JP2001333895A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP2001333895A
JP2001333895A JP2000155591A JP2000155591A JP2001333895A JP 2001333895 A JP2001333895 A JP 2001333895A JP 2000155591 A JP2000155591 A JP 2000155591A JP 2000155591 A JP2000155591 A JP 2000155591A JP 2001333895 A JP2001333895 A JP 2001333895A
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grid
imaging apparatus
grid unit
main body
ray
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JP2000155591A
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Osamu Yamamoto
理 山本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリッドユニットの安全な着脱とグリッドの
安定した駆動とを可能とする。 【解決手段】 グリッドユニット22には、枠体41を
筐体42に対して移動しないように係止する係止機構5
1と、枠体41を筐体42に対して移動範囲内の所定位
置に保留するコイルばね52、53とを設ける。係止機
構51の回動部材54は、枠体41の凹部41aに係合
する係合部と、筐体42の抜き孔42a内に延在して作
用部59により押圧される被押圧部とを有し、コイルば
ねにより反時計回り方向に付勢する。グリッドユニット
22を撮影装置本体23に装着すると、作用部59が回
動部材54の被押圧部に作用し、回動部材54が回動し
てその係合部が凹部41aから離脱する。グリッドユニ
ット22を撮影装置本体23から引き出すと、回動部材
54の被押圧部が作用部59から離間し、回動部材54
がコイルばねの付勢力により回動してその係合部が凹部
41aに係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体で散乱した
X線を除去するグリッドを筐体に移動自在に保持して成
るグリッドユニットを撮影装置本体に着脱自在に備えた
X線撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のX線撮影装置は、X線発
生手段からX線を被写体に向けて照射し、被写体を透過
したX線の強度分布を蛍光板、例えばフィルムに撮影し
て画像化している。フィルムは被写体を直進透過した本
来必要なX線ばかりでなく、被写体の内部等で発生した
散乱線も画像化するので、画像のコントラストが低下す
る場合がある。
【0003】このようなコントラストの低い画像は医療
診断に悪影響を及ぼすので、従来の多くのX線撮影装置
は散乱線をグリッドによって除去している。グリッドは
X線吸収率の高い鉛等の板状物質とX線吸収率の低いア
ルミニウム等の板状物質とを一方向に格子状に配列して
成り、入射したX線の直進成分のみをフィルムに導いて
いる。この場合に、グリッドではX線透過率が異なる2
種類の板状物質を一方向の格子状に配列して成るので、
画像に格子縞が現れ、特にフィルムに撮影した画像には
格子縞が目立ち易くなっている。
【0004】近年、X線の強度分布をフィルムではなく
受像器に直接取得し、サンプリングしてデジタル画像に
変換するX線撮影装置も出現している。このX線撮影装
置はグリッドの像をサンプリングのキャリアで変調する
ので、画像にはグリッドの周波数とは異なる周波数の格
子縞が目立つようになり、このことはサンプリングによ
るグリッドの空間スペクトルのエリアシングとも捉えら
れている。このエリアシングを防止するために、X線を
照射している間にグリッド自体を格子縞に垂直な方向に
駆動し、グリッドのコントラストを低下させて格子縞を
消去することがあり、このようなグリッドを駆動する機
構は移動グリッドと称されている。
【0005】さて、医療用のX線撮影装置はX線源を点
光源とし、X線を錐状又は扇状に発射して被写体に照射
する場合が多い。従って、受像器に到達するX線も当然
ながら平行光線ではないので、グリッドはその点を考慮
した層構造となっており、X線源に適した光源距離、所
謂グリッドの焦点距離をパラメータとして持っている。
【0006】また、グリッドは焦点距離をパラメータと
して持っているばかりではなく、透過部材の厚み(隣接
する遮蔽部材の間隔)と、透過部材の入射方向に沿った
方向の長さ(グリッドの厚みにほぼ等しい長さ)との比
もパラメータとして持っており、この種の比は、散乱線
を除去する能力やグリッド自体によるX線減衰率に関係
している。更に、グリッドのパラメータとしては、透過
部材と遮蔽部材が形成するスリットの空間的密度、透過
部材や遮蔽部材の材質等を挙げることができる。
【0007】この種のグリッドを使用して被写体を撮影
する際には、被写体の部位や撮影の目的に適したパラメ
ータを持つグリッドを使用する。このとき、誤った焦点
距離のグリッドを使用すると、X線が画像の周辺部がグ
リッドに遮ぎられて受像器に到達せず、画像にシェーデ
ィングが発生する。
【0008】そこで、最近ではグリッドを保持した枠体
を筐体に移動自在に設けて成るグリッドユニットを、焦
点距離の異なるグリッド毎に用意し、このグリッドユニ
ットを撮影の目的に応じて交換して被写体を撮影するX
線撮影装置が考案されている。
【0009】例えば図14に示すように、撮影装置本体
1にグリッドユニット2がガイドレール3、4を介して
着脱自在に装着されている。グリッドユニット2は、被
写体で発生した散乱線を吸収するグリッド5と、グリッ
ド5を一体に保持した枠体6と、この枠体6を紙面の左
右方向に直動自在に収容した筐体7とから構成されてい
る。枠体6には動力伝達軸8が取り付けられ、筐体7に
は取っ手9が取り付けられている。そして、撮影装置本
体1の内部にはグリッドユニット2のグリッド5を駆動
するための駆動機構10、被写体を透過したX線を検出
するX線検出手段等が内蔵されており、駆動機構10に
はグリッドユニット2の動力伝達軸8に連結又は非連結
する動力伝達板11、この動力伝達板11を操作する操
作ノブ12等が備えられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例では、グリッドユニット2を撮影装置本体1に装着
する際に、枠体6を筐体7に対して移動範囲内の最右端
に位置させる必要があるので、操作者の手指が枠体6と
筐体7の間に挟まれて負傷することがある。また、グリ
ッドユニット2を撮影装置本体1に装着した際に枠体6
が筐体7に対する所定位置から外れ、駆動機構10の動
力伝達板11がグリッドユニット2の動力伝達軸8と連
結できない場合がある。この場合には、グリッド5を駆
動できないばかりでなく、駆動機構10の構成要素を破
損することもある。
【0011】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
グリッドユニットを安全に着脱し得る共にグリッドを安
定して駆動し得るX線撮影装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るX線撮影装置は、被写体で散乱したX線
を除去するグリッドを筐体に移動自在に保持したグリッ
ドユニットと、被写体を透過したX線を検出するX線検
出媒体と、前記グリッドユニットと前記X線検出媒体を
保持する撮影装置本体とを備え、該撮影装置本体は前記
グリッドユニットを着脱自在に保持し、前記グリッドを
駆動する駆動手段を前記グリッドと連結又は非連結自在
に保持したX線撮影装置において、前記グリッドユニッ
トには前記グリッドを前記筐体に対して移動しないよう
に係止する係止手段を設け、前記撮影装置本体には前記
係止手段に作用して係止状態を解除する解除手段を設け
たことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図13に図示の実
施例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の
正面図、図2は左側面図、図3は部分拡大図、図4は一
部を切欠した正面図であり、グリッド21を紙面の左右
方向に直動自在に備えたグリッドユニット22が、1点
鎖線で示す撮影装置本体23に断面凹状のガイドレール
24、25を介して着脱自在に装着されている。撮影装
置本体23の内部には、被写体を透過したX線を検出す
るX線検出手段、X線検出手段からの画像信号を処理す
る画像処理手段、グリッドユニット22のグリッド21
を駆動する駆動機構26等が内蔵されている。
【0014】撮影装置本体23の外部には、被写体にX
線を照射するX線発生手段、X線画像を表示する表示手
段等が配置されている。なお、X線検出手段は複数の光
電変換素子即ちX線撮像素子から構成され、それらの検
出面は二次元状に配列されている。しかし、X線検出手
段はフィルムとしても支障はない。
【0015】グリッド21では、X線の透過部材として
のアルミニウム板と、X線の遮蔽部材としての鉛板とが
組み合わされ、この複数組が移動方向に対する垂直方向
に配列されている。また、X線発生手段の管球の焦点中
心からの水平方向の距離の差が考慮され、アルミニウム
板と鉛板の傾斜角度は、グリッド21の垂直方向の中心
線から左右端に距離が大きくなるに従って異なるように
されている。
【0016】図3にも示すように、駆動機構26では駆
動モータ31が撮影装置本体23に固定されており、こ
の駆動モータ31の出力軸31aには回転板32が固定
されている。回転板32の上面の周縁には駆動ピン33
が立設されており、この駆動ピン33は駆動板34の直
線状の長孔34aに係合され、駆動板34は撮影装置本
体23に移動自在に支持されている。駆動板34には動
力伝達板35が支軸36を介して矢印方向に回動自在に
支持されている。動力伝達板36の後端部はコイルばね
37を介して駆動板34に連結され、動力伝達板35は
水平位置に付勢されている。
【0017】動力伝達板35の下方には、動力伝達板3
5を手動で回転駆動するための駆動部材38が撮影装置
本体23に回動自在に支持されている。駆動部材38
は、撮影装置本体23に支持された軸部38aと、軸部
38aの内端に固定され動力伝達板35に接離する接離
部38bと、軸部38aの外端に固定され操作者により
操作されるノブ部38cとを有している。
【0018】グリッド21は枠体41に一体に保持され
ており、枠体41は筐体42内に左右方向に移動自在に
配置されている。枠体41の両側面にはリニアガイド4
3、44がそれぞれ固定され、これらのリニアガイド4
3、44は筐体42の内面に固定されたリニアガイド4
5、46にそれぞれ摺接されている。枠体41の下部に
は、駆動機構26の動力伝達板35に連結される動力伝
達軸47が取り付けられ、筐体42の左端には取っ手4
8が取り付けられている。
【0019】筐体42とガイドレール24、25との間
には十分な摩擦力が与えられ、グリッド21が駆動機構
26により駆動される際に、筐体42がガイドレール2
4、25に対して移動しないようにされている。なお、
筐体42のガイドレール24、25に対する移動を確実
に防止するために、筐体42をガイドレール24、25
に固定するための図示しない固定機構を備えることも好
ましい。
【0020】ここで、グリッドユニット22の右下部に
は、枠体41を筐体42に対して移動しないように係止
する係止機構51が設けられている。また、グリッドユ
ニット22の右上下部には、枠体41を筐体42に対し
て移動範囲内の所定位置に保留するためのコイルばね5
2、53が配置されている。
【0021】図5は図4の係止機構51とその近傍の部
分拡大図、図6は図5の底面図であり、係止機構51に
は折れ曲がったピン形状の回動部材54が備えられてい
る。回動部材54は支軸55により支持され、この支軸
55は筐体42に固定された固定板56に固定されてい
る。回動部材54には、支軸55から右方に延在する中
間部54aと、この中間部54aの右端部から上方に延
在して枠体41の凹部41aに係合する係合部54b
と、中間部54aの左端部から支軸55を介して筐体4
2の抜き孔42a内に延在して後述の作用部により押圧
される被押圧部54cとを有している。
【0022】回動部材54の被押圧部54cは、筐体4
2に固定された固定板57にコイルばね58を介して連
結され、回動部材54はその係合部54bが枠体41の
凹部41aに係合するように位置されている。そして、
図1に示すように下方のガイドレール25の凹部には、
ガイド面59aを有して回動部材54の被押圧部54c
に作用する台状の作用部59が設けられている。
【0023】なお、係合部54bの外面と凹部41aの
内面との間には若干の隙間が設けられ、係合部54bが
凹部41aに容易に係合できるようにされている。ま
た、抜き孔42aは回動部材54の回動と作用部59の
進入を許容するように形成されている。
【0024】ここで、グリッドユニット22を撮影装置
本体23に装着するには、筐体42がガイドレール2
4、25に沿って進入するに従って、図7に示すように
回動部材54の被押圧部54cは作用部59のガイド面
59cに沿って摺動し、係合部54bは枠体41の凹部
41aから徐々に離脱する。しかし、枠体41は移動範
囲内の最右端に位置するときに筐体42に対して移動可
能な状態になる必要がある。従って、枠体41が最右端
の少し手前に位置するときに、回動部材54の係合部5
4bが枠体41の凹部41aから完全に離脱するよう回
動部材54を設ける必要がある。
【0025】これに対し、枠体41が最右端の少し手前
に位置し、かつ駆動機構26の駆動ピン33が最右端に
位置するときには、グリッドユニット22の動力伝達軸
47が駆動機構26の動力伝達板35と整合せず、動力
伝達板35が動力伝達軸47を正確に挟み込むことがで
きない。また、グリッドユニット22を撮影装置本体2
3に装着する際に、衝撃によって枠体41が筐体42に
対して移動する場合があり、この場合にも動力伝達板3
5は動力伝達軸47を挟み込むことができない。
【0026】そこで、この第1の実施例では、回動部材
54の係合部54bが枠体41の凹部41aから離脱し
た際に、枠体41をコイルばね52、53の引張力によ
って最右端に位置させ、動力伝達板35が動力伝達軸4
7を正確に挟み込むことを可能としている。
【0027】このように、グリッドユニット22を撮影
装置本体23に装着していないときは、枠体41はコイ
ルばね52、53の引張力によって最右端に位置してい
る。そして、係止機構23の回動部材54の被押圧部5
4cはコイルばね58の付勢力によってばね固定板57
から離れる方向に回動し、回動部材54の係合部54b
が枠体41の凹部41aに係合し、係止機構51は枠体
41を筐体42に係止している。
【0028】このような状態のグリッドユニット22を
撮影装置本体23に装着する際には、操作者は駆動部材
38の操作ノブ38cを時計回り方向に回転し、図8に
示すように駆動部材38の接離部38bを駆動機構26
の動力伝達板35に押し付け、動力伝達板35を動力伝
達軸47から離間させる。そして、駆動部材38を回転
しないように図示しない固定具により固定し、動力伝達
板35が動力伝達軸47に干渉しないようにする。
【0029】次に、グリッドユニット22の取っ手48
を把持し、グリッドユニット22の筐体42を撮影装置
本体23のガイドレール24、25の間に押し込む。グ
リッドユニット22が所定位置に接近すると、上述した
ように係止機構51の回動部材54の被押圧部54cが
作用部59のガイド面59aを摺動し、回動部材54が
支軸55を中心として時計回り方向に回転する。そし
て、グリッドユニット22が最右端の少し手前まで前進
すると、回動部材54の係合部54bが枠体41の凹部
41aから完全に離脱し、枠体41が筐体42に対して
移動可能となる。
【0030】この状態で、固定具を外して駆動部材38
の操作ノブ38cを反時計回り方向に回転駆動すると、
駆動部材38の接離部38bが駆動機構26の動力伝達
板35を解放する。このとき、駆動ピン33は最右端に
位置しており、動力伝達板35がコイルばね37の付勢
力によって反時計回り方向に回動し、グリッドユニット
22の動力伝達軸47を挟み込むように連結する。そし
て、X線発生手段からX線を被写体に照射すると、駆動
機構26の駆動モータ31がX線の照射と同期して作動
を始め、駆動モータ31の回転駆動力が回転板32に伝
達し、駆動ピン33が反時計回り方向に回転する。
【0031】駆動ピン33が反時計回り方向に回転する
と、駆動ピン33は駆動板34の長孔34aの内部を垂
直方向に移動し、駆動板34、支軸36及び動力伝達板
35を図1の矢印方向に駆動する。これにより、動力伝
達軸47を介して枠体41が移動し、枠体41と一体の
グリッド21が移動する。そして、グリッド21の背後
に位置するX線検出手段が被写体を透過したX線を検出
し、グリッド21の周波数の目立たない画像を撮影す
る。なお、撮影が終了した後には、駆動ピン33が最右
端に回転して次の撮影に備える。
【0032】一方、グリッドユニット22を撮影装置本
体23から取り外す際には、上述したように駆動部材3
8のノブ38cを時計回り方向に回転し、駆動機構26
の動力伝達板35をグリッドユニット22の動力伝達軸
47から離間させ、駆動部材38を固定具により固定す
る。
【0033】そして、グリッドユニット22の取っ手4
8を掴んで、グリッドユニット22を撮影装置本体23
から引き出すと、係止機構51の回動部材54の被押圧
部54cが作用部59から離間し、回動部材54がコイ
ルばね58の付勢力により反時計回り方向に回動し、回
動部材54の係合部54bが枠体41の凹部41aに再
び係合し、係止機構51は枠体41を筐体42に移動し
ないように係止する。
【0034】このように第1の実施例では、グリッドユ
ニット22を撮影装置本体23に装着していないときに
は、係止機構51が枠体41を筐体42に自動的に係止
しているので、枠体41が筐体42に対して移動するこ
とがなく、操作者の手指が枠体41と筐体42の間に挟
まれて負傷することはない。
【0035】また、グリッドユニット22のコイルばね
52、53は枠体41を移動範囲内の所定位置に保留す
るので、グリッドユニット22を撮影装置本体23に装
着した際にグリッドユニット22の動力伝達軸47が所
定位置に存在し、駆動機構26の動力伝達板35はグリ
ッドユニット22の動力伝達軸47を正確に挟み込むこ
とができ、駆動機構26を破損することもなく、グリッ
ド21を確実に駆動することができる。また、係止機構
51の回動部材54の係合部54bを枠体41の凹部4
1aに正確に係合でき、係止機構51により枠体41を
筐体42に確実に係止できる。
【0036】なお、この第1の実施例では、グリッドユ
ニット22を撮影装置本体23から取り外す際に駆動機
構26の駆動ピン33を最右端に位置させたが、仮に駆
動ピン33を最右端に位置しない状態で動力伝達板35
を動力伝達軸47から分離しても、枠体41をコイルば
ね52、53の引張力によって最右端に位置させること
ができる。そして、枠体41の凹部41aに若干の余裕
を持たせたので、枠体41を最右端に位置付けた場合で
も回動部材54の係合部54bを枠体41の凹部41a
に確実に係合でき、グリッドユニット22を撮影装置本
体23から取り外すと、係止機構51により枠体41を
筐体42に確実に係止できる。
【0037】また、枠体41を最右端に位置させるため
にコイルばね52、53を使用したが、コイルばね5
2、53の代りに他の機構を採用できることは云うまで
もない。例えば、枠体41を鋼材製とすると共に筐体4
2に磁性体を設ければ、枠体41を磁性体の吸引力によ
って最右端に位置付けることができ、コイルばね52、
53と同様な機能を満足させることができる。
【0038】図9は第2の実施例の要部断面図、図10
は図9の底面図であり、第1の実施例の係止機構51と
は異なる構造の係止機構61とされている。枠体41’
と筐体42’には第1の実施例とは若干異なる形状の凹
部41aと42aがそれぞれ設けられ、筐体42’には
可動板62が上下方向に摺動自在に配置されている。可
動板62には上下方向に長い長孔62a、62bが形成
され、これらの長孔62a、62bには、筐体42’に
固定板63を介して固定されたガイドピン64、65が
それぞれ係合されている。
【0039】可動板62には、枠体41’の凹部41a
に係合する係合部62cと、コイルばね66の一端が連
結される連結部62dと、撮影装置本体23に取り付け
られた後述する棒状の作用部67により押圧されるガイ
ド面62eとが設けられている。そして、コイルばね6
6の他端は筐体42’に連結され、可動板62は上方に
付勢されている。
【0040】グリッドユニット22を撮影装置本体23
に装着し、図11に示すように筐体42’がガイドレー
ル24、25の間に進入して所定位置に接近すると、作
用部67が可動板62のガイド面62eに作用し、可動
板62がコイルばね66の付勢力に抗して下方に徐々に
移動し、第1の実施例と同様に可動板62の係合部62
cが枠体41’の凹部41aから離脱し、係止機構61
による係止状態を解除する。
【0041】一方、グリッドユニット22を撮影装置本
体23から引き出すと、可動板62が作用部67から離
間するに従ってコイルばね66の付勢力により上方に移
動し、第1の実施例と同様に可動板62の係合部62c
が枠体41’の凹部41aに係合し、係止機構61は枠
体41’を筐体42’に係止する。
【0042】図12は第3の実施例の要部断面図であ
り、第1、第2の実施例の係止機構51、61とは異な
る構造の係止機構71とされている。枠体41”には第
2の実施例と略同様の大きさの凹部41aが設けられ、
筐体42”には第2の実施例よりも小さな抜き孔42a
が設けられている。筐体42”には、挿通孔72aを有
する筒部材72が抜き孔42aと同心に固定されてい
る。筒部材72の内部には可動軸73が上下動自在に配
置され、この可動軸73はコイルばね74により上方に
付勢されている。
【0043】可動軸73は枠体41”の凹部41aに係
合する係合部73aと、筒部材72の挿通孔72aの外
径よりも大きいフランジ部73bと、筐体42”の抜き
孔42aに嵌入可能な軸部73cとを有し、少なくとも
軸部73cは鋼材製とされている。一方、ガイドレール
25には、可動軸73の軸部73cを吸引する後述の磁
石75が固定されている。
【0044】グリッドユニット22を撮影装置本体23
に装着し、図13に示すようにグリッドユニット22の
筐体42”がガイドレール24、25の間を前進して最
右端に接近すると、磁石75が可動軸73の軸部73c
を吸引し、可動軸73を下方に駆動する。これにより、
第1の実施例と同様に軸部材73の係合部73aが枠体
41”の凹部41aから完全に離脱し、係止機構71に
よる係止状態を解除する。
【0045】そして、グリッドユニット22を撮影装置
本体23から引き出すと、可動軸73の軸部73cが磁
石75から離れると同時に、コイルばね74が可動軸7
3を押し上げ、第1の実施例と同様に可動軸73の係合
部73aが枠体41”の凹部41aに再び係合し、係止
機構71は枠体41”を係止する。
【0046】なお、磁石75の代りに磁石75と略同形
状の磁性体と、この磁性体の内部に配設したコイル状の
導体と、この導体に給電する給電手段と、動力伝達板3
5が動力伝達軸47を挟み込んだことを検出するマイク
ロスイッチとから構成され、マイクロスイッチの出力に
よって導線に流入する電流を制御すれば、枠体41”が
最右端に位置するときにのみ導体に給電することが可能
となり、枠体41”を正確に係止又は係止解除できる。
【0047】即ち、動力伝達板35が動力伝達軸47を
完全に挟み込んだときに、給電手段が導線に電流を供給
する。これにより、磁性体が磁化して可動軸73の軸部
73cを吸引し、係止機構71は枠体41”の係止を解
除する。逆に、動力伝達板35が動力伝達軸47から分
離したときに、給電手段が電流の供給を停止する。これ
により、コイルばね74が可動軸73を押し上げ、その
係合部73aが枠体41”の凹部41aに嵌合し、係止
機構71は枠体41”を係止する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るX線撮
影装置は、グリッドを筐体に対して移動しないように係
止する係止手段をグリッドユニットに設けたので、グリ
ッドを係止手段によって筐体に係止した状態でグリッド
ユニットを撮影装置本体に安全に着脱できる。
【0049】また、グリッドを使用する際、又はグリッ
ドユニットを撮影装置本体に装着する間、又はグリッド
ユニットを撮影装置本体に装着したときに、係止状態を
解除手段によって解除すれば、安全性を更に向上させる
ことができる。
【0050】更に、グリッドの位置を所定範囲内に保留
する位置保留手段を設け、グリッドが所定範囲内に存在
するときにグリッドと駆動手段とを連結すれば、駆動機
構を故障させたり破損させたりすることはなく、グリッ
ドを安定して駆動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の正面図である。
【図2】左側面図である。
【図3】駆動機構の構成図である。
【図4】グリッドユニットの一部を切欠した正面図であ
る。
【図5】図4の係止機構とその近傍の部分拡大図であ
る。
【図6】図5の底面図である。
【図7】係止機構の作用説明図である。
【図8】駆動手段の作用説明図である。
【図9】第2の実施例の要部断面図である。
【図10】図9の底面図である。
【図11】作用説明図である。
【図12】第3の実施例の要部断面図である。
【図13】作用説明図である。
【図14】従来例の正面図である。
【符号の説明】
21 グリッド 22 グリッドユニット 23 撮影装置本体 24、25 ガイドレール 26 駆動機構 31 駆動モータ 35 動力伝達板 41、41’、41” 枠体 42、42’、42” 筐体 47 動力伝達軸 48 取っ手 51、61、71 係止機構 37、52、53、58、66、74 コイルばね 54 回動部材 59、67 作用部 62 可動板 72 筒部材 73 可動軸 75 磁石

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体で散乱したX線を除去するグリッ
    ドを筐体に移動自在に保持したグリッドユニットと、被
    写体を透過したX線を検出するX線検出媒体と、前記グ
    リッドユニットと前記X線検出媒体を保持する撮影装置
    本体とを備え、該撮影装置本体は前記グリッドユニット
    を着脱自在に保持し、前記グリッドを駆動する駆動手段
    を前記グリッドと連結又は非連結自在に保持したX線撮
    影装置において、前記グリッドユニットには前記グリッ
    ドを前記筐体に対して移動しないように係止する係止手
    段を設け、前記撮影装置本体には前記係止手段に作用し
    て係止状態を解除する解除手段を設けたことを特徴とす
    るX線撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記X線検出媒体は二次元状に配列した
    複数の光電変換素子から成り、前記X線検出媒体から出
    力した画像信号を画像処理手段によりデジタル画像処理
    して表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記
    載のX線撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記解除手段は前記グリッドを使用する
    際に前記係止手段に作用することを特徴とする請求項1
    又は2に記載のX線撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記解除手段は前記グリッドユニットを
    前記撮影装置本体に装着する間に前記係止手段に作用す
    ることを特徴とする請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記解除手段は前記グリッドユニットを
    前記撮影装置本体に装着したときに前記係止手段に作用
    することを特徴とする請求項3に記載のX線撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記係止手段は前記グリッドユニットを
    前記撮影装置本体から分離したときに前記グリッドを係
    止することを特徴とする請求項1〜3の何れか1つの請
    求項に記載のX線撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記係止手段は前記グリッドユニットを
    前記撮影装置本体から分離する間に前記グリッドを係止
    することを特徴とする請求項6に記載のX線撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記グリッドの位置を所定範囲内に保留
    する位置保留手段を設けたことを特徴とする請求項3〜
    6の何れか1つの請求項に記載のX線撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記係止手段は前記グリッドユニットの
    凹部に進退自在に設けた可動部材と、該可動部材を前記
    凹部側に付勢する付勢手段とから成り、前記解除手段は
    前記可動部材を前記付勢手段の付勢力に抗して前記凹部
    から離間させることを特徴とする請求項1に記載のX線
    撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記解除手段は永久磁石又は鉄心コイ
    ルとした請求項9に記載のX線撮影装置。
  11. 【請求項11】 前記鉄心コイルは前記グリッドユニッ
    トと前記駆動機構を連結する動作に従って通電すること
    を特徴とする請求項10に記載のX線撮影装置。
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