JP4073387B2 - 分散型電源の単独運転検出装置 - Google Patents

分散型電源の単独運転検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4073387B2
JP4073387B2 JP2003349487A JP2003349487A JP4073387B2 JP 4073387 B2 JP4073387 B2 JP 4073387B2 JP 2003349487 A JP2003349487 A JP 2003349487A JP 2003349487 A JP2003349487 A JP 2003349487A JP 4073387 B2 JP4073387 B2 JP 4073387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluctuation
phase
power
active
distributed power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003349487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005117794A (ja
Inventor
信行 豊浦
雅夫 馬渕
喜代和 吉村
輝幸 前田
峯夫 松永
勝隆 田邊
真悟 大池
忠彦 渡部
守人 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Omron Corp filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2003349487A priority Critical patent/JP4073387B2/ja
Publication of JP2005117794A publication Critical patent/JP2005117794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4073387B2 publication Critical patent/JP4073387B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、太陽電池等の分散型電源からの電力を、三相交流電線を通じて電力会社等の交流系統に出力している、前記分散型電源及び交流系統間の連系運転中に、前記交流系統が停電したときに前記分散型電源の単独運転を検出する分散型電源の単独運転検出装置に関する。
従来の分散型電源の単独運転検出装置によれば、三相交流電線の三相(R−S相、R−T相、S−T相)全部に高調波を注入する高調波発生部と、この三相交流電線の各相に関わる高調波を検出する変流器と、この変流器にて検出した高調波に基づいて三相交流電線のインピーダンスを演算するインピーダンス算出回路とを有し、このインピーダンス算出回路にて算出したインピーダンス変化に応じて交流系統側の停電を検出することで、分散型電源の単独運転を検出するようにした(例えば特許文献1参照)。
このような従来の分散型電源の単独運転検出装置によれば、三相交流電線の三相全部に高調波を注入し、これら高調波に基づく三相交流電線のインピーダンス変化に応じて、交流系統の停電時における、分散型電源の単独運転を検出することができる。
特開平6−343230号公報(段落番号「0008」〜「0013」及び、図1乃至図3参照)
しかしながら、上記従来の分散型電源の単独運転検出装置によれば、三相交流電線の三相全部に高調波を注入し、これら高調波に基づく三相交流電線のインピーダンス変化に応じて交流系統の停電時における分散型電源の単独運転を検出するようにしたが、三相全部に高調波を注入するためには相毎に高調波を注入する装置が必要となるため、その部品コストが非常に高くなる。
また、上記従来の分散型電源の単独運転検出装置によれば、三相全部に高調波を注入しているので、交流系統側に高調波の影響を及ぼすおそれがある。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、三相交流電線への能動的変動の注入に伴う交流系統への影響を確実に防止すると共に、そのコストパフォーマンスに優れた、分散型電源の単独運転検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の分散型電源の単独運転検出装置は、分散型電源からの電力を、三相交流電線を通じて交流系統に出力している、前記分散型電源及び交流系統間の連系運転中に、前記交流系統が停電したときに前記分散型電源の単独運転を検出する分散型電源の単独運転検出装置であって、前記三相交流電線の三相の内、一相から電力を抽出し、この抽出した電力に能動的変動を入力する能動的変動入力手段と、この能動的変動入力手段にて能動的変動が入力された電力から、前記能動的変動に基づく変動要素を検出する能動的変動検出手段と、この能動的変動検出手段にて変動要素を検出すると、この変動要素に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する制御手段とを有するようにした。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置は、前記能動的変動が入力された電力を、前記三相交流電線の三相の内、前記能動的変動入力手段にて電力抽出された相に戻すようにした。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置は、前記分散型電源及び交流系統間の受動的変動を検出する受動的変動検出手段を有し、前記制御手段は、前記受動的変動検出手段にて検出した受動的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出するようにした。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置は、前記能動的変動入力手段が、前記三相交流電線の三相の内、一相からの電力を抽出し、この抽出した電力に無効電力変動を入力する無効電力変動入力部を有し、前記能動的変動検出手段は、前記無効電力変動入力部にて無効電力変動が入力された電力から、この無効電力変動に基づく周波数変動を検出する周波数変動検出部を有し、前記制御手段は、前記周波数変動検出部にて周波数変動を検出すると、この周波数変動が所定レベル以上であるか否かを判定し、この周波数変動が所定レベル以上であると判断されると、前記分散型電源の単独運転を検出するようにした。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置は、前記無効電力変動が入力された電力を、前記三相交流電線の三相の内、前記無効電力変動入力部にて電力抽出された相に戻すようにした。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置は、前記無効電力変動入力部が、前記入力する無効電力変動の変動量を設定変更可能とするようにした。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置は、前記能動的変動を高調波とした。
上記のように構成された本発明の分散型電源の単独運転検出装置によれば、三相交流電線の三相の内、一相から電力を抽出し、この抽出した電力に能動的変動を入力し、この能動的変動が入力された電力から、前記能動的変動に基づく変動要素を検出すると、この変動要素に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出するようにしたので、三相交流電線を用いた交流系統の停電時における分散型電源の単独運転を確実に検出することができることはもちろんのこと、前記能動的変動を入力するのが一相のみであるため、その能動的変動を入力する装置も一つで済み、部品コストの軽減を図ることができ、さらには、能動的変動の入力による交流系統への影響を確実に防止することができる。
さらに、本発明の分散型電源の単独運転検出装置によれば、前記能動的変動が入力された電力を、前記三相交流電線の三相の内、前記能動的変動入力手段にて電力抽出された相に戻すようにしたので、抽出した電力が元の相(S−T相)ではなく、他の相(R−S相、R−T相)に供給されることによって生じる相同士のアンバランスを確実に防止することができる。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置によれば、例えば外的な能動的変動を加えることで分散型電源の単独運転を検出する能動的変動検出手段の他に、外的な能動的変動を加えることなく、分散型電源の単独運転を検出する受動的変動検出手段も配置するようにしたので、能動的変動検出手段及び受動的変動検出手段双方で分散型電源の単独運転を検出することができる。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置によれば、前記三相交流電線の三相の内、一相からの電力を抽出し、この抽出した電力に無効電力変動を入力し、この無効電力変動が入力された電力から、この無効電力変動に基づく周波数変動を検出すると、この周波数変動が所定レベル以上であるか否かを判定し、この周波数変動が所定レベル以上であると判断されると、前記分散型電源の単独運転を検出するようにしたので、三相交流電線を用いた交流系統の停電時における分散型電源の単独運転を確実に検出することができることはもちろんのこと、前記無効電力変動を入力するのが一相のみであるため、その無効電力変動を入力する装置も一つで済み、部品コストの軽減を図ることができ、さらには、無効電力変動の入力による交流系統への影響を確実に防止することができる。
さらに、本発明の分散型電源の単独運転検出装置によれば、無効電力変動が入力された電力を、前記三相交流電線の三相の内、前記無効電力変動入力部にて電力抽出された相に戻すようにしたので、抽出した電力が元の相(S−T相)ではなく、他の相(R−S相、R−T相)に供給されることによって生じる相同士のアンバランスを確実に防止することができる。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置によれば、無効電力変動入力部が入力する無効電力変動の変動量を設定変更可能としたので、バリエーションに富んだ分散型電源の単独運転を検出することができる。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置によれば、三相交流電線の三相の内、一相から電力を抽出し、この抽出した電力に高調波を入力し、この高調波が入力された電力から、前記高調波に基づくインピーダンス変化を検出すると、このインピーダンス変化に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出するようにしたので、三相交流電線を用いた交流系統の停電時における分散型電源の単独運転を確実に検出することができることはもちろんのこと、前記高調波を入力するのが一相のみであるため、その高調波を入力する装置も一つで済み、部品コストの軽減を図ることができ、さらには、高調波の入力による交流系統への影響を確実に防止することができる。
以下、図面に基づいて本発明の分散型電源の単独運転検出装置における実施の形態を示す系統連系システムについて説明する。図1は本実施の形態を示す系統連系システム内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す系統連系システム1は、電力を発生する太陽電池等の分散型電源(発電機)2と、電力会社等の交流系統3と、分散型電源2及び交流系統3間を接続する三相交流電線(R−S相、S−T相、R−T相)4と、分散型電源2及び交流系統3間の三相交流電線4による電気接続を遮断する遮断器5と、この遮断器5をON/OFF制御する分散型電源系統連系保護装置6と、負荷7と、分散型電源2及び交流系統3間の連系運転中に、交流系統3が停電したときに分散型電源2の単独運転を検出する単独運転検出装置8と、三相交流電線4の内、一相、例えばS−T相の交流電力を抽出し、この抽出した交流電力を、例えば400Vから200Vに変圧する第1トランス9Aと、この第1トランス9Aで変圧した交流電力を直流電力に整流し、このS−T相の直流電力を単独運転検出装置8に供給する整流回路9Bと、単独運転検出装置8の出力を200Vから元の400Vに変圧し、この交流出力を、第1トランス9Aで電力抽出した元のS−T相に戻す第2トランス9Cとを有している。
単独運転検出装置8は、交流系統3の停電時における、分散型電源2の単独運転を検出する単独運転検出部10を備え、第1トランス9A及び整流回路9Bを通じて三相交流電線4のS−T相における直流電力のノイズ成分を除去するフィルタ処理を施す直流側フィルタ11と、この直流側フィルタ11にてフィルタ処理を施された直流電力を昇圧するコンバータ12と、このコンバータ12にて昇圧された直流電力を交流電力に変換するインバータ13と、このインバータ13で変換された交流電力の高周波成分を取り除くLCフィルタ14と、このLCフィルタ14にて取り除いた交流電力に交流フィルタ処理を施す交流側フィルタ15と、第2トランス9Cとの電気接続を遮断制御する連系リレー16とを有している。
さらに単独運転検出装置8は、LCフィルタ14及び交流側フィルタ15間の交流電線(U相、O相、W相)17の交流電力から出力電流を検出する電流センサ18と、交流側フィルタ15の交流電線17の交流電力から系統電圧を検出する系統電圧センサ19と、交流電力のU−W相に無効電力変動(能動的変動)が入力されるようにインバータ13を制御する無効電力変動入力部21と、交流電線17のU−W相の電力から無効電力変動に基づく周波数変動を検出する周波数変動検出部22と、この単独運転検出部10全体を制御するCPU23とを有している。尚、無効電力変動入力部21は、CPU23内部に配置されているものとする。
CPU23は、周波数変動検出部22にて検出したU−W相の無効電力変動に基づく周波数変動が所定レベル以上であるか否かを判定し、この判定結果に基づいて分散型電源2が単独運転中であるか否かを判断する能動方式検出部31と、電流センサ18や系統電圧センサ19にて検出した受動的変動に基づいて、分散型電源2が単独運転中であるか否かを判断する受動的方式検出部32と、能動方式検出部31及び受動的方式検出部32の判断結果に基づいて、分散型電源2の単独運転を最終判断すると共に、CPU23全体を制御する制御回路34とを有している。尚、この所定レベルは、分散型電源2の単独運転を検出したか否かを判断するための閾値である。
尚、能動的変動とは、現在出力中の交流電力に、例えば高調波、無効電力変動や有効電力変動、周波数変動等の外乱要素を外的に加え、この外的に加えられた外乱要素に基づいて、分散型電源2の単独運転を検出しようとするものであり、本実施の形態においては無効電力変動を例にあげて説明している。これに対して、受動的変動とは、能動的変動のように外的に加えることなく、現在出力中の交流電力の様々な要素、例えば出力電流や系統電圧等の要素に基づいて、分散型電源2の単独運転を検出しようとするものである。
また、CPU23の受動方式検出部32は、電流センサ18や系統電圧センサ19の検出結果(例えば過電圧、不足電圧、過周波数、不足周波数等)に基づいて、分散型電源2が単独運転中であるか否かを判定するものである。
制御回路34は、例えば能動方式検出部31にて分散型電源2が単独運転中であるとの判断結果を得ると、この分散型電源2が単独運転中であると最終的に判断すると共に、能動方式検出部31にて分散型電源2が単独運転中でないとの判断結果を得て、受動方式検出部32にて分散型電源が単独運転中であるとの判断結果を得ると、分散型電源2が単独運転中であると最終的に判断するものである。
さらに制御回路34は、分散型電源2が単独運転をしているとの最終判断結果を検出すると、連系リレー16をOFF制御することで第2トランス9Cとの電気接続を遮断すると共に、分散型電源2が単独運転しているとの最終判断結果を分散型電源系統連系保護装置6に報知するものである。
分散型電源系統連系保護装置6は、分散型電源2が単独運転しているとの最終判断結果を検出すると、遮断器5をOFF制御することで、交流系統3との連系接続を遮断するものである。
また、CPU23は、系統電圧に同期した基準正弦波の位相(電流位相)をシフトすることで理想電流値に対応するPWM出力を演算し、このPWM出力でインバータ13の交流電力の出力電流を制御するものである。従って、インバータ13では、CPU23内部の無効電力変動入力部21からの制御に応じて、交流電力のU−W相に無効電力変動が入力されるものである。
尚、請求項記載の単独運転検出装置は単独運転検出装置8、能動的変動入力手段は無効電力変動入力部21、CPU23及びインバータ13、能動的変動検出手段は周波数変動検出部22及びCPU23、制御手段はCPU23、受動的変動検出手段は電流センサ18や系統電圧センサ19等に相当するものである。
次に本実施の形態を示す系統連系システム1の動作について説明する。
第1トランス9Aは、三相交流電線4の三相の内、例えばS−T相の交流電力を抽出し、この交流電力を400Vから200Vに変圧し、この交流電力を整流回路9Bに伝送する。
整流回路9Bは、このS−T相の交流電力を直流電力に整流し、このS−T相の直流電力を単独運転検出装置8に供給する。
単独運転検出装置8の直流側フィルタ11は、S−T相の直流電力のノイズ成分を除去するフィルタ処理を施し、このフィルタ処理を施された直流電力をコンバータ12に伝送する。
コンバータ12は、S−T相の直流電力を昇圧し、この昇圧した直流電力をインバータ13に伝送する。
インバータ13は、S−T相の直流電力を交流電力に変換し、この交流電力をLCフィルタ14に伝送する。尚、インバータ13は、CPU23に制御され、系統電圧に同期した基準正弦波の位相(電流位相)をシフトすることで理想電流値に対応するPWM出力を演算し、このPWM出力でインバータ13の交流電力の出力電流を制御するものである。
従って、インバータ13では、CPU23内部の無効電力変動入力部21からの制御に応じて、交流電力のU−W相に無効電力変動が入力されるものである。
LCフィルタ14では、インバータ13にて変換された交流電力の高周波成分を取り除き、この交流電力を交流側フィルタ15に伝送する。
交流側フィルタ15では、この交流電力に交流フィルタ処理を施し、この交流電力を交流電線17に伝送する。
周波数変動検出部22は、この交流電線17のU−W相の電力から無効電力変動に基づく周波数変動を検出し、この周波数変動を能動方式検出部31に伝送する。
能動方式検出部31は、周波数変動検出部22にて検出したU−W相の無効電力変動に基づく周波数変動が所定レベル以上であるか否かを判定し、この判定結果に基づいて分散型電源2が単独運転中であるか否かを判断する。
では、このような無効電力変動方式における単独運転検出部10内部の処理動作について説明する。図2は単独運転検出部10の無効電力変動方式の単独運転検出判断処理に関わる処理動作を示すフローチャートである。
図2に示すフローチャートは、前述したようにインバータ13を通じて交流電力のU−W相に無効電力変動を入力し、このU−W相の無効電力変動の周波数変動に基づいて分散型電源2の単独運転を検出するまでの単独運転検出部10の処理動作を示すものである。
図2において単独運転検出部10は、CPU23内の無効電力変動入力部21を通じてインバータ13を制御するのであるが、系統電圧に同期した基準正弦波の位相(電流位相)を進み方向にシフトするようにインバータ13を制御すると(ステップS11)、インバータ13の出力である交流電力のU−W相に進み方向の無効電力変動が入力されたことになる(ステップS12)。
能動方式検出部31は、周波数変動検出部22を通じて交流電力のU−W相の無効電力変動に基づく周波数変動を検出すると、この周波数変動が所定レベル(基準)以上であるか否かを判定する(ステップS13)。
さらに、能動方式検出部31は、周波数変動が基準以上であると判定されると、検出時限以上であるか否かを判定する(ステップS14)。尚、この検出時限とは、例えば0.5から1秒の検出時間である。
能動方式検出部31は、検出時限以上であると判定されると、つまり、基準以上の周波数変動が検出時限以上検出されたものと判断し、分散型電源2が単独運転状態であるとの判断結果を得るものである(ステップS15)。
また、単独運転検出部10は、無効電力変動入力部21を通じて電流位相を遅れ方向にシフトするようにインバータ13を制御すると(ステップS16)、交流電力のU−W相に遅れた無効電力変動が入力されたことになる(ステップS17)。
能動方式検出部31は、周波数変動検出部22を通じて交流電力のU−W相の無効電力変動に基づく周波数変動を検出すると、この周波数変動が所定レベル(基準)以上であるか否かを判定する(ステップS18)。
さらに、能動方式検出部31は、周波数変動が基準以上であると判定されると、検出時限以上であるか否かを判定する(ステップS19)。尚、この検出時限とは、例えば0.5から1秒の検出時間である。
能動方式検出部31は、検出時限以上であると判定されると、つまり、基準以上の周波数変動が検出時限以上検出されたものと判断し、分散型電源2が単独運転状態であるとの判断結果を得るべく、ステップS15に移行する。
また、能動方式検出部31は、ステップS13にて周波数変動が基準以上でないと判定されると、電流位相を遅らせるべく、ステップS16に移行する。
また、能動方式検出部31は、ステップS14にて検出時限以上でないと判定されると、電流位相を遅らせるべく、ステップS16に移行する。
また、能動方式検出部31は、ステップS18にて周波数変動が基準以上でないと判定されると、電流位相を進ませるべく、ステップS11に移行する。
また、能動方式検出部31は、ステップS19にて検出時限以上でないと判定されると、電流位相を進ませるべく、ステップS11に移行する。
このように単独運転検出部10にて交流電力のU−W相に無効電力変動を自在に入力することを可能とし、周波数変動検出部22にて交流電力のU−W相の無効電力変動に基づく周波数変動を検出し、この所定レベル(基準)以上の周波数変動が検出時限以上検出されると、能動方式検出部31にて分散型電源2が単独運転中であると判断することができる。
さらに、制御回路34は、能動方式検出部31の判断結果及び受動方式検出部32の判断結果を検出すると、これら判断結果に基づいて分散型電源2が単独運転中であるか否かの最終判断結果を得ることになる。
制御回路34は、分散型電源2が単独運転中であるとの判断結果を得ると、連系リレー16をOFF制御することで、交流側フィルタ15及び第2トランス9C間の電気接続を遮断すると共に、分散型電源系統連系保護装置6に分散型電源2が単独運転中であるとの判断結果を報知する。
分散型電源系統連系保護装置6は、分散型電源2が単独運転中であるとの判断結果を得ると、遮断器5をOFF制御することで、交流系統3との電気接続を遮断する。
また、制御回路34は、分散型電源2が単独運転中でないとの判断結果を得ると、連系リレー16のON制御を継続することで、交流型フィルタ15及び第2トランス9C間の電気接続を継続する。
第2トランス9Cは、交流側フィルタ15からの交流電力を200Vから400Vに変圧し、この交流電力を元のS−T相に戻す。つまり、第1トランス9Aにて抽出した交流電力を元のS−T相に戻すようにしたので、抽出した交流電力が元のS−T相ではなく、他の相(R−S相、R−T相)に供給されることによって生じる相同士のアンバランスを確実に防止することができるものである。
本実施の形態によれば、三相交流電線4の三相(S−T相、R−T相、R−S相)の内、一相(S−T相)からの電力を抽出し、この抽出した電力に無効電力変動を入力し、この無効電力変動が入力された電力から、この無効電力変動に基づく周波数変動を検出すると、この周波数変動が所定レベル(基準)以上であるか否かを判定し、この所定レベル(基準)以上の周波数変動が検出時限以上検出されると、分散型電源2の単独運転を検出するようにしたので、三相交流電線4を用いた交流系統3の停電時における分散型電源2の単独運転を確実に検出することができることはもちろんのこと、無効電力変動を入力するのが一相のみであるため、その無効電力変動を入力する装置も一つで済み、部品コストの軽減を図ることができ、さらには、無効電力変動の入力による交流系統3への影響を確実に防止することができる。
さらに本実施の形態によれば、無効電力変動が入力された電力を、第2トランス9Cを通じて、三相交流電線4の三相の内、第1トランス9Aで電力抽出した元の相(S−T相)に戻すようにしたので、第1トランス9Aで抽出した元の相(S−T相)ではなく、他の相(R−S相、R−T相)に供給されることによって生じる相同士のアンバランスを確実に防止することができる。
尚、上記実施の形態においては、能動的変動として無効電力変動を入力するようにしたが、例えば高調波を入力するようにしても良く、この場合、三相交流電線4の三相の内、一相(S−T相)の電力を、第1トランス9Aを通じて抽出し、この抽出した電力に対応したU−W相に高調波を入力するようにインバータ13を制御し、このU−W相から高調波を検出し、この高調波に基づくインピーダンス変動に基づいて分散型電源2の単独運転を検出するようにしても良い。
このように能動的変動として高調波を使用したとしても、三相交流電線4を用いた交流系統3の停電時における分散型電源2の単独運転を確実に検出することができることはもちろんのこと、高調波を入力するのが一相だけであることから、その高調波を入力する装置も一つで済み、部品コストの軽減を図ることができ、さらには、高調波の入力による交流系統3への影響を確実に防止することができる。
さらに、高調波が入力された電力を、三相交流電線4の三相の内、電力抽出された元の相に戻すようにしても良く、この場合には、抽出した電力が元の相(S−T相)ではなく、他の相(R−S相、R−T相)に供給されることによって生じる相同士のアンバランスを確実に防止することができる。
尚、上記実施の形態においては、能動的変動として無効電力変動や高調波を例にあげて説明したが、三相交流電線4の三相の内、一相にのみ能動的変動を注入し、この注入した能動的変動に基づく変動要素を検出し、この検出した変動要素に基づいて分散型電源2の単独運転を検出するという技術的思想に鑑みると、能動的変動として、例えば有効電力変動や周波数変動を使用しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上記実施の形態における分散型電源としては、例えば太陽光発電、水力発電、風力発電、燃料電池発電、ガスコージェネレーション発電やガスタービン発電等による電力を系統連系を用いて電力供給する電源システムがあげられる。
本発明は、交流系統と連系運転する三相交流電線の交流電力に能動的変動を注入し、この注入した能動的変動に基づく変動要素を検出し、この変動要素に基づいて、分散型電源の単独運転を検出する単独運転検出装置を使用した系統連系システムに有用である。
本発明の分散型電源の単独運転検出装置における実施の形態を示す系統連系システム内部の概略構成を示すブロック図である。 本実施の形態の要部である単独運転検出装置の単独運転検出部の無効電力変動方式の単独運転検出判断処理に関わる処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
2 分散型電源
3 交流系統
8 単独運転検出装置
13 インバータ(能動的変動入力手段)
18 電流センサ(受動的変動検出手段)
19 系統電圧センサ(受動的変動検出手段)
21 無効電力変動入力部(能動的変動入力手段)
22 周波数変動検出部(能動的変動検出手段)
23 CPU(制御手段、能動的変動入力手段、能動的変動検出手段)

Claims (7)

  1. 分散型電源からの電力を、三相交流電線を通じて交流系統に出力している、前記分散型電源及び交流系統間の連系運転中に、前記交流系統が停電したときに前記分散型電源の単独運転を検出する分散型電源の単独運転検出装置であって、
    前記三相交流電線の三相の内、一相から電力を抽出し、この抽出した電力に能動的変動を入力する能動的変動入力手段と、
    この能動的変動入力手段にて能動的変動が入力された電力から、前記能動的変動に基づく変動要素を検出する能動的変動検出手段と、
    この能動的変動検出手段にて変動要素を検出すると、この変動要素に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する制御手段とを有することを特徴とする分散型電源の単独運転検出装置。
  2. 前記能動的変動が入力された電力を、前記三相交流電線の三相の内、前記能動的変動入力手段にて電力抽出された相に戻すことを特徴とする請求項1記載の分散型電源の単独運転検出装置。
  3. 前記分散型電源及び交流系統間の受動的変動を検出する受動的変動検出手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記受動的変動検出手段にて検出した受動的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の分散型電源の単独運転検出装置。
  4. 前記能動的変動入力手段は、
    前記三相交流電線の三相の内、一相からの電力を抽出し、この抽出した電力に無効電力変動を入力する無効電力変動入力部を有し、
    前記能動的変動検出手段は、
    前記無効電力変動入力部にて無効電力変動が入力された電力から、この無効電力変動に基づく周波数変動を検出する周波数変動検出部を有し、
    前記制御手段は、
    前記周波数変動検出部にて周波数変動を検出すると、この周波数変動が所定レベル以上であるか否かを判定し、この周波数変動が所定レベル以上であると判断されると、前記分散型電源の単独運転を検出することを特徴とする請求項1、2又は3記載の分散型電源の単独運転検出装置。
  5. 前記無効電力変動が入力された電力を、前記三相交流電線の三相の内、前記無効電力変動入力部にて電力抽出された相に戻すことを特徴とする請求項4記載の分散型電源の単独運転検出装置。
  6. 前記無効電力変動入力部は、
    前記入力する無効電力変動の変動量を設定変更可能とすることを特徴とする請求項4又は5記載の分散型電源の単独運転検出装置。
  7. 前記能動的変動は、
    高調波であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の分散型電源の単独運転検出装置。
JP2003349487A 2003-10-08 2003-10-08 分散型電源の単独運転検出装置 Expired - Fee Related JP4073387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003349487A JP4073387B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 分散型電源の単独運転検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003349487A JP4073387B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 分散型電源の単独運転検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005117794A JP2005117794A (ja) 2005-04-28
JP4073387B2 true JP4073387B2 (ja) 2008-04-09

Family

ID=34541339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003349487A Expired - Fee Related JP4073387B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 分散型電源の単独運転検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4073387B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5961932B2 (ja) * 2011-06-23 2016-08-03 サンケン電気株式会社 電力平準化装置
JP6421512B2 (ja) * 2014-09-19 2018-11-14 株式会社デンソー 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005117794A (ja) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8570003B2 (en) Double fed induction generator converter and method for suppressing transient in deactivation of crowbar circuit for grid fault ridethrough
JP4766005B2 (ja) 高調波電流補償装置
KR20070078524A (ko) 태양광 발전 시스템 및 그 제어방법
JP6159271B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の制御方法
JP5051127B2 (ja) 電力変換装置およびその制御方法
JP5608809B2 (ja) 電力変換装置
JP5398233B2 (ja) インバータの単独運転検出装置および単独運転検出方法
Benyamina et al. An augmented state observer-based sensorless control of grid-connected inverters under grid faults
JP2017099103A (ja) 回転整流器故障検出装置および回転整流器故障検出方法
WO2013123433A2 (en) Negative sequence current compensation controller and method for power conversion system
JP5331399B2 (ja) 電源装置
JP4073387B2 (ja) 分散型電源の単独運転検出装置
JP2002335632A (ja) 系統連系インバータ
JP5793393B2 (ja) 単独運転検出装置、系統連系インバータシステム、および、単独運転検出方法
JP6361398B2 (ja) 系統連系用電力変換装置の制御装置、及び系統連系用電力変換装置
JP2004208345A (ja) 三相不平衡電圧抑制装置
Dieng et al. High-efficiency current control of five-phase VIENNA rectifier-PMSG SET for marine current turbine applications
JP2010110179A (ja) 整流回路
JP6399892B2 (ja) 単独運転検出用の制御装置、および単独運転検出装置
CN103457239B (zh) 高频不间断电源短路的保护方法
JP2006166585A (ja) 電力変換装置
JP5768957B2 (ja) 3相v結線式インバータの制御装置
JP2008079439A (ja) 昇圧チョッパの制御システム
JPH06245388A (ja) 系統連系インバータの逆充電保護装置
JP2005020925A (ja) 単独運転検出方法およびその電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060203

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4073387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130201

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140201

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees