 B2 JP3763716 B2 JP 3763716B2 JP 2000018969 A JP2000018969 A JP 2000018969A JP 2000018969 A JP2000018969 A JP 2000018969A JP 3763716 B2 JP3763716 B2 JP 3763716B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
game board
nail
extraction
mounting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000018969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001104556A (ja
Inventor
紀志男 杉島
廣 永井
圭史 森
良孝 土屋
Original Assignee
株式会社サンセイアールアンドディ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP28642799A external-priority patent/JP2001104554A/ja
Application filed by 株式会社サンセイアールアンドディ filed Critical 株式会社サンセイアールアンドディ
Priority to JP2000018969A priority Critical patent/JP3763716B2/ja
Publication of JP2001104556A publication Critical patent/JP2001104556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3763716B2 publication Critical patent/JP3763716B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は合成樹脂製遊技盤に配設した遊技釘、装着部材等を分離装置で簡単に分離できるようにしたパチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ機等の遊技機の遊技盤は、一般的には木材板(ブナ材・ラワン材の合成板等)により形成されており、遊技盤の表面には、遊技盤上に発射された遊技球の進路を様々変化させるための複数の遊技釘(金属製)が頭部を一定の高さに突出させて打ち込まれている。この場合、役物は螺子等で遊技盤に螺着され、遊技釘は釘打ち機等で打ち込まれている。
また、近年は合成樹脂製の遊技盤も見られるようになり、遊技釘は遊技盤の成形時に設けられるか、遊技盤に直に打ち込まれているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、木製の遊技盤は資源問題(資源のリサイクル化)の観点において問題がある。すなわち、木材のリサイクル方法としては、マテリアルリサイクル(物質としての再利用)は材質上困難な状況にあるため、サーマルリサイクル(焼却等により熱源として再利用)が一般的である。また、木材は石油商品と異なり発熱量が少ないためサーマルリサイクルを行ったとしても大きな効果は期待できないという問題がある。
また従来の遊技盤では遊技釘を遊技盤の成形時に設けたり、遊技盤に直に打ち込む作業が手間がかかり不便であった。
更に、遊技盤には複数の金属製遊技釘が打ち込まれているためリサイクルの前段階において木材と金属を分離する必要があるが、遊技釘は釘打ち機で圧入されている関係上非常に抜き難い。このため、遊技釘と遊技盤とを分離する際に多大なる時間を費やさなければならないというリサイクル上弊害が生じる。
一方、合成樹脂製の遊技盤はマテリアルリサイクルが実現可能であるが、現状では遊技盤の生産においてバージンレジン(新樹脂)が使用されているため資源のリサイクル化という観点からは好ましくない。また、遊技釘と遊技盤との分離についても木製の遊技盤と同様の弊害が生じている。
【0004】
この発明は従来の課題を解決するようにしたもので、遊技盤と遊技釘を簡単かつ確実に分離することができる遊技盤の遊技釘等分離装置、或いは遊技盤と遊技釘装着部材等を簡単かつ確実に分離することができる遊技盤の遊技釘等分離装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】
この発明の請求項1のパチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置は、合成樹脂で成形された遊技盤3を固定する遊技盤固定手段31と、前記遊技盤3に挿入された複数の遊技釘20に対応して複数の釘抜き突起52が配設された釘抜き手段50と、前記釘抜き突起52を加熱する加熱手段53と、前記複数の遊技釘20と前記複数の釘抜き突起52とが対応するように、前記遊技盤固定手段31と釘抜き手段50とのいずれか一方或いは双方を移動させる移動手段40とを備え、前記釘抜き手段50を移動手段40で移動するとともに加熱手段53で釘抜き突起52を加熱して遊技盤3を溶解することによって前記遊技盤と前記遊技釘を分離することを特徴としたものである。
【0006】
この発明の請求項2のパチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置は、別の実施形態を示すものである。すなわち、この分離装置は合成樹脂で成形された遊技盤3’を固定する遊技盤固定手段31と、前記遊技盤3に挿入された遊技釘装着部材61またはそれと複数の遊技釘20に対応して装着部材抜き突起52’またはそれと複数の釘抜き突起52が配設された釘抜き手段50と、前記装着部材抜き突起52’またはそれと釘抜き突起52を加熱する加熱手段53と、前記装着部材61または複数の遊技釘20と前記装着部材抜き突起52’またはそれと複数の釘抜き突起52とが対応するように、前記遊技盤固定手段31と釘抜き手段50とのいずれか一方或いは双方を移動させる移動手段とを備え、前記釘抜き手段50を移動手段で移動するとともに前記加熱手段53で装着部材抜き突起52’またはそれと複数の釘抜き突起52を加熱して遊技盤3’を溶解することによって前記遊技盤と前記装着部材またはそれと遊技釘を分離することを特徴とするものである。
【0007】
この第1の発明の構成によれば、遊技盤固定手段31に熱可塑性樹脂で成形された遊技盤3を収容固定し、遊技盤3の複数の遊技釘20と釘抜き手段50の複数の釘抜き突起52とが対応するように移動手段(プレス機)40で前記遊技盤固定手段31と釘抜き手段50とのいずれか一方或いは双方を移動させるとともに、前記釘抜き突起52を加熱手段53で加熱して遊技盤3を溶解し、前記遊技盤3より遊技釘20を分離させ、遊技盤の遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離する。従って、リサイクルの準備段階の時間が短縮できる。これにより、遊技盤をリサイクルする際の弊害を軽減することができる。
【0008】
この第2の発明の構成によれば、遊技盤固定手段31に熱可塑性樹脂で成形された遊技盤3’を収容固定し、遊技盤3に備えた装着部材61またはそれと複数の遊技釘20と釘抜き手段50の装着部材抜き突起52’またはそれと複数の釘抜き突起52とが対応するように、移動手段40で前記遊技盤固定手段と釘抜き手段とのいずれか一方或いは双方を移動させるとともに、前記装着部材抜き突起またはそれと釘抜き突起を加熱手段53で加熱して遊技盤3’を溶解し、前記遊技盤3’より装着部材61またはそれと遊技釘20を分離させ、遊技盤の装着部材またはそれと遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離する。従って、リサイクルの準備段階の時間が短縮できる。これにより、遊技盤をリサイクルする際の弊害を軽減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の遊技機の正面図、図2は遊技盤の正面図、図3は遊技盤の斜視図、図4は遊技盤成形状態の断面図である。
【0010】
図1において、パチンコ遊技機は側枠(木枠)1と、該側枠1の一側に開閉自在に軸支された前面枠体2と、該前面枠体2の前面上部に開閉自在に設けられかつ遊技盤3の前方を覆うガラス板を保持するガラス枠4と、前面枠体2の前面下部に開閉自由に設けられかつ上皿5が固着される上皿取付け用前板6と、該前板の下方の前面枠体2に下皿7、操作ハンドル8等から構成されている。
【0011】
図2はこの発明の遊技盤を示す正面図である。遊技盤3には円弧状の打球誘導レール10として、外レール10aが設けられ、かつその外レールの内側には球誘導通路を存して内側レール10bが設けられている。遊技機に装着され遊技領域を形成する遊技盤3にはランプ風車11、図柄表示装置12、左右の球通過ゲート13、風車14、始動入賞口15、大入賞装置16、サイドランプ17、左右の入賞口18等の遊技装置に合致する形状の貫設穴19が形成され、該貫設穴19に前記遊技装置がビス等で装着されており、これらの遊技装置の周囲には真鍮性の遊技釘20が複数(具体例では、217本)打ち込まれている。これらの遊技釘20によって発射された遊技球の進路が様々変更され、遊技の趣向性を引き立てている。
【0012】
図2、図3において、この発明の遊技盤3は再生熱可塑性合成樹脂で成形することに特徴がある。再生熱可塑性合成樹脂は、資源を無駄にすることなく使用済みとなった樹脂製品や樹脂成形工程等で出た成形くず等を溶融押出機でペレット状に再生したもので、再生可能な合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等の熱可塑性樹脂が代表的である。また、遊技盤3は遊技釘20等も打ち込まれるため強度が必要であるが、これら再生樹脂に添加剤や新樹脂を加えて強化すること、着色することも可能である。なお、上述した熱可塑性樹脂の中ではポリプロピレンの生産量(1995年実績で250万トン)が最も多い関係上、これらの再生樹脂は入手し易くポリプロピレンを使用するのが好ましいが、これに限定されるものではない。再生使用可能な合成樹脂材としては、上記のほかポリカーボネイト(P.C樹脂)を使用するものとしても良い。
【0013】
パチンコ遊技機の遊技盤3を含む構成部材を再生熱可塑性合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させ形成する。再生使用用添加化合物としてはポリフェノールとシリカ粉末の化学合成品等を使用する。前記ポリカーボネイト(P.C樹脂)を使用する場合には、高純度生成したポリフェノールとシリカ粉末の化学合成品である熱安定剤を添加して、ポリカーボネイトを再生使用する際に生じる成形加熱による分子量の低減を抑える手段を設けることが好ましい。射出成形することによりポリカーボネイト樹脂にラジカル活性分子が発生し熱分割が進んで機械的強度が低下し再生使用することの障害を、ポリフェノールを主成分とする熱安定剤を樹脂に添加することにより発生するラジカル分子を捕捉して分子量の低下を抑えて合成樹脂材の再生使用を可能とする。これらの合成樹脂材の再生使用添加化合物(上記実施例においては、ポリカーボネイトを再生使用用添加物としてのポリフェノールとシリカ粉末の化学合成品よりなる熱安定剤)を添加するパチンコ遊技機用合成樹脂再形成手段を採用する構成としてもよい。
【0014】
図4において、この発明の遊技盤3の成形装置を説明する。遊技盤3の成形は射出成形によるもので、上金型21、下金型22、射出成形機とにより成形される。上金型21には遊技釘20を圧入するための挿入案内溝23を形成するための挿入案内溝成形突起24が複数突設されており、下金型22には前述した遊技装置を装着するための貫設穴形成突起25が複数突設されている。前記挿入案内溝成形突起24は遊技釘20の軸部と同じように先端を先鋭な形状とする。この上金型21と下金型22を嵌合させ注入口26に射出成形機の発射ノズル27により再生熱可塑性合成樹脂をそれらの空間に射出し、複数の貫設穴19、挿入案内溝23を形成した遊技盤3が成形される。
【0015】
この射出成形による遊技盤の成形時にその再生熱可塑性合成樹脂の遊技盤3の所定位置に上金型21の挿入案内溝成形突起24により遊技釘20を挿入するための挿入案内溝23が成形される。この挿入案内溝23は、遊技釘20のうち遊技盤3内に打ち込まれた部分の最大径(具体的にはφ1.85)より小さくする。この挿入案内溝23は、遊技釘20を遊技盤3に圧入するための溝で、遊技釘20を直接遊技盤3に打ち込んだ際に遊技釘20を打ち込んだ部分または周囲に負荷がかかり再生熱可塑性合成樹脂に亀裂や破損が生じるのを未然に防止するために設けられる。また、挿入案内溝23の径を前述した遊技釘20の最大径より若干小さめに形成したのは、遊技釘20を挿入案内溝23に圧入した後に遊技釘20が容易に抜け落ちる(例えば、遊技球が衝突を繰り返すうちに抜け落ちたり、遊技釘の角度調整によって抜け落ちる)ことがないように考慮したものである。仮に前述した遊技釘20の径と、挿入案内溝23の径が同じであれば、容易に抜けてしまうし、挿入案内溝の径が前述した遊技釘の径より小さすぎれば、やはり遊技釘を圧入した際に挿入案内溝から亀裂が生じる可能性は高くなってしまうので、挿入案内溝23の径は、遊技盤や遊技釘の材質、径によって適宜設定すればよい。 なお、挿入案内溝は成形後の別の工程で形成しても良い。
【0016】
図5は遊技釘用の分離装置の斜視図、図6は分離装置の遊技盤固定板の正面図、図7は分離装置の釘抜き突起の断面図、図8は釘抜き用の分離装置の一部破断側面図、図9は釘抜き突起を遊技盤に挿入した状態の一部破断側面図、図10は遊技釘を抜いた状態の一部破断側面図である。
【0017】
以上説明した遊技盤3が使用済みとなりマテリアルリサイクルを行うには遊技釘や種々の遊技装置を全て外す必要がある。遊技装置は数は少なく螺子等を外せば容易に遊技盤と分離することができるが、遊技釘については本数も多く、簡単には抜けないように圧入されているため容易には遊技盤と分離できない。そこで、図5乃至図10において、遊技釘と遊技盤を分離する分離用装置30を示す。この分離装置30は遊技盤固定手段31、プレス機40、釘抜き手段50、加熱手段53等からなる。分離装置30のプレス機40には遊技盤固定手段31の遊技盤固定板32が所定の間隔をおいて固定シャフト41を介して固定され、遊技盤固定板32とプレス機40の間には釘抜き手段50の釘抜き板51がプレス機40の駆動により前後に移動する可動シャフト42に固定されている。そして、遊技盤固定手段31に遊技釘20を備えた合成樹脂製遊技盤3を収容固定し、移動手段のプレス機40により釘抜き手段50を移動し、かつ加熱手段53で加熱して遊技盤3を溶解し、遊技盤と複数の遊技釘を短時間で一挙に分離させる。
【0018】
図5および図6において、遊技盤固定手段31は遊技盤固定板32の前面に遊技盤3を収容する遊技盤収容部33が構成されている。実施形態では遊技盤収容部33として上下に遊技盤固定溝34が形成され、一側に遊技盤挿入口35が構成され、かつ他側には遊技盤ストッパー36が形成され、遊技盤3が遊技盤挿入口35より上下の遊技盤固定溝34に沿ってストッパー36に当たるまで挿入されて収容固定される。この遊技盤固定板32には釘抜き板の釘抜き突起と各々に対応する位置に案内孔37が貫設されている。
【0019】
前記釘抜き手段50を移動する移動手段としてのプレス機40には固定シャフト41が四方に備えられ、該固定シャフト41が前記遊技盤固定板32の背面に当接され、前面に釘抜き手段50として釘抜き板51が可動シャフト42により進退可能に備えられる。そして、釘抜き板51には前面に加熱手段53を備えた複数の金属製釘抜き突起52が遊技盤3を遊技盤固定板32に固定した際に各々遊技釘20と対応する位置に突設されている。このプレス機40には加熱ランプ43、移動スイッチ44、挿通穴45が備えられている。
【0020】
図7に示す釘抜き手段50の金属製釘抜き突起52は中空体として内部に加熱手段の発熱板53が埋設されている。そして、その発熱板53の配線は釘抜き板51の内部側方で束ねられ、1本のコードとして釘抜き板51の裏面の側方から引き出されており、プレス機(移動手段)40の電源装置に接続されている(配線、コード等、電源装置は図示せず)。発熱板53の温度は、設定スイッチ(図示せず)により様々な温度に設定可能に構成されており、設定により種々の樹脂を溶かすことが可能である。
【0021】
図8乃至図10において、再生熱可塑性合成樹脂で成形した遊技盤3より遊技釘20を分離する場合を説明する。プレス機40の電源をオンすると加熱ランプ43が発光すると共に、発熱板53が発熱し釘抜き突起52を加熱し始め、設定温度まで上昇すると加熱ランプ43が消灯する。その時点で移動スイッチ44が点灯し、移動スイッチ44をオンすることにより釘抜き板51が移動可能となる。
遊技盤3を遊技盤固定板32に固定して(遊技盤裏面側を案内孔側に向けて)、移動スイッチ44をオンするとプレス機40の駆動力により可動シャフト42と共に釘抜き板51が矢印Aの方向に移動し、釘抜き突起52は案内孔37に進入する。
そして、釘抜き突起52は案内孔37から突出し遊技盤3に突き当たるが、釘抜き突起52は発熱板53により設定された温度に加熱されているため遊技盤3を溶解しながら遊技盤3内に進入し、最終的には遊技盤3を貫通する。その際、釘抜き突起52は遊技釘20の位置と各々対応しているため遊技釘20を押出し、その結果遊技釘20は遊技盤正面側に抜け落ちる。従って、前記遊技盤3より遊技釘20を分離させ、遊技盤の遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離することができ、リサイクルの準備段階の時間が短縮できる。これにより、遊技盤をリサイクルする際の弊害を軽減することができる。
【0022】
図11は遊技釘装着部材を備えた遊技盤の一部正面図、図12は同X−X線断面図、図13は嵌合穴を備えた遊技盤と遊技釘装着部材を分離して示す斜視図、図14は装着部材抜き用の分離装置の一部破断側面図、図15は装着部材を抜く状態の一部破断側面図である。
【0023】
図11乃至図13において、1または複数の遊技釘を備えた遊技釘装着部材61を別に成形して遊技盤3’の嵌合穴62に備えるパチンコ遊技機の実施形態を示す。すなわち、金属製、合成樹脂製等で適宜形状に遊技釘装着部材61を形成し、その遊技釘装着部材61に1または複数の遊技釘20を備える。また遊技盤3’には該遊技釘装着部材61を嵌合しうる形状の嵌合穴62を形成する。而して、この遊技盤3’の嵌合穴62に遊技釘20を備えた遊技釘装着部材61が嵌合される。この遊技盤3’の嵌合穴62の深さは遊技釘装着部材61を嵌合したときに、遊技盤3’の表面と装着部材61の表面が面一となるようにする。装着部材61は遊技盤嵌合穴62に密嵌するか、接着剤により接着するなどして固定する。前記遊技釘装着部材61は、複数の遊技釘(一つのブロックの遊技釘)20を一度に遊技盤3’に取付けるのに便利である。
【0024】
実施形態では遊技盤3’の嵌合穴62の開口部周囲に嵌合段部62aを設け、遊技釘装着部材61には上部周囲に鍔部61aが形成され、該装着部材61の鍔部61aが嵌合穴の嵌合段部62aに嵌合される。また、装着部材61の材質としては、遊技釘20を挿入した後、遊技球の遊技釘20への衝突や遊技釘20の調整による遊技盤3の破損を防ぐために、強化樹脂(ガラス繊維を多く合成した樹脂や、耐衝撃性が強い超高分子ポリエチレン等の強固なエンジニアプラスチック)や硬質ゴム等が例示される。なお、遊技釘装着部材61を金属製のものとしても良く、その場合例えば遊技釘20の先端付近を螺子形状とし、遊技釘装着部材61にも遊技釘の螺子が螺着できる溝を形成する構成が例示できる。また、装着部材の樹脂の色彩を遊技盤の色彩と異にすれば、装着部材の形状が模様となり、遊技盤の装飾効果を発揮できる。
【0025】
上記の場合の遊技盤3と遊技釘20、遊技釘装着部材61を分離するには、前述した分離装置を改良して遊技釘装着部材61、またはそれと遊技釘20を分離可能とすれば、遊技盤と金属部品(遊技釘装着部材、遊技釘)を容易にかつ一挙に分離できる。
【0026】
図14および図15に示す装着部材用の分離装置30’は、遊技釘装着部材61が熱可塑性樹脂等容易に溶解する物質以外の例えば、金属、熱硬化性樹脂、木材等で形成されている場合における遊技釘装着部材と遊技盤の分離に使用する。この分離装置30’の構成は前記遊技釘の分離装置とほぼ同じ構成である。この分離装置30’で前記遊技釘分離装置と異なるのは、装着部材61を挿通する案内孔37’、その装着部材61を押出す装着部材抜き突起52’の構成である。該押出す装着部材抜き突起52’は装着部材61を押出すために大径とし、かつ案内孔37’はその装着部材抜き突起52’を挿通するように大径としてある。而して、この分離装置により遊技盤3’より装着部材61を抜き取る場合には前記遊技釘の分離装置と同様にプレス機40により釘抜き手段50を進出させ動作させて装着部材抜き突起52’またはそれと遊技釘抜き突起52を嵌合穴41’に進入させ遊技盤3’の方へ進出させるとともに内部の発熱板53の発熱により装着部材抜き突起52’またはそれと釘抜き突起52を加熱して遊技盤3’の装着部材61、遊技釘20の該当部分を溶解して装着部材61、遊技釘20等を遊技盤3’より抜き出す。
【0027】
なお、遊技盤の一部にこの装着部材61を嵌合し、他は遊技釘20を前記実施形態のように樹脂に設けた挿入案内溝23に備えたものでは、前記した装着部材抜き突起52’と釘抜き突起52の両方を釘抜き手段50に備えることにより装着部材と遊技釘を遊技盤より分離させることができる。
遊技釘装着部材61が遊技盤と異なる熱可塑性の物質で形成されている場合には、図8乃至図10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤とを分離し、その複数の樹脂で構成された遊技盤を溶融押出し機等でペレット状に再生すればよい。多種類の樹脂が混合したままの再生樹脂から成形加工された製品は機械的強度が弱いが、強度をそれほど必要としない製品に再生すればよい。また、遊技釘装着部材が遊技盤と同じ熱可塑性樹脂で形成されている場合には、図8乃至図10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤とを分離することができる。
【0028】
以上の実施形態を示したが、この発明はこの形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。
【0029】
【発明の効果】
この発明によれば、合成樹脂製遊技盤の遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離することができるので、リサイクルの準備段階の時間が短縮できる。使用済み遊技盤と遊技釘を簡単に分離することにより遊技盤と遊技釘等を各々無駄にすることなく再度再生使用することができる。従って、廃棄物の減少に役立つ。
【0030】
この発明によれば、合成樹脂製遊技盤の遊技釘装着部材またはそれと遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離することができるので、リサイクルの準備段階の時間が短縮できる。使用済み遊技盤と、遊技釘装着部材またはそれと遊技釘を簡単に分離することにより遊技盤と、装着部材、それと遊技釘等を各々無駄にすることなく再度再生使用することができる。従って、廃棄物の減少に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】遊技盤の斜視図である。
【図4】遊技盤成形状態の断面図である。
【図5】遊技釘の分離装置の斜視図である。
【図6】分離装置の遊技盤固定板の正面図である。
【図7】分離装置の釘抜き突起の断面図である。
【図8】釘抜き用の分離装置の一部破断側面図である。
【図9】釘抜き突起を遊技盤に挿入した状態の一部破断側面図である。
【図10】遊技釘を分離した状態の一部破断側面図である。
【図11】装着部材を備えた遊技盤の一部正面図である。
【図12】同X−X線断面図である。
【図13】嵌合穴を備えた遊技盤と装着部材を分離して示す斜視図である。
【図14】装着部材用の分離装置の一部破断側面図である。
【図15】装着部材を分離する状態の一部破断側面図である。
【符号の説明】
3 遊技盤
3’ 遊技盤
20 遊技釘
21 上金型
22 下金型
23 挿入案内溝
30 分離装置
30’ 分離装置
31 遊技盤固定手段
32 遊技盤固定板
37 案内孔
37’ 案内孔
40 プレス機(移動手段)
41 固定シャフト
42 可動シャフト
50 釘抜き手段
51 釘抜き板
52 釘抜き突起
52’ 装着部材抜き突起
53 発熱板(加熱手段)
61 遊技釘装着部材
62 嵌合穴

Claims (2)

  1. 合成樹脂で成形された遊技盤を固定する遊技盤固定手段と、前記遊技盤に挿入された複数の遊技釘に対応して複数の釘抜き突起が配設された釘抜き手段と、前記釘抜き突起を加熱する加熱手段と、前記複数の遊技釘と前記複数の釘抜き突起とが対応するように前記遊技盤固定手段と釘抜き手段とのいずれか一方或いは双方を移動させる移動手段とを備え、前記釘抜き手段を移動手段で移動するとともに加熱手段で釘抜き突起を加熱して遊技盤を溶解することによって前記遊技盤と前記遊技釘を分離することを特徴としたパチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置。
  2. 合成樹脂で成形された遊技盤を固定する遊技盤固定手段と、前記遊技盤に挿入された遊技釘装着部材またはそれと複数の遊技釘に対応して装着部材抜き突起またはそれと複数の釘抜き突起が配設された釘抜き手段と、前記装着部材抜き突起またはそれと釘抜き突起を加熱する加熱手段と、前記装着部材または複数の遊技釘と前記装着部材抜き突起またはそれと複数の釘抜き突起とが対応するように、前記遊技盤固定手段と釘抜き手段とのいずれか一方或いは双方を移動させる移動手段とを備え、前記釘抜き手段を移動手段で移動するとともに前記加熱手段で装着部材抜き突起またはそれと複数の釘抜き突起を加熱して遊技盤を溶解することによって前記遊技盤と前記装着部材またはそれと遊技釘を分離することを特徴としたパチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置。
JP2000018969A 1999-10-07 2000-01-27 パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置 Expired - Fee Related JP3763716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000018969A JP3763716B2 (ja) 1999-10-07 2000-01-27 パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28642799A JP2001104554A (ja) 1999-10-07 1999-10-07 パチンコ遊技機
JP2000018969A JP3763716B2 (ja) 1999-10-07 2000-01-27 パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28642799A Division JP2001104554A (ja) 1999-10-07 1999-10-07 パチンコ遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001104556A JP2001104556A (ja) 2001-04-17
JP3763716B2 true JP3763716B2 (ja) 2006-04-05

Family

ID=18545746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000018969A Expired - Fee Related JP3763716B2 (ja) 1999-10-07 2000-01-27 パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3763716B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4550310B2 (ja) * 2001-04-27 2010-09-22 株式会社平和 障害釘の抜取り方法とその装置
JP2005021471A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008000545A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Aiwa Raito:Kk 遊技盤成形金型及び遊技盤の成形方法。
JP2008006189A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Aiwa Raito:Kk 遊技盤の成形方法及び成形金型
JP5722010B2 (ja) * 2010-11-29 2015-05-20 京楽産業.株式会社 パチンコ遊技機の部品取外し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001104556A (ja) 2001-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3763716B2 (ja) パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置
JP2001104554A (ja) パチンコ遊技機
KR200447287Y1 (ko) 사출성형장치의 이젝팅 겸용 벤트 코어
KR101256716B1 (ko) 서포트메인용 사출금형
JP2007021266A (ja) パチンコ遊技機およびパチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置
JP3440614B2 (ja) 成形機のランナーロック取外し装置
TWI397468B (zh) 射出成型之模具
KR200433757Y1 (ko) 내측 언더컷 처리구조를 갖는 사출금형
KR101203985B1 (ko) 금형장치
KR200444793Y1 (ko) 사출성형장치에서 제품 흡착 방지를 위한 취출 장치
CA2517366A1 (en) Method of removing molded natural resins from molds utilizing lifter bars
JP2004049570A (ja) 遊技盤および遊技盤用透明表板
JP2826401B2 (ja) 弾球遊技機用遊技盤
JP2590693Y2 (ja) 射出成形用金型
KR20180105019A (ko) 이젝트 유닛을 구비한 금형 조립체
KR101344861B1 (ko) 이중사출을 위한 터널게이트가 구비된 이중사출금형
JP2006192187A (ja) 遊技盤及び遊技盤の成形方法
JP5925601B2 (ja) 射出成形方法および射出成形用金型
US20200316834A1 (en) Electrically-driven rotor iron core magnetic steel chamber dispensing device
KR200421063Y1 (ko) 경사면 언더컷 처리 구조
KR200280828Y1 (ko) 원료주입 게이트 기능을 갖는 슬라이더가 구비된 금형장치
KR20060090079A (ko) 사출금형의 배출장치
KR102589692B1 (ko) 화장용 연필심 성형금형 및 그 성형금형에 의해 성형된 연필심 삽입장치
JP5456293B2 (ja) 弾球遊技機用遊技盤およびその製造方法
JP3571137B2 (ja) 遊技機の遊技盤

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3763716

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees