JP3303445B2 - 排ガスエコノマイザーの消火装置 - Google Patents
排ガスエコノマイザーの消火装置Info
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- gas economizer
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高温度の排気ガスを熱
的利用する排ガスエコノマイザーの消火装置に関するも
のである。
的利用する排ガスエコノマイザーの消火装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】図３に示すように、火力装置等の主装置
１から排気される高温度の排気ガスは、排ガスエコノマ
イザー２内を通過させることにより効率的に熱交換が行
われ、省エネルギー化が図られるようになっている。と
ころで、排気ガスの流路であるガス配管３ａ、３ｂ及び
排ガスエコノマイザー２の内部には、主装置１から送ら
れてきた煤が付着する場合があるが、その煤が発火して
スートファイヤーが発生するおそれがある。若し、スー
トファイヤーが発生した場合には、従来の排ガスエコノ
マイザー２では、海水散水を利用した消火装置４が使用
されている。この消火装置４は、揚水ポンプ等の供給手
段５により海水を揚水し、その海水を排ガスエコノマイ
ザー２の上部から散水ノズル６により散水していく装置
である。
１から排気される高温度の排気ガスは、排ガスエコノマ
イザー２内を通過させることにより効率的に熱交換が行
われ、省エネルギー化が図られるようになっている。と
ころで、排気ガスの流路であるガス配管３ａ、３ｂ及び
排ガスエコノマイザー２の内部には、主装置１から送ら
れてきた煤が付着する場合があるが、その煤が発火して
スートファイヤーが発生するおそれがある。若し、スー
トファイヤーが発生した場合には、従来の排ガスエコノ
マイザー２では、海水散水を利用した消火装置４が使用
されている。この消火装置４は、揚水ポンプ等の供給手
段５により海水を揚水し、その海水を排ガスエコノマイ
ザー２の上部から散水ノズル６により散水していく装置
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図３に
示すスートファイヤーの消火装置４では、供給手段５の
運転始動から、海水の揚水、散水までの時間が多く費や
され、迅速な対応ができない。また、一旦、スートファ
イヤーが発生すると、排エコノマイザー内２は１０００
℃以上となり、装置内部が熱損するほどの高温火災とな
るため、散水によりスートファイヤーを迅速かつ完全に
消火することは容易ではなく、現在まで確立された排ガ
スエコノマイザーの消火装置は提供されてなかった。
示すスートファイヤーの消火装置４では、供給手段５の
運転始動から、海水の揚水、散水までの時間が多く費や
され、迅速な対応ができない。また、一旦、スートファ
イヤーが発生すると、排エコノマイザー内２は１０００
℃以上となり、装置内部が熱損するほどの高温火災とな
るため、散水によりスートファイヤーを迅速かつ完全に
消火することは容易ではなく、現在まで確立された排ガ
スエコノマイザーの消火装置は提供されてなかった。
【０００４】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、迅速かつ確実なスートファイヤーの消火が行われる
とともに、消火の際に装置の損傷が防止される排ガスエ
コノマイザーの消火装置を提供することを目的とする。
で、迅速かつ確実なスートファイヤーの消火が行われる
とともに、消火の際に装置の損傷が防止される排ガスエ
コノマイザーの消火装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の排ガスエコノマ
イザーの消火装置は、排ガスエコノマイザーの排ガス流
路に、ＣＯ2ガスを内部に気化放出するＣＯ2放出手段を
設けるとともに、前記ＣＯ 2 ガスの気化放出に伴う温度
降下を抑制する蒸気を前記排ガス流路に放出する蒸気放
出手段を設けることを特徴とする装置である。
イザーの消火装置は、排ガスエコノマイザーの排ガス流
路に、ＣＯ2ガスを内部に気化放出するＣＯ2放出手段を
設けるとともに、前記ＣＯ 2 ガスの気化放出に伴う温度
降下を抑制する蒸気を前記排ガス流路に放出する蒸気放
出手段を設けることを特徴とする装置である。
【０００６】
【作用】本発明の排ガスエコノマイザーの消火装置によ
れば、スートファイヤーが発生している排ガスエコノマ
イザーの排ガス流路にＣＯ2放出手段からＣＯ2ガスが気
化放出されると、内部の酸素不足によりスートファイヤ
ーは迅速かつ完全に消火される。また、ＣＯ2放出手段
のＣＯ2ガスの気化放出のみでは、ＣＯ2の気化熱により
排ガス流路内部が急速に温度降下してしまうおそれがあ
るが、ＣＯ2ガスの気化放出と同時に、排ガス流路に蒸
気放出手段から蒸気が放出されるので、排ガス流路内は
急速に温度降下せず低温脆性破壊のおそれがなく、した
がって、排ガスエコノマイザーの損傷が防止される。
れば、スートファイヤーが発生している排ガスエコノマ
イザーの排ガス流路にＣＯ2放出手段からＣＯ2ガスが気
化放出されると、内部の酸素不足によりスートファイヤ
ーは迅速かつ完全に消火される。また、ＣＯ2放出手段
のＣＯ2ガスの気化放出のみでは、ＣＯ2の気化熱により
排ガス流路内部が急速に温度降下してしまうおそれがあ
るが、ＣＯ2ガスの気化放出と同時に、排ガス流路に蒸
気放出手段から蒸気が放出されるので、排ガス流路内は
急速に温度降下せず低温脆性破壊のおそれがなく、した
がって、排ガスエコノマイザーの損傷が防止される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図１及び
図２を参照して説明する。なお、図３に示したものと同
一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略す
る。
図２を参照して説明する。なお、図３に示したものと同
一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【０００８】図中符号７は、排ガスエコノマイザー２に
連設されたＣＯ2放出手段である。このＣＯ2放出手段７
は、排ガスエコノマイザー２の直下の排ガス管３ｂ内部
に配設されたＣＯ2放出ノズル７ａと、ＣＯ2放出ノズル
７ａと配管７ｂを介して連結され、液化された二酸化炭
素（液化炭酸ガス）が収容されたＣＯ2ガス容器７ｃと
で構成されている。
連設されたＣＯ2放出手段である。このＣＯ2放出手段７
は、排ガスエコノマイザー２の直下の排ガス管３ｂ内部
に配設されたＣＯ2放出ノズル７ａと、ＣＯ2放出ノズル
７ａと配管７ｂを介して連結され、液化された二酸化炭
素（液化炭酸ガス）が収容されたＣＯ2ガス容器７ｃと
で構成されている。
【０００９】また、図中符号８は、蒸気放出手段であ
り、排ガス管３ｂ内部に配設された蒸気放出ノズル８ａ
と、蒸気放出ノズル８ａと配管８ｂを介して連結されて
いる蒸気供給装置８ｃとで構成されている。
り、排ガス管３ｂ内部に配設された蒸気放出ノズル８ａ
と、蒸気放出ノズル８ａと配管８ｂを介して連結されて
いる蒸気供給装置８ｃとで構成されている。
【００１０】また、ＣO2放出手段７及び蒸気放出手段８
には、排ガス管３ｂ内部にＣO2ガス及び蒸気を同時に自
動放出させる放出制御装置９が連設されている。
には、排ガス管３ｂ内部にＣO2ガス及び蒸気を同時に自
動放出させる放出制御装置９が連設されている。
【００１１】上記構成の排ガスエコノマイザー装置の消
火装置を使用してスートファイヤーの消火作業を行うに
は、排ガスエコノマイザー２若しくは排ガス管３ａ、３
ｂ内にスートファイヤーが発生すると、放出制御装置９
の作動によりＣＯ2放出ノズル７ａからＣＯ2ガスが排ガ
ス管３ｂ内部に気化放出され、放出されたＣＯ2ガスは
さらに排ガスエコノマイザー２、排ガス管３ｂ内部に迅
速に流れていく。これにより、排ガスエコノマイザー
２、排ガス管３ａ、３ｂ内部は酸素不足となり、スート
ファイヤーは迅速かつ完全に消火されていく。また、Ｃ
Ｏ2放出ノズル７ａからのＣＯ2放出と同時に、蒸気放出
ノズル８ａから蒸気が排ガス管３ｂ内部に放出される。
これにより、ＣＯ2ガスの気化放出のみでは排ガスエコ
ノマイザー２、排ガス管３ａ、３ｂ内部がＣＯ2の気化
熱により急速に温度降下してしまうおそれがあるが、蒸
気が放出されることにより、排ガスエコノマイザー２、
排ガス管３ａ、３ｂ内は急速に温度降下せず低温脆性破
壊のおそれがない。これにより、排ガスエコノマイザー
の損傷が防止される。
火装置を使用してスートファイヤーの消火作業を行うに
は、排ガスエコノマイザー２若しくは排ガス管３ａ、３
ｂ内にスートファイヤーが発生すると、放出制御装置９
の作動によりＣＯ2放出ノズル７ａからＣＯ2ガスが排ガ
ス管３ｂ内部に気化放出され、放出されたＣＯ2ガスは
さらに排ガスエコノマイザー２、排ガス管３ｂ内部に迅
速に流れていく。これにより、排ガスエコノマイザー
２、排ガス管３ａ、３ｂ内部は酸素不足となり、スート
ファイヤーは迅速かつ完全に消火されていく。また、Ｃ
Ｏ2放出ノズル７ａからのＣＯ2放出と同時に、蒸気放出
ノズル８ａから蒸気が排ガス管３ｂ内部に放出される。
これにより、ＣＯ2ガスの気化放出のみでは排ガスエコ
ノマイザー２、排ガス管３ａ、３ｂ内部がＣＯ2の気化
熱により急速に温度降下してしまうおそれがあるが、蒸
気が放出されることにより、排ガスエコノマイザー２、
排ガス管３ａ、３ｂ内は急速に温度降下せず低温脆性破
壊のおそれがない。これにより、排ガスエコノマイザー
の損傷が防止される。
【００１２】したがって、本実施例の消火装置によれ
ば、従来技術のような海水散水を使用した消火作業と比
較して、排ガスエコノマイザー２、排ガス管３ａ、３ｂ
内部の確実な消火と、迅速な消火作業を行うことができ
るとともに、放出されるＣO2の気化熱により排ガスエコ
ノマイザー３、排ガス管３ａ、３ｂが急速に冷却される
のを防止するために、ＣO2ガスの放出と同時に蒸気が放
出され、それにより、排ガスエコノマイザー２、排ガス
管３ａ、３ｂの低温脆性破壊による損傷を防止すること
ができる。
ば、従来技術のような海水散水を使用した消火作業と比
較して、排ガスエコノマイザー２、排ガス管３ａ、３ｂ
内部の確実な消火と、迅速な消火作業を行うことができ
るとともに、放出されるＣO2の気化熱により排ガスエコ
ノマイザー３、排ガス管３ａ、３ｂが急速に冷却される
のを防止するために、ＣO2ガスの放出と同時に蒸気が放
出され、それにより、排ガスエコノマイザー２、排ガス
管３ａ、３ｂの低温脆性破壊による損傷を防止すること
ができる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排ガスエ
コノマイザーの消火装置によれば、スートファイヤーが
発生している排ガスエコノマイザーの排ガス流路にＣO2
放出手段からＣO2ガスが放出されるので、内部の酸素不
足によりスートファイヤーを迅速かつ完全に消火するこ
とができる。
コノマイザーの消火装置によれば、スートファイヤーが
発生している排ガスエコノマイザーの排ガス流路にＣO2
放出手段からＣO2ガスが放出されるので、内部の酸素不
足によりスートファイヤーを迅速かつ完全に消火するこ
とができる。
【００１４】また、ＣO2放出手段のＣO2ガス放出のみで
は、ＣO2の気化熱により排ガス流路内部が急速に温度降
下してしまうおそれがあるが、ＣO2ガスの放出と同時
に、排ガス流路に蒸気放出手段から蒸気が放出されるの
で、排ガス流路内は急速に温度降下せず低温脆性破壊の
おそれがなく、したがって排ガスエコノマイザーの損傷
を防止することができる。
は、ＣO2の気化熱により排ガス流路内部が急速に温度降
下してしまうおそれがあるが、ＣO2ガスの放出と同時
に、排ガス流路に蒸気放出手段から蒸気が放出されるの
で、排ガス流路内は急速に温度降下せず低温脆性破壊の
おそれがなく、したがって排ガスエコノマイザーの損傷
を防止することができる。
【図１】本発明に係る消火装置を示す概略図である。
【図２】本発明に係るＣO2放出ノズル及び蒸気放出ノズ
ルが配設されている排ガス管を示す平面断面図である。
ルが配設されている排ガス管を示す平面断面図である。
【図３】従来の排ガスエコノマイザーの消火装置を示す
概略図である。
概略図である。
１ 主装置 ２ 排ガスエコノマイザー ３ａ、３ｂ 排ガス管 ７ ＣO2放出手段 ７ａ ＣO2放出ノズル ７ｂ 配管 ７ｃ ＣO2ガス容器 ８ 蒸気放出手段 ８ａ 蒸気放出手段 ８ｂ 配管 ８ｃ 蒸気供給装置 ９ 放出制御装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F22D 1/14 F23J 15/00 F23Q 25/00 A62C 35/15
Claims (1)
- 【請求項１】 排ガスエコノマイザーの排ガス流路に、
ＣＯ2ガスを内部に気化放出するＣＯ2放出手段を設ける
とともに、前記ＣＯ 2 ガスの気化放出に伴う温度降下を
抑制する蒸気を前記排ガス流路に放出する蒸気放出手段
を設けることを特徴とする排ガスエコノマイザーの消火
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16824393A JP3303445B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 排ガスエコノマイザーの消火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16824393A JP3303445B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 排ガスエコノマイザーの消火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0719408A JPH0719408A (ja) | 1995-01-20 |
| JP3303445B2 true JP3303445B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=15864418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16824393A Expired - Fee Related JP3303445B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 排ガスエコノマイザーの消火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3303445B2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-07 JP JP16824393A patent/JP3303445B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0719408A (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020402 |
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