JP2001332713A - 光電変換装置の製造方法 - Google Patents

光電変換装置の製造方法

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JP2001332713A
JP2001332713A JP2000154772A JP2000154772A JP2001332713A JP 2001332713 A JP2001332713 A JP 2001332713A JP 2000154772 A JP2000154772 A JP 2000154772A JP 2000154772 A JP2000154772 A JP 2000154772A JP 2001332713 A JP2001332713 A JP 2001332713A
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film
photoelectric conversion
thickness
polishing
film thickness
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Tomohisa Ishida
知久 石田
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換装置を製造するに当たって、光電変
換領域上に形成される積層膜の膜厚を高精度に制御す
る。 【解決手段】 半導体基板101に入射光に応じた信号
電荷を生成蓄積する光電変換領域110を形成する。光
電変換領域110の上面に積層膜105を膜厚Txまで
積層する。膜厚Txの積層膜105に対して、研磨加工
製造装置10を用いて化学的機械的研磨を行う。研磨加
工製造装置10に設けられた検出部14、マイクロコン
ピュータ17で積層膜105の膜厚Tの変化を計測(モ
ニタ)しながら所定の膜厚Tpとなるまで、化学的機械
的研磨を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電変換装置の製造
方法に関し、特に光電変換領域の上面に形成された積層
膜の平坦化に有用な光電変換装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD型固体撮像装置、増幅型イメージ
センサ、CMOSイメージセンサ等の光電変換装置を製
造するに当たっては、入射した光を精度良く検知できる
ように、当該光電変換領域の上面に形成される積層膜の
膜厚を均一に、しかも、所定の膜厚にする必要がある。
【0003】一般的な光電変換装置の断面図を図9に示
す。光電変換装置では、入射光に応じて信号電荷を生成
蓄積する光電変換領域2Aは、図9に示すようにp型半
導体基板1にn型半導体領域2を拡散することにより形
成される。この光電変換領域2Aでは入射光によって生
成された電子/正孔の対のうち信号電荷として電子がn
型半導体領域2に蓄積される。ここで、図中、符号3は
光電変換領域2A以外のフィールド部を形成する酸化
膜、符号4は信号電荷を素子外部へ出力するための配線
をなす金属膜(導電膜)である。そして、これらの上に
積層膜5が形成される。
【0004】積層膜5は、光電変換領域2A、配線4を
保護して、光電変換装置の信頼性を向上させるための保
護膜であり、化学的気相成長法(CVD法)により形成
されたリン、ボロン等を含む酸化膜/窒化膜、或いは、
これらを組み合わせた膜からなる。
【0005】ところで光電変換装置全体としての光学的
応答特性は、光電変換領域2Aの光学的応答特性と光電
変換領域2Aの上面に形成された積層膜5の光学的応答
特性で決まる。例えば、光学的応答特性のうち、時間的
に一定な定常光に対する光電変換装置の分光感度特性
は、半導体基板1に形成された光電変換領域2Aの分光
感度特性と、光電変換領域2A上の積層膜5の分光透過
率とで決定される。
【0006】ここで光電変換領域2Aの分光感度特性は
半導体基板1を構成するシリコンの特性、n型半導体領
域2の不純物拡散の深さに依存する。又、積層膜5の分
光透過率は、その光学的物質定数(屈折率)、光電変換
領域2A上の積層膜5の膜厚Tに依存する。従って、光
電変換装置全体としての分光感度特性に所望の性能が要
求されている場合(例えば、所定波長で一定の感度が求
められている場合)、n型半導体領域2の不純物拡散の
深さだけでなく、積層膜5の光電変換領域2A上での膜
厚Tが所定の膜厚になるように制御しなければならな
い。
【0007】積層膜5の光電変換領域2A上の膜厚Tを
制御するに当り、従来より、CVD法による積層膜5の
膜形成時間を調整して当該膜厚を制御する方法や、図1
0に示すように、積層膜5の上面に平坦化膜6(レジス
ト、SOG等)を形成し、その後、ドライエッチングで
所定の膜厚までエッチングする方法(エッチバック法)
が知られている。
【0008】このうちエッチバック法は、積層膜5の上
面にエッチングレートが等しい平坦化膜6を表面に凹凸
が現れないように形成し、この平坦化膜6の表面からエ
ッチングを行うことで、当該積層膜5を所定の膜厚まで
平坦化するものである。このエッチバック法は、エッチ
ングの条件を一定にし、エッチングされた膜厚とエッチ
ング時間との関係を用いて当該膜厚を制御するので、C
VD法による膜厚制御に比べて、再現性のよい制御が可
能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エッチングバック法による積層膜の膜厚の制御には、以
下のような課題がある。すなわち、上記したように光電
変換装置においては、一旦、積層膜5の表面を平坦化す
るための平坦化膜6を形成し(図10)、その平坦化膜
6と積層膜5のエッチングレートが略同一となる条件
で、その平坦形状を保ちながらドライエッチングしなけ
ればならないため、工程数が多くなり、エッチング条件
のマージンが少ない。
【0010】又、エッチバック法では、エッチングに先
立って、平坦化膜6の膜厚を予め計測し、その後、エッ
チング時間とエッチングされた膜厚の関係を求めて、積
層膜5のエッチングに反映させる必要がある。又、エッ
チング時間によって積層膜5の光電変換領域2A上の膜
厚Tを制御するため、エッチングレートが変動した場
合、この変動が直接、膜厚Tに変化をもたらし、高精度
の膜厚制御が困難になる。又、膜厚制御時にエッチング
レートを常に管理する必要があり、工程管理の項目が多
くなる。
【0011】このような不具合は、例えば、光電変換装
置に所定の光学的応答特性(特に、集光特性)を持たせ
る際に特に問題となる。例えば、入射面側にマイクロレ
ンズ等の光学部材が設けられた光電変換装置では、光電
変換領域の上面に形成される積層膜の膜厚を光学部材の
特性(例えば、マイクロレンズを設けるのであればその
焦点距離)に応じて、積層膜の膜厚を高い精度で制御し
なければならないが、上記エッチバック法では、エッチ
ングの条件を一定にし、エッチング時間を調整しても、
斯かる精度の高い積層膜の膜厚制御ができず、所望の光
学的応答特性の光電変換装置を製造することが困難であ
った。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、光電変換領域上に形成される積層膜の膜厚を高精
度に制御することで所定の光学的応答特性を達成するこ
とができる光電変換装置の製造方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の発明は、光電変換装置の製造方法であって、
半導体基板に入射光に応じた信号電荷を生成蓄積する光
電変換領域を形成する第1のステップと、前記光電変換
領域の上面に積層膜を形成する第2のステップと、前記
積層膜の膜厚を光学的手段で計測しながら当該積層膜が
所定の膜厚となるように化学的機械的研磨を行う第3の
ステップとを含んでなるものである。前記第3のステッ
プにおいて、実際に研磨されている積層膜の膜厚を光学
的に計測しながら化学的機械的研磨を行うので、エッチ
バック法のように研磨条件を一定にして再現性を高める
必要がなく、複数の半導体基板に対して化学的機械的研
磨を繰り返し行う場合でも、常に、精度良く積層膜の膜
厚制御が可能になる。
【0014】又、請求項2の発明は、前記化学的機械的
研磨を、回転定盤と、該回転定盤に形成された窓部から
測定光を照射する光学的手段とを有する研磨装置によっ
て行い、前記第3のステップでの前記光学的手段による
膜厚の計測を、前記光電変換領域の上面と前記積層膜の
上面との相対的な距離、又は前記光電変換領域の周囲に
ある絶縁膜又は導電膜の上面と前記積層膜の上面との相
対的な距離を、前記測定光及びその反射光に基づいて計
測することにより行うものである。前記光学的手段から
の測定光及びその反射光によって、当該膜厚が精度良く
計測できるので、この計測結果に基づく積層膜の化学的
機械的研磨も精度良く行うことができる。
【0015】又、請求項3の発明は、前記第3のステッ
プにおいて、前記光学的手段が、前記積層膜の膜厚の計
測を一定間隔ずつ、離散的に行い、離散的に求められた
計測値の前回値と今回値とに基づいて前記膜厚の時間変
化を求め、斯く求めた時間変化から所定の膜厚を得る研
磨時間を算出するものである。これにより、積層膜の膜
厚を連続的に求めることができ、この結果を用いて、化
学的機械的研磨を精度良く行うことができる。
【0016】又、請求項4の発明は、前記積層膜の膜厚
が所定の膜厚(Tp)となるまでの研磨時間(tp)を、
前記積層膜が膜厚(Tn-1)となるまでの時間
(tn-1)、膜厚(Tn)となるまでの時間(tn)を用
いた次式 tp=tn+(tn−tn-1)×(Tp−Tn)/(Tn−T
n-1) により求めるものである。これにより、積層膜の膜厚を
簡易な演算にて外挿して求めることができる。
【0017】又、請求項5の発明は、前記導電膜を、前
記光電変換領域の周囲に形成された入射光遮断膜とした
ものである。光電変換装置におていは、通常、光電変換
領域の周囲にアルミ膜等の導電膜が設けられ、この導電
膜からの反射光は、光電変換領域からの反射光と分光特
性が異なるため、この導電膜の上面にある積層膜の膜厚
を容易に求めることができる。
【0018】又、請求項6の発明は、前記化学的機械的
研磨によって所定の膜厚に制御された前記積層膜の上面
に、入射光の光学特性を制御するための光学部材を形成
する第4のステップを含んでいるものである。この場
合、光学部材の下側に形成された積層膜の膜厚を、当該
光学部材の光学的応答特性(特に、集光特性)に応じて
精度良く制御することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態について、図1から図5を用いて
説明する。図1は第1の実施の形態の光電変換装置(C
CD型固体撮像装置、増幅型イメージセンサ、CMOS
イメージセンサ等)の製造方法に用いられる研磨加工製
造装置10の概略を示す図である。
【0020】研磨加工製造装置10は、回転定盤11、
回転定盤11の上面に形成された研磨パッド12、回転
定盤11に対向するように設けられたヘッド13、研磨
パッド12の表面に研磨剤を供給するスラリー供給部1
8、回転定盤11を回転させる第1の駆動部15、ヘッ
ド13を回転させると共に上下動させる第2の駆動部1
6、前記第1、第2の駆動部15,16の動作制御を行
うマイクロコンピュータ17を備えている。
【0021】研磨加工製造装置10のヘッド13には、
回転定盤11と対向する位置にホルダ部13Aが形成さ
れており、このホルダ部13AにウェハWが吸着され
る。そして、ヘッド13が回転軸13Bを中心に所定の
速度で回転し、回転定盤11が回転軸11Bを中心に所
定の速度で回転し、かつ、ヘッド13が回転定盤11に
一定の力で押しつけられることで、ヘッド13に吸着さ
れたウェハWと研磨パッド12とが摺り合わされ、ウェ
ハWに化学的機械的研磨が施される。
【0022】又、回転定盤11及び研磨パッド12に
は、アクリル等の透明な部材が充填された窓部20が形
成されている。この窓部20の下側には、測定光(白色
光やレーザ光等のプローブ光)を照射しその反射光を検
知する検出部14が配置されている。この検出部14か
らの測定光は、窓部20に対向するウェハWの領域(モ
ニタ領域W1)に照射される。ここで、測定光(プロー
ブ光)として白色光を使用した場合、反射光は、積層膜
105と光電変換領域110(n型半導体領域102)
の表面の光学的物性に応じた分光特性となる。
【0023】照射された測定光は、モニタ領域W1にて
反射され、この反射光が検出部14にて検出される。検
出部14にて検出された反射光は、マイクロコンピュー
タ17にてそのスペクトルが解析される。モニタ領域W
1にある測定対象の層(例えば、図3の積層膜105)
の屈折率が既知であるならば、反射光の分光特性を検出
することで、当該膜厚を求めることができる。
【0024】尚、化学的機械的研磨中に、測定光を被研
磨物の表面に照射し、その反射光から被研磨物の表面構
造の情報を取得する手段及びその方法については、「IN
-situ monitoring of CMP process utilizing O-order
spectroscopy」(Proceedingsof the CMP-MIC Conferenc
e(Feb.,1999)p.23-29)に報告されている。ところで、回
転定盤11は上記したように回転軸11Bを中心に、ヘ
ッド13は回転軸13Bを中心に各々回転しているの
で、ウェハWのモニタ領域W1と回転定盤11側の窓部
20とが対向するのは、一定期間経過毎(一定間隔)で
ある。従って、検出部14によるモニタ領域W1での膜
厚Tの検出は、一定間隔で離散的に行われる。
【0025】研磨加工製造装置10を実際に用いてウェ
ハWを研磨するときの研磨時間tと、モニタ領域W1で
の測定対象の層の膜厚(例えば、図3の積層膜105の
膜厚T)の変化の様子を図2に示す。この図に示すよう
に、研磨開始後一定時間が経過すると(t6;例えば、
50sec)、研磨時間tと膜厚Tとが比例することが実
験によって確認されている。このときの傾きは、研磨条
件によって異なるが、研磨条件が一定であれば一定とな
る。このように、膜厚Tが、一定時間経過後に、研磨時
間に比例して変化するのは、研磨レートが被研磨物(ウ
ェハW)の表面温度の影響を受けることに起因するため
である。
【0026】この実施の形態では、膜厚Tを高い精度で
制御するために、ウェハWに化学的機械的研磨を行うに
当たって、一定期間毎に(窓部20とモニタ領域W1と
が対向する毎に)、測定対象の層の膜厚(例えば、積層
膜105の膜厚T)を検出部14からの信号に基づいて
マイクロコンピュータ17が検知し、離散的に求められ
た膜厚Tに基づいて膜厚Tを所定の膜厚Tpに制御する
ようにしている。
【0027】次に、研磨加工製造装置10によるよる平
坦化処理(積層膜105の膜厚Tの制御)について、図
4の平坦化処理プログラムのフローチャート、図5の製
造フローチャートを示す断面図を用いて説明する。
【0028】この平坦化処理に先立ち、ウェハW(p型
半導体基板101)の表面にはn型半導体領域102
(光電変換領域110)が形成され、その周囲にフィー
ルド酸化膜(絶縁膜)103が形成され、その上面にn
型半導体領域102に電気的に接続される配線として用
いられるアルミ等の金属膜(導電膜)104、積層膜1
05が形成される。この場合、積層膜105は、図5
(a)に示すように、p型半導体基板101の表面から
の膜厚Tが、膜厚制御の目標値Tpより厚くなるまで積
層される(膜厚Tx)。ここで、金属膜104は、光電
変換領域110の周囲に形成されて入射光遮断膜として
も機能する。
【0029】このように形成されたウェハWは、研磨加
工製造装置10のヘッド13(図1)に吸着され、この
状態で図4に示す平坦化処理のプログラムが開始され
る。尚、この実施の形態では、モニタ領域W1にあるn
型半導体領域102の表面から積層膜105の上面まで
の距離(膜厚)Tを目標値Tpに制御するものとする。
この平坦化処理のプログラム(図4)が開始されると、
先ず、ステップS1でモニタ領域W1にあるn型半導体
領域102表面から積層膜105の表面までの距離(膜
厚T)の目標値Tpがメモリ(図示省略)の設計データ
から読み出される(目標値Tpの取得)。
【0030】ステップS2では、この時点で既に回転し
ているヘッド13が、同じく回転している回転定盤11
側に一定の力で押し当てられて、ウェハWに対する化学
的機械的研磨(研磨処理)が開始される(図5
(b))。この時点より研磨時間用タイマがカウントを
開始する(図2のt1時点)。ステップS3では、前記
研磨時間用タイマのカウント値に基づいて、研磨開始か
ら所定時間t6(図2)が経過したか否かが判別され
る。所定時間t6が経過し、この判別結果が“Yes”
に転じた後、ステップS4に進む。
【0031】ステップS4では、今回ループで検出部1
4により検出された膜厚(今回値)Tnと研磨処理の時
間(研磨時間)tn、更には、前回ループで検出された
膜厚(前回値)Tn-1と前回ループでの研磨時間tn-1が
取得され、続くステップS5では、膜厚Tの目標値Tp
と膜厚の今回値Tn、前回値Tn-1、研磨時間tn、tn-1
から、目標値Tpを得るために必要な研磨時間tpが算出
される。
【0032】この演算は、次式(1)に基づいて行われ
る。 tp=tn+(tn−tn-1)×(T−Tn)/(Tn−Tn-1) …(1) ステップS6では、前記タイマにてカウントされた経過
時間tが上記ステップS4で算出された研磨時間tp以
上となったか否かが判別される。この判別結果が“N
o”であるうちは、ステップS4、ステップS5を繰り
返し実行する。
【0033】積層膜105の膜厚Tが目標膜厚Tpとな
り(図5(c))、ステップS6の判別結果が“Ye
s”に転じると、ステップS7でヘッド13が回転定盤
11から引き離なされ(ヘッド13を図1中、上方に引
き上げる)、本プログラムを終了する。以上説明したよ
うに、研磨加工製造装置10によりウェハWが研磨され
ているときに、積層膜105の膜厚Tが検出部14によ
って検出(モニタ)され、膜厚Tが目標値Tpとなった
時点で研磨処理が停止されるので、光電変換装置に要求
される光学的応答特性(特に時間的に一定な定常光に対
する分光感度特性)が得られるように積層膜105の膜
厚Tを制御することができる。この結果、積層膜105
は、分光透過率が要求される仕様に適合できる。
【0034】尚、上記した第1の実施の形態では、光電
変換領域110上の積層膜105の膜厚Tを検出しなが
ら研磨加工製造装置10による研磨処理を行う例をあげ
て説明したが、これに限ることなく、例えば、フィール
ド酸化膜103、金属膜104の膜厚が共に既知であれ
ば、金属膜104上の積層膜105の膜厚T2を検出し
ながら研磨加工製造装置10による研磨処理を行っても
よい。この場合、金属膜104からの反射光は、光電変
換領域110からの反射光と分光特性が異なるため、こ
の金属膜104の上面にある積層膜105の膜厚T2は
容易に求められる。又、フィールド酸化膜(絶縁膜)1
03の上面での膜厚T3を求めて、研磨処理を行っても
よい。又、膜厚T、T2、T3を共に検出しながら研磨処
理を行ってもよい。
【0035】又、第1の実施の形態では、積層膜105
の膜厚Tの検出が離散的に行われることに鑑み、所定の
膜厚Tpが得られる研磨時間tpを、経過時間tに対する
膜厚Tの時間変化を求め、この時間変化を用いて外挿し
て算出する例をあげて説明したが、膜厚Tが検出される
間隔は、十分に短い時間(例えば、回転定盤11の回転
速度が40rpm)ため、膜厚Tが所定の膜厚Tp以上
となった時点で研磨処理を停止することでも、十分な膜
厚制御が可能である。
【0036】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図6から図8を用いて説明す
る。この第2の実施の形態は、入射面側にマイクロレン
ズ207が形成された光電変換装置(例えば、CCD型
固体撮像装置)200において、積層膜203を一定の
膜厚Tpに制御するものである。
【0037】このマイクロレンズ207を具えた光電変
換装置200は、半導体基板201、フォトダイオード
202、平坦化のための積層膜(平坦化膜)203、色
フィルタ層204、マイクロレンズ固定層206、マイ
クロレンズ207、フィールド酸化膜(絶縁膜)20
8、入射光遮断膜を構成する金属膜(導電膜)209等
から構成されている。尚、図には、フォトダイオード2
02で生成された信号電荷を読み出すための手段(配
線、MOSトランジスタ等)は省略されている。
【0038】ここで、積層膜(平坦化膜)203は、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(P
GMEA)とプロピレングリコールモノエチルエーテル
アセテート(PGEEA)を主成分とするものである。
又、色フィルタ層204は、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート(PGMEA)とプロピレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート(PGEE
A)に、各色(R,G,B)に対応した顔料を分散させ
たものである。又、マイクロレンズ固定膜206は、3
−メトキシプロピオン酸メチル(MMP)とアクリル系
樹脂を主成分とするものである。又、マイクロレンズ2
07はPGEEAと乳酸エチル(EL)とフェノール系
樹脂とを主成分とするものである。
【0039】かかる構造の光電変換装置200のマイク
ロレンズ207の下方に形成された積層膜(平坦化膜)
203は、研磨加工製造装置10によりその膜厚Tが高
精度に所定の膜厚Tpに制御され、所定の光学的応答特
性(特に、集光特性)が得られるようになっている。
尚、研磨加工製造装置10を用いた化学的機械的研磨の
手法は、上記した第1の実施の形態と同じであり、その
詳細な説明は省略する。
【0040】以下、積層膜(平坦化膜)203を平坦
に、かつ、その膜厚Tを所定の膜厚Tpに高精度に制御
する手順について説明する。積層膜(平坦化膜)203
が所定の膜厚Tpに制御された光電変換装置200を製
造するに当たっては、先ず、図8(a)に示すように、
積層膜(平坦化膜)203が所定の膜厚Tpより厚く形
成される(膜厚Tx)。
【0041】膜厚Txの積層膜(平坦化膜)203が形
成されたウェハWは、ヘッド13のホルダ部13A(図
1)に吸着される。その後、第1の実施の形態と同一手
順で、平坦化処理(図4)が開始されると、既に回転さ
れているヘッド13が、これも回転されている回転定盤
11に一定の力で押しつけられて、ウェハWに対する化
学的機械的研磨が行われる(研磨処理の開始)。
【0042】上記したように、研磨加工製造装置10の
検出部14によって時間経過tに対する積層膜403の
膜厚Tの時間変化が検出され、この時間変化に基づいて
所定の膜厚Tpが得られる研磨時間tpが算出される(式
(1))。そして、経過時間tが算出された研磨時間t
p以上となった時点で、化学的機械的研磨が停止され、
積層膜(平坦化膜)203が所望の膜厚Tpとなる(図
8(b))。
【0043】その後、積層膜(平坦化膜)203の上面
に、色フィルタ層204、マイクロレンズ固定層206
が形成され(図8(c))、更に、その上面にマイクロ
レンズ207が形成されて、図6に示す光電変換装置2
00が得られる。このようにマイクロレンズ207がそ
の表面に形成される光電変換装置200にあっては、積
層膜(平坦化膜)203の膜厚Tを、マイクロレンズ2
07の焦点距離に応じた値(目標値)Tpに高精度に制
御され、光電変換装置200は、その光学的応答特性
(特に、集光特性)が向上する。又、積層膜(平坦化
膜)203は分光透過率も要求される仕様に適合するこ
とができる。
【0044】尚、この第2の実施の形態でも、積層膜
(平坦化膜)203の膜厚Tを検出しながら研磨加工製
造装置10による研磨処理を行う例をあげて説明した
が、これに限ることなく、例えば、フィールド酸化膜2
08、金属膜209の膜厚が共に既知であれば、金属膜
209上の積層膜(平坦化膜)203の膜厚T2を検出
しながら研磨加工製造装置10による研磨処理を行って
もよい。又、膜厚T、T2を共に検出しながら研磨処理
を行ってもよい。
【0045】又、第2の実施の形態でも、膜厚Tが所定
の膜厚Tp以上となった時点で研磨処理を停止すること
で、積層膜(平坦化膜)203の精度の高い膜厚制御が
可能である。尚、本発明の第1、第2の実施の形態にお
いて、研磨加工製造装置10は、ウェハWを保持するヘ
ッド13と研磨パッド12を有する回転定盤11を備
え、各々を回転させた状態でヘッド13が回転定盤11
に一定の力で押しつけられて化学的機械的研磨が行われ
ているが、本発明の光電変換装置の製造方法は、必ずし
も上記構成の研磨加工製造装置10を用いた製造方法に
限られない。例えば、特開平7−88759号公報に開
示されている構成の研磨加工製造装置(図1)を用いて
光電変換装置を製造する際にも、当然に本発明を適用す
ることができる。この研磨加工製造装置には、ウェハを
保持するウェハチャック2と、研磨クロス4を有するウ
ェハの直径よりも小さいサイズの研磨ヘッド3が備えら
れ、各々が回転された状態で研磨ヘッド3がウェハ表面
に押しつけられることによりウェハに対する化学的機械
的研磨が行われる。この研磨加工製造装置を用いた光電
変換装置の製造方法においては、ウェハ表面の一部が常
時剥き出しになっているので(研磨ヘッド3がウェハよ
り小さいため、該研磨ヘッド3と対向していない部分が
ある)、この剥き出しになった部分に測定光を上部から
直接入射させ、その反射光にて当該積層膜の膜厚を計測
することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した請求項1の発明によれば、
実際に研磨されている積層膜の膜厚を光学的に計測しな
がら化学的機械的研磨を行うので、エッチバック法のよ
うに研磨条件を一定にして再現性を高める必要がなく、
複数の半導体基板に対して化学的機械的研磨を繰り返し
行う場合でも、常に、精度良く積層膜の膜厚制御が可能
になり、所望の光学的応答特性を有する光電変換装置が
提供できる。
【0047】又、請求項2の発明によれば、光電変換領
域の上面と積層膜の上面との相対的な距離、又は光電変
換領域の周囲にある絶縁膜又は導電膜の上面と積層膜の
上面との相対的な距離を、光学的手段からの測定光及び
その反射光に基づいて計測しているので、積層膜の化学
的機械的研磨を精度良く行うことができ、所望の光学的
応答特性を有する光電変換装置が提供できる。
【0048】又、請求項3の発明によれば、離散的に求
められた膜厚の前回値と今回値とに基づいて前記膜厚の
時間変化を求め、所定の膜厚を得るに必要な研磨時間を
算出するので、積層膜の膜厚を連続的に計測することが
でき、この計測結果を用いて、化学的機械的研磨を精度
良く行うことができ、所望の光学的応答特性を有する光
電変換装置が提供できる。
【0049】又、請求項4の発明によれば、前記積層膜
の膜厚が所定の膜厚になるまでの研磨時間が、前記膜厚
の時間変化を用いた簡易な演算によって求めることがで
きる。又、請求項5の発明によれば、光電変換領域の周
囲にある導電膜からの反射光を用いて積層膜の膜厚を容
易に、かつ精度良く求めることができ、所望の光学的応
答特性を有する光電変換装置が提供できる。
【0050】又、請求項6の発明によれば、前記積層膜
の上面に形成された入射光の光学特性を制御するための
光学部材の特性に応じて当該積層膜の膜厚を精度良く制
御され、光学部材の特性に応じた所望の光学的応答特性
を有する光電変換装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置の製造方法に用いられる
研磨加工製造装置10の概略を示す全体構成図である。
【図2】研磨処理における研磨時間tと積層膜105の
膜厚Tとの関係を示すグラフである。
【図3】第1の実施の形態により積層膜105が所定の
膜厚Tpに研磨された状態を示す図である。
【図4】化学的機械的研磨によるウェハの平坦化処理の
具体的な手順をフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態の製造方法において積層膜1
05に化学的機械的研磨を行う状態を示す断面図であ
る。
【図6】第2の実施の形態の製造方法が適用された光電
変換装置200の要部を示す断面図である。
【図7】第2の実施の形態により積層膜205が所定の
膜厚Tpに研磨された状態を示す図である。
【図8】第2の実施の形態の製造方法において積層膜2
05に化学的機械的研磨を行う状態を示す断面図であ
る。
【図9】従来のエッチバック法により膜厚が制御された
積層膜5を示す断面図である。
【図10】従来のエッチバック法を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
10 研磨加工製造装置 11 回転定盤 12 研磨パッド 14 検出部 17 マイクロコンピュータ 20 窓部 101,201 p型半導体基板 102 n型半導体領域 103 フィールド酸化膜(絶縁膜) 104 金属膜(導電膜) 105,203 積層膜 110 光電変換領域 208 フィールド酸化膜(絶縁膜) 209 金属膜(入射光遮断膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/10 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に入射光に応じた信号電荷を
    生成蓄積する光電変換領域を形成する第1のステップ
    と、 前記光電変換領域の上面に積層膜を形成する第2のステ
    ップと、 前記積層膜の膜厚を光学的手段で計測しながら当該積層
    膜が所定の膜厚となるように化学的機械的研磨を行う第
    3のステップとを含んでなることを特徴とする光電変換
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記化学的機械的研磨は、回転定盤と、
    該回転定盤に形成された窓部から測定光を照射する光学
    的手段とを有する研磨装置によって行われ、 前記第3のステップでの前記光学的手段による膜厚の計
    測は、前記光電変換領域の上面と前記積層膜の上面との
    相対的な距離、又は前記光電変換領域の周囲にある絶縁
    膜又は導電膜の上面と前記積層膜の上面との相対的な距
    離を、測定光及びその反射光に基づいて計測することに
    より行われることを特徴とする請求項1に記載の光電変
    換装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第3のステップにおいて、 前記光学的手段は、前記積層膜の膜厚の計測を一定間隔
    ずつ、離散的に行い、 離散的に求められた計測値の前回値と今回値とに基づい
    て前記膜厚の時間変化を求め、斯く求めた時間変化から
    所定の膜厚を得る研磨時間を算出することを特徴とする
    請求項2に記載の光電変換装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記積層膜の膜厚が所定の膜厚(Tp)
    となるまでの研磨時間(tp)は、前記積層膜が膜厚
    (Tn-1)となるまでの時間(tn-1)、膜厚(Tn)と
    なるまでの時間(tn)を用いた次式 tp=tn+(tn−tn-1)×(Tp−Tn)/(Tn−T
    n-1) により求められることを特徴とする請求項3に記載の光
    電変換装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記導電膜は、前記光電変換領域の周囲
    に形成された入射光遮断膜であることを特徴とする請求
    項2に記載の光電変換装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記化学的機械的研磨によって所定の膜
    厚に形成された前記積層膜の上面に入射光の光学特性を
    制御するための光学部材を形成する第4のステップを含
    んでいることを特徴とする請求項1から請求項5の何れ
    かに記載の光電変換装置の製造方法。
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