JP2001333994A - 液体金属火災消火装置 - Google Patents

液体金属火災消火装置

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Masabumi Tawara
正文 俵
Sadayuki Ishikawa
定行 石川
Tomomichi Itou
智道 伊東
Masaya Suzuki
雅也 鈴木
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Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】火災源の消火を効率良く行い、消火後における
後始末の作業を低減し、しかも床構造物への熱衝撃を低
減する。 【解決手段】液体Na漏洩による火災発生時に、制御装
置21は不活性液体供給弁10を開く。液体窒素が不活
性液体供給配管9を通して噴出ノズル11に送られ、漏
洩した液体Na層に噴霧される。噴射ノズル11は、液
体窒素を液滴状に噴霧する。液体窒素の液滴は、その液
体Na層(堆積物5)を覆い火災を消火する。噴霧され
た液滴は、燃えている液体Na層から気化熱を奪って気
化し窒素ガスになると共に、その液体Na層を冷却す
る。窒素ガスは液体Na層への酸素の供給を遮断する。
このため少量の不活性液体で効果的に消火できる。不活
性液体は不活性ガスとして外部に排出されるため、消火
後の後始末作業が著しく簡単になる。更に、液滴状に噴
霧されるため、ステンレス鋼ライナへの熱衝撃が緩和さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体金属火災消火
装置に係り、特に液体金属火災を不活性液体を用いて消
火する液体金属火災消火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属ナトリウムに代表される液体金属火
災時に用いる消火装置としては、粉末薬剤を各種の大き
さの金属容器に充填したいわゆる消火器具が主に用いら
れている。粉末薬剤としては、炭酸ナトリウム,炭酸カ
リウムなどの炭酸化合物、これらの炭酸化合物に皮膜の
安定を図るため微量の樹脂を混合したもの、塩化ナトリ
ウム系化合物又はグラファイト系化合物が用いられる。
【0003】本消火装置の特徴は、漏洩した液体金属が
空気雰囲気中の酸素と反応して金属火災が発生した場合
に液面表面を粉末薬剤で覆い消火させる方法(いわゆる
窒息消火方法)を適用しており、火災源を粉末薬剤で数
ミリメートルから数センチメートルの厚みで覆う必要が
あるために比較的多量の薬剤が必要であった。また、消
火後の薬剤の撤去処理も手間を要するものであった。従
って、この消火方法は、比較的小規模の液体金属火災に
最適な方法であり、火災規模が大きく、雰囲気が対流し
ているような状態下ではその適用が難しかった。
【0004】次に、最近の技術として、液体窒素をナト
リウム火災の消火剤として適用する研究が進められてい
る。これは、ステンレス製受け皿の中で燃焼させたナト
リウムに上部から液体窒素を流し込む形で消火を行う方
法である。この方法は、実験室規模の試みであること及
び液体窒素をそのまま注入するため、ナトリウム使用施
設で一般的に設置している床面の鋼製ライナ部に大きな
熱衝撃を発生させることになる。このため、この方法を
そのまま実規模のナトリウム使用施設への適用するに
は、まだ開発しなければならない要素が残っている。
【0005】また、特開平6−31012号公報に不活
性液体の一種である液体窒素を用いた消火装置が開示さ
れている。これは、液体窒素をタンクに貯留しておき、
それをガス化して火災区域に噴出し、窒息消火を行うも
のである。この消火装置は、水を用いたスプリンクラー
消火方法、及び可搬式の小型消火器などによる一般火災
用消火装置の代替消火方法を意図したものであり、本発
明で対象とする金属火災にそのまま適用することは難し
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5及び図6は、液体
金属火災の消火状態を略図的に示したもので、図5は従
来の粉末薬剤を用いた消火方法、図6は最近の技術であ
る液体不活性ガスを上部から注入する消火方法を模式的
に示している。粉末薬剤を用いた消火方法では、コンク
リート床面52に設けた鋼製ライナ51に漏洩し火災を
発生した液体金属50を覆うかたちで粉末薬剤53を噴
霧し、窒息消火する。この方法では、火災面を密閉状態
に完全に覆う必要があり、使用する粉末薬剤53も多量
となる。このため、火災規模の大きい液体金属火災への
適用が難しいこと及び消火後の粉末薬剤などの撤去処理
に労力を要することになるとの課題があった。
【0007】次に、最近研究されている液体窒素を注入
する消火方法では、液体金属50に不活性液体54をそ
のままの状態で注入するため、鋼製ライナ51の温度は
液体金属50に覆われた部分は液体金属の燃焼により高
温となっている。しかし、不活性液体54に覆われた部
分は急激に温度が下がることになるため、液体金属50
の外周部分56では急激な温度低下に伴う熱衝撃を発生
するとの課題があった。
【0008】また、特開平6−31012号公報に開示
されているようなガスの状態にした窒素を火災発生区域
に噴出させる消火方法を金属火災に適用した場合には、
少量の空気が残っていても火災が継続するとの特徴を有
する金属火災に対しては火災区域を窒素ガスで完全に置
換して窒息状態にする必要があり、その置換に時間を要
するとともに、使用する窒素ガスの量も大量になるとの
課題があった。
【0009】本発明の目的は、火災源の消火を効率良く
行え、消火後における後始末の作業が低減でき、しかも
床構造物への熱衝撃を低減できる液体金属火災消火装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、不活性液体供給配管と、この不活性液体供
給配管に設けられ、不活性液体を液滴にして噴霧する複
数の噴出ノズルと、前記不活性液体供給配管に設置した
不活性液体供給弁と、火災の発生に基づいて前記不活性
液体供給弁を開く制御装置とを備えたことにある。この
ような本発明によれば、不活性液体が液滴となって噴霧
されるために、漏洩して床上に堆積しているた液体金属
層が低温の不活性液体の液滴により取り囲まれる。この
ため、ステンレス鋼ライナ上に堆積された液体ナトリウ
ム層が低温の不活性液体の液滴により取り囲まれる。そ
の際、噴霧されて液体ナトリウム層の近くに達した液滴
は、燃えているナトリウム層から気化熱を奪って気化し
不活性ガスとなる。この不活性ガスは液体ナトリウム層
を覆って液体ナトリウム層への酸素の供給を遮断する
(窒息効果)。また、液滴が気化熱を奪うことによって
燃えているナトリウム層を冷却する(冷却効果)。
【0011】液滴の気化により発生した不活性ガスが液
体金属層への酸素の供給を遮断する。また、液滴が燃え
ている液体金属層を冷却する。これらの作用によって、
本発明は、効果的に液体金属火災を消火できる。消火剤
である不活性液体は、不活性ガスとなって外部に排出さ
れるため、消火後の後始末の作業が著しく簡単になる。
更に、不活性液体が液滴状に噴霧されるため、鋼製ライ
ナに与えられる熱衝撃が緩和される。
【0012】以下に、本発明の具体的な一例を説明す
る。本発明は、好ましくは、液体窒素,液体アルゴン等
の不活性ガスを液体化した不活性液体を消火剤として用
いる。これにより、火災源の冷却効果及び窒息効果の両
効果により効率的に金属火災を消火させる。また、火災
源である高温の液体金属に極めて低温の不活性液体をジ
ェット状に噴霧した場合、瞬間的な気化がおこり不活性
液体の体積が数百倍に膨張する。この気化量を極力押さ
え、また、床面の鋼製ライナへの熱衝撃を低減するため
に、本発明の具体例では、図7に示すように鋼製ライナ
(ステンレス鋼ライナ)51の上に漏洩し火災を生じた
液体金属50に不活性液体55を微粒子の状態で噴霧す
る。これにより、漏洩した液体金属を安全に反応させ、
かつ鋼製ライナ51に与える熱衝撃を少なくさせる方法
を採用している。
【0013】なお、本方法に似た消火方法としては、二
酸化炭素を成分とするも、及びこれを主成分として窒素
ガスやアルゴンガスを混合したものがある。しかしなが
ら、液体状のもので冷却効果を主としたものはない。加
えて、金属火災に二酸化炭素を用いることは、還元反応
による一酸化炭素の生成があり、極めて危険であり使用
できない。また、液体状のもので冷却効果により消火す
るシステムとしては水を用いたシステム(いわゆるスプ
リンクラー設備)が一般に用いられているが、液体金属
は禁水物質であり注水は厳禁である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施例で
ある液体金属火災消火装置を、図1を用いて説明する。
本実施例の液体金属火災消火装置は、不活性液体供給配
管,弁,噴出ノズル,火災検出装置等から構成される極
めてシンプルな構成を有する。密室的な空間への本実施
例の液体金属火災消火装置の設置に際しては、液化ガス
噴出に伴う圧力上昇防止のため、圧力逃がし機構を設け
る。本機構は簡単なダンパー弁等一般的に使用されてい
る汎用品である。また、使用する不活性液体は、一般的
には、安価な液体窒素を用いる。液体窒素は摂氏マイナ
ス196度であり極めて冷却効果が大きい。なお、窒素
との反応により悪影響を及ぼす窒化物が生成される危険
性がある場合には、不活性液体として液体アルゴンを用
いるとよい。液体アルゴンは、比重(1.4)が大きい
ために液体金属表面に漂うため窒息効果を一層増大でき
る。
【0015】本実施例の液体金属火災消火装置は、液体
金属使用施設の例えば液体金属使用機器室1内に設置さ
れる。液体金属使用機器室1内には、内部に液体金属が
存在する機器2、及びこの機器2に接続され、内部に液
体金属が存在する配管3が設置される。液体金属として
は、液体ナトリウムが用いられる。図示されていない
が、液体金属使用機器室1の床は、コンクリート製の床
面上を金属製ライナ(例えばステンレス鋼製ライナ)で
覆って構成される。排気ダンパ15が設置された排気ダ
クト16が、液体金属使用機器室1内の空間に連絡され
る。
【0016】本実施例の液体金属火災消火装置は、液体
金属使用機器室1内に設置された複数の不活性液体噴射
ノズル11,これらの不活性液体噴射ノズル11に不活
性液体を供給する不活性液体供給配管9,複数の火災検
知器12,火災検出装置14及び制御装置21を備えて
いる。
【0017】例えば、機器2に亀裂が入って機器2内の
液体ナトリウムが漏洩した場合を仮定する。4は液体ナ
トリウムの漏洩箇所である。漏洩個所4から漏洩した液
体ナトリウムは、液体金属使用機器室1内のステンレス
鋼ライナ上に堆積する。5はその堆積物である。
【0018】この堆積物(液体ナトリウム)5が液体金
属使用機器室1内の雰囲気中の水分と反応して燃え、火
災が発生する。この時、火災検出器12は、液体金属使
用機器室1内の上昇した温度(または煙)を検出し、火
災検出信号13として火災検出装置14に出力する。火
災検出装置14は、入力した火災検出信号13に基づい
て「火災が発生している」と判断した場合には、火災発
生信号20を出力する。制御装置21は、火災発生信号
20を入力したとき、消火装置作動信号23を出力す
る。不活性液体供給配管9に設けられた不活性液体供給
弁10は、消火装置作動信号23により開放される。こ
のため、不活性液体である液体窒素が、不活性液体供給
配管9を通して噴出ノズル11に送られ、噴射ノズル1
1から火災源に噴霧される。噴射ノズル11から噴霧さ
れた液体窒素は、図7に示すような液滴状態の微粒子と
なり、燃えている漏洩した液体ナトリウム層(堆積物
5)の上を覆って、火災を消火する。また、不活性液体
の気化による液体金属使用機器室1内の圧力上昇を抑制
するため、排気ダンパ15が制御装置21から出力され
る作動信号22により開く。これにより、液体金属使用
機器室1内の雰囲気及び不活性ガス(不活性液体の気化
により生成)は、排気ダクト16を介して外部の環境に
放出される。
【0019】噴射ノズル11は、不活性液体、例えば液
体窒素を液滴にして噴霧する手段である。不活性液体が
液滴となって噴霧されるために、ステンレス鋼ライナ上
に堆積された液体ナトリウム層が低温の不活性液体の液
滴により取り囲まれる。その際、噴霧されて液体ナトリ
ウム層の近くに達した液滴は、燃えているナトリウム層
から気化熱を奪って気化し不活性ガスとなる。この不活
性ガスは液体ナトリウム層を覆って液体ナトリウム層へ
の酸素の供給を遮断する(窒息効果)。また、液滴が気
化熱を奪うことによって燃えているナトリウム層を冷却
する(冷却効果)。本実施例は、窒息効果及び冷却効果
によって、少ない不活性液体の量で効果的に液体ナトリ
ウム火災を消火できる。消火剤である不活性液体は、消
火のために使用された後に不活性ガスとなって外部に排
出されるため、消火後の後始末の作業が著しく簡単にな
る。すなわち、本実施例は、粉末消火剤を用いた場合に
比べて後始末の作業が簡単になる。更には、液滴状に不
活性液体が噴霧されるため、ステンレス鋼ライナに与え
られる熱衝撃が緩和される。
【0020】本発明の他の実施例である液体金属火災消
火装置を、図2を用いて説明する。本実施例は、図1に
示される構成に、圧力検出器17,複数の漏洩検出器
6、及び漏洩検出装置8を付加した構造を有する。漏洩
検出器6は、機器2及び配管3に設置され、内部の液体
ナトリウムの漏洩を検出する。圧力検出器17は、液体
金属使用機器室1内の圧力を検出し、圧力測定信号19
を出力する。漏洩検出器6は、機器2(または配管3)
からの液体ナトリウムの漏洩を検出したときに、漏洩検
出信号7を漏洩検出装置8に対して出力する。漏洩検出
装置8は、液体ナトリウムの漏洩を監視し漏洩検出信号
7を入力したときに漏洩発生信号18を出力する。
【0021】制御装置21は、漏洩発生信号18及び火
災発生信号20の両者を入力したときに、発生した火災
が液体ナトリウムの漏洩による液体金属火災であると判
定し、消火装置作動信号23を出力する。消火装置作動
信号23が出力されると、図1の実施例と同様に、液体
窒素の液滴が噴射ノズル11から噴霧され、液体金属火
災が消火される。また、制御装置21は、入力した圧力
測定信号19が設定値を越えた場合に作動信号22を出
力する。作動信号22の出力により、排気ダンパ15が
開く。圧力測定信号19の設定値は、液体窒素の気化に
より液体金属使用機器室1内の圧力がむやみに上昇する
ことを避けるために、適正な値に設定される。
【0022】本実施例は、図1の実施例で生じる効果を
得ることができる。
【0023】本発明の他の実施例である液体金属火災消
火装置を、図3を用いて説明する。本実施例は、図2に
示される構成に、各噴出ノズル11を不活性液体供給配
管9に接続する各管路の部分に噴出ノズル専用供給弁2
4を設置した構成を有する。本実施例では、漏洩検出装
置8は、漏洩検出信号7を入力したときこの信号7がど
の漏洩検出器6から出力されたかを判定し、液体ナトリ
ウム漏洩の発生位置を特定する。制御装置21は、漏洩
発生信号18及び火災発生信号20の両者を入力したと
きに、漏洩検出装置8から出力された漏洩発生位置情報
に基づいて、漏洩発生位置の近くに配置された噴射ノズ
ル11から不活性液体を噴霧するために、この噴射ノズ
ル11に対応する噴出ノズル専用供給弁24を開く。制
御装置21は、図2に示す実施例と同様に、不活性液体
供給弁10を開く。これにより、該当する噴出ノズル1
1から不活性液体が噴霧される。本実施例は、適切な位
置の噴出ノズル11から不活性液体を噴霧するので、液
体ナトリウム火災を不活性液体を無駄にしなく適切にそ
の火災を消火することができる。また、本実施例は図2
の実施例で生じる効果を得ることもできる。
【0024】図1,図2及び図3の実施例で用いられ
る、不活性液体を微粒化する噴出ノズル11の構成の具
体例を、図4を用いて説明する。図4に示すノズルは、
食品加工業の分野で一般的に使用されているものであ
る。噴出ノズル11は、ノズル本体40に複数の噴出口
42を形成しており、ノズルカバー41がノズル本体4
0を取り囲んでいる。一部の噴出口42はノズル軸方向
に対して約45度で前向きに配置され、残りの噴出口4
2はノズル軸方向に対して約45度で後向きに配置され
る。
【0025】不活性液体供給配管9から供給された液体
窒素は、各噴出口42からノズル本体40とノズルカバ
ー41との間に形成される環状空間内に噴射される。ノ
ズル軸方向に対して約45度で前向きに配置された噴出
口42とノズル軸方向に対して約45度で後向きに配置
された噴出口42とから噴出された液体窒素の液滴43
は、互いに衝突することにより、更に細かい液滴44に
なる。これらの液滴44が、上記環状空間の先端であ
る、噴出ノズル11の噴射口から噴霧される。このよう
に、噴出ノズル11は、液体窒素を液滴化して噴霧する
ことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、消火を効率良く行え、
消火後における後始末の作業が低減でき、しかも床構造
物への熱衝撃を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である液体金属火災消
火装置の構成図である。
【図2】本発明の他の実施例である液体金属火災消火装
置の構成図である。
【図3】本発明の好適な一実施例である液体金属火災消
火装置の構成図である。
【図4】図1,図2及び図3の実施例で用いられる噴出
ノズルの一例の構成図である。
【図5】金属火災への粉末消火剤の噴霧による消火方法
の概略説明図である。
【図6】金属火災への不活性液体の注入による消火方法
の概略説明図である。
【図7】図1,図2及び図3の実施例における不活性液
体の液滴の噴霧による消火方法の概略説明図である。
【符号の説明】
1…液体金属使用機器室、2…機器、3…配管、6…漏
洩検出器、8…漏洩検出装置、9…不活性液体供給配
管、10…不活性液体供給弁、11…噴出ノズル、12
…火災検知器、14…火災検出装置、15…排気ダン
パ、16…排気ダクト、17…圧力検出器、21…制御
装置、24…噴出ノズル専用供給弁、40…ノズル本
体、41…ノズルカバー、42…噴出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 定行 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 伊東 智道 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅也 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2E189 BA03 BB08 2G075 AA07 CA40 DA04 DA10 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不活性液体供給配管と、この不活性液体供
    給配管に設けられ、不活性液体を液滴にして噴霧する複
    数の噴出ノズルと、前記不活性液体供給配管に設置した
    不活性液体供給弁と、火災の発生に基づいて前記不活性
    液体供給弁を開く制御装置とを備えたことを特徴とする
    液体金属火災消火装置。
  2. 【請求項2】前記噴出ノズルが配置された室内に連絡さ
    れた排気ダクトと、前記排気ダクトに設けられた開閉手
    段と、火災が発生している間で前記開閉手段を開く前記
    制御装置とを備えた請求項1の液体金属火災消火装置。
  3. 【請求項3】前記室内の圧力を検出する圧力検出手段
    と、前記圧力検出手段で測定された圧力が設定値よりも
    高くなったときに、前記制御装置により前記開閉手段を
    開く請求項3の液体金属火災消火装置。
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