JP2001330351A - 複合蓄冷体およびその使用方法 - Google Patents

複合蓄冷体およびその使用方法

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JP2001330351A JP2000150292A JP2000150292A JP2001330351A JP 2001330351 A JP2001330351 A JP 2001330351A JP 2000150292 A JP2000150292 A JP 2000150292A JP 2000150292 A JP2000150292 A JP 2000150292A JP 2001330351 A JP2001330351 A JP 2001330351A
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Akira Kano
陽 狩野
Katsunobu Hosoya
勝宣 細谷
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2303/00Details of devices using other cold materials; Details of devices using cold-storage bodies
    • F25D2303/08Devices using cold storage material, i.e. ice or other freezable liquid
    • F25D2303/085Compositions of cold storage materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2331/00Details or arrangements of other cooling or freezing apparatus not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2331/80Type of cooled receptacles
    • F25D2331/804Boxes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/14Thermal energy storage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来用いられてきた蓄冷材と比較して、その
総重量を増加させずかつ蓄冷剤の融点を低くすることな
く被保冷物の保冷時間をより長時間化することができる
複合蓄冷体およびその使用方法を提供する。 【解決手段】 互いに融点の異なる二個以上の蓄冷材が
積層されてなる蓄冷体2と、該蓄冷体2を収容する容器
とを備え、該蓄冷体2のうち一方の最外層である蓄冷主
材3の蓄冷剤の融点よりも、該蓄冷主材3を除く残余の
層である蓄冷助材4の蓄冷剤の融点が低い、好ましくは
蓄冷主材3の蓄冷剤が−10〜10℃の範囲から選ばれ
る融点を有しかつ蓄冷助材4の蓄冷剤が0℃未満の融点
を有する複合蓄冷体1、ならびに蓄冷主材3が被保冷物
に接触しかつ蓄冷助材4が被保冷物に接触しないように
配置する複合蓄冷体1の使用方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに種類の異な
る二個以上の蓄冷材を備える複合蓄冷体およびその使用
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄冷材は、配送用のトランクやレジャー
用のクーラーボックスなどの保冷箱体の内部空間の保冷
の目的として、従来から頻繁に用いられている。たとえ
ば配送物や飲料物などの被保冷物を保冷したいときに
は、蓄冷材を保冷箱体内に入れておき、このような保冷
箱体内に該被保冷物を蓄冷材に接触するように入れてお
けばよい。これによって該被保冷物が蓄冷材によって直
接冷却されるとともに、蓄冷材で保冷された保冷箱体の
内部空間によって保冷される。その際蓄冷材は、保冷箱
体内で該保冷箱体の底面および/または側面に接するよ
うに、または被保冷物の上に配置される。上記のような
用途において従来用いられてきた蓄冷材としては、一種
類の蓄冷剤を包装材内に収容してなる蓄冷材が多い。被
保冷物には上記の配送物および飲料物以外にも様々なも
のが挙げられ、適度な保冷温度の範囲は被保冷物ごとに
各々異なる。上記のように従来では一種類の蓄冷剤を有
する蓄冷材が頻繁に用いられてきたので、保冷箱体内の
保冷温度(蓄冷材の放冷温度)は、蓄冷剤の融点で一義
的に決まる。したがって従来は、被保冷物の適度な保冷
温度の範囲にできるだけ近い融点の蓄冷剤を有する蓄冷
材が用いられていた。中でも特に融点が0℃の氷を蓄冷
剤とする蓄冷材が、適用できる被保冷物の種類の多さ、
製造の容易さなどの点から広く用いられていた。
【0003】このような従来の蓄冷材のうち1〜2回程
度の使用が意図されている蓄冷材の場合、たとえばポリ
エチレンフィルムなどを包装材として用いて蓄冷剤を簡
易に包み込んでなるものが主流である。また10回以上
の繰り返しの使用が意図されている蓄冷材の場合では、
該包装材で上記の場合と比べてより強固に蓄冷剤を包み
込んでなるものが用いられている。蓄冷剤の包み込み方
は通常上記包装材で袋綴じされることによって行われ、
該袋綴じの方式としてはたとえば袋の上下左右をシール
する両端綴じ、袋の上下と裏中央をシールする後ろ中央
綴じなどがある。このような蓄冷材の形状は、扁平状の
ものが多い。
【0004】しかしながら一種類の蓄冷剤を有する蓄冷
材において、その保冷時間は蓄冷材の重量によって決め
られる。被保冷物に必要な保冷時間は、実用上様々であ
る。したがって被保冷物をより長い時間保持する必要が
あるほど大量の蓄冷材が必要とされ、たとえば配送やレ
ジャーなどにおいて携帯すべき蓄冷材の重量がかさんで
しまうという不具合がある。
【0005】蓄冷材の重量を増加させずに上記保冷時間
をより長い時間とするためには、被保冷物の適度な保冷
温度よりも低い融点の蓄冷剤を有する蓄冷材を用いる必
要がある。しかしながらこのような蓄冷材では、被保冷
物を蓄冷材に直接接触させた場合には被保冷物が冷却さ
れ過ぎてしまう問題がある。たとえば被保冷物が魚介
類、肉類、飲料、牛乳、乳製品などの場合には、その適
度な保冷温度範囲は0℃〜10℃であるので、蓄冷剤と
して主に氷を含有する蓄冷材が従来から多く用いられて
いる。しかしながらこれらの被保冷物の場合、蓄冷剤の
融点が0℃未満の蓄冷材を直接接触させると、該被保冷
物が冷却され過ぎてその細胞膜(繊維分などが含まれる
場合には細胞壁)が破壊されてしまい、該被保冷物の鮮
度を保つことができない。このように蓄冷材の総重量を
変化させることなくかつ蓄冷剤の融点が被保冷物の適度
な保冷温度よりも低いことがなく、さらにその保冷時間
を長くすることができるものが望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決しようとするものであり、その目的は、従来用
いられてきた蓄冷材と比較して、その総重量を増加させ
ずかつ被保冷物に接触する蓄冷剤の融点を低くすること
なく被保冷物の保冷時間をより長時間化することができ
る複合蓄冷体およびその使用方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、二個以上の蓄冷
材を、各層ごとにその種類が異なるように互いに積層さ
せて容器内に収容し、さらに一方の最外層の蓄冷材(以
下、蓄冷主材ともいう)の融点を該最外層を除く残余の
層の蓄冷材(以下、蓄冷助材ともいう)の融点よりも高
く設定することで、上記問題点を解決できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は以下のとおりである。 (1)互いに融点の異なる二個以上の蓄冷材が積層され
てなる蓄冷体と、該蓄冷体を収容する容器とを備え、該
蓄冷体のうち一方の最外層の蓄冷材である蓄冷主材の蓄
冷剤の融点よりも、該蓄冷主材を除く残余の層の蓄冷材
である蓄冷助材の蓄冷剤の融点が低い複合蓄冷体。 (2)蓄冷主材の蓄冷剤が−10℃〜10℃の範囲から
選ばれる融点を有し、かつ蓄冷助材の蓄冷剤が0℃未満
の融点を有することを特徴とする上記(1)に記載の複
合蓄冷体。 (3)蓄冷主材の蓄冷剤が主として氷からなることを特
徴とする上記(1)または(2)に記載の複合蓄冷体。 (4)請求項(1)〜(3)のいずれかに記載の複合蓄
冷体を使用する方法であって、蓄冷主材が被保冷物に接
触しかつ蓄冷助材が被保冷物に接触しないように配置す
ることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記
載の複合蓄冷体の使用方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の複合蓄冷体は、基本的には、二個以上の蓄冷材
が各層ごとにその融点が異なるように互いに積層されて
なる蓄冷体と、該蓄冷体を収容する容器とを備える。蓄
冷材の積層のされ方については、本発明の目的を達成で
きる態様のものであれば特に限定はなく、積層板状、ピ
ラミッド状などが挙げられ、複合蓄冷体の用途に応じて
適宜選択される。本発明においては、蓄冷体の各層ごと
で融点が異なるように構成されていればよい。層数につ
いても特に限定はないが、好ましくは二層〜十層、より
好ましくは二層〜五層であり、二層の蓄冷体で実現され
るものが特に好ましい。蓄冷主材および蓄冷助材の各蓄
冷剤は、それぞれ後述の容器と同様の各種材料から選ば
れて形成される包装材内に収容される。本発明におい
て、蓄冷主材および蓄冷助材の各蓄冷剤は、蓄冷主材の
蓄冷剤の融点よりも蓄冷助材の蓄冷剤の融点が低いとい
う関係を有すればよく、上記関係を満たすならば特に限
定されない。
【0010】図1は、本発明の複合蓄冷体1の好ましい
一例を簡略化して示す図である。複合蓄冷体1は、蓄冷
主材3および蓄冷助材4からなる蓄冷体2を、容器5の
内部空間に収容してなる。図1に示す例では、蓄冷主材
3および蓄冷助材4は、各々一個の蓄冷材からなる。
【0011】蓄冷主材3は、好ましくは−10℃〜10
℃、より好ましくは−5℃〜5℃の範囲から選ばれる融
点を有する蓄冷剤6と、該蓄冷剤6をその内部空間に収
容する包装材7とを有する。蓄冷主材3の蓄冷剤6とし
ては、たとえば氷(融点:0℃)、塩素酸リチウム三水
和物(融点:8.1℃)、硫酸一水和物(融点:9.0
℃)、塩化亜鉛三水和物(融点:10.0℃)、リン酸
二ナトリウム十二水和物(融点:−1.5℃)、炭酸ナ
トリウム(融点:−2.1℃)、硝酸カリウム(融点:
−2.8℃)、リン酸三ナトリウム十二水和物(融点:
−3.0℃)、フッ化ナトリウム(融点:−3.5
℃)、炭酸水素アンモニウム(融点:−3.9℃)、硫
酸マグネシウム(融点:−3.9℃)、リン酸二水素ア
ンモニウム(融点:−4.0℃)、炭酸水素カリウム
(融点:−5.4℃)、硫酸亜鉛(融点:−6.5
℃)、グリシン(融点:−7.0℃)、フッ化水素カリ
ウム(融点:−7.6℃)、塩化バリウム(−8.0
℃)、リン酸水素二ナトリウム(融点:−9.9)など
の各共晶水溶液などが挙げられ、特には限定されない
が、融点が0℃の氷を用いるのが特に好ましい。蓄冷剤
6に使用される氷としては、純水、イオン交換水、水道
水などを凝固させたものが挙げられる。また蓄冷主材3
の蓄冷剤6は、その融点が蓄冷助材4の蓄冷剤8の融点
との間で上記の関係を有するならば、後述の凝固点降下
剤、吸水性樹脂、過冷却防止剤、pH調整剤などが適宜
添加されていてもよい。
【0012】蓄冷助材4は、好ましくは−21℃以上0
℃未満、より好ましくは−10℃〜−2℃の融点を有す
る蓄冷剤8と、該蓄冷剤8をその内部空間に収容する包
装材9とを有する蓄冷材である。蓄冷助材4の蓄冷剤8
としては、たとえば凝固点降下剤を溶解させた水溶液か
らなる蓄冷剤が用いられる。上記蓄冷主材3の蓄冷剤6
と蓄冷剤8との融点の差は、好ましくは21℃以下、よ
り好ましくは10℃以下に選ばれ、たとえば蓄冷剤6の
融点が0℃であるとき、蓄冷剤8の融点は好ましくは−
21℃〜−2℃である。
【0013】上記の場合、凝固点降下剤としては凝固点
降下を起こす水溶性の無機物系材料および有機物系材料
であれば特に限定はない。該無機物系材料としては解離
により1価のイオンを生じる塩が挙げられ、たとえば塩
化ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、リン酸二水素
ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、硝酸ナ
トリウム、水酸化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化
ナトリウムなどのナトリウム塩、硝酸カリウム、炭酸水
素カリウム、フッ化水素カリウム、塩化カリウム、フッ
化カリウム、亜硝酸カリウム、ヨウ化カリウム、リン酸
三カリウム、炭酸カリウム、水酸化カリウムなどのカリ
ウム塩、炭酸水素アンモニウム、リン酸二水素アンモニ
ウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、フッ化ア
ンモニウムなどのアンモニウム塩が挙げられる。また該
有機物系材料としてはグリシン、尿素、メタノール、エ
タノールなどが挙げられる。本発明においては、所望の
温度に適する凝固点降下剤を各層の蓄冷助材ごとに選択
して使用する。また凝固点降下剤は、各蓄冷助材4の各
蓄冷剤8中に単独で含有させてもよく、二種以上含有さ
せてもよい。
【0014】このような凝固点降下剤の含有量は、凝固
点降下剤の種類に依存しており、また水に溶解する範囲
であれば特に限定はない。図1に示すようにたとえば複
合蓄冷体1が蓄冷主材3および蓄冷助材4の二個の蓄冷
材からなる蓄冷体2を有し、蓄冷助材4の蓄冷剤8が塩
化ナトリウム水溶液で実現される場合、凝固および融解
時の温度差が小さくなり、蓄冷および放冷温度が一定に
近くなる点から、好ましくは5重量%〜25重量%、よ
り好ましくは15重量%〜25重量%、特に好ましくは
23重量%の濃度の水溶液(融点:−21℃)を使用で
きる。
【0015】また蓄冷助材4は、必要に応じて吸水性樹
脂、過冷却防止剤およびpH調整剤を含有していてもよ
い。
【0016】吸水性樹脂としては、樹脂内部の高イオン
濃度に基づく浸透圧により吸水機能を有し、部分的に三
次元架橋構造を有する水不溶性樹脂を示すものであれば
よく、樹脂1gに対する吸水量が好ましくは100g以
上、より好ましくは1000g以上のものを用いる。こ
のような吸水性樹脂としては通常市販されているもので
よく、特には限定されず、たとえばグラフト重合型デン
プン系樹脂、カルボキシメチル化型デンプン系樹脂など
のデンプン系樹脂類、グラフト重合型セルロース系樹
脂、カルボキシメチル化型セルロース樹脂などのセルロ
ース系樹脂類、ポリアクリル酸塩系樹脂、ポリビニルア
ルコール系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリオキ
シエチレン系樹脂、イソプレンマレイン酸系樹脂などの
合成系樹脂類などが挙げられる。
【0017】過冷却防止剤およびpH調整剤としては特
に限定はなく、たとえば凝固点降下剤として塩化ナトリ
ウムを使用した場合の過冷却防止剤としては、硫酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムなどが挙げ
られ、pH調整剤としては炭酸ナトリウム、ホウ酸ナト
リウムなどが挙げられる。
【0018】本発明に使用される容器5は、その内部空
間に蓄冷体2を収容するものであって、本発明の目的を
達成できる態様のものであれば特に限定はなく、好まし
い態様として扁平状、袋状などが挙げられる。図1に示
す容器5は、扁平状の場合である。容器5を形成するた
めの材料としては、後述の各種プラスチック、後述の各
種金属、ガラスなどの各種セラミックスが挙げられる。
該容器5は、これらの材料を単独であるいは複合させて
用いて、好ましくはプラスチックフィルム(a)を内層
とし、プラスチックフィルム(b)を外層とする多層フ
ィルムで実現され、より好ましくはプラスチックフィル
ム(a)/金属箔/プラスチックフィルム(b)の層構
造を有する多層フィルムで実現される。このような構成
において、容器5に対して、プラスチックフィルム
(a)はその内部空間の密封性を付与し、プラスチック
フィルム(b)は耐衝撃性、耐寒性、耐ピンホール性お
よび耐磨耗性を付与する。また金属箔は、水蒸気および
ガス、特に酸素に対するバリア性を有し、その内部空間
に収容される蓄冷体2の酸化を防止する。この場合、該
多層フィルムの厚みは、好ましくは50μm〜2000
μm、より好ましくは200μm〜500μmである。
【0019】本発明で使用されるプラスチックフィルム
(a)の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ンテレフタレート(以下、PETという)、ポリスチレ
ン、ナイロン、ポリカーボネート、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体およびエチレン−酢酸ビニル共重合体
などのフィルム、アルミニウム蒸着フィルム、酸化アル
ミ蒸着積層フィルム、セラミックス蒸着積層フィルムな
どが挙げられる。プラスチックフィルム(a)は、上記
の材料の一種または二種以上を用いてもよく、単層体お
よび積層体のいずれで実現してもよいが、ポリエチレン
フィルムの単層体またはポリエチレンフィルムとナイロ
ンフィルムとの積層体で実現されるのが好ましい。
【0020】プラスチックフィルム(a)がポリエチレ
ンフィルムの単層体で実現される場合、フィルムの膜厚
は好ましくは20μm〜1000μmであり、より好ま
しくは100μm〜500μmである。またプラスチッ
クフィルム(a)がポリエチレンフィルムとナイロンフ
ィルムとの積層体で実現される場合、フィルムの膜厚は
ナイロンフィルムが好ましくは12μm〜37μm、よ
り好ましくは強度の点から15μm〜37μmであり、
ポリエチレンフィルムが好ましくは20μm〜1000
μm、より好ましくは100μm〜500μmである。
ポリエチレンフィルムとナイロンフィルムとの積層体を
用いた場合、ポリエチレンフィルムの単層体を用いた場
合と比較して、耐寒性および耐衝撃性に優れるプラスチ
ックフィルム(a)を実現することができる。
【0021】本発明で使用されるプラスチックフィルム
(b)の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、PET、ポ
リスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、エチレン−
ビニルアルコール共重合体およびエチレン−酢酸ビニル
共重合体などのフィルム、アルミニウム蒸着フィルム、
酸化アルミ蒸着積層フィルム、セラミックス蒸着積層フ
ィルムなどが挙げられる。プラスチックフィルム(b)
は、上記の材料の一種または二種以上用いてもよく、単
層体および積層体のいずれで実現してもよいが、ナイロ
ンフィルムの単層体またはPETフィルムの単層体で実
現されるのが好ましい。
【0022】プラスチックフィルム(b)がナイロンフ
ィルムで実現される場合、フィルムの膜厚は好ましくは
12μm〜37μm、より好ましくは強度の点から15
μm〜37μmである。またプラスチックフィルム
(b)の材料がPETフィルムで実現される場合、フィ
ルムの膜厚は好ましくは12μm〜25μm、より好ま
しくは強度の点から15μm〜25μmである。該フィ
ルム(b)は、いずれの材料で実現されるにしても、そ
の厚みが10μm未満であると耐ピンホール性および耐
磨耗性が低下するので好ましくなく、またその厚みが5
0μmを超えると熱伝導性が低下するので好ましくな
い。
【0023】本発明で使用する金属箔としては、水蒸気
およびガスを透過しない点からアルミニウム箔が好まし
い。金属箔の厚みは、好ましくは7μm〜12μmであ
り、酸素に対するバリア性を充分にするため9μm以上
がより好ましく、成型性の点からは12μm以下が好ま
しい。金属箔の厚みが7μm未満である場合には上記バ
リア性が低下するので好ましくなく、該厚みが12μm
を超える場合は金属箔が割れやすくなる傾向があるため
好ましくない。
【0024】該容器5は、上記のプラスチックフィルム
(a)/金属箔/プラスチックフィルム(b)の各層以
外の層を有していてもよい。該各層以外の層としては、
本発明の効果に影響を及ぼさなければ特に限定はなく、
たとえばプラスチックフィルム(a)と金属箔との間ま
たは金属箔とプラスチックフィルム(b)との間に接着
剤層を有していてもよい。
【0025】蓄冷主材3および蓄冷助材4の各包装材
7,9としては、上記の容器5を形成する各種材料の中
から同様に選ばれ、容器5と同じものを用いてもよく、
また異なるものを用いてもよい。
【0026】本発明の複合蓄冷体の好適な製造方法を、
図1に示した複合蓄冷体1の場合に概ね沿って説明す
る。まず、たとえば常温(20℃)で包装材7内に−1
0℃〜10℃の融点の蓄冷剤6を収容して蓄冷主材3を
作製し、包装材9内に0℃未満の融点の蓄冷剤8を収容
して蓄冷助材4を作製する。蓄冷剤6,8の調製方法は
特には限定されず、たとえば混合用の容器に入れた水
に、凝固点降下剤、過冷却防止剤、pH調整剤を徐々に
攪拌しながら所定量まで投入し、充分混合した後、吸水
性樹脂を徐々に攪拌しながら所定量まで添加し、攪拌・
混合する方法、樹脂の上に予め凝固点降下剤などを混合
した水溶液を注ぎ込む方法などがある。なお、蓄冷剤材
料(たとえば、凝固点降下剤、添加剤)の投入順序は特
には限定されず、また溶解を促進するために50℃程度
まで加熱してもよい。また、凝固点降下剤など各種添加
剤を添加した後、該混合物を水に投入してもよい。
【0027】本発明において包装材7,9および容器5
に用いられる多層フィルムは、ウェットラミネーション
法、ドライラミネーション法、無溶剤型ドライラミネー
ション法、ホットメルトラミネーション法、押出しラミ
ネーション法、共押出しラミネーション法などの慣用さ
れているラミネート法により製造することができる。
【0028】蓄冷主材3および蓄冷助材4は、たとえば
上記の方法で得られた同じ大きさの多層フィルムを二枚
用意し、プラスチックフィルム(a)が内側にくるよう
に重ね三方をヒートシールして袋状体を作製した後、上
記のように予め調整した蓄冷剤6または蓄冷剤8を各々
必要量充填し、袋内を吸引脱気しながら袋の残った一辺
をヒートシールして包装体7,9とすることにより得ら
れる。この他に、吸水性樹脂を加える前の必要量の蓄冷
剤を袋状体内で混合・攪拌してゲル化させてもよい。蓄
冷主材3および蓄冷助材4の作製は、どちらを先に行っ
てもよいし、また同時並行で行ってもよい。
【0029】次に、蓄冷主材3および蓄冷助材4を積層
して蓄冷体2を作製する。図1に示す態様では扁平状の
蓄冷主材3および蓄冷助材4における長軸方向および短
軸方向がそれぞれ互いに略平行となるように積層する。
このように蓄冷体2が各一個の蓄冷主材3および蓄冷助
材4からなる二層構造である場合には特に問題はない
が、蓄冷助材を複数個用いる場合、特に蓄冷体が三層以
上の積層構造を有する場合には、一方の最外層に蓄冷主
材が配置されるように積層する。このようにして作製さ
れた蓄冷体2を、容器5内に収容して、図1に示した複
合蓄冷体1が製造される。
【0030】本発明の複合蓄冷体は、蓄冷主材と蓄冷助
材との間、また蓄冷助材が二層以上である場合やピラミ
ッド状に積層されている場合には互いに隣接する蓄冷助
材同士の間を、接着剤を用いて接着するような構成であ
ってもよい。該接着剤としては、たとえばフェノール系
接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エポキシ系接着剤、ゴム
系接着剤、尿素−メラミン系接着剤、シリコン系接着
剤、アクリル系接着剤などが挙げられる。
【0031】図2は、図1に示した複合蓄冷体1の好ま
しい使用方法の一例を模式的に示す図である。図2で
は、被保冷物11を図1に示した態様の複合蓄冷体1を
二個用いて、たとえば保冷箱体12内で保冷する場合が
示されている。保冷箱体12としては、たとえば配送用
のトランクやレジャー用のクーラーボックスなどが挙げ
られるが、これらには限定されず、被保冷物11の保冷
が可能なものであればよい。図2に示す保冷箱体12
は、たとえば箱本体13と蓋体14とを有するような開
閉自在の箱体であり、閉状態ではその内部空間を概ね気
密に保持することができるように形成される。
【0032】上記複合蓄冷体1は、好ましくはいずれの
蓄冷材の蓄冷剤の融点よりも低い温度で使用前に予め冷
却され、該蓄冷剤がいずれも凝固した状態で使用され
る。このような複合蓄冷体1は、蓄冷主材3が被保冷物
11に接触しかつ蓄冷助材4が被保冷物11に接触しな
いように配置され、この条件を満たすならば保冷箱体1
2内で該保冷箱体12の底面12aおよび/または側面
に接するように設置されてもよく、また被保冷物11の
上に配置されてもよい。図2では、保冷箱体12の底面
12aに接するように複合蓄冷体1を配置した例を示
す。この際、該底面12aには蓄冷助材4が接するよう
にする。
【0033】上記のように複合蓄冷体1が配置された保
冷箱体12内に、蓄冷主材3に接触するように被保冷物
11を入れる。これによって被保冷物11は、接触する
蓄冷主材3によって直接冷却されるとともに、複合蓄冷
体1全体で保冷された保冷箱体12の内部空間によって
保冷される。この際、蓄冷助材4は蓄冷主材3に接触し
ており、蓄冷主材3を直接冷却する。これによって被保
冷物11を冷却することで徐々に進行する蓄冷主材3の
蓄冷剤6の融解を抑制する働きを有する。このように本
発明では、被保冷物の保冷において、蓄冷主材は被保冷
物を直接冷却するという主たる役割を果たし、蓄冷助材
はこの蓄冷主材を冷却して該蓄冷主材の蓄冷剤の融解を
抑制するという補助的な役割を果たす。したがって本発
明の複合蓄冷体と同じ総重量の、たとえば蓄冷主材と同
じ融点の蓄冷剤を有する蓄冷材を用いた場合と比較し
て、蓄冷剤が融解し切ってしまう時間、換言すれば蓄冷
材による保冷時間をより延長することができる。この被
保冷物の保冷時間は、保冷の目的に併せて様々である
が、本発明においては該保冷時間の設定に応じて蓄冷助
材の蓄冷剤の融点を選択すればよく、複合蓄冷体の総重
量を増加する必要がない。これによって従来のように保
冷時間を延長したいがために、たとえば配送やレジャー
などにおいて携帯すべき蓄冷材の総重量がかさんでしま
う不具合を解消することができる。
【0034】また本発明の複合蓄冷体は、上記のように
蓄冷主材が被保冷物に接触しかつ蓄冷助材が被保冷物に
接触しないように配置して使用される。したがって被保
冷物に接触する蓄冷主材については被保冷物の適度な保
冷温度範囲に適合する融点の蓄冷剤を有する蓄冷材を用
いればよく、蓄冷助材については適度な放冷時間に応じ
て設定される融点の蓄冷剤を有する蓄冷材を用いればよ
い。これによって被保冷物が、適度な保冷温度の範囲を
0℃〜10℃とするたとえば魚介類、肉類、飲料、牛
乳、乳製品などである場合には、融点が0℃〜10℃の
蓄冷剤を有する蓄冷材を蓄冷主材として用いれば、融点
が0℃未満の蓄冷剤を有する蓄冷材を用いた場合とは異
なり、被保冷物の細胞膜(繊維分などが含まれる場合に
は細胞壁)が破壊されることなく、その鮮度を保持した
ままより長い時間保冷することができる。
【0035】本発明の複合蓄冷体は、蓄冷主材および蓄
冷助材のいずれもが被保冷物に接触しないように配置
し、保冷材として使用することも可能である。この場合
においても、本発明の複合蓄冷体は、該複合蓄冷体と同
じ総重量の、たとえば蓄冷主材と同じ融点の蓄冷材を用
いた場合と比較して、保冷時間をより延長することがで
きる。また複合蓄冷体をこのように使用する場合には、
蓄冷主材の蓄冷剤の融点が被保冷物の適当な保冷温度よ
りも低く、かつ蓄冷助材の蓄冷剤の融点が該蓄冷主材の
蓄冷剤の融点よりも低いならば、用いる各蓄冷剤は特に
は限定されない。したがって蓄冷主材を被保冷物に接触
させて使用する場合と比較して、より広い範囲から各蓄
冷剤材料を選択することができるという利点がある。
【0036】またさらに本発明の複合蓄冷体では、複数
個の蓄冷材を容器内に収容して、一体化した単体物とす
るような構成である。したがって上記のいずれの場合の
ように使用しても、複数個の蓄冷材を一体化しないよう
な場合と比較して、その取り扱いが容易であるので、保
冷に際しての配置などをより迅速に行うことができると
ともに配置の間違いも少なく、確実な保冷を行うことが
できる。また保冷箱体内において、複数個の蓄冷材をバ
ラバラに配置する場合と比較して、保冷箱体内により整
然と配置できるので保冷箱体の内部空間をより有効に活
用することができる。
【0037】本発明の複合蓄冷体は、各蓄冷材において
包装材を用いず、内部空間を複数個の空間に分割する隔
壁、たとえば二分割する隔壁を有するような箱状の容器
を用いて、該容器の分割された一方の内部空間に蓄冷主
材の蓄冷剤を充填し、残る内部空間に蓄冷助材の蓄冷剤
を充填するような構成で実現されてもよい。言い換えれ
ば図1に示した態様の複合蓄冷体1において、包装体5
と包装材7,9とを一体化させたようなものであっても
よい。このような構成においては、包装材がないので蓄
冷剤自体を蓄冷材とみなすことができ、上記の態様と同
じく蓄冷材が積層された構成といえる。このような態様
で実現される本発明の複合蓄冷体も、蓄冷主材が被保冷
物に接触しかつ蓄冷助材が被保冷物に接触しないように
配置して使用すれば、上記と同様の効果を得ることがで
きる。
【0038】本発明の複合蓄冷材は、配送用のトランク
やレジャー用のクーラーボックス以外の蓄冷式冷凍庫、
冷蔵庫、ショーケース、保冷車、および冷凍食品、アイ
スクリームなどの持ち帰り用などの保冷材および/また
は冷却剤としての用途において好適に使用することがで
きる。
【0039】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。 実施例1 一個の蓄冷主材および一個の蓄冷助材を容器内に収容し
て、本発明の複合蓄冷体を作製した。蓄冷主材では蓄冷
剤として5kgの水(融点:0℃)を用い、蓄冷助材で
は蓄冷剤として2kgの19.3%塩化カリウム水溶液
(融点:−10℃)を用い、これらの蓄冷剤を各包装材
内に収容した。各包装材および容器は、フィルム厚60
μmのポリエチレンフィルムを内層とし、フィルム厚1
5μmのナイロンフィルムを外層とする二層フィルムを
用いた。容器のサイズは300mm×210mmであ
り、各包装材のサイズは290mm×200mmであっ
た。このようにして蓄冷体の総重量が7kgである本発
明の複合蓄冷体を作製した。このようにして作製された
複合蓄冷体を、−18℃で12時間保持し、蓄冷主材お
よび蓄冷助材の各蓄冷剤を凝固させた後、蓄冷主材が被
保冷物に接触しかつ蓄冷助材が被保冷物に接触しないよ
うに配置した。被保冷物は重量が10kgのものを用い
た。上記複合蓄冷体の配置から24時間後、蓄冷主材お
よび蓄冷助材の残存率をみたところ、蓄冷主材の残存率
が約30%、蓄冷助材の残存率が約5%であった。
【0040】実施例2 容器として、内部空間を二分割する隔壁を有する箱状の
ポリエチレン製容器を用い、一方の内部空間に5kgの
水を充填し、他方の内部空間に2kgの10%塩化ナト
リウム水溶液を充填して、蓄冷体の総重量が7kgであ
る本発明の複合蓄冷体を作製した。実施例1と同様にし
て、蓄冷主材および蓄冷助材の残存率をみたところ、蓄
冷主材の残存率が約40%、蓄冷助材の残存率が約10
%であった。
【0041】比較例1 実施例1で用いたのと同じ容器に7kgの水を入れて、
総重量が7kgである蓄冷材を作製した。実施例1と同
様にして、蓄冷材の残存率をみたところ、約12%であ
った。
【0042】比較例2 保冷箱体の内部に、被保冷物9kgおよび氷7kgをバ
ラバラに配置して、24時間後の氷の残存率をみたとこ
ろ15%であった。しかしながら被保冷物をこれ以上収
納することができなかった。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、従来用いられてきた蓄冷材と比較して、その総
重量を増加させずかつ蓄冷剤の融点を低くすることなく
被保冷物の保冷時間をより長時間化することができ、蓄
冷材の配置間違いなどがなく確実に被保冷物を保冷する
ことができる複合蓄冷体およびその使用方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合蓄冷体1の好ましい一例を簡略化
して示す図である。
【図2】図1に示した複合蓄冷体1の好ましい使用方法
の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 複合蓄冷体 2 蓄冷体 3 蓄冷主材 4 蓄冷助材 5 容器 11 被保冷物 12 保冷箱体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに融点の異なる二個以上の蓄冷材が
    積層されてなる蓄冷体と、該蓄冷体を収容する容器とを
    備え、 該蓄冷体のうち一方の最外層の蓄冷材である蓄冷主材の
    蓄冷剤の融点よりも、該蓄冷主材を除く残余の層の蓄冷
    材である蓄冷助材の蓄冷剤の融点が低い複合蓄冷体。
  2. 【請求項2】 蓄冷主材の蓄冷剤が−10℃〜10℃の
    範囲から選ばれる融点を有し、かつ蓄冷助材の蓄冷剤が
    0℃未満の融点を有することを特徴とする請求項1に記
    載の複合蓄冷体。
  3. 【請求項3】 蓄冷主材の蓄冷剤が主として氷からなる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の複合蓄冷
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の複合蓄
    冷体を使用する方法であって、 蓄冷主材が被保冷物に接触しかつ蓄冷助材が被保冷物に
    接触しないように配置することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の複合蓄冷体の使用方法。
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