JP2001331112A - 画像形成方法及びそれによる画像形成物 - Google Patents

画像形成方法及びそれによる画像形成物

Info

Publication number
JP2001331112A
JP2001331112A JP2000146187A JP2000146187A JP2001331112A JP 2001331112 A JP2001331112 A JP 2001331112A JP 2000146187 A JP2000146187 A JP 2000146187A JP 2000146187 A JP2000146187 A JP 2000146187A JP 2001331112 A JP2001331112 A JP 2001331112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
layer
image
label
receiving layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000146187A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kakihara
昇 柿原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000146187A priority Critical patent/JP2001331112A/ja
Publication of JP2001331112A publication Critical patent/JP2001331112A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベルに情報を記録した後に、製品にラベル
を貼り付けるものではなく、画像品質の優れた記録がで
き、記録部の耐擦過性等の耐久性にも優れた画像形成方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 各種製品1の商品コード、製造ロットナ
ンバー等の可変情報、固定情報をラベル7として、製品
1上に記録する画像形成方法において、基材10上に受
容層11を剥離可能に設けた中間転写媒体2と、基材シ
ート13上に熱転写層14を設けた熱転写シート3を用
いて、受容層11面に熱転写画像4を形成し、その後に
該受容層11と被転写体とを接するように重ね、転写手
段により、熱及び/または圧力を加えることにより、前
記画像4が形成された受容層11を製品1に転写して、
ラベル7として記録することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種製品の商品コ
ード、例えばバーコード等の可変情報や固定情報をラベ
ルとして、製品上に記録する画像形成方法と、該画像形
成方法により記録された画像形成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種のエレクトロニクス製品或い
はその他の商品において、製品の型、製造ロットナンバ
ー、特性、取扱方法、注意事項、その他の情報を表示す
るラベルが使用されている。ラベルの情報表示が固定情
報で一定のものであれば、ラベルにその固定情報を印刷
しておき、手作業や機械でラベルを製品に貼り付けてい
る。また、各製品に取り付けられたラベルに直接、シル
ク印刷方式等で固定情報を印刷することが行われてい
る。一方で、ラベルの情報表示で、製品の種類が多種類
であったり、製造ロットナンバー等を可変情報として記
録する必要性が生じている。それに対して、各種製品に
添付するラベルを、製品に添付する前に、サーマルヘッ
ド等を使用したラベルプリンタ等でラベルに可変情報を
記録し、その後でラベルを製品に貼り付けることが行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記に説明した、従来
のラベル上に情報を記録する方法において、ラベル上に
予め情報を印刷または記録しておき、その後にラベルを
製品に貼り付ける作業を行う場合には、そのラベルの貼
付け作業のコストが、手作業にしろ、機械作業のいずれ
においても、高くかかってしまうという問題がある。ま
た、各製品に取り付けられたラベルに直接、シルク印刷
方式等で固定情報を印刷する場合は、その印刷に使用す
る版を正確に作成する必要があり、製版代等が高くかか
ったりする。さらに、製品の表面に直接、サーマルヘッ
ド等を使用したラベルプリンタで固定ないし可変情報を
記録する試みが行われているが、バーコードや各種の画
像や文字を寸法精度良く、正確に再現することが難し
く、また記録部の耐擦過性等の耐久性が十分ではなく、
満足するものがない。
【0004】したがって、本発明は、このような問題に
着目してなされたものであり、各種製品の商品コード、
製造ロットナンバー等の可変情報や固定情報をラベルと
して、製品上に記録する画像形成方法において、ラベル
に情報を記録した後に、製品にラベルを貼り付けるもの
ではなく、画像品質の優れた記録ができ、記録部の耐擦
過性等の耐久性にも優れた画像形成方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の如き課題を解決す
るために、本発明は、各種製品の商品コード、製造ロッ
トナンバー等の可変情報、固定情報をラベルとして、製
品上に記録する画像形成方法において、基材上に受容層
を剥離可能に設けた中間転写媒体の受容層面に、基材シ
ート上に熱転写層を設けた熱転写シートを用いて、加熱
により熱転写画像を形成し、その後に該受容層と被転写
体とを接するように重ね、転写手段により、熱及び/ま
たは圧力を加えることにより、前記画像が形成された受
容層を製品に転写して、ラベルとして記録することを特
徴とする。前記の画像が形成された受容層の転写される
製品が、バッテリー電池であることが好ましく行われ
る。また、本発明の画像形成物は、上記の画像形成方法
により、製品上に可変情報、固定情報をラベルとして、
記録されたことを特徴とする。
【0006】上記のように、各種製品の商品コード、製
造ロットナンバー等の可変情報、固定情報をラベルとし
て、製品上に記録する画像形成方法において、基材上に
受容層を剥離可能に設けた中間転写媒体と、基材シート
上に熱転写層を設けた熱転写シートを用いて、受容層面
に熱転写画像を形成し、その後に該受容層と被転写体と
を接するように重ね、転写手段により、熱及び/または
圧力を加えることにより、前記画像が形成された受容層
を製品に転写して、ラベルとして記録することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら説明する。本発明の画像形成方法
は、二次電池やプラスチック成型品等の各種製品の商品
コード、製造ロットナンバー等の可変情報、固定情報を
ラベルとして、製品上に記録する画像形成方法であり、
基材上に受容層を剥離可能に設けた中間転写媒体の受容
層面に、基材シート上に熱転写層を設けた熱転写シート
を用いて、加熱により熱転写画像を形成し、その後に該
受容層と被転写体とを接するように重ね、転写手段によ
り、熱及び/または圧力を加えることにより、前記画像
が形成された受容層を製品に転写して、ラベルとして記
録するものである。可変情報、固定情報をラベルとして
記録される製品は、ポリカーボネート、ポリスチレン、
塩化ビニル、ポリエステル等の成型樹脂で構成されたプ
ラスチック成型品、例えば二次電池や携帯電話、デジタ
ルカメラ等の各種電子部品、トナーカートリッジやイン
クリボンカートリッジ等、耐久消費財やリサイクル製品
に好ましく用いることができる。尚、ラベルの添付され
る製品表面の部分に、予め白色層を印刷や転写方式で形
成しておくことも可能である。
【0008】画像形成の記録方式は、熱転写方式であ
り、感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式が広く用いら
れているが、本発明ではどちらの方式も用いることがで
きる。すなわち、感熱溶融熱転写方式は、顔料等の色材
を熱溶融性のワックスや樹脂等のバインダに分散させた
熱溶融インキ層を熱転写層としてプラスチックフィルム
等の基材シ−トに担持させた熱転写シートを用いて、サ
ーマルヘッド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネ
ルギーを印加することにより、被転写体上に色材をバイ
ンダとともに転写する画像記録方法である。この感熱溶
融転写方式によって記録される画像は、高濃度で鮮鋭性
に優れ、文字、線画等の2値画像の記録に適している。
特に、本発明ではラベルに記録する商品コード、製造ロ
ットナンバー等の可変情報、固定情報の記録方法とし
て、感熱溶融転写方式が好ましく用いられる。また、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の感熱溶融転写
方式の熱転写シートを用いて被転写体上に重ねて記録す
ることにより、多色あるいはカラー画像の記録も可能で
ある。
【0009】また、感熱昇華転写方式は、色材として用
いる昇華性染料をバインダ樹脂に溶融あるいは分散させ
た染料層をプラスチックフィルム等の基材シ−トに担持
させた熱転写シートと、紙やプラスチックシート等の支
持体上に画像受容層を設けた被転写体とを用いて、サー
マルヘッド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネル
ギーを印加することにより、熱転写シート上の染料層中
に含まれる昇華性染料を被転写体上の画像受容層中に移
行させて画像を記録する方法である。この感熱昇華転写
方式は、熱転写シートに印加するエネルギー量によって
ドット単位で染料の移行量を制御できるため、濃度階調
による階調再現が可能である。また、使用する色材が染
料であるため、記録される画像は透明性があり、複数の
染料層を用いて色を重ねた際の中間色の再現性に優れて
いる。したがって、イエロー、マゼンタ、シアンの3色
あるいはこれにブラックを加えた4色の熱転写シートを
用いて被転写体上にこれらの3色あるいは4色を重ねて
記録することにより、高画質のフルカラー画像の記録が
可能である。
【0010】以下、感熱溶融転写方式を用いた例につい
て、説明するが、それに限定せず、感熱昇華転写方式で
も本発明は適用することができる。図1は感熱溶融転写
方式を用いて、製品上に可変情報、固定情報をラベルと
して、記録する画像形成方法を説明するための工程図で
ある。中間転写媒体2の画像形成面である受容層11と
感熱溶融転写方式の熱転写シート3の熱転写層14面が
接するように重ね、サーマルヘッド5とプラテンローラ
6との間を通過させ、サーマルヘッド5とプラテンロー
ラ6で圧接し、サーマルヘッド5を画像データに応じて
発熱させる(図1(A))。この場合の中間転写媒体2
は、基材10上に受容層11を直接設けたものを用い、
また熱転写シート3としては基材シート13の一方の面
に熱溶融性インキ層15の単層の熱転写層14を設け、
基材シート13の他方の面には背面層18を設けたもの
を使用した。上記のように、中間転写媒体2と熱転写シ
ート3を重ねて、画像データに応じて加熱し、熱溶融性
の熱転写層14を中間転写媒体2の受容層11面に転写
させて画像4を形成する(図1(B))。
【0011】次に、画像4が形成された中間転写媒体2
と被転写体である製品1とを重ねて、サーマルヘッド5
とプラテンローラ6によって熱圧着する(図1
(C))。これにより、中間転写媒体2上に形成された
画像4が受容層11とともに、製品1に転写され、結果
として画像4が受容層11に覆われた形態で、情報記録
部を備えたラベル7付きの製品1が得られる(図1
(D))。尚、製品1上に設けられる情報記録部の画像
4は、中間転写媒体2の受容層11面に形成した画像4
と鏡像関係となるので、画像や文字、記号は予め逆転像
として形成しておく必要がある。
【0012】また、図1とは異なる例として、図2に本
発明の画像形成方法を説明するための別の工程図を示
す。図2も感熱溶融転写方式を用いて、製品上に可変情
報、固定情報をラベルとして、記録する画像形成方法で
あり、中間転写媒体2の画像形成面である受容層11と
感熱溶融転写方式の熱転写シート3の熱転写層14であ
る熱溶融性インキ層15面が接するように重ね、サーマ
ルヘッド5とプラテンローラ6との間を通過させ、サー
マルヘッド5とプラテンローラ6で圧接し、サーマルヘ
ッド5を画像データに応じて発熱させる(図2
(A))。但し、この場合の中間転写媒体2は、基材1
0上に剥離層12を介して、受容層11を設けたものを
用い、熱転写シート3としては基材シート13の一方の
面に剥離層16、熱溶融性インキ層15、接着層17を
この順に積層した3層からなる複数層の熱転写層14を
設け、基材シート13の他方の面には背面層18を設け
たものを使用した。上記のように、中間転写媒体2と熱
転写シート3を重ねて、画像データに応じて加熱し、剥
離層16、熱溶融性インキ層15及び接着層17からな
る熱転写層14を中間転写媒体2の受容層11面に転写
させて画像4を形成する(図2(B))。
【0013】次に、画像4が形成された中間転写媒体2
と被転写体である製品1とを重ねて、ホットスタンパ8
とプラテン9によって熱圧着する(図2(C))。これ
により、中間転写媒体2上に形成された画像4が剥離層
12及び受容層11とともに、製品1に転写され、結果
として画像4が剥離層12と受容層11に覆われた形態
で、情報記録部を備えたラベル7付きの製品1が得られ
る(図2(D))。上記の例では、中間転写媒体に熱転
写シートを用いて、画像形成する加熱手段として、サー
マルヘッドによる手段を示したが、それに限定されず、
レーザー光、赤外線フラッシュランプ、熱ペン等の公知
の手段を使用することができる。加熱手段における熱エ
ネルギーを与え方としては、熱転写シート側から行う
他、中間転写媒体側から行っても、あるいは、両側から
行ってもよいが、熱エネルギーの有効利用の観点から、
熱転写シート側から熱エネルギーを与えることが好まし
い。また上記の画像形成の加熱手段は、固定情報はもち
ろんのこと、可変情報の記録を行うもので、オンデマン
ドの情報記録を行うものが好ましく用いられる。
【0014】熱エネルギーを与える熱源としてレーザー
光を用いるときは、レーザー光の光量や照射面積を変化
させることにより、与える熱エネルギーを変化させるこ
とができる。また、音響光学子を内蔵したドットジェネ
レーターを用いれば、網点の大小に応じた熱エネルギー
を与えることもできる。また、上記の例では、画像の形
成された受容層を被転写体である製品に熱転写する手段
は、上記のサーマルヘッド、ホットスタンパによる方法
だけではなく、アイロン、熱ロール等の従来公知の加熱
加圧手段がいずれも使用できる。さらに、上記の画像の
形成された受容層を製品に熱転写する際には、転写され
る製品に熱、圧による影響を与えないように、低エネル
ギーで熱、圧を加えて正常に転写できるように、後記す
る中間転写媒体で基材から受容層が容易に転写できるよ
うにすることが好ましい。
【0015】本発明の画像形成方法において、二次電池
やプラスチック成型品等の各種製品の商品コード、製造
ロットナンバー等の可変情報、固定情報をバーコード
や、文字、画像等により記録するものである。例えば、
図3に示すように、商品コードをバーコード19により
記録し、製造ロットナンバー20を英数字で記録するこ
とができる。尚、ラベルとして、可変情報や固定情報の
記録する形態としては、その情報を解読できるものであ
れば、自由に選択することができる。
【0016】以下、本発明で使用する中間転写媒体、熱
転写シートについて、説明する。上記の中間転写媒体2
としては、後述するような熱転写シート3に使用される
基材シート13と同じ基材10をそのまま用いることが
でき、特に制限するものではなく、基材10の厚さは、
強度および耐熱性等が適切になるように材料に応じて適
宜選択することができるが、通常は1〜100μm程度
のものが好ましく用いられる。また、熱転写シート3か
ら中間転写媒体2への熱溶融性インキ層15の転写性を
高めるため、あるいは、中間転写媒体2から被転写体で
ある製品1への画像4の転写性を高める目的で、必要に
応じて上記中間転写媒体の受容層11の上に接着層を設
けてもよい。
【0017】受容層11は、例えば、ポリプロピレン等
のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル
酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニ
ル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニ
ル系モノマーとの共重合体、アイオノマー、セルロース
誘導体等を用いて形成することができ、これらの中でも
ビニル系樹脂およびポリエステル系樹脂が特に好ましく
用いられる。受容層は、上記のような樹脂と、必要に応
じて各種添加剤を加えることができる。例えば、被転写
体である製品に、該受容層が転写された時に、製品の表
面が黒色等の場合、受容層上の記録画像が不鮮明になり
やすく、受容層を白色等に着色化させるために、酸化チ
タン等の白色顔料等の着色剤を加えたりすることができ
る。但し、記録画像が受容層に覆われた最終形態のラベ
ル付き製品となるため、受容層は記録画像を見る上で支
障のない程度に、透明性を有することが好ましい。受容
層を中間転写媒体の基材上に形成する方法としては、従
来公知のグラビアコート、グラビアリバースコート、ロ
ールコート等その他多くの公知の方法が使用でき、この
受容層の厚みは0.5〜100μm程度とすることがで
きる。
【0018】中間転写媒体2の基材10と受容層11の
間に、必要に応じて、剥離層12を設けることができ、
剥離層12には、主としてバインダ樹脂と離型性材料と
が含有される。バインダ樹脂としては、熱可塑性樹脂で
あるポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
アルコール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、
エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース
等のセルロース誘導体、あるいは熱硬化性樹脂である不
飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、アミノアルキッド樹脂等が使用できる。また
離型性材料としては、ワックス類、シリコーンワック
ス、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フッ素系樹脂、
タルク、シリカの微粉末や、界面活性剤や金属セッケン
等の滑剤等が使用できる。このような剥離層12は、受
容層と同様な方法で形成することができ、その厚みは
0.1〜5μm程度が好ましい。
【0019】感熱溶融転写方式の熱転写シート3を構成
する基材シート13は、従来の熱転写シートに使用され
る基材シートを用いることができる。好ましい基材シ−
トの具体例は、グラシン紙、コンデンサー紙、パラフィ
ン紙などの薄紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリ
エーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリ
プロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリ
エチレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチ
ルペンテン、アイオノマー等のプラスチックの延伸ある
いは未延伸フィルムや、これらの材料を積層したものが
挙げられる。この基材シ−トの厚さは、強度および耐熱
性等が適切になるように材料に応じて適宜選択すること
ができるが、通常は1〜100μm程度のものが好まし
く用いられる。
【0020】また、熱転写シート3の熱転写層14とし
ての熱溶融性インキ層15は、着色剤とバインダーから
なり、さらに必要に応じて分散剤、帯電防止剤など、種
々の添加剤を加えたものでよい。上記の着色剤として
は、有機または無機の顔料もしくは染料のうち、記録材
料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色
濃度を有し、光、熱、温度等により変褪色しないものが
好ましい。また、着色剤としては、要求される色調に応
じて、カーボンブラック、有機顔料、無機顔料、又は各
種染料から適当なものを選択して用いることが出来る。
但し、ラベルが付与される製品表面の色が黒等の暗色の
場合には、熱溶融性インキ層の色相を白色や黄色等の明
色にして、記録画像が鮮明になるように、背景色とのコ
ントラストをもたせることが好ましい。製品表面の色が
明色の場合は、熱溶融性インキ層の色相を暗色にした
り、製品表面の色によって熱溶融性インキ層の色相を転
写された画像が見やすいように、適宜調整することが好
ましい。尚、熱溶融性インキ層(画像)が製品に転写さ
れた時に、熱溶融性インキ層が製品表面の色に影響され
ないように、熱溶融性インキ層に添加する着色剤は隠蔽
性の高い材料を選定したり、後記する剥離層に隠蔽性の
高い着色剤を用いることが好ましい。
【0021】熱溶融性インキ層15に用いるバインダー
は、樹脂を主体として構成することが好ましく、樹脂と
して具体的には、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、
メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン
系樹脂、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエ
ンゴム等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。特に従
来より感熱接着剤として使用されている比較的低軟化
点、例えば、50〜150℃の軟化点を有するものが好
ましい。
【0022】その他、必要に応じて、耐熱性、被転写物
との定着性等を阻害しない程度に、ワックス成分を混合
し使用することができる。ワックスとしては、例えば、
マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パ
ラフィンワックス等がある。更に、フィッシャートロプ
シュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミ
ツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワッ
クス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエ
ステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、
脂肪酸アミド等、種々のワックスが挙げられる。このな
かで、特に融点が50〜85℃であるものが好ましい。
50℃以下であると、保存性に問題が生じ、又85℃以
上であると印字の感度不足になる。
【0023】熱溶融性インキ層15の形成は、上記のよ
うな着色剤成分とバインダー成分と、さらに、これに必
要に応じて水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整したイ
ンク着色層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコ
ート、ホットラッカーコート、グラビアダイレクトコー
ト、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコー
ト、ロールコート等の方法により、乾燥状態で厚さ0.
05〜5μm、好ましくは0.2〜1.5μmを設ける
ものである。乾燥塗膜の厚さが、0.05μm未満の場
合、成膜性の問題で均一なインキ層が得られず、印字物
の擦過性低下の原因になる。また、厚さが5μmを越え
た場合、印字転写の際に、高エネルギーが必要となり、
特殊な熱転写プリンターでしか印字できなかったり、ま
たは、印字の感度不足となる。
【0024】さらに、熱転写シート3の背面層18は、
熱転写シート3から中間転写媒体2に熱転写層14を転
写する際、サーマルヘッド5等の加熱デバイスとの熱融
着を防止し、走行を滑らかに行う目的で、加熱デバイス
と接触する基材シ−ト13の面に設けられる。この背面
層18に用いる樹脂としては、例えば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セル
ロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリ
ビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン等
のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリ
ル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリルー
スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変
性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体
又は混合物が用いられる。背面層18の耐熱性をより高
めるために上記の樹脂のうち、水酸基系の反応性基を有
している樹脂を使用し、架橋剤としてポリイソシアネー
ト等を併用して、架橋樹脂層とすることが好ましい。
【0025】さらに、サーマルヘッド5との揩動性を付
与するために、背面層18に固形あるいは液状の離型剤
又は滑剤を加えて耐熱滑性をもたせてもよい。離型剤又
は滑剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラ
フィンワックス等の各種ワックス類、高級脂肪族アルコ
ール、オルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン
系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸お
よびその誘導体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タ
ルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を用いることが
できる。背面層18に含有される滑剤の量は5〜50質
量%、好ましくは10〜30質量%程度である。尚、こ
のような背面層は、熱転写シート3に設けるだけでな
く、中間転写媒体2の基材10の受容層11が設けられ
ている側と反対面に、設けることも可能である。
【0026】また、熱転写シート3で、基材シート13
と熱溶融性インキ層15とが、画像形成時に熱溶融性イ
ンキ層15の基材シートからの剥離が十分でない場合、
基材シート13と熱溶融性インキ層15との間に、剥離
層16を設けることができる。剥離層16はバインダー
としてワックス成分より成っており、更に必要に応じて
種々の添加剤、着色剤を加えたものである。バインダー
として用いるワックス成分としては、前記した熱溶融性
インキ層15と同じく、例えば、マイクロクリスタリン
ワックス、エステルワックス、カルナバワックス、パラ
フィンワックス等がある。更に、フィシャートロプシュ
ワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、みつロ
ウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワック
ス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性
ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワ
ックスが用いられる。このなかで、特に融点が50〜9
0℃であり、100℃における溶融粘度が10〜200
mPa・sの範囲であるワックスが好ましい。
【0027】具体的には、熱溶融性インキ層15と同じ
種類のワックスを用いても良いが、剥離層16は、熱溶
融性インキ層15よりも溶融粘度が低いものを用いるこ
とが好ましい。また、剥離層16には良好な熱伝導性及
び帯電防止性を与えるために、溶融粘度を著しく上昇し
ない程度に熱伝導性、導電性物質を剥離層16に配合す
ることが出来る。このような物質としては、カーボンブ
ラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二
硫化モリブデン等の金属又は金属化合物等がある。係る
剥離層16の厚みは、0.2〜2μm程度が好ましい。
0.2μm未満では、剥離層としての性能が十分得られ
ず、2μmを越えると、印字時にサーマルヘッドと熱溶
融性インキ層との距離が大きくなり印字エネルギーを多
量に必要になり好ましくない。
【0028】また、熱転写シート3の熱溶融性インキ層
15と中間転写媒体2の受容層との接着性が低い場合、
熱溶融性インキ層15の上に接着層17を設けることが
できる。接着層17は、加熱により接着性を発現する材
料を選択することが好ましく、例えば、熱可塑性の合成
樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いて形成するこ
とができる。より具体的には、エチルセルロース、セル
ロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導
体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレ
ン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、アイオノマー、エチレンアクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合
成樹脂、粘着性付与剤としてのロジン、ロジン変性マレ
イン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブ
チルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリ
ロニトリルゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフィ
ン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体等が挙げられる。
【0029】接着層17は上記のような材料の1種ある
いは2種以上よりなる組成物により形成することがで
き、厚さは0.05〜5μm程度である。また、上記の
接着層は、中間転写媒体の受容層上に必要に応じて設け
ることも可能であり、受容層と被転写体である製品との
接着性能および操作性等を考慮して設定できるが、通常
は0.1〜200μm程度が好ましい。なお、本発明に
係る熱転写シートは、カラー印字として適用できること
は言うまでもなく、多色の熱転写シートも本発明の一実
施態様となる。また、サーマルヘッド等の熱転写プリン
ターとしてはライン或いはシリアルタイプのいずれでも
よい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各種製
品の商品コード、製造ロットナンバー等の可変情報、固
定情報をラベルとして、製品上に記録する画像形成方法
において、基材上に受容層を剥離可能に設けた中間転写
媒体と、基材シート上に熱転写層を設けた熱転写シート
を用いて、受容層面に熱転写画像を形成し、その後に該
受容層と被転写体とを接するように重ね、転写手段によ
り、熱及び/または圧力を加えることにより、前記画像
が形成された受容層を製品に転写して、ラベルとして記
録することができる。したがって、ラベルに情報を記録
した後に、製品にラベルを貼り付けるものではないた
め、製造コストを抑えることができ、また画像品質の優
れた記録ができ、かつ情報の記録部である画像が受容層
に覆われた形態となり、情報記録部の耐擦過性等の耐久
性にも優れたラベル付きの製品、すなわち本発明の画像
形成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 感熱溶融転写方式を用いて、製品上に可変情
報、固定情報をラベルとして、記録する画像形成方法を
説明するための工程図である。
【図2】 感熱溶融転写方式を用いて、製品上に可変情
報、固定情報をラベルとして、記録する画像形成方法を
説明するための別の工程図である。
【図3】 商品コード、製造ロットナンバーを記録した
ラベルの例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 製品 2 中間転写媒体 3 熱転写シート 4 画像 5 サーマルヘッド 6 プラテンローラ 7 ラベル 8 ホットスタンパ 9 プラテン 10 基材 11 受容層 12 剥離層 13 基材シート 14 熱転写層 15 熱溶融性インク層 16 剥離層 17 接着層 18 背面層 19 バーコード 20 製造ロットナンバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種製品の商品コード、製造ロットナン
    バー等の可変情報、固定情報をラベルとして、製品上に
    記録する画像形成方法において、基材上に受容層を剥離
    可能に設けた中間転写媒体の受容層面に、基材シート上
    に熱転写層を設けた熱転写シートを用いて、加熱により
    熱転写画像を形成し、その後に該受容層と被転写体とを
    接するように重ね、転写手段により、熱及び/または圧
    力を加えることにより、前記画像が形成された受容層を
    製品に転写して、ラベルとして記録することを特徴とす
    る画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記の画像が形成された受容層の転写さ
    れる製品が、二次電池であることを特徴とする請求項1
    に記載する画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記の請求項1または請求項2に記載す
    る画像形成方法により、製品上に可変情報、固定情報を
    ラベルとして、記録されたことを特徴とする画像形成
    物。
JP2000146187A 2000-05-18 2000-05-18 画像形成方法及びそれによる画像形成物 Withdrawn JP2001331112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000146187A JP2001331112A (ja) 2000-05-18 2000-05-18 画像形成方法及びそれによる画像形成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000146187A JP2001331112A (ja) 2000-05-18 2000-05-18 画像形成方法及びそれによる画像形成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001331112A true JP2001331112A (ja) 2001-11-30

Family

ID=18652580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000146187A Withdrawn JP2001331112A (ja) 2000-05-18 2000-05-18 画像形成方法及びそれによる画像形成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001331112A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015046908A1 (ko) * 2013-09-30 2015-04-02 주식회사 엘지화학 전지셀 표면 인쇄 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015046908A1 (ko) * 2013-09-30 2015-04-02 주식회사 엘지화학 전지셀 표면 인쇄 방법
CN105579240A (zh) * 2013-09-30 2016-05-11 株式会社Lg化学 用于对电池单体的表面进行印刷的方法
JP2016538679A (ja) * 2013-09-30 2016-12-08 エルジー・ケム・リミテッド 電池セル表面印刷方法
CN105579240B (zh) * 2013-09-30 2018-10-19 株式会社Lg 化学 用于对电池单体的表面进行印刷的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0790665B2 (ja) 熱転写方法及びこれに用いる熱転写用インクシート
US6803936B2 (en) Thermal transfer sheet, method for image formation, method for image-formed object formation, and image-formed object
JP3475298B2 (ja) 中間転写記録媒体を用いた画像形成方法
JP2003165275A (ja) 画像形成方法及び画像形成物
JP3963555B2 (ja) 接着層転写シートおよび印画物
JPH1142864A (ja) 受容層転写シート用熱転写シート
US4840837A (en) Heat transfer medium
TW580456B (en) Thermo-sensitive recording medium and printed object
JP3465963B2 (ja) 画像記録方法
JP4415514B2 (ja) 熱転写記録媒体とそれを用いた熱転写記録方法
JP2001331112A (ja) 画像形成方法及びそれによる画像形成物
JP3465110B2 (ja) 中間転写記録媒体を用いた画像形成装置
JP2004195941A (ja) 画像形成方法、熱転写シート、画像形成物及び中間転写記録媒体
JP2008030284A (ja) 画像形成方法および画像形成体
JP2001322360A (ja) 溶融型熱転写インクリボン、印刷物、印刷装置
JPH10329435A (ja) 感熱転写記録媒体
JPH09234893A (ja) 熱転写記録方法及びそれに用いる間接転写媒体
JP2002254839A (ja) 熱転写シート
JPH08258438A (ja) 熱転写シート及び熱転写記録方法並びに熱転写記録装置
JPS62179992A (ja) 熱印字媒体
JPH04158069A (ja) 記録装置
JP2002254834A (ja) 画像形成方法及びプリント装置
JP2023039252A (ja) 印画物の製造方法、印画物及び熱転写印画装置
JP2003165278A (ja) 熱転写フィルム及び熱転写記録媒体
JP3706860B2 (ja) 印画物の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807