JP2001333896A - 散乱線除去グリッド - Google Patents
散乱線除去グリッドInfo
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Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2枚の支持板に複数のストリップを支持する
複数のスロットを形成し、ストリップがスロットに挿入
されてなる散乱線除去グリッドにおいて、支持板の変形
を防止する。 【解決手段】 複数のストリップ2を天板3および底板
4により支持することにより散乱線除去グリッド1を構
成する。天板3および底板5をアルミニウム、マグネシ
ウム合金およびカーボン等の比較的剛性の高い材料から
なる板状部材7、およびアクリル、ポリイミド、塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、およびポリプロピレン等の剛
性の低い材料からなる板状部材8を張り合わせて形成
し、板状部材8にストリップ2が挿入されるスロット1
0を形成する。
複数のスロットを形成し、ストリップがスロットに挿入
されてなる散乱線除去グリッドにおいて、支持板の変形
を防止する。 【解決手段】 複数のストリップ2を天板3および底板
4により支持することにより散乱線除去グリッド1を構
成する。天板3および底板5をアルミニウム、マグネシ
ウム合金およびカーボン等の比較的剛性の高い材料から
なる板状部材7、およびアクリル、ポリイミド、塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、およびポリプロピレン等の剛
性の低い材料からなる板状部材8を張り合わせて形成
し、板状部材8にストリップ2が挿入されるスロット1
0を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線撮影装置に使
用される散乱線除去グリッドに関するものである。
用される散乱線除去グリッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生体等の被写体を透過した放射線
により被写体の放射線透過像を撮影する際、散乱線の少
ない高画質の透過像を得るために、被写体を透過する放
射線が被写体により散乱されて発生する散乱線を吸収す
る散乱線除去グリッドを用いることが知られている。
により被写体の放射線透過像を撮影する際、散乱線の少
ない高画質の透過像を得るために、被写体を透過する放
射線が被写体により散乱されて発生する散乱線を吸収す
る散乱線除去グリッドを用いることが知られている。
【0003】この散乱線除去グリッドの一般的な形状
は、放射線の進行方向に幅を持った放射線吸収部と放射
線透過部とが交互に平行に並設されて全体として平板状
に形成されたもので、放射線が被写体に散乱されて斜め
に進む散乱線は放射線吸収部により吸収されて除去さ
れ、略直線的に透過する主透過線のみが放射線透過部を
透過して検出器上に到達し放射線透過像を形成するよう
になっている。この放射線透過部は木、アルミニウム等
により形成され、鉛等から形成される放射線吸収部と交
互に密接させて配置することにより全体として強度を保
っている。この放射線透過部は、主透過線の透過率を低
下させないよう、放射線の透過率が高いものであるのが
望ましい。このため、放射線透過部を空気とした散乱線
除去グリッド、いわゆるエアグリッドや、放射線透過部
を発泡材とした発泡材グリッドが提案されている(例え
ば特開平10−5207号)。
は、放射線の進行方向に幅を持った放射線吸収部と放射
線透過部とが交互に平行に並設されて全体として平板状
に形成されたもので、放射線が被写体に散乱されて斜め
に進む散乱線は放射線吸収部により吸収されて除去さ
れ、略直線的に透過する主透過線のみが放射線透過部を
透過して検出器上に到達し放射線透過像を形成するよう
になっている。この放射線透過部は木、アルミニウム等
により形成され、鉛等から形成される放射線吸収部と交
互に密接させて配置することにより全体として強度を保
っている。この放射線透過部は、主透過線の透過率を低
下させないよう、放射線の透過率が高いものであるのが
望ましい。このため、放射線透過部を空気とした散乱線
除去グリッド、いわゆるエアグリッドや、放射線透過部
を発泡材とした発泡材グリッドが提案されている(例え
ば特開平10−5207号)。
【0004】また、このような散乱線除去グリッドとし
て、図6に示すように放射線吸収物質からなり放射線が
照射される領域全体に亘って、所定の間隔で配置される
放射線の進行方向に幅を持った複数のプレート状の放射
線吸収部(以下ストリップとする)12と、複数のスト
リップ12の両端を支持する複数のスロット20が形成
された、カーボン板等の比較的剛性の高い材料からなる
2枚の支持板13とを備え、ストリップ12がスロット
20に挿入されて支持板13に支持されてなる散乱線除
去グリッドも提案されている(Tantalum Air-Interspac
e Crossed Grid: Diesign and Performance Characteri
stic, J.A.Sorensonら, Radiology 145,485-492, Novem
ber 1982)。また、このようなグリッドにおいては、ス
トリップ12は所定の集束距離に位置する放射線源に向
けて傾斜させるように組み合わせられている。
て、図6に示すように放射線吸収物質からなり放射線が
照射される領域全体に亘って、所定の間隔で配置される
放射線の進行方向に幅を持った複数のプレート状の放射
線吸収部(以下ストリップとする)12と、複数のスト
リップ12の両端を支持する複数のスロット20が形成
された、カーボン板等の比較的剛性の高い材料からなる
2枚の支持板13とを備え、ストリップ12がスロット
20に挿入されて支持板13に支持されてなる散乱線除
去グリッドも提案されている(Tantalum Air-Interspac
e Crossed Grid: Diesign and Performance Characteri
stic, J.A.Sorensonら, Radiology 145,485-492, Novem
ber 1982)。また、このようなグリッドにおいては、ス
トリップ12は所定の集束距離に位置する放射線源に向
けて傾斜させるように組み合わせられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したSorensonらが
提案する散乱線除去グリッドは、その強度を維持するた
めに、支持板を比較的剛性の高いカーボン等の材料によ
り形成している。しかしながら、図7(a)に示すよう
に支持板13に複数のスロット20を形成すると、図7
(b)に示すように支持板13がたわんでしまうという
問題がある。このたわみは、例えば支持板13を400
mm角の板材とした場合、数ミリ以上にも達するものと
なる。このように支持板13がたわむと、ストリップの
集束角が異なるものとなったり、ストリップをスロット
20に支持できなくなってしまうという問題がある。
提案する散乱線除去グリッドは、その強度を維持するた
めに、支持板を比較的剛性の高いカーボン等の材料によ
り形成している。しかしながら、図7(a)に示すよう
に支持板13に複数のスロット20を形成すると、図7
(b)に示すように支持板13がたわんでしまうという
問題がある。このたわみは、例えば支持板13を400
mm角の板材とした場合、数ミリ以上にも達するものと
なる。このように支持板13がたわむと、ストリップの
集束角が異なるものとなったり、ストリップをスロット
20に支持できなくなってしまうという問題がある。
【0006】また、カーボン板などの剛性の高い材料は
切削加工が困難であり、また切削できたとしてもバリが
多く発生することから、精度よくスロットを形成するこ
とは非常に手間がかかるものであった。
切削加工が困難であり、また切削できたとしてもバリが
多く発生することから、精度よくスロットを形成するこ
とは非常に手間がかかるものであった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、支持板のたわみを防止できる散乱線除去グリッドを
提供することを目的とするものである。
り、支持板のたわみを防止できる散乱線除去グリッドを
提供することを目的とするものである。
【0008】また、本発明は支持板に対してスロットを
簡易に加工できる散乱線除去グリッドを提供することを
も目的とするものである。
簡易に加工できる散乱線除去グリッドを提供することを
も目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の散乱線除去グリ
ッドは、放射線吸収物質からなり放射線が照射される領
域全体に亘って、所定の間隔で配置される放射線の進行
方向に幅を持った複数のストリップと、該複数のストリ
ップの両端を支持する複数のスロットが形成された2枚
の支持板とを備え、前記ストリップが前記スロットに挿
入されて前記支持板に支持されてなる散乱線除去グリッ
ドにおいて、前記支持板が2枚の板状部材を張り合わせ
ることにより形成されてなり、該2枚の板状部材のうち
一方の板状部材に前記スロットが形成されてなることを
特徴とするものである。
ッドは、放射線吸収物質からなり放射線が照射される領
域全体に亘って、所定の間隔で配置される放射線の進行
方向に幅を持った複数のストリップと、該複数のストリ
ップの両端を支持する複数のスロットが形成された2枚
の支持板とを備え、前記ストリップが前記スロットに挿
入されて前記支持板に支持されてなる散乱線除去グリッ
ドにおいて、前記支持板が2枚の板状部材を張り合わせ
ることにより形成されてなり、該2枚の板状部材のうち
一方の板状部材に前記スロットが形成されてなることを
特徴とするものである。
【0010】なお、2枚の板状部材は同一材料であって
も異なる材料であってもよく、異なる材料である場合に
は、スロットを形成する一方の板状部材が他方の板状部
材よりも剛性が小さい材料からなることが好ましい。
も異なる材料であってもよく、異なる材料である場合に
は、スロットを形成する一方の板状部材が他方の板状部
材よりも剛性が小さい材料からなることが好ましい。
【0011】ここで、「剛性が小さい」とは、比較的材
料が柔らかく、スロットの加工性がよいことをいう。ま
た、加工時にバリが残りにくい材料であることが好まし
い。
料が柔らかく、スロットの加工性がよいことをいう。ま
た、加工時にバリが残りにくい材料であることが好まし
い。
【0012】この場合、一方の板状部材としては、アク
リル、TIポリマーなどのポリイミド、塩化ビニル、ポ
リカーボネート、およびポリプロピレン等の樹脂材料か
らなることが好ましく、他方の板状部材としては、比較
的放射線吸収率が小さく剛性も保つことが可能なアルミ
ニウム、マグネシウム合金およびカーボン板のいずれか
の材料からなることが好ましい。
リル、TIポリマーなどのポリイミド、塩化ビニル、ポ
リカーボネート、およびポリプロピレン等の樹脂材料か
らなることが好ましく、他方の板状部材としては、比較
的放射線吸収率が小さく剛性も保つことが可能なアルミ
ニウム、マグネシウム合金およびカーボン板のいずれか
の材料からなることが好ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明の散乱線除去グリッドは、支持板
を2枚の板状部材から形成し、一方の板状部材にストリ
ップを支持するスロットを形成するようにしたため、一
方の板状部材のたわみは他方の板状部材により阻止され
ることとなる。したがって、支持板のたわみを防止で
き、これによりストリップを精度よく支持することが可
能となる。
を2枚の板状部材から形成し、一方の板状部材にストリ
ップを支持するスロットを形成するようにしたため、一
方の板状部材のたわみは他方の板状部材により阻止され
ることとなる。したがって、支持板のたわみを防止で
き、これによりストリップを精度よく支持することが可
能となる。
【0014】また、スロットを形成する一方の板状部材
を他方の板状部材よりも剛性が低いものとすることによ
り、スロットの加工を容易に行うことができ、これによ
り散乱線除去グリッドの製造を効率よく行うことができ
る。
を他方の板状部材よりも剛性が低いものとすることによ
り、スロットの加工を容易に行うことができ、これによ
り散乱線除去グリッドの製造を効率よく行うことができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。なお、図は説明のための概略
図であり、各部材の板厚、ストリップの数、あるいは各
部材の寸法の比率等は実際とは必ずしも整合していな
い。
施形態について説明する。なお、図は説明のための概略
図であり、各部材の板厚、ストリップの数、あるいは各
部材の寸法の比率等は実際とは必ずしも整合していな
い。
【0016】図1は、本発明の実施形態による散乱線除
去グリッド(以下、単にグリッドという)1の構成を示
す図である。本実施形態によるグリッド1は、放射線を
吸収する材料からなる複数のストリップ2を所定の集束
距離に位置する不図示の放射線源に向けて傾斜させるよ
うに組み合わせ、天板3および底板4によりストリップ
2を支持することにより構成されるエアグリッドであ
る。なお、天板3および底板4は2辺が固定板5,6に
より固定されている。
去グリッド(以下、単にグリッドという)1の構成を示
す図である。本実施形態によるグリッド1は、放射線を
吸収する材料からなる複数のストリップ2を所定の集束
距離に位置する不図示の放射線源に向けて傾斜させるよ
うに組み合わせ、天板3および底板4によりストリップ
2を支持することにより構成されるエアグリッドであ
る。なお、天板3および底板4は2辺が固定板5,6に
より固定されている。
【0017】天板3および底板4は、板状部材7,8を
張り合わせることにより形成されている。なお、板状部
材7は例えばアルミニウム、マグネシウム合金、カーボ
ン板のように比較的放射線吸収率が小さく、かつ剛性が
高い材料からなる。一方、板状部材8は、板状部材8よ
りも剛性が小さい材料かなる。ここで、剛性が小さいと
は、比較的材料が柔らかく、スロットの加工性がよいこ
とをいう。また、加工時にバリが残りにくい材料からな
ることが好ましい。具体的には、アクリル、TIポリマ
ーなどのポリイミド、塩化ビニル、ポリカーボネート、
およびポリプロピレン等の、板状部材7よりも剛性が小
さい樹脂材料からなるものとすることが好ましい。な
お、天板3および底板4は400mm角、厚さは板状部
材7が0.5mm、板状部材8が1mmのものを用いる
ことができる。
張り合わせることにより形成されている。なお、板状部
材7は例えばアルミニウム、マグネシウム合金、カーボ
ン板のように比較的放射線吸収率が小さく、かつ剛性が
高い材料からなる。一方、板状部材8は、板状部材8よ
りも剛性が小さい材料かなる。ここで、剛性が小さいと
は、比較的材料が柔らかく、スロットの加工性がよいこ
とをいう。また、加工時にバリが残りにくい材料からな
ることが好ましい。具体的には、アクリル、TIポリマ
ーなどのポリイミド、塩化ビニル、ポリカーボネート、
およびポリプロピレン等の、板状部材7よりも剛性が小
さい樹脂材料からなるものとすることが好ましい。な
お、天板3および底板4は400mm角、厚さは板状部
材7が0.5mm、板状部材8が1mmのものを用いる
ことができる。
【0018】天板3および底板4には集束位置に向けて
傾斜するスロット10が形成されており、ストリップ2
をスロット10に挿入することにより、グリッド1が構
成されている。また、放射線源は通常、グリッド1の中
央部上方に位置するので、両端のストリップ2は、放射
線源に向くよう最も傾斜し、内方に位置を変えるにした
がい、順次その傾斜が緩やかになり上面に対し直角に近
づく。そして中央のストリップ2のみが上面と直交する
ものとなっている。
傾斜するスロット10が形成されており、ストリップ2
をスロット10に挿入することにより、グリッド1が構
成されている。また、放射線源は通常、グリッド1の中
央部上方に位置するので、両端のストリップ2は、放射
線源に向くよう最も傾斜し、内方に位置を変えるにした
がい、順次その傾斜が緩やかになり上面に対し直角に近
づく。そして中央のストリップ2のみが上面と直交する
ものとなっている。
【0019】次に、グリッド1の製造方法について説明
する。まず、板状部材7,8を接着することにより図2
に示すように天板3および底板4を形成する。そして、
図3に示すように、天板3および底板4(ここでは底板
4のみを示す)の板状部材8にスロット10を形成す
る。ここで、スロット10は例えば回転刃により加工面
をスキャンしながら形成される。この際、スロット10
を形成する角度はストリップ2が所定の集束距離に位置
する不図示の放射線源に向けて傾斜されるように制御さ
れる。なお、スロット10の幅は0.11mm±0.0
05mm、深さ0.5mmとする。
する。まず、板状部材7,8を接着することにより図2
に示すように天板3および底板4を形成する。そして、
図3に示すように、天板3および底板4(ここでは底板
4のみを示す)の板状部材8にスロット10を形成す
る。ここで、スロット10は例えば回転刃により加工面
をスキャンしながら形成される。この際、スロット10
を形成する角度はストリップ2が所定の集束距離に位置
する不図示の放射線源に向けて傾斜されるように制御さ
れる。なお、スロット10の幅は0.11mm±0.0
05mm、深さ0.5mmとする。
【0020】ここで、板状部材8は板状部材7よりも剛
性の低い樹脂材料からなるため、その加工は容易なもの
となる。また、図3においては底板4にスロット10を
形成している状態を示しているが、天板3についても同
様にスロット10が形成される。
性の低い樹脂材料からなるため、その加工は容易なもの
となる。また、図3においては底板4にスロット10を
形成している状態を示しているが、天板3についても同
様にスロット10が形成される。
【0021】このようにして天板3および底板4にスロ
ット10を形成した後、天板3および底板4のアライメ
ントをとって、図4に示すようにその2辺を固定板5,
6により固定する。そして、スロット10にストリップ
2を挿入してこれらを接着することにより、グリッド1
が形成される。
ット10を形成した後、天板3および底板4のアライメ
ントをとって、図4に示すようにその2辺を固定板5,
6により固定する。そして、スロット10にストリップ
2を挿入してこれらを接着することにより、グリッド1
が形成される。
【0022】このように、本実施形態においては、天板
3および底板4を板状部材7,8から形成し、板状部材
8にストリップ2を支持するスロット10を形成するよ
うにしたため、板状部材8のたわみはスロット10が形
成されない板状部材7により阻止されることとなる。し
たがって、天板3および底板4のたわみを防止でき、こ
れによりストリップ2を精度よく支持することが可能と
なる。
3および底板4を板状部材7,8から形成し、板状部材
8にストリップ2を支持するスロット10を形成するよ
うにしたため、板状部材8のたわみはスロット10が形
成されない板状部材7により阻止されることとなる。し
たがって、天板3および底板4のたわみを防止でき、こ
れによりストリップ2を精度よく支持することが可能と
なる。
【0023】また、スロット10を形成する板状部材8
を板状部材7よりも剛性が低いものとすることにより、
スロット10の加工を容易に行うことができるととも
に、バリの発生も低減することができる。したがって、
散乱線除去グリッド1の製造を効率よく行うことができ
る。
を板状部材7よりも剛性が低いものとすることにより、
スロット10の加工を容易に行うことができるととも
に、バリの発生も低減することができる。したがって、
散乱線除去グリッド1の製造を効率よく行うことができ
る。
【0024】なお、上記実施形態においては、板状部材
8を板状部材7よりも剛性が小さい材料からなるものと
しているが、板状部材7,8を同一の材料からなるもの
としてもよい。
8を板状部材7よりも剛性が小さい材料からなるものと
しているが、板状部材7,8を同一の材料からなるもの
としてもよい。
【0025】また、上記実施形態においては、散乱線除
去グリッド1をエアグリッドとしているが、エアグリッ
ドとして製造した後、ストリップ2の間に発泡材を充填
し、発泡材グリッドとしてもよい。
去グリッド1をエアグリッドとしているが、エアグリッ
ドとして製造した後、ストリップ2の間に発泡材を充填
し、発泡材グリッドとしてもよい。
【0026】さらに、上記実施形態においては、散乱線
除去グリッド1を直線グリッドしているが、図5に示す
ようにストリップ2を格子状に配設したクロスグリッド
としてもよい。この場合、天板3および底板4の板状部
材8には格子状にスロット10が形成されることとな
る。
除去グリッド1を直線グリッドしているが、図5に示す
ようにストリップ2を格子状に配設したクロスグリッド
としてもよい。この場合、天板3および底板4の板状部
材8には格子状にスロット10が形成されることとな
る。
【0027】また、上記実施形態においては、ストリッ
プ2を所定の集束距離に位置する不図示の放射線源に向
けて傾斜させるように組み合わせてグリッド1を構成し
ているが、互いに平行にして組み合わせることにより、
グリッド1を構成してもよい。
プ2を所定の集束距離に位置する不図示の放射線源に向
けて傾斜させるように組み合わせてグリッド1を構成し
ているが、互いに平行にして組み合わせることにより、
グリッド1を構成してもよい。
【図1】本発明の実施形態による散乱線除去グリッドの
構成を示す図
構成を示す図
【図2】本発明の実施形態による散乱線除去グリッドを
構成する天板および底板の構成を示す図
構成する天板および底板の構成を示す図
【図3】スロットの形成を説明するための図
【図4】散乱線除去グリッドの製造を説明するための図
【図5】ストリップを格子状に構成した状態を示す図
【図6】従来の散乱線除去グリッドを示す図
【図7】従来の支持板を示す図
1 散乱線除去グリッド 2 ストリップ 3 天板 4 底板 5,6 固定板 7,8 板状部材 10 スロット
Claims (4)
- 【請求項1】 放射線吸収物質からなり放射線が照射
される領域全体に亘って、所定の間隔で配置される放射
線の進行方向に幅を持った複数のストリップと、該複数
のストリップの両端を支持する複数のスロットが形成さ
れた2枚の支持板とを備え、前記ストリップが前記スロ
ットに挿入されて前記支持板に支持されてなる散乱線除
去グリッドにおいて、 前記支持板が2枚の板状部材を張り合わせることにより
形成されてなり、該2枚の板状部材のうち一方の板状部
材に前記スロットが形成されてなることを特徴とする散
乱線除去グリッド。 - 【請求項2】 前記一方の板状部材が他方の板状部材
よりも剛性が小さい材料からなることを特徴とする請求
項1記載の散乱線除去グリッド。 - 【請求項3】 前記一方の板状部材が、アクリル、ポ
リイミド、塩化ビニル、ポリカーボネート、およびポリ
プロピレンのいずれかの材料からなることを特徴とする
請求項2記載の散乱線除去グリッド。 - 【請求項4】 前記他方の板状部材が、アルミニウ
ム、マグネシウム合金およびカーボン板のいずれかの材
料からなることを特徴とする請求項2または3記載の散
乱線除去グリッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000158405A JP2001333896A (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 散乱線除去グリッド |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000158405A JP2001333896A (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 散乱線除去グリッド |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=18662880
Family Applications (1)
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JP2000158405A Withdrawn JP2001333896A (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 散乱線除去グリッド |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2001333896A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-05-29 JP JP2000158405A patent/JP2001333896A/ja not_active Withdrawn
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