JP2005021471A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機において、樹脂材料を用いて形成された遊技盤の合理的な構築技術を提供する。
【解決手段】樹脂材料を用いて形成された遊技盤103の表面103aに、多数の遊技釘116を有する遊技機101において、釘部121と、当該釘部121が設けられた基部122とを備えるとともに、基部122が挿入孔130に係合することで遊技盤103に止着され、当該係合が解除されることで遊技盤103から脱着される構成の着脱部材120を設ける。この着脱部材120が遊技盤103に止着されたとき、釘部121は遊技盤103の表面130aに直交する方向に対し所定の傾斜角度θをなすように設定されるようになっている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機を構成する遊技盤の構築技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機のような遊技機において、遊技盤に取り付けられた遊技釘の釘調整を行うことがある。
例えば、木質製の遊技盤に打ち込まれた遊技釘の釘調整を行う場合には、対象となる遊技釘をハンマー等によって叩くことによって遊技釘の傾斜度合いを調整するのが一般的である。ところが、ハンマー等を用いたこのような釘調整は特殊な技能を要するという問題がある。
一方、近年、遊技機におけるビジュアル演出の要請に鑑み、遊技盤を樹脂製にする技術が公知である(例えば、特許文献1参照。)。遊技盤を樹脂製にすることによって、表示装置が大型化しても遊技盤の遊技領域が狭くなるのを回避するのに有効である。ところが、このような樹脂製の遊技盤においてもやはり釘調整に関する問題が懸念される。すなわち、例えば樹脂製の遊技釘を遊技盤に一体成形する場合には、遊技盤に一体成形された遊技釘の釘調整を行うことはできない。また、金属製の遊技釘を樹脂製の遊技盤に固着する場合には、遊技釘の固着強度に限界があるうえ、たとえ遊技釘を遊技盤に固着したとしても一旦固着した釘調整を行うのが難しい。従って、単に遊技盤を樹脂製にするという技術を、遊技釘の釘調整に対する必要性が高い遊技機の構成として用いるのには限界がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−84164号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、遊技機において、遊技盤の合理的な構築技術を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、上記請求項に記載の発明が構成される。なお、本発明は、遊技機において、遊技盤に取り付けられた遊技釘ないし当該遊技釘に相当する軸状部材の調整が確実に行われるようにすることによって、遊技盤の合理的な構築技術を実現するという技術である。
【0006】
(請求項1に記載の発明)
請求項1に記載の遊技機では、遊技盤の表面に多数の軸状部材が取り付けられる。例えば、遊技盤の全体または一部を所定の材料(樹脂材料や木質材料など)によって構成したり、あるいは異なる種類の材料によって形成された部材を組み合わせることによって遊技盤の全体または一部を構成することができる。軸状部材は、遊技盤の表面に形成される遊技領域において流下する遊技球の流下態様、例えば流下方向、流下時間等を変化させることができる部材であり、典型的には軸部と頭部からなる遊技釘(障害釘)が当該部材に相当する。その他、ピン状の部材、ネジ部材等であっても、軸状に延在する部位を有する部材であれば、本発明における「軸状部材」の範疇に含まれるものとする。
【0007】
本発明では、軸状部材の全部または一部を着脱部材とする。この着脱部材は、軸状部と、当該軸状部が設けられた被係止部とを備える。例えば、軸状部と被係止部を樹脂材料により一体成形することによって着脱部材を構成したり、あるいは樹脂製の被係止部に金属製の軸状部をインサート成形することによって着脱部材を構成することができる。
一方、遊技盤には被係止部に対応した係止部が設けられている。例えば、被係止部を凸形状とし係止部をこの凸形状が嵌まり込み可能な凹形状とする構成や、被係止部を凹形状とし係止部をこの凹形状に嵌まり込み可能な凸形状とする構成などがある。従って、着脱部材は、被係止部が係止部に係合することで遊技盤に止着され(取り付けられ)、当該係合が解除されることで遊技盤から脱着されることとなる。なお、着脱部材は、係止部を介して遊技盤に止着可能であればよく、止着の強弱は問わない。
【0008】
本発明では、特に、着脱部材が遊技盤に止着されたとき、軸状部は遊技盤の表面に直交する方向に対し所定の傾斜角度をなすように設定される。この傾斜角度は、種々の値を採り得る。例えば、遊技盤の表面に直交する方向に対し軸状部が所定の傾斜角度で傾斜している態様や、遊技盤の表面に直交する方向に沿って軸状部が延在し当該軸状部が傾斜していない態様、すなわち傾斜角度が0(零)となる態様がある。
【0009】
本発明のこのような構成によれば、着脱部材における軸状部の傾斜角度の調整を確実に行うことが可能となる。例えば、軸状部の傾斜角度が異なる複数種類の着脱部材を予め準備しておけば、これらを遊技盤に付け替えることによって、遊技盤に着脱部材が取り付けられたときの軸状部の傾斜角度を容易に調整(変更)することが可能となる。通常、木質製の遊技盤において、軸状部材に相当する遊技釘の釘調整を行う場合は、遊技盤に打ち込まれた遊技釘をハンマー等によって叩くことによって遊技釘の傾斜度合いを調整するのが一般的であるが、本発明によれば、ハンマー等を用いて行う特殊な技能がなくても、着脱部材を付け替えるのみで釘調整に相当する作業を行うことができ、また調整精度を一定に維持することができるため合理的である。このような作用効果は、ポリカーボネート樹脂などの樹脂材料を主体として構成される遊技盤や、木材などの木質材料を主体として構成される遊技盤等、遊技盤の材質に関わらず得ることができる。
【0010】
また、本発明のこのような構成によれば、着脱部材を遊技盤から取り外すことが可能であるため、分解性の高い遊技盤を実現することができる。遊技盤を分解性の高い構造にすることによって、リサイクル性に優れた遊技盤および遊技機を構築することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の遊技機の一実施の形態であるパチンコ機101につき図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1〜図5に基づいて本実施の形態のパチンコ機101の構成を説明する。ここで、図1は本発明の遊技機の一実施の形態であるパチンコ機101の遊技盤103の全体構成を示す図である。図2は図1中の着脱部材120に対応した箇所における遊技盤103の断面図である。図3は着脱部材120の側面図である。図4は着脱部材120を基部122側からみた図である。図5は挿入孔130を遊技盤103の表面側からみた図である。図4および図5において示す各部材は、図2および図3に示すよりも拡大して示している。なお、本実施の形態は、本発明を「遊技機」のひとつであるパチンコ機に適用したものである。
【0012】
図1に示すパチンコ機101は、いわゆる「第1種パチンコ機」と呼称される機種である。このパチンコ機101の遊技盤103の表面に形成された遊技領域105には、第1種始動口110、表示装置111、大入賞口(図示省略)を開閉する開閉部材112、通過口113、風車114、各種の入賞口115、多数の遊技釘116等が配置されている。表示装置111は、第1種始動口110に遊技球(パチンコ球)が入賞すると、表示画面111aに大当たりに関与する図柄や背景の変動を開始する。大当たりの場合は、表示装置111に大当たり図柄の配列が表示されるとともに、開閉部材112が開閉動作される大当たり遊技状態となる。通過口113は、遊技球が通過したことを検出する。風車114は、遊技球の流下経路を、例えば風車114の右側ないし左側へと変える機能を有する。入賞口115は、当該入賞口115に入賞した個数にしたがって賞球を付与する。遊技釘116は、遊技球の流下態様(流下方向、流下時間等)に影響を与える釘であり、遊技盤103面の必要箇所に多数配置されている。この遊技釘116が本発明における「軸状部材」に対応している。
【0013】
本実施の形態の遊技盤103は、盤全体が樹脂製の板状部材、例えば透明性の高いポリカーボネート樹脂によって構成されている。この遊技盤103が、本発明における「遊技盤」に対応している。この遊技盤103は、盤全体が樹脂材料によって形成されているためリサイクル性に優れている。また、透明性の高い樹脂によって形成された遊技盤103を用いることにより、遊技者は、遊技盤103の裏面側に配置される表示装置111の表示画面111aを遊技盤を通して視認可能となるため、遊技領域105を狭くすることなく表示装置111を大型化するのに有効である。表示装置111を大型化することにより、ビジュアル演出に対する要請にこたえることができ、遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
【0014】
図1に示すように、遊技盤103に取り付けられる全ての遊技釘116のうち、その一部として着脱部材120が用いられている。この着脱部材120が、本発明における「着脱部材」に対応している。なお、図1では、遊技釘116のうち着脱部材120を黒塗りの丸によって示し、その他の遊技釘を白抜きの丸によって示す。この着脱部材120としては、遊技釘116のうち釘調整を行うことが予想される釘が選定される。例えば、第1種始動口110の上流、開閉部材112の上流、通過口113の上流、風車114の上流および下流、入賞口115の上流等に着脱部材120が配置される。釘調整を必要としないその他の遊技釘116は、遊技盤103に一体成形されている。当該遊技釘116を、樹脂盤103と同様に透明性の高いポリカーボネート樹脂によって構成することにより、当該遊技釘116が表示装置111の表示画面111aの前面に配置された場合であっても、表示画面111aの視認性が低下するのを防止することができる。なお、図1中の白抜きの丸によって示す遊技釘116を、必要に応じて本実施の形態の着脱部材120に変更することもできる。
【0015】
本実施の形態の着脱部材120は、遊技盤103に対し着脱(止着ないし脱着)可能に構成されている。以下、この着脱部材120および遊技盤103の詳細な構成を図2〜図5を参照しながら説明する。
【0016】
図2〜図4に示すように、着脱部材120は、釘部121と、当該釘部121が設けられた基部122等を備え、例えば、これら釘部121および基部122が樹脂材料を用いて一体成形されている。
【0017】
着脱部材120の釘部121は、遊技領域105に露出する箇所が他の遊技釘116と同様に釘状に形成されている。釘部121は、着脱部材120の延在する方向に対し所定の傾斜角度θをなす状態で基部122に設けられている。着脱部材120の延在する方向は、遊技盤103の表面103aに直交する方向と合致する。この釘部121が、本発明における「軸状部」に対応している。なお、この釘部121の形状としては、釘状の構成以外に、頭部を有していないピン状の構成を用いることもできる。
【0018】
着脱部材120の基部122は、第1凸部123、第2凸部124、鍔部125を備えている。この基部122が、本発明における「被係止部」に対応している。図4に示すように、第1凸部123はその外周部分に十二面構造を有する。すなわち、第1凸部123は、縦断面形状が十二角形(正十二角形)である十二角柱となっている。第2凸部124および鍔部125は、基部122の外径方向へ突出するように構成されている。なお、基部122の第1凸部123の断面形状が、他の多角形(好ましくは四角形以上)となるように構成することもできる。基部122のこの構成が、本明細書中の態様3(後述する)における「被係止部は、着脱部材が延在する方向と直交する方向に関する断面形状が多角形を形成する部位を有する。」との構成に相当する。
【0019】
また、図4に示すように、本実施の形態では、着脱部材120の鍔部125に表示部126が設けられている。この表示部126が、本明細書中の態様4(後述する)における「表示部」に対応している。
表示部126には、釘部121の傾斜角度θに関する情報(傾斜の大きさ、傾斜の方向など)が表示(記載)される。本実施の形態では、表示部126に、例えば「↑▲1▼」が表示されている場合、その表示がなされている着脱部材120では釘部121が上方に1°傾斜していることを意味する。その他の例としては、釘部121が下方に2°傾斜している場合、表示部126に例えば「↓▲2▼」を表示し、釘部121がいずれの方向にも傾斜していない(傾斜角度θが0(零)である)場合、表示部126に例えば「0」を表示する。このような構成によれば、作業者は、取り付ける着脱部材が所望のものであることを一目で確認することができるため、作業の確実性が増すこととなる。
【0020】
一方、遊技盤103には、図5に示すように、表面103aから裏面103bへ向けて凹んだ挿入孔130が設けられている。この挿入孔130が、本発明における「係止部」に対応している。挿入孔130は、着脱部材120の基部122に対応した形状になっている。すなわち、挿入孔130は、基部122の第1凸部123が係合(嵌合)可能な形状の第1凹部131、基部122の第2凸部124が係合(嵌合)可能な形状の第2凹部132、鍔部125の外周部分が当接可能な当接部133を有する孔である。
【0021】
次に、上記構成の着脱部材120を遊技盤103に取り付ける際の態様を図2および図6を参照しながら説明する。ここで、図6は遊技盤103の挿入孔130に着脱部材120を取り付ける様子を示す図である。
【0022】
着脱部材120を遊技盤103に取り付けるときには、図6に示すように、遊技盤103の挿入孔130へ向けて図中の矢印の方向へ着脱部材120の基部122を挿入する(押し込む)。鍔部125が挿入孔130の当接部133に当接するまで着脱部材120が押し込まれると、基部122と挿入孔130とが係合する。すなわち、第1凹部131に第1凸部123が係合(嵌合)し、第2凹部132に第2凸部124が係合(嵌合)する。このとき、十二面構造を有する第1凸部123と第1凹部131との係合作用により、着脱部材120に対し軸回りの回り止め効果が付与されることとなる。
【0023】
また、第2凸部124と第2凹部132との係合作用により、着脱部材120に対しその挿入方向と反対の方向への抜け止め効果が付与されることとなる。この第2凸部124と第2凹部132との係合構造は、いわゆる「スナップフィット」と称呼される嵌め込み式の構造である。従って、第2凸部124と第2凹部132との係合状態において所定の保持力が作用する一方、当該保持力に打ち勝つ力が作用することによって係合状態の解除が許容されている。なお、その他の嵌め込み式の構造としては、特に図示しないものの、爪形状の部位同士が引っ掛かることによって、所定の保持力が作用するような構造を用いることもできる。
【0024】
かくして、基部122が挿入孔130によって係止され、図2に示すように着脱部材120が遊技盤103に止着される(取り付けられる)。着脱部材120が遊技盤103に取り付けられた状態では、図2に示すように、着脱部材120のうちの釘部121が遊技盤103の表面103a側に露出した状態となる。この状態において、釘部121は遊技盤103の表面103aに直交する方向に対し所定の傾斜角度θをなすように設定される。
一旦遊技盤103に取り付けられた着脱部材120は、第2凸部124と第2凹部132との間に作用する保持合力に打ち勝つ力で上記挿入方向と反対の方向に引く抜かれることによって、遊技盤103から取り外される。
なお、着脱部材120を引く抜く作業を専用の工具を用いて行うことができる構成としてもよいし、あるいは手作業によって行うこともできる構成としてもよい。専用の工具を用いる場合、特に図示しないものの、着脱部材120の鍔部125に工具差し込み用の隙間(切り欠きなど)を設けるのが有効である。
【0025】
ここで、上記構成の遊技機101において行う着脱部材120の調整作業について説明する。なお、本実施の形態における「調整作業」は、一般にハンマー等を用いて遊技釘の傾斜度合いを調整する作業、いわゆる「釘調整」と称呼される作業に相当するものであり、着脱部材120が遊技盤103に装着された状態における釘部121の傾斜角度θを調節する作業のことである。
【0026】
着脱部材120の調整作業としては、以下のような形態がある。
第1の形態では、釘部121の傾斜角度θの異なる複数種類の着脱部材120を予め準備しておき、これらを取り替えて遊技盤103に取り付ける。例えば、釘部121が上方に1°傾斜している着脱部材120にかえて、釘部121が下方に2°傾斜している着脱部材120を遊技盤103に取り付ける。
一方、第2の形態では、一種類の着脱部材120を用い、当該着脱部材120をその回転位置を変えて遊技盤103に取り付ける。具体的には、所定の着脱部材120を回転させ、例えば第1凸部123における所定の頂点(図4中に示す頂点123a)を、第1凹部131の第1の頂点(図5中に示す頂点131a)から第2の頂点(図5中に示す頂点131b)へとずらしたうえで、当該着脱部材120を遊技盤103に取り付ける。この形態が、本明細書中の態様2(後述する)における「被係止部は、当該被係止部を着脱部材の軸まわりに回転させた複数の位置において係止部に係合可能である。」との内容に相当する。
また、これら第1の形態と第2の形態を複合した形態、すなわち、傾斜角度θの異なる複数種類の着脱部材120を付け替えるとともに、着脱部材120の回転位置をも変えるような形態を用いることもできる。
【0027】
本実施の形態の遊技盤103のこのような構成によれば、遊技盤103を所定の樹脂材料で構成した場合であっても、着脱部材120における釘部121の傾斜角度の調整を行うことが可能となる。特に、本実施の形態によれば、ハンマー等を用いて行う特殊な技能がなくても、着脱部材120を付け替えるのみで釘調整に相当する作業を行うことができ、また調整精度を一定に維持することができるため合理的である。また、本実施の形態では、第1凸部123の縦断面形状を正十二角形としたため、着脱部材120を回転させて遊技盤103に取り付ける際の取り付け構造を簡素化することができ、また釘部121の傾斜角度θを細かく調整するのに有効である。
【0028】
また、本実施の形態の遊技盤103のこのような構成によれば、遊技盤103を樹脂製にすることで、表示装置111が大型化しても遊技盤103の遊技領域が狭くなるのを回避することができる。そのうえ、着脱部材120を遊技盤から取り外すことが可能であるため、分解性の高い遊技盤103を実現することができる。また、本実施の形態では、遊技盤103のみならず、着脱部材120や遊技釘116をも全て樹脂材料によって構成されている。従って、遊技盤103全体を樹脂材料によって形成することに加え、遊技盤103を分解性の高い構造にすることによって、リサイクル性に優れた遊技盤を構築することが可能となる。
【0029】
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、本実施の形態に基づいた種々の応用例や変更例を想到することができる。例えば、本実施の形態を応用した以下の形態を実施することもできる。
【0030】
上記実施の形態では、釘部121および基部122が樹脂材料を用いて一体成形することで着脱部材120を構成する場合について記載したが、これら釘部121および基部122を別々の材質によって構成することもできる。例えば、図7に示す着脱部材220では、インサート成形によって樹脂製の基部122に対し金属製の釘部121が取り付けられている(固着されている)。図7では、釘部121のうち基部122に埋め込まれた部位を破線で示している。このような構成においても、分解時において金属製の釘部121を基部122から抜き出すことが可能であり、分解性の高い構造となる。なお、図7において図2中に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付しており、当該構成要素についての説明は省略する。
【0031】
また、着脱部材120を遊技盤103に取り付けたとき、互いに係合する基部122および挿入孔130の形状は上記実施の形態に限定されない。例えば、断面形状が正十二角形である第1凸部123の形状にかえて、更に頂点の数が多い多角形(円形に近い形状の多角形)とすることもできる。これにより、釘部121の傾斜角度θの調整に関するバリエーションが更に増すこととなる。
【0032】
例えば、図8に示す構成の着脱部材320と、図9に示す構成の挿入孔330とを用いることもできる。なお、図8および図9において図4中および図5中に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付しており、当該構成要素についての説明は省略する。
図8に示す着脱部材320の第1凸部323は、円柱部323aの径方向へ突出する突起323bを備えている。一方、図9に示す挿入孔330には、円柱部323aに対応した形状の凹部331と、突起323bに対応した形状の溝部332が複数(図9では等間隔で12個)設けられている。このような構成によれば、上記実施の形態と同様に、釘部121の傾斜角度θの異なる複数種類の着脱部材320を取り替えて遊技盤103に取り付けることによって、釘部121の傾斜角度θを調整することができる。また、所定の着脱部材320を回転させ、突起323bを所定の溝部332から別の溝部332へとずらしたうえで、当該着脱部材320を遊技盤103に取り付けることによって、釘部121の傾斜角度θを調整することができる。従って、上記実施の形態と同様の作用効果を奏することとなる。
【0033】
また、遊技盤103のうち上記実施の形態とは別の箇所に着脱部材120の構成を用いることもできる。例えば図10に示すように、遊技盤103のうち表示装置111の表示画面111aの前面に着脱部材120が取り付けられる構成を用いることもできる。
【0034】
また、上記実施の形態では、1つの釘部121に対し1つの着脱部材120を用いる構成について記載したが、1つの着脱部材の基部122に複数の釘部121を取り付け、複数の釘部121をブロック化した構成を用いることもできる。
【0035】
また、上記実施の形態では、例えばポリカーボネート樹脂によって形成された遊技盤103について記載したが、遊技盤を構成する樹脂材料の種類は、必要に応じて種々変更可能である。例えば、ポリカーボネート樹脂よりも透明性の低い樹脂材料を用いることもできる。
【0036】
また、上記実施の形態や種々の変更の形態に鑑み、本発明では以下の態様1〜態様6に記載の構成を採り得る。
【0037】
(態様1)
「請求項1に記載の遊技機であって、
前記遊技盤は、樹脂材料を用いて形成されていることを特徴とする遊技機。」
【0038】
この態様1は、請求項1に記載の構成において、遊技盤を樹脂材料を用いて形成する。例えば、遊技盤の全体または一部を所定の樹脂材料によって構成したり、あるいは異なる種類の樹脂材料によって形成された部材を組み合わせることによって遊技盤の全体または一部を構成することができる。このような構成によれば、遊技盤を樹脂材料を用いて構成した場合であっても、請求項1と同様に、軸状部の傾斜角度が異なる複数種類の着脱部材を予め準備しておけば、これらを遊技盤に付け替えることによって、遊技盤に着脱部材が取り付けられたときの軸状部の傾斜角度を容易に調整(変更)することが可能となる。
また、本態様のこのような構成によれば、遊技盤を樹脂製にすることで、表示装置が大型化しても遊技盤の遊技領域が狭くなるのを回避することができる。そのうえ、着脱部材を遊技盤から取り外すことが可能であるため、分解性の高い遊技盤を実現することができる。従って、遊技盤自在を樹脂材料によって形成することに加え、遊技盤を分解性の高い構造にすることによって、リサイクル性に優れた遊技盤および遊技機を構築することが可能となる。
【0039】
(態様2)
「請求項1または態様1に記載の遊技機であって、
前記被係止部は、当該被係止部を前記着脱部材の軸まわりに回転させた複数の位置において前記係止部に係合可能であることを特徴とする遊技機。」
【0040】
この態様2では、請求項1または態様1に記載の構成において、着脱部材の被係止部は、当該被係止部を着脱部材の軸まわりに回転させた複数の位置において係止部に係合可能となっている。例えば、被係止部において着脱部材が延在する方向と直交する方向に関する断面形状が多角形となる構成が典型的な例である。その他、当該被係止部が複数の位置において係止部に係合可能であれば、その断面形状が多角形以外の形、例えば星形、楕円形等、種々の形となる構成であってもよい。本態様のこのような構成によれば、所定の着脱部材を回転させて遊技盤に取り付けることによって、遊技盤の表面に直交する方向に対する当該着脱部材の軸状部の傾斜角度を確実に調整することができる。
【0041】
(態様3)
「態様2に記載の遊技機であって、
前記被係止部は、前記着脱部材が延在する方向と直交する方向に関する断面形状が多角形を形成する部位を有することを特徴とする遊技機。」
【0042】
この態様3では、態様2に記載の構成において、被係止部は、着脱部材が延在する方向と直交する方向に関する断面形状が多角形(好ましくは正多角形)を形成する部位を有する。例えば、被係止部に多角柱を有する形状を設ける構成が典型的な例である。本態様のこのような構成によれば、所定の着脱部材を回転させて遊技盤に取り付ける際の取り付け構造を簡素化することができる。特に、頂点の数が多い多角形(円形に近い多角形)とすることで、軸状部の傾斜角度の調整に関するバリエーションを増やすのに有効である。
【0043】
(態様4)
「請求項1、態様1〜態様3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記着脱部材は、前記軸状部の傾斜角度に関する表示がなされた表示部を備えていることを特徴とする遊技機。」
【0044】
この態様4では、請求項1、態様1〜態様3のいずれかに記載の構成において、着脱部材が表示部を備えている。この表示部には軸状部の傾斜角度に関する表示がなされる。例えば、軸状部の傾斜の大きさや傾斜の方向などの情報を、文字、記号、色、模様、またこれらを組み合わせた内容によって示し、当該内容を表示部に表示(記載)する。本態様のこのような構成によれば、作業者は、取り付ける着脱部材が所望のものであることを一目で確認することができるため、作業の確実性が増すこととなる。
【0045】
(態様5)
「請求項1、態様1〜態様4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記着脱部材は、前記軸状部および被係止部が樹脂材料によって一体成形された構成であることを特徴とする遊技機。」
【0046】
この態様5では、請求項1、態様1〜態様4のいずれかに記載の構成において、着脱部材は、軸状部および被係止部が樹脂材料によって一体成形された構成となっている。本態様のこのような構成によれば、着脱部材が樹脂製となるため、リサイクル性に優れた遊技盤を構築することが可能となる。特に、着脱部材のもならず遊技盤をも樹脂製とすることで遊技盤全体が樹脂製となり、よりリサイクル性に優れた遊技盤を構築することができる。
【0047】
(態様6)
「請求項1、態様1〜態様5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記遊技盤および着脱部材は、透明性の高い樹脂材料を用いて形成されていることを特徴とする遊技機。」
【0048】
の態様6では、請求項1、態様1〜態様5のいずれかに記載の構成において、遊技盤および着脱部材が透明性の高い樹脂材料を用いて形成されている。例えば、ポリカーボネート樹脂がこの樹脂材料の典型例である。「透明性が高い」との態様としては、無色透明、有色透明、乳白色等があり、必要に応じてポリカーボネート樹脂以外の樹脂材料を適宜用いることもできる。本態様のこのような構成によれば、遊技者は、遊技盤の裏面側に配置される表示装置の表示画面を遊技盤を通して視認可能となるため、表示装置を大型化するのに有効である。表示装置を大型化することにより、ビジュアル演出に対する要請にこたえることができ、遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。また、着脱部材を透明性の高い樹脂材料によって形成することによって、当該着脱部材を表示画面の前方に配置した場合であっても、表示画面の視認性が低下するのを防止することができる。
なお、この表示装置としては、第1種パチンコ機と称呼される遊技機において、大当たりに関与する図柄や背景を変動表示する表示装置が本態様の表示装置の典型例である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遊技機において、遊技盤の合理的な構築技術が実現されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機の一実施の形態であるパチンコ機101の遊技盤103の全体構成を示す図である。
【図2】図1中の着脱部材120に対応した箇所における遊技盤103の断面図である。
【図3】着脱部材120の側面図である。
【図4】着脱部材120を基部122側からみた図である。
【図5】挿入孔130を遊技盤103の表面側からみた図である。
【図6】遊技盤103の挿入孔130に着脱部材120を取り付ける様子を示す図である。
【図7】別の実施の形態の着脱部材220の側面図である。
【図8】別の実施の形態の着脱部材320を基部122側からみた図である。
【図9】図8に示す着脱部材320に対応した挿入孔330を遊技盤103の表面側からみた図である。
【図10】遊技盤103のうち表示画面111aの前面に着脱部材120を配置した場合の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 パチンコ機
103 遊技盤
105 遊技領域
110 第1種始動口
111 表示装置
111a 表示画面
112 開閉部材
113 通過口
114 風車
115 入賞口
116 遊技釘
120 着脱部材
121 釘部
122 基部
123 第1凸部
124 第2凸部
125 鍔部
126 表示部
130 挿入孔
131 第1凹部
132 第2凹部
133 当接部

Claims (1)

  1. 遊技盤の表面に、遊技球が流下する態様を変化させ得る多数の軸状部材を有する遊技機であって、
    前記軸状部材の全部または一部は、軸状部と、当該軸状部が設けられた被係止部とを備えるとともに、前記被係止部が前記遊技盤に設けられた係止部に係合することで前記遊技盤に止着され、当該係合が解除されることで前記遊技盤から脱着される構成の着脱部材であり、
    前記着脱部材が前記遊技盤に止着されたとき、前記軸状部は前記遊技盤の表面に直交する方向に対し所定の傾斜角度をなすように設定されることを特徴とする遊技機。
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