JP2001329961A - 油冷式圧縮機の給油構造 - Google Patents

油冷式圧縮機の給油構造

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JP2001329961A JP2000147738A JP2000147738A JP2001329961A JP 2001329961 A JP2001329961 A JP 2001329961A JP 2000147738 A JP2000147738 A JP 2000147738A JP 2000147738 A JP2000147738 A JP 2000147738A JP 2001329961 A JP2001329961 A JP 2001329961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機のオイルを効率的に濾過することがで
き、当該オイルの交換サイクルを延長させることが可能
となる圧縮機の給油構造を提供する。 【解決手段】 オイルチャンバOと圧縮機本体Cとの間
でオイルを循環させており、前記オイルチャンバから前
記圧縮機本体に向かって流れる給油配管L1〜L6にオ
イル濾過装置Fを備える給油構造において、水分離器D
と、減圧弁42と、低圧オイル濾過装置TTとを備える
バイパス給油配管20,21,23,24の入口を前記
オイル濾過装置の上流側における前記オイル供給配管に
接続し、前記バイパス給油配管の出口を、前記圧縮機本
体の吸気口C1又は、前記圧縮機本体の低圧部に接続す
る圧縮機の給油構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油冷式圧縮機(以
下、「圧縮機」という)における冷却用オイル(以下、
「オイル」という)の給油構造に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機は、圧縮熱の冷却、メカニカルシ
ールの冷却、エアリークの防止、軸受けの潤滑、増速ギ
アの潤滑及び各摺動部の潤滑等を行うためのオイルを、
圧縮空気を貯留するオイルチャンバ内の底部に充填して
いる。
【0003】図6に示すように、従来の圧縮機は、オイ
ル供給配管L’を介して接続されている、オイルチャン
バO’と、オイル濾過装置F’と、圧縮機本体C’とを
備えており、圧縮機本体C’の圧縮工程内の圧力とオイ
ルチャンバO’内の圧力の差圧を利用して、別途、オイ
ル循環用ポンプを使用することなく、オイルチャンバ
O’と圧縮機本体C’との間でオイルを循環させてい
る。すなわち、オイルチャンバO’に充填されているオ
イルは、オイル濾過装置F’により濾過、清浄化されて
圧縮機本体C’に給油され、圧縮熱の冷却等を行った後
に、吐出配管5’を介して、圧縮空気に含まれた状態で
オイルチャンバO’に圧送される。そして、オイルチャ
ンバO’内において、最終的にはオイルセパレータS’
により空気分とオイル分が分離された後に、空気分はサ
ービスバルブ(図示せず)から各種空圧機器に供給さ
れ、また、オイル分は自重によりオイルチャンバO’の
底部に高圧に加圧された状態で貯溜され、さらに前記過
程が繰り返されるようになっている。
【0004】前記オイルは、使用による酸劣化や粘度の
変化よりも、オイルの汚染により、通常約1000時間
の圧縮機の運転毎に交換を余儀なくされている。一方、
オイル交換により発生した廃油は、産業廃棄物として所
定の処分を行わなければならないが、昨今、地球環境へ
の配慮等から廃油量の削減が要請されており、オイル交
換のサイクルを延長するニーズが生じている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】圧縮機におけるオイル
交換のサイクル延長への対応策に関する一つの技術が、
特開昭58−74112号公報に示されている。すなわ
ち、本方法は、図7に示すように、オイルチャンバO’
と、オイル濾過装置F’と、圧縮機本体C’を接続して
いる従来のオイル供給配管L’とから構成されている主
循環回路とは別に、オイルチャンバO’の下部から上部
に至り独立して循環する別給油配管L’’を設け、オイ
ルの主循環量に比べて少量を当該別給油配管L’’に設
けられている、濾紙を積層した第2のオイル濾過装置
F’’により濾過している。
【0006】従って、前記の場合において、別給油配管
L’’は、オイルチャンバO’の下部から上部に至る油
圧配管として形成されており、当該別給油配管L’’の
入口圧力と出口圧力の値はほぼ等しくなる。そのため、
オイル濾過装置F’’は低圧仕様の装置を使用できる
が、別給油配管L’’の中途部に、別途、循環用ポンプ
P’’を設ける必要があるという問題点を有する。ま
た、オイルチャンバO’に別給油配管L’’を直接接続
しなければならないため、従来のオイルチャンバO’を
改造しなければならないという問題点を有していた。
【0007】また、一般に、濾紙を積層した濾過装置
は、濾過面積が大きく、かつ、メッシュが細かいため濾
過特性は良好であるが、水分による濾紙の膨潤、メッシ
ュの目詰まり、そして許容圧力が低いという問題点があ
る。さらに、オイル濾過装置は、冬場(特に寒冷地)な
どの低温時には、オイル温度の低下に起因したオイル粘
度の上昇から、オイル濾過装置F’,F’’を構成する
濾過材の圧力損失が増大し、濾過機能が大幅に低下して
しまうという問題点を有していた。特に、前記従来技術
のように、濾過材に供給されるオイル量が少ない場合に
は、オイルの流れが悪くなるため、濾過機能の低下が生
じてしまう。
【0008】本発明は、前記の各問題点を除くためにな
されたものであり、高圧オイルを循環させている圧縮機
において、循環用ポンプを使用せず、また、オイルチャ
ンバを改造することなしで、許容圧力の低い低圧オイル
濾過装置を簡易な構造で、効率良く安定的に使用できる
ようにすることにより、濾過特性を向上させてオイルの
劣化を低減し、オイル交換サイクルの延長を可能にし、
それにより、廃油量の削減を可能とした圧縮機の給油構
造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明の圧縮機の給油構造(以下、
「給油構造」という)は、オイルチャンバと圧縮機本体
との間でオイルを循環させており、前記オイルチャンバ
から前記圧縮機本体に向かって流れるオイル供給配管に
オイル濾過装置を備える給油構造において、水分離器
と、減圧弁と、低圧オイル濾過装置とを備えるバイパス
給油配管の入口を前記オイル濾過装置の上流側における
前記オイル供給配管に接続し、前記バイパス給油配管の
出口を、前記圧縮機本体の吸気口又は、前記圧縮機本体
の低圧部に接続するとともに、前記オイル供給配管を流
れる前記オイルの一部を前記バイパス給油配管に分岐さ
せ、前記減圧弁により減圧された前記オイルを前記低圧
オイル濾過装置に供給することを特徴としている。
【0010】ここで、低圧オイル濾過装置とは、供給さ
れるオイルの許容圧力が、濾過するオイルの設定圧力
(オイルチャンバ内の圧縮空気圧の最大値)よりも小さ
い濾過装置をいう。すなわち、高圧のオイルを低圧オイ
ル濾過装置に供給すると、その許容圧力を超えて、不具
合を発生してしまうことになる。また、低圧オイル濾過
装置として、濾紙や短繊維のパルプ集合体を層状に積層
して、層間隙をオイルの流通路として形成した装置を用
いることにより、許容圧力は小さく、水分に弱いという
欠点はあるが、濾過面積が大きく、メッシュが細かいと
いう利点のため、濾過効率を向上させることができる。
さらに、圧縮機本体の低圧部とは、圧縮機本体における
空気の吸込部であり、大気圧の値と略等しい部位をい
う。
【0011】従って、本発明によると、オイル供給配管
に流れるオイルの一部をバイパス給油配管に分岐させ
て、減圧弁を設けることにより、変動する高圧オイルを
一定圧に減圧して供給することができるようになること
から、高圧仕様のオイル濾過装置を用いることなく、一
般的に使用されている低圧オイル濾過装置を効率よく使
用できるようになる。また、水分離器を設けることによ
り、事前に水分を分離したオイルを低圧オイル濾過装置
に供給することができるため、濾紙や短繊維のパルプ集
合体を層状に積層した低圧オイル濾過装置を使用した場
合であっても、濾紙の膨潤、目詰まり等が生じることが
なく、オイルの濾過効率を向上させることができる。さ
らに、バイパス供給配管の出口を、圧縮機本体の吸気口
又は、当該圧縮機本体の低圧部に接続することにより、
オイルチャンバ内の圧力と、前記出口圧力との差圧によ
り、循環用ポンプを使用せずに循環することができる。
【0012】これらにより、低圧オイル濾過装置を簡易
な構造で、効率よく安定的に使用し、オイル内の不純物
や汚染物質を濾過して、オイル交換サイクルの延長をす
ることができ、廃油量を削減することができる。
【0013】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
に記載の給油構造において、前記低圧オイル濾過装置
は、濾過体の周囲に保温媒体の流通空間部が形成されて
おり、前記流通空間部に前記保温媒体が供給可能である
ことを特徴としている。ここで、濾過体とは、濾過材
と、当該濾過材を収納するための収納容器とから構成さ
れている、低圧オイル濾過装置の主要部を構成する要素
である。
【0014】従って、本発明によれば、低圧オイル濾過
装置を構成する濾過体の周囲に保温媒体の流通空間部が
形成されていることから、当該流通空間部に保温媒体を
供給することにより、オイルの温度低下を防止すること
ができるため、低温時のオイル粘度の上昇を防ぎ、簡易
な構造で濾過効率を向上させ、安定的に使用することが
できる(請求項3〜請求項5に記載の発明も同様)。
【0015】また、請求項3記載の本発明は、請求項2
に記載の給油構造において、前記オイルチャンバと前記
圧縮機本体との間で循環している前記冷却用オイルを、
前記保温媒体として使用したことを特徴としている。
【0016】従って、本発明に示すように、オイルチャ
ンバと圧縮機本体との間で循環している冷却用オイル
を、保温媒体として使用することにより、容易に、低温
時における冷却用オイルの粘度上昇を防止することがで
き、濾過効率を向上させることができる。この場合、新
たに、保温媒体の熱源を設ける必要がないため、省エネ
ルギーの装置とすることができる(請求項4及び請求項
5に記載の発明も同様)。
【0017】また、請求項4記載の本発明は、請求項3
に記載の給油構造において、前記オイル供給配管はオイ
ルクーラを備え、前記オイルクーラの上流側における前
記オイル供給配管内のオイルを、前記保温媒体として使
用したことを特徴としている。
【0018】従って、本発明に示すように、オイル供給
配管はオイルクーラを備え、当該オイルクーラにより冷
却されていない、オイルクーラの上流側におけるオイル
供給配管内の高温のオイルを保温媒体として使用するこ
とにより、オイルの粘度上昇を効果的に防止し、濾過効
率を向上させることができる。
【0019】また、請求項5記載の本発明は、請求項2
に記載の給油構造において、前記油冷式圧縮機は駆動源
としてのエンジンを備え、前記エンジンの冷却水を前記
保温媒体として使用したことを特徴としている。
【0020】従って、本発明に示すように、エンジンの
燃焼熱を吸収した高温の冷却水を保温媒体として使用す
ることによっても、低温時におけるオイルの粘度上昇を
効果的に防止し、濾過効率を向上させることができる。
【0021】また、請求項6記載の本発明は、請求項1
乃至請求項5のいずれか1項に記載の給油構造におい
て、逆止弁と、オリフィスとを備える空気抜き配管の入
口を前記低圧オイル濾過装置に接続するとともに、前記
空気抜き配管の出口を、前記低圧オイル濾過装置の下流
側における前記バイパス給油配管に接続することを特徴
としている。
【0022】従って、本発明によれば、低圧オイル濾過
装置に空気抜き配管を接続したことにより、減圧に伴い
オイル内において気泡化された空気を排出可能となるた
め、当該低圧オイル濾過装置の濾過材内に、空気溜まり
と呼ばれる空間部が生じることを防止することができる
ため、低圧オイル濾過装置の濾過効率を向上させること
ができる。また、空気抜き配管にオリフィスを設けたこ
とにより、少量ずつ空気を排出することができるため、
圧縮機本体から吐出される空気量に与える影響をなくす
ことができる。さらに、空気抜き配管に逆止弁を設けた
ことにより、圧縮機停止時において、逆圧が作用するこ
とを防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図面
を参照して詳細に説明するが、説明を行う圧縮機は、駆
動装置としてエンジンEを用いたエンジン駆動型スクリ
ューコンプレッサとする。なお、以下に、本発明の第1
実施形態〜第4実施形態について説明するが、圧縮機の
概略構成については共通するため、最初に説明を行う。
また、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関
しては同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0024】[圧縮機の概略構成]図1,図2,図4,
図5に示すように、圧縮機を構成するエンジンEと圧縮
機本体Cは連結されており、当該圧縮機本体Cはエンジ
ンEにより駆動されるように構成されている。エンジン
Eの前端部には、エンジンファン(図示せず)が軸着さ
れており、当該エンジンファンが回動することにより、
オイルクーラKを冷却可能となっている。また、圧縮機
本体Cに吸入する空気を浄化するためのエアクリーナA
(空気濾過装置)が、吸気調整弁Bの動作で開閉制御さ
れる圧縮機本体Cの吸気口C1に、吸気配管8を介して
接続されている。さらに、圧縮機本体Cは吐出配管5に
より、オイルチャンバOと接続されており、圧縮空気を
オイルチャンバOに送気可能となっている。
【0025】前記オイルチャンバOの吐出側は、保圧弁
13を備える吐出配管6と接続されており、当該吐出配
管6の先端部に設けられているサービスバルブ14を介
して各種空圧機器に圧縮空気を供給できるようになって
いる。また、前記オイルチャンバO内には、圧縮空気と
共に送られてきたオイルを分離するためのセパレータS
が設けられている。
【0026】前記オイルチャンバOは、主オイル供給回
路により圧縮機本体Cと接続されている。この主オイル
供給回路は、給油配管(オイル供給配管)L1〜L6に
より構成されており、給油配管L1〜L6によりオイル
チャンバO側から圧縮機本体C方向に向かって順次、オ
イルクーラK、オイルバイパス弁11(自動温度調整
弁)、オイル濾過装置Fを介し、圧縮機本体Cのオイル
供給口に接続するようになっている。また、給油配管L
1は中途部で分岐した他の給油配管L6により、前記オ
イルバイパス弁11と接続している。
【0027】なお、オイルバイパス弁11は、オイル温
度を調節する目的で、給油配管L3又は給油配管L6と
給油配管L4の接続を切り替えるための弁であり、オイ
ル温度が低温であるときには、給油配管L6と給油配管
L4とを接続するとともに、オイル温度が高温であると
きには、給油配管L3と給油配管L4とを接続すること
ができるように切り替え自在に構成されている。さら
に、オイルチャンバOのセパレータS内に貯留されたオ
イルを圧縮機本体Cに戻すために、逆止弁16、フィル
タ17及びオリフィス18を備える給油配管7が設けら
れている。
【0028】[第1実施形態]本発明の第1実施形態に
ついて説明する。 ○低圧オイル濾過装置 まず、バイパス給油配管20,21,23,24に設け
られている低圧オイル濾過装置TTについて、図1を参
照して説明する。低圧オイル濾過装置TTは、外側収納
器である円筒形状かつ底部を有するアウターケース17
1と、当該アウターケース171の壁面との間にオイル
供給路182が形成されるように、アウターケース17
1の内側に収容されている濾過体190とから構成され
ており、アウターケース171の上部に設けられている
上カバー173で密封されている。
【0029】濾過体190は、円筒形状のカートリッジ
ケース191(収納容器)と、当該カートリッジケース
191の内側部に挿設されており、濾紙を積層すること
により形成されている濾過材192から形成されてい
る。また、濾過材192は、濾紙を層状に積層すること
により、層間隙をオイルの流通路として濾過性能を高め
た構造になっている。この濾過材192は、カートリッ
ジケース191内であって、当該カートリッジケース1
91の内壁面との間にオイル流通路194が形成される
ように間隙部を設けた状態で挿設されている。
【0030】カートリッジケース191の上面部には、
当該カートリッジケース191内にオイルを供給するた
めの貫通孔(以下、「上部貫通孔191a」という)
が、下面部には、オイルを排出するための貫通孔(以
下、「下部貫通孔191b」という)がそれぞれ穿設さ
れており、上部貫通孔191aから流入したオイルが、
濾過材192を通過した後,下部貫通孔191bに流れ
るように、オイル排出路195が濾過材192の中央部
に貫通して設けられている。さらに、濾過体190はカ
ートリッジケース191に断続的に設けられているガイ
ド172aと、上カバー173に付設されているスプリ
ング179により、固定されている。
【0031】アウターケース171の左側面部には、オ
イル供給路182と連通しているオイル供給口171a
が形成されている。また、上カバー173には、中央部
に空気抜き孔173aが設けられている。さらに、アウ
ターケース171における底面の中央部には、カートリ
ッジケース191の下部貫通孔191bを介して、濾過
材192のオイル排出路195と接続されているオイル
排出口171bが、それぞれ設けられている。
【0032】なお、前記オイル排出口171bには、ド
レンバルブ49を備えるドレン配管27が接続されてお
り、濾過後のオイルのサンプリングも可能になってい
る。また、前記アウターカバー171の右側側面部に
は、オイル供給路182内の濾過前のオイル量を確認す
るためのゲージ装置146が付設されている。
【0033】○バイパス給油配管 図1に示すように、オイルバイパス弁11とオイル濾過
装置Fとの間における給油配管L4には、バイパス給油
配管20,21,23,24が接続されている。バイパ
ス給油配管20,21には、上流側から水分離器Dと、
減圧弁42と、流量調整弁41(開閉弁)が設けられて
いる。そして、流量調整弁41に接続されているバイパ
ス配管21はオイル供給口171aに接続されており、
オイル排出口171bと接続されているバイパス給油配
管23は逆止弁44に導かれている。さらに、逆止弁4
4の下流側におけるバイパス給油配管24の出口は吸気
配管8と接続されており、圧縮機本体Cにオイルを給油
可能となっている。なお、水分離器Dには、ドレンバル
ブ48を備えるドレン配管26と、分離された水量を計
測するためのゲージ装置45が付設されている。
【0034】前記バイパス給油配管24は、圧縮機本体
Cの吸気口C1に接続されているが、当該バイパス給油
配管24を、圧縮機本体Cを構成するスクリューロータ
ケーシング(図示せず)における吸込側であって、圧力
が大気圧の値と略近い位置(圧縮機本体Cの低圧部)に
接続してもよい(図1における点線で表示したバイパス
給油配管25参照)。
【0035】○空気抜き配管 低圧オイル濾過装置TTの空気抜き孔173aには、当
該低圧オイル濾過装置TT内の空気を排出するための空
気抜き配管30が接続されている。この空気抜き配管3
0は、逆止弁54及びオリフィス55を備え、逆止弁4
4の下流側のバイパス給油配管24に接続されており、
当該空気抜き配管30により排出された空気は、圧縮機
本体Cの吸気口C1から吸入されるように配管されてい
る。もちろん、空気抜き配管30は、圧縮機本体Cの吸
気口C1に直接、接続されていても良い。
【0036】(作用)本発明の作用は以下の通りであ
る。 ○主オイル供給回路 圧縮熱の冷却等、所定の役割を果たしたオイルは、圧縮
空気と共に圧縮機本体CからオイルチャンバO内に送ら
れ、当該オイルチャンバO内の内壁に沿って旋回しなが
らオイル分が分離されて、オイルチャンバO内の底部に
貯溜される。さらに、前記圧縮空気は、セパレータSに
導入されて、オイル分が分離され、前記セパレータSの
底部に貯溜される。このセパレータSの底部に貯溜され
たオイルは、フィルタ17とオリフィス18を介して、
給油配管7により圧縮機本体Cの吸気側に供給される。
【0037】オイルチャンバO底部に貯溜された高圧の
オイルは、主オイル供給回路L1〜L6及びバイパス給
油配管20,21,23,24により、圧縮機本体Cに
供給され、圧縮機本体Cの圧縮行程内の圧力とオイルチ
ャンバO内の圧力の圧力差を利用して、当該オイルチャ
ンバOと圧縮機本体Cとの間を循環する。このとき、前
記オイルが低温である場合には、オイルバイパス弁11
が給油配管L6と給油配管L4とを連通させる。一方、
オイルが高温である場合には、オイルバイパス弁11が
給油配管L2、オイルクーラK及び給油配管L3,L4
とを連通させ、オイルクーラKにオイルを通過させるこ
とになる。そして、両者の場合とも、オイル濾過装置F
にオイルを供給し、不純物等を濾過することにより清浄
化したオイルを、圧縮機本体Cのオイル供給口に供給す
ることになる。
【0038】○バイパス給油配管 主オイル供給回路における給油配管L4を流れる高圧の
オイルの一部はバイパス給油配管20に分岐され、ま
ず、水分離器Dに供給される。水分離器Dに供給された
オイルは、オイルと水との比重差により分離され、水分
は底部に滞留し、オイル分のみが減圧弁42により減圧
され、流量調整弁41を介して整流された後、低圧オイ
ル濾過装置TTのオイル供給口171aから低圧オイル
濾過装置TTに供給される。なお、水分離器Dにより分
離された水分はドレン配管26を介して外部に排出され
る。
【0039】このように、バイパス給油配管20に水分
離器Dを設けることにより、事前に水分を分離したオイ
ルを低圧オイル濾過装置TTに供給することができるた
め、水分に弱い濾紙を積層して濾過材192を形成した
低圧オイル濾過装置TTの濾過効率を向上させることが
できる。
【0040】低圧オイル濾過装置TTに供給されたオイ
ルは、アウターケース171の内壁面と濾過体190の
カートリッジケース191との間に形成されているオイ
ル供給路182を上昇し、上部貫通孔191aを通っ
て、濾過体190の内部に導油される。そして、オイル
流通路194を流下しながら、積層された濾紙の層間隙
を通過することにより不純物等が濾過され、オイル排出
路195内に排出された後に、オイル排出口171bか
ら低圧オイル濾過装置TTの外部に導油される。その
後、清浄化されたオイルは、バイパス給油配管23,2
4及び吸気配管8を通して、圧縮機本体Cに供給され、
圧縮熱の冷却等、所定の役割を果たすことになる。
【0041】このように、本発明によると、圧縮機が定
格・無負荷・軽負荷運転のいずれの場合であっても、最
も温度的に安定しているオイルバイパス弁11の下流側
かつ、オイル濾過装置Fの上流側の給油配管L4を流れ
るオイルの一部を、バイパス給油配管20に分岐させて
いる。そして、バイパス給油配管20内のオイルを、オ
イル濾過装置Fとは別に設けられた、濾紙を積層して構
成されている濾過体190を使用した低圧オイル濾過装
置TTを用いて濾過することにより、安定した条件でオ
イル内の微細な不純物や汚染物質を効率的に濾過するこ
とができるので、オイルの交換サイクルの延長が可能と
なり、廃油量を減少させることができる。さらに、バイ
パス給油配管24の出口を、吸気配管8を介して圧縮機
本体Cの吸気口C1に接続することにより、オイルチャ
ンバO内の圧力と圧縮機本体Cにおける吸込圧力との差
圧により、オイルを循環させることが可能となり、循環
用ポンプを不要とすることができる。加えて、濾過した
オイルを、オイルチャンバOに戻すのではなく、圧縮機
本体Cの吸気口C1に導入しているので、潤滑性等に優
れた効果がある。
【0042】また、バイパス給油配管21に減圧弁42
が設けられているため、圧縮機の運転状態により高圧の
オイル圧が変動しても許容圧以下の一定圧に減圧したオ
イルを低圧オイル濾過装置TTに供給することができ
る。そのため、高圧仕様のオイル濾過装置を用いること
なく、前記のような濾過特性の良好な、濾紙を積層した
濾過装置を含む、低圧オイル濾過装置TTを、安定した
濾過特性を維持させながら使用することができるため、
安価な装置とすることができる。
【0043】○空気抜き配管 低圧オイル濾過装置TTに供給されるオイルは減圧弁4
2により減圧されているため、高圧でオイルに押し込ま
れており、減圧の過程でオイル内に気泡化された空気
(以下、「気泡化空気」という)が含まれた状態で当該
低圧オイル濾過装置TTに供給される。しかし、低圧オ
イル濾過装置TT内の気泡化空気は、空気抜き配管3
0、バイパス給油配管24及び吸気配管8を通って、圧
縮機本体Cの吸気口C1に排出させることができるた
め、当該低圧オイル濾過装置内TTに、空気溜まりと呼
ばれる空間部が生じ、オイルが流通しなくなることを防
止することができる。そのため、低圧オイル濾過装置T
Tの濾過効率を向上させることができる。
【0044】また、空気抜き配管30にはオリフィス5
5を設け、少量ずつ空気を排出することができるため、
圧縮機本体Cから吐出される空気量に与える影響をなく
すことができる。さらに、逆止弁54を設けることによ
り、エンジンE停止時において、低圧オイル濾過装置T
Tへの空気の逆流を防止することができる。従って、簡
易な配管であるにもかかわらず、圧縮機の運転中は、常
時、少量の空気抜きを行うことができる。
【0045】[第2実施形態]本発明の第2実施形態
は、第1実施形態の圧縮機の給油構造と比較して、低圧
オイル濾過装置T、及び、バイパス給油配管20,2
1’,22〜24の構成、及び低圧オイル濾過装置T
へ、保温媒体を供給している点が異なるものである。
【0046】○低圧オイル濾過装置 まず、バイパス給油配管20,21’,22〜24に設
けられている低圧オイル濾過装置Tについて、図3を参
照して説明する。低圧オイル濾過装置Tは、外側収納器
である円筒形状のアウターケース71と、当該アウター
ケース71の壁面との間に保温媒体の流通空間部81が
形成されるように、アウターケース71の内側に設けら
れている同じく円筒形状のインナーケース72と、当該
インナーケース72の壁面との間にオイル供給路82が
形成されるように、インナーケース72の内側に収容さ
れている濾過体90とから構成されており、アウターケ
ース71の上部と下部にそれぞれ設けられている、上カ
バー73及び下カバー74で密封されている。
【0047】濾過体90は、円筒形状のカートリッジケ
ース91(収納容器)と、当該カートリッジケース91
の内側部に挿設されており、濾紙を積層することにより
形成されている濾過材92とを主要部としている。ま
た、濾過材92は、濾紙を層状に積層することにより、
層間隙をオイルの流通路として濾過性能を高めた構造に
なっている。この濾過材92は、カートリッジケース9
1内であって、当該カートリッジケース91の内壁面と
の間にオイル流通路94が形成されるように間隙部を設
けた状態で挿設されている。
【0048】カートリッジケース91の上面部には、当
該カートリッジケース91内にオイルを供給するための
貫通孔(以下、「上部貫通孔91a」という)が、下面
部には、オイルを排出するための貫通孔(以下、「下部
貫通孔91b」という)がそれぞれ穿設されており、上
部貫通孔91aから流入したオイルが、濾過材92を通
過した後,下部貫通孔91bに流れるように、オイル排
出路95が濾過材92の中央部に貫通して設けられてい
る。さらに、濾過体90はインナーケース72に断続的
に設けられているガイド72aと、上カバー73に付設
されているスプリング79により、固定されている。
【0049】また、アウターケース71の下側側面部と
上側側面部には、流通空間部81と連通している保温媒
体供給口71aと保温媒体排出口71bが、それぞれ形
成されている。
【0050】さらに、上カバー73には、中央部に空気
抜き孔73aが設けられている。また、下カバー74に
は、オイル供給路82と連通するように、オイル供給口
74aが、下カバー74の中央部には、カートリッジケ
ース91の下部貫通孔91bを介して、濾過材92のオ
イル排出路95と接続されているオイル排出口74b
が、それぞれ設けられている。
【0051】なお、下カバー74におけるオイル排出口
74bには、ドレンバルブ49を備えるドレン配管27
が接続されており、濾過後のオイルのサンプリングも可
能になっている。また、前記上カバー73と下カバー7
4における右側端部には、オイル供給路82内の濾過前
のオイル量を確認するためのゲージ装置47の接続孔7
3c,74cが設けられており、ゲージ装置47が付設
されている。前記下カバー74におけるゲージ装置47
の接続孔74cには、ドレンバルブ50を備えるドレン
配管28が接続されており、濾過前のオイルのサンプリ
ングも可能になっている(図2、図3参照)。
【0052】さらに、前記アウターケース71の右側側
面部には、保温媒体の量を確認するためのゲージ装置4
6の接続孔71c,71dが付設されており、当該ゲー
ジ装置の下部には、ドレンバルブ51を備えるドレン配
管29が接続されている。
【0053】○バイパス給油配管 図2に示すように、オイルバイパス弁11とオイル濾過
装置Fとの間における給油配管L4には、バイパス給油
配管20,21’,22〜24が接続されている。バイ
パス給油配管20,21’には、上流側から水分離器D
と、流量調整弁41(開閉弁)が設けられており、当該
流量調整弁41に接続されているバイパス配管21’
は、低圧オイル濾過装置Tにおける保温媒体供給口71
aに接続されている。また、保温媒体排出口71bに接
続されているバイパス給油配管22は、減圧弁42及び
流量調整弁43を介して、オイル供給口74aに接続さ
れており、オイル排出口74bと接続されているバイパ
ス給油配管23は逆止弁44に導かれている。さらに、
逆止弁44の下流側におけるバイパス給油配管24の出
口は吸気配管8と接続されており、圧縮機本体Cにオイ
ルを給油可能となっている。これにより、バイパス給油
配管20,21’内のオイルを、低圧オイル濾過装置T
における流通空間部81に供給し、その後、当該低圧オ
イル濾過装置Tの濾過体90に供給することができるよ
うに配管されている。なお、水分離器Dには、ドレンバ
ルブ48を備えるドレン配管26と、分離された水量を
計測するためのゲージ装置45が付設されている。
【0054】前記バイパス給油配管24は、圧縮機本体
Cの吸気口C1に接続されている。また、減圧弁42
は、低圧オイル濾過装置Tの濾過体90に供給されるオ
イルを低圧にするために設けるものであり、水分離器D
の直後のバイパス給油配管21に設けるものであっても
よい。
【0055】(作用)本発明の作用は以下の通りであ
る。
【0056】○バイパス給油配管 主オイル供給回路における給油配管L4を流れるオイル
の一部はバイパス給油配管20に分岐され、まず、水分
離器Dに供給される。水分離器Dに供給されたオイル
は、オイルと水との比重差により分離され、水分は底部
に滞留し、オイル分のみが流量調整弁41を介して整流
された後、低圧オイル濾過装置Tの保温媒体供給口71
aから流通空間部81に供給される。
【0057】流通空間部81に供給された高圧のオイル
は保温媒体排出口71bから排出され、減圧弁42に導
入することにより低圧に減圧される。そして、流量調整
弁43を介して整流された後、低圧オイル濾過装置Tの
オイル供給口74aに供給される。供給されたオイル
は、インナーケース72の内壁面と濾過体90のカート
リッジケース91との間に形成されているオイル供給路
82を上昇し、上部貫通孔91aを通って、濾過体90
の内部に導油される。そして、オイル流通路94を流下
しながら、積層された濾紙の層間隙を通過することによ
り不純物等が濾過され、オイル排出路95内に排出され
た後に、オイル排出口74bから低圧オイル濾過装置T
の外部に導油される。その後、清浄化されたオイルは、
バイパス給油配管23,24及び吸気配管8を通して、
圧縮機本体Cに供給され、圧縮熱の冷却等、所定の役割
を果たすことになる。
【0058】このように、低圧オイル濾過装置Tを構成
する濾過体90の周囲に保温媒体の流通空間部81を形
成し、当該流通空間部81に保温媒体として、低圧オイ
ル濾過装置Tに供給する前のオイルを供給することによ
り、濾過体90を外部から保温することが可能になるた
め、濾過すべき濾過体90内部のオイルの温度低下を防
止することができる。そのため、簡易な配管によりオイ
ルの温度低下を防止することができることから、低温時
のオイル粘度の上昇を防ぎ、濾過効率を向上させること
ができる。
【0059】[第3実施形態]本発明の第3実施形態
は、第2実施形態の圧縮機の給油構造と比較して、低圧
オイル濾過装置Tへの保温媒体の供給方法、及び、バイ
パス給油配管20,21’’,23,24の構成が異な
るものである。
【0060】○バイパス給油配管 図4に示すように、オイルバイパス弁11とオイル濾過
装置Fとの間における給油配管L4には、バイパス給油
配管20,21’’,23,24が接続されている。前
記バイパス給油配管20,21’’,23,24の出口
は吸気配管8と接続されており、圧縮機本体Cの吸気口
C1と連通している。バイパス給油配管20,2
1’’,23,24には、上流側から水分離器Dと、減
圧弁42と、流量調整弁43と、低圧オイル濾過装置T
と、逆止弁44とが設けられている。低圧オイル濾過装
置Tにおけるオイル供給口74aは、流量調整弁43の
下流側のバイパス給油配管21’’が接続されており、
また、オイル排出口74bは、バイパス給油配管23に
接続されている。
【0061】低圧オイル濾過装置Tにおける保温媒体供
給口71aは、オイルチャンバOとオイルクーラKとの
間における給油配管L1の分岐配管である保温媒体供給
配管60に接続されている。また、保温媒体排出口71
bは保温媒体排出配管61に接続されており、当該保温
媒体排出配管61は、オイルバイパス弁11とバイパス
給油配管20の分岐点との間の給油配管L4に接続され
ている。これにより、再度、給油配管L4内にオイルを
返送することができるように配管されており、オイルチ
ャンバOからオイルクーラKに供給される高温のオイル
の一部を、流通空間部81に供給することができるよう
になっている。
【0062】(作用)前記に示すように、オイルクーラ
Kにより冷却されていない、当該オイルクーラKの上流
側における給油配管L1内の高温であるオイルを保温媒
体として使用することにより、第1実施形態の給油構造
と比較して、さらに、保温効果を高めることができるの
で、濾過効率を向上させることができる。
【0063】[第4実施形態]続いて、本発明の第4実
施形態について、図5を参照して説明する。なお、便宜
上、図5においては、図中の上部に記載されている圧縮
機本体Cを駆動するためのエンジンEを、図中の中央部
に別に表示している。
【0064】本発明の第4実施形態は、第3実施形態の
圧縮機の給油構造と比較して、低圧オイル濾過装置Tへ
の保温媒体の供給方法が異なるものである。低圧オイル
濾過装置Tにおける保温媒体の供給口71aは、エンジ
ンEの冷却水出口E1に接続されている、流量調整弁4
1を有する温水供給管65に接続され、保温媒体排出口
71bに接続されている温水排出管66を通してエンジ
ンEの冷却水戻口E2に接続されている。これにより、
エンジンEの冷却水を流通空間部81に供給可能となる
ように配管されている。
【0065】(作用)前記に示すように、エンジンEの
冷却水を保温媒体として使用することによっても、低温
時におけるオイルの粘度上昇を効果的に防止し、濾過効
率を向上させることができる。
【0066】以上、本発明について、好適な実施形態の
一例を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態に限
られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、高圧オイルを循環させ
ている圧縮機において、循環用ポンプを使用することな
く、また、オイルチャンバを改造することなく、濾過特
性の優れた低圧オイル濾過装置を、圧縮機の運転中、常
時、効率よく安定的に使用することができるようにな
る。そのため、簡易な構造で、オイルの濾過効率を向上
させることが可能となり、オイルの劣化を低減させ、オ
イルの交換サイクルの延長を図ることが可能となり、産
業廃棄物となる廃油量の削減を行うことができる。ま
た、低圧オイル濾過装置に流通空間部を設けて、当該流
通空間部に保温媒体を供給することにより、保温媒体で
濾過体を保温して、低温時のオイル粘度を上昇させるこ
とが可能となる。そのため、オイルの流動の悪化を防止
することができ、簡易な構造で安定的な濾過特性を発揮
させることが可能となるため、低圧オイル濾過装置にお
いて、濾過効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮機の給油構造(第1実施形態)を
示す配管系統図である。
【図2】本発明の圧縮機の給油構造(第2実施形態)を
示す配管系統図である。
【図3】低圧オイル濾過装置を示す側断面図である。
【図4】本発明の圧縮機の給油構造(第3実施形態)を
示す配管系統図である。
【図5】本発明の圧縮機の給油構造(第4実施形態)を
示す配管系統図である。
【図6】従来の圧縮機における給油構造を示す配管系統
図である。
【図7】従来の圧縮機における他の給油構造を示す配管
系統図である。
【符号の説明】
E エンジン C 圧縮機本体 C1 吸気口 O オイルチャンバ S セパレータ K オイルクーラ A エアクリーナ F オイル濾過装置 T,TT 低圧オイル濾過装置 D 水分離器 L1〜L6 給油配管(オイル供給配管) 20〜25 バイパス給油配管 21’,21’’ バイパス給油配管 30 空気抜き配管 41 流量調整弁 42 減圧弁 43 流量調整弁 44 逆止弁 60 保温媒体供給配管 61 保温媒体排出配管 65 温水供給管 66 温水排出管 71,171 アウターケース 71a 保温媒体供給口 71b 保温媒体排出口 72 インナーケース 74a,171a オイル供給口 74b,171b オイル排出口 81 流通空間部 82,182 オイル供給路 90,190 濾過体 91,191 カートリッジケース 92,192 濾過材 94,194 オイル流通路 95,195 オイル排出路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16N 39/06 F16N 39/06 (72)発明者 住本 守央 神奈川県横浜市港南区港南台一丁目4番13 号 株式会社住本科学研究所内 Fターム(参考) 3E083 AA20 3H003 AA05 AB07 AC02 BD05 BE08 BG04 CD06 3H029 AA03 AA17 AA21 AB02 BB12 BB37 CC02 CC09 CC12 CC22 CC26 CC33 CC43 CC48

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルチャンバと圧縮機本体との間で冷
    却用オイルを循環させており、前記オイルチャンバから
    前記圧縮機本体に向かって流れるオイル供給配管にオイ
    ル濾過装置を備える油冷式圧縮機の給油構造において、 水分離器と、減圧弁と、低圧オイル濾過装置とを備える
    バイパス給油配管の入口を前記オイル濾過装置の上流側
    における前記オイル供給配管に接続し、 前記バイパス給油配管の出口を、前記圧縮機本体の吸気
    口又は、前記圧縮機本体の低圧部に接続するとともに、 前記オイル供給配管を流れる前記冷却用オイルの一部を
    前記バイパス給油配管に分岐させ、前記減圧弁により減
    圧された前記冷却用オイルを前記低圧オイル濾過装置に
    供給することを特徴とする油冷式圧縮機の給油構造。
  2. 【請求項2】 前記低圧オイル濾過装置は、濾過体の周
    囲に保温媒体の流通空間部が形成されており、 前記流通空間部に前記保温媒体が供給可能であることを
    特徴とする請求項1に記載の油冷式圧縮機の給油構造。
  3. 【請求項3】 前記オイルチャンバと前記圧縮機本体と
    の間で循環している前記冷却用オイルを、前記保温媒体
    として使用したことを特徴とする請求項2に記載の油冷
    式圧縮機の給油構造。
  4. 【請求項4】 前記オイル供給配管はオイルクーラを備
    え、 前記オイルクーラの上流側における前記オイル供給配管
    内の冷却用オイルを、前記保温媒体として使用したこと
    を特徴とする請求項3に記載の油冷式圧縮機の給油構
    造。
  5. 【請求項5】 前記油冷式圧縮機は駆動源としてのエン
    ジンを備え、 前記エンジンの冷却水を前記保温媒体として使用したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の油冷式圧縮機の給油構
    造。
  6. 【請求項6】 逆止弁と、オリフィスとを備える空気抜
    き配管の入口を前記低圧オイル濾過装置に接続するとと
    もに、 前記空気抜き配管の出口を、前記低圧オイル濾過装置の
    下流側における前記バイパス給油配管に接続することを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載
    の油冷式圧縮機の給油構造。
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