JP2001329899A - 内燃機関の燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料制御装置

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JP2001329899A JP2000151413A JP2000151413A JP2001329899A JP 2001329899 A JP2001329899 A JP 2001329899A JP 2000151413 A JP2000151413 A JP 2000151413A JP 2000151413 A JP2000151413 A JP 2000151413A JP 2001329899 A JP2001329899 A JP 2001329899A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニア空燃比センサを用いて、高精度に燃料
系故障を判定することのできる内燃機関の燃料制御装置
を得る。 【解決手段】 空燃比フィードバックの制御条件CFを
決定する手段23と、制御条件が許可された場合に実空
燃比AFrを目標空燃比に一致させるフィードバック制
御手段24と、目標空燃比AFoが理論空燃比以外に設
定され且つフィードバック制御量AFcまたは空燃比偏
差が第1の所定状態を示す場合に、目標空燃比を理論空
燃比に設定する仮故障時目標空燃比設定手段21と、目
標空燃比が理論空燃比に設定された状態でフィードバッ
ク制御量または空燃比偏差が第2の所定状態を示す場合
に燃料系故障を判定する故障判定手段25とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リニア空燃比セ
ンサを用いて運転状態に応じた燃料量を内燃機関に供給
する内燃機関の燃料制御装置に関し、特に目標空燃比の
違いによらず燃料系の故障を正確に判定することのでき
る内燃機関の燃料制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の燃料制御装置におい
ては、各種センサからの運転状態情報に応じて目標空燃
比を設定し、実際の空燃比が目標空燃比と一致するよう
に燃料噴射量が補正制御されている。
【0003】また、従来の内燃機関の燃料制御装置にお
いては、排気管内において理論空燃比を検出する空燃比
センサ(通常、酸素センサと称される)が用いられてい
るが、各種センサや燃料供給系を構成する各種部品のバ
ラツキなどにより、実空撚比が必ずしも目標空燃比に一
致するとは限らない。
【0004】そこで、理論空燃比以外の実空撚比を計測
可能なリニア空燃比センサを用いて、実空撚比が目標空
燃比と一致するようにフィードバック制御するようにし
た内燃機関の燃料制御装置が提案されている。図17は
リニア空燃比センサを用いた従来の内燃機関の燃料制御
装置を概略的に示す構成図である。
【0005】図17において、内燃機関の本体を構成す
るエンジン1の吸気管2内には、吸気量を調節するスロ
ットル弁3が設けられており、スロットル弁3には、ス
ロットル弁3の開度θを計測するスロットル開度センサ
4が連結されている。
【0006】吸気管2内のスロットル弁3の下流側に
は、吸気管2内の絶対圧力Pを計測する圧力センサ5
と、所要量の燃料を噴射するためのインジェクタ6とが
設けられている。
【0007】エンジン1の各気筒の燃焼室7は、シリン
ダブロック8と、シリンダブロック内で往復するピスト
ン9とにより形成されている。燃焼室7には、点火プラ
グ10、吸気弁11および排気弁12が設けられてい
る。
【0008】燃焼室7は排気管13へと接続されてお
り、排気管13内には実空燃比AFrを計測するリニア
空燃比センサ14が設置されている。エンジン1の運転
状態を示す各センサ4、5および9の検出情報(スロッ
トル開度θ、絶対圧力Pおよび実空燃比AFr)は、制
御回路20に入力される。
【0009】制御回路20は周知のデジタルコンピュー
タからなり、ここでは図示しないが、双方向性バスを介
して相互に接続されたRAM、ROM、CPU、入力ポ
ートおよび出力ポートなどを備えている。
【0010】制御回路20は、運転状態に応じた目標空
燃比により燃料量を補正する空燃比補正手段と、運転状
態に応じてエンジン1の空燃比フィードバックの制御条
件を決定するフィードバック制御条件決定手段と、制御
条件が許可された場合に、実空燃比AFrを目標空燃比
に一致させるためのフィードバック制御手段とを含み、
運転状態および実空燃比AFrに基づいてインジェクタ
6を制御する。
【0011】制御回路20の入力ポートには、圧力セン
サ5、リニア空燃比センサ14およびスロットル開度セ
ンサ4のみならず、図示されない他の各種センサ(エン
ジン回転数を検出する回転センサおよび酸素センサな
ど)が接続されている。
【0012】制御回路20は、上記各種入力情報(運転
状態)を処理することにより、エンジン1を制御するた
めに必要な情報を得るとともに、出力ポートを介して、
インジェクタ6の噴射信号Jおよび点火プラグ10の点
火信号Gのみならず、図示されない他の各種アクチュエ
ータの駆動制御信号を出力する。
【0013】次に、図17に示した従来の内燃機関の燃
料制御装置による具体的な動作について説明する。ま
ず、制御回路20は、各種センサからの運転状態情報に
基づいて目標空燃比および目標点火時期を演算し、噴射
信号Jおよび点火信号Gを出力する。
【0014】すなわち、噴射信号Jにより、エンジン1
の吸気行程直前にインジェクタ6を駆動して燃料を噴射
させ、スロットル弁3の開放時に吸気と混合した燃料を
燃焼室7に吸入させ、燃焼室7内に混合気を一様に充満
させる。
【0015】続いて、点火信号Gにより、エンジン1の
圧縮行程付近で点火プラグ10を駆動して燃焼室7内の
混合気を点火し、エンジン1の燃焼を行う。
【0016】また、エンジン1の運転状態に応じて、空
燃比フィードバックの制御条件が成立した場合に、フィ
ードバック制御手段による空燃比フィードバック制御へ
と移行する。
【0017】これにより、エンジン1は、排気管13内
に取り付けられたリニア空燃比センサ14の検出値(実
空燃比AFr)に基づいて、実空燃比AFrが目標空燃
比と一致するようにフィードバック制御される。
【0018】また、エンジン1の空撚比を目標値に制御
することにより、排気管13に配置されている排気ガス
浄化用の触媒コンバータ(図示せず)は、排気ガスを十
分に浄化することができる。
【0019】しかしながら、たとえば吸気管2に穴があ
いたなどの燃料系故障が発生した場合には、空撚比を目
標値に制御することができなくなり、触媒コンバータに
より排気ガスを十分に浄化することができなくなってし
まう。
【0020】この場合、大気汚染を防止するために、速
やかに燃料系の故障判定を行い、故障判定結果を運転者
に通知して故障を修理させる必要がある。
【0021】そこで、リニア空燃比センサ14で測定し
た実空撚比AFrを用いて故障判定することが考えられ
る。たとえば、実空撚比AFrを用いたフィードバック
制御における制御量、または、目標空撚比と実空撚比A
Frとの偏差が異常値を示した場合に、燃料系故障を判
定することができる。
【0022】しかしながら、リニア空燃比センサ14に
よる実空燃比AFrの測定精度は、一般に図18のよう
な傾向を有している。図18において、リニア空燃比セ
ンサ14の測定精度は、理論空燃比λ(14.7)の付
近においては高精度であるが、計測値が理論空燃比λか
ら離れるほど誤差が大きくなって信頼性が低下する。
【0023】したがって、リニア空燃比センサ14で測
定した実空撚比AFrを用いて故障判定を行う場合、理
論空撚比λの近傍以外では、リニア空燃比センサ14の
測定精度も考慮する必要があり、高精度に故障判定する
ことはできない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関の燃料
制御装置は以上のように、理論空撚比λの近傍以外にお
いてリニア空燃比センサ14の精度が悪化するので、リ
ニア空燃比センサ14を用いて実空撚比AFrのフィー
ドバック制御量や空撚比偏差から燃料系故障を判定した
場合、精度よく故障状態を検出することができないとい
う問題点があった。
【0025】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、リニア空燃比センサを用いて、
高精度に燃料系故障を判定することのできる内燃機関の
燃料制御装置を得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関の燃料制御装置は、内燃機関に所要の燃料量
を噴射するためのインジェクタと、内燃機関の排気管に
設けられて実空燃比を測定するためのリニア空燃比セン
サと、内燃機関の運転状態および実空燃比に基づいてイ
ンジェクタを制御する制御回路とを備え、制御回路は、
運転状態に応じた目標空燃比により燃料量を補正する空
燃比補正手段と、運転状態に応じて内燃機関の空燃比フ
ィードバックの制御条件を決定するフィードバック制御
条件決定手段と、制御条件が許可された場合に、実空燃
比が目標空燃比と一致するように内燃機関の空燃比をフ
ィードバック制御するフィードバック制御手段と、制御
条件の許可中に目標空燃比が理論空燃比以外の値に設定
され、且つフィードバック制御手段の制御量または実空
燃比と目標空燃比との空燃比偏差が目標空燃比に対して
第1の所定状態を示す場合に、目標空燃比を理論空燃比
に強制的に設定する仮故障時目標空燃比設定手段と、目
標空燃比が理論空燃比に設定された状態で、フィードバ
ック制御手段の制御量または空燃比偏差が第2の所定状
態を示す場合に、内燃機関の燃料系故障を判定する故障
判定手段とを含むものである。
【0027】また、この発明の請求項2に係る内燃機関
の燃料制御装置は、請求項1において、仮故障時目標空
燃比設定手段は、フィードバック制御手段の制御量が所
定の仮故障判定値以上を示す場合に、第1の所定状態を
判定するものである。
【0028】また、この発明の請求項3に係る内燃機関
の燃料制御装置は、請求項2において、仮故障時目標空
燃比設定手段は、フィードバック制御手段の制御量が仮
故障判定値以上を示す状態が第1の所定時間だけ継続し
た場合に、第1の所定状態を判定するものである。
【0029】また、この発明の請求項4に係る内燃機関
の燃料制御装置は、請求項2または請求項3において、
仮故障判定値は、リニア空燃比センサの測定誤差を相殺
するように、目標空燃比に応じて可変設定されたもので
ある。
【0030】また、この発明の請求項5に係る内燃機関
の燃料制御装置は、請求項1において、仮故障時目標空
燃比設定手段は、実空燃比と目標空燃比との空燃比偏差
が所定の仮故障判定値以上を示す場合に、第1の所定状
態を判定するものである。
【0031】また、この発明の請求項6に係る内燃機関
の燃料制御装置は、請求項5において、仮故障時目標空
燃比設定手段は、空燃比偏差が仮故障判定値以上を示す
状態が第1の所定時間だけ継続した場合に、第1の所定
状態を判定するものである。
【0032】また、この発明の請求項7に係る内燃機関
の燃料制御装置は、請求項5または請求項6において、
内燃機関の過渡変化量を検出する過渡状態検出手段を備
え、仮故障判定値は、過渡変化量および目標空燃比に応
じて可変設定されたものである。
【0033】また、この発明の請求項8に係る内燃機関
の燃料制御装置は、請求項7において、仮故障判定値
は、過渡変化量が所定量以下の場合には第1の判定値に
設定され、過渡変化量が所定量よりも大きい場合には、
第1の判定値よりも大きい第2の判定値に設定されるも
のである。
【0034】また、この発明の請求項9に係る内燃機関
の燃料制御装置は、請求項7または請求項8において、
内燃機関の吸気量に対応したスロットル開度を測定する
スロットル開度センサを備え、過渡状態検出手段は、ス
ロットル開度の変化量を過渡変化量として検出するもの
である。
【0035】また、この発明の請求項10に係る内燃機
関の燃料制御装置は、請求項1から請求項9までのいず
れかにおいて、故障判定手段は、目標空燃比が理論空燃
比に設定された状態で、フィードバック制御手段の制御
量が所定の故障判定値以上を示す場合に、第2の所定状
態を判定するものである。
【0036】また、この発明の請求項11に係る内燃機
関の燃料制御装置は、請求項10において、故障判定手
段は、目標空燃比が理論空燃比に設定された状態で、制
御量が故障判定値以上を示す状態が第2の所定時間だけ
継続した場合に、第2の所定状態を判定するものであ
る。
【0037】また、この発明の請求項12に係る内燃機
関の燃料制御装置は、請求項1から請求項9までのいず
れかにおいて、故障判定手段は、目標空燃比が理論空燃
比に設定された状態で、実空燃比と目標空燃比との空燃
比偏差が所定の故障判定値以上を示す場合に、第2の所
定状態を判定するものである。
【0038】また、この発明の請求項13に係る内燃機
関の燃料制御装置は、請求項12において、故障判定手
段は、目標空燃比が理論空燃比に設定された状態で、空
燃比偏差が故障判定値以上を示す状態が第2の所定時間
だけ継続した場合に、第2の所定状態を判定するもので
ある。
【0039】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1による制御回路2
0Aの要部を概略的に示す機能ブロック図であり、この
発明の実施の形態1による全体構成は、図17に示した
通りである。
【0040】図1において、制御回路20Aは、仮故障
時目標空燃比設定手段21と、空燃比補正手段22と、
フィードバック制御条件決定手段23と、フィードバッ
ク制御手段24と、故障判定手段25と、燃料量(空燃
比)補正用の乗算器26〜28と、インジェクタ駆動手
段29とを備えている。
【0041】図1においては、制御回路20A内のRO
Mに設定された制御プログラムのうち、主に燃料系の故
障判定に関連する構成が示されている。
【0042】仮故障時目標空燃比設定手段21は、仮故
障判定手段を含み、通常は基本目標空燃比AFbをその
まま目標空燃比AFoとして出力し、仮故障時において
は、理論空燃比λを目標空燃比AFoとして出力する。
【0043】すなわち、仮故障時目標空燃比設定手段2
1は、制御条件CF(後述する)の許可中(空燃比フィ
ードバック制御中)において、目標空燃比AFoが理論
空燃比λ以外の値に設定されている状態で、且つフィー
ドバック制御手段24の制御量AFc、または実空燃比
AFrと目標空燃比AFoとの空燃比偏差ΔAFが、目
標空燃比AFoに対して第1の所定状態(理論空燃比λ
以外の空燃比における異常値)を示す場合に、目標空燃
比AFoを理論空燃比λに強制的に固定設定する。
【0044】なお、基本目標空撚比AFbは、たとえ
ば、吸気管2内の絶対圧力Pおよびエンジン回転数に応
じて設定された基本目標空撚比マップ(図示せず)を参
照することにより設定される。
【0045】空燃比補正手段22は、運転状態に応じた
目標空燃比AFoにより基本目標燃料量Qfbを補正す
るために、乗算器26を用いて基本目標燃料量Qfbに
空燃比補正係数Kafを乗算する。
【0046】基本目標燃料量Qfbは、吸気管2内の絶
対圧力Pおよびエンジン回転数に応じて、理論空撚比λ
になるように設定された基本目標燃料量マップ(図示せ
ず)を参照して設定される。
【0047】フィードバック制御条件決定手段23は、
運転状態に応じてエンジン1の空燃比フィードバックの
制御条件CFを決定する。フィードバック制御手段24
は、制御条件CFが許可された場合に、実空燃比AFr
が目標空燃比AFoと一致するようにエンジン1の空燃
比をフィードバック制御する。
【0048】故障判定手段25は、目標空燃比AFoが
理論空燃比λに設定された状態で、フィードバック制御
手段24の制御量AFcまたは空燃比偏差ΔAFが第2
の所定状態(理論空燃比λにおける異常値)を示す場合
に、エンジン1の燃料系故障を判定する。
【0049】乗算器26は、基本目標燃料量Qfbに空
燃比補正係数Kafを乗算し、乗算器27は、補正後の
基本目標燃料量(=Qfb×Kaf)に制御量AFcを
乗算する。
【0050】乗算器28は、追加補正後の基本目標燃料
量(=Qfb×Kaf×AFc)に各種補正係数K*を
乗算して、最終的な目標燃料量Qfoを出力する。各種
補正係数K*は、周知の冷却水温センサやサージタンク
内温度センサなど(図示せず)の計測値により設定され
る。
【0051】たとえば、各種補正係数K*は、冷却水温
Twが所定温度以下の冷機状態を示す場合に、エンジン
1の燃焼を改善するために空撚比をリッチ化したり、サ
ージタンク内温度に応じて吸気量の密度補正を行うため
の公知の係数である。
【0052】また、各種補正係数K*は、乗算器26お
よび27に入力される空燃比補正係数Kafおよび制御
量AFcと同様に、乗算器28に入力されるので、
「1」を中心とした値(最大補正量で0.5〜1.5程
度の範囲)に設定される。
【0053】インジェクタ駆動手段29は、目標燃料量
Qfoを達成するための噴射信号Jを出力し、目標燃料
量Qfoを噴射するようにインジェクタ6を駆動する。
【0054】以下、前述の図17および図18ととも
に、図2〜図12を参照しながら、図1に示したこの発
明の実施の形態1による具体的な動作について説明す
る。
【0055】図2はフィードバック制御手段24の動作
を示すフローチャート、図3は空燃比補正手段22の動
作を示すフローチャート、図4は第1のパワーオン処理
を示すフローチャートである。
【0056】図5は第1のタイマカウンタTM1による
第1の定時間割込処理を示すフローチャート、図6は目
標空燃比AFoに応じた仮故障判定値β1のマップデー
タを示す特性図、図7は仮故障時目標空燃比設定手段2
1の動作を示すフローチャート、図8は仮故障時目標空
燃比設定手段21の動作を図式的に示すタイミングチャ
ートである。
【0057】図9は第2のパワーオン処理を示すフロー
チャート、図10は第2のタイマカウンタTM2による
第2の定時間割込処理を示すフローチャート、図11は
故障判定手段25の動作を示すフローチャート、図12
はフィードバック制御条件決定手段23の動作を示すフ
ローチャートである。
【0058】図2において、フィードバック制御手段2
4は、まず、制御条件CFが「1」(許可状態)である
か否かを判定し(ステップS1)、CF=1(すなわ
ち、Yes)と判定されれば、運転状態が空燃比フィー
ドバック制御の許可状態にあるので、以下のようにフィ
ードバック制御を実行する。
【0059】まず、実空燃比AFrと目標空燃比AFo
との空燃比偏差ΔAF(=AFr−AFo)を算出し
(ステップS2)、空燃比フィードバック用の制御量A
Fcを以下の(1)式のように演算する(ステップS
3)。
【0060】 AFc(n)=AFc(n−1)+α×ΔAF ・・・(1)
【0061】ただし、(1)式において、AFc(n)
は今回の制御量、AFc(n−1)は前回の制御量、α
はフィードバックゲインである。
【0062】一方、ステップS1において、CF=0
(すなわち、No)と判定されれば、運転状態がフィー
ドバック制御の補正量が0の状態にあるので、制御量A
Fcを「1」(補正量=0)に設定して(ステップS
4)、図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0063】図3において、空燃比補正手段22は、理
論空燃比λおよび目標空燃比AFoを用いて、空燃比補
正係数Kafを以下の(2)式のように演算する(ステ
ップS5)。
【0064】Kaf=λ/AFo ・・・(2)
【0065】図4において、制御回路20Aは、パワー
オンと同時に、仮故障時目標空燃比設定手段21(図7
参照)で用いられる仮故障フラグFLt(後述する)を
0クリアする(ステップS6)。
【0066】図5において、制御回路20Aは、仮故障
時目標空燃比設定手段21で割込処理される第1のタイ
マカウンタTM1をダウンカウントし(ステップS
7)、第1のタイマカウンタTM1の値が1以上か否か
を判定する(ステップS8)。
【0067】ステップS8において、TM1=0(すな
わち、No)と判定されれば、第1のタイマカウンタT
M1が「0」までデクリメントされているので、TM1
=0にクリップして(ステップS9)、図5の定時間割
込処理ルーチンを抜け出る。
【0068】また、ステップS8において、TM1≧1
(すなわち、Yes)と判定されれば、タイマカウンタ
TM1が「0」までデクリメントされていないので、ス
テップS9を実行せずに、そのまま図5の定時間割込処
理ルーチンを抜け出る。
【0069】図6において、仮故障時目標空燃比設定手
段21で用いられる制御量AFcの仮故障判定値β1
は、リニア空燃比センサ14の特性(図18参照)に合
わせて、目標空燃比AFoが理論空燃比λを示すときに
最小となるように設定される。
【0070】図7において、仮故障時目標空燃比設定手
段21は、まず、図6のマップから目標空燃比AFoに
応じて仮故障判定値β1を設定し(ステップS11)、
フィードバック制御手段24の制御量AFcが以下の
(3)式を満たすか否かを判定する(ステップS1
2)。
【0071】|AFc−1|<β1 ・・・(3)
【0072】ただし、(3)式において、|AFc−1
|は、フィードバック制御量AFc(1を中心とする
値)の補正量の絶対値を示している。
【0073】ステップS12において、|AFc−1|
≧β1(すなわち、No)と判定されれば、制御量AF
cが異常値(燃料系の故障状態)を示しているので、こ
の異常状態が継続したか否かを確認するために、直ちに
ステップS14(後述する)に進む。
【0074】一方、ステップS12において、|AFc
−1|<β1(すなわち、Yes)と判定されれば、制
御量AFcが正常値を示しているので、第1の定時間割
込処理を無効化するために、第1のタイマカウンタTM
1を第1の所定時間T1にクリップする(ステップS1
3)。
【0075】なお、第1のタイマカウンタTM1は、仮
故障判定処理の開始時に第1の所定時間T1に初期設定
されており、第1の定時間割込処理(図5参照)は常に
実行されているものとする。
【0076】以下、第1の定時間割込処理(図5)によ
り第1のタイマカウンタTM1が0までダウンカウント
されたか否かを判定し(ステップS14)、TM1>0
(すなわち、No)と判定されれば、異常状態が十分に
継続していないので、直ちにステップS16(後述す
る)に進む。
【0077】一方、ステップS14において、TM1=
0(すなわち、Yes)と判定されれば、異常状態が十
分に継続したので、仮故障フラグFLtを「1」にセッ
トする(ステップS15)。
【0078】図8は上記ステップS12〜S15の処理
動作を図式的に示している。図8において、制御量AF
cから1を減算した値の絶対値|AFc−1|が仮故障
判定値β1よりも小さいときには、タイマカウンタTM
1が第1の所定時間T1に固定されてダウンカウントは
進行されない。
【0079】一方、絶対値|AFc−1|が仮故障判定
値β1以上に達した時点で、タイマカウンタTM1のダ
ウンカウントが進行し、TM1=0となった時点で仮故
障フラグFLtが「1」にセットされる。
【0080】次に、スロットル開度θが第1の所定開度
θ1よりも大きいか否かを判定し(ステップS16)、
θ≦θ1(すなわち、No)と判定されれば、運転状態
が定常状態にあるので、続いて、仮故障フラグFLtが
セットされているか否かを判定する(ステップS1
7)。
【0081】ステップS17において、FLt=1(す
なわち、Yes)と判定されれば、仮故障フラグFLt
(ステップS15参照)が既に設定されているので、故
障状態を確認するために、目標空燃比AFoを強制的に
理論空燃比λに設定して(ステップS18)、図7の処
理ルーチンを抜け出る。
【0082】一方、ステップS16において、θ>θ1
(すなわち、Yes)と判定されれば、運転状態が加速
中であってエンリッチ(燃料増量)が要求されるので、
目標空燃比AFoを基本目標空燃比AFbに設定して
(ステップS19)、図7の処理ルーチンを抜け出る。
【0083】また、ステップS17において、FLt=
0(すなわち、No)と判定されれば、仮故障フラグF
Ltが設定されていないので、目標空燃比AFoを基本
目標空燃比AFbに設定して(ステップS19)、図7
の処理ルーチンを抜け出る。
【0084】図9において、制御回路20Aは、パワー
オンと同時に、故障判定手段25(図11参照)で用い
られる故障判定フラグFFを0クリアする(ステップS
21)。
【0085】図10において、制御回路20Aは、故障
判定手段25で割込処理される第2のタイマカウンタT
M2をダウンカウントし(ステップS22)、第2のタ
イマカウンタTM2の値が1以上か否かを判定する(ス
テップS23)。
【0086】ステップS23において、TM2=0(す
なわち、No)と判定されれば、第2のタイマカウンタ
TM2が「0」までデクリメントされているので、第2
のタイマカウンタTM2を0にクリップして(ステップ
S24)、図10の定時間割込処理ルーチンを抜け出
る。
【0087】また、ステップS23において、TM2≧
1(すなわち、Yes)と判定されれば、第2のタイマ
カウンタTM2が「0」までデクリメントされていない
ので、ステップS24を実行せずに、そのまま図10の
定時間割込処理ルーチンを抜け出る。
【0088】図11において、故障判定手段25は、ま
ず、目標空燃比AFoが理論空燃比λであるか否かを判
定し(ステップS31)、AFo=λ(すなわち、Ye
s)と判定されれば、続いて、フィードバック制御手段
24の制御量AFcが以下の(4)式を満たすか否かを
判定する(ステップS32)。
【0089】|AFc−1|<β2 ・・・(4)
【0090】ただし、(4)式において、β2は運転状
態に応じて設定された故障判定値であり、故障判定手段
25内にあらかじめ格納されている。
【0091】ステップS32において、|AFc−1|
≧β2(すなわち、No)と判定されれば、制御量AF
cが異常値(燃料系の故障状態)を示しているので、こ
の異常状態が継続したか否かを確認するために、直ちに
ステップS34(後述する)に進む。
【0092】なお、第2のタイマカウンタTM2は、故
障判定処理の開始時に第2の所定時間T2に初期設定さ
れており、第2の定時間割込処理(図10参照)は常に
実行されているものとする。
【0093】一方、ステップS32において、|AFc
−1|<β2(すなわち、Yes)と判定されれば、制
御量AFcが正常値を示しているので、第2の定時間割
込処理を無効化するために、第2のタイマカウンタTM
2を第2の所定時間T2にクリップする(ステップS3
3)。
【0094】以下、第2の定時間割込処理(図10)に
より第2のタイマカウンタTM2が0までダウンカウン
トされたか否かを判定し(ステップS34)、TM2>
0(すなわち、No)と判定されれば、異常状態が十分
に継続していないので、直ちに図11の処理ルーチンを
抜け出る。
【0095】一方、ステップS34において、TM2=
0(すなわち、Yes)と判定されれば、異常状態が十
分に継続したので、故障判定フラグFFを「1」にセッ
トして(ステップS35)、図11の処理ルーチンを抜
け出る。
【0096】図12において、フィードバック制御条件
決定手段23は、まず、目標空燃比AFoを所定空燃比
γ1およびγ2(>γ1)と比較し、目標空燃比AFo
が所定範囲内の値であるか否かを判定する(ステップS
41)。
【0097】ステップS41において、γ1<AFo<
γ2(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、冷
却水温Twが所定温度Tw1よりも高いか否かを判定す
る(ステップS42)。
【0098】ステップS42において、Tw>Tw1
(すなわち、Yes)と判定されれば、エンジン1が十
分な暖機状態にあるので、空燃比フィードバック制御を
許可するために、制御条件CFを「1」に設定して(ス
テップS43)、図12の処理ルーチンを抜け出る。
【0099】一方、ステップS41において、AFo≦
γ1またはAFo≧γ2(すなわち、No)と判定され
れば、リニア空燃比センサ14の計測誤差δが大き過ぎ
て空燃比フィードバック制御が不可能な領域なので、フ
ィードバック制御を禁止するために、制御条件CFを
「0」に設定する(ステップS44)。
【0100】また、ステップS42において、Tw≦T
w1(すなわち、No)と判定されれば、エンジン1が
冷機状態にあって空燃比フィードバック制御が不可能な
領域なので、フィードバック制御を禁止するために、制
御条件CFを「0」に設定して(ステップS44)、図
12の処理ルーチンを抜け出る。
【0101】このように、目標空燃比AFoが理論空撚
比λ以外の場合に、フィードバック制御手段24の制御
量AFcに基づいて、且つ、リニア空燃比センサ14の
測定精度(図18参照)を考慮した仮故障判定値β1
(図6参照)を用いて燃料系の仮故障を判定する(図7
内のステップS12)。
【0102】次に、仮故障判定条件(ステップS12)
を満足した場合に、エンジン1の運転状態に基づいて理
論空撚比λへの変更が可能であれば、目標空燃比AFo
を理論空撚比λに設定し(ステップS18)、リニア空
燃比センサ14の空撚比測定精度が非常に良い領域でフ
ィードバック制御を行う。
【0103】そして、理論空撚比λでフィードバック制
御中に、故障判定値β2を用いた故障判定(図11内の
ステップS32)を実行することにより、燃料系の故障
を高精度に判定することができる。
【0104】また、目標空燃比AFoが元々理論空燃比
λでフィードバック制御されている場合には、強制的に
理論空燃比λに設定することなく、高精度に燃料系の故
障判定を行うことができる。
【0105】また、仮故障判定(図7参照)および故障
判定(図11参照)において、タイマカウンタTM1お
よびTM2を用いているので、一時的な異常値やノイズ
などの影響による故障誤判定を防止することができる。
【0106】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、空燃比フィードバック制御量AFcに基づいて仮故
障を判定したが、実空燃比AFrと目標空燃比AFoと
の空燃比偏差ΔAF(=AFr−AFo)に基づいて仮
故障を判定してもよい。
【0107】以下、図13〜図16を参照しながら、空
燃比偏差ΔAFに基づいて仮故障を判定するようにした
この発明の実施の形態2について具体的に説明する。な
お、この発明の実施の形態2による全体構成および要部
構成は、図17および図1に示した通りである。
【0108】図13はこの発明の実施の形態2による第
3の定時間割込処理を示すフローチャートである。
【0109】図14および図15は目標空燃比AFoに
応じた仮故障判定値β3のマップデータを示す特性図で
あり、図14はスロットル開度θの変化量Δθが小さい
場合の特性、図14はスロットル開度θの変化量Δθが
小さい場合の特性をそれぞれ示す。
【0110】図16は仮故障時目標空燃比設定手段21
(図1参照)の動作を示すフローチャートである。
【0111】この場合、制御回路21A内の仮故障時目
標空燃比設定手段21は、図13のように第3の定時間
割込処理を実行している。図13において、まず、以下
の(5)式のように、スロットル開度変化量Δθを算出
する(ステップS51)。
【0112】 Δθ=θ(n)−θ(n−1) ・・・(5)
【0113】ただし、(5)式において、θ(n)は今
回測定されたスロットル開度、θ(n−1)は前回測定
されたスロットル開度である。続いて、今回のスロット
ル開度θ(n)を、次回演算用の前回のスロットル開度
θ(n−1)として更新設定し(ステップS52)、図
13の処理ルーチンを抜け出る。
【0114】図14に示す仮故障判定値β3の特性デー
タは、スロットル開度変化量Δθが小さい場合に用いら
れる。図15に示す仮故障判定値β3の特性データは、
スロットル開度変化量Δθが小さい場合に用いられ、図
14の特性データよりも全体的に大きい値に設定されて
いる。
【0115】図16において、ステップS66は、前述
(図7参照)のステップS12に対応しており、ステッ
プS13は前述と同様の処理動作である。なお、ステッ
プS14以降の処理動作については、図7内のステップ
S14〜S19と同様なので、ここでは図示および説明
を省略する。
【0116】図16において、仮故障時目標空燃比設定
手段21は、まず、第3の定時間割込処理(図13)に
より求めたスロットル開度変化量Δθを参照し、スロッ
トル開度変化量Δθの絶対値|Δθ|が所定量θ2より
も大きいか否かを判定する(ステップS61)。
【0117】ステップS61において、|Δθ|≦θ2
(すなわち、No)と判定されれば、図14の特性マッ
プデータを選択し(ステップS62)、|Δθ|>θ2
(すなわち、Yes)と判定されれば、図15の特性マ
ップデータを選択する(ステップS63)。
【0118】続いて、選択された特性マップデータか
ら、目標空燃比AFoに応じた仮故障判定値β3を設定
する(ステップS64)。次に、実空燃比AFrと目標
空燃比AFoとの空燃比偏差ΔAF(=AFr−AF
o)を算出し(ステップS65)、空燃比偏差ΔAFの
絶対値|ΔAF|が以下の(6)式を満たすか否かを判
定する(ステップS66)。
【0119】|ΔAF|<β3 ・・・(6)
【0120】ステップS66において、|ΔAF|≧β
3(すなわち、No)と判定されれば、制御量AFcが
異常値(燃料系の故障状態)を示しているので、この異
常状態が継続したか否かを確認するために、直ちにステ
ップS14に進む。
【0121】一方、ステップS66において、|AFc
−1|<β3(すなわち、Yes)と判定されれば、制
御量AFcが正常値を示しているので、第1の定時間割
込処理を無効化するために、第1のタイマカウンタTM
1を第1の所定時間T1にクリップする(ステップS1
3)。
【0122】以下、図7と同様のステップS14〜S1
9を実行し、仮故障が判定された場合には、仮故障フラ
グFLtを設定するとともに、目標空燃比AFoを理論
空燃比λに強制設定する。
【0123】このように、空燃比偏差ΔAFが仮故障判
定値β3以上を示す場合に、仮故障状態(第1の所定状
態)を判定することにより、前述と同様の作用効果を奏
する。
【0124】また、空燃比フィードバックの制御量AF
cではなく空燃比偏差ΔAFから仮故障判定することに
より、空撚比フィードバック制御が禁止されている運転
領域であっても仮故障を判定することができる。
【0125】また、空燃比偏差ΔAFが仮故障判定値β
3以上を示す状態が第1の所定時間T1だけ継続した場
合に、仮故障状態を判定することにより、仮故障を誤判
定することもない。
【0126】また、一般に、スロットル開度変化量Δθ
の大きい過渡運転状態においては、リニア空燃比センサ
14の応答遅れによって測定誤差δが大きくなるが、Δ
θ>θ2の場合に仮故障判定値β3を増大設定している
ので(図15参照)、過渡運転時であっても仮故障を誤
判定することはない。なお、ここでは、過渡変化量とし
てスロットル開度変化量Δθを用いたが、他のパラメー
タを用いてもよい。
【0127】また、故障判定手段25は、前述と同様
に、空燃比フィードバックの制御量AFcと故障判定値
(異常値)β2との比較(図11内のステップS32参
照)に基づいて故障判定してもよく、空燃比偏差ΔAF
と故障判定値との比較に基づいて故障判定してもよい。
【0128】また、故障判定手段25は、目標空燃比A
Foが理論空燃比λに設定された状態で、制御量AFc
または空燃比偏差ΔAFが故障判定値以上を示す状態が
第2の所定時間T2だけ継続した場合に、第2の所定状
態を判定して故障判定フラグFFをセットしてもよい。
【0129】さらに、上記各実施の形態では、図17の
ように、吸気管2にインジェクタ6を設けて吸気ポート
部で燃料噴射するエンジン1を例にとって説明したが、
燃焼室7内に直接燃料噴射する筒内噴射式エンジンに適
用しても同等の作用効果を奏することは言うまでもな
い。
【0130】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、内燃機関に所要の燃料量を噴射するためのインジ
ェクタと、内燃機関の排気管に設けられて実空燃比を測
定するためのリニア空燃比センサと、内燃機関の運転状
態および実空燃比に基づいてインジェクタを制御する制
御回路とを備え、制御回路は、運転状態に応じた目標空
燃比により燃料量を補正する空燃比補正手段と、運転状
態に応じて内燃機関の空燃比フィードバックの制御条件
を決定するフィードバック制御条件決定手段と、制御条
件が許可された場合に、実空燃比が目標空燃比と一致す
るように内燃機関の空燃比をフィードバック制御するフ
ィードバック制御手段と、制御条件の許可中に目標空燃
比が理論空燃比以外の値に設定され、且つフィードバッ
ク制御手段の制御量または実空燃比と目標空燃比との空
燃比偏差が目標空燃比に対して第1の所定状態を示す場
合に、目標空燃比を理論空燃比に強制的に設定する仮故
障時目標空燃比設定手段と、目標空燃比が理論空燃比に
設定された状態で、フィードバック制御手段の制御量ま
たは空燃比偏差が第2の所定状態を示す場合に、内燃機
関の燃料系故障を判定する故障判定手段とを含むので、
目標空燃比によらず、高精度に燃料系故障を判定するこ
とのできる内燃機関の燃料制御装置が得られる効果があ
る。
【0131】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、仮故障時目標空燃比設定手段は、フィー
ドバック制御手段の制御量が所定の仮故障判定値以上を
示す場合に、第1の所定状態を判定するようにしたの
で、高精度に燃料系故障を判定することのできる内燃機
関の燃料制御装置が得られる効果がある。
【0132】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、仮故障時目標空燃比設定手段は、フィー
ドバック制御手段の制御量が仮故障判定値以上を示す状
態が第1の所定時間だけ継続した場合に、第1の所定状
態を判定するようにしたので、高精度に燃料系故障を判
定することのできる内燃機関の燃料制御装置が得られる
効果がある。
【0133】また、この発明の請求項4によれば、請求
項2または請求項3において、仮故障判定値は、リニア
空燃比センサの測定誤差を相殺するように、目標空燃比
に応じて可変設定されたので、高精度に燃料系故障を判
定することのできる内燃機関の燃料制御装置が得られる
効果がある。
【0134】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1において、仮故障時目標空燃比設定手段は、実空燃
比と目標空燃比との空燃比偏差が所定の仮故障判定値以
上を示す場合に、第1の所定状態を判定するようにした
ので、高精度に燃料系故障を判定することのできる内燃
機関の燃料制御装置が得られる効果がある。
【0135】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、仮故障時目標空燃比設定手段は、空燃比
偏差が仮故障判定値以上を示す状態が第1の所定時間だ
け継続した場合に、第1の所定状態を判定するようにし
たので、高精度に燃料系故障を判定することのできる内
燃機関の燃料制御装置が得られる効果がある。
【0136】また、この発明の請求項7によれば、請求
項5または請求項6において、内燃機関の過渡変化量を
検出する過渡状態検出手段を備え、仮故障判定値は、過
渡変化量および目標空燃比に応じて可変設定されたの
で、高精度に燃料系故障を判定することのできる内燃機
関の燃料制御装置が得られる効果がある。
【0137】また、この発明の請求項8によれば、請求
項7において、仮故障判定値は、過渡変化量が所定量以
下の場合には第1の判定値に設定され、過渡変化量が所
定量よりも大きい場合には、第1の判定値よりも大きい
第2の判定値に設定されるようにしたので、運転状態に
よらず高精度に燃料系故障を判定することのできる内燃
機関の燃料制御装置が得られる効果がある。
【0138】また、この発明の請求項9によれば、請求
項7または請求項8において、内燃機関の吸気量に対応
したスロットル開度を測定するスロットル開度センサを
備え、過渡状態検出手段は、スロットル開度の変化量を
過渡変化量として検出するようにしたので、運転状態に
よらず高精度に燃料系故障を判定することのできる内燃
機関の燃料制御装置が得られる効果がある。
【0139】また、この発明の請求項10によれば、請
求項1から請求項9までのいずれかにおいて、故障判定
手段は、目標空燃比が理論空燃比に設定された状態で、
フィードバック制御手段の制御量が所定の故障判定値以
上を示す場合に、第2の所定状態を判定するようにした
ので、高精度に燃料系故障を判定することのできる内燃
機関の燃料制御装置が得られる効果がある。
【0140】また、この発明の請求項11によれば、請
求項10において、故障判定手段は、目標空燃比が理論
空燃比に設定された状態で、制御量が故障判定値以上を
示す状態が第2の所定時間だけ継続した場合に、第2の
所定状態を判定するようにしたので、高精度に燃料系故
障を判定することのできる内燃機関の燃料制御装置が得
られる効果がある。
【0141】また、この発明の請求項12によれば、請
求項1から請求項9までのいずれかにおいて、故障判定
手段は、目標空燃比が理論空燃比に設定された状態で、
実空燃比と目標空燃比との空燃比偏差が所定の故障判定
値以上を示す場合に、第2の所定状態を判定するように
したので、高精度に燃料系故障を判定することのできる
内燃機関の燃料制御装置が得られる効果がある。
【0142】また、この発明の請求項13によれば、請
求項12において、故障判定手段は、目標空燃比が理論
空燃比に設定された状態で、空燃比偏差が故障判定値以
上を示す状態が第2の所定時間だけ継続した場合に、第
2の所定状態を判定するようにしたので、高精度に燃料
系故障を判定することのできる内燃機関の燃料制御装置
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による制御回路の要
部を概略的に示す機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるフィードバッ
ク制御手段の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による空燃比補正手
段の動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による第1のパワー
オン処理を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1による第1の定時間
割込処理を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1により用いられる仮
故障判定値のマップデータを示す特性図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による仮故障時目標
空燃比設定手段の動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1による仮故障時目標
空燃比設定手段の動作を図式的に示すタイミングチャー
トである。
【図9】 この発明の実施の形態1による第2のパワー
オン処理を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態1による第2の定時
間割込処理を示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態1による故障判定手
段の動作を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態1によるフィードバ
ック制御条件決定手段の動作を示す示すフローチャート
である。
【図13】 この発明の実施の形態2による第3の定時
間割込処理を示すフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態2によるスロットル
開度変化量が小さい場合の仮故障判定値のマップデータ
を示す特性図である。
【図15】 この発明の実施の形態2によるスロットル
開度変化量が大きい場合の仮故障判定値のマップデータ
を示す特性図である。
【図16】 この発明の実施の形態2による仮故障時目
標空燃比設定手段の動作を示すフローチャートである。
【図17】 従来の内燃機関の燃料制御装置を概略的に
示す構成図である。
【図18】 一般的なリニア空燃比センサによる実空燃
比の測定精度を示す特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)、2 吸気管、4 スロット
ル開度センサ、6 インジェクタ、13 排気管、14
リニア空燃比センサ、20A 制御回路、21 仮故
障時目標空燃比設定手段、22 空燃比補正手段、23
フィードバック制御条件決定手段、24 フィードバ
ック制御手段、25 故障判定手段、AFc 制御量、
AFo 目標空燃比、AFr 実空燃比、ΔAF 空燃
比偏差、CF 制御条件、FF 故障判定フラグ、J
噴射信号、Kaf 空燃比補正係数、Qfo 目標燃料
量、T1 第1の所定時間、T2 第2の所定時間、β
1、β3 仮故障判定値、β2 故障判定値、λ 理論
空燃比、δ 測定誤差、θ スロットル開度、θ2 所
定量、Δθ スロットル開度変化量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 364 F02D 45/00 364H 368 368F Fターム(参考) 3G084 BA09 BA13 CA04 CA06 DA27 DA28 EA07 EA11 EB09 EB12 EB22 EC01 FA10 FA29 3G301 JB08 JB09 KA11 MA01 MA11 NA08 NC04 ND02 ND17 NE14 NE18 NE20 NE23 PA12Z PD02Z

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に所要の燃料量を噴射するため
    のインジェクタと、前記内燃機関の排気管に設けられて
    実空燃比を測定するためのリニア空燃比センサと、 前記内燃機関の運転状態および前記実空燃比に基づいて
    前記インジェクタを制御する制御回路とを備え、 前記制御回路は、 前記運転状態に応じた目標空燃比により前記燃料量を補
    正する空燃比補正手段と、 前記運転状態に応じて前記内燃機関の空燃比フィードバ
    ックの制御条件を決定するフィードバック制御条件決定
    手段と、 前記制御条件が許可された場合に、前記実空燃比が前記
    目標空燃比と一致するように前記内燃機関の空燃比をフ
    ィードバック制御するフィードバック制御手段と、 前記制御条件の許可中に前記目標空燃比が理論空燃比以
    外の値に設定され、且つ前記フィードバック制御手段の
    制御量または前記実空燃比と前記目標空燃比との空燃比
    偏差が前記目標空燃比に対して第1の所定状態を示す場
    合に、前記目標空燃比を前記理論空燃比に強制的に設定
    する仮故障時目標空燃比設定手段と、 前記目標空燃比が前記理論空燃比に設定された状態で、
    前記フィードバック制御手段の制御量または前記空燃比
    偏差が第2の所定状態を示す場合に、前記内燃機関の燃
    料系故障を判定する故障判定手段とを含むことを特徴と
    する内燃機関の燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 前記仮故障時目標空燃比設定手段は、前
    記フィードバック制御手段の制御量が所定の仮故障判定
    値以上を示す場合に、前記第1の所定状態を判定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記仮故障時目標空燃比設定手段は、前
    記フィードバック制御手段の制御量が前記仮故障判定値
    以上を示す状態が第1の所定時間だけ継続した場合に、
    前記第1の所定状態を判定することを特徴とする請求項
    2に記載の内燃機関の燃料制御装置。
  4. 【請求項4】 前記仮故障判定値は、前記リニア空燃比
    センサの測定誤差を相殺するように、前記目標空燃比に
    応じて可変設定されたことを特徴とする請求項2または
    請求項3に記載の内燃機関の燃料制御装置。
  5. 【請求項5】 前記仮故障時目標空燃比設定手段は、前
    記実空燃比と前記目標空燃比との空燃比偏差が所定の仮
    故障判定値以上を示す場合に、前記第1の所定状態を判
    定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃
    料制御装置。
  6. 【請求項6】 前記仮故障時目標空燃比設定手段は、前
    記空燃比偏差が前記仮故障判定値以上を示す状態が第1
    の所定時間だけ継続した場合に、前記第1の所定状態を
    判定することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の
    燃料制御装置。
  7. 【請求項7】 前記内燃機関の過渡変化量を検出する過
    渡状態検出手段を備え、 前記仮故障判定値は、前記過渡変化量および前記目標空
    燃比に応じて可変設定されたことを特徴とする請求項5
    または請求項6に記載の内燃機関の燃料制御装置。
  8. 【請求項8】 前記仮故障判定値は、前記過渡変化量が
    所定量以下の場合には第1の判定値に設定され、前記過
    渡変化量が所定量よりも大きい場合には、前記第1の判
    定値よりも大きい第2の判定値に設定されることを特徴
    とする請求項7に記載の内燃機関の燃料制御装置。
  9. 【請求項9】 前記内燃機関の吸気量に対応したスロッ
    トル開度を測定するスロットル開度センサを備え、前記
    過渡状態検出手段は、前記スロットル開度の変化量を前
    記過渡変化量として検出することを特徴とする請求項7
    または請求項8に記載の内燃機関の燃料制御装置。
  10. 【請求項10】 前記故障判定手段は、前記目標空燃比
    が前記理論空燃比に設定された状態で、前記フィードバ
    ック制御手段の制御量が所定の故障判定値以上を示す場
    合に、前記第2の所定状態を判定することを特徴とする
    請求項1から請求項9までのいずれかに記載の内燃機関
    の燃料制御装置。
  11. 【請求項11】 前記故障判定手段は、前記目標空燃比
    が前記理論空燃比に設定された状態で、前記制御量が前
    記故障判定値以上を示す状態が第2の所定時間だけ継続
    した場合に、前記第2の所定状態を判定することを特徴
    とする請求項10に記載の内燃機関の燃料制御装置。
  12. 【請求項12】 前記故障判定手段は、前記目標空燃比
    が前記理論空燃比に設定された状態で、前記実空燃比と
    前記目標空燃比との空燃比偏差が所定の故障判定値以上
    を示す場合に、前記第2の所定状態を判定することを特
    徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載の
    内燃機関の燃料制御装置。
  13. 【請求項13】 前記故障判定手段は、前記目標空燃比
    が前記理論空燃比に設定された状態で、前記空燃比偏差
    が前記故障判定値以上を示す状態が第2の所定時間だけ
    継続した場合に、前記第2の所定状態を判定することを
    特徴とする請求項12に記載の内燃機関の燃料制御装
    置。
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