JP2001104554A - パチンコ遊技機 - Google Patents
パチンコ遊技機Info
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- JP2001104554A JP2001104554A JP28642799A JP28642799A JP2001104554A JP 2001104554 A JP2001104554 A JP 2001104554A JP 28642799 A JP28642799 A JP 28642799A JP 28642799 A JP28642799 A JP 28642799A JP 2001104554 A JP2001104554 A JP 2001104554A
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- Japan
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- game
- nail
- game board
- mounting member
- nails
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 資源を無駄にすることなくかつ使用済みの遊
技盤を再度再生できるようにする。 【解決手段】 複数の遊技釘20が挿入された遊技盤3
を備えたパチンコ遊技機において、前記遊技盤3は再生
熱可塑性合成樹脂で形成され、遊技釘20を挿入するた
めの挿入案内溝23を形成し、該挿入案内溝は、前記遊
技釘の前記遊技盤に挿入される部位の最大径より小さく
する。
技盤を再度再生できるようにする。 【解決手段】 複数の遊技釘20が挿入された遊技盤3
を備えたパチンコ遊技機において、前記遊技盤3は再生
熱可塑性合成樹脂で形成され、遊技釘20を挿入するた
めの挿入案内溝23を形成し、該挿入案内溝は、前記遊
技釘の前記遊技盤に挿入される部位の最大径より小さく
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は遊技盤を再生熱可
塑性合成樹脂等により成形し、その遊技盤に遊技釘等を
簡単に配設でき、また遊技釘を備えた装着部材を遊技盤
に嵌合して遊技釘を簡単に取付けでき、さらには合成樹
脂製遊技盤に配設した遊技釘、装着部材等を分離装置で
簡単に分離できるようにしたパチンコ遊技機およびパチ
ンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置に関す
る。
塑性合成樹脂等により成形し、その遊技盤に遊技釘等を
簡単に配設でき、また遊技釘を備えた装着部材を遊技盤
に嵌合して遊技釘を簡単に取付けでき、さらには合成樹
脂製遊技盤に配設した遊技釘、装着部材等を分離装置で
簡単に分離できるようにしたパチンコ遊技機およびパチ
ンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機等の遊技機の遊技盤
は、一般的には木材板(ブナ材・ラワン材の合成板等)
により形成されており、遊技盤の表面には、遊技盤上に
発射された遊技球の進路を様々変化させるための複数の
遊技釘(金属製)が頭部を一定の高さに突出させて打ち
込まれている。この場合、役物は螺子等で遊技盤に螺着
され、遊技釘は釘打ち機等で打ち込まれている。また、
近年は合成樹脂製の遊技盤も見られるようになり、遊技
釘は遊技盤の成形時に設けられるか、遊技盤に直に打ち
込まれているのが現状である。
は、一般的には木材板(ブナ材・ラワン材の合成板等)
により形成されており、遊技盤の表面には、遊技盤上に
発射された遊技球の進路を様々変化させるための複数の
遊技釘(金属製)が頭部を一定の高さに突出させて打ち
込まれている。この場合、役物は螺子等で遊技盤に螺着
され、遊技釘は釘打ち機等で打ち込まれている。また、
近年は合成樹脂製の遊技盤も見られるようになり、遊技
釘は遊技盤の成形時に設けられるか、遊技盤に直に打ち
込まれているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、木製の
遊技盤は資源問題(資源のリサイクル化)の観点におい
て問題がある。すなわち、木材のリサイクル方法として
は、マテリアルリサイクル(物質としての再利用)は材
質上困難な状況にあるため、サーマルリサイクル(焼却
等により熱源として再利用)が一般的である。また、木
材は石油商品と異なり発熱量が少ないためサーマルリサ
イクルを行ったとしても大きな効果は期待できないとい
う問題がある。また従来の遊技盤では遊技釘を遊技盤の
成形時に設けたり、遊技盤に直に打ち込む作業が手間が
かかり不便であった。更に、遊技盤には複数の金属製遊
技釘が打ち込まれているためリサイクルの前段階におい
て木材と金属を分離する必要があるが、遊技釘は釘打ち
機で圧入されている関係上非常に抜き難い。このため、
遊技釘と遊技盤とを分離する際に多大なる時間を費やさ
なければならないというリサイクル上弊害が生じる。一
方、合成樹脂製の遊技盤はマテリアルリサイクルが実現
可能であるが、現状では遊技盤の生産においてバージン
レジン(新樹脂)が使用されているため資源のリサイク
ル化という観点からは好ましくない。また、遊技釘と遊
技盤との分離についても木製の遊技盤と同様の弊害が生
じている。
遊技盤は資源問題(資源のリサイクル化)の観点におい
て問題がある。すなわち、木材のリサイクル方法として
は、マテリアルリサイクル(物質としての再利用)は材
質上困難な状況にあるため、サーマルリサイクル(焼却
等により熱源として再利用)が一般的である。また、木
材は石油商品と異なり発熱量が少ないためサーマルリサ
イクルを行ったとしても大きな効果は期待できないとい
う問題がある。また従来の遊技盤では遊技釘を遊技盤の
成形時に設けたり、遊技盤に直に打ち込む作業が手間が
かかり不便であった。更に、遊技盤には複数の金属製遊
技釘が打ち込まれているためリサイクルの前段階におい
て木材と金属を分離する必要があるが、遊技釘は釘打ち
機で圧入されている関係上非常に抜き難い。このため、
遊技釘と遊技盤とを分離する際に多大なる時間を費やさ
なければならないというリサイクル上弊害が生じる。一
方、合成樹脂製の遊技盤はマテリアルリサイクルが実現
可能であるが、現状では遊技盤の生産においてバージン
レジン(新樹脂)が使用されているため資源のリサイク
ル化という観点からは好ましくない。また、遊技釘と遊
技盤との分離についても木製の遊技盤と同様の弊害が生
じている。
【0004】この発明は従来の課題を解決するようにし
たもので、遊技盤を再生熱可塑性合成樹脂で成形して資
源を無駄にすることなくかつ使用済みの遊技盤を再度再
生できるようにしたパチンコ遊技機を提供することを目
的とする。また、成形時に釘の挿入案内溝を成形し、遊
技釘を挿入させ易くし、さらには遊技釘を圧入して抜け
落ちを防止したパチンコ遊技機を提供することを目的と
する。
たもので、遊技盤を再生熱可塑性合成樹脂で成形して資
源を無駄にすることなくかつ使用済みの遊技盤を再度再
生できるようにしたパチンコ遊技機を提供することを目
的とする。また、成形時に釘の挿入案内溝を成形し、遊
技釘を挿入させ易くし、さらには遊技釘を圧入して抜け
落ちを防止したパチンコ遊技機を提供することを目的と
する。
【0005】また、別に1または複数の遊技釘を備えた
遊技釘装着部材を用意して、遊技盤の嵌合穴にその装着
部材を嵌合して、遊技盤の一部にそれらの部材を嵌合す
るのみで簡単に遊技釘を配設でき、今までとそれほど違
和感のない釘調整等を実現可能としたパチンコ遊技機を
提供することを目的とする。さらに、遊技盤と遊技釘を
簡単かつ確実に分離することができる遊技盤の遊技釘等
分離装置、或いは遊技盤と遊技釘装着部材等を簡単かつ
確実に分離することができる遊技盤の遊技釘等分離装置
を提供することを目的とする。
遊技釘装着部材を用意して、遊技盤の嵌合穴にその装着
部材を嵌合して、遊技盤の一部にそれらの部材を嵌合す
るのみで簡単に遊技釘を配設でき、今までとそれほど違
和感のない釘調整等を実現可能としたパチンコ遊技機を
提供することを目的とする。さらに、遊技盤と遊技釘を
簡単かつ確実に分離することができる遊技盤の遊技釘等
分離装置、或いは遊技盤と遊技釘装着部材等を簡単かつ
確実に分離することができる遊技盤の遊技釘等分離装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】この発明の請求項1のパチンコ
遊技機は、複数の遊技釘20が挿入された遊技盤3にお
いて、前記遊技盤3は再生熱可塑性合成樹脂で形成され
たことを特徴とするものである。請求項2の発明はパチ
ンコ遊技機の遊技盤3を含む構成部材が、再生熱可塑性
合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有さ
せ形成されたことを特徴とするものである。
遊技機は、複数の遊技釘20が挿入された遊技盤3にお
いて、前記遊技盤3は再生熱可塑性合成樹脂で形成され
たことを特徴とするものである。請求項2の発明はパチ
ンコ遊技機の遊技盤3を含む構成部材が、再生熱可塑性
合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有さ
せ形成されたことを特徴とするものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1と2記載の遊
技機の遊技盤3に遊技釘20を挿入するための挿入案内
溝23を形成したものである。請求項4の発明は請求項
3の前記挿入案内溝23は、前記遊技釘20の前記遊技
盤3に挿入される部位の最大径より小さいことを特徴と
するものである。
技機の遊技盤3に遊技釘20を挿入するための挿入案内
溝23を形成したものである。請求項4の発明は請求項
3の前記挿入案内溝23は、前記遊技釘20の前記遊技
盤3に挿入される部位の最大径より小さいことを特徴と
するものである。
【0008】この発明の請求項5のパチンコ遊技機は、
1または複数の遊技釘20を挿入して備えた適宜形状の
遊技釘装着部材61を設け、遊技盤3’に該遊技釘装着
部材61を嵌合しうる形状の嵌合穴62を形成し、前記
遊技釘装着部材61を遊技盤3’に形成された嵌合穴6
2に嵌合したことを特徴とするものである。
1または複数の遊技釘20を挿入して備えた適宜形状の
遊技釘装着部材61を設け、遊技盤3’に該遊技釘装着
部材61を嵌合しうる形状の嵌合穴62を形成し、前記
遊技釘装着部材61を遊技盤3’に形成された嵌合穴6
2に嵌合したことを特徴とするものである。
【0009】この発明の請求項6のパチンコ遊技機にお
ける遊技盤の遊技釘等分離装置は、合成樹脂で成形され
た遊技盤3を固定する遊技盤固定手段31と、前記遊技
盤3に挿入された複数の遊技釘20に対応して複数の釘
抜き突起52が配設された釘抜き手段50と、前記釘抜
き突起52を加熱する加熱手段53と、前記複数の遊技
釘20と前記複数の釘抜き突起52とが対応するよう
に、前記遊技盤固定手段31と釘抜き手段50とのいず
れか一方或いは双方を移動させる移動手段とを備え、前
記釘抜き手段50を移動手段40で移動するとともに加
熱手段53で釘抜き突起52を加熱して遊技盤3を溶解
することによって前記遊技盤と前記遊技釘を分離するこ
とを特徴としたものである。
ける遊技盤の遊技釘等分離装置は、合成樹脂で成形され
た遊技盤3を固定する遊技盤固定手段31と、前記遊技
盤3に挿入された複数の遊技釘20に対応して複数の釘
抜き突起52が配設された釘抜き手段50と、前記釘抜
き突起52を加熱する加熱手段53と、前記複数の遊技
釘20と前記複数の釘抜き突起52とが対応するよう
に、前記遊技盤固定手段31と釘抜き手段50とのいず
れか一方或いは双方を移動させる移動手段とを備え、前
記釘抜き手段50を移動手段40で移動するとともに加
熱手段53で釘抜き突起52を加熱して遊技盤3を溶解
することによって前記遊技盤と前記遊技釘を分離するこ
とを特徴としたものである。
【0010】この発明の請求項7のパチンコ遊技機にお
ける遊技盤の遊技釘等分離装置は、別の実施形態を示す
ものである。すなわち、この分離装置は合成樹脂で成形
された遊技盤3’を固定する遊技盤固定手段31と、前
記遊技盤3に挿入された遊技釘装着部材61またはそれ
と複数の遊技釘20に対応して装着部材抜き突起52’
またはそれと複数の釘抜き突起52が配設された釘抜き
手段50と、前記装着部材抜き突起52’またはそれと
釘抜き突起52を加熱する加熱手段53と、前記装着部
材61または複数の遊技釘20と前記装着部材抜き突起
52’またはそれと複数の釘抜き突起52とが対応する
ように、前記遊技盤固定手段31と釘抜き手段50との
いずれか一方或いは双方を移動させる移動手段とを備
え、前記釘抜き手段50を移動手段で移動するとともに
前記加熱手段53で装着部材抜き突起52’またはそれ
と複数の釘抜き突起52を加熱して遊技盤3’を溶解す
ることによって前記遊技盤と前記装着部材またはそれと
遊技釘を分離することを特徴とするものである。
ける遊技盤の遊技釘等分離装置は、別の実施形態を示す
ものである。すなわち、この分離装置は合成樹脂で成形
された遊技盤3’を固定する遊技盤固定手段31と、前
記遊技盤3に挿入された遊技釘装着部材61またはそれ
と複数の遊技釘20に対応して装着部材抜き突起52’
またはそれと複数の釘抜き突起52が配設された釘抜き
手段50と、前記装着部材抜き突起52’またはそれと
釘抜き突起52を加熱する加熱手段53と、前記装着部
材61または複数の遊技釘20と前記装着部材抜き突起
52’またはそれと複数の釘抜き突起52とが対応する
ように、前記遊技盤固定手段31と釘抜き手段50との
いずれか一方或いは双方を移動させる移動手段とを備
え、前記釘抜き手段50を移動手段で移動するとともに
前記加熱手段53で装着部材抜き突起52’またはそれ
と複数の釘抜き突起52を加熱して遊技盤3’を溶解す
ることによって前記遊技盤と前記装着部材またはそれと
遊技釘を分離することを特徴とするものである。
【0011】この第1の発明の構成によれば、再生(マ
テリアルリサイクル)熱可塑性樹脂によって遊技盤3が
形成されているので、資源を無駄にすることなくかつ使
用済みの遊技盤を再度再生使用することができる。
テリアルリサイクル)熱可塑性樹脂によって遊技盤3が
形成されているので、資源を無駄にすることなくかつ使
用済みの遊技盤を再度再生使用することができる。
【0012】この第2の発明の構成によれば再生熱可塑
性樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させ
ることにより、再生熱可塑性樹脂等合成樹脂材を再生成
形する際に機械的強度が低下するのをこの再生使用用添
加化合物を添加することにより分子量の低下を抑えて合
成樹脂材の再生使用可能とする。
性樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させ
ることにより、再生熱可塑性樹脂等合成樹脂材を再生成
形する際に機械的強度が低下するのをこの再生使用用添
加化合物を添加することにより分子量の低下を抑えて合
成樹脂材の再生使用可能とする。
【0013】この第3の発明の構成によれば、遊技盤3
に遊技釘20を挿入する挿入案内溝23が成形時に同時
に成形されているので、後から遊技盤に挿入案内溝を設
ける手間を省くことができる。また、遊技釘を挿入させ
易くすることができる。第4の発明の構成によれば、挿
入案内溝23が、遊技釘20の遊技盤3に挿入される部
位の最大径より小さく形成されているので、遊技釘20
を圧入すれば、容易に抜け落ちることはなくなる。
に遊技釘20を挿入する挿入案内溝23が成形時に同時
に成形されているので、後から遊技盤に挿入案内溝を設
ける手間を省くことができる。また、遊技釘を挿入させ
易くすることができる。第4の発明の構成によれば、挿
入案内溝23が、遊技釘20の遊技盤3に挿入される部
位の最大径より小さく形成されているので、遊技釘20
を圧入すれば、容易に抜け落ちることはなくなる。
【0014】この第5の発明の構成によれば、遊技盤
3’の嵌合穴62に1または複数の遊技釘20を備えた
適宜形状の遊技釘装着部材61を嵌合することができる
ので、複数の遊技釘20の取付けを一度に行い、釘の取
付けを効率的に行うことができる。またその遊技釘装着
部材61として遊技釘20の挿入に適した強化樹脂(強
度が優れたエンジニアプラスチック)やゴム等を使用す
れば、遊技盤3’の一部にそれらの部材を嵌合するのみ
で今までとそれほど違和感のない釘調整等が実現可能と
なる。これにより遊技機全体を強化された樹脂を使用せ
ずとも必要な部分だけに強化された樹脂を使用できるの
で無駄がなくなる。
3’の嵌合穴62に1または複数の遊技釘20を備えた
適宜形状の遊技釘装着部材61を嵌合することができる
ので、複数の遊技釘20の取付けを一度に行い、釘の取
付けを効率的に行うことができる。またその遊技釘装着
部材61として遊技釘20の挿入に適した強化樹脂(強
度が優れたエンジニアプラスチック)やゴム等を使用す
れば、遊技盤3’の一部にそれらの部材を嵌合するのみ
で今までとそれほど違和感のない釘調整等が実現可能と
なる。これにより遊技機全体を強化された樹脂を使用せ
ずとも必要な部分だけに強化された樹脂を使用できるの
で無駄がなくなる。
【0015】この第6の発明の構成によれば、遊技盤固
定手段31に熱可塑性樹脂で成形された遊技盤3を収容
固定し、遊技盤3の複数の遊技釘20と釘抜き手段50
の複数の釘抜き突起52とが対応するように移動手段
(プレス機)40で前記遊技盤固定手段31と釘抜き手
段50とのいずれか一方或いは双方を移動させるととも
に、前記釘抜き突起52を加熱手段53で加熱して遊技
盤3を溶解し、前記遊技盤3より遊技釘20を分離さ
せ、遊技盤の遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離
する。従って、リサイクルの準備段階の時間が短縮でき
る。これにより、遊技盤をリサイクルする際の弊害を軽
減することができる。
定手段31に熱可塑性樹脂で成形された遊技盤3を収容
固定し、遊技盤3の複数の遊技釘20と釘抜き手段50
の複数の釘抜き突起52とが対応するように移動手段
(プレス機)40で前記遊技盤固定手段31と釘抜き手
段50とのいずれか一方或いは双方を移動させるととも
に、前記釘抜き突起52を加熱手段53で加熱して遊技
盤3を溶解し、前記遊技盤3より遊技釘20を分離さ
せ、遊技盤の遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離
する。従って、リサイクルの準備段階の時間が短縮でき
る。これにより、遊技盤をリサイクルする際の弊害を軽
減することができる。
【0016】この第7の発明の構成によれば、遊技盤固
定手段31に熱可塑性樹脂で成形された遊技盤3’を収
容固定し、遊技盤3に備えた装着部材61またはそれと
複数の遊技釘20と釘抜き手段50の装着部材抜き突起
52’またはそれと複数の釘抜き突起52とが対応する
ように、移動手段40で前記遊技盤固定手段と釘抜き手
段とのいずれか一方或いは双方を移動させるとともに、
前記装着部材抜き突起またはそれと釘抜き突起を加熱手
段53で加熱して遊技盤3’を溶解し、前記遊技盤3’
より装着部材61またはそれと遊技釘20を分離させ、
遊技盤の装着部材またはそれと遊技釘を一挙にかつ短時
間で遊技盤と分離する。従って、リサイクルの準備段階
の時間が短縮できる。これにより、遊技盤をリサイクル
する際の弊害を軽減することができる。
定手段31に熱可塑性樹脂で成形された遊技盤3’を収
容固定し、遊技盤3に備えた装着部材61またはそれと
複数の遊技釘20と釘抜き手段50の装着部材抜き突起
52’またはそれと複数の釘抜き突起52とが対応する
ように、移動手段40で前記遊技盤固定手段と釘抜き手
段とのいずれか一方或いは双方を移動させるとともに、
前記装着部材抜き突起またはそれと釘抜き突起を加熱手
段53で加熱して遊技盤3’を溶解し、前記遊技盤3’
より装着部材61またはそれと遊技釘20を分離させ、
遊技盤の装着部材またはそれと遊技釘を一挙にかつ短時
間で遊技盤と分離する。従って、リサイクルの準備段階
の時間が短縮できる。これにより、遊技盤をリサイクル
する際の弊害を軽減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の遊技機の正面
図、図2は遊技盤の正面図、図3は遊技盤の斜視図、図
4は遊技盤成形状態の断面図である。
面に基づいて説明する。図1はこの発明の遊技機の正面
図、図2は遊技盤の正面図、図3は遊技盤の斜視図、図
4は遊技盤成形状態の断面図である。
【0018】図1において、パチンコ遊技機は側枠(木
枠)1と、該側枠1の一側に開閉自在に軸支された前面
枠体2と、該前面枠体2の前面上部に開閉自在に設けら
れかつ遊技盤3の前方を覆うガラス板を保持するガラス
枠4と、前面枠体2の前面下部に開閉自由に設けられか
つ上皿5が固着される上皿取付け用前板6と、該前板の
下方の前面枠体2に下皿7、操作ハンドル8等から構成
されている。
枠)1と、該側枠1の一側に開閉自在に軸支された前面
枠体2と、該前面枠体2の前面上部に開閉自在に設けら
れかつ遊技盤3の前方を覆うガラス板を保持するガラス
枠4と、前面枠体2の前面下部に開閉自由に設けられか
つ上皿5が固着される上皿取付け用前板6と、該前板の
下方の前面枠体2に下皿7、操作ハンドル8等から構成
されている。
【0019】図2はこの発明の遊技盤を示す正面図であ
る。遊技盤3には円弧状の打球誘導レール10として、
外レール10aが設けられ、かつその外レールの内側に
は球誘導通路を存して内側レール10bが設けられてい
る。遊技機に装着され遊技領域を形成する遊技盤3には
ランプ風車11、図柄表示装置12、左右の球通過ゲー
ト13、風車14、始動入賞口15、大入賞装置16、
サイドランプ17、左右の入賞口18等の遊技装置に合
致する形状の貫設穴19が形成され、該貫設穴19に前
記遊技装置がビス等で装着されており、これらの遊技装
置の周囲には真鍮性の遊技釘20が複数(具体例では、
217本)打ち込まれている。これらの遊技釘20によ
って発射された遊技球の進路が様々変更され、遊技の趣
向性を引き立てている。
る。遊技盤3には円弧状の打球誘導レール10として、
外レール10aが設けられ、かつその外レールの内側に
は球誘導通路を存して内側レール10bが設けられてい
る。遊技機に装着され遊技領域を形成する遊技盤3には
ランプ風車11、図柄表示装置12、左右の球通過ゲー
ト13、風車14、始動入賞口15、大入賞装置16、
サイドランプ17、左右の入賞口18等の遊技装置に合
致する形状の貫設穴19が形成され、該貫設穴19に前
記遊技装置がビス等で装着されており、これらの遊技装
置の周囲には真鍮性の遊技釘20が複数(具体例では、
217本)打ち込まれている。これらの遊技釘20によ
って発射された遊技球の進路が様々変更され、遊技の趣
向性を引き立てている。
【0020】図2、図3において、この発明の遊技盤3
は再生熱可塑性合成樹脂で成形することに特徴がある。
再生熱可塑性合成樹脂は、資源を無駄にすることなく使
用済みとなった樹脂製品や樹脂成形工程等で出た成形く
ず等を溶融押出機でペレット状に再生したもので、再生
可能な合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)等の熱可塑性樹脂が代表的である。また、遊技盤3
は遊技釘20等も打ち込まれるため強度が必要である
が、これら再生樹脂に添加剤や新樹脂を加えて強化する
こと、着色することも可能である。なお、上述した熱可
塑性樹脂の中ではポリプロピレンの生産量(1995年
実績で250万トン)が最も多い関係上、これらの再生
樹脂は入手し易くポリプロピレンを使用するのが好まし
いが、これに限定されるものではない。再生使用可能な
合成樹脂材としては、上記のほかポリカーボネイト
(P.C樹脂)を使用するものとしても良い。
は再生熱可塑性合成樹脂で成形することに特徴がある。
再生熱可塑性合成樹脂は、資源を無駄にすることなく使
用済みとなった樹脂製品や樹脂成形工程等で出た成形く
ず等を溶融押出機でペレット状に再生したもので、再生
可能な合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)等の熱可塑性樹脂が代表的である。また、遊技盤3
は遊技釘20等も打ち込まれるため強度が必要である
が、これら再生樹脂に添加剤や新樹脂を加えて強化する
こと、着色することも可能である。なお、上述した熱可
塑性樹脂の中ではポリプロピレンの生産量(1995年
実績で250万トン)が最も多い関係上、これらの再生
樹脂は入手し易くポリプロピレンを使用するのが好まし
いが、これに限定されるものではない。再生使用可能な
合成樹脂材としては、上記のほかポリカーボネイト
(P.C樹脂)を使用するものとしても良い。
【0021】パチンコ遊技機の遊技盤3を含む構成部材
を再生熱可塑性合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加
化合物を含有させ形成する。再生使用用添加化合物とし
てはポリフェノールとシリカ粉末の化学合成品等を使用
する。前記ポリカーボネイト(P.C樹脂)を使用する
場合には、高純度生成したポリフェノールとシリカ粉末
の化学合成品である熱安定剤を添加して、ポリカーボネ
イトを再生使用する際に生じる成形加熱による分子量の
低減を抑える手段を設けることが好ましい。射出成形す
ることによりポリカーボネイト樹脂にラジカル活性分子
が発生し熱分割が進んで機械的強度が低下し再生使用す
ることの障害を、ポリフェノールを主成分とする熱安定
剤を樹脂に添加することにより発生するラジカル分子を
捕捉して分子量の低下を抑えて合成樹脂材の再生使用を
可能とする。これらの合成樹脂材の再生使用添加化合物
(上記実施例においては、ポリカーボネイトを再生使用
用添加物としてのポリフェノールとシリカ粉末の化学合
成品よりなる熱安定剤)を添加するパチンコ遊技機用合
成樹脂再形成手段を採用する構成としてもよい。
を再生熱可塑性合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加
化合物を含有させ形成する。再生使用用添加化合物とし
てはポリフェノールとシリカ粉末の化学合成品等を使用
する。前記ポリカーボネイト(P.C樹脂)を使用する
場合には、高純度生成したポリフェノールとシリカ粉末
の化学合成品である熱安定剤を添加して、ポリカーボネ
イトを再生使用する際に生じる成形加熱による分子量の
低減を抑える手段を設けることが好ましい。射出成形す
ることによりポリカーボネイト樹脂にラジカル活性分子
が発生し熱分割が進んで機械的強度が低下し再生使用す
ることの障害を、ポリフェノールを主成分とする熱安定
剤を樹脂に添加することにより発生するラジカル分子を
捕捉して分子量の低下を抑えて合成樹脂材の再生使用を
可能とする。これらの合成樹脂材の再生使用添加化合物
(上記実施例においては、ポリカーボネイトを再生使用
用添加物としてのポリフェノールとシリカ粉末の化学合
成品よりなる熱安定剤)を添加するパチンコ遊技機用合
成樹脂再形成手段を採用する構成としてもよい。
【0022】図4において、この発明の遊技盤3の成形
装置を説明する。遊技盤3の成形は射出成形によるもの
で、上金型21、下金型22、射出成形機とにより成形
される。上金型21には遊技釘20を圧入するための挿
入案内溝23を形成するための挿入案内溝成形突起24
が複数突設されており、下金型22には前述した遊技装
置を装着するための貫設穴形成突起25が複数突設され
ている。前記挿入案内溝成形突起24は遊技釘20の軸
部と同じように先端を先鋭な形状とする。この上金型2
1と下金型22を嵌合させ注入口26に射出成形機の発
射ノズル27により再生熱可塑性合成樹脂をそれらの空
間に射出し、複数の貫設穴19、挿入案内溝23を形成
した遊技盤3が成形される。
装置を説明する。遊技盤3の成形は射出成形によるもの
で、上金型21、下金型22、射出成形機とにより成形
される。上金型21には遊技釘20を圧入するための挿
入案内溝23を形成するための挿入案内溝成形突起24
が複数突設されており、下金型22には前述した遊技装
置を装着するための貫設穴形成突起25が複数突設され
ている。前記挿入案内溝成形突起24は遊技釘20の軸
部と同じように先端を先鋭な形状とする。この上金型2
1と下金型22を嵌合させ注入口26に射出成形機の発
射ノズル27により再生熱可塑性合成樹脂をそれらの空
間に射出し、複数の貫設穴19、挿入案内溝23を形成
した遊技盤3が成形される。
【0023】この射出成形による遊技盤の成形時にその
再生熱可塑性合成樹脂の遊技盤3の所定位置に上金型2
1の挿入案内溝成形突起24により遊技釘20を挿入す
るための挿入案内溝23が成形される。この挿入案内溝
23は、遊技釘20のうち遊技盤3内に打ち込まれた部
分の最大径(具体的にはφ1.85)より小さくする。
この挿入案内溝23は、遊技釘20を遊技盤3に圧入す
るための溝で、遊技釘20を直接遊技盤3に打ち込んだ
際に遊技釘20を打ち込んだ部分または周囲に負荷がか
かり再生熱可塑性合成樹脂に亀裂や破損が生じるのを未
然に防止するために設けられる。また、挿入案内溝23
の径を前述した遊技釘20の最大径より若干小さめに形
成したのは、遊技釘20を挿入案内溝23に圧入した後
に遊技釘20が容易に抜け落ちる(例えば、遊技球が衝
突を繰り返すうちに抜け落ちたり、遊技釘の角度調整に
よって抜け落ちる)ことがないように考慮したものであ
る。仮に前述した遊技釘20の径と、挿入案内溝23の
径が同じであれば、容易に抜けてしまうし、挿入案内溝
の径が前述した遊技釘の径より小さすぎれば、やはり遊
技釘を圧入した際に挿入案内溝から亀裂が生じる可能性
は高くなってしまうので、挿入案内溝23の径は、遊技
盤や遊技釘の材質、径によって適宜設定すればよい。
なお、挿入案内溝は成形後の別の工程で形成しても良
い。
再生熱可塑性合成樹脂の遊技盤3の所定位置に上金型2
1の挿入案内溝成形突起24により遊技釘20を挿入す
るための挿入案内溝23が成形される。この挿入案内溝
23は、遊技釘20のうち遊技盤3内に打ち込まれた部
分の最大径(具体的にはφ1.85)より小さくする。
この挿入案内溝23は、遊技釘20を遊技盤3に圧入す
るための溝で、遊技釘20を直接遊技盤3に打ち込んだ
際に遊技釘20を打ち込んだ部分または周囲に負荷がか
かり再生熱可塑性合成樹脂に亀裂や破損が生じるのを未
然に防止するために設けられる。また、挿入案内溝23
の径を前述した遊技釘20の最大径より若干小さめに形
成したのは、遊技釘20を挿入案内溝23に圧入した後
に遊技釘20が容易に抜け落ちる(例えば、遊技球が衝
突を繰り返すうちに抜け落ちたり、遊技釘の角度調整に
よって抜け落ちる)ことがないように考慮したものであ
る。仮に前述した遊技釘20の径と、挿入案内溝23の
径が同じであれば、容易に抜けてしまうし、挿入案内溝
の径が前述した遊技釘の径より小さすぎれば、やはり遊
技釘を圧入した際に挿入案内溝から亀裂が生じる可能性
は高くなってしまうので、挿入案内溝23の径は、遊技
盤や遊技釘の材質、径によって適宜設定すればよい。
なお、挿入案内溝は成形後の別の工程で形成しても良
い。
【0024】図5は遊技釘用の分離装置の斜視図、図6
は分離装置の遊技盤固定板の正面図、図7は分離装置の
釘抜き突起の断面図、図8は釘抜き用の分離装置の一部
破断側面図、図9は釘抜き突起を遊技盤に挿入した状態
の一部破断側面図、図10は遊技釘を抜いた状態の一部
破断側面図である。
は分離装置の遊技盤固定板の正面図、図7は分離装置の
釘抜き突起の断面図、図8は釘抜き用の分離装置の一部
破断側面図、図9は釘抜き突起を遊技盤に挿入した状態
の一部破断側面図、図10は遊技釘を抜いた状態の一部
破断側面図である。
【0025】以上説明した遊技盤3が使用済みとなりマ
テリアルリサイクルを行うには遊技釘や種々の遊技装置
を全て外す必要がある。遊技装置は数は少なく螺子等を
外せば容易に遊技盤と分離することができるが、遊技釘
については本数も多く、簡単には抜けないように圧入さ
れているため容易には遊技盤と分離できない。そこで、
図5乃至図10において、遊技釘と遊技盤を分離する分
離用装置30を示す。この分離装置30は遊技盤固定手
段31、プレス機40、釘抜き手段50、加熱手段53
等からなる。分離装置30のプレス機40には遊技盤固
定手段31の遊技盤固定板32が所定の間隔をおいて固
定シャフト41を介して固定され、遊技盤固定板32と
プレス機40の間には釘抜き手段50の釘抜き板51が
プレス機40の駆動により前後に移動する可動シャフト
42に固定されている。そして、遊技盤固定手段31に
遊技釘20を備えた合成樹脂製遊技盤3を収容固定し、
移動手段のプレス機40により釘抜き手段50を移動
し、かつ加熱手段53で加熱して遊技盤3を溶解し、遊
技盤と複数の遊技釘を短時間で一挙に分離させる。
テリアルリサイクルを行うには遊技釘や種々の遊技装置
を全て外す必要がある。遊技装置は数は少なく螺子等を
外せば容易に遊技盤と分離することができるが、遊技釘
については本数も多く、簡単には抜けないように圧入さ
れているため容易には遊技盤と分離できない。そこで、
図5乃至図10において、遊技釘と遊技盤を分離する分
離用装置30を示す。この分離装置30は遊技盤固定手
段31、プレス機40、釘抜き手段50、加熱手段53
等からなる。分離装置30のプレス機40には遊技盤固
定手段31の遊技盤固定板32が所定の間隔をおいて固
定シャフト41を介して固定され、遊技盤固定板32と
プレス機40の間には釘抜き手段50の釘抜き板51が
プレス機40の駆動により前後に移動する可動シャフト
42に固定されている。そして、遊技盤固定手段31に
遊技釘20を備えた合成樹脂製遊技盤3を収容固定し、
移動手段のプレス機40により釘抜き手段50を移動
し、かつ加熱手段53で加熱して遊技盤3を溶解し、遊
技盤と複数の遊技釘を短時間で一挙に分離させる。
【0026】図5および図6において、遊技盤固定手段
31は遊技盤固定板32の前面に遊技盤3を収容する遊
技盤収容部33が構成されている。実施形態では遊技盤
収容部33として上下に遊技盤固定溝34が形成され、
一側に遊技盤挿入口35が構成され、かつ他側には遊技
盤ストッパー36が形成され、遊技盤3が遊技盤挿入口
35より上下の遊技盤固定溝34に沿ってストッパー3
6に当たるまで挿入されて収容固定される。この遊技盤
固定板32には釘抜き板の釘抜き突起と各々に対応する
位置に案内孔37が貫設されている。
31は遊技盤固定板32の前面に遊技盤3を収容する遊
技盤収容部33が構成されている。実施形態では遊技盤
収容部33として上下に遊技盤固定溝34が形成され、
一側に遊技盤挿入口35が構成され、かつ他側には遊技
盤ストッパー36が形成され、遊技盤3が遊技盤挿入口
35より上下の遊技盤固定溝34に沿ってストッパー3
6に当たるまで挿入されて収容固定される。この遊技盤
固定板32には釘抜き板の釘抜き突起と各々に対応する
位置に案内孔37が貫設されている。
【0027】前記釘抜き手段50を移動する移動手段と
してのプレス機40には固定シャフト41が四方に備え
られ、該固定シャフト41が前記遊技盤固定板32の背
面に当接され、前面に釘抜き手段50として釘抜き板5
1が可動シャフト42により進退可能に備えられる。そ
して、釘抜き板51には前面に加熱手段53を備えた複
数の金属製釘抜き突起52が遊技盤3を遊技盤固定板3
2に固定した際に各々遊技釘20と対応する位置に突設
されている。このプレス機40には加熱ランプ43、移
動スイッチ44、挿通穴45が備えられている。
してのプレス機40には固定シャフト41が四方に備え
られ、該固定シャフト41が前記遊技盤固定板32の背
面に当接され、前面に釘抜き手段50として釘抜き板5
1が可動シャフト42により進退可能に備えられる。そ
して、釘抜き板51には前面に加熱手段53を備えた複
数の金属製釘抜き突起52が遊技盤3を遊技盤固定板3
2に固定した際に各々遊技釘20と対応する位置に突設
されている。このプレス機40には加熱ランプ43、移
動スイッチ44、挿通穴45が備えられている。
【0028】図7に示す釘抜き手段50の金属製釘抜き
突起52は中空体として内部に加熱手段の発熱板53が
埋設されている。そして、その発熱板53の配線は釘抜
き板51の内部側方で束ねられ、1本のコードとして釘
抜き板51の裏面の側方から引き出されており、プレス
機(移動手段)40の電源装置に接続されている(配
線、コード等、電源装置は図示せず)。発熱板53の温
度は、設定スイッチ(図示せず)により様々な温度に設
定可能に構成されており、設定により種々の樹脂を溶か
すことが可能である。
突起52は中空体として内部に加熱手段の発熱板53が
埋設されている。そして、その発熱板53の配線は釘抜
き板51の内部側方で束ねられ、1本のコードとして釘
抜き板51の裏面の側方から引き出されており、プレス
機(移動手段)40の電源装置に接続されている(配
線、コード等、電源装置は図示せず)。発熱板53の温
度は、設定スイッチ(図示せず)により様々な温度に設
定可能に構成されており、設定により種々の樹脂を溶か
すことが可能である。
【0029】図8乃至図10において、再生熱可塑性合
成樹脂で成形した遊技盤3より遊技釘20を分離する場
合を説明する。プレス機40の電源をオンすると加熱ラ
ンプ43が発光すると共に、発熱板53が発熱し釘抜き
突起52を加熱し始め、設定温度まで上昇すると加熱ラ
ンプ43が消灯する。その時点で移動スイッチ44が点
灯し、移動スイッチ44をオンすることにより釘抜き板
51が移動可能となる。遊技盤3を遊技盤固定板32に
固定して(遊技盤裏面側を案内孔側に向けて)、移動ス
イッチ44をオンするとプレス機40の駆動力により可
動シャフト42と共に釘抜き板51が矢印Aの方向に移
動し、釘抜き突起52は案内孔37に進入する。そし
て、釘抜き突起52は案内孔37から突出し遊技盤3に
突き当たるが、釘抜き突起52は発熱板53により設定
された温度に加熱されているため遊技盤3を溶解しなが
ら遊技盤3内に進入し、最終的には遊技盤3を貫通す
る。その際、釘抜き突起52は遊技釘20の位置と各々
対応しているため遊技釘20を押出し、その結果遊技釘
20は遊技盤正面側に抜け落ちる。従って、前記遊技盤
3より遊技釘20を分離させ、遊技盤の遊技釘を一挙に
かつ短時間で遊技盤と分離することができ、リサイクル
の準備段階の時間が短縮できる。これにより、遊技盤を
リサイクルする際の弊害を軽減することができる。
成樹脂で成形した遊技盤3より遊技釘20を分離する場
合を説明する。プレス機40の電源をオンすると加熱ラ
ンプ43が発光すると共に、発熱板53が発熱し釘抜き
突起52を加熱し始め、設定温度まで上昇すると加熱ラ
ンプ43が消灯する。その時点で移動スイッチ44が点
灯し、移動スイッチ44をオンすることにより釘抜き板
51が移動可能となる。遊技盤3を遊技盤固定板32に
固定して(遊技盤裏面側を案内孔側に向けて)、移動ス
イッチ44をオンするとプレス機40の駆動力により可
動シャフト42と共に釘抜き板51が矢印Aの方向に移
動し、釘抜き突起52は案内孔37に進入する。そし
て、釘抜き突起52は案内孔37から突出し遊技盤3に
突き当たるが、釘抜き突起52は発熱板53により設定
された温度に加熱されているため遊技盤3を溶解しなが
ら遊技盤3内に進入し、最終的には遊技盤3を貫通す
る。その際、釘抜き突起52は遊技釘20の位置と各々
対応しているため遊技釘20を押出し、その結果遊技釘
20は遊技盤正面側に抜け落ちる。従って、前記遊技盤
3より遊技釘20を分離させ、遊技盤の遊技釘を一挙に
かつ短時間で遊技盤と分離することができ、リサイクル
の準備段階の時間が短縮できる。これにより、遊技盤を
リサイクルする際の弊害を軽減することができる。
【0030】図11は遊技釘装着部材を備えた遊技盤の
一部正面図、図12は同X−X線断面図、図13は嵌合
穴を備えた遊技盤と遊技釘装着部材を分離して示す斜視
図、図14は装着部材抜き用の分離装置の一部破断側面
図、図15は装着部材を抜く状態の一部破断側面図であ
る。
一部正面図、図12は同X−X線断面図、図13は嵌合
穴を備えた遊技盤と遊技釘装着部材を分離して示す斜視
図、図14は装着部材抜き用の分離装置の一部破断側面
図、図15は装着部材を抜く状態の一部破断側面図であ
る。
【0031】図11乃至図13において、1または複数
の遊技釘を備えた遊技釘装着部材61を別に成形して遊
技盤3’の嵌合穴62に備えるパチンコ遊技機の実施形
態を示す。すなわち、金属製、合成樹脂製等で適宜形状
に遊技釘装着部材61を形成し、その遊技釘装着部材6
1に1または複数の遊技釘20を備える。また遊技盤
3’には該遊技釘装着部材61を嵌合しうる形状の嵌合
穴62を形成する。而して、この遊技盤3’の嵌合穴6
2に遊技釘20を備えた遊技釘装着部材61が嵌合され
る。この遊技盤3’の嵌合穴62の深さは遊技釘装着部
材61を嵌合したときに、遊技盤3’の表面と装着部材
61の表面が面一となるようにする。装着部材61は遊
技盤嵌合穴62に密嵌するか、接着剤により接着するな
どして固定する。前記遊技釘装着部材61は、複数の遊
技釘(一つのブロックの遊技釘)20を一度に遊技盤
3’に取付けるのに便利である。
の遊技釘を備えた遊技釘装着部材61を別に成形して遊
技盤3’の嵌合穴62に備えるパチンコ遊技機の実施形
態を示す。すなわち、金属製、合成樹脂製等で適宜形状
に遊技釘装着部材61を形成し、その遊技釘装着部材6
1に1または複数の遊技釘20を備える。また遊技盤
3’には該遊技釘装着部材61を嵌合しうる形状の嵌合
穴62を形成する。而して、この遊技盤3’の嵌合穴6
2に遊技釘20を備えた遊技釘装着部材61が嵌合され
る。この遊技盤3’の嵌合穴62の深さは遊技釘装着部
材61を嵌合したときに、遊技盤3’の表面と装着部材
61の表面が面一となるようにする。装着部材61は遊
技盤嵌合穴62に密嵌するか、接着剤により接着するな
どして固定する。前記遊技釘装着部材61は、複数の遊
技釘(一つのブロックの遊技釘)20を一度に遊技盤
3’に取付けるのに便利である。
【0032】実施形態では遊技盤3’の嵌合穴62の開
口部周囲に嵌合段部62aを設け、遊技釘装着部材61
には上部周囲に鍔部61aが形成され、該装着部材61
の鍔部61aが嵌合穴の嵌合段部62aに嵌合される。
また、装着部材61の材質としては、遊技釘20を挿入
した後、遊技球の遊技釘20への衝突や遊技釘20の調
整による遊技盤3の破損を防ぐために、強化樹脂(ガラ
ス繊維を多く合成した樹脂や、耐衝撃性が強い超高分子
ポリエチレン等の強固なエンジニアプラスチック)や硬
質ゴム等が例示される。なお、遊技釘装着部材61を金
属製のものとしても良く、その場合例えば遊技釘20の
先端付近を螺子形状とし、遊技釘装着部材61にも遊技
釘の螺子が螺着できる溝を形成する構成が例示できる。
また、装着部材の樹脂の色彩を遊技盤の色彩と異にすれ
ば、装着部材の形状が模様となり、遊技盤の装飾効果を
発揮できる。
口部周囲に嵌合段部62aを設け、遊技釘装着部材61
には上部周囲に鍔部61aが形成され、該装着部材61
の鍔部61aが嵌合穴の嵌合段部62aに嵌合される。
また、装着部材61の材質としては、遊技釘20を挿入
した後、遊技球の遊技釘20への衝突や遊技釘20の調
整による遊技盤3の破損を防ぐために、強化樹脂(ガラ
ス繊維を多く合成した樹脂や、耐衝撃性が強い超高分子
ポリエチレン等の強固なエンジニアプラスチック)や硬
質ゴム等が例示される。なお、遊技釘装着部材61を金
属製のものとしても良く、その場合例えば遊技釘20の
先端付近を螺子形状とし、遊技釘装着部材61にも遊技
釘の螺子が螺着できる溝を形成する構成が例示できる。
また、装着部材の樹脂の色彩を遊技盤の色彩と異にすれ
ば、装着部材の形状が模様となり、遊技盤の装飾効果を
発揮できる。
【0033】上記の場合の遊技盤3と遊技釘20、遊技
釘装着部材61を分離するには、前述した分離装置を改
良して遊技釘装着部材61、またはそれと遊技釘20を
分離可能とすれば、遊技盤と金属部品(遊技釘装着部
材、遊技釘)を容易にかつ一挙に分離できる。
釘装着部材61を分離するには、前述した分離装置を改
良して遊技釘装着部材61、またはそれと遊技釘20を
分離可能とすれば、遊技盤と金属部品(遊技釘装着部
材、遊技釘)を容易にかつ一挙に分離できる。
【0034】図14および図15に示す装着部材用の分
離装置30’は、遊技釘装着部材61が熱可塑性樹脂等
容易に溶解する物質以外の例えば、金属、熱硬化性樹
脂、木材等で形成されている場合における遊技釘装着部
材と遊技盤の分離に使用する。この分離装置30’の構
成は前記遊技釘の分離装置とほぼ同じ構成である。この
分離装置30’で前記遊技釘分離装置と異なるのは、装
着部材61を挿通する案内孔37’、その装着部材61
を押出す装着部材抜き突起52’の構成である。該押出
す装着部材抜き突起52’は装着部材61を押出すため
に大径とし、かつ案内孔37’はその装着部材抜き突起
52’を挿通するように大径としてある。而して、この
分離装置により遊技盤3’より装着部材61を抜き取る
場合には前記遊技釘の分離装置と同様にプレス機40に
より釘抜き手段50を進出させ動作させて装着部材抜き
突起52’またはそれと遊技釘抜き突起52を嵌合穴4
1’に進入させ遊技盤3’の方へ進出させるとともに内
部の発熱板53の発熱により装着部材抜き突起52’ま
たはそれと釘抜き突起52を加熱して遊技盤3’の装着
部材61、遊技釘20の該当部分を溶解して装着部材6
1、遊技釘20等を遊技盤3’より抜き出す。
離装置30’は、遊技釘装着部材61が熱可塑性樹脂等
容易に溶解する物質以外の例えば、金属、熱硬化性樹
脂、木材等で形成されている場合における遊技釘装着部
材と遊技盤の分離に使用する。この分離装置30’の構
成は前記遊技釘の分離装置とほぼ同じ構成である。この
分離装置30’で前記遊技釘分離装置と異なるのは、装
着部材61を挿通する案内孔37’、その装着部材61
を押出す装着部材抜き突起52’の構成である。該押出
す装着部材抜き突起52’は装着部材61を押出すため
に大径とし、かつ案内孔37’はその装着部材抜き突起
52’を挿通するように大径としてある。而して、この
分離装置により遊技盤3’より装着部材61を抜き取る
場合には前記遊技釘の分離装置と同様にプレス機40に
より釘抜き手段50を進出させ動作させて装着部材抜き
突起52’またはそれと遊技釘抜き突起52を嵌合穴4
1’に進入させ遊技盤3’の方へ進出させるとともに内
部の発熱板53の発熱により装着部材抜き突起52’ま
たはそれと釘抜き突起52を加熱して遊技盤3’の装着
部材61、遊技釘20の該当部分を溶解して装着部材6
1、遊技釘20等を遊技盤3’より抜き出す。
【0035】なお、遊技盤の一部にこの装着部材61を
嵌合し、他は遊技釘20を前記実施形態のように樹脂に
設けた挿入案内溝23に備えたものでは、前記した装着
部材抜き突起52’と釘抜き突起52の両方を釘抜き手
段50に備えることにより装着部材と遊技釘を遊技盤よ
り分離させることができる。遊技釘装着部材61が遊技
盤と異なる熱可塑性の物質で形成されている場合には、
図8乃至図10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤
とを分離し、その複数の樹脂で構成された遊技盤を溶融
押出し機等でペレット状に再生すればよい。多種類の樹
脂が混合したままの再生樹脂から成形加工された製品は
機械的強度が弱いが、強度をそれほど必要としない製品
に再生すればよい。また、遊技釘装着部材が遊技盤と同
じ熱可塑性樹脂で形成されている場合には、図8乃至図
10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤とを分離す
ることができる。
嵌合し、他は遊技釘20を前記実施形態のように樹脂に
設けた挿入案内溝23に備えたものでは、前記した装着
部材抜き突起52’と釘抜き突起52の両方を釘抜き手
段50に備えることにより装着部材と遊技釘を遊技盤よ
り分離させることができる。遊技釘装着部材61が遊技
盤と異なる熱可塑性の物質で形成されている場合には、
図8乃至図10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤
とを分離し、その複数の樹脂で構成された遊技盤を溶融
押出し機等でペレット状に再生すればよい。多種類の樹
脂が混合したままの再生樹脂から成形加工された製品は
機械的強度が弱いが、強度をそれほど必要としない製品
に再生すればよい。また、遊技釘装着部材が遊技盤と同
じ熱可塑性樹脂で形成されている場合には、図8乃至図
10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤とを分離す
ることができる。
【0036】以上の実施形態を示したが、この発明はこ
の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。
の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。
【0037】
【発明の効果】この発明の請求項1の遊技機の遊技盤に
よれば、再生(マテリアルリサイクル)熱可塑性樹脂に
よって遊技盤が形成されているので、資源を無駄にする
ことなくかつ使用済みの遊技盤を再度再生することがで
きる。
よれば、再生(マテリアルリサイクル)熱可塑性樹脂に
よって遊技盤が形成されているので、資源を無駄にする
ことなくかつ使用済みの遊技盤を再度再生することがで
きる。
【0038】請求項2の発明によれば、再生熱可塑性樹
脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させるこ
とにより、再生熱可塑性樹脂等合成樹脂材を再生成形す
る際に機械的強度が低下するのをこの再生使用用添加化
合物を添加することにより分子量の低下を抑えて合成樹
脂材の再生使用することができる。
脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させるこ
とにより、再生熱可塑性樹脂等合成樹脂材を再生成形す
る際に機械的強度が低下するのをこの再生使用用添加化
合物を添加することにより分子量の低下を抑えて合成樹
脂材の再生使用することができる。
【0039】請求項3の発明によれば、遊技盤に遊技釘
を挿入する挿入案内溝が成形時に同時成形されているの
で、後から遊技盤に挿入案内溝を設ける手間を省くこと
ができる。また、遊技釘を挿入させ易くすることができ
る。請求項4の発明によれば、挿入案内溝が、遊技釘の
遊技盤に挿入される部位の最大径より小さく形成されて
いるので、遊技釘を圧入すれば、容易に抜け落ちること
はなくなる。
を挿入する挿入案内溝が成形時に同時成形されているの
で、後から遊技盤に挿入案内溝を設ける手間を省くこと
ができる。また、遊技釘を挿入させ易くすることができ
る。請求項4の発明によれば、挿入案内溝が、遊技釘の
遊技盤に挿入される部位の最大径より小さく形成されて
いるので、遊技釘を圧入すれば、容易に抜け落ちること
はなくなる。
【0040】請求項5の発明によれば、遊技盤の嵌合穴
に1または複数の遊技釘を備えた適宜形状の遊技釘装着
部材を嵌合することができるので、複数の釘の取付けを
一度に行い、釘の取付けを効率的に行うことができる。
しかも、その遊技釘装着部材として遊技釘の挿入に適し
た強化樹脂(強度が優れたエンジニアプラスチック)や
ゴム等を使用すれば、遊技盤の一部にそれらの部材を嵌
合するのみで今までとそれほど違和感のない釘調整等が
実現可能となる。これにより遊技機全体を強化された樹
脂を使用せずとも必要な部分だけに強化された樹脂を使
用できるので無駄がなくなる。
に1または複数の遊技釘を備えた適宜形状の遊技釘装着
部材を嵌合することができるので、複数の釘の取付けを
一度に行い、釘の取付けを効率的に行うことができる。
しかも、その遊技釘装着部材として遊技釘の挿入に適し
た強化樹脂(強度が優れたエンジニアプラスチック)や
ゴム等を使用すれば、遊技盤の一部にそれらの部材を嵌
合するのみで今までとそれほど違和感のない釘調整等が
実現可能となる。これにより遊技機全体を強化された樹
脂を使用せずとも必要な部分だけに強化された樹脂を使
用できるので無駄がなくなる。
【0041】請求項6の発明によれば、合成樹脂製遊技
盤の遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離すること
ができるので、リサイクルの準備段階の時間が短縮でき
る。使用済み遊技盤と遊技釘を簡単に分離することによ
り遊技盤と遊技釘等を各々無駄にすることなく再度再生
使用することができる。従って、廃棄物の減少に役立
つ。
盤の遊技釘を一挙にかつ短時間で遊技盤と分離すること
ができるので、リサイクルの準備段階の時間が短縮でき
る。使用済み遊技盤と遊技釘を簡単に分離することによ
り遊技盤と遊技釘等を各々無駄にすることなく再度再生
使用することができる。従って、廃棄物の減少に役立
つ。
【0042】請求項7の発明によれば、合成樹脂製遊技
盤の遊技釘装着部材またはそれと遊技釘を一挙にかつ短
時間で遊技盤と分離することができるので、リサイクル
の準備段階の時間が短縮できる。使用済み遊技盤と、遊
技釘装着部材またはそれと遊技釘を簡単に分離すること
により遊技盤と、装着部材、それと遊技釘等を各々無駄
にすることなく再度再生使用することができる。従っ
て、廃棄物の減少に役立つ。
盤の遊技釘装着部材またはそれと遊技釘を一挙にかつ短
時間で遊技盤と分離することができるので、リサイクル
の準備段階の時間が短縮できる。使用済み遊技盤と、遊
技釘装着部材またはそれと遊技釘を簡単に分離すること
により遊技盤と、装着部材、それと遊技釘等を各々無駄
にすることなく再度再生使用することができる。従っ
て、廃棄物の減少に役立つ。
【図1】この発明遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】遊技盤の斜視図である。
【図4】遊技盤成形状態の断面図である。
【図5】遊技釘の分離装置の斜視図である。
【図6】分離装置の遊技盤固定板の正面図である。
【図7】分離装置の釘抜き突起の断面図である。
【図8】釘抜き用の分離装置の一部破断側面図である。
【図9】釘抜き突起を遊技盤に挿入した状態の一部破断
側面図である。
側面図である。
【図10】遊技釘を分離した状態の一部破断側面図であ
る。
る。
【図11】装着部材を備えた遊技盤の一部正面図であ
る。
る。
【図12】同X−X線断面図である。
【図13】嵌合穴を備えた遊技盤と装着部材を分離して
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図14】装着部材用の分離装置の一部破断側面図であ
る。
る。
【図15】装着部材を分離する状態の一部破断側面図で
ある。
ある。
3 遊技盤 3’ 遊技盤 20 遊技釘 21 上金型 22 下金型 23 挿入案内溝 30 分離装置 30’ 分離装置 31 遊技盤固定手段 32 遊技盤固定板 37 案内孔 37’ 案内孔 40 プレス機 41 固定シャフト 42 可動シャフト 50 釘抜き手段 51 釘抜き板 52 釘抜き突起 52’ 装着部材抜き突起 53 発熱板 61 遊技釘装着部材 62 嵌合穴
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月27日(2000.1.2
7)
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パチンコ遊技機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は遊技盤を再生熱可
塑性合成樹脂等により成形し、その遊技盤に遊技釘等を
簡単に配設でき、また遊技釘を備えた装着部材を遊技盤
に嵌合して遊技釘を簡単に取付けできるようにしたパチ
ンコ遊技機に関する。
塑性合成樹脂等により成形し、その遊技盤に遊技釘等を
簡単に配設でき、また遊技釘を備えた装着部材を遊技盤
に嵌合して遊技釘を簡単に取付けできるようにしたパチ
ンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機等の遊技機の遊技盤
は、一般的には木材板(ブナ材・ラワン材の合成板等)
により形成されており、遊技盤の表面には、遊技盤上に
発射された遊技球の進路を様々変化させるための複数の
遊技釘(金属製)が頭部を一定の高さに突出させて打ち
込まれている。この場合、役物は螺子等で遊技盤に螺着
され、遊技釘は釘打ち機等で打ち込まれている。また、
近年は合成樹脂製の遊技盤も見られるようになり、遊技
釘は遊技盤の成形時に設けられるか、遊技盤に直に打ち
込まれているのが現状である。
は、一般的には木材板(ブナ材・ラワン材の合成板等)
により形成されており、遊技盤の表面には、遊技盤上に
発射された遊技球の進路を様々変化させるための複数の
遊技釘(金属製)が頭部を一定の高さに突出させて打ち
込まれている。この場合、役物は螺子等で遊技盤に螺着
され、遊技釘は釘打ち機等で打ち込まれている。また、
近年は合成樹脂製の遊技盤も見られるようになり、遊技
釘は遊技盤の成形時に設けられるか、遊技盤に直に打ち
込まれているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、木製の
遊技盤は資源問題(資源のリサイクル化)の観点におい
て問題がある。すなわち、木材のリサイクル方法として
は、マテリアルリサイクル(物質としての再利用)は材
質上困難な状況にあるため、サーマルリサイクル(焼却
等により熱源として再利用)が一般的である。また、木
材は石油商品と異なり発熱量が少ないためサーマルリサ
イクルを行ったとしても大きな効果は期待できないとい
う問題がある。また従来の遊技盤では遊技釘を遊技盤の
成形時に設けたり、遊技盤に直に打ち込む作業が手間が
かかり不便であった。更に、遊技盤には複数の金属製遊
技釘が打ち込まれているためリサイクルの前段階におい
て木材と金属を分離する必要があるが、遊技釘は釘打ち
機で圧入されている関係上非常に抜き難い。このため、
遊技釘と遊技盤とを分離する際に多大なる時間を費やさ
なければならないというリサイクル上弊害が生じる。一
方、合成樹脂製の遊技盤はマテリアルリサイクルが実現
可能であるが、現状では遊技盤の生産においてバージン
レジン(新樹脂)が使用されているため資源のリサイク
ル化という観点からは好ましくない。また、遊技釘と遊
技盤との分離についても木製の遊技盤と同様の弊害が生
じている。
遊技盤は資源問題(資源のリサイクル化)の観点におい
て問題がある。すなわち、木材のリサイクル方法として
は、マテリアルリサイクル(物質としての再利用)は材
質上困難な状況にあるため、サーマルリサイクル(焼却
等により熱源として再利用)が一般的である。また、木
材は石油商品と異なり発熱量が少ないためサーマルリサ
イクルを行ったとしても大きな効果は期待できないとい
う問題がある。また従来の遊技盤では遊技釘を遊技盤の
成形時に設けたり、遊技盤に直に打ち込む作業が手間が
かかり不便であった。更に、遊技盤には複数の金属製遊
技釘が打ち込まれているためリサイクルの前段階におい
て木材と金属を分離する必要があるが、遊技釘は釘打ち
機で圧入されている関係上非常に抜き難い。このため、
遊技釘と遊技盤とを分離する際に多大なる時間を費やさ
なければならないというリサイクル上弊害が生じる。一
方、合成樹脂製の遊技盤はマテリアルリサイクルが実現
可能であるが、現状では遊技盤の生産においてバージン
レジン(新樹脂)が使用されているため資源のリサイク
ル化という観点からは好ましくない。また、遊技釘と遊
技盤との分離についても木製の遊技盤と同様の弊害が生
じている。
【0004】この発明は従来の課題を解決するようにし
たもので、遊技盤を再生熱可塑性合成樹脂で成形して資
源を無駄にすることなくかつ使用済みの遊技盤を再度再
生できるようにしたパチンコ遊技機を提供することを目
的とする。また、成形時に釘の挿入案内溝を成形し、遊
技釘を挿入させ易くし、さらには遊技釘を圧入して抜け
落ちを防止したパチンコ遊技機を提供することを目的と
する。
たもので、遊技盤を再生熱可塑性合成樹脂で成形して資
源を無駄にすることなくかつ使用済みの遊技盤を再度再
生できるようにしたパチンコ遊技機を提供することを目
的とする。また、成形時に釘の挿入案内溝を成形し、遊
技釘を挿入させ易くし、さらには遊技釘を圧入して抜け
落ちを防止したパチンコ遊技機を提供することを目的と
する。
【0005】また、別に1または複数の遊技釘を備えた
遊技釘装着部材を用意して、遊技盤の嵌合穴にその装着
部材を嵌合して、遊技盤の一部にそれらの部材を嵌合す
るのみで簡単に遊技釘を配設でき、今までとそれほど違
和感のない釘調整等を実現可能としたパチンコ遊技機を
提供することを目的とする。
遊技釘装着部材を用意して、遊技盤の嵌合穴にその装着
部材を嵌合して、遊技盤の一部にそれらの部材を嵌合す
るのみで簡単に遊技釘を配設でき、今までとそれほど違
和感のない釘調整等を実現可能としたパチンコ遊技機を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】この発明の請求項1のパチンコ
遊技機は、複数の遊技釘20が挿入された遊技盤3にお
いて、前記遊技盤3は再生熱可塑性合成樹脂で形成され
たことを特徴とするものである。請求項2の発明はパチ
ンコ遊技機の遊技盤3を含む構成部材が、再生熱可塑性
合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有さ
せ形成されたことを特徴とするものである。
遊技機は、複数の遊技釘20が挿入された遊技盤3にお
いて、前記遊技盤3は再生熱可塑性合成樹脂で形成され
たことを特徴とするものである。請求項2の発明はパチ
ンコ遊技機の遊技盤3を含む構成部材が、再生熱可塑性
合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有さ
せ形成されたことを特徴とするものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1と2記載の遊
技機の遊技盤3に遊技釘20を挿入するための挿入案内
溝23を形成したものである。請求項4の発明は請求項
3の前記挿入案内溝23は、前記遊技釘20の前記遊技
盤3に挿入される部位の最大径より小さいことを特徴と
するものである。
技機の遊技盤3に遊技釘20を挿入するための挿入案内
溝23を形成したものである。請求項4の発明は請求項
3の前記挿入案内溝23は、前記遊技釘20の前記遊技
盤3に挿入される部位の最大径より小さいことを特徴と
するものである。
【0008】この発明の請求項5のパチンコ遊技機は、
1または複数の遊技釘20を挿入して備えた適宜形状の
遊技釘装着部材61を設け、遊技盤3’に該遊技釘装着
部材61を嵌合しうる形状の嵌合穴62を形成し、前記
遊技釘装着部材61を遊技盤3’に形成された嵌合穴6
2に嵌合したことを特徴とするものである。
1または複数の遊技釘20を挿入して備えた適宜形状の
遊技釘装着部材61を設け、遊技盤3’に該遊技釘装着
部材61を嵌合しうる形状の嵌合穴62を形成し、前記
遊技釘装着部材61を遊技盤3’に形成された嵌合穴6
2に嵌合したことを特徴とするものである。
【0009】この第1の発明の構成によれば、再生(マ
テリアルリサイクル)熱可塑性樹脂によって遊技盤3が
形成されているので、資源を無駄にすることなくかつ使
用済みの遊技盤を再度再生使用することができる。
テリアルリサイクル)熱可塑性樹脂によって遊技盤3が
形成されているので、資源を無駄にすることなくかつ使
用済みの遊技盤を再度再生使用することができる。
【0010】この第2の発明の構成によれば再生熱可塑
性樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させ
ることにより、再生熱可塑性樹脂等合成樹脂材を再生成
形する際に機械的強度が低下するのをこの再生使用用添
加化合物を添加することにより分子量の低下を抑えて合
成樹脂材の再生使用可能とする。
性樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させ
ることにより、再生熱可塑性樹脂等合成樹脂材を再生成
形する際に機械的強度が低下するのをこの再生使用用添
加化合物を添加することにより分子量の低下を抑えて合
成樹脂材の再生使用可能とする。
【0011】この第3の発明の構成によれば、遊技盤3
に遊技釘20を挿入する挿入案内溝23が成形時に同時
に成形されているので、後から遊技盤に挿入案内溝を設
ける手間を省くことができる。また、遊技釘を挿入させ
易くすることができる。第4の発明の構成によれば、挿
入案内溝23が、遊技釘20の遊技盤3に挿入される部
位の最大径より小さく形成されているので、遊技釘20
を圧入すれば、容易に抜け落ちることはなくなる。
に遊技釘20を挿入する挿入案内溝23が成形時に同時
に成形されているので、後から遊技盤に挿入案内溝を設
ける手間を省くことができる。また、遊技釘を挿入させ
易くすることができる。第4の発明の構成によれば、挿
入案内溝23が、遊技釘20の遊技盤3に挿入される部
位の最大径より小さく形成されているので、遊技釘20
を圧入すれば、容易に抜け落ちることはなくなる。
【0012】この第5の発明の構成によれば、遊技盤
3’の嵌合穴62に1または複数の遊技釘20を備えた
適宜形状の遊技釘装着部材61を嵌合することができる
ので、複数の遊技釘20の取付けを一度に行い、釘の取
付けを効率的に行うことができる。またその遊技釘装着
部材61として遊技釘20の挿入に適した強化樹脂(強
度が優れたエンジニアプラスチック)やゴム等を使用す
れば、遊技盤3’の一部にそれらの部材を嵌合するのみ
で今までとそれほど違和感のない釘調整等が実現可能と
なる。これにより遊技機全体を強化された樹脂を使用せ
ずとも必要な部分だけに強化された樹脂を使用できるの
で無駄がなくなる。
3’の嵌合穴62に1または複数の遊技釘20を備えた
適宜形状の遊技釘装着部材61を嵌合することができる
ので、複数の遊技釘20の取付けを一度に行い、釘の取
付けを効率的に行うことができる。またその遊技釘装着
部材61として遊技釘20の挿入に適した強化樹脂(強
度が優れたエンジニアプラスチック)やゴム等を使用す
れば、遊技盤3’の一部にそれらの部材を嵌合するのみ
で今までとそれほど違和感のない釘調整等が実現可能と
なる。これにより遊技機全体を強化された樹脂を使用せ
ずとも必要な部分だけに強化された樹脂を使用できるの
で無駄がなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の遊技機の正面
図、図2は遊技盤の正面図、図3は遊技盤の斜視図、図
4は遊技盤成形状態の断面図である。
面に基づいて説明する。図1はこの発明の遊技機の正面
図、図2は遊技盤の正面図、図3は遊技盤の斜視図、図
4は遊技盤成形状態の断面図である。
【0014】図1において、パチンコ遊技機は側枠(木
枠)1と、該側枠1の一側に開閉自在に軸支された前面
枠体2と、該前面枠体2の前面上部に開閉自在に設けら
れかつ遊技盤3の前方を覆うガラス板を保持するガラス
枠4と、前面枠体2の前面下部に開閉自由に設けられか
つ上皿5が固着される上皿取付け用前板6と、該前板の
下方の前面枠体2に下皿7、操作ハンドル8等から構成
されている。
枠)1と、該側枠1の一側に開閉自在に軸支された前面
枠体2と、該前面枠体2の前面上部に開閉自在に設けら
れかつ遊技盤3の前方を覆うガラス板を保持するガラス
枠4と、前面枠体2の前面下部に開閉自由に設けられか
つ上皿5が固着される上皿取付け用前板6と、該前板の
下方の前面枠体2に下皿7、操作ハンドル8等から構成
されている。
【0015】図2はこの発明の遊技盤を示す正面図であ
る。遊技盤3には円弧状の打球誘導レール10として、
外レール10aが設けられ、かつその外レールの内側に
は球誘導通路を存して内側レール10bが設けられてい
る。遊技機に装着され遊技領域を形成する遊技盤3には
ランプ風車11、図柄表示装置12、左右の球通過ゲー
ト13、風車14、始動入賞口15、大入賞装置16、
サイドランプ17、左右の入賞口18等の遊技装置に合
致する形状の貫設穴19が形成され、該貫設穴19に前
記遊技装置がビス等で装着されており、これらの遊技装
置の周囲には真鍮性の遊技釘20が複数(具体例では、
217本)打ち込まれている。これらの遊技釘20によ
って発射された遊技球の進路が様々変更され、遊技の趣
向性を引き立てている。
る。遊技盤3には円弧状の打球誘導レール10として、
外レール10aが設けられ、かつその外レールの内側に
は球誘導通路を存して内側レール10bが設けられてい
る。遊技機に装着され遊技領域を形成する遊技盤3には
ランプ風車11、図柄表示装置12、左右の球通過ゲー
ト13、風車14、始動入賞口15、大入賞装置16、
サイドランプ17、左右の入賞口18等の遊技装置に合
致する形状の貫設穴19が形成され、該貫設穴19に前
記遊技装置がビス等で装着されており、これらの遊技装
置の周囲には真鍮性の遊技釘20が複数(具体例では、
217本)打ち込まれている。これらの遊技釘20によ
って発射された遊技球の進路が様々変更され、遊技の趣
向性を引き立てている。
【0016】図2、図3において、この発明の遊技盤3
は再生熱可塑性合成樹脂で成形することに特徴がある。
再生熱可塑性合成樹脂は、資源を無駄にすることなく使
用済みとなった樹脂製品や樹脂成形工程等で出た成形く
ず等を溶融押出機でペレット状に再生したもので、再生
可能な合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)等の熱可塑性樹脂が代表的である。また、遊技盤3
は遊技釘20等も打ち込まれるため強度が必要である
が、これら再生樹脂に添加剤や新樹脂を加えて強化する
こと、着色することも可能である。なお、上述した熱可
塑性樹脂の中ではポリプロピレンの生産量(1995年
実績で250万トン)が最も多い関係上、これらの再生
樹脂は入手し易くポリプロピレンを使用するのが好まし
いが、これに限定されるものではない。再生使用可能な
合成樹脂材としては、上記のほかポリカーボネイト
(P.C樹脂)を使用するものとしても良い。
は再生熱可塑性合成樹脂で成形することに特徴がある。
再生熱可塑性合成樹脂は、資源を無駄にすることなく使
用済みとなった樹脂製品や樹脂成形工程等で出た成形く
ず等を溶融押出機でペレット状に再生したもので、再生
可能な合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)等の熱可塑性樹脂が代表的である。また、遊技盤3
は遊技釘20等も打ち込まれるため強度が必要である
が、これら再生樹脂に添加剤や新樹脂を加えて強化する
こと、着色することも可能である。なお、上述した熱可
塑性樹脂の中ではポリプロピレンの生産量(1995年
実績で250万トン)が最も多い関係上、これらの再生
樹脂は入手し易くポリプロピレンを使用するのが好まし
いが、これに限定されるものではない。再生使用可能な
合成樹脂材としては、上記のほかポリカーボネイト
(P.C樹脂)を使用するものとしても良い。
【0017】パチンコ遊技機の遊技盤3を含む構成部材
を再生熱可塑性合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加
化合物を含有させ形成する。再生使用用添加化合物とし
てはポリフェノールとシリカ粉末の化学合成品等を使用
する。前記ポリカーボネイト(P.C樹脂)を使用する
場合には、高純度生成したポリフェノールとシリカ粉末
の化学合成品である熱安定剤を添加して、ポリカーボネ
イトを再生使用する際に生じる成形加熱による分子量の
低減を抑える手段を設けることが好ましい。射出成形す
ることによりポリカーボネイト樹脂にラジカル活性分子
が発生し熱分割が進んで機械的強度が低下し再生使用す
ることの障害を、ポリフェノールを主成分とする熱安定
剤を樹脂に添加することにより発生するラジカル分子を
捕捉して分子量の低下を抑えて合成樹脂材の再生使用を
可能とする。これらの合成樹脂材の再生使用添加化合物
(上記実施例においては、ポリカーボネイトを再生使用
用添加物としてのポリフェノールとシリカ粉末の化学合
成品よりなる熱安定剤)を添加するパチンコ遊技機用合
成樹脂再形成手段を採用する構成としてもよい。
を再生熱可塑性合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添加
化合物を含有させ形成する。再生使用用添加化合物とし
てはポリフェノールとシリカ粉末の化学合成品等を使用
する。前記ポリカーボネイト(P.C樹脂)を使用する
場合には、高純度生成したポリフェノールとシリカ粉末
の化学合成品である熱安定剤を添加して、ポリカーボネ
イトを再生使用する際に生じる成形加熱による分子量の
低減を抑える手段を設けることが好ましい。射出成形す
ることによりポリカーボネイト樹脂にラジカル活性分子
が発生し熱分割が進んで機械的強度が低下し再生使用す
ることの障害を、ポリフェノールを主成分とする熱安定
剤を樹脂に添加することにより発生するラジカル分子を
捕捉して分子量の低下を抑えて合成樹脂材の再生使用を
可能とする。これらの合成樹脂材の再生使用添加化合物
(上記実施例においては、ポリカーボネイトを再生使用
用添加物としてのポリフェノールとシリカ粉末の化学合
成品よりなる熱安定剤)を添加するパチンコ遊技機用合
成樹脂再形成手段を採用する構成としてもよい。
【0018】図4において、この発明の遊技盤3の成形
装置を説明する。遊技盤3の成形は射出成形によるもの
で、上金型21、下金型22、射出成形機とにより成形
される。上金型21には遊技釘20を圧入するための挿
入案内溝23を形成するための挿入案内溝成形突起24
が複数突設されており、下金型22には前述した遊技装
置を装着するための貫設穴形成突起25が複数突設され
ている。前記挿入案内溝成形突起24は遊技釘20の軸
部と同じように先端を先鋭な形状とする。この上金型2
1と下金型22を嵌合させ注入口26に射出成形機の発
射ノズル27により再生熱可塑性合成樹脂をそれらの空
間に射出し、複数の貫設穴19、挿入案内溝23を形成
した遊技盤3が成形される。
装置を説明する。遊技盤3の成形は射出成形によるもの
で、上金型21、下金型22、射出成形機とにより成形
される。上金型21には遊技釘20を圧入するための挿
入案内溝23を形成するための挿入案内溝成形突起24
が複数突設されており、下金型22には前述した遊技装
置を装着するための貫設穴形成突起25が複数突設され
ている。前記挿入案内溝成形突起24は遊技釘20の軸
部と同じように先端を先鋭な形状とする。この上金型2
1と下金型22を嵌合させ注入口26に射出成形機の発
射ノズル27により再生熱可塑性合成樹脂をそれらの空
間に射出し、複数の貫設穴19、挿入案内溝23を形成
した遊技盤3が成形される。
【0019】この射出成形による遊技盤の成形時にその
再生熱可塑性合成樹脂の遊技盤3の所定位置に上金型2
1の挿入案内溝成形突起24により遊技釘20を挿入す
るための挿入案内溝23が成形される。この挿入案内溝
23は、遊技釘20のうち遊技盤3内に打ち込まれた部
分の最大径(具体的にはφ1.85)より小さくする。
この挿入案内溝23は、遊技釘20を遊技盤3に圧入す
るための溝で、遊技釘20を直接遊技盤3に打ち込んだ
際に遊技釘20を打ち込んだ部分または周囲に負荷がか
かり再生熱可塑性合成樹脂に亀裂や破損が生じるのを未
然に防止するために設けられる。また、挿入案内溝23
の径を前述した遊技釘20の最大径より若干小さめに形
成したのは、遊技釘20を挿入案内溝23に圧入した後
に遊技釘20が容易に抜け落ちる(例えば、遊技球が衝
突を繰り返すうちに抜け落ちたり、遊技釘の角度調整に
よって抜け落ちる)ことがないように考慮したものであ
る。仮に前述した遊技釘20の径と、挿入案内溝23の
径が同じであれば、容易に抜けてしまうし、挿入案内溝
の径が前述した遊技釘の径より小さすぎれば、やはり遊
技釘を圧入した際に挿入案内溝から亀裂が生じる可能性
は高くなってしまうので、挿入案内溝23の径は、遊技
盤や遊技釘の材質、径によって適宜設定すればよい。
なお、挿入案内溝は成形後の別の工程で形成しても良
い。
再生熱可塑性合成樹脂の遊技盤3の所定位置に上金型2
1の挿入案内溝成形突起24により遊技釘20を挿入す
るための挿入案内溝23が成形される。この挿入案内溝
23は、遊技釘20のうち遊技盤3内に打ち込まれた部
分の最大径(具体的にはφ1.85)より小さくする。
この挿入案内溝23は、遊技釘20を遊技盤3に圧入す
るための溝で、遊技釘20を直接遊技盤3に打ち込んだ
際に遊技釘20を打ち込んだ部分または周囲に負荷がか
かり再生熱可塑性合成樹脂に亀裂や破損が生じるのを未
然に防止するために設けられる。また、挿入案内溝23
の径を前述した遊技釘20の最大径より若干小さめに形
成したのは、遊技釘20を挿入案内溝23に圧入した後
に遊技釘20が容易に抜け落ちる(例えば、遊技球が衝
突を繰り返すうちに抜け落ちたり、遊技釘の角度調整に
よって抜け落ちる)ことがないように考慮したものであ
る。仮に前述した遊技釘20の径と、挿入案内溝23の
径が同じであれば、容易に抜けてしまうし、挿入案内溝
の径が前述した遊技釘の径より小さすぎれば、やはり遊
技釘を圧入した際に挿入案内溝から亀裂が生じる可能性
は高くなってしまうので、挿入案内溝23の径は、遊技
盤や遊技釘の材質、径によって適宜設定すればよい。
なお、挿入案内溝は成形後の別の工程で形成しても良
い。
【0020】図5は遊技釘用の分離装置の斜視図、図6
は分離装置の遊技盤固定板の正面図、図7は分離装置の
釘抜き突起の断面図、図8は釘抜き用の分離装置の一部
破断側面図、図9は釘抜き突起を遊技盤に挿入した状態
の一部破断側面図、図10は遊技釘を抜いた状態の一部
破断側面図である。
は分離装置の遊技盤固定板の正面図、図7は分離装置の
釘抜き突起の断面図、図8は釘抜き用の分離装置の一部
破断側面図、図9は釘抜き突起を遊技盤に挿入した状態
の一部破断側面図、図10は遊技釘を抜いた状態の一部
破断側面図である。
【0021】以上説明した遊技盤3が使用済みとなりマ
テリアルリサイクルを行うには遊技釘や種々の遊技装置
を全て外す必要がある。遊技装置は数は少なく螺子等を
外せば容易に遊技盤と分離することができるが、遊技釘
については本数も多く、簡単には抜けないように圧入さ
れているため容易には遊技盤と分離できない。そこで、
図5乃至図10において、遊技釘と遊技盤を分離する分
離用装置30を示す。この分離装置30は遊技盤固定手
段31、プレス機40、釘抜き手段50、加熱手段53
等からなる。分離装置30のプレス機40には遊技盤固
定手段31の遊技盤固定板32が所定の間隔をおいて固
定シャフト41を介して固定され、遊技盤固定板32と
プレス機40の間には釘抜き手段50の釘抜き板51が
プレス機40の駆動により前後に移動する可動シャフト
42に固定されている。そして、遊技盤固定手段31に
遊技釘20を備えた合成樹脂製遊技盤3を収容固定し、
移動手段のプレス機40により釘抜き手段50を移動
し、かつ加熱手段53で加熱して遊技盤3を溶解し、遊
技盤と複数の遊技釘を短時間で一挙に分離させる。
テリアルリサイクルを行うには遊技釘や種々の遊技装置
を全て外す必要がある。遊技装置は数は少なく螺子等を
外せば容易に遊技盤と分離することができるが、遊技釘
については本数も多く、簡単には抜けないように圧入さ
れているため容易には遊技盤と分離できない。そこで、
図5乃至図10において、遊技釘と遊技盤を分離する分
離用装置30を示す。この分離装置30は遊技盤固定手
段31、プレス機40、釘抜き手段50、加熱手段53
等からなる。分離装置30のプレス機40には遊技盤固
定手段31の遊技盤固定板32が所定の間隔をおいて固
定シャフト41を介して固定され、遊技盤固定板32と
プレス機40の間には釘抜き手段50の釘抜き板51が
プレス機40の駆動により前後に移動する可動シャフト
42に固定されている。そして、遊技盤固定手段31に
遊技釘20を備えた合成樹脂製遊技盤3を収容固定し、
移動手段のプレス機40により釘抜き手段50を移動
し、かつ加熱手段53で加熱して遊技盤3を溶解し、遊
技盤と複数の遊技釘を短時間で一挙に分離させる。
【0022】図5および図6において、遊技盤固定手段
31は遊技盤固定板32の前面に遊技盤3を収容する遊
技盤収容部33が構成されている。実施形態では遊技盤
収容部33として上下に遊技盤固定溝34が形成され、
一側に遊技盤挿入口35が構成され、かつ他側には遊技
盤ストッパー36が形成され、遊技盤3が遊技盤挿入口
35より上下の遊技盤固定溝34に沿ってストッパー3
6に当たるまで挿入されて収容固定される。この遊技盤
固定板32には釘抜き板の釘抜き突起と各々に対応する
位置に案内孔37が貫設されている。
31は遊技盤固定板32の前面に遊技盤3を収容する遊
技盤収容部33が構成されている。実施形態では遊技盤
収容部33として上下に遊技盤固定溝34が形成され、
一側に遊技盤挿入口35が構成され、かつ他側には遊技
盤ストッパー36が形成され、遊技盤3が遊技盤挿入口
35より上下の遊技盤固定溝34に沿ってストッパー3
6に当たるまで挿入されて収容固定される。この遊技盤
固定板32には釘抜き板の釘抜き突起と各々に対応する
位置に案内孔37が貫設されている。
【0023】前記釘抜き手段50を移動する移動手段と
してのプレス機40には固定シャフト41が四方に備え
られ、該固定シャフト41が前記遊技盤固定板32の背
面に当接され、前面に釘抜き手段50として釘抜き板5
1が可動シャフト42により進退可能に備えられる。そ
して、釘抜き板51には前面に加熱手段53を備えた複
数の金属製釘抜き突起52が遊技盤3を遊技盤固定板3
2に固定した際に各々遊技釘20と対応する位置に突設
されている。このプレス機40には加熱ランプ43、移
動スイッチ44、挿通穴45が備えられている。
してのプレス機40には固定シャフト41が四方に備え
られ、該固定シャフト41が前記遊技盤固定板32の背
面に当接され、前面に釘抜き手段50として釘抜き板5
1が可動シャフト42により進退可能に備えられる。そ
して、釘抜き板51には前面に加熱手段53を備えた複
数の金属製釘抜き突起52が遊技盤3を遊技盤固定板3
2に固定した際に各々遊技釘20と対応する位置に突設
されている。このプレス機40には加熱ランプ43、移
動スイッチ44、挿通穴45が備えられている。
【0024】図7に示す釘抜き手段50の金属製釘抜き
突起52は中空体として内部に加熱手段の発熱板53が
埋設されている。そして、その発熱板53の配線は釘抜
き板51の内部側方で束ねられ、1本のコードとして釘
抜き板51の裏面の側方から引き出されており、プレス
機(移動手段)40の電源装置に接続されている(配
線、コード等、電源装置は図示せず)。発熱板53の温
度は、設定スイッチ(図示せず)により様々な温度に設
定可能に構成されており、設定により種々の樹脂を溶か
すことが可能である。
突起52は中空体として内部に加熱手段の発熱板53が
埋設されている。そして、その発熱板53の配線は釘抜
き板51の内部側方で束ねられ、1本のコードとして釘
抜き板51の裏面の側方から引き出されており、プレス
機(移動手段)40の電源装置に接続されている(配
線、コード等、電源装置は図示せず)。発熱板53の温
度は、設定スイッチ(図示せず)により様々な温度に設
定可能に構成されており、設定により種々の樹脂を溶か
すことが可能である。
【0025】図8乃至図10において、再生熱可塑性合
成樹脂で成形した遊技盤3より遊技釘20を分離する場
合を説明する。プレス機40の電源をオンすると加熱ラ
ンプ43が発光すると共に、発熱板53が発熱し釘抜き
突起52を加熱し始め、設定温度まで上昇すると加熱ラ
ンプ43が消灯する。その時点で移動スイッチ44が点
灯し、移動スイッチ44をオンすることにより釘抜き板
51が移動可能となる。遊技盤3を遊技盤固定板32に
固定して(遊技盤裏面側を案内孔側に向けて)、移動ス
イッチ44をオンするとプレス機40の駆動力により可
動シャフト42と共に釘抜き板51が矢印Aの方向に移
動し、釘抜き突起52は案内孔37に進入する。そし
て、釘抜き突起52は案内孔37から突出し遊技盤3に
突き当たるが、釘抜き突起52は発熱板53により設定
された温度に加熱されているため遊技盤3を溶解しなが
ら遊技盤3内に進入し、最終的には遊技盤3を貫通す
る。その際、釘抜き突起52は遊技釘20の位置と各々
対応しているため遊技釘20を押出し、その結果遊技釘
20は遊技盤正面側に抜け落ちる。従って、前記遊技盤
3より遊技釘20を分離させ、遊技盤の遊技釘を一挙に
かつ短時間で遊技盤と分離することができ、リサイクル
の準備段階の時間が短縮できる。これにより、遊技盤を
リサイクルする際の弊害を軽減することができる。
成樹脂で成形した遊技盤3より遊技釘20を分離する場
合を説明する。プレス機40の電源をオンすると加熱ラ
ンプ43が発光すると共に、発熱板53が発熱し釘抜き
突起52を加熱し始め、設定温度まで上昇すると加熱ラ
ンプ43が消灯する。その時点で移動スイッチ44が点
灯し、移動スイッチ44をオンすることにより釘抜き板
51が移動可能となる。遊技盤3を遊技盤固定板32に
固定して(遊技盤裏面側を案内孔側に向けて)、移動ス
イッチ44をオンするとプレス機40の駆動力により可
動シャフト42と共に釘抜き板51が矢印Aの方向に移
動し、釘抜き突起52は案内孔37に進入する。そし
て、釘抜き突起52は案内孔37から突出し遊技盤3に
突き当たるが、釘抜き突起52は発熱板53により設定
された温度に加熱されているため遊技盤3を溶解しなが
ら遊技盤3内に進入し、最終的には遊技盤3を貫通す
る。その際、釘抜き突起52は遊技釘20の位置と各々
対応しているため遊技釘20を押出し、その結果遊技釘
20は遊技盤正面側に抜け落ちる。従って、前記遊技盤
3より遊技釘20を分離させ、遊技盤の遊技釘を一挙に
かつ短時間で遊技盤と分離することができ、リサイクル
の準備段階の時間が短縮できる。これにより、遊技盤を
リサイクルする際の弊害を軽減することができる。
【0026】図11は遊技釘装着部材を備えた遊技盤の
一部正面図、図12は同X−X線断面図、図13は嵌合
穴を備えた遊技盤と遊技釘装着部材を分離して示す斜視
図、図14は装着部材抜き用の分離装置の一部破断側面
図、図15は装着部材を抜く状態の一部破断側面図であ
る。
一部正面図、図12は同X−X線断面図、図13は嵌合
穴を備えた遊技盤と遊技釘装着部材を分離して示す斜視
図、図14は装着部材抜き用の分離装置の一部破断側面
図、図15は装着部材を抜く状態の一部破断側面図であ
る。
【0027】図11乃至図13において、1または複数
の遊技釘を備えた遊技釘装着部材61を別に成形して遊
技盤3’の嵌合穴62に備えるパチンコ遊技機の実施形
態を示す。すなわち、金属製、合成樹脂製等で適宜形状
に遊技釘装着部材61を形成し、その遊技釘装着部材6
1に1または複数の遊技釘20を備える。また遊技盤
3’には該遊技釘装着部材61を嵌合しうる形状の嵌合
穴62を形成する。而して、この遊技盤3’の嵌合穴6
2に遊技釘20を備えた遊技釘装着部材61が嵌合され
る。この遊技盤3’の嵌合穴62の深さは遊技釘装着部
材61を嵌合したときに、遊技盤3’の表面と装着部材
61の表面が面一となるようにする。装着部材61は遊
技盤嵌合穴62に密嵌するか、接着剤により接着するな
どして固定する。前記遊技釘装着部材61は、複数の遊
技釘(一つのブロックの遊技釘)20を一度に遊技盤
3’に取付けるのに便利である。
の遊技釘を備えた遊技釘装着部材61を別に成形して遊
技盤3’の嵌合穴62に備えるパチンコ遊技機の実施形
態を示す。すなわち、金属製、合成樹脂製等で適宜形状
に遊技釘装着部材61を形成し、その遊技釘装着部材6
1に1または複数の遊技釘20を備える。また遊技盤
3’には該遊技釘装着部材61を嵌合しうる形状の嵌合
穴62を形成する。而して、この遊技盤3’の嵌合穴6
2に遊技釘20を備えた遊技釘装着部材61が嵌合され
る。この遊技盤3’の嵌合穴62の深さは遊技釘装着部
材61を嵌合したときに、遊技盤3’の表面と装着部材
61の表面が面一となるようにする。装着部材61は遊
技盤嵌合穴62に密嵌するか、接着剤により接着するな
どして固定する。前記遊技釘装着部材61は、複数の遊
技釘(一つのブロックの遊技釘)20を一度に遊技盤
3’に取付けるのに便利である。
【0028】実施形態では遊技盤3’の嵌合穴62の開
口部周囲に嵌合段部62aを設け、遊技釘装着部材61
には上部周囲に鍔部61aが形成され、該装着部材61
の鍔部61aが嵌合穴の嵌合段部62aに嵌合される。
また、装着部材61の材質としては、遊技釘20を挿入
した後、遊技球の遊技釘20への衝突や遊技釘20の調
整による遊技盤3の破損を防ぐために、強化樹脂(ガラ
ス繊維を多く合成した樹脂や、耐衝撃性が強い超高分子
ポリエチレン等の強固なエンジニアプラスチック)や硬
質ゴム等が例示される。なお、遊技釘装着部材61を金
属製のものとしても良く、その場合例えば遊技釘20の
先端付近を螺子形状とし、遊技釘装着部材61にも遊技
釘の螺子が螺着できる溝を形成する構成が例示できる。
また、装着部材の樹脂の色彩を遊技盤の色彩と異にすれ
ば、装着部材の形状が模様となり、遊技盤の装飾効果を
発揮できる。
口部周囲に嵌合段部62aを設け、遊技釘装着部材61
には上部周囲に鍔部61aが形成され、該装着部材61
の鍔部61aが嵌合穴の嵌合段部62aに嵌合される。
また、装着部材61の材質としては、遊技釘20を挿入
した後、遊技球の遊技釘20への衝突や遊技釘20の調
整による遊技盤3の破損を防ぐために、強化樹脂(ガラ
ス繊維を多く合成した樹脂や、耐衝撃性が強い超高分子
ポリエチレン等の強固なエンジニアプラスチック)や硬
質ゴム等が例示される。なお、遊技釘装着部材61を金
属製のものとしても良く、その場合例えば遊技釘20の
先端付近を螺子形状とし、遊技釘装着部材61にも遊技
釘の螺子が螺着できる溝を形成する構成が例示できる。
また、装着部材の樹脂の色彩を遊技盤の色彩と異にすれ
ば、装着部材の形状が模様となり、遊技盤の装飾効果を
発揮できる。
【0029】上記の場合の遊技盤3と遊技釘20、遊技
釘装着部材61を分離するには、前述した分離装置を改
良して遊技釘装着部材61、またはそれと遊技釘20を
分離可能とすれば、遊技盤と金属部品(遊技釘装着部
材、遊技釘)を容易にかつ一挙に分離できる。
釘装着部材61を分離するには、前述した分離装置を改
良して遊技釘装着部材61、またはそれと遊技釘20を
分離可能とすれば、遊技盤と金属部品(遊技釘装着部
材、遊技釘)を容易にかつ一挙に分離できる。
【0030】図14および図15に示す装着部材用の分
離装置30’は、遊技釘装着部材61が熱可塑性樹脂等
容易に溶解する物質以外の例えば、金属、熱硬化性樹
脂、木材等で形成されている場合における遊技釘装着部
材と遊技盤の分離に使用する。この分離装置30’の構
成は前記遊技釘の分離装置とほぼ同じ構成である。この
分離装置30’で前記遊技釘分離装置と異なるのは、装
着部材61を挿通する案内孔37’、その装着部材61
を押出す装着部材抜き突起52’の構成である。該押出
す装着部材抜き突起52’は装着部材61を押出すため
に大径とし、かつ案内孔37’はその装着部材抜き突起
52’を挿通するように大径としてある。而して、この
分離装置により遊技盤3’より装着部材61を抜き取る
場合には前記遊技釘の分離装置と同様にプレス機40に
より釘抜き手段50を進出させ動作させて装着部材抜き
突起52’またはそれと遊技釘抜き突起52を嵌合穴4
1’に進入させ遊技盤3’の方へ進出させるとともに内
部の発熱板53の発熱により装着部材抜き突起52’ま
たはそれと釘抜き突起52を加熱して遊技盤3’の装着
部材61、遊技釘20の該当部分を溶解して装着部材6
1、遊技釘20等を遊技盤3’より抜き出す。
離装置30’は、遊技釘装着部材61が熱可塑性樹脂等
容易に溶解する物質以外の例えば、金属、熱硬化性樹
脂、木材等で形成されている場合における遊技釘装着部
材と遊技盤の分離に使用する。この分離装置30’の構
成は前記遊技釘の分離装置とほぼ同じ構成である。この
分離装置30’で前記遊技釘分離装置と異なるのは、装
着部材61を挿通する案内孔37’、その装着部材61
を押出す装着部材抜き突起52’の構成である。該押出
す装着部材抜き突起52’は装着部材61を押出すため
に大径とし、かつ案内孔37’はその装着部材抜き突起
52’を挿通するように大径としてある。而して、この
分離装置により遊技盤3’より装着部材61を抜き取る
場合には前記遊技釘の分離装置と同様にプレス機40に
より釘抜き手段50を進出させ動作させて装着部材抜き
突起52’またはそれと遊技釘抜き突起52を嵌合穴4
1’に進入させ遊技盤3’の方へ進出させるとともに内
部の発熱板53の発熱により装着部材抜き突起52’ま
たはそれと釘抜き突起52を加熱して遊技盤3’の装着
部材61、遊技釘20の該当部分を溶解して装着部材6
1、遊技釘20等を遊技盤3’より抜き出す。
【0031】なお、遊技盤の一部にこの装着部材61を
嵌合し、他は遊技釘20を前記実施形態のように樹脂に
設けた挿入案内溝23に備えたものでは、前記した装着
部材抜き突起52’と釘抜き突起52の両方を釘抜き手
段50に備えることにより装着部材と遊技釘を遊技盤よ
り分離させることができる。遊技釘装着部材61が遊技
盤と異なる熱可塑性の物質で形成されている場合には、
図8乃至図10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤
とを分離し、その複数の樹脂で構成された遊技盤を溶融
押出し機等でペレット状に再生すればよい。多種類の樹
脂が混合したままの再生樹脂から成形加工された製品は
機械的強度が弱いが、強度をそれほど必要としない製品
に再生すればよい。また、遊技釘装着部材が遊技盤と同
じ熱可塑性樹脂で形成されている場合には、図8乃至図
10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤とを分離す
ることができる。
嵌合し、他は遊技釘20を前記実施形態のように樹脂に
設けた挿入案内溝23に備えたものでは、前記した装着
部材抜き突起52’と釘抜き突起52の両方を釘抜き手
段50に備えることにより装着部材と遊技釘を遊技盤よ
り分離させることができる。遊技釘装着部材61が遊技
盤と異なる熱可塑性の物質で形成されている場合には、
図8乃至図10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤
とを分離し、その複数の樹脂で構成された遊技盤を溶融
押出し機等でペレット状に再生すればよい。多種類の樹
脂が混合したままの再生樹脂から成形加工された製品は
機械的強度が弱いが、強度をそれほど必要としない製品
に再生すればよい。また、遊技釘装着部材が遊技盤と同
じ熱可塑性樹脂で形成されている場合には、図8乃至図
10に示す分離装置によって遊技釘と遊技盤とを分離す
ることができる。
【0032】以上の実施形態を示したが、この発明はこ
の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。
の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。
【0033】
【発明の効果】この発明の遊技機の遊技盤によれば、再
生(マテリアルリサイクル)熱可塑性樹脂によって遊技
盤が形成されているので、資源を無駄にすることなくか
つ使用済みの遊技盤を再度再生することができる。
生(マテリアルリサイクル)熱可塑性樹脂によって遊技
盤が形成されているので、資源を無駄にすることなくか
つ使用済みの遊技盤を再度再生することができる。
【0034】この発明によれば、再生熱可塑性樹脂等合
成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させることによ
り、再生熱可塑性樹脂等合成樹脂材を再生成形する際に
機械的強度が低下するのをこの再生使用用添加化合物を
添加することにより分子量の低下を抑えて合成樹脂材の
再生使用することができる。
成樹脂材に再生使用用添加化合物を含有させることによ
り、再生熱可塑性樹脂等合成樹脂材を再生成形する際に
機械的強度が低下するのをこの再生使用用添加化合物を
添加することにより分子量の低下を抑えて合成樹脂材の
再生使用することができる。
【0035】この発明によれば、遊技盤に遊技釘を挿入
する挿入案内溝が成形時に同時成形されているので、後
から遊技盤に挿入案内溝を設ける手間を省くことができ
る。また、遊技釘を挿入させ易くすることができる。こ
の発明によれば、挿入案内溝が、遊技釘の遊技盤に挿入
される部位の最大径より小さく形成されているので、遊
技釘を圧入すれば、容易に抜け落ちることはなくなる。
する挿入案内溝が成形時に同時成形されているので、後
から遊技盤に挿入案内溝を設ける手間を省くことができ
る。また、遊技釘を挿入させ易くすることができる。こ
の発明によれば、挿入案内溝が、遊技釘の遊技盤に挿入
される部位の最大径より小さく形成されているので、遊
技釘を圧入すれば、容易に抜け落ちることはなくなる。
【0036】この発明によれば、遊技盤の嵌合穴に1ま
たは複数の遊技釘を備えた適宜形状の遊技釘装着部材を
嵌合することができるので、複数の釘の取付けを一度に
行い、釘の取付けを効率的に行うことができる。しか
も、その遊技釘装着部材として遊技釘の挿入に適した強
化樹脂(強度が優れたエンジニアプラスチック)やゴム
等を使用すれば、遊技盤の一部にそれらの部材を嵌合す
るのみで今までとそれほど違和感のない釘調整等が実現
可能となる。これにより遊技機全体を強化された樹脂を
使用せずとも必要な部分だけに強化された樹脂を使用で
きるので無駄がなくなる。
たは複数の遊技釘を備えた適宜形状の遊技釘装着部材を
嵌合することができるので、複数の釘の取付けを一度に
行い、釘の取付けを効率的に行うことができる。しか
も、その遊技釘装着部材として遊技釘の挿入に適した強
化樹脂(強度が優れたエンジニアプラスチック)やゴム
等を使用すれば、遊技盤の一部にそれらの部材を嵌合す
るのみで今までとそれほど違和感のない釘調整等が実現
可能となる。これにより遊技機全体を強化された樹脂を
使用せずとも必要な部分だけに強化された樹脂を使用で
きるので無駄がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】遊技盤の斜視図である。
【図4】遊技盤成形状態の断面図である。
【図5】遊技釘の分離装置の斜視図である。
【図6】分離装置の遊技盤固定板の正面図である。
【図7】分離装置の釘抜き突起の断面図である。
【図8】釘抜き用の分離装置の一部破断側面図である。
【図9】釘抜き突起を遊技盤に挿入した状態の一部破断
側面図である。
側面図である。
【図10】遊技釘を分離した状態の一部破断側面図であ
る。
る。
【図11】装着部材を備えた遊技盤の一部正面図であ
る。
る。
【図12】同X−X線断面図である。
【図13】嵌合穴を備えた遊技盤と装着部材を分離して
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図14】装着部材用の分離装置の一部破断側面図であ
る。
る。
【図15】装着部材を分離する状態の一部破断側面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 3 遊技盤 3’ 遊技盤 20 遊技釘 21 上金型 22 下金型 23 挿入案内溝 30 分離装置 30’ 分離装置 31 遊技盤固定手段 32 遊技盤固定板 37 案内孔 37’ 案内孔 40 プレス機 41 固定シャフト 42 可動シャフト 50 釘抜き手段 51 釘抜き板 52 釘抜き突起 52’ 装着部材抜き突起 53 発熱板 61 遊技釘装着部材 62 嵌合穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 圭史 愛知県名古屋市西区中小田井4丁目396番 地 株式会社三星内 (72)発明者 土屋 良孝 愛知県名古屋市西区中小田井4丁目396番 地 株式会社三星内 Fターム(参考) 2C088 DA08 DA13 DA24 EA02 EB53
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の遊技釘が挿入された遊技機の遊技
盤において、前記遊技盤は再生熱可塑性合成樹脂で形成
されたことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 【請求項2】 パチンコ遊技機の遊技盤を含む構成部材
が、再生熱可塑性合成樹脂等合成樹脂材に再生使用用添
加化合物を含有させ形成されたことを特徴とするパチン
コ遊技機。 - 【請求項3】 前記遊技盤には遊技釘を挿入するための
挿入案内溝を形成した請求項1または2記載のパチンコ
遊技機。 - 【請求項4】 前記挿入案内溝は、前記遊技釘の前記遊
技盤に挿入される部位の最大径より小さいことを特徴と
する請求項3記載のパチンコ遊技機。 - 【請求項5】 1または複数の遊技釘を配設した適宜形
状の遊技釘装着部材を設け、遊技盤に該遊技釘装着部材
を嵌合しうる形状の嵌合穴を形成し、前記遊技釘装着部
材を遊技盤に形成された嵌合穴に嵌合したことを特徴と
するパチンコ遊技機。 - 【請求項6】 合成樹脂で成形された遊技盤を固定する
遊技盤固定手段と、前記遊技盤に挿入された複数の遊技
釘に対応して複数の釘抜き突起が配設された釘抜き手段
と、前記釘抜き突起を加熱する加熱手段と、前記複数の
遊技釘と前記複数の釘抜き突起とが対応するように前記
遊技盤固定手段と釘抜き手段とのいずれか一方或いは双
方を移動させる移動手段とを備え、前記釘抜き手段を移
動手段で移動するとともに加熱手段で釘抜き突起を加熱
して遊技盤を溶解することによって前記遊技盤と前記遊
技釘を分離することを特徴としたパチンコ遊技機におけ
る遊技盤の遊技釘等分離装置。 - 【請求項7】 合成樹脂で成形された遊技盤を固定する
遊技盤固定手段と、前記遊技盤に挿入された遊技釘装着
部材またはそれと複数の遊技釘に対応して装着部材抜き
突起またはそれと複数の釘抜き突起が配設された釘抜き
手段と、前記装着部材抜き突起またはそれと釘抜き突起
を加熱する加熱手段と、前記装着部材または複数の遊技
釘と前記装着部材抜き突起またはそれと複数の釘抜き突
起とが対応するように、前記遊技盤固定手段と釘抜き手
段とのいずれか一方或いは双方を移動させる移動手段と
を備え、前記釘抜き手段を移動手段で移動するとともに
前記加熱手段で装着部材抜き突起またはそれと複数の釘
抜き突起を加熱して遊技盤を溶解することによって前記
遊技盤と前記装着部材またはそれと遊技釘を分離するこ
とを特徴としたパチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘
等分離装置。
Priority Applications (2)
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JP28642799A JP2001104554A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | パチンコ遊技機 |
JP2000018969A JP3763716B2 (ja) | 1999-10-07 | 2000-01-27 | パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置 |
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---|---|---|---|
JP28642799A JP2001104554A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | パチンコ遊技機 |
Related Child Applications (2)
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JP2000018969A Division JP3763716B2 (ja) | 1999-10-07 | 2000-01-27 | パチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置 |
JP2006300010A Division JP2007021266A (ja) | 2006-11-06 | 2006-11-06 | パチンコ遊技機およびパチンコ遊技機における遊技盤の遊技釘等分離装置 |
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JP2001104554A true JP2001104554A (ja) | 2001-04-17 |
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Family Applications (1)
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- 1999-10-07 JP JP28642799A patent/JP2001104554A/ja active Pending
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