JP2001331820A - 無線通信システム、路側無線装置、車載器、車載器診断方法 - Google Patents

無線通信システム、路側無線装置、車載器、車載器診断方法

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JP2001331820A
JP2001331820A JP2000150513A JP2000150513A JP2001331820A JP 2001331820 A JP2001331820 A JP 2001331820A JP 2000150513 A JP2000150513 A JP 2000150513A JP 2000150513 A JP2000150513 A JP 2000150513A JP 2001331820 A JP2001331820 A JP 2001331820A
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Ryoji Kaneuchi
亮二 金内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路を走行する車両に搭載される車載器の健
全性を診断する。 【解決手段】 このETC本線システムは、有料道路の
本線上に設置され、本線を通行する車両1に搭載された
車載器2と無線部21を通じて通信制御部22が無線通
信し、車載器2からログデータを収集し、収集したログ
データを基に車載器2に問題があるかどうかの診断処理
を実行し、この診断結果をPC23に表示すると共に車
載器2へ返信する保守用路側無線装置4を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば有料道路に
導入されるノンストップ自動料金収受システム(以下E
TCシステムと称す) などの無線通信システム、路側無
線装置、車載器、車載器診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ETCシステムは、一部の有料道路の入
口・出口の料金所に無線通信設備を設置して運用が開始
されようとしている。
【0003】このETCシステムは、車両に装着した車
載器に契約情報などを記録したICカードを挿入し、有
料道路の料金所ゲートに設置された路側無線装置と車載
器との間で無線通信することにより、通行料金などの情
報を路側無線装置に接続した有料道路のコンピュータシ
ステムとICカードとの双方に記録して、料金所で料金
支払いのために止まることなく通行することができるシ
ステムである。
【0004】このETCシステムの車載器は、利用車両
を特定するための機器であって、車両から容易に取り外
せないように固定されている。この車載器はICカード
が装着できる構造を有しており、路側に設置された路側
無線装置と無線通信を行うものである。また、この車載
器は、路側無線装置との通信結果、車載器状態およびI
Cカード状態等を必要に応じ利用者に通知する機能を有
している。車載器は民間メーカにより販売され、故障し
た場合や車載器の診断を行う場合は利用者が専用の施設
へ車載器を持ち込んで修理または動作診断を行う。車載
器のメモリには料金収受に必要となるデータが記録され
る。
【0005】一方、ETCシステムの路側無線装置は、
有料道路の料金所ゲートなどに設置され、通行車両に装
着された車載器との間で無線通信を用いて必要な情報の
通信を行い、無線通信結果を有線で上位システムに通知
する。路側無線装置は設置場所・用途により、料金所用
と予告用と本線用に分けられる。料金所用の路側無線装
置は料金所のETC車線に設置され、車載器との問で料
金収受に必要な情報の交信を行う。予告用の路側無線装
置は料金所のトールゲートの手前に設置され、車載器と
の間で車線案内情報の交信を行い、ドライバーにトール
ゲートの専用車線を利用できるかどうかを案内する。本
線用の路側無線装置は道路本線上に設置され、主に車載
器との間で経路情報の交信を行う。
【0006】現在、料金所用と予告用の路側無線装置に
ついては、ある程度の利用技術が考案されているもの
の、本線用の路側無線装置については、車載器との経路
情報の交信以外に、有料道路を走行中の車両のETC利
用者に対して車載器を通じて任意のメッセージを通知す
るという用途(利用形態)が考えられている程度であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ETCシステムでは、路側無線装置と車載器間という複
数の機器間での情報のやりとりでさまざまな処理が行わ
れることから、機器故障が大きな問題になる。例えば路
側無線装置と車載器間で無線通信ができない場合に車載
器が故障あるいは通信障害を起こしているのか、路側無
線装置側に問題があるのかが解りずらく、特に車載器側
の故障は確かめ難い。
【0008】したがって、従来は、車載器の動作に関す
る診断を行いたい場合、ETC利用者は販売店などの専
用の修理施設へ車両を持ち込んで人手の作業によって車
載器を診てもらわなければならず、車載器の診断に手間
が掛かるという問題があった。また、せっかく専用の修
理施設へ車両を持ち込んだ結果、搭載されている車載器
が正常に動作している場合もある。
【0009】さらに、車両を修理施設に持ち込んで車載
器を診てもらったところ、車載器の修理が必要な場合、
車載器内で発生した障害の内容が残っていないことか
ら、修理施設において車載器の故障箇所を特定するのに
時間がかかるという問題もある。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、車両に搭載された車載器の健全性を容
易に確認することのできる無線通信システム、路側無線
装置、車載器、車載器診断方法を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の無線通信システムは、有
料道路に設置された路側無線装置と、前記有料道路を通
行する車両に搭載された車載器との間で無線通信する無
線通信システムにおいて、前記車載器は、自身の内部で
発生した履歴情報を記憶する記憶手段と、前記路側無線
装置からの履歴情報送信要求に対して、前記記憶手段に
記憶されている履歴情報を送信すると共に前記路側無線
装置からの診断結果を受信する無線通信手段と、前記無
線通信手段により受信された診断結果を報知する手段と
を備え、前記路側無線装置は、前記車載器に対して履歴
情報送信要求を発行し前記車載器より履歴情報を取得す
る手段と、取得された履歴情報を基に、前記車載器の健
全性を診断する手段と、診断結果を前記車載器へ通知す
る手段とを具備したことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明の無線通信システム
は、請求項1記載の無線通信システムにおいて、前記履
歴情報は、前記車載器の稼働状況を記録した稼働データ
と、前記車載器で発生した障害の累計を記録した保全デ
ータと、前記車載器の障害内容の詳細を記録したエラー
ログとを含むことを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明の路側無線装置は、道
路を通行する車両に搭載された車載器と無線通信する路
側無線装置において、前記車載器に対して履歴情報送信
要求を発行し前記車載器より履歴情報を取得する手段
と、取得された履歴情報を基に、前記車載器の健全性を
診断する手段と、診断結果を前記車載器へ通知する手段
とを具備したことを特徴としている。
【0014】請求項4記載の発明の車載器は、車両に搭
載され、道路上に設置された路側無線装置と無線通信す
る車載器において、自身の内部で発生した履歴情報を記
憶する記憶手段と、前記路側無線装置からの履歴情報送
信要求に対して、前記記憶手段に記憶されている履歴情
報を送信する手段と、前記路側無線装置からの診断結果
を受信する手段と、診断結果を報知する手段とを具備し
たことを特徴としている。
【0015】請求項5記載の発明の車載器は、請求項4
記載の車載器において、前記履歴情報は、前記車載器の
稼働状況を記録した稼働データと、前記車載器で発生し
た障害の累計を記録した保全データと、前記車載器の障
害内容の詳細を記録したエラーログとを含むことを特徴
としている。
【0016】請求項6記載の発明の車載器診断方法は、
有料道路に設置された路側無線装置と、前記有料道路を
通行する車両に搭載された車載器との間で無線通信する
無線通信システムに用いる車載器診断方法において、前
記車載器内部で発生した履歴情報を記憶手段に記憶する
工程と、前記記憶手段に記憶されている履歴情報を基
に、前記車載器の健全性を診断する工程と、診断結果を
報知する工程とを有することを特徴としている。
【0017】請求項7記載の発明の車載器診断方法は、
有料道路に設置された路側無線装置と、前記有料道路を
通行する車両に搭載された車載器との間で無線通信する
無線通信システムに用いる車載器診断方法において、前
記路側無線装置が前記車載器より履歴情報を取得する工
程と、前記路側無線装置に取得された履歴情報を基に、
前記路側無線装置が前記車載器の健全性を診断する工程
と、診断結果を前記路側無線装置から前記車載器へ通知
する工程とを有することを特徴としている。
【0018】請求項8記載の発明の車載器診断方法は、
請求項6,7いずれか記載の車載器診断方法において、
前記履歴情報は、前記車載器の稼働状況を記録した稼働
データと、前記車載器で発生した障害の累計を記録した
保全データと、前記車載器の障害内容の詳細を記録した
エラーログとを含むことを特徴としている。
【0019】請求項1,3,4,6,7記載の発明の場
合、車載器は、自身の内部で発生した履歴情報を記憶手
段に記憶しておき、路側無線装置からの履歴情報送信要
求に対して、記憶手段に記憶されている履歴情報を送信
する。路側無線装置は、車載器より履歴情報を取得した
履歴情報を基に、車載器の健全性を診断し、この診断結
果を車載器へ通知する。車載器は、路側無線装置からの
診断結果を受信すると、それを報知する。
【0020】すなわち、本発明では、道路上の路側無線
装置が設置された場所を、車載器を搭載した車両が通過
あるいは停止するだけで車載器の診断が自動的に行われ
て、その診断結果が車載器に通知され報知されるので、
ETC利用者としては、車両を専用の修理施設に持ち込
むなどせずに、車載器の健全性(動作状況)を容易に確
認することができる。また、車載器の診断を路側無線装
置側で行うので、車載器に問題があるかどうかを判断す
る条件を管理者側で自由に設定および変更できる。
【0021】請求項2,5,8記載の発明の場合、車載
器の稼働状況の稼働データと、車載器で発生した障害の
累計である保全データと、車載器の障害内容の詳細であ
るエラーログとを履歴情報として記憶しておくことで、
車載器の健全性をチェックする際に、車載器内部の故障
箇所を即座に特定できると共に、故障率の調査などにそ
のデータを利用することができる。さらに、路側無線装
置との通信異常時の原因調査などに役立つ。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の無線通信システムに係る一
つの実施形態のETC本線システムの構成を示す図であ
る。
【0024】同図に示すように、このETC本線システ
ムは、車両1に搭載される車載器2と、本線用路側無線
装置3と、保守用路側無線装置4とから構成されてい
る。
【0025】本線用路側無線装置3は、アンテナ10、
無線部11、通信制御部12を有している。無線部11
は本線上に設置されたアンテナ10を用いて車載器2と
無線通信することにより互いの間で必要なデータを送受
信する。通信制御部12は無線部11の制御を行う。道
路本線上に設置されたアンテナ10からは常時電波が照
射されており、電波の照射範囲である無線通信領域に進
入した車両1の車載器2の応答で無線通信が開始され
る。
【0026】保守用路側無線装置4は、アンテナ20、
無線部21、通信制御部22、PC23を有している。
無線部21は本線上に設置されたアンテナ20を用いて
車載器2と無線通信することにより互いの間で必要なデ
ータを送受信する。通信制御部22は無線部21の制御
を行うと共に、通信ケーブルなどの有線で接続されたP
C23との間で必要なデータの送受信を行う。
【0027】この保守用路側無線装置4は、道路上の車
載器2の修理等を行う専用の施設、例えばサービスエリ
アやパーキングエリアなどに設置し、車載器2との無線
通信は車両1を一旦停車させた状態で行う。
【0028】図2に示すように、車載器2は、CPU3
1と、電源部32と、メモリ33と、ICカードが挿入
されるICカードスロット34と、本線用路側無線装置
3および保守用路側無線装置4などの路側無線装置と無
線通信を行う無線通信制御部35と、これら路側無線装
置との通信結果、車載器2の状態およびICカード50
の状態などを表示する表示部36とから構成されてい
る。この車載器2は、上記路側無線装置と無線通信を行
う場合はICカードスロット34にICカード50が装
着されているか否かに関わらず必要なデータの送受信が
行える。
【0029】ICカードスロット34はICカード50
を装着(セット)するものであり、ICカード50との
インタフェース機能を司る。メモリ33には、この車載
器2が搭載される車両1の車長・車高・軸数・重量・用
途・特長等の車両情報に加え、車載器2を他の車載器と
識別するためのID番号(車載器ID)が予め記録され
ている。CPU31は各部を統括して制御する。例えば
CPU31はICカード50から読み出した情報を処理
するとともに、処理結果をメモリ33に記憶する。ま
た、CPU31は無線通信制御部35を制御してメモリ
33に記憶されている車両の情報、ICカード50の情
報および車載器2の情報等を無線通信制御部35から送
信するとともに無線通信制御部35で受信した情報をメ
モリ33に記憶させる。表示部36は利用者に操作され
る操作部を含みその操作内容や警告等を画面にて案内す
る。
【0030】ここで、車載器2のメモリフォーマットに
ついて説明する。
【0031】車載器2のメモリ33には、図3に示すよ
うに、上記した車載器IDや車両コード等の車載器固有
の情報を記録するエリア41(以下車載器固有情報エリ
ア41と称す)と、車載器2のログデータを記録するエ
リア42(以下ログデータエリア42と称す)を有して
いる。
【0032】ログデータエリア42は、さらに、車載器
2の稼働状況を記録する稼働データエリア43と、車載
器2で発生した障害の累計を記録する保全データエリア
44と、障害内容の詳細を記録するエラーログエリア4
5とに区分されている。
【0033】車載器2で何らかの障害が発生した場合、
CPU31はそのときの障害内容に対応するメモリ33
上の各エリアに記録する。これにより、ログデータエリ
ア42に、車載器2内で発生した障害内容等の詳細なロ
グデータが逐次記録される。
【0034】図4に示すように、ICカード50には、
情報を記憶・読み出し可能なフラッシュメモリ97、車
載器2のICカードスロット34との間でデータのやり
取りを行うインタフェース部98と、このインタフェー
ス部98およびフラッシュメモリ97を制御するCPU
99とが設けられている。
【0035】フラッシュメモリ97には、ユーザの銀行
の口座番号、障害者割引適用の可否等を示す特殊契約情
報、および契約の有効期限等の課金情報が記憶されてい
る。また、このフラッシュメモリ97には、ICカード
50を特定するためのID番号(ICカードID)が予
め記憶されており、車両1が無線通信システムの入口料
金所を通過する際に、通過日時、料金所を特定するため
のゲート番号、車両1の車種、およびカード残額等の通
行履歴情報等がID番号に関連付けられて入口情報とし
て記憶される。
【0036】このICカード50は、車載器2に装着さ
れると、車載器2のICカードスロット34を通じたC
PU31との信号のやり取りで車載器2の正当性を確認
して初めて車載器2側のメモリ33に自身のフラッシュ
メモリ97に記憶されている課金情報等を送る。
【0037】ここで、一般的な対距離制のETC料金所
システムの概要動作を説明する。
【0038】ETC料金所システムは、有料道路の入口
料金所などに設置された入口ゲート装置、出口料金所な
どに設置された出口ゲート装置等を備えている。
【0039】有料道路の入口料金所に車載器2を搭載し
た車両(ETC車両)が進入すると、入口ゲート装置
は、ETC車両の車載器2と無線通信を行い、入口情報
を車載器2および車載器にセットされているICカード
50に記録する。
【0040】そして、有料道路を利用(走行)したET
C車両が有料道路の出口料金所に進入すると、出口ゲー
ト装置は、ETC車両の車載器2と無線通信を行い、車
載器2および車載器2にセットされているICカード5
0から入口情報を読み出して自ゲートの情報を基に決済
処理を実行し、その処理完了通知を車載器2に通知す
る。
【0041】以下、図5〜図7の各フローチャートを参
照してETC本線システムの動作を説明する。まず、図
5を参照してこの実施形態のETC本線システムにおい
て、保守用路側無線装置4にて車載器2のログデータを
収集する際の保守用路側無線装置4の処理について説明
する。
【0042】この実施形態のETC本線システムにおい
て、保守用路側無線装置4では、PC23から通信制御
部22に電波照射開始の指示があると(図5のS10
1)、無線部21は電波照射を開始する(S102)。
【0043】電波の照射を開始したことによって、車載
器2からの応答通知を無線部21が受信した場合(S1
03のYES)、通信制御部22は車載器2との無線通
信が可能であることをPC23へ通知し、通知内容(無
線通信可)がPC23の画面上に表示される(S10
5)。
【0044】また、車載器2からの応答通知を無線部2
1が受信できなかった場合(S103のNO)、通信制
御部22は車載器2との無線通信が不可能であることを
PC23に通知し、これにより通知内容(無線通信不
可)がPC23の画面上に表示される(S104)。ま
た、この場合、通信制御部22は保全データ44のみを
送信するよう車載器2に無線部21を通じて通知する。
【0045】無線通信可能な場合、PC23は、車載器
データを送信させるよう通信制御部22に指示する(S
106)。
【0046】通信制御部22はこの指示に従って、車載
器2に対して全ログデータの要求を無線部21を通じて
通知する(S107)。
【0047】そして、車載器2に全ログデータの要求通
知が受信されると、車載器2は、メモリ33に記憶され
ている全ログデータを返信する。
【0048】要求したログデータが車載器2から無線部
21に受信されなければ(S108のNO)、通信制御
部22はPC23へ車載器2のログデータが取得不可で
あること(メッセージ)を送り、PC23の画面上にロ
グデータ取得不可というメッセージが表示される(S1
09)。
【0049】また、要求したログデータが車載器2から
無線部21に受信されると(S108のYES)、通信
制御部22は受信されたログデータをPC23へ送り、
PC23の画面上にログデータが表示される(S11
0)。
【0050】続いて、図6を参照してこの実施形態のE
TC本線システムにおいて、本線用路側無線装置3にて
車載器2のログデータを収集する際の本線用路側無線装
置3の処理について説明する。
【0051】この実施形態のETC本線システムにおい
て、本線用路側無線装置3では、無線部11のアンテナ
10より、常に本線の通信ゾーンに電波が照射されてお
り、通信制御部12は車載器2からの応答通知を監視し
ている(図6のS201)。
【0052】そして、車載器2からの応答通知をアンテ
ナ10を通じて無線部11が受信すると(201の応答
あり)、通信制御部12は車載器2に対して稼働デー
タ、保全データなどのデータ送信要求を通知する(S2
02)。
【0053】車載器2からログデータが受信されると
(S203のYES)、通信制御部12は受信されたロ
グデータをチェックし、車載器2に問題があるかどうか
を診断する(S204。このとき、通信制御部12は、
管理者によって予め自身に設定された条件を基に車載器
2の診断を行う。
【0054】診断の結果、車載器2に問題があると判断
した場合(異常)、通信制御部12は車載器2に対して
車載器2の状態が異常であることを通知し(S20
6)、処理を終了する。
【0055】また、診断の結果、車載器2に問題がない
と判断した場合は(正常)、通信制御部12は車載器2
に対して車載器2の状態が正常であることを通知し(S
207)、処理を終了する。
【0056】最後に、図7を参照して保守用路側無線装
置4または本線用路側無線装置5にて車載器2のログデ
ータを収集する際の車載器2の処理について説明する。
【0057】車載器2では、車両1が本線上を走行中、
あるいは車両1が専用施設に停止したときに保守用路側
無線装置4または本線用路側無線装置3などの路側無線
装置からの電波を認識すると(S301)、CPU31
は無線通信制御部35を通じて応答通知を送信する(S
302)。
【0058】保守用路側無線装置4または本線用路側無
線装置3などの路側無線装置からログデータを送信する
よう要求があった場合(S303)、CPU31は指定
されたログデータを該当路側無線装置へ送信する(S3
04)。
【0059】該当路側無線装置から自器(車載器2)の
診断結果が通知されると、CPU31はその診断結果の
情報から自器の診断結果が正常か否かを確認する(S3
06)。
【0060】この確認結果、自器の診断結果が正常であ
った場合(S306のYES)、CPU31はその旨
(車載器正常)を表示部36に表示する(S307)。
【0061】一方、S306の確認結果、車載器2の診
断結果が異常であった場合(S306のNO)、その旨
(車載器異常)を表示部36へ表示する(S308)。
【0062】車載器2に記録されたログデータは、車載
器2の診断、故障箇所の特定、故障率の調査等を行う際
に役立つ。また、このログデータは、路側無線装置との
通信異常時の原因調査にも役立つ。
【0063】このようにこの実施形態のETC本線シス
テムによれば、有料道路の専用施設であるパーキングエ
リアあるいはサービスエリアなどに保守用路側無線装置
4を設置し、ここに停止した車両1の車載器2と無線通
信して保守用路側無線装置4が車載器2からログデータ
を取得するので、車載器2に保守専用の端末を有線で接
続したり、車載器2を車両から取り外したりすることな
くログデータの収集を行える。
【0064】また、車載器2に記憶したログデータのう
ち、データ量の少ないログデータ(稼働データ、保全デ
ータ等) は、走行中の車両1からでも収集(取得)可能
であり、本線用路側無線装置3でも車載器2の診断処理
を行うことができる。
【0065】さらに、本線用路側無線装置3が設置され
た道路、例えば有料道路の本線上を、車載器2を搭載し
た車両1が通過することで、専用の施設へ車載器2を持
ち込まなくても車載器2の診断を行うことができる。
【0066】有料道路に設置した本線用路側無線装置3
あるいは保守用路側無線装置4などの路側無線装置が車
載器2の診断を行うので、車載器2に問題があるかどう
かを判断する際の条件を有料道路の運用元である管理者
側が自由に変更できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1,3,4,
6,7記載の発明によれば、車載器自身に履歴情報を記
憶しておき、路側無線装置からの履歴情報送信要求に対
して、記憶されている履歴情報を送信し、路側無線装置
において、車載器より取得した履歴情報を基に、車載器
の健全性を診断し、この診断結果を車載器へ通知し、車
載器では、路側無線装置からの診断結果を受信して報知
するので、ETC利用者としては、車両を専用の修理施
設に持ち込むなどせずに、車載器の健全性(動作状況)
を容易に確認することができる。また、車載器の診断を
路側無線装置側で行うので、車載器に問題があるかどう
かを判断する条件を管理者側で自由に設定および変更で
きる。
【0068】請求項2,5,8記載の発明によれば、車
載器の稼働状況の稼働データと、車載器で発生した障害
の累計である保全データと、車載器の障害内容の詳細で
あるエラーログとを履歴情報として記憶しておくこと
で、車載器の健全性をチェックする際に、車載器内部の
故障箇所を即座に特定できると共に、故障率の調査など
にそのデータを利用することができる。さらに、履歴情
報は路側無線装置との通信異常時の原因調査などに役立
つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態のETC本線システム
の構成を示す図である。
【図2】図1のETC本線システムの車載器の構成を示
す図である。
【図3】図2の車載器のメモリフォーマットを示す図で
ある。
【図4】図2の車載器にセットされるICカードの構成
を示す図である。
【図5】このETC本線システムにおいて、保守用路側
無線装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】このETC本線システムにおいて、本線用路側
無線装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】このETC本線システムにおいて、保守用路側
無線装置あるいは本線用路側無線装置と無線通信する車
載器の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…車両、2…車載器、3…本線用路側無線装置、4…
保守用路側無線装置、50…ICカード、10,20…
アンテナ、11,21…無線部、12,22…通信制御
部、23…PC。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路に設置された路側無線装置と、
    前記有料道路を通行する車両に搭載された車載器との間
    で無線通信する無線通信システムにおいて、 前記車載器は、 自身の内部で発生した履歴情報を記憶する記憶手段と、 前記路側無線装置からの履歴情報送信要求に対して、前
    記記憶手段に記憶されている履歴情報を送信すると共に
    前記路側無線装置からの診断結果を受信する無線通信手
    段と、 前記無線通信手段により受信された診断結果を報知する
    手段とを備え、 前記路側無線装置は、 前記車載器に対して履歴情報送信要求を発行し前記車載
    器より履歴情報を取得する手段と、 取得された履歴情報を基に、前記車載器の健全性を診断
    する手段と、 診断結果を前記車載器へ通知する手段とを具備したこと
    を特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信システムにおい
    て、 前記履歴情報は、 前記車載器の稼働状況を記録した稼働データと、 前記車載器で発生した障害の累計を記録した保全データ
    と、 前記車載器の障害内容の詳細を記録したエラーログとを
    含むことを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 道路を通行する車両に搭載された車載器
    と無線通信する路側無線装置において、 前記車載器に対して履歴情報送信要求を発行し前記車載
    器より履歴情報を取得する手段と、 取得された履歴情報を基に、前記車載器の健全性を診断
    する手段と、 診断結果を前記車載器へ通知する手段と を具備したことを特徴とする路側無線装置。
  4. 【請求項4】 車両に搭載され、道路上に設置された路
    側無線装置と無線通信する車載器において、 自身の内部で発生した履歴情報を記憶する記憶手段と、 前記路側無線装置からの履歴情報送信要求に対して、前
    記記憶手段に記憶されている履歴情報を送信する手段
    と、 前記路側無線装置からの診断結果を受信する手段と、 診断結果を報知する手段とを具備したことを特徴とする
    車載器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車載器において、 前記履歴情報は、 前記車載器の稼働状況を記録した稼働データと、 前記車載器で発生した障害の累計を記録した保全データ
    と、 前記車載器の障害内容の詳細を記録したエラーログとを
    含むことを特徴とする車載器。
  6. 【請求項6】 有料道路に設置された路側無線装置と、
    前記有料道路を通行する車両に搭載された車載器との間
    で無線通信する無線通信システムに用いる車載器診断方
    法において、 前記車載器内部で発生した履歴情報を記憶手段に記憶す
    る工程と、 前記記憶手段に記憶されている履歴情報を基に、前記車
    載器の健全性を診断する工程と、 診断結果を報知する工程とを有することを特徴とする車
    載器診断方法。
  7. 【請求項7】 有料道路に設置された路側無線装置と、
    前記有料道路を通行する車両に搭載された車載器との間
    で無線通信する無線通信システムに用いる車載器診断方
    法において、 前記路側無線装置が前記車載器より履歴情報を取得する
    工程と、 前記路側無線装置に取得された履歴情報を基に、前記路
    側無線装置が前記車載器の健全性を診断する工程と、 診断結果を前記路側無線装置から前記車載器へ通知する
    工程とを有することを特徴とする車載器診断方法。
  8. 【請求項8】 請求項6,7いずれか記載の車載器診断
    方法において、 前記履歴情報は、 前記車載器の稼働状況を記録した稼働データと、 前記車載器で発生した障害の累計を記録した保全データ
    と、 前記車載器の障害内容の詳細を記録したエラーログとを
    含むことを特徴とする車載器診断方法。
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