JP2001329503A - ゴムチップアスファルト舗装及び施工方法 - Google Patents

ゴムチップアスファルト舗装及び施工方法

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JP2001329503A
JP2001329503A JP2000151968A JP2000151968A JP2001329503A JP 2001329503 A JP2001329503 A JP 2001329503A JP 2000151968 A JP2000151968 A JP 2000151968A JP 2000151968 A JP2000151968 A JP 2000151968A JP 2001329503 A JP2001329503 A JP 2001329503A
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rubber
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asphalt
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Hiroaki Hori
浩明 堀
Nobuo Nakabayashi
延郎 中林
Tetsuo Miyake
徹男 三宅
Hajime Ozeki
一 大関
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Nissin Kogyo Co Ltd
Obayashi Road Corp
Maxell Kureha Co Ltd
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Kureha Elastomer Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
Obayashi Road Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの時間と手間を要することなく、簡単な
作業工程で舗装面にゴムチップを容易かつ強固に付着さ
せて、凍結抑制効果及び騒音抑制効果に優れたアスファ
ルト舗装を得ることのできるゴムチップアスファルト舗
装を提供する。 【解決手段】 アスファルト舗装11の舗装面12にゴ
ムチップ13を付着させてなるゴムチップアスファルト
舗装10であって、ゴムチップ13は、原料ゴム、加硫
剤、助剤、補強剤を含むゴム組成物を加硫に適した形状
に成形し、加硫してなるゴム成形物から得られ、前記ゴ
ム組成物には、ポリエチレン系樹脂、液状エポキシ樹
脂、アルキルフェノール樹脂及びゴム改質アスファルト
が添加、混練されており、ゴムチップ13は、アスファ
ルト舗装11の表層を舗設する際に当該表層の表面に散
布され、当該表層と共に転圧することにより舗装面12
に強固に付着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルト舗装
の舗装面にゴムチップを付着させてなるゴムチップアス
ファルト舗装及び該ゴムチップアスファルト舗装の施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】寒冷地
等における舗装面の氷結を防止するための手段として、
ゴム粒子(ゴムチップ)を混入した特殊なアスファルト
混合物を舗装材料として敷設することにより構成される
アスファルト舗装が知られている。このようなゴム粒子
を混入したアスファルト舗装は、舗装中に混在するゴム
粒子が弾性を有していることから、路面を走行する車両
の荷重によって舗装面が変形し、表面に付着している氷
結層が破砕されることにより、氷結抑制効果が得られる
ことになる。また、表面から突出するゴム粒子の作用に
よって、すべり抵抗性が大きくなるとともに、優れた耐
摩耗性が得られ、またタイヤと路面の接触音を低減して
騒音を緩和する効果も得られることになる。
【0003】一方、アスファルト舗装全体の安定性を向
上させることを目的として、アスファルト、フィラー、
及びゴム粒子からなるスラリー材をアスファルト舗装の
舗装面に敷設付着して表面処理層を形成することによ
り、ゴム粒子を舗装の表面から突出させたアスファルト
舗装も特開平10−110402号公報に記載されてい
る。かかるアスファルト舗装によれば、アスファルト舗
装の本体部分の構造を変化させることなく、アスファル
ト舗装に氷結抑制効果や騒音抑制効果を付与することが
できる。
【0004】しかしながら、特開平10−110402
号公報に記載のアスファルト舗装によれば、アスファル
ト、フィラー、及びゴム粒子からなるスラリー材を製造
する工程や、製造したスラリー材を加熱運搬し、施工現
場においてグーズクッカー車等を用いて当該スラリー材
を敷き均す工程を別途必要とし、舗設作業に時間と手間
がかかるという課題があった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたものであって、多くの時間と手間を要するこ
となく、簡単な作業工程で舗装面にゴムチップを容易か
つ強固に付着させて、凍結抑制効果及び騒音抑制効果に
優れたアスファルト舗装を得ることのできるゴムチップ
アスファルト舗装及び該ゴムチップアスファルト舗装の
施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ゴムチッ
プとして、特定のゴム組成物を加硫してなるゴム成形物
から得られたものを使用することにより、作業工程を簡
略化しつつ舗装面にゴムチップを強固かつ容易に付着で
きることを知見した。
【0007】本発明は、このような知見に基づいてなさ
れたもので、アスファルト舗装の舗装面にゴムチップを
付着させてなるゴムチップアスファルト舗装であって、
前記ゴムチップは、原料ゴム、加硫剤、助剤、補強剤を
含むゴム組成物を加硫に適した形状に成形し、加硫して
なるゴム成形物から得られ、前記ゴム組成物には、ポリ
エチレン系樹脂、液状エポキシ樹脂、アルキルフェノー
ル樹脂及びゴム改質アスファルトが添加、混練されてお
り、且つ前記ゴムチップは、アスファルト舗装の表層を
舗設する際に当該表層の表面に散布され、当該表層と共
に転圧することにより前記舗装面に付着されることを特
徴とするゴムチップアスファルト舗装を提供することに
より、上記目的を達成したものである(請求項1記載の
発明)。
【0008】本発明のゴムチップアスファルト舗装は、
前記原料ゴムが、エチレンプロピレン系ゴム、イソブチ
レンイソプレンゴム及びハロゲン化イソブチレンイソプ
レンゴムのいずれかを主成分とし、前記ポリエチレン系
樹脂がエポキシ基と反応性を有する官能基(ただし、無
水マレイン酸を除く)で変性されたポリエチレンまたは
その共重合体であることが好ましい(請求項2記載の発
明)。
【0009】また、本発明のゴムチップアスファルト舗
装は、前記ポリエチレン系樹脂がエチレン酢酸ビニル二
元共重合体であることが好ましい(請求項3記載の発
明)。
【0010】さらに、本発明のゴムチップアスファルト
舗装は、前記ポリエチレン系樹脂、液状エポキシ樹脂、
アルキルフェノール樹脂及びゴム改質アスファルトの配
合量が、それぞれゴム組成物100重量部に対して15
〜30重量部、2.0〜6.0重量部、0.2〜1.8
重量部及び1.0〜5.0重量部であることが好ましい
(請求項4記載の発明)。
【0011】そして、本発明は、アスファルト舗装の舗
装面にゴムチップを付着させてなるゴムチップアスファ
ルト舗装の施工方法であって、アスファルト舗装の表層
を舗設する際に、当該表層の表面に前記ゴムチップを散
布し、当該表層と共に転圧することにより前記舗装面に
付着させることを特徴とするゴムチップアスファルト舗
装の施工方法を提供することにより、上記目的を達成し
たものである(請求項5記載の発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態の
ゴムチップアスファルト舗装10は、図1に示すよう
に、アスファルト舗装11の舗装面12にゴムチップ1
3を多数付着させることによって構成される。アスファ
ルト舗装11は、アスファルト混合物をアスファルトフ
ィニッシャにより敷設した後に転圧ローラによって転圧
する作業を繰り返して、路盤の上に複数層に分けて舗設
される。本実施形態によれば、アスファルト舗装11の
表層を舗設する際に、敷設されたアスファルト混合物の
表面に後に詳述する特定のゴムチップ13を散布し、表
層部分のアスファルト混合物と共に転圧することによっ
て、当該ゴムチップ13を舗装面12に付着させる。
【0013】ここで、アスファルト混合物としては、骨
材14と、アスファルトモルタル15とからなる公知の
種々のアスファルト混合物を採用することができる。骨
材14としては、例えばアスファルト舗装用の標準骨材
を使用し、その粒度が、粗粒度アスファルト舗装用、密
粒度アスファルト舗装用、細粒度アスファルト舗装用、
透水性アスファルト舗装用、排水性アスファルト舗装用
等の粒度となるように調整した種々の骨材14を用いる
ことができる。アスファルトモルタル15は、細骨材
と、フィラーとしての石粉と、バインダーとしてのアス
ファルトと、必要に応じて添加されるその他の添加剤と
を含むもので、アスファルト混合物中において、骨材1
4間の間隙を充填するようにして硬化するものである。
アスファルトとしては、一般に用いられる各種のストレ
ートアスファルトの他、例えばシーロフレックス(商品
名、大林道路株式会社製)等の各種の改質アスファルト
を使用することもできる。
【0014】そして、本実施形態のゴムチップアスファ
ルト舗装10によれば、ゴムチップ13は、原料ゴム、
加硫剤、助剤、補強剤を含むゴム組成物を加硫に適した
例えばシート状に成形し、加硫してなるゴム成形物をチ
ップ状に裁断、若しくは粉砕等して得られるもので、且
つ前記ゴム組成物には、ポリエチレン系樹脂、液状エポ
キシ樹脂、アルキルフェノール樹脂及びゴム改質アスフ
ァルトが添加、混練されている。
【0015】原料ゴムとしては、例えば従来の防水用シ
ート、防草用シート等に使用されるゴムを用いることが
でき、ポリエチレン系樹脂と混合可能なゴムであればよ
いが、特にエチレンプロピレン系ゴム、イソブチレンイ
ソプレンゴムおよびハロゲン化イソブチレンイソプレン
ゴムのいずれか一以上を主成分とするゴムを用いること
が好ましい。すなわち、これらのゴムのいずれかを単独
で、または二以上を混合して、またこれらのゴムの内い
ずれか一以上と他のゴムとを混合して用いることができ
る。ただし、他のゴムと混合する場合、他のゴムの混合
比率はゴム全量の40%以下とすることが好ましい。他
のゴムの混合比率が40%を超えると耐候性が不十分と
なる。
【0016】ポリエチレン系樹脂としては、エポキシ基
に対して反応性を有する官能基(ただし、無水マレイン
酸を除く)で変性されたポリエチレンまたはその共重合
体を用いることが好ましく、例えばエチレン酢酸ビニル
二元共重合体、エチレングリシジルメタクリレート二元
共重合体、エチレングリシジルメタクリレート酢酸ビニ
ル三元共重合体、エチレングリシジルメタクリレートア
クリル酸メチル三元共重合体等を用いることができる。
特にエチレン酢酸ビニル二元共重合体は、接着力に優
れ、かつ安価に入手できる点で好ましい。
【0017】液状エポキシ樹脂としては、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂のほか、ビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、多官能エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エ
ポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂等を使用するこ
とができるが、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、汎
用性に優れる点で特に好ましい。なお、エポキシ当量
は、160〜270が好ましく、この範囲を外れると接
着性が不十分になる。
【0018】アルキルフェノール樹脂としては、ヘキサ
を含有するものを用いることが接着性の点で好ましく、
フェノールホルムアルデヒド樹脂は汎用性に優れる点で
特に好ましい。
【0019】ゴム改質アスファルトとしては、アスファ
ルトにIIR、SBR等のゴムまたはSBS等の樹脂を
2〜10重量%程度加えて混合した通常のゴム改質アス
ファルトを用いることが好ましい。
【0020】上記のポリエチレン系樹脂、液状エポキシ
樹脂、アルキルフェノール樹脂およびゴム改質アスファ
ルトの配合量は、それぞれゴム組成物100重量部に対
して15〜30重量部、2.0〜6.0重量部、0.2
〜1.8重量部および1.0〜5.0重量部であること
が好ましい。ポリエチレン系樹脂、液状エポキシ樹脂ま
たはアルキルフェノール樹脂のいずれかの配合量が上記
の範囲を外れると、付着力が不十分となる。また、ゴム
改質アスファルトの配合量が1.0重量部未満では優れ
た付着効果が得られなくなり、5.0重量部を超える
と、加硫時に発泡が生じる場合がある。
【0021】上記の原料ゴム、ポリエチレン系樹脂、液
状エポキシ樹脂、アルキルフェノール樹脂およびゴム改
質アスファルトは、硫黄や有機過酸化物等の任意の加硫
剤および助剤、補強剤その他の添加剤と共に常法にした
がって混練され、ゴム組成物を形成すると共に、例えば
シート状に成形され、加硫される。加硫して得られたシ
ート状のゴム成形物をチップ状に裁断、若しくは粉砕等
することにより、好ましくは例えば粒径0.1〜5mm
程度の大きさのゴムチップ(ゴム粒子)13が得られ
る。
【0022】そして、本実施形態によれば、ゴムチップ
13は、アスファルト舗装11の表層を舗設する際に、
当該表層の表面に散布され、当該表層のアスファルト混
合物と共に転圧されることによって舗装面12に容易か
つ強固に付着する。すなわち、ゴムチップ13は、原料
ゴム、加硫剤、助剤、補強剤その他の添加剤からなる通
常のゴム組成物に、ポリエチレン系樹脂、液状エポキシ
樹脂、アルキルフェノール樹脂及びゴム改質アスファル
トを添加したものから得られるので、転圧された際に、
ゴムチップ13とアスファルト混合物中のアスファルト
との界面にポリエチレン系樹脂と液状エポキシ樹脂の相
互侵入構造が形成され、これによってアスファルト舗装
11の舗装面12への付着力が増大する。またゴムチッ
プ13にアスファルト混合物中のアスファルトと同質の
ゴム改質アスファルトが配合されているため、舗装面1
2への付着力が更に向上する。さらに、ゴムチップ13
のゴム弾性はほとんど失われず、ゴムチップ13間に
砂、塵埃その他の異物が混入した場合も、これらの異物
がアスファルトの層内に埋没するため、付着不良箇所が
生じない。
【0023】なお、ゴムチップ13の散布量は、耐久性
及び当該ゴムチップ13による効果等を考慮して0.2
〜0.7kg/m2 程度とすることが好ましい。
【0024】そして、本実施形態のゴムチップアスファ
ルト舗装10によれば、アスファルト舗装11の表層を
舗設する際に、ゴムチップ13を表層の表面に散布し
て、表層のアスファルト混合物と共に転圧するだけの簡
易な作業によって、舗装面12にゴムチップ13を容易
且つ強固に付着することができる。また、ゴムチップ1
3が舗装面12に突出することにより、従来のゴム粒子
を含んだアスファルト舗装と同様に、氷結抑制効果を発
揮すると共に、タイヤと路面との接触音を低減し、さら
に、すべり抵抗性や耐摩耗性を高めることになる。
【0025】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、ゴムチップ
13は必ずしもシート状のゴム成形物をチップ状に裁断
若しくは粉砕等して得られるものある必要はなく、その
他の加硫に適した形状のゴム成形物から得ることもでき
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例1及び比較例1,2に基づき本
発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。以下のようにして作成した実施例1及
び比較例1,2の供試体について、後述するオリジナル
ラベリング試験を行い、ゴムチップの飛散抵抗性を評価
した。試験結果を図2に示す。
【0027】〔実施例1〕表1に示す配合のゴム組成物
をシート状に成形し、加硫してなるゴム成形物を裁断し
て得られた粒径0.1〜5mm程度の大きさのゴムチッ
プを、排水性アスファルト舗装の表層を舗設する際に散
布し、表層のアスファルト混合物と共に常法に従って転
圧して、舗装面にゴムチップを付着させてなるゴムチッ
プアスファルト舗装を形成した。このゴムチップアスフ
ァルト舗装を縦400mm,横150mm,厚さ50m
mの大きさで切り取って実施例1の供試体とした。
【0028】
【表1】
【0029】なお、表1中において、原料ゴムとしてE
PDMである商品名「ケルタン578」(出光DSM社
販売)を使用した。また、ポリエチレン系樹脂として融
点63℃のエチレン酢酸ビニル二元共重合体である商品
名「スミテートMB−11」(住友化学株式会社製)を
使用した。さらに、液状エポキシ樹脂としてEPRであ
る商品名「エピコート815」(油化シェルエポキシ株
式会社製)を、アルキルフェノール樹脂(フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂)としてPFRである「スミライト
レジンPR12687」(住友デュレズ株式会社製)を
使用した。さらにまた、ゴム改質アスファルトとして、
アスファルトにSBRを混入したゴム改質アスファルト
である商品名「エコファルトK−1」(日石三菱油株式
会社製)を使用した。
【0030】〔比較例1〕従来から舗装用に用いられて
いるSBRからなるタイヤ再生ゴムを裁断して得られた
粒径0.1〜5mm程度の大きさのゴムチップを、排水
性アスファルト舗装の表層を舗設する際に散布し、表層
のアスファルト混合物と共に常法に従って転圧して、舗
装面にゴムチップを付着させてなるゴムチップアスファ
ルト舗装を形成した。このゴムチップアスファルト舗装
を縦400mm,横150mm,厚さ50mmの大きさ
で切り取って比較例1の供試体とした。
【0031】〔比較例2〕従来から舗装用に用いられて
いるSBRからなるタイヤ再生ゴムを裁断して得られた
粒径0.1〜5mm程度の大きさのゴムチップを、常法
に従って舗設した後転圧して作製した排水性アスファル
ト舗装の表層に散布し、その後接着剤を散布して舗装面
にゴムチップを付着させてなるゴムチップアスファルト
舗装を形成した。このゴムチップアスファルト舗装を縦
400mm,横150mm,厚さ50mmの大きさで切
り取って比較例2の供試体とした。
【0032】〔オリジナルラベリング試験方法〕オリジ
ナルラベリング試験は、表面に付着させたゴムチップの
飛散抵抗性を評価する目的で行う試験である。試験に用
いるラベリング試験機は舗装試験法便覧(3-7-2 ラベリ
ング試験方法)に示されている往復チェーン型のものを
使用し、供試体に接するチェーンには幅1cmに切った
ゴムホースを10ヶ装着し、チェーン自体が直接供試体
に接触しないようにしたものを用いる。試験温度は常温
(20℃)とし、試験時間は30分間、車輪の外縁と供
試体の上面の間隔は5cmとする。試験結果は、試験前
および試験開始後、5、10、15、30分後の供試体
重量を測定し、供試体に散布したゴムチップの重量を基
準として各測定時間におけるゴムチップの飛散重量から
その供試体のゴムチップ損失割合を算出する。試験結果
は、2体の供試体の平均値をもってその供試体の試験結
果とする。その他については、舗装試験法便覧(3-7-2
ラベリング試験方法)に準ずる。
【0033】図2に示す試験結果によれば、比較例1及
び比較例2の供試体と比較して、本発明に係る実施例1
の供試体はゴムチップの飛散抵抗性に優れていることが
判明する。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のゴ
ムチップアスファルト舗装及び該ゴムチップアスファル
ト舗装の施工方法によれば、多くの時間と手間を要する
ことなく、簡単な作業工程で舗装面にゴムチップを容易
かつ強固に付着させて、凍結抑制効果及び騒音抑制効果
に優れたアスファルト舗装を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるゴムチップアスフ
ァルト舗装の構成を説明する部分断面図である。
【図2】オリジナルラベリング試験の試験結果を示すチ
ャートである。
【符号の説明】
10 ゴムチップアスファルト舗装 11 アスファルト舗装 12 舗装面 13 ゴムチップ 14 骨材 15 アスファルトモルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 浩明 東京都港区南青山1丁目24番1号 大林道 路株式会社内 (72)発明者 中林 延郎 三重県津市観音寺町255番地 クレハエラ ストマー株式会社津工場内 (72)発明者 三宅 徹男 三重県津市観音寺町255番地 クレハエラ ストマー株式会社津工場内 (72)発明者 大関 一 東京都足立区千住東2丁目23番4号 日新 工業株式会社内 Fターム(参考) 2D051 AA06 AA08 AE05 AG01 AG03 AG11 AG14 AG15 AG20 AH01 AH03 EA01 EA06 EB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルト舗装の舗装面にゴムチップ
    を付着させてなるゴムチップアスファルト舗装であっ
    て、 前記ゴムチップは、原料ゴム、加硫剤、助剤、補強剤を
    含むゴム組成物を加硫に適した形状に成形し、加硫して
    なるゴム成形物から得られ、 前記ゴム組成物には、ポリエチレン系樹脂、液状エポキ
    シ樹脂、アルキルフェノール樹脂及びゴム改質アスファ
    ルトが添加、混練されており、 且つ前記ゴムチップは、アスファルト舗装の表層を舗設
    する際に当該表層の表面に散布され、当該表層と共に転
    圧することにより前記舗装面に付着されることを特徴と
    するゴムチップアスファルト舗装。
  2. 【請求項2】 前記原料ゴムが、エチレンプロピレン系
    ゴム、イソブチレンイソプレンゴム及びハロゲン化イソ
    ブチレンイソプレンゴムのいずれかを主成分とし、前記
    ポリエチレン系樹脂がエポキシ基と反応性を有する官能
    基(ただし、無水マレイン酸を除く)で変性されたポリ
    エチレンまたはその共重合体であることを特徴とする請
    求項1に記載のゴムチップアスファルト舗装。
  3. 【請求項3】 前記ポリエチレン系樹脂がエチレン酢酸
    ビニル二元共重合体であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のゴムチップアスファルト舗装。
  4. 【請求項4】 前記ポリエチレン系樹脂、液状エポキシ
    樹脂、アルキルフェノール樹脂及びゴム改質アスファル
    トの配合量が、それぞれゴム組成物100重量部に対し
    て15〜30重量部、2.0〜6.0重量部、0.2〜
    1.8重量部及び1.0〜5.0重量部であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴムチップア
    スファルト舗装。
  5. 【請求項5】 アスファルト舗装の舗装面にゴムチップ
    を付着させてなるゴムチップアスファルト舗装の施工方
    法であって、 アスファルト舗装の表層を舗設する際に、当該表層の表
    面に前記ゴムチップを散布し、当該表層と共に転圧する
    ことにより前記舗装面に付着させることを特徴とするゴ
    ムチップアスファルト舗装の施工方法。
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