JP2001333533A - 交直変換器の制御装置 - Google Patents

交直変換器の制御装置

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JP2001333533A
JP2001333533A JP2000148375A JP2000148375A JP2001333533A JP 2001333533 A JP2001333533 A JP 2001333533A JP 2000148375 A JP2000148375 A JP 2000148375A JP 2000148375 A JP2000148375 A JP 2000148375A JP 2001333533 A JP2001333533 A JP 2001333533A
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vibration component
shaft
signal
shaft torsional
torsional vibration
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JP2000148375A
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Masaki Azuma
正樹 東
Masatoshi Tsukamoto
正敏 塚本
Kazuo Kato
和男 加藤
Kenichi Tanomura
顕一 田能村
Junichi Arai
純一 荒井
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Electric Power Development Co Ltd
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Electric Power Development Co Ltd
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、
系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を与え
ないようにし、軸ねじれ共振現象が発生する系統条件で
は、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制するこ
と。 【解決手段】変換所とタービン発電機とをつなぐ送電線
の有効電力量を検出して、タービン発電機の軸ねじれ振
動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段と、この軸
ねじれ振動成分としきい値とを比較し、軸ねじれ振動成
分の振幅がしきい値を越えた場合に、軸ねじれ共振現象
抑制制御回路の起動信号を出力する起動信号演算手段
と、軸ねじれ振動成分の振幅としきい値とを比較し、軸
ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい値よりも下回っ
た場合に、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を
出力する停止信号演算手段と、起動信号/停止信号を入
力して、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を起動または停
止する起動/停止手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一つの
電力系統を直流回路を介して連系する非同期連系システ
ム、周波数変換システムを含む直流送電システムに適用
される交直変換器の制御装置に係り、特にタービン発電
機の軸ねじれ共振現象(以下、SSR:Subsync
hronous Resonanceと称する)が発生
しない系統条件では、系統および直流送電システムの点
弧角制御に影響を与えないようにすることができ、また
SSRが発生する系統条件では、SSRの振動発散を的
確に抑制できるようにした交直変換器の制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図31は、電力系統の直流送電システム
に適用される従来の交直変換器の制御装置の構成例を示
すブロック図である。
【0003】図31において、変換所A側と変換所B側
は対象な構成であるため、一方の変換所A側で説明す
る。なお、相手側の変換所Bの符号は、変換所Aの符号
にダッシュを付して示している。
【0004】交流母線1には、変換器用変圧器2を介し
て、サイリスタブリッジで構成された交直変換器3を接
続している。
【0005】また、交直変換器3の直流側は、直流リア
クトル4、および直流線路DC−lineを介して、変
換所B側の交直変換器3’につながっている。
【0006】この交直変換器3を運転するために、直流
電流検出器5により直流電流が検出され、直流電圧検出
回路6により直流電圧を検出して、点弧角制御装置7に
与える。
【0007】交直変換器3,3’は、片側が順変換、他
端は逆変換で運転され、点弧角制御装置7は、順変換運
転時には、直流電流が直流電流設定値Idrefに等し
くなるような制御を行ない、また逆変換運転時には、直
流電圧が直流電圧設定値Edrefに等しくなるような
制御を行ない、結果として点弧角信号を出力する。
【0008】一方、交流母線1の交流電圧を交流電圧検
出器11により検出し、それを周波数検出器12へ入力
して、交流母線1の周波数を検出する。この検出された
周波数は、SSR抑制制御回路13に入力する。
【0009】ここで、SSRについて説明する。
【0010】直流送電システムを電力系統へ適用した場
合、変換所に近接する発電所のタービン発電機のタービ
ン軸系と直流送電システムの点弧角制御ループの一部
が、系統条件によっては、正帰還結合となり、タービン
軸系の固有振動周波数での振動発散現象を引き起こす恐
れがある。この現象は、SSRと呼ばれ、直流送電シス
テムを含む電気回路と発電機タービン軸系(機械系)と
の相互作用による共振現象である。これは、電源周波数
(50Hzまたは60Hz)よりも低い、発電機のター
ビン軸系の固有振動数(5Hz〜40Hz)で共振する
ため、低周波数共振現象とも呼ばれる。
【0011】実際に、SSRが発生して問題となった例
は、1977年10月、ミネソタ州と北ダコタ州とを7
50kmの直流送電線で結ぶSquare Butte
直流送電システム(500MW、±250kV)のフィ
ールド試験で、北ダコタ側の変換所に近接するMILT
ON YOUNG発電所の2号発電機のタービン軸固有
振動モード(11.5Hz)の周波数成分が進展する現
象が観測された例である。
【0012】そして、その後の検討で、これは直流送電
と発電機軸系との相互作用で発生する現象であることが
判明し、その対策を直流送電システムの制御系に施し現
在に至っている(参照文献: M.Bahman et
al:EXPERIENCE WITH HVDC−
TURBINE−GENERATOR TORSION
AL INTERACTION AT SQUARE
BUTTE,IEEETransactions on
Power Apparatus andSyste
ms,Vol.PAS−99,No.3,May/Ju
ne 1980)。
【0013】一方、SSR抑制制御回路13は、変換所
Aに、しゃ断器18と送電線20および昇圧変圧器21
を介して電力を送るタービン発電機30のSSRを抑制
するものである。
【0014】このタービン発電機30は、発電機22
と、低圧タービン23、および高圧タービン24と、こ
れらを連結するタービン軸25とで構成される。
【0015】なお、タービン軸系は、通常、複数のター
ビンで構成されるが、ここでは2つのタービンで表わし
ている。
【0016】また、SSR抑制制御回路13の出力は、
点弧角制御装置7の出力信号と加算器8で加算され、こ
れにより得られた最終的な点弧角信号αをパルス発生回
路9に与える。
【0017】一方、直流電流設定値Idrefや直流電
圧設定値Edrefは、変換所の操作員による手動操作
によって決まる場合や、遠方の給電指令所からの指令に
よって決まる場合等、システムによって異なるが、一般
に、直流電圧設定値Edrefは定格100%であり、
交直変換器の運転電力は、直流電流設定値Idrefを
操作することによって調整される。
【0018】さらに、パルス発生回路9では、与えられ
た点弧角αに応じたタイミングで点弧パルス10を発生
し、この点弧パルス10によって交直変換器3を構成す
る各サイリスタが点弧され、運転が行なわれる。
【0019】一方、交流母線1には、交直変換器3の発
生する高調波電流が交流系統に流出するのを防止し、さ
らに基本周波数領域において交直変換器3が消費する誘
導性無効電力を供給するのを目的として、フィルタ群1
4を設置している。この場合、基本周波数におけるフィ
ルタ群14の容量は、交直変換器3の定格容量の20〜
30%程度に設計される。
【0020】また、交直変換器3が定格100%運転し
た場合に消費する無効電力は、定格容量の60%程度に
もなるため、フィルタ群14による補償だけでは不十分
であり、それを補なうために、調相用変圧器15を介し
てコンデンサ群16を設置している。この場合、コンデ
ンサ群16の総容量は、交直変換器3の定格容量の30
〜40%程度に設計される。
【0021】なお、図31において、17,18はしゃ
断器、19は送電線、50は電力系統A、51は電力系
統Bをそれぞれ示している。
【0022】ところで、系統条件がSSR発生条件を満
足する場合には、前述したように、タービン発電機30
と直流送電システムとの間でSSRが発生する。そし
て、このSSRが発生すると、変換所Aの母線位相と周
波数は、タービン軸系の固有振動周波数で変化する。ま
た、直流送電線を流れる直流電流も、タービン軸系の固
有振動周波数で振動する。
【0023】一方、点弧角制御装置7に与えられる直流
電流が振動しているので、点弧角制御装置7は直流電流
を直流電流Idrefに一致させるように働き、点弧角
信号を発生させる。ここで、SSR抑制制御回路13が
ない場合には、点弧角信号はそのままパルス発生回路9
へ送られ、パルス発生回路9は、与えられた点弧角αに
応じてサイリスタへの点弧パルス10を発生する。この
点弧パルス10は、直流電流の振動の影響を受けて、タ
ービン軸系の固有振動周波数で変化している。
【0024】従って、タービン発電機30から交直変換
器3へ流入する交流電流には、タービン軸系の固有振動
周波数相当の電流成分が重畳することになり、発電機2
2の電気的トルクは、タービン軸系の固有振動周波数で
変化する。そして、この発電機22の電気的トルクの変
化は、発電機22の回転速度に影響を与え、さらにター
ビン軸系の固有振動を助長する。
【0025】以上のような振動サイクルで、SSRは振
動発散することになる。
【0026】SSR抑制制御回路13は、上述した振動
サイクルを断ち切り、SSR振動の発散を抑える働きを
有する。
【0027】すなわち、まず、交流電圧検出器11によ
り変換所Aの母線電圧を検出し、母線周波数の変化を周
波数検出器12により検出する。SSR抑制制御回路1
3は、周波数検出器12から得られる周波数変化を取り
込み、タービン軸系の固有振動周波数の周波数領域で適
切な信号調整を行なう。この信号調整は、点弧角制御装
置7の点弧角信号に含まれるタービン軸系の固有振動周
波数を相殺し、さらに全体の振動サイクルが負帰還結合
となるように行なう。加算器8では、点弧角制御装置7
からの出力である点弧角と、SSR抑制制御回路13か
らの出力信号とが加算され、パルス発生回路9に与え
る。
【0028】このようにして、SSR振動の発散を抑制
する。
【0029】なお、SSR抑制制御回路13は、常時制
御回路に組み込まれており、SSRが発生しない系統条
件に対しては、系統および直流送電システムの点弧角制
御に悪影響を与えないように設計している。
【0030】上述したように、SSR抑制制御回路13
は、SSR発生時に有効な制御回路である。従来の交直
変換器3の制御装置では、SSR抑制制御回路13は常
時制御回路に組み込まれており、SSRが発生しない系
統条件に対しては、系統および直流送電システムの点弧
角制御に悪影響を与えないように設計されている。
【0031】しかしながら、タービン発電機のSSRが
発生する系統条件では、SSRの振動発散を抑え、逆に
SSRが発生しない系統条件では、系統および直流送電
システムの点弧角制御に悪影響を与えないように設計す
ることは非常に困難である。
【0032】例えば、SSRが発生しない系統条件で
は、タービン軸の固有振動周波数ではできるだけ応答し
ないように設計し、逆にSSRが発生する系統条件で
は、タービン軸の固有振動周波数でよく応答するように
設計することになり、2つの条件を満足する制御定数の
設計が必要となる。
【0033】仮に、これら2つの条件を満足する制御定
数を設計できたとしても、SSRの振動発散を的確に抑
制できるだけの効果はなく、またSSRが発生しない系
統条件では、負荷変動や系統の操作等、タービン軸の固
有振動周波数に近い周波数領域での変化が生じた場合に
は、SSR抑制制御回路13が働いて、点弧角制御に影
響を及ぼすことがある。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
交直変換器の制御装置においては、タービン発電機のS
SRが発生する系統条件では、SSRの振動発散を抑
え、逆にSSRが発生しない系統条件では、系統および
直流送電システムの点弧角制御に悪影響を与えないよう
にすることが難しいという問題があった。
【0035】本発明の目的は、タービン発電機の軸ねじ
れ共振現象が発生しない系統条件では、系統および直流
送電システムの点弧角制御に影響を与えないようにする
ことができ、また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件
では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制するこ
とが可能な交直変換器の制御装置を提供することにあ
る。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、少なくとも一つの電力系統を直流回路を介して連
系する非同期連系システム、周波数変換システムを含む
直流送電システムに適用される交直変換器の制御装置に
おいて、まず、請求項1に対応する発明では、変換所と
タービン発電機とをつなぐ送電線の有効電力量を検出し
て、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ね
じれ振動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段に
より抽出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定され
たしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が
しきい値を越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共
振現象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動
信号を出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分
抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあ
らかじめ設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ
振動成分の振幅が連続してしきい値よりも下回った場合
に、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力す
る停止信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信
号または停止信号演算手段からの停止信号を入力して、
軸ねじれ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起
動/停止手段とを備えて成る。
【0037】また、請求項2に対応する発明では、変換
所とタービン発電機とをつなぐ送電線の電流を検出し
て、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ね
じれ振動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段に
より抽出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定され
たしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が
しきい値を越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共
振現象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動
信号を出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分
抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあ
らかじめ設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ
振動成分の振幅が連続してしきい値よりも下回った場合
に、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力す
る停止信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信
号または停止信号演算手段からの停止信号を入力して、
軸ねじれ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起
動/停止手段とを備えて成る。
【0038】さらに、請求項3に対応する発明では、直
流回路の直流電流を検出して、タービン発電機の軸ねじ
れ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段と、軸
ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじれ振動
成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較し、当該
軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場合に、タ
ービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制する軸ねじれ共
振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起動信号演算
手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸
ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値
とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してし
きい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共振現象抑制制
御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、起動
信号演算手段からの起動信号または停止信号演算手段か
らの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現象抑制制御回
路を起動または停止する起動/停止手段とを備えて成
る。
【0039】一方、請求項4に対応する発明では、直流
回路の直流電力を検出して、タービン発電機の軸ねじれ
振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段と、軸ね
じれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成
分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較し、当該軸
ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場合に、ター
ビン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制するねじれ共振現
象抑制制御回路の起動信号を出力する起動信号演算手段
と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
値よりも下回った場合に、軸ねじれ共振現象抑制制御回
路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、起動信号
演算手段からの起動信号または停止信号演算手段からの
停止信号を入力して、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を
起動または停止する起動/停止手段とを備えて成る。
【0040】また、請求項5に対応する発明では、交直
変換器の点弧角制御装置の出力信号から、タービン発電
機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出
手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸
ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比
較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた
場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制する
軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起
動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽
出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定され
たしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が
連続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共振
現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号演算手
段と、起動信号演算手段からの起動信号または停止信号
演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現象
抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手段とを
備えて成る。
【0041】さらに、請求項6に対応する発明では、交
直変換器の連続位相検出回路の回路信号から、タービン
発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分
抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出され
た軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値と
を比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越
えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制
する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力す
る起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段によ
り抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定
されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振
幅が連続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ
共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号演
算手段と、起動信号演算手段からの起動信号または停止
信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振
現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手段
とを備えて成る。
【0042】一方、請求項7に対応する発明では、発電
機またはタービンの角速度を検出して、タービン発電機
の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手
段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ね
じれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制する軸
ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起動
信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出
された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定された
しきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連
続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共振現
象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段
と、起動信号演算手段からの起動信号または停止信号演
算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現象抑
制制御回路を起動または停止する起動/停止手段とを備
えて成る。
【0043】また、請求項8に対応する発明では、ター
ビン発電機の軸伝達トルクを検出して、タービン発電機
の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手
段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ね
じれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制する軸
ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起動
信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出
された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定された
しきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連
続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共振現
象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段
と、起動信号演算手段からの起動信号または停止信号演
算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現象抑
制制御回路を起動または停止する起動/停止手段とを備
えて成る。
【0044】さらに、請求項9に対応する発明では、発
電機およびタービンの複数の角速度を検出して、タービ
ン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成
分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出さ
れた軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値
とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を
越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑
制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力
する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段に
より抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設
定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の
振幅が連続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじ
れ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号
演算手段と、起動信号演算手段からの起動信号または停
止信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共
振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
段とを備えて成る。
【0045】さらにまた、請求項10に対応する発明で
は、タービン発電機の複数の軸伝達トルクを検出して、
タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ
振動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により
抽出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたし
きい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしき
い値を越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現
象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号
を出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出
手段により抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらか
じめ設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動
成分の振幅が連続してしきい値よりも下回った場合に、
軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停
止信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信号ま
たは停止信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ね
じれ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/
停止手段とを備えて成る。
【0046】一方、請求項11に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項10のいずれか1項に対応する発
明の交直変換器の制御装置において、上記起動信号演算
手段に代えて、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出さ
れた軸ねじれ振動成分が増加傾向を示した場合に、軸ね
じれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起動信
号演算手段を備えて成る。
【0047】また、請求項12に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項10のいずれか1項に対応する発
明の交直変換器の制御装置において、上記起動信号演算
手段に代えて、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出さ
れた軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値
とを比較し、当該軸ねじれ振動成分が連続してしきい値
を越えた場合に、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動
信号を出力する起動信号演算手段を備えて成る。
【0048】一方、請求項13に対応する発明では、変
換所から電力系統へつながる送電線のしゃ断器の開路信
号に基づいて、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信
号を出力する起動信号演算手段と、変換所から電力系統
へつながる送電線のしゃ断器の閉路信号に基づいて、軸
ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止
信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信号また
は停止信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじ
れ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停
止手段とを備えて成る。
【0049】従って、まず、請求項1に対応する発明の
交直変換器の制御装置においては、変換所とタービン発
電機とをつなぐ送電線の有効電力量を検出して、タービ
ン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出し、この抽出した軸
ねじれ振動成分があらかじめ設定されたしきい値を越え
た時に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象の発生があ
ることを判断することにより、軸ねじれ共振現象が発生
しない系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を
点弧角制御装置から切り離しておくことが可能となり、
また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件では、軸ねじ
れ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置に加えること
が可能となるため、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確
に抑制することができる。
【0050】また、請求項2に対応する発明の交直変換
器の制御装置においては、変換所とタービン発電機とを
つなぐ送電線の電流を検出して、タービン発電機の軸ね
じれ振動成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分
があらかじめ設定されたしきい値を越えた時に、タービ
ン発電機の軸ねじれ共振現象の発生があることを判断す
ることにより、軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件
では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置
から切り離しておくことが可能となり、また軸ねじれ共
振現象が発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制
制御回路を点弧角制御装置に加えることが可能となるた
め、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制すること
ができる。
【0051】さらに、請求項3に対応する発明の交直変
換器の制御装置においては、直流送電システムの直流回
路の直流電流を検出して、タービン発電機の軸ねじれ振
動成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があら
かじめ設定されたしきい値を越えた時に、タービン発電
機の軸ねじれ共振現象の発生があることを判断すること
により、軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、
軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置から切
り離しておくことが可能となり、また軸ねじれ共振現象
が発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回
路を点弧角制御装置に加えることが可能となるため、軸
ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制することができ
る。
【0052】また、この場合、従来の制御装置で検出し
ている直流電流をそのまま利用できるため、新たに直流
電流の検出器を設置する必要がない。
【0053】一方、請求項4に対応する発明の交直変換
器の制御装置においては、直流送電システムの直流回路
の直流電流および直流電圧を用いて直流電力を検出し
て、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出し、この
抽出した軸ねじれ振動成分があらかじめ設定されたしき
い値を越えた時に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象
の発生があることを判断することにより、軸ねじれ共振
現象が発生しない系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制
制御回路を点弧角制御装置から切り離しておくことが可
能となり、また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件で
は、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置に
加えることが可能となるため、軸ねじれ共振現象の振動
発散を的確に抑制することができる。
【0054】また、この場合、従来の制御装置で検出し
ている直流電流および直流電圧をそのまま利用できるた
め、新たに直流電流および直流電圧の検出器を設置する
必要がない。
【0055】また、請求項5に対応する発明の交直変換
器の制御装置においては、交直変換器の点弧角制御装置
の出力信号から、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を
抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があらかじめ設
定されたしきい値を越えた時に、タービン発電機の軸ね
じれ共振現象の発生があることを判断することにより、
軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、軸ねじれ
共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置から切り離して
おくことが可能となり、また軸ねじれ共振現象が発生す
る系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧
角制御装置に加えることが可能となるため、軸ねじれ共
振現象の振動発散を的確に抑制することができる。
【0056】また、この場合、点弧角制御装置の出力信
号を用いるため、信号の伝送を制御装置内で行なうこと
ができ、信号の伝送遅れは無視することができる。
【0057】さらに、請求項6に対応する発明の交直変
換器の制御装置においては、交直変換器の連続位相検出
回路の回路信号から、タービン発電機の軸ねじれ振動成
分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があらかじ
め設定されたしきい値を越えた時に、タービン発電機の
軸ねじれ共振現象の発生があることを判断することによ
り、軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、軸ね
じれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置から切り離
しておくことが可能となり、また軸ねじれ共振現象が発
生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を
点弧角制御装置に加えることが可能となるため、軸ねじ
れ共振現象の振動発散を的確に抑制することができる。
【0058】一方、請求項7に対応する発明の交直変換
器の制御装置においては、発電機またはタービンの角速
度を検出して、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽
出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があらかじめ設定
されたしきい値を越えた時に、タービン発電機の軸ねじ
れ共振現象の発生があることを判断することにより、軸
ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、軸ねじれ共
振現象抑制制御回路を点弧角制御装置から切り離してお
くことが可能となり、また軸ねじれ共振現象が発生する
系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角
制御装置に加えることが可能となるため、軸ねじれ共振
現象の振動発散を的確に抑制することができる。
【0059】また、請求項8に対応する発明の交直変換
器の制御装置においては、タービン発電機の軸伝達トル
クを検出して、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽
出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があらかじめ設定
されたしきい値を越えた時に、タービン発電機の軸ねじ
れ共振現象の発生があることを判断することにより、軸
ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、軸ねじれ共
振現象抑制制御回路を点弧角制御装置から切り離してお
くことが可能となり、また軸ねじれ共振現象が発生する
系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角
制御装置に加えることが可能となるため、軸ねじれ共振
現象の振動発散を的確に抑制することができる。
【0060】さらに、請求項9に対応する発明の交直変
換器の制御装置においては、発電機およびタービンの複
数の角速度を検出して、タービン発電機の軸ねじれ振動
成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があらか
じめ設定されたしきい値を越えた時に、タービン発電機
の軸ねじれ共振現象の発生があることを判断することに
より、軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、軸
ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置から切り
離しておくことが可能となり、また軸ねじれ共振現象が
発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路
を点弧角制御装置に加えることが可能となるため、軸ね
じれ共振現象の振動発散を的確に抑制することができ
る。
【0061】さらにまた、請求項10に対応する発明の
交直変換器の制御装置においては、タービン発電機の複
数の軸伝達トルクを検出して、タービン発電機の軸ねじ
れ振動成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分が
あらかじめ設定されたしきい値を越えた時に、タービン
発電機の軸ねじれ共振現象の発生があることを判断する
ことにより、軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件で
は、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置か
ら切り離しておくことが可能となり、また軸ねじれ共振
現象が発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制
御回路を点弧角制御装置に加えることが可能となるた
め、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制すること
ができる。
【0062】一方、請求項11に対応する発明の交直変
換器の制御装置においては、上記請求項1乃至請求項1
0のいずれかに対応する発明の交直変換器の制御装置に
おいて、抽出した軸ねじれ振動成分の増加傾向から、軸
ねじれ共振現象の発生があることを判断することによ
り、軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、軸ね
じれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置から切り離
しておくことが可能となり、また軸ねじれ共振現象が発
生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を
点弧角制御装置に加えることが可能となるため、軸ねじ
れ共振現象の振動発散を的確に抑制することができる。
【0063】また、請求項12に対応する発明の交直変
換器の制御装置においては、上記請求項1乃至請求項1
0のいずれかに対応する発明の交直変換器の制御装置に
おいて、抽出した軸ねじれ振動成分が連続してしきい値
を越えた時に、軸ねじれ共振現象の発生があることを判
断することにより、軸ねじれ共振現象が発生しない系統
条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御
装置から切り離しておくことが可能となり、また軸ねじ
れ共振現象が発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象
抑制制御回路を点弧角制御装置に加えることが可能とな
るため、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制する
ことができる。
【0064】一方、請求項13に対応する発明の交直変
換器の制御装置においては、変換所から電力系統へつな
がる送電線のしゃ断器の操作信号から、軸ねじれ共振現
象の発生有無を判断することにより、軸ねじれ共振現象
が発生しない系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御
回路を点弧角制御装置から切り離しておくことが可能と
なり、また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件では、
軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置に加え
ることが可能となるため、軸ねじれ共振現象の振動発散
を的確に抑制することができる。
【0065】以上により、軸ねじれ共振現象抑制制御回
路の使用/不使用を切り換えることによって、軸ねじれ
共振現象が発生しない系統条件では、軸ねじれ共振現象
抑制制御回路を点弧角制御装置から切り離しておくこと
で、系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を
与えないようにすることができ、また軸ねじれ共振現象
が発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回
路を点弧角制御装置に加えることで、軸ねじれ共振現象
の振動発散を的確に抑制することが可能となる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0067】(第1の実施形態:請求項1に対応)図1
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0068】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図1に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352と、電力検出器36とを
付加した構成としている。
【0069】ここで、電力検出器36は、変換所Aとタ
ービン発電機30とをつなぐ送電線20の有効電力量を
検出するものである。
【0070】また、軸ねじれ振動成分検出手段34は、
電力検出器36により検出された有効電力量から、ター
ビン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出するものであ
る。
【0071】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0072】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0073】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0074】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0075】図1において、変換所Aとタービン発電機
30とをつなぐ送電線20の有効電力が有効電力検出器
36で検出され、この検出された有効電力は軸ねじれ振
動成分検出手段34に送られる。
【0076】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された有効電力から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、
それが起動信号演算手段32および停止信号演算手段3
3へ送られる。
【0077】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0078】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0079】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0080】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0081】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、変換所Aとタービン発電機30
とをつなぐ送電線20の有効電力量を検出して、タービ
ン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出し、この抽出し
た軸ねじれ振動成分があらかじめ設定したしきい値T1
を越えた時に、SSRの発生があることを判断するよう
にしているので、タービン発電機30のSSRが発生し
ない系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制
御装置7から切り離しておくため、系統および直流送電
システムの点弧角制御に影響を与えないようにすること
が可能となり、またSSRが発生する系統条件では、S
SR抑制制御回路13を点弧角制御装置7に加えること
ができるため、SSRの振動発散を的確に抑制すること
が可能となる。
【0082】(第2の実施形態:請求項2に対応)図2
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0083】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図2に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352とを付加した構成として
いる。
【0084】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、変換所Aとタービン発電機30とをつなぐ送電線2
0の電流から、タービン発電機30の軸ねじれ振動成分
を抽出するものである。
【0085】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0086】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0087】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0088】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0089】図2において、変換所Aとタービン発電機
30をつなぐ送電線20を流れる電流が検出され、この
検出された電流は軸ねじれ振動成分検出手段34に入力
される。
【0090】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された電流から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、それ
が起動信号演算手段32および停止信号演算手段33へ
送られる。
【0091】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0092】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0093】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0094】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0095】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、変換所Aとタービン発電機30
とをつなぐ送電線20の電流を検出して、タービン発電
機30の軸ねじれ振動成分を抽出し、この抽出した軸ね
じれ振動成分があらかじめ設定したしきい値T1を越え
た時に、SSRの発生があることを判断するようにして
いるので、タービン発電機30のSSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくため、系統および直流送電システ
ムの点弧角制御に影響を与えないようにすることが可能
となり、またSSRが発生する系統条件では、SSR抑
制制御回路13を点弧角制御装置7に加えることができ
るため、SSRの振動発散を的確に抑制することが可能
となる。
【0096】(第3の実施形態:請求項3に対応)図3
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0097】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図3に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352とを付加した構成として
いる。
【0098】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、直流電流検出器5により検出された直流送電システ
ムの直流回路を流れる直流電流から、タービン発電機3
0の軸ねじれ振動成分を抽出するものである。
【0099】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0100】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0101】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0102】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0103】図3において、直流送電システムの直流回
路を流れる直流電流が直流電流検出器5で検出され、こ
の検出された直流電流は軸ねじれ振動成分検出手段34
に送られる。
【0104】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された直流電流から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、
それが起動信号演算手段32および停止信号演算手段3
3へ送られる。
【0105】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0106】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0107】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0108】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0109】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、直流送電システムの直流回路を
流れる直流電流を検出して、タービン発電機30の軸ね
じれ振動成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分
があらかじめ設定したしきい値T1を越えた時に、SS
Rの発生があることを判断するようにしているので、タ
ービン発電機30のSSRが発生しない系統条件では、
SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置7から切り離
しておくため、系統および直流送電システムの点弧角制
御に影響を与えないようにすることが可能となり、また
SSRが発生する系統条件では、SSR抑制制御回路1
3を点弧角制御装置7に加えることができるため、SS
Rの振動発散を的確に抑制することが可能となる。
【0110】また、従来の制御装置で検出している直流
電流をそのまま利用できるため、新たに直流電流の検出
器を設置する必要がない。
【0111】(第4の実施形態:請求項4に対応)図4
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0112】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図4に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352と、直流電力検出器37
とを付加した構成としている。
【0113】ここで、直流電力検出器37は、直流電流
検出器5および直流電圧検出器6により検出された直流
電流および直流電圧から、直流送電システムの直流回路
の直流電力を検出するものである。
【0114】また、軸ねじれ振動成分検出手段34は、
直流電力検出器37により検出された直流電力から、タ
ービン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出するもので
ある。
【0115】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0116】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0117】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0118】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0119】図4において、直流送電システムの直流回
路を流れる直流電流が直流電流検出器5で検出され、直
流電圧が直流電圧検出器6で検出され、この検出された
直流電流および直流電圧から、直流電力検出器37で直
流電力が検出される。そして、この検出された直流電力
は軸ねじれ振動成分検出手段34に送られる。
【0120】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された直流電力から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、
この入力された直流電力から軸ねじれ振動成分のみが抽
出され、それが起動信号演算手段32および停止信号演
算手段33へ送られる。
【0121】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0122】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0123】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0124】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0125】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、直流送電システムの直流回路の
直流電流および直流電圧を用いて直流電力を検出し、タ
ービン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出し、この抽
出した軸ねじれ振動成分があらかじめ設定したしきい値
T1を越えた時に、SSRの発生があることを判断する
ようにしているので、タービン発電機30のSSRが発
生しない系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧
角制御装置7から切り離しておくため、系統および直流
送電システムの点弧角制御に影響を与えないようにする
ことが可能となり、またSSRが発生する系統条件で
は、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置7に加え
ることができるため、SSRの振動発散を的確に抑制す
ることが可能となる。
【0126】また、従来の制御装置で検出している直流
電流および直流電圧をそのまま利用できるため、新たに
直流電流および直流電圧の検出器を設置する必要がな
い。
【0127】(第5の実施形態:請求項5に対応)図5
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0128】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図5に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352とを付加した構成として
いる。
【0129】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、交直変換器3の点弧角制御装置7の出力信号から、
タービン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出するもの
である。
【0130】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0131】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0132】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0133】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0134】図5において、点弧角制御装置7の出力信
号は、軸ねじれ振動成分検出手段34に送られる。
【0135】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された信号から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、それ
が起動信号演算手段32および停止信号演算手段33へ
送られる。
【0136】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0137】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0138】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0139】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0140】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、交直変換器の点弧角制御装置の
出力信号から、タービン発電機30の軸ねじれ振動成分
を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があらかじめ
設定したしきい値T1を越えた時に、SSRの発生があ
ることを判断するようにしているので、タービン発電機
30のSSRが発生しない系統条件では、SSR抑制制
御回路13を点弧角制御装置7から切り離しておくた
め、系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を
与えないようにすることが可能となり、またSSRが発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができるため、SSRの振動発
散を的確に抑制することが可能となる。
【0141】また、点弧角制御装置7の出力信号を用い
ているため、信号の伝送は制御装置内で行なうことがで
き、信号の伝送遅れは無視することが可能となる。
【0142】(第6の実施形態:請求項6に対応)図6
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0143】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図6に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352と、連続位相検出回路3
8とを付加した構成としている。
【0144】ここで、連続位相検出回路38は、交流電
圧検出器11で検出される電圧を入力とし、交流母線1
の電圧位相を検出して回路信号を出力するものである。
【0145】また、軸ねじれ振動成分検出手段34は、
連続位相検出回路38の回路信号から、タービン発電機
30の軸ねじれ振動成分を抽出するものである。
【0146】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0147】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0148】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0149】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0150】図6において、点弧角制御装置7では、交
流母線1の電圧位相に合わせて点弧角信号が出力され
る。また、交流母線1の電圧位相は、交流電圧検出器1
1で検出される電圧を入力とする連続位相検出回路38
により検出され、回路信号が軸ねじれ振動成分検出手段
34に送られる。
【0151】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された回路信号から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、
それが起動信号演算手段32および停止信号演算手段3
3へ送られる。
【0152】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0153】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0154】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0155】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0156】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、交直変換器3の連続位相検出回
路38の回路信号から、タービン発電機30の軸ねじれ
振動成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があ
らかじめ設定したしきい値T1を越えた時に、SSRの
発生があることを判断するようにしているので、タービ
ン発電機30のSSRが発生しない系統条件では、SS
R抑制制御回路13を点弧角制御装置7から切り離して
おくため、系統および直流送電システムの点弧角制御に
影響を与えないようにすることが可能となり、またSS
Rが発生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を
点弧角制御装置7に加えることができるため、SSRの
振動発散を的確に抑制することが可能となる。
【0157】(第7の実施形態:請求項7に対応)図7
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0158】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図7に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352とを付加した構成として
いる。
【0159】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、タービン発電機30の発電機22またはタービン2
3,24の角速度を検出して、タービン発電機30の軸
ねじれ振動成分を抽出するものである。
【0160】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0161】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0162】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0163】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0164】図7において、タービン発電機30の発電
機22またはタービン23,24の角速度を検出し、こ
の検出された角速度が軸ねじれ振動成分検出手段34に
送られる。
【0165】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された角速度から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、そ
れが起動信号演算手段32および停止信号演算手段33
へ送られる。
【0166】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0167】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0168】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0169】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0170】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、タービン発電機30の発電機2
2またはタービン23,24の角速度を検出して、ター
ビン発電機39の軸ねじれ振動成分を抽出し、この抽出
した軸ねじれ振動成分があらかじめ設定したしきい値T
1を越えた時に、SSRの発生があることを判断するよ
うにしているので、タービン発電機30のSSRが発生
しない系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7から切り離しておくため、系統および直流送
電システムの点弧角制御に影響を与えないようにするこ
とが可能となり、またSSRが発生する系統条件では、
SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置7に加えるこ
とができるため、SSRの振動発散を的確に抑制するこ
とが可能となる。
【0171】(第8の実施形態:請求項8に対応)図8
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0172】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図8に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352とを付加した構成として
いる。
【0173】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、タービン発電機30の軸伝達トルクを検出して、タ
ービン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出するもので
ある。
【0174】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0175】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0176】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0177】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0178】図8において、タービン発電機30の軸伝
達トルクを検出し、この検出された角速度が軸ねじれ振
動成分検出手段34に送られる。
【0179】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された角速度から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、そ
れが起動信号演算手段32および停止信号演算手段33
へ送られる。
【0180】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0181】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0182】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0183】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0184】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、タービン発電機30の軸伝達ト
ルクを検出して、タービン発電機39の軸ねじれ振動成
分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があらかじ
め設定したしきい値T1を越えた時に、SSRの発生が
あることを判断するようにしているので、タービン発電
機30のSSRが発生しない系統条件では、SSR抑制
制御回路13を点弧角制御装置7から切り離しておくた
め、系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を
与えないようにすることが可能となり、またSSRが発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができるため、SSRの振動発
散を的確に抑制することが可能となる。
【0185】(第9の実施形態:請求項9に対応)図9
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図31と同一機能の要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0186】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図9に示すように、図31におけるSSR抑制
制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起
動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信
号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、
しきい値設定器351,352とを付加した構成として
いる。
【0187】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、タービン発電機30の複数の角速度、すなわち発電
機22およびタービン23,24の角速度を検出して、
タービン発電機30の対象とする軸ねじれ振動成分を抽
出するものである。
【0188】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0189】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0190】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0191】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0192】図9において、タービン発電機30から複
数の角速度を検出し、この検出された複数の角速度が軸
ねじれ振動成分検出手段34に送られる。
【0193】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された複数の角速度から対象とする軸ねじれ振動成分の
みが抽出され、それが起動信号演算手段32および停止
信号演算手段33へ送られる。
【0194】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0195】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0196】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0197】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0198】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、タービン発電機30の複数の角
速度(発電機22およびタービン23,24の角速度)
を検出して、タービン発電機30の対象とする軸ねじれ
振動成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があ
らかじめ設定したしきい値T1を越えた時に、SSRの
発生があることを判断するようにしているので、タービ
ン発電機30のSSRが発生しない系統条件では、SS
R抑制制御回路13を点弧角制御装置7から切り離して
おくため、系統および直流送電システムの点弧角制御に
影響を与えないようにすることが可能となり、またSS
Rが発生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を
点弧角制御装置7に加えることができるため、SSRの
振動発散を的確に抑制することが可能となる。
【0199】(第10の実施形態:請求項10に対応)
図10は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構
成例を示すブロック図であり、図31と同一機能の要素
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0200】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図10に示すように、図31におけるSSR抑
制制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、
起動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止
信号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34
と、しきい値設定器351,352とを付加した構成と
している。
【0201】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、タービン発電機30の複数の軸伝達トルクを検出し
て、タービン発電機30軸ねじれ振動成分を抽出するも
のである。
【0202】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0203】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0204】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0205】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0206】図10において、タービン発電機30から
複数の軸伝達トルクを検出し、この検出された複数の軸
伝達トルクが軸ねじれ振動成分検出手段34に送られ
る。
【0207】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された複数の軸伝達トルクから対象とする軸ねじれ振動
成分のみが抽出され、それが起動信号演算手段32およ
び停止信号演算手段33へ送られる。
【0208】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0209】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0210】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0211】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0212】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、タービン発電機30の複数の軸
伝達トルクを検出して、タービン発電機30の軸ねじれ
振動成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があ
らかじめ設定したしきい値T1を越えた時に、SSRの
発生があることを判断するようにしているので、タービ
ン発電機30のSSRが発生しない系統条件では、SS
R抑制制御回路13を点弧角制御装置7から切り離して
おくため、系統および直流送電システムの点弧角制御に
影響を与えないようにすることが可能となり、またSS
Rが発生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を
点弧角制御装置7に加えることができるため、SSRの
振動発散を的確に抑制することが可能となる。
【0213】(第11の実施形態:請求項11に対応)
図11は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構
成例を示すブロック図であり、図31と同一機能の要素
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0214】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図11に示すように、図31におけるSSR抑
制制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、
起動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止
信号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34
と、しきい値設定器351,352と、電力検出器36
と、増加判定基準値設定器40とを付加した構成として
いる。
【0215】ここで、電力検出器36は、変換所Aとタ
ービン発電機30とをつなぐ送電線20の有効電力を検
出するものである。
【0216】また、軸ねじれ振動成分検出手段34は、
電力検出器36により検出された有効電力から、タービ
ン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出するものであ
る。
【0217】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分が、しきい値設定器351により設定されたしきい値
T1を越え、軸ねじれ振動成分が増加判定基準値設定器
40により設定された値L以上に増加する傾向にある場
合に、SSR抑制制御回路13の起動信号を出力するも
のである。
【0218】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0219】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0220】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0221】図11において、変換所Aとタービン発電
機30をつなぐ送電線20の有効電力が有効電力検出器
36で検出され、この検出された有効電力が軸ねじれ振
動成分検出手段34に送られる。
【0222】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された有効電力から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、
それが起動信号演算手段32および停止信号演算手段3
3へ送られる。
【0223】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越え、軸ねじれ振動成分が増加判定基準値
設定器40で設定された値L以上に増加する傾向にある
場合には、SSR現象が発生していると判断され、SS
R抑制制御回路13を起動するための起動信号が起動/
停止手段31へ送られる。また、軸ねじれ振動成分がし
きい値T1以下である場合には、SSR現象は発生して
いないと判断され、起動信号は起動/停止手段31へ送
られない。
【0224】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0225】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0226】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0227】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、変換所Aとタービン発電機30
とをつなぐ送電線20の有効電力を検出して、タービン
発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出し、この抽出した
軸ねじれ振動成分の増加傾向から、SSRの発生がある
ことを判断するようにしているので、タービン発電機3
0のSSRが発生しない系統条件では、SSR抑制制御
回路13を点弧角制御装置7から切り離しておくため、
系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を与え
ないようにすることが可能となり、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができるため、SSRの振動発散を
的確に抑制することが可能となる。
【0228】(第12の実施形態:請求項12に対応)
図12は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構
成例を示すブロック図であり、図31と同一機能の要素
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0229】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図12に示すように、図31におけるSSR抑
制制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、
起動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止
信号演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34
と、しきい値設定器351,352と、電力検出器36
と、連続回数設定器41とを付加した構成としている。
【0230】ここで、電力検出器36は、変換所Aとタ
ービン発電機30とをつなぐ送電線20の有効電力を検
出するものである。
【0231】また、軸ねじれ振動成分検出手段34は、
電力検出器36により検出された有効電力から、タービ
ン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出するものであ
る。
【0232】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分が、しきい値設定器351により設定されたしきい値
T1を越えた回数が、連続回数設定器41により設定さ
れた回数値n以上に達した場合に、SSR抑制制御回路
13の起動信号を出力するものである。
【0233】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0234】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0235】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0236】図12において、変換所Aとタービン発電
機30をつなぐ送電線20の有効電力が有効電力検出器
36で検出され、この検出された有効電力が軸ねじれ振
動成分検出手段34に送られる。
【0237】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された有効電力から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、
それが起動信号演算手段32および停止信号演算手段3
3へ送られる。
【0238】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた回数が、連続回数設定器41で設定
された回数値n以上に達した場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0239】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0240】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0241】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0242】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、変換所Aとタービン発電機30
とをつなぐ送電線20の有効電力を検出して、タービン
発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出し、この抽出した
軸ねじれ振動成分が連続してしきい値を越えた場合に、
SSRの発生があることを判断するようにしているの
で、タービン発電機30のSSRが発生しない系統条件
では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置7から
切り離しておくため、系統および直流送電システムの点
弧角制御に影響を与えないようにすることが可能とな
り、またSSRが発生する系統条件では、SSR抑制制
御回路13を点弧角制御装置7に加えることができるた
め、SSRの振動発散を的確に抑制することが可能とな
る。
【0243】(第13の実施形態:請求項13に対応)
図13は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構
成例を示すブロック図であり、図31と同一機能の要素
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0244】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図13に示すように、図31におけるSSR抑
制制御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、
起動/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止
信号演算手段33とを付加した構成としている。
【0245】ここで、起動信号演算手段32は、変換所
Aから電力系統50へつながる送電線19のしゃ断器1
7の開路信号に基づいて、SSR抑制制御回路13の起
動信号を出力するものである。
【0246】また、停止信号演算手段33は、変換所A
から電力系統50へつながる送電線19のしゃ断器17
の閉路信号に基づいて、SSR抑制制御回路13の停止
信号を出力するものである。
【0247】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0248】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0249】図13において、電力系統50と交流母線
1とをつなぐ送電線19のしゃ断器17が開放される
と、直流送電システムとタービン発電機30が対向する
独立した系統状態となる。一般的に、このような系統状
態では、直流送電システムの影響が全てタービン発電機
30に及ぶため、SSR現象が発生し易い。そこで、し
ゃ断器17が開放された場合にSSR現象が発生する場
合には、しゃ断器17の開閉信号でSSR抑制制御回路
13の起動/停止を考えることができる。
【0250】すなわち、電力系統50と交流母線1とを
つなぐ送電線19のしゃ断器17の開放信号および閉路
信号が取り込まれ、開放信号が起動信号演算手段32
へ、閉路信号が停止信号演算手段33へそれぞれ送られ
る。
【0251】起動信号演算手段32では、開放信号が入
力された場合にはSSR現象が発生していると判断さ
れ、SSR抑制制御回路13を起動するための起動信号
が起動/停止手段31へ送られる。
【0252】停止信号演算手段33では、閉路信号が入
力された場合にはSSR現象が発生していないと判断さ
れ、SSR抑制制御回路13を停止するための停止信号
が起動/停止手段31へ送られる。
【0253】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0254】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0255】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、変換所Aから電力系統50へつ
ながる送電線19のしゃ断器17の操作信号から、SS
Rの発生有無を判断するようにしているので、タービン
発電機30のSSRが発生しない系統条件では、SSR
抑制制御回路13を点弧角制御装置7から切り離してお
くため、系統および直流送電システムの点弧角制御に影
響を与えないようにすることが可能となり、またSSR
が発生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点
弧角制御装置7に加えることができるため、SSRの振
動発散を的確に抑制することが可能となる。
【0256】
【実施例】以下、本発明に係わる交直変換器の制御装置
の具体的な実施例について、図面を用いて詳細に説明す
る。
【0257】(第1の実施例:第1の実施形態に対応)
図14は、前記第1の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図1と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0258】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、変換所Aとタービン発電機30
とをつなぐ送電線20の有効電力を用いた場合について
示している。
【0259】図14において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0260】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0261】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0262】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、バンドパスフィルタ3402と、振動成分振幅値
検出部3404とから構成している。
【0263】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0264】図14において、変換所Aとタービン発電
機30とをつなぐ送電線20の有効電力は、送電線20
のタービン発電機30側の交流電流検出器102で検出
された交流電流と、昇圧変圧器21の送電線20側の母
線に接続される交流電圧検出器101で検出された交流
電圧とを入力とする有効電力検出器361により検出さ
れる。
【0265】この送電線20の有効電力は、軸ねじれ振
動成分検出手段34のバンドパスフィルタ3402に入
力される。バンドパスフィルタ3402は、減衰力の最
も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ振
動成分のみ抽出できるように調整されている。これによ
り、バンドパスフィルタ3402では、送電線20の有
効電力に含まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得ら
れた軸ねじれ振動成分は、振動成分振幅値検出部340
4へ送られる。
【0266】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0267】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0268】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0269】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0270】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0271】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0272】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0273】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0274】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0275】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0276】(第2の実施例:第2の実施形態に対応)
図17は、前記第2の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図2と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0277】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、変換所Aとタービン発電機30
とをつなぐ送電線20の電流を用いた場合について示し
ている。
【0278】図17において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0279】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0280】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0281】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、バンドパスフィルタ3402と、振動成分振幅値
検出部3404とから構成している。
【0282】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0283】図17において、変換所Aとタービン発電
機30とをつなぐ送電線20の電流は、送電線20のタ
ービン発電機30側の交流電流検出器102で検出さ
れ、軸ねじれ振動成分検出手段34のバンドパスフィル
タ3402に入力される。
【0284】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、送電線20の
電流に含まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得られ
た軸ねじれ振動成分は振動成分振幅値検出部3404へ
送られる。
【0285】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0286】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0287】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0288】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0289】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0290】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0291】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0292】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0293】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0294】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0295】(第3の実施例:第3の実施形態に対応)
図18は、前記第3の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図3と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0296】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、直流送電システムの直流回路を
流れる直流電流を用いた場合について示している。
【0297】図18において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0298】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0299】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0300】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、バンドパスフィルタ3402と、振動成分振幅値
検出部3404とから構成している。
【0301】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0302】図18において、直流送電システムの直流
回路を流れる直流電流は直流電流検出器5で検出され、
軸ねじれ振動成分検出手段34のバンドパスフィルタ3
402に入力される。なお、この直流電流検出器5は、
従来の制御装置でも使用しているものである。
【0303】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、直流電流に含
まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得られた軸ねじ
れ振動成分は振動成分振幅値検出部3404へ送られ
る。
【0304】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0305】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0306】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0307】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0308】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0309】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0310】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0311】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0312】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0313】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0314】また、従来の制御装置で検出している直流
電流をそのまま利用できるため、新たに直流電流の検出
器を設置する必要がない。
【0315】(第4の実施例:第4の実施形態に対応)
図19は、前記第4の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図4と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0316】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、直流送電システムの直流回路の
直流電力を用いた場合について示している。
【0317】図19において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0318】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0319】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0320】また、軸ねじれ振動成分検出手段34は、
バンドパスフィルタ3402と、振動成分振幅値検出部
3404とから構成している。
【0321】さらに、直流電力検出器37は、直流電流
と直流電圧とを乗ずる乗算器371と、周波数の高い成
分やノイズを除去するためのローパスフィルタ372と
から構成している。
【0322】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0323】図19において、直流電流検出器5で検出
される直流電流と、直流電圧検出器6で検出される直流
電圧は乗算器371で乗算され、直流電力が求められ
る。得られた直流電力の高周波数成分やノイズ等は、ロ
ーパスフィルタ372で除去されて、軸ねじれ振動成分
検出手段34のバンドパスフィルタ3402に入力され
る。なお、この直流電流検出器5および直流電圧検出器
6は従来の制御装置でも使用しているものである。
【0324】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、直流電力に含
まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得られた軸ねじ
れ振動成分は振動成分振幅値検出部3404へ送られ
る。
【0325】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0326】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0327】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0328】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0329】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0330】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0331】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0332】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0333】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0334】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0335】また、従来の制御装置で検出している直流
電流および直流電圧をそのまま利用できるため、新たに
直流電流および直流電圧の検出器を設置する必要がな
い。
【0336】(第5の実施例:第5の実施形態に対応)
図20は、前記第5の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図5と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0337】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、点弧角制御装置7の出力信号を
用いた場合について示している。
【0338】図20において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0339】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0340】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0341】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、バンドパスフィルタ3402と、振動成分振幅値
検出部3404とから構成している。
【0342】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0343】図20において、点弧角制御装置7の出力
信号は、軸ねじれ振動成分検出手段34のバンドパスフ
ィルタ3402に入力される。なお、この点弧角制御装
置7は、従来の制御装置でも使用しているものである。
【0344】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、点弧角制御装
置7の出力信号に含まれる軸ねじれ振動成分のみが通過
し、得られた軸ねじれ振動成分は振動成分振幅値検出部
3404へ送られる。
【0345】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0346】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0347】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0348】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0349】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0350】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0351】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0352】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0353】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0354】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0355】また、点弧角制御装置7の出力信号を用い
ているため、信号の伝送は制御装置内で行なうことがで
き、信号の伝送遅れは無視することができる。
【0356】(第6の実施例:第6の実施形態に対応)
図21は、前記第6の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図6と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0357】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、連続位相検出回路38の回路信
号Δθを用いた場合について示している。
【0358】図21において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0359】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0360】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0361】また、軸ねじれ振動成分検出手段34は、
バンドパスフィルタ3402と、振動成分振幅値検出部
3404とから構成している。
【0362】さらに、連続位相検出回路38は、三相交
流電圧から電圧位相θ0 を求める演算回路381と、連
続位相検出回路38の出力θと電圧θ0 との差(θ0
θ)を入力とする伝達関数ブロック382と、積分回路
383とから構成している。この連続位相検出回路38
は、電圧歪み等の影響をあまり受けずに、交流母線1の
交流電圧の位相を検出できる回路である。
【0363】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0364】図21において、連続位相検出回路38の
回路信号Δθは、軸ねじれ振動成分検出手段34のバン
ドパスフィルタ3402に入力される。
【0365】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、連続位相検出
回路38の回路信号Δθに含まれる軸ねじれ振動成分の
みが通過し、得られた軸ねじれ振動成分は振動成分振幅
値検出部3404へ送られる。
【0366】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0367】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0368】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0369】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0370】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0371】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0372】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0373】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0374】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0375】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0376】(第7の実施例:第7の実施形態に対応)
図22は、前記第7の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図7と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0377】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、タービン発電機30の発電機2
2の角速度ωg を用いた場合について示している。
【0378】図22において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0379】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0380】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0381】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、発電機22の角速度ωg を検出する角速度検出器
3405と、バンドパスフィルタ3402と、振動成分
振幅値検出部3404とから構成している。
【0382】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0383】図22において、タービン発電機30の発
電機22の角速度ωg は角速度検出3405で検出さ
れ、バンドパスフィルタ3402に入力される。
【0384】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、角速度ωg
含まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得られた軸ね
じれ振動成分は振動成分振幅値検出部3404へ送られ
る。
【0385】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0386】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0387】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0388】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0389】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0390】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0391】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0392】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0393】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0394】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0395】なお、軸ねじれ振動成分検出手段34の入
力として、発電機22の角速度ωgの代わりに、低圧タ
ービン23の角速度、あるいは高圧タービン24の角速
度を用いても、上述した場合と同様の作用が得られる。
【0396】(第8の実施例:第8の実施形態に対応)
図23は、前記第8の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図8と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0397】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、タービン発電機30の低圧ター
ビン23と発電機22との間の軸伝達トルクTq1を用い
た場合について示している。
【0398】図23において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0399】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0400】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0401】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、低圧タービン23と発電機22との間の軸伝達ト
ルクTq1を検出する軸伝達トルク検出器3406と、バ
ンドパスフィルタ3402と、振動成分振幅値検出部3
404とから構成している。
【0402】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0403】図23において、低圧タービン23と発電
機22との間の軸伝達トルクTq1は軸伝達トルク検出器
3406で検出され、バンドパスフィルタ3402に入
力される。
【0404】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、軸伝達トルク
q1に含まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得られ
た軸ねじれ振動成分は振動成分振幅値検出部3404へ
送られる。
【0405】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0406】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0407】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0408】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0409】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0410】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0411】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0412】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0413】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0414】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0415】なお、軸ねじれ振動成分検出手段34の入
力として、低圧タービン23と発電機22との間の軸伝
達トルクTq1の代わりに、低圧タービン23と高圧ター
ビン24との間の軸伝達トルクを用いても、上述した場
合と同様の作用が得られる。
【0416】(第9の実施例:第9の実施形態に対応)
図24は、前記第9の実施形態による交直変換器の制御
装置の実施例を示すブロック図であり、図9と同一機能
の要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0417】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、タービン発電機30の発電機2
2の角速度ωg 、低圧タービン23の角速度ω1 および
高圧タービン24の角速度ω2 を用いた場合について示
している。
【0418】図24において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0419】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0420】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0421】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、角速度ωg ,ω1 ,ω2 をそれぞれ検出する角速
度検出器3407と、この検出されたそれぞれの角速度
ωg,ω1 ,ω2 から、定常角速度成分および非常にゆ
っくりと変化する成分を除去する定常角速度成分除去部
3408と、ゲインブロック3409と、加算器341
0と、振動成分振幅値検出部3404とから構成してい
る。
【0422】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0423】図24において、タービン発電機30の発
電機22の角速度ωg 、低圧タービン23の角速度
ω1 、および高圧タービン24の角速度ω2 はそれぞれ
角速度検出部3407で検出される。
【0424】次に、リセットフィルタ等で構成される定
常角速度成分除去部3408では、検出されたそれぞれ
の角速度ωg ,ω1 ,ω2 から、定常角速度成分および
非常にゆっくりと変化する成分が除去され、軸ねじれ振
動成分が取り出される。
【0425】この軸ねじれ振動成分には、タービン発電
機軸系の複数の固有振動周波数が重畳されており、ゲイ
ンブロック3409を使用して、それらの出力を加算器
3410で加算することにより、複数の固有振動周波数
のうち対象とするモード振動成分が分離・抽出される。
この抽出したモード振動成分は、振動成分振幅値検出部
3404へ送られる。
【0426】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0427】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0428】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0429】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0430】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0431】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0432】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0433】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0434】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0435】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0436】また、複数の軸ねじれ振動成分が重畳して
いても、対象とする軸ねじれ振動成分を精度よく分離・
抽出することができる。
【0437】さらに、タービン発電機30のタービン数
が増加しても、前記した軸ねじれ振動成分の分離・抽出
方法を同様に適用することができる。
【0438】(第10の実施例:第10の実施形態に対
応)図25は、前記第10の実施形態による交直変換器
の制御装置の実施例を示すブロック図であり、図10と
同一機能の要素には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0439】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、タービン発電機30の低圧ター
ビン23と発電機22との間の軸伝達トルクTq1、およ
び低圧タービン23と高圧タービン24との間の軸伝達
トルクTq2を用いた場合について示している。
【0440】図25において、起動/停止手段31は、
外部の信号により切り替わるスイッチS1から構成して
いる。
【0441】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0442】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0443】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、タービン発電機30の低圧タービン23と発電機
22との間の軸伝達トルクTq1、および低圧タービン2
3と高圧タービン24との間の軸伝達トルクTq2をそれ
ぞれ検出する軸伝達トルク検出器3411と、定常軸伝
達トルク成分除去部3412と、減算器3413と、ゲ
インブロック3414と、加算器3415と、振動成分
振幅値検出部3404とから構成している。
【0444】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0445】図25において、低圧タービン23と発電
機22との間の軸伝達トルクTq1、低圧タービン23と
高圧タービン24との間の軸伝達トルクTq2は、それぞ
れ軸伝達トルク検出器3411で検出される。
【0446】次に、リセットスフィルタ等で構成される
定常軸伝達トルク成分除去部3408では、検出された
軸伝達トルクTq1,Tq2から、定常軸伝達トルク成分お
よび非常にゆっくりと変化する成分が除去され、軸ねじ
れ振動成分が取り出される。この軸ねじれ振動成分に
は、タービン発電機軸系の複数の固有振動周波数が重畳
されている。
【0447】軸伝達トルクTq1、および減算器3413
で得られる軸伝達トルクTq2とTq1との差(Tq2
q1)はそれぞれゲインブロック3414に入力され、
それらの出力を加算器3415で加算することにより、
複数の固有振動周波数のうち対象とするモード振動成分
が分離・抽出される。この抽出したモード振動成分は、
振動成分振幅値検出部3404へ送られる。
【0448】振動成分振幅値検出部3404では、図1
5に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0449】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図16(a)に示すように、しきい値設
定器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越え
た時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR
抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/
停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送ら
れる。
【0450】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0451】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0452】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0453】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0454】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0455】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0456】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0457】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0458】また、複数の軸ねじれ振動成分が重畳して
いても、対象とする軸ねじれ振動成分を精度よく分離・
抽出することができる。
【0459】さらに、タービン発電機30のタービン数
が増加しても、前記した軸ねじれ振動成分の分離・抽出
方法を同様に適用することができる。
【0460】(第11の実施例:第11の実施形態に対
応)図26は、前記第11の実施形態による交直変換器
の制御装置の実施例を示すブロック図であり、図11お
よび図14と同一機能の要素には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0461】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、変換所Aとタービン発電機30
とをつなぐ送電線20の有効電力を用いた場合について
示している。
【0462】図26において、起動信号演算手段32
は、振幅増大傾向判断部323から構成している。
【0463】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0464】図26において、変換所Aとタービン発電
機30とをつなぐ送電線20の有効電力は、送電線20
のタービン発電機30側の交流電流検出器102で検出
された交流電流と、昇圧変圧器21の送電線20側の母
線に接続される交流電圧検出器101で検出された交流
電圧とを入力とする有効電力検出器361により検出さ
れる。
【0465】この送電線20の有効電力は、軸ねじれ振
動成分検出手段34のバンドパスフィルタ3402に入
力される。
【0466】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、送電線20の
有効電力に含まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得
られた軸ねじれ振動成分は振動成分振幅値検出部340
4へ送られる。
【0467】振動成分振幅値検出部3404では、図2
7に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0468】一方、起動信号演算手段32の振幅増大傾
向判断部323では、図27に示すように、振動成分振
幅値検出部3404で検出した振幅値Amと、しきい値
設定器351であらかじめ設定されたしきい値T1との
差(Am−T1)が計算され、この差(Am−T1)の
値が、増加判定基準値設定器40であらかじめ設定され
た値Lを越えた時に、SSR現象が発生していると判断
され、SSR抑制制御回路13を起動するための起動信
号が、起動/停止手段31および起動信号ホールド回路
332へ送られる。
【0469】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0470】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0471】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0472】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0473】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0474】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0475】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0476】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0477】なお、本第11の実施例で説明した起動信
号演算手段32は、前記第1の実施例、または第2の実
施例、または第3の実施例、または第4の実施例、また
は第5の実施例、または第6の実施例、または第7の実
施例、または第8の実施例、または第9の実施例、また
は第10の実施例における起動信号演算手段32として
適用することも可能である。
【0478】(第12の実施例:第12の実施形態に対
応)図28は、前記第12の実施形態による交直変換器
の制御装置の実施例を示すブロック図であり、図12お
よび図14と同一機能の要素には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0479】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、変換所Aとタービン発電機30
とをつなぐ送電線20の有効電力を用いた場合について
示している。
【0480】図28において、起動信号演算手段32
は、信号比較部322と、カウンタ部324とから構成
している。
【0481】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0482】図28において、変換所Aとタービン発電
機30とをつなぐ送電線20の有効電力は、送電線20
のタービン発電機30側の交流電流検出器102で検出
された交流電流と、昇圧変圧器21の送電線20側の母
線に接続される交流電圧検出器101で検出された交流
電圧とを入力とする有効電力検出器361により検出さ
れる。
【0483】この送電線20の有効電力は、軸ねじれ振
動成分検出手段34のバンドパスフィルタ3402に入
力される。
【0484】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、送電線20の
有効電力に含まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得
られた軸ねじれ振動成分は振動成分振幅値検出部340
4へ送られる。
【0485】振動成分振幅値検出部3404では、図2
9に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが
算出され、出力される。
【0486】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振幅成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図29に示すように、しきい値設定器3
51であらかじめ設定されたしきい値T1を越えた時
に、カウントパルスが発生される。また、しきい値T1
以下の時には、カウントパルスは発生されない。
【0487】次に、信号比較部322から出力されたカ
ウントパルスは、カウンタ部324へ入力される。そし
て、カウントパルスが連続して入力され、そのカウント
数kが連続回数設定器41であらかじめ設定された回数
n以上になった時に、SSR現象が発生していると判断
され、SSR抑制制御回路13を起動するための起動信
号が、起動/停止手段31および起動信号ホールド回路
332へ送られる。また、カウントパルスが0となった
時、カウント数kは0にリセットされる。
【0488】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図16(b)に示すように、しきい値設定器3
52であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった
時に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0489】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0490】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0491】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0492】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0493】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0494】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0495】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0496】なお、本第12の実施例で説明した起動信
号演算手段32は、前記第1の実施例、または第2の実
施例、または第3の実施例、または第4の実施例、また
は第5の実施例、または第6の実施例、または第7の実
施例、または第8の実施例、または第9の実施例、また
は第10の実施例における起動信号演算手段32として
適用することも可能である。
【0497】(第13の実施例:第13の実施形態に対
応)図30は、前記第13の実施形態による交直変換器
の制御装置の実施例を示すブロック図であり、図31と
同一機能の要素には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0498】図30において、起動信号演算手段32
は、時間設定器325と、タイムカウンタ部326と、
起動信号発生回路327とから構成している。
【0499】また、停止信号演算手段33は、時間設定
器334と、タイムカウンタ部336と、停止信号発生
回路337とから構成している。
【0500】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0501】図30において、電力系統Aと交流母線1
とをつなぐ送電線19のしゃ断器17が開放されると、
直流送電システムとタービン発電機30が対向する独立
した系統状態となる。一般的に、このような系統状態で
は、直流送電システムの影響が全てタービン発電機30
に及ぶため、SSR現象が発生し易い。そして、しゃ断
器17が開放された状態でSSR現象が発生することが
あらかじめ推定される場合には、しゃ断器17の開閉信
号でSSR抑制制御回路13の起動/停止を行なうこと
ができる。
【0502】すなわち、電力系統Aと交流母線1とをつ
なぐ送電線19のしゃ断器17の操作信号を、中央給電
指令所あるいは変電所等から受け取り、操作信号が起動
信号演算手段32および停止信号演算手段33へそれぞ
れ送られる。
【0503】起動信号演算手段32では、操作信号が起
動信号発生回路327に入力され、開放信号が入力され
た場合にはSSR現象が発生すると判断され、SSR抑
制制御回路13を起動するための起動信号が出力され
る。そして、この起動信号はタイムカウンタ部326へ
入力され、時間設定器325で設定された時間TD が経
過した後に、起動/停止手段31へ送られる。
【0504】また、停止信号演算手段33では、操作信
号が停止信号発生回路337に入力され、閉路信号が入
力された場合にはSSR現象が発生しないと判断され、
SSR抑制制御回路13を停止するための停止信号が出
力される。そして、この停止信号はタイムカウンタ部3
36へ入力され、時間設定器334で設定された時間T
d が経過した後に、起動/停止手段31へ送られる。
【0505】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合にはSSR抑制制御回路13の出力信号が、
そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入力さ
れた場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0506】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0507】
【発明の効果】以上説明したように、少なくとも一つの
電力系統を直流回路を介して連系する非同期連系システ
ム、周波数変換システムを含む直流送電システムに適用
される交直変換器の制御装置において、請求項1に対応
する発明によれば、変換所とタービン発電機とをつなぐ
送電線の有効電力量を検出して、タービン発電機の軸ね
じれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段と、
軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじれ振
動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較し、当
該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場合に、
タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制する軸ねじれ
共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起動信号演
算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された
軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい
値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続して
しきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共振現象抑制
制御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、起
動信号演算手段からの起動信号または停止信号演算手段
からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現象抑制制御
回路を起動または停止する起動/停止手段とを備えるよ
うにしたので、タービン発電機の軸ねじれ共振現象が発
生しない系統条件では、系統および直流送電システムの
点弧角制御に影響を与えないようにすることができ、ま
た軸ねじれ共振現象が発生する系統条件では、軸ねじれ
共振現象の振動発散を的確に抑制することが可能な交直
変換器の制御装置が提供できる。
【0508】また、請求項2に対応する発明によれば、
変換所とタービン発電機とをつなぐ送電線の電流を検出
して、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸
ねじれ振動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段
により抽出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定さ
れたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅
がしきい値を越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ
共振現象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起
動信号を出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成
分抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成分の振幅と
あらかじめ設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじ
れ振動成分の振幅が連続してしきい値よりも下回った場
合に、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力
する停止信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動
信号または停止信号演算手段からの停止信号を入力し
て、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を起動または停止す
る起動/停止手段とを備えるようにしたので、タービン
発電機の軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、
系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を与え
ないようにすることができ、また軸ねじれ共振現象が発
生する系統条件では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的
確に抑制することが可能な交直変換器の制御装置が提供
できる。
【0509】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、直流回路の直流電流を検出して、タービン発電機の
軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段
と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制する軸
ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起動
信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出
された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定された
しきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連
続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共振現
象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段
と、起動信号演算手段からの起動信号または停止信号演
算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現象抑
制制御回路を起動または停止する起動/停止手段とを備
えるようにしたので、タービン発電機の軸ねじれ共振現
象が発生しない系統条件では、系統および直流送電シス
テムの点弧角制御に影響を与えないようにすることがで
き、また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件では、軸
ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制することが可能
でしかも新たに直流電流の検出器を設置する必要がない
交直変換器の制御装置が提供できる。
【0510】一方、請求項4に対応する発明によれば、
直流回路の直流電力を検出して、タービン発電機の軸ね
じれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段と、
軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじれ振
動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較し、当
該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場合に、
タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制するねじれ共
振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起動信号演算
手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸
ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値
とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してし
きい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共振現象抑制制
御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、起動
信号演算手段からの起動信号または停止信号演算手段か
らの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現象抑制制御回
路を起動または停止する起動/停止手段とを備えるよう
にしたので、タービン発電機の軸ねじれ共振現象が発生
しない系統条件では、系統および直流送電システムの点
弧角制御に影響を与えないようにすることができ、また
軸ねじれ共振現象が発生する系統条件では、軸ねじれ共
振現象の振動発散を的確に抑制することが可能でしかも
新たに直流電流および直流電圧の検出器を設置する必要
がない交直変換器の制御装置が提供できる。
【0511】また、請求項5に対応する発明によれば、
交直変換器の点弧角制御装置の出力信号から、タービン
発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分
抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出され
た軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値と
を比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越
えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制
する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力す
る起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段によ
り抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定
されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振
幅が連続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ
共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号演
算手段と、起動信号演算手段からの起動信号または停止
信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振
現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手段
とを備えるようにしたので、タービン発電機の軸ねじれ
共振現象が発生しない系統条件では、系統および直流送
電システムの点弧角制御に影響を与えないようにするこ
とができ、また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件で
は、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制すること
ができ、しかも信号の伝送遅れを無視することが可能な
交直変換器の制御装置が提供できる。
【0512】さらに、請求項6に対応する発明によれ
ば、交直変換器の連続位相検出回路の回路信号から、タ
ービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振
動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽
出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしき
い値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい
値を越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象
を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を
出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手
段により抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじ
め設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値よりも下回った場合に、軸
ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止
信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信号また
は停止信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじ
れ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停
止手段とを備えるようにしたので、タービン発電機の軸
ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、系統および
直流送電システムの点弧角制御に影響を与えないように
することができ、また軸ねじれ共振現象が発生する系統
条件では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制す
ることが可能な交直変換器の制御装置が提供できる。
【0513】一方、請求項7に対応する発明によれば、
発電機またはタービンの角速度を検出して、タービン発
電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽
出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された
軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを
比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越え
た場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により
抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定さ
れたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅
が連続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共
振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号演算
手段と、起動信号演算手段からの起動信号または停止信
号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現
象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手段と
を備えるようにしたので、タービン発電機の軸ねじれ共
振現象が発生しない系統条件では、系統および直流送電
システムの点弧角制御に影響を与えないようにすること
ができ、また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件で
は、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制すること
が可能な交直変換器の制御装置が提供できる。
【0514】また、請求項8に対応する発明によれば、
タービン発電機の軸伝達トルクを検出して、タービン発
電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽
出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された
軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを
比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越え
た場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により
抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設定さ
れたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅
が連続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじれ共
振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号演算
手段と、起動信号演算手段からの起動信号または停止信
号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共振現
象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手段と
を備えるようにしたので、タービン発電機の軸ねじれ共
振現象が発生しない系統条件では、系統および直流送電
システムの点弧角制御に影響を与えないようにすること
ができ、また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件で
は、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制すること
が可能な交直変換器の制御装置が提供できる。
【0515】さらに、請求項9に対応する発明によれ
ば、発電機およびタービンの複数の角速度を検出して、
タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ
振動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により
抽出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたし
きい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしき
い値を越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現
象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号
を出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出
手段により抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらか
じめ設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動
成分の振幅が連続してしきい値よりも下回った場合に、
軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停
止信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信号ま
たは停止信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ね
じれ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/
停止手段とを備えるようにしたので、タービン発電機の
軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、系統およ
び直流送電システムの点弧角制御に影響を与えないよう
にすることができ、また軸ねじれ共振現象が発生する系
統条件では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制
することが可能な交直変換器の制御装置が提供できる。
【0516】さらにまた、請求項10に対応する発明に
よれば、タービン発電機の複数の軸伝達トルクを検出し
て、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ね
じれ振動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段に
より抽出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定され
たしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が
しきい値を越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共
振現象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動
信号を出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分
抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあ
らかじめ設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ
振動成分の振幅が連続してしきい値よりも下回った場合
に、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力す
る停止信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信
号または停止信号演算手段からの停止信号を入力して、
軸ねじれ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起
動/停止手段とを備えるようにしたので、タービン発電
機の軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、系統
および直流送電システムの点弧角制御に影響を与えない
ようにすることができ、また軸ねじれ共振現象が発生す
る系統条件では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に
抑制することが可能な交直変換器の制御装置が提供でき
る。
【0517】一方、請求項11に対応する発明によれ
ば、上記請求項1乃至請求項10のいずれか1項に対応
する発明の交直変換器の制御装置において、上記起動信
号演算手段に代えて、軸ねじれ振動成分抽出手段により
抽出された軸ねじれ振動成分が増加傾向を示した場合
に、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力す
る起動信号演算手段を備えるようにしたので、タービン
発電機の軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、
系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を与え
ないようにすることができ、また軸ねじれ共振現象が発
生する系統条件では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的
確に抑制することが可能な交直変換器の制御装置が提供
できる。
【0518】また、請求項12に対応する発明によれ
ば、上記請求項1乃至請求項10のいずれか1項に対応
する発明の交直変換器の制御装置において、上記起動信
号演算手段に代えて、軸ねじれ振動成分抽出手段により
抽出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたし
きい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分が連続してし
きい値を越えた場合に、軸ねじれ共振現象抑制制御回路
の起動信号を出力する起動信号演算手段を備えるように
したので、タービン発電機の軸ねじれ共振現象が発生し
ない系統条件では、系統および直流送電システムの点弧
角制御に影響を与えないようにすることができ、また軸
ねじれ共振現象が発生する系統条件では、軸ねじれ共振
現象の振動発散を的確に抑制することが可能な交直変換
器の制御装置が提供できる。
【0519】一方、請求項13に対応する発明によれ
ば、変換所から電力系統へつながる送電線のしゃ断器の
開路信号に基づいて、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の
起動信号を出力する起動信号演算手段と、変換所から電
力系統へつながる送電線のしゃ断器の閉路信号に基づい
て、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力す
る停止信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信
号または停止信号演算手段からの停止信号を入力して、
軸ねじれ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起
動/停止手段とを備えるようにしたので、タービン発電
機の軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、系統
および直流送電システムの点弧角制御に影響を与えない
ようにすることができ、また軸ねじれ共振現象が発生す
る系統条件では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に
抑制することが可能な交直変換器の制御装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係わる交直変換器の制御装
置の第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明の請求項2に係わる交直変換器の制御装
置の第2の実施形態を示すブロック図。
【図3】本発明の請求項3に係わる交直変換器の制御装
置の第3の実施形態を示すブロック図。
【図4】本発明の請求項4に係わる交直変換器の制御装
置の第4の実施形態を示すブロック図。
【図5】本発明の請求項5に係わる交直変換器の制御装
置の第5の実施形態を示すブロック図。
【図6】本発明の請求項6に係わる交直変換器の制御装
置の第6の実施形態を示すブロック図。
【図7】本発明の請求項7に係わる交直変換器の制御装
置の第7の実施形態を示すブロック図。
【図8】本発明の請求項8に係わる交直変換器の制御装
置の第8の実施形態を示すブロック図。
【図9】本発明の請求項9に係わる交直変換器の制御装
置の第9の実施形態を示すブロック図。
【図10】本発明の請求項10に係わる交直変換器の制
御装置の第10の実施形態を示すブロック図。
【図11】本発明の請求項11に係わる交直変換器の制
御装置の第11の実施形態を示すブロック図。
【図12】本発明の請求項12に係わる交直変換器の制
御装置の第12の実施形態を示すブロック図。
【図13】本発明の請求項13に係わる交直変換器の制
御装置の第13の実施形態を示すブロック図。
【図14】本発明の第1の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第1の実施例を示すブロック図。
【図15】同第1の実施例の交直変換器の制御装置にお
ける軸ねじれ振動成分の波形から振幅値を検出する方法
を説明するための図。
【図16】同第1の実施例の交直変換器の制御装置にお
ける起動信号演算手段の起動信号および停止信号演算手
段の停止信号の出力タイミングをそれぞれ説明するため
の図。
【図17】本発明の第2の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第2の実施例を示すブロック図。
【図18】本発明の第3の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第3の実施例を示すブロック図。
【図19】本発明の第4の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第4の実施例を示すブロック図。
【図20】本発明の第5の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第5の実施例を示すブロック図。
【図21】本発明の第6の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第6の実施例を示すブロック図。
【図22】本発明の第7の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第7の実施例を示すブロック図。
【図23】本発明の第8の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第8の実施例を示すブロック図。
【図24】本発明の第9の実施形態に係わる交直変換器
の制御装置の第9の実施例を示すブロック図。
【図25】本発明の第10の実施形態に係わる交直変換
器の制御装置の第10の実施例を示すブロック図。
【図26】本発明の第11の実施形態に係わる交直変換
器の制御装置の第11の実施例を示すブロック図。
【図27】同第11の実施例の交直変換器の制御装置に
おける起動信号演算手段の起動信号の出力タイミングを
説明するための図。
【図28】本発明の第12の実施形態に係わる交直変換
器の制御装置の第12の実施例を示すブロック図。
【図29】同第12の実施例の交直変換器の制御装置に
おける起動信号演算手段の起動信号の出力タイミングを
説明するための図。
【図30】本発明の第13の実施形態に係わる交直変換
器の制御装置の第13の実施例を示すブロック図。
【図31】従来の交直変換器の制御装置の構成例を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1…交流母線、 2…変換器用変圧器、 3…交直変換器、 4…直流リアクトル、 5…直流電流検出器、 6…直流電圧検出回路、 7…点弧角制御装置、 8…加算器、 9…パルス発生回路、 10…点弧パルス、 11…交流電圧検出器、 12…周波数検出器、 13…SSR抑制制御回路、 14…フィルタ群、 15…調相用変圧器、 16…コンデンサ群、 17…しゃ断器、 18…しゃ断器、 19…送電線、 20…送電線、 21…昇圧変圧器、 22…発電機、 23…低圧タービン、 24…高圧タービン、 25…タービン軸、 30…タービン発電機、 31…起動/停止手段、 32…起動信号演算手段、 322…信号比較部、 323…振幅増大傾向判断部、 325…時間設定器、 326…タイムカウンタ部、 327…起動信号発生回路、 33…停止信号演算手段、 332…起動信号ホールド回路、 333…論理積回路、 334…時間設定器、 335…信号比較部、 336…タイムカウンタ部、 337…停止信号発生回路、 34…軸ねじれ振動成分検出手段、 3402…バンドパスフィルタ、 3404…振動成分振幅値検出部、 3407…角速度検出器、 3408…定常角速度成分除去部、 3409…ゲインブロック、 3410…加算器、 3411…軸伝達トルク検出器、 3412…定常軸伝達トルク成分除去部、 3413…減算器、 3414…ゲインブロック、 3415…加算器、 351,352…しきい値設定器、 36…電力検出器、 361…有効電力検出器、 37…直流電力検出器、 371…乗算器、 372…ローパスフィルタ、 38…連続位相検出回路、 381…演算回路、 382…伝達関数ブロック、 383…積分回路、 40…増加判定基準値設定器、 41…連続回数設定器、 50…電力系統A、 51…電力系統B、 S1…スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000003078 株式会社東芝 東京都港区芝浦一丁目1番1号 (72)発明者 東 正樹 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 塚本 正敏 香川県高松市丸の内2番5号 四国電力株 式会社内 (72)発明者 加藤 和男 東京都中央区銀座6丁目15番1号 電源開 発株式会社内 (72)発明者 田能村 顕一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 荒井 純一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G066 AD14 CA04 5H006 BB02 CA03 CB01 DA02 DC02 DC05 5H590 AA07 BB02 CA01 CE01 EB02 EB07 EB13 FA08 FB01 FB05 FC11 HA02 HA06 HA09 HA10 HA27 HA28 HB02 HB03 JB01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 変換所とタービン発電機とをつなぐ送電線の有効電力量
    を検出して、前記タービン発電機の軸ねじれ振動成分を
    抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 変換所とタービン発電機とをつなぐ送電線の電流を検出
    して、前記タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出す
    る軸ねじれ振動成分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 前記直流回路の直流電流を検出して、タービン発電機の
    軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段
    と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 前記直流回路の直流電力を検出して、タービン発電機の
    軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段
    と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 前記交直変換器の点弧角制御装置の出力信号から、ター
    ビン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動
    成分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 前記交直変換器の連続位相検出回路の回路信号から、タ
    ービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振
    動成分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 発電機またはタービンの角速度を検出して、タービン発
    電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽
    出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 タービン発電機の軸伝達トルクを検出して、前記タービ
    ン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成
    分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 発電機およびタービンの複数の角速度を検出して、ター
    ビン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動
    成分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも一つの電力系統を直流回路
    を介して連系する非同期連系システム、周波数変換シス
    テムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の
    制御装置において、 タービン発電機の複数の軸伝達トルクを検出して、前記
    タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ
    振動成分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項1乃至請求項10のいずれ
    か1項に記載の交直変換器の制御装置において、 前記起動信号演算手段に代えて、前記軸ねじれ振動成分
    抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成分が増加傾向
    を示した場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制御回路の
    起動信号を出力する起動信号演算手段を備えて成ること
    を特徴とする交直変換器の制御装置。
  12. 【請求項12】 前記請求項1乃至請求項10のいずれ
    か1項に記載の交直変換器の制御装置において、 前記起動信号演算手段に代えて、前記軸ねじれ振動成分
    抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成分とあらかじ
    め設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成
    分が連続してしきい値を越えた場合に、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路の起動信号を出力する起動信号演算
    手段を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装
    置。
  13. 【請求項13】 少なくとも一つの電力系統を直流回路
    を介して連系する非同期連系システム、周波数変換シス
    テムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の
    制御装置において、 変換所から前記電力系統へつながる送電線のしゃ断器の
    開路信号に基づいて、前記軸ねじれ共振現象抑制制御回
    路の起動信号を出力する起動信号演算手段と、 前記変換所から電力系統へつながる送電線のしゃ断器の
    閉路信号に基づいて、前記軸ねじれ共振現象抑制制御回
    路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
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