JP2001332702A - Mosトランジスタおよびその製造方法並びに半導体装置 - Google Patents

Mosトランジスタおよびその製造方法並びに半導体装置

Info

Publication number
JP2001332702A
JP2001332702A JP2000147000A JP2000147000A JP2001332702A JP 2001332702 A JP2001332702 A JP 2001332702A JP 2000147000 A JP2000147000 A JP 2000147000A JP 2000147000 A JP2000147000 A JP 2000147000A JP 2001332702 A JP2001332702 A JP 2001332702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
transistor
active region
gate
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000147000A
Other languages
English (en)
Inventor
Keimei Mikoshiba
啓明 御子柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000147000A priority Critical patent/JP2001332702A/ja
Publication of JP2001332702A publication Critical patent/JP2001332702A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DTMOSのゲート電極に比較的大きな電圧
を印加してもトランジスタとしての動作を可能にする。 【解決手段】 nDTMOS50は、p領域からなる第
1活性領域52に設けたnMOS56と、n領域からな
る第2活性領域54に設けたnJFET58とを有して
いる。さらに、nDTMOS50は、第1活性領域52
にp+ 領域からなるコンタクト部62が設けてある。コ
ンタクト部62は、配線78bを介してnJFET58
のゲート部64とドレイン部68とに電気的に接続して
ある。nJFET58のソース部66は、配線78aに
よってnMOS56のゲート電極12に電気的に接続し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSFET(M
OS Field Effect Transisut
or)に係り、特にチャネル領域にゲート電極と同じ極
性の電圧を印加するコンタクト部を有する、いわゆるD
ynamic Threshold MOSFET(D
TMOSFET)およびその製造方法並びに半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSFET(以下、MOSトランジス
タという)は、消費電力が小さく、素子間の電気的分離
が比較的容易に行なえて集積化に適しているところか
ら、メモリ装置や各種の駆動装置などを構成する半導体
装置として広く用いられている。そして、最近は、MO
Sトランジスタの寄生容量を小さくすることができ、動
作速度を高めることができるなどの利点があるところか
ら、SOI(Silicon On Insulato
r)構造基板を用いた半導体装置が製造されるようにな
っている。さらに、近年は、SOI構造基板(以下、S
OI基板という)の特性を利用して、MOSトランジス
タの閾値電圧Vth付近において非常に大きなドレイン電
流が得られ、低電圧で高速スイッチング動作が可能であ
るDTMOSトランジスタが提案されている。図8は、
従来のnチャネルDTMOSトランジスタ(nDTMO
S)を示したものであって、(1)が絶縁層を省略した
平面図であり、(2)は(1)のA−A線に沿った断面
図、(3)はB−B線に沿った断面図である。
【0003】図8において、nDTMOS10は、ゲー
ト電極12の両側に、リンなどのn型不純物を拡散した
+領域からなるソース領域14とドレイン領域16と
を有している。このnDTMOS10は、同図(2)、
(3)に示したように、シリコンからなる支持基板18
の上に埋め込み絶縁層20を介して単結晶シリコンによ
って形成したアクティブ領域22を有するSOI基板2
4に設けてある。アクティブ領域22は、LOCOS
(Local Oxidation of Silic
on)による選択酸化法により形成された厚い二酸化ケ
イ素(SiO2)からなる素子分離領域26によって、
他のアクティブ領域から電気的に分離してある。
【0004】ゲート電極12は、アクティブ領域22の
上に、ゲート酸化膜28を介して形成してある。また、
ソース領域14とドレイン領域16とは、アクティブ領
域22内上部のゲート電極12の両側に形成されてい
る。そして、nDTMOS10は、ゲート電極12の下
方、すなわちソース領域14とドレイン領域16との間
に、ホウ素などのp型不純物が拡散してあるボディ部3
0によって形成したチャネル領域32を有している。さ
らに、nDTMOS10は、チャネル領域32に隣接し
てp+領域からなるコンタクト部34がボディ部30内
に設けてある。そして、SOI基板24の上には、nD
TMOS10を覆って二酸化ケイ素からなる絶縁層36
によって覆ってある。
【0005】絶縁層36には、ゲート電極12の所定位
置に対応した位置に接続孔38aが貫通して設けてあ
る。さらに、ソース領域14、ドレイン領域16、およ
びコンタクト部34と対応した位置には、絶縁層36と
ゲート酸化膜28とを貫通してアクティブ領域22に達
する接続孔38b〜38dが形成してある。また、絶縁
層36の上には、接続孔38(38a〜38d)と対応
した位置に金属配線40(40a〜40c)が設けてあ
る。そして、金属配線40aは、接続孔38a、38d
を介してゲート電極12とコンタクト部34とに接続し
てある。金属配線40bは接続孔38bを介してソース
領域14に接続してあり、金属配線40cは接続孔38
cを介してドレイン領域16に接続してある。
【0006】このように構成したDTMOS10は、作
動させる場合、図9に示したように、ソースS(ソース
領域14)とドレインD(ドレイン領域16)との間
に、ソースS側がマイナス、ドレインD側がプラスの電
圧を印加するとともに、ソースSとゲートG(ゲート電
極12)との間に、ソースS側がマイナス、ゲートG側
がプラスの電圧を印加する。ゲート電極12は、配線4
0aを介してコンタクト部34に電気的に接続してある
ため、チャネル領域32を構成しているボディ部30に
コンタクト部34を介してゲート電極12と同じ極性、
同じ大きさの電圧が印加される。これによりMOSトラ
ンジスタを作動する(オンする)閾値電圧Vthが低下す
るとともに、トランジスタがオンすると閾値電圧Vth
近において大きなドレイン電流を得ることができ、低電
圧で高速スイッチング動作が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のDTMOS10は、図10に模式的に示したよう
に、コンタクト部34とソース領域14との間には、p
n接合が形成された状態となっている。このため、コン
タクト部34とソース領域14との間に、0.5V程度
以上のコンタクト部34側がプラス、ソース領域14側
がマイナスの順方向電圧が印加されると、ゲート電極1
2からコンタクト部34を介してソース領域14に電流
が流れ、DTMOS10がトランジスタの作用をしなく
なる。
【0008】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、DTMOSのゲート電極に比較
的大きな電圧を印加してもトランジスタとしての動作を
可能にすることを目的としている。
【0009】また、本発明は、特別な工程を追加するこ
となく、DTMOSからなる駆動能力の高いCMOS
(Complementary MOS:相補型MO
S)を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るMOSトランジスタは、ゲート電極
の一側にソース領域、前記ゲート電極の他側にドレイン
領域が設けられ、このドレイン領域と前記ソース領域と
の間にチャネル領域が形成されたトランジスタ本体部
と、このトランジスタ本体部の前記チャネル領域に前記
ゲート電極と同じ極性の電圧を印加するコンタクト部と
を有するMOSトランジスタであって、前記コンタクト
部は、電流制限部を介して前記ゲート電極に電気的に接
続してあることを特徴としている。
【0011】このように構成した本発明は、コンタクト
部とトランジスタ本体部のソース領域との間に比較的大
きな順方向電圧が印加されたとしても、コンタクト部が
電流制限部を介してゲート電極に接続してあり、コンタ
クト部を介してゲート電極からソース領域に流れる電流
が制限されため、ゲート電極に1V程度の電圧を印加し
ても、トランジスタ本体部に確実にトランジスタの作用
を発揮させることができる。
【0012】電流制限部は、接合ゲート型電界効果トラ
ンジスタにすることができる。接合ゲート型電界効果ト
ランジスタは、ネガティブフィードバックが作用して電
流を一定にしようとする定電流性を有しており、ゲート
電極からコンタクト部を介してソース領域に流れる電流
を容易に制限することができ、ゲート電極にある程度高
い電圧を印加しても、トランジスタ本体部が確実にトラ
ンジスタとしての機能を発揮する。
【0013】接合ゲート型電界効果トランジスタは、チ
ャネルがトランジスタ本体部のチャネルと同じ導電型で
あってよい。そして、接合ゲート形電界効果トランジス
タのソース部をトランジスタ本体部のゲート電極に接続
し、接合ゲート形電界効果トランジスタのゲート部とド
レイン部とをコンタクト部に接続することにより、トラ
ンジスタ本体部のゲート電極に印加する電圧が接合ゲー
ト形電界効果トランジスタのソース部に印加され、接合
ゲート形電界効果トランジスタのソース部とゲート部と
の間に逆バイアスの電荷が印加されることになり、接合
ゲート形電界効果トランジスタを流れる電流を制限する
ことができ、トランジスタ本体部にトランジスタ作用を
行なわせることができる。
【0014】そして、上記本発明に係るMOSトランジ
スタを製造するためのMOSトランジスタの製造方法
は、支持基板の上に絶縁層を介して設けた単結晶シリコ
ン層の一部に第1導電型不純物を注入したのち、前記単
結晶シリコン層の他の部分に第2導電型不純物を注入し
て、前記単結晶シリコン層に第1活性領域と第2活性領
域とを形成する工程と、前記第1活性領域の上にMOS
トランジスタ本体部のゲート電極を形成する工程と、前
記第1活性領域と前記第2活性領域との所定位置に第2
導電型不純物を注入し、第1活性領域の前記ゲート電極
の両側に前記MOSトランジスタ本体部のソース領域と
ドレイン領域とを形成し、前記第2活性領域に接合ゲー
ト形電界効果トランジスタのソース部とゲート部とを形
成する工程と、前記第1活性領域と前記第2活性領域と
の所定位置に第1導電型不純物を注入し、前記第1活性
領域の所定位置にコンタクト部を形成し、第2活性領域
内上部の前記ソース部とドレイン部との間に前記接合ゲ
ート形電界効果トランジスタのゲート部を形成する工程
と、前記MOSトランジスタ本体部のゲート電極と前記
接合ゲート形電界効果トランジスタのソース部とを接続
する配線と、前記コンタクト部と前記接合ゲート形電界
効果トランジスタのゲート部とドレイン部とを接続する
配線とを形成する工程と、を有することを特徴としてい
る。
【0015】また、本発明に係る半導体装置は、上記の
MOSトランジスタを有することを特徴としている。こ
れにより、極めて消費電力の小さい高速動作が可能な半
導体装置を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るMOSトランジスタ
およびその製造方法並びに半導体装置の実施の形態を、
添付図面にしたがって詳細に説明する。なお、前記従来
技術において説明した部分に対応する部分については、
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0017】図1は、本発明の実施の形態に係るMOS
トランジスタの断面図であり、図2はその絶縁層を省略
した平面図である。これらの図において、MOSトラン
ジスタであるnチャネルDTMOSトランジスタ(nD
TMOS)50は、単結晶シリコン層からなるアクティ
ブ領域22が、ホウ素やガリウムなどの第1導電型不純
物(p型不純物)を注入して拡散させた第1活性領域5
2と、リンやヒ素などの第2導電型不純物(n型不純
物)を注入して拡散させた第2活性領域54とからなっ
ている。そして、第1活性領域52には、トランジスタ
本体部を構成しているnMOSトランジスタ(nMO
S)56が設けてある。また、第2活性領域54には、
電流制限部となるnチャネル接合ゲート形電界効果トラ
ンジスタ(nJFET)58が設けてある。
【0018】nMOS56は、第1活性領域52の上に
ゲート酸化膜28を介して、多結晶シリコンなどにより
形成したゲート電極12を有する。また、第1活性領域
52内の上部には、ゲート電極28の一側にn+領域か
らなるソース領域14が、ゲート電極12の他側にn+
領域からなるドレイン領域16が設けてある。そして、
nMOS56は、ソース領域14とドレイン領域16と
の間が、p領域のボディ部60からなるチャネル領域3
2となっている。さらに、第1活性領域52内の上部に
は、ソース領域14に隣接してp+領域からなるコンタ
クト部62が設けてある。
【0019】一方、nJFET58は、第2活性領域5
4内の上部中央部に、p+拡散領域によって形成したゲ
ート部64を有する。また、nJFET58は、第2活
性領域54内の上部の、ゲート部64の一側にn+領域
からなるソース部66が、ゲート部64の他側にn+
域からなるドレイン部68がゲート部64と離間して形
成してあって、ゲート部64の下方がn領域のボディ部
70からなるチャネル部72となっている。
【0020】SOI基板24の上には、nMOS56、
nJFET58を覆って二酸化ケイ素からなる絶縁層7
4が設けてある。この絶縁層74には、図2に示したよ
うに、nMOS56のゲート電極12の所定位置と対応
した位置に貫通孔76aが設けてある。さらに、絶縁層
74には、nJFET58ソース部66、ゲート部6
4、ドレイン部68との対応位置、コンタクト部62と
の対応位置、およびnMOS56のソース領域14とゲ
ート領域16と対応した位置にゲート酸化膜28を貫通
させた貫通孔76b〜76gが形成してある。また、絶
縁層74の上には、銅などの導電体からなる配線78a
〜78dが設けてある。
【0021】配線78aは、貫通孔76a、76bを介
してnMOS56のゲート電極12とnJFET58の
ソース部66とを電気的に接続している。また、配線7
8bは、貫通孔76c、76d、76eを介してnJF
ET58のゲート部64とドレイン部68と、第1活性
領域52に設けたコンタクト部62とを相互に電気的に
接続している。そして、配線78cは貫通孔76fを介
してnMOS56のソース領域14に接続してあり、配
線78dは貫通孔76gを介してnMOS56のドレイ
ン領域16に接続してある。
【0022】このようになっているnDTMOS50
は、図3(1)に示した回路のようになっていて、nM
OS56のソース領域14とゲート電極12との間に、
ソース領域14側をマイナス、ゲート電極側をプラスの
電圧を印加すると、nJFET58ソース部66にゲー
ト電極12と同じ極性のプラスの電圧が印加される。ま
た、nMOS56のソース領域14とコンタクト部62
との間が順方向バイアス状態となる。そして、nMOS
56のゲート電極12に印加される電圧の増大とともに
nJFET58のソース部66に印加される電圧も増大
し、nJFET58のゲート部64下方の空乏層がソー
ス部66の電圧の大きさに応じて拡大し、nJFET5
8のドレイン部68を介してコンタクト部62に流れる
電流が制限され、一定の電流値になる。すなわち、nJ
FET58は、図3(3)に示したように、定電流部
(定電流回路)としての作用をする。このため、nMO
S56のゲート電極12に0.5V以上の電圧が印加さ
れたとしても、コンタクト部62からnMOS56のソ
ース領域14に流れる電流が一定値を超えないため、ト
ランジスタ本体部であるnMOS56にトランジスタの
動作をさせることが可能となる。
【0023】図4ないし図6は、前記実施形態に係るn
DTMOSトランジスタ50の製造方法を示す工程図で
ある。図4(1)に示したように、SOI基板24は、
支持基板18の上に埋め込み絶縁層20を介して単結晶
シリコン層80が設けてある。そこで、単結晶シリコン
層80を複数のアクティブ領域22に分割する。すなわ
ち、SOI基板24の上にシリコン窒化膜(Si3
4膜)82をCVDなどによって堆積し、これをエッチ
ングして素子分離領域に対応した部分のシリコン窒化膜
82を除去し、アクティブ領域22に対応した部分にの
みシリコン窒化膜82を残す。そして、SOI基板24
を酸化雰囲気において加熱し、露出している単結晶シリ
コン層80を酸化して素子分離領域26を形成して、単
結晶シリコン層80を複数のアクティブ領域22に分割
したのち、シリコン窒化膜82を除去する。なお、素子
分離領域は、単結晶シリコン層80に埋め込み絶縁層2
0に達する溝(トレンチ)を形成し、その溝を二酸化ケ
イ素(SiO2)によって埋めたトレンチアイソレーシ
ョン構造であってもよい。
【0024】次に、SOI基板24の上にフォトレジス
トを塗布して露光、現像し、図4(2)に示したよう
に、アクティブ領域22の一部、すなわち第1活性領域
に対応した部分を露出させたレジスト膜84を形成す
る。そして、レジスト膜84をマスクにしてアクティブ
領域22の露出部にリンなどの第1導電型不純物(p型
不純物)86を注入し、第1活性領域52を形成してレ
ジスト膜84を除去する。その後、再びSOI基板24
の上にフォトレジストを塗布して露光、現像し、アクテ
ィブ領域22の第1活性領域52を覆い、第2活性領域
に対応した部分を露出させたレジスト膜88を設ける
(図4(3)参照)。そして、レジスト膜88をマスク
としてアクティブ領域22の露出部にホウ素などの第2
導電型不純物(n型不純物)90を注入し、第2活性領
域54を形成し、レジスト膜88を除去する。なお、こ
の実施形態においては、第1活性領域52を第2活性領
域54より先に形成する場合について説明したが、第2
活性領域54を形成したのち、第1活性領域52を形成
するようにしてもよい。
【0025】その後、SOI基板24を酸化雰囲気にお
いて加熱し、図5(1)に示したように、アクティブ領
域22の表面を酸化してゲート酸化膜28を形成する。
次に、SOI基板24の上に、ゲート酸化膜28を覆っ
て多結晶シリコン膜92をCVDなどによって所定の厚
さ堆積する。さらに、多結晶シリコン膜92の上にフォ
トレジストを塗布し、これを露光、現像してパターニン
グし、トランジスタ本体部となるnMOSのゲート電極
を形成する位置にレジスト膜94を設ける。そして、レ
ジスト膜94をマスクにして多結晶シリコン膜92をエ
ッチングし、図5(2)に示したように、ゲート電極1
2を形成してレジスト膜94を除去する。
【0026】次に、SOI基板24の上面にフォトレジ
ストを塗布してパターニングし、図5(2)に示したよ
うに、ゲート電極12と、第1活性領域52のnMOS
のソース領域とドレイン領域とを形成する位置に対応し
た部分、および第2活性領域54のnJFETのソース
部とドレイン部とを形成する位置に対応した部分とを露
出させたレジスト膜96を設ける。そして、レジスト膜
96とゲート電極12とをマスクにし、ホウ素などの第
2導電型不純物(n型不純物)98をアクティブ領域2
2の露出部に注入注入したのち、レジスト膜96を除去
する。
【0027】なお、この実施形態の場合、第2導電型不
純物98の注入は、形成されるn+領域がアクティブ領
域22内の上部に浅く形成されるようなエネルギーによ
って行なっている。これにより、第1活性領域52内上
部の、ゲート電極12の一側にn+領域からなるソース
領域14が形成され、ゲート電極12の他側にn+領域
からなるドレイン領域16が形成され、ソース領域14
とドレイン領域16との間が、p領域のボディ部60か
らなるチャネル領域32となり、nMOS56が形成さ
れる。また、第2活性領域54内上部の所定位置には、
+領域からなるソース部66とドレイン部68とが形
成される。
【0028】次に、SOI基板24の上に再びフォトレ
ジストを塗布してパターニングし、図5(3)に示した
ように、第1活性領域52のコンタクト部を形成する部
分と、第2活性領域54のnJFETのゲート部を形成
する部分とを露出させたレジスト膜100を形成する。
そして、レジスト膜100をマスクにして、アクティブ
領域22の露出部にリンなどの第1導電型不純物(p型
不純物)102を注入したのち、レジスト膜100を除
去する。この第1導電型不純物102の注入は、アクテ
ィブ領域22内の上部に浅いp+領域が形成されるよう
な注入エネルギーによって行なう。
【0029】これにより、第1活性領域52内の上部所
定位置にp+領域からなるコンタクト部62が形成され
る。また、第2活性領域54には、ソース部66とドレ
イン部68との間にp+領域からなるゲート部64が形
成され、ゲート部64の下方がn領域のボディ70から
なるチャネル部72となnJFET58が形成さる。
【0030】なお、この実施形態においては、n+
域、すなわちnMOS56のソース領域14、ドレイン
領域16およびnJFET58のソース部66、ドレイ
ン部68を、p+領域からなるコンタクト部62および
nJFET58のゲート部64より先に形成した場合に
ついて説明したが、p+領域をn+領域より先に形成して
もよいことは勿論である。
【0031】その後、図6(1)に示したように、テト
ラエトキシシラン(TEOS)などを用いたCVDによ
って、SOI基板24の上に二酸化ケイ素からなる絶縁
膜104を成膜する。次に、絶縁膜104をエッチバッ
クまたは化学的機械的研磨(Chemical Mec
hanical Polishing)法によって研磨
して平坦化し、表面が平らな絶縁層74にする(図6
(2)参照)。その後、平坦化した絶縁層74の上にフ
ォトレジストを塗布したのち、これを露光、現像してパ
ターニングし、ゲート電極12の所定位置、ソース領域
14、ドレイン領域16およびコンタクト部62と対応
した位置、並びにソース部66、ゲート部64、ドレイ
ン部68と対応した位置にエッチング孔106を設けた
レジスト膜108を形成する(なお、図6(2)におい
ては、ゲート電極12に対応したエッチング孔は示され
ていない)。
【0032】さらに、レジスト膜108をマスクとして
絶縁層74とゲート酸化膜28とをエッチングし、図6
(3)に示したように、これらを貫通した貫通孔76
(76a〜76g)を形成する。次に、スパッタリング
や無電解めっきによって、貫通孔76を充填して絶縁膜
74の上に銅などの導電性金属からなる導電膜を堆積
し、これをエッチングして配線78(78a〜78d)
を形成する。これにより、図1に示したnDTMOS5
0を得ることができる。
【0033】なお、前記実施形態においては、絶縁膜1
04を平坦化して絶縁層74にした場合について説明し
たが、絶縁膜104を平坦化せずに絶縁層74としても
よい。また、前記実施形態においては、貫通孔76内の
導電性金属(いわゆるプラグ)と絶縁層74の上の導電
性金属(配線)とが同じ場合について説明したが、プラ
グと配線とを異なる金属によって構成してもよい。そし
て、実施の形態においては、nチャネルDTMOSトラ
ンジスタ50の製造方法について説明したが、第1導電
型不純物をn型不純物とし、第2導電型不純物をp型不
純物とすることにより、pチャネルDTMOSトランジ
スタをnDTMOS50と同様に形成することができ
る。
【0034】さらに、nDTMOS50を構成している
nMOS56のソール領域14、ドレイン領域16、お
よびnJFET58のソース部66、ドレイン部68を
形成する際に、図示しないpチャネルDTMOSトラン
ジスタのn+領域からなるコンタクト部とpチャネルD
TMOSを構成しているpチャネルJFETのゲート部
とを形成し、nDTMOS50のコンタクト部62とn
DTMOS50を構成しているnJFET58のゲート
部64とを形成する際に、pチャネルDTMOSトラン
ジスタを構成しているpMOSのp+領域からなるソー
ス領域とドレイン領域、およびpJFETのp+領域か
らなるソース部とドレイン部とを形成することにより、
特別の工程を追加することなくnDTMOSとpDTM
OSとからなるCMOSを製造することができる。
【0035】図7は、本発明の実施の形態に係る半導体
装置の一例を模式的に示した断面図である。図7におい
て、半導体装置110は、前記したnDTMOS50を
有する半導体チップ112が、接着剤114によって絶
縁基板116の上面に固着してある。絶縁基板116
は、例えばガラス繊維とエポキシ樹脂との積層体や、ガ
ラス、セラミックなどから形成してある。そして、半導
体チップ112は、nDTMOS50などの素子を設け
た能動面が上向きになっており、能動面に設けた端子部
(図示せず)と、絶縁基板116に形成した配線パター
ン118との間が、金などのワイヤ120によって電気
的に接続してある。また、半導体チップ112は、配線
パターン118、ワイヤ12とともに封止樹脂122に
よって覆われており、湿度などによる劣化が生じないよ
うにしてある。さらに、絶縁基板116の下面には、半
田ボールなどによって形成した多数の端子124がマト
リクス状に設けてあって、図示しないマザーボードなど
に端子124を介して実装できるようになっている。こ
のように構成した半導体装置110は、低消費電力で高
速動作が可能となり、電子機器の性能を向上させること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、コンタクト部が電流制限部を介してゲート電極に接
続してあるため、コンタクト部とトランジスタ本体のソ
ース領域との間に高い順方向電圧が印加されたとして
も、コンタクト部を介してゲート電極からソース領域に
流れる電流が制限され、ゲート電極に1V程度の電圧を
印加しても、トランジスタ本体部が確実にトランジスタ
の作用を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るnDTMOSトラン
ジスタの断面図である。
【図2】図1に示したnDTMOSトランジスタの絶縁
膜を省略した平面図である。
【図3】図1に示したnDTMOSトランジスタの回路
図と等価回路図である。
【図4】実施の形態に係るnDTMOSトランジスタの
製造方法を示す工程図であって、アクティブ領域の形成
と、第1活性領域、第2活性領域とを形成する工程を示
す図である。
【図5】実施の形態に係るnDTMOSトランジスタの
製造方法を示す工程図であって、nMOSとnJFET
とを形成する工程を示す図である。
【図6】実施の形態に係るnDTMOSトランジスタの
製造方法を示す工程図であって、配線を形成する工程を
示す図である。
【図7】実施の形態に係る半導体装置を模式的に示した
断面図である。
【図8】従来のnDTMOSトランジスタの説明図であ
って、(1)は絶縁層を省略した平面図であり、(2)
は(1)のA−A線に沿った断面図、(3)は(1)の
B−B線に沿った断面図である。
【図9】図8に示したnDTMOSトランジスタを作動
させる回路図である。
【図10】従来のnDTMOSトランジスタの作用を説
明する模式図である。
【符号の説明】
12………ゲート電極 14………ソース領域 16………ドレイン領域 18………支持基板 20………埋め込み絶縁層 22………単結晶シリコン層(アクティブ領域) 24………SOI基板 32………チャネル領域 52………第1活性領域 54………第2活性領域 56………トランジスタ本体部(nMOS) 58………電流制限部(nJFET) 60、70………ボディ部 62………コンタクト部 64………ゲート部 66………ソース部 68………ドレイン部 72………チャネル部 78a〜78d………配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/06 H01L 29/78 626Z 29/786 29/80 C 21/337 29/808 Fターム(参考) 5F032 AA13 AA35 AA44 CA01 CA03 CA16 CA17 CA23 DA01 DA02 DA07 DA33 DA43 5F048 AC00 AC03 BA16 BB05 BB14 BE03 BE09 BF11 BF15 BG12 BG14 5F102 GA01 GB01 GC01 GD04 GJ00 GJ03 GL03 GR08 GR09 5F110 AA12 AA30 BB20 CC02 DD05 EE09 EE45 FF02 FF22 GG02 GG12 GG32 GG52 GG60 HJ01 HJ12 HL02 HL22 HL23 NN02 NN23 NN35 NN62 NN71 QQ11 QQ19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極の一側にソース領域、前記ゲ
    ート電極の他側にドレイン領域が設けられ、このドレイ
    ン領域と前記ソース領域との間にチャネル領域が形成さ
    れたトランジスタ本体部と、このトランジスタ本体部の
    前記チャネル領域に前記ゲート電極と同じ極性の電圧を
    印加するコンタクト部とを有するMOSトランジスタで
    あって、前記コンタクト部は、電流制限部を介して前記
    ゲート電極に電気的に接続してあることを特徴とするM
    OSトランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のMOSトランジスタに
    おいて、前記電流制限部は、接合ゲート型電界効果トラ
    ンジスタであることを特徴とするMOSトランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のMOSトランジスタに
    おいて、前記接合ゲート型電界効果トランジスタは、チ
    ャネルが前記トランジスタ本体部のチャネルと同じ導電
    型であって、ソース部が前記トランジスタ本体部のゲー
    ト電極に接続してあるとともに、ゲート部とドレイン部
    とが前記コンタクト部に接続してあることを特徴とする
    MOSトランジスタ。
  4. 【請求項4】 支持基板の上に絶縁層を介して設けた単
    結晶シリコン層の一部に第1導電型不純物を注入したの
    ち、前記単結晶シリコン層の他の部分に第2導電型不純
    物を注入して、前記単結晶シリコン層に第1活性領域と
    第2活性領域とを形成する工程と、 前記第1活性領域の上にMOSトランジスタ本体部のゲ
    ート電極を形成する工程と、 前記第1活性領域と前記第2活性領域との所定位置に第
    2導電型不純物を注入し、第1活性領域の前記ゲート電
    極の両側に前記MOSトランジスタ本体部のソース領域
    とドレイン領域とを形成し、前記第2活性領域に接合ゲ
    ート形電界効果トランジスタのソース部とゲート部とを
    形成する工程と、 前記第1活性領域と前記第2活性領域との所定位置に第
    1導電型不純物を注入し、前記第1活性領域の所定位置
    にコンタクト部を形成し、第2活性領域内上部の前記ソ
    ース部とドレイン部との間に前記接合ゲート形電界効果
    トランジスタのゲート部を形成する工程と、 前記MOSトランジスタ本体部のゲート電極と前記接合
    ゲート形電界効果トランジスタのソース部とを接続する
    配線と、前記コンタクト部と前記接合ゲート形電界効果
    トランジスタのゲート部とドレイン部とを接続する配線
    とを形成する工程と、 を有することを特徴とするMOSトランジスタの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のM
    OSトランジスタを有することを特徴とする半導体装
    置。
JP2000147000A 2000-05-18 2000-05-18 Mosトランジスタおよびその製造方法並びに半導体装置 Withdrawn JP2001332702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000147000A JP2001332702A (ja) 2000-05-18 2000-05-18 Mosトランジスタおよびその製造方法並びに半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000147000A JP2001332702A (ja) 2000-05-18 2000-05-18 Mosトランジスタおよびその製造方法並びに半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001332702A true JP2001332702A (ja) 2001-11-30

Family

ID=18653249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000147000A Withdrawn JP2001332702A (ja) 2000-05-18 2000-05-18 Mosトランジスタおよびその製造方法並びに半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001332702A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7781809B2 (en) 2004-04-08 2010-08-24 Austriamicrosystems Ag High voltage depletion layer field effect transistor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7781809B2 (en) 2004-04-08 2010-08-24 Austriamicrosystems Ag High voltage depletion layer field effect transistor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6337230B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2003037254A (ja) エッチング阻止膜を有するsoi基板、その製造方法、その上に製作されたsoi集積回路及びそれを用いてsoi集積回路を製作する方法
KR20010039879A (ko) 반도체장치 및 그의 제조방법
KR20000058064A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP2822961B2 (ja) 半導体装置
KR100223600B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
US6943411B2 (en) Semiconductor device including a low resistance wiring layer
US6995055B2 (en) Structure of a semiconductor integrated circuit and method of manufacturing the same
JP2845493B2 (ja) 半導体装置
KR0139773B1 (ko) 반도체 집적 회로 장치 및 그 제조 방법
JP2001332702A (ja) Mosトランジスタおよびその製造方法並びに半導体装置
JPS6050063B2 (ja) 相補型mos半導体装置及びその製造方法
JP2000196102A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH1154758A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2002289698A (ja) 半導体装置及びその製造方法と携帯電子機器
JPH10163338A (ja) 半導体装置とその製造方法
JPS5944784B2 (ja) 相補型mos半導体装置
KR100226784B1 (ko) 반도체 소자의 제조방법
JP2001250950A (ja) 半導体装置
JP2001007219A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPS61265859A (ja) 相補型mos半導体装置
KR100460405B1 (ko) 히트 싱크를 갖는 실리콘-온-절연체 정전기 방전 보호장치
KR0135838B1 (ko) 실리콘 온 인슐레이터(soi) 기판을 이용한 반도체장치 및 백-게이트 바이어스 인가방법
JPH10135348A (ja) 電界効果型半導体装置
JP2953915B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060627