JP2001333534A - 交直変換器の制御装置 - Google Patents

交直変換器の制御装置

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JP2001333534A
JP2001333534A JP2000148386A JP2000148386A JP2001333534A JP 2001333534 A JP2001333534 A JP 2001333534A JP 2000148386 A JP2000148386 A JP 2000148386A JP 2000148386 A JP2000148386 A JP 2000148386A JP 2001333534 A JP2001333534 A JP 2001333534A
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vibration component
shaft
shaft torsional
signal
torsional vibration
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Application number
JP2000148386A
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English (en)
Inventor
Masaki Azuma
正樹 東
Nobukazu Uehara
宣和 植原
Kazuo Kato
和男 加藤
Masahiro Sekoguchi
雅宏 世古口
Masuo Goto
益雄 後藤
Kenichi Tanomura
顕一 田能村
Junichi Arai
純一 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Electric Power Development Co Ltd
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
Original Assignee
Electric Power Development Co Ltd
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/60Arrangements for transfer of electric power between AC networks or generators via a high voltage DC link [HVCD]

Abstract

(57)【要約】 【課題】軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、
系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を与え
ないようにし、軸ねじれ共振現象が発生する系統条件で
は、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制するこ
と。 【解決手段】変換所近傍の電気量を検出して、タービン
発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分
抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出され
た軸ねじれ振動成分から、タービン発電機の軸ねじれ共
振現象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動
信号を算出し出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振
動成分抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成分か
ら、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を算出し
出力する停止信号演算手段と、起動信号演算手段からの
起動信号または停止信号演算手段からの停止信号を受け
て、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を起動または停止す
る起動/停止手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一つの
電力系統を直流回路を介して連系する非同期連系システ
ム、周波数変換システムを含む直流送電システムに適用
される交直変換器の制御装置に係り、特にタービン発電
機の軸ねじれ共振現象(以下、SSR:Subsync
hronous Resonanceと称する)が発生
しない系統条件では、系統および直流送電システムの点
弧角制御に影響を与えないようにすることができ、また
SSRが発生する系統条件では、SSRの振動発散を的
確に抑制できるようにした交直変換器の制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、電力系統の直流送電システムに
適用される従来の交直変換器の制御装置の構成例を示す
ブロック図である。
【0003】図8において、変換所A側と変換所B側は
対象な構成であるため、一方の変換所A側で説明する。
なお、相手側の変換所Bの符号は、変換所Aの符号にダ
ッシュを付して示している。
【0004】交流母線1には、変換器用変圧器2を介し
て、サイリスタブリッジで構成された交直変換器3を接
続している。
【0005】また、交直変換器3の直流側は、直流リア
クトル4、および直流線路DC−lineを介して、変
換所B側の交直変換器3’につながっている。
【0006】この交直変換器3を運転するために、直流
電流検出器5により直流電流が検出され、直流電圧検出
回路6により直流電圧を検出して、点弧角制御装置7に
与える。
【0007】交直変換器3,3’は、片側が順変換、他
端は逆変換で運転され、点弧角制御装置7は、順変換運
転時には、直流電流が直流電流設定値Idrefに等し
くなるような制御を行ない、また逆変換運転時には、直
流電圧が直流電圧設定値Edrefに等しくなるような
制御を行ない、結果として点弧角信号を出力する。
【0008】一方、交流母線1の交流電圧を交流電圧検
出器11により検出し、それを周波数検出器12へ入力
して、交流母線1の周波数を検出する。この検出された
周波数は、SSR抑制制御回路13に入力する。
【0009】ここで、SSRについて説明する。
【0010】直流送電システムを電力系統へ適用した場
合、変換所に近接する発電所のタービン発電機のタービ
ン軸系と直流送電システムの点弧角制御ループの一部
が、系統条件によっては、正帰還結合となり、タービン
軸系の固有振動周波数での振動発散現象を引き起こす恐
れがある。この現象は、SSRと呼ばれ、直流送電シス
テムを含む電気回路と発電機タービン軸系(機械系)と
の相互作用による共振現象である。これは、電源周波数
(50Hzまたは60Hz)よりも低い、発電機のター
ビン軸系の固有振動数(5Hz〜40Hz)で共振する
ため、低周波数共振現象とも呼ばれる。
【0011】実際に、SSRが発生して問題となった例
は、1977年10月、ミネソタ州と北ダコタ州とを7
50kmの直流送電線で結ぶSquare Butte
直流送電システム(500MW、±250kV)のフィ
ールド試験で、北ダコタ側の変換所に近接するMILT
ON YOUNG発電所の2号発電機のタービン軸固有
振動モード(11.5Hz)の周波数成分が進展する現
象が観測された例である。
【0012】そして、その後の検討で、これは直流送電
と発電機軸系との相互作用で発生する現象であることが
判明し、その対策を直流送電システムの制御系に施し現
在に至っている(参照文献: M.Bahman et
al:EXPERIENCE WITH HVDC−
TURBINE−GENERATOR TORSION
AL INTERACTION AT SQUARE
BUTTE,IEEETransactions on
Power Apparatus andSyste
ms,Vol.PAS−99,No.3,May/Ju
ne 1980)。
【0013】一方、SSR抑制制御回路13は、変換所
Aに、しゃ断器18と送電線20および昇圧変圧器21
を介して電力を送るタービン発電機30のSSRを抑制
するものである。
【0014】このタービン発電機30は、発電機22
と、低圧タービン23、および高圧タービン24と、こ
れらを連結するタービン軸25とで構成される。
【0015】なお、タービン軸系は、通常、複数のター
ビンで構成されるが、ここでは2つのタービンで表わし
ている。
【0016】また、SSR抑制制御回路13の出力は、
点弧角制御装置7の出力信号と加算器8で加算され、こ
れにより得られた最終的な点弧角信号αをパルス発生回
路9に与える。
【0017】一方、直流電流設定値Idrefや直流電
圧設定値Edrefは、変換所の操作員による手動操作
によって決まる場合や、遠方の給電指令所からの指令に
よって決まる場合等、システムによって異なるが、一般
に、直流電圧設定値Edrefは定格100%であり、
交直変換器の運転電力は、直流電流設定値Idrefを
操作することによって調整される。
【0018】さらに、パルス発生回路9では、与えられ
た点弧角αに応じたタイミングで点弧パルス10を発生
し、この点弧パルス10によって交直変換器3を構成す
る各サイリスタが点弧され、運転が行なわれる。
【0019】一方、交流母線1には、交直変換器3の発
生する高調波電流が交流系統に流出するのを防止し、さ
らに基本周波数領域において交直変換器3が消費する誘
導性無効電力を供給するのを目的として、フィルタ群1
4を設置している。この場合、基本周波数におけるフィ
ルタ群14の容量は、交直変換器3の定格容量の20〜
30%程度に設計される。
【0020】また、交直変換器3が定格100%運転し
た場合に消費する無効電力は、定格容量の60%程度に
もなるため、フィルタ群14による補償だけでは不十分
であり、それを補なうために、調相用変圧器15を介し
てコンデンサ群16を設置している。この場合、コンデ
ンサ群16の総容量は、交直変換器3の定格容量の30
〜40%程度に設計される。
【0021】なお、図8において、17はしゃ断器、1
9は送電線、50は電力系統A、51は電力系統Bをそ
れぞれ示している。
【0022】ところで、系統条件がSSR発生条件を満
足する場合には、前述したように、タービン発電機30
と直流送電システムとの間でSSRが発生する。そし
て、このSSRが発生すると、変換所Aの母線位相と周
波数は、タービン軸系の固有振動周波数で変化する。ま
た、直流送電線を流れる直流電流も、タービン軸系の固
有振動周波数で振動する。
【0023】一方、点弧角制御装置7に与えられる直流
電流が振動しているので、点弧角制御装置7は直流電流
を直流電流Idrefに一致させるように働き、点弧角
信号を発生させる。ここで、SSR抑制制御回路13が
ない場合には、点弧角信号はそのままパルス発生回路9
へ送られ、パルス発生回路9は、与えられた点弧角αに
応じてサイリスタへの点弧パルス10を発生する。この
点弧パルス10は、直流電流の振動の影響を受けて、タ
ービン軸系の固有振動周波数で変化している。
【0024】従って、タービン発電機30から交直変換
器3へ流入する交流電流には、タービン軸系の固有振動
周波数相当の電流成分が重畳することになり、発電機2
2の電気的トルクは、タービン軸系の固有振動周波数で
変化する。そして、この発電機22の電気的トルクの変
化は、発電機22の回転速度に影響を与え、さらにター
ビン軸系の固有振動を助長する。
【0025】以上のような振動サイクルで、SSRは振
動発散することになる。
【0026】SSR抑制制御回路13は、上述した振動
サイクルを断ち切り、SSR振動の発散を抑える働きを
有する。
【0027】すなわち、まず、交流電圧検出器11によ
り変換所Aの母線電圧を検出し、母線周波数の変化を周
波数検出器12により検出する。SSR抑制制御回路1
3は、周波数検出器12から得られる周波数変化を取り
込み、タービン軸系の固有振動周波数の周波数領域で適
切な信号調整を行なう。この信号調整は、点弧角制御装
置7の点弧角信号に含まれるタービン軸系の固有振動周
波数を相殺し、さらに全体の振動サイクルが負帰還結合
となるように行なう。加算器8では、点弧角制御装置7
からの出力である点弧角と、SSR抑制制御回路13か
らの出力信号とが加算され、パルス発生回路9に与え
る。
【0028】このようにして、SSR振動の発散を抑制
する。
【0029】なお、SSR抑制制御回路13は、常時制
御回路に組み込まれており、SSRが発生しない系統条
件に対しては、系統および直流送電システムの点弧角制
御に悪影響を与えないように設計している。
【0030】上述したように、SSR抑制制御回路13
は、SSR発生時に有効な制御回路である。従来の交直
変換器3の制御装置では、SSR抑制制御回路13は常
時制御回路に組み込まれており、SSRが発生しない系
統条件に対しては、系統および直流送電システムの点弧
角制御に悪影響を与えないように設計されている。
【0031】しかしながら、タービン発電機のSSRが
発生する系統条件では、SSRの振動発散を抑え、逆に
SSRが発生しない系統条件では、系統および直流送電
システムの点弧角制御に悪影響を与えないように設計す
ることは非常に困難である。
【0032】例えば、SSRが発生しない系統条件で
は、タービン軸の固有振動周波数ではできるだけ応答し
ないように設計し、逆にSSRが発生する系統条件で
は、タービン軸の固有振動周波数でよく応答するように
設計することになり、2つの条件を満足する制御定数の
設計が必要となる。
【0033】仮に、これら2つの条件を満足する制御定
数を設計できたとしても、SSRの振動発散を的確に抑
制できるだけの効果はなく、またSSRが発生しない系
統条件では、負荷変動や系統の操作等、タービン軸の固
有振動周波数に近い周波数領域での変化が生じた場合に
は、SSR抑制制御回路13が働いて、点弧角制御に影
響を及ぼすことがある。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
交直変換器の制御装置においては、タービン発電機のS
SRが発生する系統条件では、SSRの振動発散を抑
え、逆にSSRが発生しない系統条件では、系統および
直流送電システムの点弧角制御に悪影響を与えないよう
にすることが難しいという問題があった。
【0035】本発明の目的は、タービン発電機の軸ねじ
れ共振現象が発生しない系統条件では、系統および直流
送電システムの点弧角制御に影響を与えないようにする
ことができ、また軸ねじれ共振現象が発生する系統条件
では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制するこ
とが可能な交直変換器の制御装置を提供することにあ
る。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、少なくとも一つの電力系統を直流回路を介して連
系する非同期連系システム、周波数変換システムを含む
直流送電システムに適用される交直変換器の制御装置に
おいて、まず、請求項1に対応する発明では、変換所近
傍の電気量を検出して、タービン発電機の軸ねじれ振動
成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段と、軸ねじれ
振動成分抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成分か
ら、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制する軸ね
じれ共振現象抑制制御回路の起動信号を算出し出力する
起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により
抽出された軸ねじれ振動成分から、軸ねじれ共振現象抑
制制御回路の停止信号を算出し出力する停止信号演算手
段と、起動信号演算手段からの起動信号または停止信号
演算手段からの停止信号を受けて、軸ねじれ共振現象抑
制制御回路を起動または停止する起動/停止手段とを備
えて成る。
【0037】一方、請求項2に対応する発明では、交直
変換器用変圧器の一次側母線周波数を検出して、タービ
ン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成
分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出さ
れた軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値
とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を
越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑
制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力
する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段に
より抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじめ設
定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の
振幅が連続してしきい値よりも下回った場合に、軸ねじ
れ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止信号
演算手段と、起動信号演算手段からの起動信号または停
止信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじれ共
振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
段とを備えて成る。
【0038】従って、まず、請求項1に対応する発明の
交直変換器の制御装置においては、変換所近傍の電気量
を検出して、タービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出
し、この抽出した軸ねじれ振動成分の変化から、タービ
ン発電機の軸ねじれ共振現象の発生の有無を判断するこ
とにより、軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件で
は、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置か
ら切り離しておくことが可能となり、また軸ねじれ共振
現象が発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制
御回路を点弧角制御装置に加えることが可能となるた
め、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制すること
ができる。
【0039】一方、請求項2に対応する発明の交直変換
器の制御装置においては、交直変換器用変圧器の一次側
母線周波数を検出して、タービン発電機の軸ねじれ振動
成分を抽出し、この抽出した軸ねじれ振動成分があらか
じめ設定されたしきい値を越えた時に、タービン発電機
の軸ねじれ共振現象の発生があることを判断することに
より、軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、軸
ねじれ共振現象抑制制御回路を点弧角制御装置から切り
離しておくことが可能となり、また軸ねじれ共振現象が
発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象抑制制御回路
を点弧角制御装置に加えることが可能となるため、軸ね
じれ共振現象の振動発散を的確に抑制することができ
る。
【0040】また、従来の制御装置で使用している交流
電圧検出器および周波数検出器をそのまま利用できるの
で、新たに交流電圧および周波数の検出器を設置する必
要がない。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0042】(第1の実施形態:請求項1に対応)図1
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図8と同一機能の要素には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0043】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図1に示すように、図8におけるSSR抑制制
御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起動
/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信号
演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34とを付
加した構成としている。
【0044】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、変換所近傍である交直変換器3あるいは交流母線1
の周辺から得られる電気量を検出して、タービン発電機
30の軸ねじれ振動成分を抽出するものである。
【0045】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分から、タービン発電機30のSSRを抑制するSSR
抑制制御回路13の起動信号を算出し出力するものであ
る。
【0046】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分から、SSR抑制制御回路13の停止信号を算出し出
力するものである。
【0047】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0048】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0049】図1において、交直変換器3あるいは交流
母線1の周辺から得られる電気量が検出され、この検出
された電気量は軸ねじれ振動成分検出手段34に送られ
る。
【0050】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された電気量から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、そ
れが起動信号演算手段32および停止信号演算手段33
へ送られる。
【0051】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分から、SSR現象の発生の有無が判断さ
れ、SSR現象の発生が有る場合には、SSR抑制制御
回路13を起動するための起動信号が起動/停止手段3
1へ送られる。また、SSR現象の発生が無い場合に
は、起動信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0052】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分から、SSR現象の発生の有無が判断さ
れ、SSR現象の発生が無い場合には、SSR抑制制御
回路13を停止するための停止信号が起動/停止手段3
1へ送られる。また、SSR現象の発生が有る場合に
は、停止信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0053】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0054】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0055】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、変換所近傍である交直変換器3
あるいは交流母線1の周辺から得られる電気量を検出し
て、タービン発電機30の軸ねじれ振動成分を抽出し、
この抽出した軸ねじれ振動成分の変化から、SSRの発
生の有無を判断するようにしているので、タービン発電
機30のSSRが発生しない系統条件では、SSR抑制
制御回路13を点弧角制御装置7から切り離しておくた
め、系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を
与えないようにすることが可能となり、またSSRが発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができるため、SSRの振動発
散を的確に抑制することが可能となる。
【0056】(第2の実施形態:請求項2に対応)図2
は、本実施形態による交直変換器の制御装置の構成例を
示すブロック図であり、図8と同一機能の要素には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0057】すなわち、本実施形態の交直変換器の制御
装置は、図2に示すように、図8におけるSSR抑制制
御回路13の出力側と加算器8の入力側との間に、起動
/停止手段31と、起動信号演算手段32と、停止信号
演算手段33と、軸ねじれ振動成分検出手段34と、し
きい値設定器351,352とを付加した構成としてい
る。
【0058】ここで、軸ねじれ振動成分検出手段34
は、交流電圧検出器11により検出された交直変換器用
変圧器2の一次側母線である交流母線1の交流電圧か
ら、周波数検出器12を用いて母線周波数を検出し、こ
の検出された周波数から、タービン発電機30の軸ねじ
れ振動成分を抽出するものである。
【0059】一方、起動信号演算手段32は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分と、しきい値設定器351によりあらかじめ設定され
たしきい値T1とを比較し、この軸ねじれ振動成分の振
幅がしきい値T1を越えた場合に、タービン発電機30
のSSRを抑制するSSR抑制制御回路13の起動信号
を出力するものである。
【0060】また、停止信号演算手段33は、軸ねじれ
振動成分検出手段34により抽出された軸ねじれ振動成
分の振幅と、しきい値設定器352によりあらかじめ設
定されたしきい値T2とを比較し、この軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値T2よりも下回った場合
に、SSR抑制制御回路13の停止信号を出力するもの
である。
【0061】さらに、起動/停止手段31は、起動信号
演算手段32からの起動信号または停止信号演算手段3
3からの停止信号を入力して、SSR抑制制御回路13
を起動または停止する信号を加算器8へ与えるものであ
る。
【0062】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0063】図2において、交流母線1の交流電圧が交
流電圧検出器11で検出され、この交流電圧から母線周
波数が周波数検出器で検出され、この検出された周波数
は軸ねじれ振動成分検出手段34に送られる。
【0064】軸ねじれ振動成分検出手段34では、入力
された周波数から軸ねじれ振動成分のみが抽出され、そ
れが起動信号演算手段32および停止信号演算手段33
へ送られる。
【0065】起動信号演算手段32では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器351で設定されたし
きい値T1を越えた値である場合には、SSR現象が発
生していると判断され、SSR抑制制御回路13を起動
するための起動信号が起動/停止手段31へ送られる。
また、軸ねじれ振動成分がしきい値T1以下である場合
には、SSR現象は発生していないと判断され、起動信
号は起動/停止手段31へ送られない。
【0066】停止信号演算手段33では、入力された軸
ねじれ振動成分がしきい値設定器352で設定されたし
きい値T2以下である場合には、SSR現象が発生して
いないと判断され、SSR抑制制御回路13を停止する
ための停止信号が起動/停止手段31へ送られる。ま
た、軸ねじれ振動成分がしきい値T2を越えた値である
場合には、SSR現象が発生していると判断され、停止
信号は起動/停止手段31へ送られない。
【0067】起動/停止手段31では、起動信号が入力
された場合には、SSR抑制制御回路13の出力信号
が、そのまま加算器8へ送られる。また、停止信号が入
力された場合には、加算器8へ零の信号が送られる。
【0068】以上の作用により、SSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくことができ、またSSRが発生す
る系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7に加えることができる。
【0069】上述したように、本実施形態の交直変換器
の制御装置においては、交直変換器用変圧器2の一次側
母線である交流母線1周波数を検出して、タービン発電
機30の軸ねじれ振動成分を抽出し、この抽出した軸ね
じれ振動成分があらかじめ設定したしきい値T1を越え
た時に、SSRの発生があることを判断するようにして
いるので、タービン発電機30のSSRが発生しない系
統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御装置
7から切り離しておくため、系統および直流送電システ
ムの点弧角制御に影響を与えないようにすることが可能
となり、またSSRが発生する系統条件では、SSR抑
制制御回路13を点弧角制御装置7に加えることができ
るため、SSRの振動発散を的確に抑制することが可能
となる。
【0070】また、従来の制御装置で使用している交流
電圧検出器11および周波数検出器12をそのまま利用
できるため、新たに交流電圧および周波数の検出器を設
置する必要がない。
【0071】
【実施例】以下、本発明に係わる交直変換器の制御装置
の具体的な実施例について、図面を用いて詳細に説明す
る。
【0072】(第1の実施例:第1の実施形態に対応)
図3は、前記第1の実施形態による交直変換器の制御装
置の実施例を示すブロック図であり、図1と同一機能の
要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0073】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、交流母線1の交流電圧を用いて
いる。
【0074】図3において、起動/停止手段31は、外
部の信号により切り替わるスイッチS1から構成してい
る。
【0075】また、起動信号演算手段32は、ピーク値
連続上昇比較部321から構成している。
【0076】さらに、停止信号演算手段33は、ピーク
値連続下降比較部331と、起動信号ホールド回路33
2と、論理積回路333とから構成している。
【0077】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、バンドパスフィルタ3402と、振動成分ピーク
値検出部3403とから構成している。
【0078】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0079】図3において、交流母線1の交流電圧は、
交流電圧検出器11で検出される。
【0080】この交流電圧は、軸ねじれ振動成分検出手
段34のバンドパスフィルタ3402に入力される。な
お、交流電圧検出器11は、従来の制御装置でも使用し
ているものである。
【0081】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、交流電圧に含
まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得られた軸ねじ
れ振動成分は、振動成分ピーク値検出部3403へ送ら
れる。
【0082】振動成分ピーク値検出部3403では、図
4に示すように、軸ねじれ振動成分fsの絶対値|fs
|がとられ、この絶対値|fs|のピーク値が算出さ
れ、出力される。
【0083】一方、起動信号演算手段32のピーク値連
続上昇比較部321では、振動成分ピーク値検出部34
03で検出したピーク値が、ピーク値のサンプル時間で
1サンプル前のピーク値と比較される。
【0084】その結果、ピーク値が連続してm1回上昇
した時に、SSR現象が発生していると判断され、SS
R抑制制御回路13を起動するための起動信号が、起動
/停止手段31および起動信号ホールド回路332へ送
られる。この場合、m1の値は、SSR現象の発散速度
を基にしてあらかじめ設定しておく。
【0085】一方、停止信号演算手段33のピーク値連
続下降比較部331では、振動成分ピーク値検出部34
03で検出したピーク値が、ピーク値のサンプル時間で
1サンプル前のピーク値と比較される。
【0086】その結果、ピーク値が連続してm2回下降
した時に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR
抑制制御回路13を停止するための停止信号が出力され
る。この場合、m2の値は、SSR現象の減衰速度を基
にしてあらかじめ設定しておく。
【0087】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0088】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0089】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、ピーク値連続
下降比較部331から停止信号が出力された時に、停止
信号が起動/停止手段31へ送られる。
【0090】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0091】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0092】(第2の実施例:第2の実施形態に対応)
図5は、前記第2の実施形態による交直変換器の制御装
置の実施例を示すブロック図であり、図2と同一機能の
要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0093】なお、本実施例は、軸ねじれ振動成分検出
手段34の入力として、交流母線1の母線周波数を用い
ている。
【0094】図5において、起動/停止手段31は、外
部の信号により切り替わるスイッチS1から構成してい
る。
【0095】また、起動信号演算手段32は、信号比較
部322から構成している。
【0096】さらに、停止信号演算手段33は、起動信
号ホールド回路332と、論理積回路333と、時間設
定器334と、信号比較部335と、タイムカウンタ部
336とから構成している。
【0097】さらにまた、軸ねじれ振動成分検出手段3
4は、バンドパスフィルタ3402と、振動成分振幅値
検出部3404とから構成している。
【0098】次に、以上のように構成した本実施形態の
交直変換器の制御装置の作用について説明する。
【0099】図5において、交流電圧検出器11で検出
された交流母線1の交流電圧から、周波数検出器12で
母線周波数が検出される。
【0100】この母線周波数は、軸ねじれ振動成分検出
手段34のバンドパスフィルタ3402に入力される。
なお、交流電圧検出器11および周波数検出器12は、
従来の制御装置でも使用しているものである。
【0101】バンドパスフィルタ3402は、減衰力の
最も弱い軸ねじれ振動周波数に同調しており、軸ねじれ
振動成分のみ抽出できるように調整されている。これに
より、バンドパスフィルタ3402では、母線周波数に
含まれる軸ねじれ振動成分のみが通過し、得られた軸ね
じれ振動成分は、振動成分振幅値検出部3404へ送ら
れる。
【0102】振動成分振幅値検出部3404では、図6
に示すように、軸ねじれ振動成分fsの振幅値Amが算
出され、出力される。
【0103】一方、起動信号演算手段32の信号比較部
322では、振動成分振幅値検出部3404で検出した
振幅値Amが、図7(a)に示すように、しきい値設定
器351であらかじめ設定されたしきい値T1を越えた
時に、SSR現象が発生していると判断され、SSR抑
制制御回路13を起動するための起動信号が、起動/停
止手段31および起動信号ホールド回路332へ送られ
る。
【0104】停止信号演算手段33の信号比較部335
では、振動成分振幅値検出部3404で検出した振幅値
Amが、図7(b)に示すように、しきい値設定器35
2であらかじめ設定されたしきい値T2以下となった時
に、タイムカウンタ部336へカウント信号が送られ
る。
【0105】タイムカウンタ部336では、信号比較部
335からのカウント信号が連続して入力された場合に
のみ、タイムカウントが行なわれる。また、カウント信
号が途切れた場合は、0にリセットされる。
【0106】そして、タイムカウント値が、時間設定器
334であらかじめ設定された時間Td以上になった時
に、SSR現象が抑制されたと判断され、SSR抑制制
御回路13を停止するための停止信号が出力される。
【0107】また、停止信号演算手段33の起動信号ホ
ールド回路332および論理積回路333は、SSR抑
制制御回路13が起動した後、すぐに停止しないように
するための回路である。
【0108】すなわち、起動信号ホールド回路332で
は、起動信号を受けてもすぐには停止許可信号を出さ
ず、一定時間の経過後に停止許可信号が論理積回路33
3へ送られる。これにより、SSR抑制制御回路13の
起動状態を一定時間確保することができる。
【0109】論理積回路333では、起動信号ホールド
回路332から停止許可信号が出力され、タイムカウン
タ部336から停止信号が出力された時に、停止信号が
起動/停止手段31へ送られる。
【0110】起動信号ホールド回路332の出力信号
は、論理積回路333が停止信号を出力したと同時にリ
セットされ、次の起動信号を待つ。
【0111】以上の作用により、SSR現象が発生しな
い系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角制御
装置7から切り離しておくことができ、SSR現象が発
生する系統条件では、SSR抑制制御回路13を点弧角
制御装置7に加えることができる。
【0112】また、従来の制御装置で交流電圧検出器1
1および周波数検出器12をそのまま利用できるので、
新たに交流電圧および周波数の検出器を設置する必要が
ない。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、少なくとも一つの
電力系統を直流回路を介して連系する非同期連系システ
ム、周波数変換システムを含む直流送電システムに適用
される交直変換器の制御装置において、請求項1に対応
する発明によれば、変換所近傍の電気量を検出して、タ
ービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振
動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽
出された軸ねじれ振動成分から、タービン発電機の軸ね
じれ共振現象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路
の起動信号を算出し出力する起動信号演算手段と、軸ね
じれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじれ振動成
分から、軸ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を算
出し出力する停止信号演算手段と、起動信号演算手段か
らの起動信号または停止信号演算手段からの停止信号を
受けて、軸ねじれ共振現象抑制制御回路を起動または停
止する起動/停止手段とを備えるようにしたので、ター
ビン発電機の軸ねじれ共振現象が発生しない系統条件で
は、系統および直流送電システムの点弧角制御に影響を
与えないようにすることができ、また軸ねじれ共振現象
が発生する系統条件では、軸ねじれ共振現象の振動発散
を的確に抑制することが可能な交直変換器の制御装置が
提供できる。
【0114】一方、請求項2に対応する発明によれば、
交直変換器用変圧器の一次側母線周波数を検出して、タ
ービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振
動成分抽出手段と、軸ねじれ振動成分抽出手段により抽
出された軸ねじれ振動成分とあらかじめ設定されたしき
い値とを比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい
値を越えた場合に、タービン発電機の軸ねじれ共振現象
を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を
出力する起動信号演算手段と、軸ねじれ振動成分抽出手
段により抽出された軸ねじれ振動成分の振幅とあらかじ
め設定されたしきい値とを比較し、当該軸ねじれ振動成
分の振幅が連続してしきい値よりも下回った場合に、軸
ねじれ共振現象抑制制御回路の停止信号を出力する停止
信号演算手段と、起動信号演算手段からの起動信号また
は停止信号演算手段からの停止信号を入力して、軸ねじ
れ共振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停
止手段とを備えるようにしたので、タービン発電機の軸
ねじれ共振現象が発生しない系統条件では、系統および
直流送電システムの点弧角制御に影響を与えないように
することができ、また軸ねじれ共振現象が発生する系統
条件では、軸ねじれ共振現象の振動発散を的確に抑制す
ることが可能でしかも新たに交流電圧および周波数の検
出器を設置する必要がない交直変換器の制御装置が提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係わる交直変換器の制御装
置の第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明の請求項2に係わる交直変換器の制御装
置の第2の実施形態を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わる交直変換器の
制御装置の第1の実施例を示すブロック図。
【図4】同第1の実施例の交直変換器の制御装置におけ
る軸ねじれ振動成分の波形からピーク値を検出する方法
を説明するための図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係わる交直変換器の
制御装置の第2の実施例を示すブロック図。
【図6】同第2の実施例の交直変換器の制御装置におけ
る軸ねじれ振動成分の波形から振幅値を検出する方法を
説明するための図。
【図7】同第2の実施例の交直変換器の制御装置におけ
る起動信号演算手段の起動信号および停止信号演算手段
の停止信号の出力タイミングをそれぞれ説明するための
図。
【図8】従来の交直変換器の制御装置の構成例を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
1…交流母線、 2…変換器用変圧器、 3…交直変換器、 4…直流リアクトル、 5…直流電流検出器、 6…直流電圧検出回路、 7…点弧角制御装置、 8…加算器、 9…パルス発生回路、 10…点弧パルス、 11…交流電圧検出器、 12…周波数検出器、 13…SSR抑制制御回路、 14…フィルタ群、 15…調相用変圧器、 16…コンデンサ群、 17…しゃ断器、 18…しゃ断器、 19…送電線、 20…送電線、 21…昇圧変圧器、 22…発電機、 23…低圧タービン、 24…高圧タービン、 25…タービン軸、 30…タービン発電機、 31…起動/停止手段、 32…起動信号演算手段、 321…ピーク値連続上昇比較部、 322…信号比較部、 33…停止信号演算手段、 331…ピーク値連続下降比較部、 332…起動信号ホールド回路、 333…論理積回路、 334…時間設定器、 335…信号比較部、 336…タイムカウンタ部、 34…軸ねじれ振動成分検出手段、 3402…バンドパスフィルタ、 3403…振動成分ピーク値検出部、 3404…振動成分振幅値検出部、 351,352…しきい値設定器、 50…電力系統A、 51…電力系統B、 S1…スイッチ。
フロントページの続き (71)出願人 000005108 株式会社日立製作所 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 (71)出願人 000003078 株式会社東芝 東京都港区芝浦一丁目1番1号 (72)発明者 東 正樹 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 植原 宣和 香川県高松市丸の内2番5号 四国電力株 式会社内 (72)発明者 加藤 和男 東京都中央区銀座6丁目15番1号 電源開 発株式会社内 (72)発明者 世古口 雅宏 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 後藤 益雄 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 田能村 顕一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 荒井 純一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G066 AD14 CA04 5H007 AA05 AA17 BB02 CA03 CB04 CB05 CC32 DA03 DA06 DB01 DC04 DC05 GA01 GA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 変換所近傍の電気量を検出して、タービン発電機の軸ね
    じれ振動成分を抽出する軸ねじれ振動成分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分から、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現
    象を抑制する軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号
    を算出し出力する起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分から、前記軸ねじれ共振現象抑制制御回路の
    停止信号を算出し出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を受けて、前記軸ねじれ共振
    現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手段
    と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つの電力系統を直流回路を
    介して連系する非同期連系システム、周波数変換システ
    ムを含む直流送電システムに適用される交直変換器の制
    御装置において、 交直変換器用変圧器の一次側母線周波数を検出して、タ
    ービン発電機の軸ねじれ振動成分を抽出する軸ねじれ振
    動成分抽出手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分とあらかじめ設定されたしきい値とを比較
    し、当該軸ねじれ振動成分の振幅がしきい値を越えた場
    合に、前記タービン発電機の軸ねじれ共振現象を抑制す
    る軸ねじれ共振現象抑制制御回路の起動信号を出力する
    起動信号演算手段と、 前記軸ねじれ振動成分抽出手段により抽出された軸ねじ
    れ振動成分の振幅とあらかじめ設定されたしきい値とを
    比較し、当該軸ねじれ振動成分の振幅が連続してしきい
    値よりも下回った場合に、前記軸ねじれ共振現象抑制制
    御回路の停止信号を出力する停止信号演算手段と、 前記起動信号演算手段からの起動信号または前記停止信
    号演算手段からの停止信号を入力して、前記軸ねじれ共
    振現象抑制制御回路を起動または停止する起動/停止手
    段と、 を備えて成ることを特徴とする交直変換器の制御装置。
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